JP2019100155A - 床材 - Google Patents
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Abstract
Description
ところで、フローリング床等の木質系の床材の施行は大工職人によって行われるが、特許文献1に記載されているようなクッション性を有する床材の施行は、インテリア職人等の別の職人が行っている。そのため、建築現場等では、多くの施工職人が必要であった。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る床材10は、木質基材11と、木質基材11の表面11a側に設けられた化粧シート13と、木質基材11の裏面11b側に設けられたクッション層15と、を備えている。そして、クッション性を有する床材、つまり、建築物の床に用いる仕上材を形成している。例えば、玄関やベランダ等の土足の場所に用いられる土間床材や、トイレ等のサニタリーに用いられるサニタリー床材に好適である。
木質基材11としては、例えば、木材の小片と接着剤とを混合して熱圧成型して形成されるパーティクルボードや、木材繊維と接着剤とを混合して熱圧成型して形成される繊維板を用いることができる。床材10を土間床材等として用いる場合、木質基材11に耐水性が必要となるが、水濡れによる膨潤を考慮すると、パーティクルボードとしては、例えば、木材の小片と混合される接着剤が、JIS A5908に規定される接着剤による区分がPタイプ又はMタイプのものが好適である。また、繊維板としては、例えば、JIS A5905に規定される接着剤による区分がPタイプ又はMタイプのものが好適である。特に、Mタイプの接着剤、つまりユリア・メラミン共縮合樹脂系接着剤により成型されたミディアムデンシティファイバーボード(以下、「MDF」とも呼ぶ)が最も好ましい。
図2に示すように、化粧シート13は、少なくとも、基材シート135と、基材シート135の表面135a側に設けられた表面シート132と、を有する複層構成、つまり、複数枚の層が積層されてなる構成の化粧シートを形成している。基材シート135及び表面シート132としては、例えば、熱可塑性樹脂からなるシートを用いることができる。
クッション層15としては、例えば、樹脂発泡体を用いることができる。樹脂発泡体としては、例えば、樹脂の表面や内部に多数の空洞を有し、樹脂全体が多孔質に形成された樹脂製の発泡体を用いることができる。例えば、ポリエチレン(PE)系発泡体、ポリウレタン(PUR)系発泡体、ポリスチレン(PS)系発泡体、ポリプロピレン(PP)系発泡体を使用することができる。クッション層15の厚さは、特に限定されるものではないが、薄すぎるとクッション性に乏しく、厚すぎると踏まれたときにクッション層15の変形が大きくなり木質基材11の変形が増大して割れ易くなる。そのため、例えば、0.1mm以上10mm以下が好ましく、特に0.5mm以上3mm以下が最も好ましい。
また、本発明の実施形態に係る床材10では、木質基材11は、ユリア・メラミン共縮合樹脂系接着剤により成型された繊維板としてもよい。また、JAS規格の1類浸せき剥離試験において剥離のない合板としてもよい。これにより、水濡れによる膨潤や剥離に強い床材10を提供でき、床材10を玄関土間等の水濡れのある場所に用いることができる。
また、本発明の実施形態に係る床材10では、クッション層15の厚さは0.1mm以上10mm以下としてもよい。これにより、床材10が踏まれたときのクッション層15の変形を低減でき、木質基材11の変形を低減でき、木質基材11の割れを防止できる。
また、本発明の実施形態に係る床材10では、化粧シート13の基材シート135及び表面シート132は、ポリオレフィン系樹脂からなるようにしてもよい。これにより、非ハロゲン系素材の床材10を提供でき、ハロゲンによる環境への影響を防止できる。
(実施例1)
まず、図2に示すように、基材シート135として、顔料配合ポリエチレンシート(リケンテクノス社製)を用意した。基材シート135の厚さは55μmとした。続いて、グラビア印刷を用い、用意した基材シート135にウレタンインキ(東洋インキ製造製ラミスター)を塗布して絵柄層134を形成した。絵柄層134の絵柄は、木目柄とした。
続いて、表面シート132の表面132aに、熱硬化型樹脂(DICグラフィックス社製アクリルウレタン樹脂)を塗布した。熱硬化型樹脂の厚さは9μmとした。続いて、熱硬化型樹脂上に、紫外線硬化型樹脂(DICグラフィックス社製ウレタンアクリレート樹脂)を塗布した。紫外線硬化型樹脂の厚さは5μmとした。続いて、メタルハライドランプで紫外線照射を行い、紫外線硬化型樹脂を硬化させて表面コート層131を形成した。
続いて、木質基材11の裏面11bに2液水性エマルジョン接着剤を塗工した。続いて、塗工した2液水性エマルジョン接着剤で木質基材11の裏面11bにクッション層15を貼り合わせた。クッション層15としては、発泡ポリエチレンクッション(三福工業(株)社製)を用いた。クッション層15の厚さは2.0mmとした。
