JP2019100697A - 循環型電気炉 - Google Patents
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Abstract
Description
温度を急速に昇温でき、かつ降温できる炉は特許文献1乃至3に記載されており、そこでは、冷凍機を用いている。
上記の理由により、温度を検出する温度センサについて被加熱物に密着させなくては、正確な温度が測定できないという欠点がある。
被加熱物が銅やアルミ、銀等といった電気伝導度が高い金属以外の金属の場合は、熱電対を被加熱物へスポット溶接したり、その他の物質の場合に、耐熱性の接着剤などで被加熱物と温度センサとを接着したりする作業が発生し、繁雑になっている。
冷却の際は、輻射型電気炉のヒータを切り、自然放熱により冷却する。
そのため、温度センサを被加熱物の近傍に設置するだけで、被加熱物と温度センサの間に温度差が付くことはほとんどない。しかしながら、断熱かつ密閉された空間を気体が循環する循環型電気炉では、ヒータを切った後、自然に炉内が冷える自然冷却速度より早く温度を下げるのは、困難である。
また温度制御の乱れにより目標温度より実温度が高くなるオーバーシュートと呼ばれる現象になった場合、自然冷却により温度が低下するのを待つしか方法が無かった。
特に断熱性能が良い炉ほど冷却に時間がかかり、冷却時の温度制御性能を悪化させる要因になっている。
以下、本発明にかかる循環型電気炉の実施形態、すなわち、構成及び動作を、図面に基づいて説明する。
本発明にかかる循環型電気炉は、密閉されたパイプ状空間を構成するダクト6から成り、該ダクト6内を気体は流れる。尚、図面は断面図で図示しているため、ダクト6の構造として、外部断熱壁1と内部断熱壁2とで構成された態様で示されているが、ダクト6全体が断熱壁でパイプ状に囲まれた構成となっていることは、改めて説明するまでもない。
外部断熱壁1には被加熱物4を挿入するための開閉扉5が備わると共に、ダクト6内には被加熱物4を載置するための通気性載置部3が備わる。この通気性載置部3は、被加熱物4を載置可能であって、且つ、循環する気体を通過可能な通気性を有するものであれば、その具体的形状・構造について特に限定するものではなく、例えば網やパンチングプレート等が採用し得る。該通気性載置部3は、ダクト6内を循環する気体に対する流体抵抗手段としても機能する。被加熱物4が開閉扉5を介して通気性載置部3の上に乗せられた後、開閉扉5は閉められ、密閉されたパイプ状空間であるダクト6が形成される。
ダクト6内における循環経路の途中には、図示の様に温度センサ15が配置される態様が好ましく、置かれた温度センサ15は加熱された気体の温度を検知し、検知した温度を電気信号に変え、導線16を経由して制御部13に入力される。
温度が上昇した気体は、被加熱物4を加熱し、通気性載置部3を通過して、プロペラファン7cで再加速される。
以上の動作を繰り返し、気体はダクト6内を循環する。
尚、送風機7の具体的種類について、特に限定するものではなく、例えば図示するプロペラファン7cは、シロッコファンやターボファン、ブロアファンなどといった、後述する遠心ファン96等に置き換えることができ、また必要に応じ循環用モータ7aの回転数を変えることにより、被加熱物4にあたる風量を、変えることも出来る。
排気口23は、例えば図示の様なスライダ24と制御棒25により構成され、送風機7の下流かつ通気性載置部の上流に少なくとも一以上備えられる。制御棒25を移動方向26で示す方向に移動すると、排気口23の開口面積は拡大する。
ダクト6内には通気性載置部が備わるため、吸気口19および排気口23を開口することで、ダクト6内に外気が取り込まれることとなる。
なお、炉内の加熱中においては、吸気口19および排気口23は開口されずに閉じられており、炉外からの気体の導入は無い。
すなわち、ラック・アンド・ピニオンギア方式でスライダ20,24を平行移動させる。ステッピングモータ30と、この回転軸31に取り付けられたピニオンギア32を回転方向33の方向に回転させ、これにラックギア34を組み合わせ、回転運動を移動方向35のように、直線運動に変換させることができる。
制御部13には、容量大なる母線に繋がる導線14が接続され、該導線14を介して電力の供給を受ける。
開口面積がゼロの検出手段として、制御部13は電源投入と同時にステッピングモータ30を開口面積がゼロになる方向に回転させる。
回転数は、吸気口19および排気口23の開口面積が最大であると仮定して、その開口がゼロになるに充分な回転数である。
それにより、スライダ20,24はストッパ36に突き当たる。ここを原点とし、ここからの距離を制御部13にてモータに信号を送るたびに記憶しておき、開口面積を把握することができる。
要44の部分にステッピングモータ46の駆動軸45を配置し、この軸に取り付けられた扇型回転板41を回転させることにより、扇状開口部を成す吸気口19および排気口23の開口面積を変化させることが出来る。
尚、ストッパ43は、前記直線スライダ方式におけるストッパ36と同様の役目を担う。
