JP2019105133A - 建具 - Google Patents
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Abstract
【課題】建具の排水口からの排水によって下方に設けられた構造物等に汚れや変色を生じることを防止できる建具を提供する。
【解決手段】建具12は、建物16の躯体16aの開口部16bに固定される枠体18を備え、枠体18の下枠18b又は縦枠18c,18dの下部に排水口26a,26bが設けられている。排水口26a,26bは、下枠18bの建物16の外壁16cよりも屋外側に張り出した張出部位34又は縦枠18c,18dの下部の外壁16cよりも屋外側に張り出した部位に設けられ、下枠18b又は縦枠18c,18dに、排水口26a,26bから流れ落ちた水を下枠18b又は縦枠18c,18dの下方を通して外壁16c側へと排出可能な排水部品50を取り付けている。
【選択図】図3
【解決手段】建具12は、建物16の躯体16aの開口部16bに固定される枠体18を備え、枠体18の下枠18b又は縦枠18c,18dの下部に排水口26a,26bが設けられている。排水口26a,26bは、下枠18bの建物16の外壁16cよりも屋外側に張り出した張出部位34又は縦枠18c,18dの下部の外壁16cよりも屋外側に張り出した部位に設けられ、下枠18b又は縦枠18c,18dに、排水口26a,26bから流れ落ちた水を下枠18b又は縦枠18c,18dの下方を通して外壁16c側へと排出可能な排水部品50を取り付けている。
【選択図】図3
Description
本発明は、枠体に排水口を有する建具に関する。
建物の窓や出入口に設けられる建具では、障子を支持する枠体の下枠や縦枠の下部に排水口を設けた構成が広く採用されている。排水口は、例えば下枠の屋外側見付け面に形成され、枠体の内側に流入した雨水や結露水等を屋外に排出可能である。
ところで、排水口を有する建具の場合、降雨等によって枠体の内側に流入した雨水等は、排水口から集中的に排出されることになる。このため、排水口の下方に構造物や部材がある場合、この構造物等に排水口からの排水が集中して流れ落ち、構造物等に局所的な汚れや劣化を生じる懸念がある。例えば特許文献1には、排水口からの排水が建物の外壁に伝うことで外壁に汚れが付着することを防止するため、排水口の下方にある外壁に水切部材を設け、排水が外壁を伝って流れ落ちることを防止した構成が開示されている。
ところで、例えば建物の屋外側にバルコニーやテラス等が設置された構成では、建具の排水口からの排水がバルコニーやテラスの床面を構成するデッキの上面へと流れ落ちることになる。そうすると、デッキの上面は、排水口の下方となる位置に集中的に水が流れ落ちるため、この部分は他の部分に比べて深い水溜まりが長時間残り、苔や汚れを生じる可能性がある。特に、デッキ材が木や再生木等で形成されている場合は、排水口の下方となる部分に溜まった水によって木材や木粉が色抜けし、外観品質が低下する。一方、上記特許文献1の水切部材は、建物の外壁から屋外側へと排水を流す構造となっているため、下方にデッキを設けた構成に適用した場合、水切部材からの排水はデッキの上面にそのまま流れ落ちる。つまり、上記特許文献1の構成では、枠体の下方にあるデッキでの局所的な苔や汚れ、変色等の問題を防ぐことはできない。そして、このような問題は、建具の下方にデッキのような構造物が設けられた構成以外、例えばエアコン室外機や荷物のような部材や物品が配置されている場合にも同様に起こり得る。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、建具の排水口からの排水によって下方に設けられた構造物等に汚れや変色を生じることを防止できる建具を提供することを目的とする。
本発明に係る建具は、建物の躯体の開口部に固定される枠体を備え、該枠体の下枠又は縦枠の下部に排水口が設けられた建具であって、前記排水口は、前記下枠又は前記縦枠の下部の前記建物の外壁よりも屋外側に張り出した部位に設けられ、前記下枠又は前記縦枠に、前記排水口から流れ落ちた水を該下枠又は該縦枠の下方を通して前記外壁側へと排出可能な排水部品を取り付けたことを特徴とする。
このような構成によれば、下枠や縦枠の下部に設けられたの排水口からの排水を排水部品を介して下枠や縦枠の下方を通して建物の外壁側へと排出できる。このため、排水口からの排水が下枠や縦枠の下方に設置されたデッキ等の構造物や他の部材等の一部に集中的に流れ落ち、これら構造物や部材に局所的な苔や汚れ、変色等を生じることを防止できる。