実施例1では、以上の手順により、玄関土間用の床材10を作製した。
実施例2では、木質基材11として、JAS規格において1類合板に区分される合板を用いた。それ以外は、実施例1と同じ材料・手順で、床材10を作製した。
比較例1では、木質基材11として、ユリア系接着剤にて成型され、JIS A5905に規定される接着剤による区分がUタイプであるMDFを用いた。それ以外は、実施例1と同じ材料・手順で、床材10を作製した。
(比較例2)
比較例2では、木質基材11として、JAS規格において2類合板に区分される合板を用いた。それ以外は、実施例1と同じ材料と手順で、床材10を作製した。
比較例3では、木質基材11の厚さを6mmとした。そ以外は、実施例2と同じ材料・手順で、床材10を作製した。
(比較例4)
比較例4では、実施例1で用いた木質基材11に、残厚が1mmになるように、櫛目溝加工を施した。それ以外は、実施例1と同じ材料と手順で、床材10を作製した。
(比較例5)
比較例5では、クッション層15を省略した。それ以外は、実施例1と同じ材料と手順で、床材10を作製した。
実施例1〜2、比較例1〜5の床材10対し、施工性、不陸追従性、耐水性の評価を行った。
(施工性)
施工時に床材10が撓まないものや、床材10が割れたものを不合格「×」とし、問題無く施工できたものを合格「○」とした。
(不陸追従性)
セルフレべリングを施した土間モルタル基材に、床材10を貼り合わせ、外観を目視で観察して評価した。凹凸があったものを不合格「×」とし、凹凸がなかったものを合格「○」とした。
JAS1類浸せき試験によって評価した。基材剥離や基材膨潤があったものを不合格「×」とし、基準剥離や基材膨潤がなかったものを合格「○」とした。
(評価結果)
これらの評価結果を表1に示す。表1には、「判定」の欄を設けたが、「判定」の欄では、施工性、不陸追従性、耐水性のいずれかに不合格「×」があったものに「×」を記し、施工性、不陸追従性、耐水性のすべてが合格「○」であったものに「○」を記した。
具体的には、比較例1の床材10は、木質基材11のJIS A5905に規定される接着剤による区分がUタイプ、つまり、Mタイプよりも耐水性が低いタイプであるため、木質基材11が水濡れによって膨潤し、耐水性が不合格「×」となった。また、比較例2の床材10は、JAS規格において2類合板に区分される合板、つまり、水濡れによる接着剤の耐久性が低い合板であるため、木質基材11が水濡れによって割れ、耐水性が不合格「×」となった。
これに対し、実施例1、2の床材10は、木質基材11の厚さを2.5mm、つまり2.0mm以上4.5mm以下の薄すぎず厚すぎない範囲としたため、施工性が合格「○」となった。
これに対し、実施例1、2の床材10は、木質基材11の裏面11bにクッション層15を設けたため、土間モルタル基材の表面凹凸の影響を受けず、不陸追従性が合格「○」となった。
したがって、実施例1〜2の床材10は、比較例1〜5の床材10よりも、施工性、不陸追従性及び耐水性が良好であることが確認された。
Claims (7)
- 木質基材と、
前記木質基材の表面側に設けられた化粧シートと、
前記木質基材の裏面側に設けられたクッション層と、を備えることを特徴とする床材。 - 前記木質基材は、ユリア・メラミン共縮合樹脂系接着剤により成型された繊維板であることを特徴とする請求項1記載の床材。
- 前記木質基材は、JAS規格の1類浸せき剥離試験において、剥離のない合板であることを特徴とする請求項1または2に記載の床材。
- 前記木質基材の厚さは、2.0mm以上4.5mm以下であることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の床材。
- 前記クッション層の厚さは、0.1mm以上10mm以下であることを特徴とする請求項4に記載の床材。
- 前記化粧シートの表面側に設けられた、アクリルウレタン系樹脂又は電離放射線硬化性樹脂を含む表面コート層を有することを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の床材。
- 前記化粧シートは、基材シートと、前記基材シートの表面側に設けられた表面シートと、を有し、
前記基材シート及び前記表面シートは、ポリオレフィン系樹脂からなることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の床材。
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| KR102684633B1 (ko) * | 2024-04-15 | 2024-07-15 | 주식회사 아트스페이스이엔지 | 미끄럼 방지용 분말 조성물 및 그 조성물을 이용한 바닥용 표면 마감재의 시공 방법 |
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