初動段階すなわち送風機7における循環用モータ7aの回転が停止している時は、ダクト6内の気圧は大気圧と等しい。この状態でプロペラファン7cを回すことで、風向10へ気体の流れを作る。
設定値(SV)測定値(PV)偏差(e)操作量(MV)とした場合、設定値(SV)から測定値(PV)を引いた値を偏差(e)とすると、(e)の値がプラスの場合、通常、操作量(MV)はプラスになりヒータを加熱する。操作量(MV)に応じヒータに電力を与え、ヒータを加熱し、そのヒーターユニット11中を流れる気体がヒーターユニット11により熱せられることにより、循環する気体を加熱し、さらに加熱された気体が被加熱物4と接触することにより、被加熱物4を加熱する。尚、PIDの演算結果である操作量(MV)は偏差(e)がプラスであっても、PIDの演算結果によっては、マイナスになることもある。
操作量(MV)がマイナスの場合、操作量(MV)に応じた吸入口19と排出口23の開口面積を増減する。
なお、吸気口19と排気口23は一致して動くものではあるが、必ずしも同じ開口面でなくても、本発明の趣旨からは逸脱しない。ただし、どちらか一方が閉じられている場合は、本発明の効果を発揮することは、できない。
また、気体による冷却性は、被加熱物4の現在温度と取り込む気体の温度差による要素と、風量による要素などがあり、冷却性は必ずしも開口面積に比例しないので、開口部の形状を変える場合がある。
網状開口部51は、吸気口19もしくは排気口23における開口部に流体抵抗をもたせ、スライダ20,24の性能を鈍感にする目的で採用されるもので、見掛け上パルスモーターの分解能を上げることが可能である。
三角状開口部52および扇状三角開口部53は、開口当初において、細い先端から開口を開始することが出来るため、スライダ20,24の性能を鈍感にする役目を持ち、微小な温度制御を行う際には、この先端部で行う事が出来る。
気体の流れ65a,65bに対し弁体61が平行になった時、最大流量となり、直角になった時、気体の流れは停止する。
弁箱64は、弁体61を収容する外枠体であって、図7のダクト83、85に相当する。
図5(b)の様に駆動軸62を弁体61の略中央箇所に配置した場合、気体の流れにより駆動軸62に発生する回転トルクは、駆動軸を中心として相殺しあい、発生しない。これに対し、図5(c)に示す様に駆動軸62を弁体61の片側端部に寄せた場合は、気体の流れ65cは流速により駆動軸62に回転トルクを発生させるが、ステッピングモータ63が、それに打ち勝つ充分な回転トルクを持っていれば問題ない。
初期の変化量が少ない正弦曲線の特性は、微小の制御に対し有効な手段である。
図8に示す被加熱物4を載置する通気性載置部92は、図1で示す通気性載置部3より大きく、多くの被加熱物4を加熱することができる。
一方、通気性載置部92の面積より細い上流側のダクト6が中央部に熱風を吹き付ける為、通気性載置部92の中央部が外部より加熱され、温度分布が悪化する。
これを防止するため、ダクト6内における通気性載置部92の上流に邪魔板91を配置し、熱風が中央部に集中しないよう拡散させる態様とするのが好ましい。
図8において、循環用モータ93は回転軸94を介し、遠心ファン96のフィン98を回転方向95の方向に回転させ、遠心力を利用し、風向97なる気体の流れを発生させることができる。
遠心ファン96の吸入口は、回転軸の両側または片側に配置される。
図8における遠心ファン96は、図9(a)の設置角度に該当する。遠心ファン96では、気体は風向103の様に横側から直角に曲がり、遠心ファン96の中央部に流入する。この時、気体の流れを妨げないように、遠心ファン96本体の厚みはダクト6よりも薄くしなくてはならない。遠心ファン96に入力された気体は、フィン98の回転により回転、加速され、遠心力により風向105aの方向に排出される。
図10は、本発明にかかる循環型電気炉の他の実施形態を示す断面図であり、吸気口19および排気口23が送風機7の下流かつ通気性載置部の上流に備えられた構成を示す。
また、吸気口19と排気口23との位置関係について、互いを離隔して配置する態様も可能であるが、図示の様に、隣接して配置する態様を採ることができる。かかる態様を採ることで、例えばダクト6の外側断熱壁1における一箇所に開口を設け、そこへ吸気用と排気用の二つの配管を取り付けることで、吸気口19と排気口23とを配設することが可能となり、装置設計および組立加工の容易性に資することとなる。
板体110は、その略中央箇所に回転軸111を備え、隣接する吸気口19と排気口23の境界箇所を支点として回動する。このとき、吸気口19側に存する板体110は内側(ダクト6側)へ回動し、排気口23側に存する板体110は反対に外側へ回動することとなる。
かかる態様により、吸気口19と排気口23の開閉動作が連動して一の操作で行うことが可能となり、操作性に資する。
尚、板体110の回転軸111から外周端までの長さをダクト6の内幅と略同一とすることで、該板体110を90度回動させてダクト6の循環経路を中断する態様も可能で、これによりダクト6内の気体と外気との総入れ替えが可能となって、迅速な炉内冷却を図ることも可能である。