本発明に係る建具において、前記排水部品は、前記下枠又は前記縦枠に取り付けられる取付部と、前記枠体の見込み方向に延在した排水面と、を有し、平面視で前記排水面の一端部が前記外壁との間に間隙を設けて配置され、前記排水面の前記一端部とは反対側の他端部が前記排水口の下方に重なる位置よりも前記見込み方向で前記外壁から離間した位置に配置された構成としてもよい。そうすると、排水口からの排水を排水部品の排水面を介して外壁と該排水面との間の隙間に円滑に排出できる。
本発明に係る建具において、前記建物の外壁の屋外側には、平面視で前記排水口の下方に重なる位置に配置されたデッキが設けられると共に、該デッキは、前記外壁側の一端面が前記外壁との間に隙間を設けて配置されており、前記排水面の前記一端部は、平面視で前記デッキの前記一端面に重なる位置又は前記隙間の上方に重なる位置に配置された構成としてもよい。そうすると、排水口からの排水が下枠や縦枠の下方に設置されたデッキの上面の一部に集中的に流れ落ち、デッキに局所的な汚れ等を生じることを防止できる。
本発明に係る建具において、前記排水面は、前記他端部から前記一端部に向かって下方に傾斜した傾斜面で構成してもよい。そうすると、排水口からの排水を排水面上を流してデッキの外側へと円滑に排出することができる。
本発明に係る建具において、前記排水口は、前記下枠又は前記縦枠の屋外側見付け面に設けられ、前記排水部品は、前記排水口との間に空間を設けて該排水口を覆うカバー部を有すると共に、該カバー部の下端が前記排水面の前記他端部に連続した構成としてもよい。そうすると、排水口の周囲の汚れをカバー部によって隠すことができる。また、排水口から排水が噴出した場合であっても、この排水をカバー部で受け止めて確実に排水面へと流すことができる。
本発明によれば、建具の排水口からの排水によって下方に設けられた構造物等に汚れや変色を生じることを防止できる。
以下、本発明に係る建具について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る建具12と、建具12の屋外側下方に設置されたデッキ14とを屋外側から見た正面図である。図2は、図1に示す建具12とデッキ14の要部を拡大した縦断面図である。本実施形態では、引違い窓で構成された建具12の屋外側下方にテラスの床を構成するデッキ14を設置した構成を例示する。建具12は、引違い窓以外の窓種、例えば片引き窓を含む他のスライディング窓、開き窓等の回転窓、上げ下げ窓、嵌め殺し窓、ドア等であってもよい。デッキ14は、テラス以外の屋外構造物、例えばバルコニーの床面を構成するものであってもよく、後述するデッキ材42を持たずにコンクリート面等をそのまま床面として利用した構成等であってもよい。建具12の屋外側下方には、デッキ14に代えて、又はデッキ14と共にエアコン室外機や荷物等の各種部材や各種物品が設置される場合もある。
図1及び図2に示すように、建具12は、建物16の躯体16aの開口部16bに設置され、建物16の外壁16cの屋外側に設置されたデッキ14への出入り口となる窓である。建具12は、開口部16bに固定された枠体18と、枠体18にスライド可能に支持された左右一対の障子20,21とを備える。障子20,21は、例えば樹脂製或いは金属製の框体でガラス板等の面材を保持した構造である。
枠体18は、上枠18aと、下枠18bと、左右の縦枠18c,18dとを四周枠組みすることで矩形の開口部を形成したものである。枠体18は、塩化ビニル樹脂(PVC)等の樹脂の押出形材である。枠体18は、アルミニウム等の金属の押出形材でもよいし、金属形材に樹脂形材を装着した複合構造でもよい。枠体18は、くぎやねじ等の固定具22を用いて躯体16aに固定される。
本出願において、見込み方向とは建具12の屋内外方向、つまり屋内側から屋外側に向かう方向又はその逆方向(図中に矢印Yで示す方向)をいい、見込み面とは見込み方向に沿って延在する面をいう。見付け方向とは見込み方向に直交する方向であり、上下方向に長尺な縦枠18c等の場合はその長手方向に直交する左右方向(図中に矢印Xで示す方向)をいい、左右方向に長尺な上枠18a等の場合はその長手方向に直交する上下方向(図中に矢印Zで示す方向)をいう。見付け面とは見付け方向に沿った面をいう。枠状部材の内側(内周)とは、例えば枠体18の枠内側をいい、枠状部材の外側(外周)とは、例えば枠体18の躯体16aに固定される枠外側をいう。
図2に示すように、下枠18bは、屋外側見付け面24に排水口26a,26bが貫通形成されている。本実施形態の場合、下枠18bは、略見込み方向に沿って延びた隔壁28によって上下2段に区画されている。そこで下枠18bには、隔壁28の上部空間と下部空間とにそれぞれ対応するように上下一対の排水口26a,26bが設けられている。これら一対の排水口26a,26bは、下枠18bの長手方向で左右一対設けられている(図1参照)。例えば排水口26aを省略し、排水口26bのみを設けてもよい。隔壁28の上面(内面)には、障子20,21が走行するレール30a,30bが突設されている。上側の排水口26aは、レール30a,30b及びレール30a,30b間の見付け片等に形成された孔部や開口を介して隔壁28の上面を流れた雨水等を外部に排出する。下側の排水口26bは、隔壁28に形成された孔部からその下側(外側)の複数の中空部31に流れ落ち、各中空部31間の仕切り壁に形成された孔部や開口を通過した雨水等を外部に排出する。
各排水口26a,26bには、それぞれ排水弁32が装着されている。排水弁32は、排水口26a,26bに対して屋外側から嵌合装着される。排水弁32は、通常時は弁体によって閉じられており、下枠18b内から屋外側へと向かう水の水圧によって開弁可能である。排水弁32は、弁体を持たずに常時開口した単なるキャップ構造等でもよい。排水弁32は、省略されてもよい。
図2に示すように、枠体18は、その屋外側部位が外壁16cよりも屋外側に張り出している。つまり下枠18bは、外壁16cよりも屋外側に張り出した張出部位34を有する。排水口26a,26bは、張出部位34に位置した屋外側見付け面24に設けられている。張出部位34は、躯体16aの屋外側壁面に対し、略L字状のブラケット36を用いて強固に支持されている。
デッキ14は、複数の束柱38の上端部に固定された複数の根太40でデッキ材42を支持した構成である。各束柱38は、地面44上に起立しており、X方向両側の束柱38,38の上端部間に根太40が亘っている。本実施形態では、コンクリート等によって形成された建物16の基礎16dの屋外側縁部に犬走り16eが設置されている。図2に示す構成例では、犬走り16eも地面44の一部として図示している。デッキ材42は、中空部を設けて強度が確保された矩形の筒状部材であり、屋内外方向(Y方向)に延在している。デッキ材42は、根太40の上部で下枠18bの長手方向(X方向)に沿って複数枚並列されており、これら各デッキ材42によってデッキ14の床面(上面14a)が形成されている。デッキ材42は、木粉を樹脂で固めた再生木板で形成されている。デッキ材42は、天然木板や樹脂板等で構成されてもよい。
図2に示すように、デッキ14は、その外壁16c側の一端面14bが下枠18bの張出部位34の下方に潜り込んだ位置にある。つまりデッキ14は、平面視で排水口26a,26bの下方に重なる位置に配置されると共に、下枠18bの下面との間にはある程度の空間が形成されている。デッキ14の一端面14bは、建物16の外壁16cとの間に、例えば8mm程度の隙間Cを設けて配置される。この隙間Cは、例えばデッキ14上を人が歩いてデッキ材42や根太40が撓んだ際、デッキ材42が外壁16cに干渉することを回避するための逃げ部である。
このようにデッキ14の一端面14bが建具12の下方に潜り込んだ構成では、排水口26a,26bの下方に重なる位置にデッキ14の上面14aが配置される(図2参照)。このため、枠体18の内側に入り込んだ雨水等は、排水口26a,26bから排水されると、デッキ14の上面14a上の決まった位置に集中的に流れ落ちる。そうすると、上記した通り、排水口26a,26bの下方にあるデッキ材42に局所的な苔や汚れ、変色を生じる可能性がある。そこで、当該建具12は、下枠18bに排水部品50を取り付け、建具12の下方に設置されたデッキ材42での局所的な汚れや変色の発生を防止している。
図3は、排水部品50及びその周辺部を拡大した縦断面図である。図4は、排水口26a,26b(排水弁32)と外壁16cとデッキ14と排水部品50の配置関係を模式的に示した平面図である。図5は、排水部品50の構成を模式的に示した斜視図である。図6は、排水部品50の側面図である。