図11は、本発明にかかる循環型電気炉の他の実施形態を示す断面図であり、吸気口19および排気口23が送風機7の下流かつ通気性載置部の上流に備えられ、該吸気口19における開閉手段が第一の板体113で構成されると共に、該排気口23における開閉手段が第二の板体114で構成された態様を示す。
尚、第一の板体113および第二の板体114の回転軸111から外周端までの長さをダクト6の内幅と略同一とすることで、少なくとも第一の板体113もしくは第二の板体114のいずれか一方を90度回動させてダクト6の循環経路を中断する態様も可能で、これによりダクト6内の気体と外気との総入れ替えが可能となって、迅速な炉内冷却を図ることも可能である。
図7は、本発明にかかる循環型電気炉の他の実施形態を示す断面図であり、吸気口19または排気口23に増圧または減圧する手段を設けた態様を示している。
吸気口19および排気口23の開口面積と併せて、増圧または減圧といった圧力変化を伴わせて、電気炉外の気体の取り込み調整をし易くすることができ、所望する冷却速度で被加熱物4をリニアに冷却することが可能となる。
このように、ダクト6内に強制的に気体を取り込む様な構造にし、吸気と排気を逆転させることも可能である。
このとき、スライダ20,24は、制御部13によりPID演算された結果である操作量(MV)に相当する位置まで移動し、各開口部を変化させる。
2 内側断熱壁
3 通気性載置部
4 被加熱物
5 開閉扉
6 ダクト
7 送風機
7a 循環用モータ
7b 回転軸
7c プロペラファン
10 風向
11 ヒーターユニット
12 導線
13 制御部
14 導線
15 温度センサ
16 導線
17 風向
18 風向
19 吸気口
20 スライダ
21 制御棒
22 移動方向
23 排気口
24 スライダ
25 制御棒
26 移動方向
29a スライドガイド
29b スライドガイド
30 ステッピングモータ
31 回転軸
32 ピニオンギア
33 回転方向
34 ラックギア
35 移動方向
36 ストッパ
41 扇型回転板
43 ストッパ
44 要
45 駆動軸
46 ステッピングモータ
51 網状開口部
52 三角状開口部
53 扇状開口部
61 弁体
62 弁体駆動軸
63 ステッピングモータ
64 弁箱
65a 気体の流れ
65b 気体の流れ
65c 気体の流れ
71 連結棒
81 ファン
82 風向
83 ダクト
84 風向
85 ダクト
91 邪魔板
92 通気性載置部
93 循環用モータ
94 回転軸
95 回転方向
96 遠心ファン
97 風向
98 フィン
103 風向
104 風向
105a 風向
105b 風向
110 板体
111 回転軸
113 第一の板体
114 第二の板体
Claims (7)
- 気体がダクト内を循環する電気炉において、
一乃至複数の開閉手段を有する吸気口、および一乃至複数の開閉手段を有する排気口を備え、かつ循環経路の途中にヒーターユニットと通気性載置部と送風機とを配して成り、
吸気口および排気口の開口面積を変化させることにより、電気炉外の気体を取り込み、所望する冷却速度で被加熱物を冷却することを特徴とする循環型電気炉。 - 前記吸気口が通気性載置部の下流かつ送風機の上流に備えられると共に、前記排気口が送風機の下流かつ通気性載置部の上流に備えられていることを特徴とする請求項1に記載の循環型電気炉。
- 前記吸気口および排気口が送風機の下流かつ通気性載置部の上流、もしくは、通気性載置部の下流かつ送風機の上流に備えられていることを特徴とする請求項1に記載の循環型電気炉。
- 前記吸気口と排気口とが隣接して備えられていることを特徴とする請求項3に記載の循環型電気炉。
- 前記吸気口における開閉手段と前記排気口における開閉手段とが一の板体で一体構成されており、
該板体は、その略中央箇所に回転軸を備え、隣接する吸気口と排気口の境界箇所を支点として回動することを特徴とする請求項4に記載の循環型電気炉。 - 前記吸気口における開閉手段が第一の板体で構成されると共に、前記排気口における開閉手段が第二の板体で構成され、
該第一の板体は、端部に回転軸を備え、ダクトと吸気口との上流側境界箇所を支点として回動し、
第二の板体は、端部に回転軸を備え、ダクトと排気口との下流側境界箇所を支点として回動することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の循環型電気炉。 - 前記吸気口または排気口に増圧または減圧する手段を設け、吸気口および排気口の開口面積と併せて、増圧または減圧する圧力を変化させることにより、電気炉外の気体を取り込み、所望する冷却速度で被加熱物を冷却することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の循環型電気炉。
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