排水部品50は、下枠18bの張出部位34に取り付けられ、下枠18bの屋外側見付け面24の排水口26a,26bに対応する位置からその下面側までを覆うように設けられる。排水部品50は、排水口26a,26bから流れ落ちた雨水等を外壁16c側へと排出することで、排水口26a,26bからの排水がデッキ14の上面14aに流れ落ちることを防止する。図3〜図5に示すように、排水部品50は、非吸水性又は低吸収性の樹脂等によって形成された樋状部品であり、排水面52が形成された排水板54と、止水壁56a,56bと、カバー部58と、取付部60a,60bとを有する側面視略L字状の塵取り形状である。
排水板54は、下枠18bの下面(外側見込み面)との間に空間を介して対向配置される。排水板54の上面が排水面52となる。排水面52は、排水口26a,26bから流れ落ちた水を受け止めると共に、デッキ14の外側へと流す流路の底面を形成する。排水面52は、枠体18の見込み方向(Y方向)に延在している。排水面52は、外壁16c側の一端部52aが隙間Cの上方に重なる位置で外壁16cとの間に間隙Gを設けて配置され、反対側の他端部52bが排水口26a,26bの下方に重なる位置よりも見込み方向で外壁16cから離間した位置に配置される。排水面52は、図1に示す正面視で排水口26a,26b(又は排水弁32の排出口)の左右幅寸法(X方向寸法)と同一以上の左右幅寸法(X方向寸法)を有する(図4も参照)。本実施形態の場合、排水面52の左右幅寸法は、排水口26a,26bよりも大きい。排水面52を流れた水は、排出口となる一端部52aから隙間Cへと落下する。本実施形態の場合、排水面52は、上流側の他端部52bから下流側の一端部52aに向かって漸次下方に傾斜した傾斜面で構成され、より円滑な水の流れが確保される。排水面52の一端部52aは、下方に向かって滑り台のように傾斜した排出部52cを有するため、排水面52からの排水が排水板54の下面側に回り込むことが防止される。排出部52cは省略してもよい。一端部52aは、デッキ14の一端面14bに重なる位置、つまり一端面14bと面一の位置に設定されてもよい。
止水壁56a,56bは、排水面52の排出口となる一端部52aと、カバー部58が形成される他端部52bとを除くX方向両側の端部から排水面52を挟むように起立している。止水壁56a,56bは、排水面52を流れる水が一端部52a以外の端部から流出することを防止する堤防である。例えば排水面52が平面ではなくてX方向中央に向かって凹んだ湾曲面等である場合等には、止水壁56a,56bを省略してもよい。また、止水壁56a,56bを設けた場合には、排水面52を傾斜面ではなく水平面で構成してもよい。
カバー部58は、下枠18bの屋外側見付け面24と対面配置される正面板58aと、左右側部の側板58b,58cと、上部の上板58dとを有する。カバー部58は、側板58b,58cと上板58dとが屋外側見付け面24に当接し、正面板58aが排水口26a,26bとの間に空間を設けた状態でこれら排水口26a,26bを覆う。カバー部58は、正面板58aの下端が排水面52の他端部52bに連続し、側板58b,58cの下端がそれぞれ止水壁56a,56bに連続している。排水口26a,26bからの排水は、通常はそのまま排水面52へと流れ落ちるが、その勢いが大きい場合等には正面板58aや側板58b,58cを伝って排水面52に流れ落ちる可能性もある。カバー部58は省略してもよく、この場合は、排水面52の他端部52bに止水壁56a,56bと同様な止水壁を起立形成するとよい。
取付部60a,60bは、下枠18bに固定される部分である。取付部60a,60bは、それぞれカバー部58の各側板58b,58cの側部に設けられ、X方向外方に延びた板片である。取付部60a,60bは、下枠18bの屋外側見付け面24に対して当接配置され、この屋外側見付け面24に対してねじ、接着剤又は両面テープ等の固定具を用いて取付固定される。
排水部品50は、取付部60a,60bが屋外側見付け面24の所定位置に固定されると、屋内外方向(Y方向)において、一端部52aがデッキ14の一端面14bから隙間C側に突出した位置に配置され、他端部52b及びカバー部58の正面板58aと屋外側見付け面24との間には水が流通可能な空間が形成される。排水部品50は、下枠18bの長手方向(X方向)において、排水面52が排水口26a,26b(排水弁32)の下方に重なる位置に配置される(図1及び図4参照)。このように排水部品50は、取付部60a,60bを下枠18bの屋外側見付け面24に固定することで、下枠18b、外壁16c及びデッキ14に対して所望の配置で正確に位置決めされる。
ところで、建物16の外壁16cの仕様やデッキ14の構造等によっては、例えば隙間Cが非常に狭く、排水部品50を下枠18bに固定しようとすると、排水面52の一端部52aが外壁16cに当接し、或いはほとんど隙間なく近接してしまう場合も想定される。そこで、このような問題に対応するため、排水部品50は、例えば一端部52aに平行する方向で一端部52a側を所定距離で容易に切断できる材質等で形成されるとよい。又は、排水部品50は、図6中に2点鎖線で示すX方向に延びた切断線(折り取り溝)62をY方向に所定間隔で形成しておき、この切断線62を基準に切断或いは折り取りし、その長さを調整してもよい。
次に、本実施形態に係る排水部品50による排水動作及び作用を説明する。図3中に1点鎖線で示す矢印は、排水口26a,26bから排出される水Wの流通軌跡を例示している。
図3に示すように、建具12が降水等を受け、枠体18の内側に雨水等の水Wが流入した場合、この水Wは、下枠18b内を屋内側から屋外側へと流れ、各排水口26a,26bから排水弁32を介して下枠18bの外部に排出される。そうすると、水Wは、排水口26a,26bの下方に配置された排水部品50の排水面52上に流れ落ち、排水面52上を他端部52b側から一端部52a側に向かって流れる。そして、水Wは、排水面52の一端部52aから隙間Cへと流れ落ちた後、外壁16cの下部から突出した水切り16fを介して地面44(犬走り16e)に流れ落ちる。
従って、当該建具12は、排水口26a,26bからの排水を排水部品50を介して隙間C、つまりデッキ14の上面14aの外周縁部よりも外側に排出できる。このため、排水口26a,26bからの排水がデッキ材42の上面14aの一部に集中的に流れ落ち、デッキ材42が局所的な苔や汚れ、変色等を生じることを防止できる。すなわち当該建具12は、その屋外側下方にデッキ14等の構造物が設置されている場合、又はデッキ14ではなくエアコン室外機や荷物等の部材や物品が設置されている場合であっても、これら構造物等での排水による汚れ等を防止できる。この際、排水部品50は、排水口26a,26bを設けた下枠18bに取り付けられる。このため、排水口26a,26bと排水部品50との位置関係が固定され、安定した排水経路が確保される。また、排水部品50は、枠体18によって上部が隠されたデッキ14の屋内側の隙間Cに排水するため、排水部品50からの排水が目立つこともない。このように当該建具12は、排水部品50を下枠18bに取り付けるだけでよいため、排水部品50は、建具12やデッキ14の施工後であっても容易に後付けできる。従って、排水部品50は、建具12の窓種、デッキ14の種類や材質を問わずに適用でき、汎用性が高い。
当該建具12では、排水部品50は、排水面52の一端部52aが外壁16cとの間に所定の間隙Gを設けて配置される。このため、排水面52からの排水が外壁16cに伝って流れることも防止でき、外壁16cでの排水による汚れ等も防止できる。しかも本実施形態の場合、排水部品50からの排水が万一外壁16cに伝って汚れ等を生じたとしても、この外壁16cはデッキ14及び枠体18によって隠されているため目立たないという利点がある。
排水部品50は、排水口26a,26bを覆うカバー部58を有し、このカバー部58の下端が排水面52の他端部52bに連続している。このため、排水部品50は、カバー部58によって排水口26a,26bの周囲の汚れを隠すことができ、建具12の外観品質の低下を防止できる。しかもカバー部58は、その下端が排水面52に連続しているため、排水口26a,26bから排水が噴出した場合であっても、この排水をカバー部58で受け止めつつ、確実に排水面52へと流すことができる。
ところで、本実施形態の場合、建具12は、枠体18を樹脂製とした樹脂サッシである。このため、図1に示すように、枠体18の各枠18a〜18dは、その端部が45度の切断面同士で接合されており、下枠18bはその下面に排水口を開口形成することが難しい。そこで、建具12では、排水口26a,26bを下枠18bの屋外側見付け面24に形成している。つまり、建具12が樹脂サッシである場合は、排水口26a,26bからの排水がデッキ14の上面14aにおける下枠18bの下方に重なる位置よりも屋外側に露出した位置に流れ落ち、汚れや変色がデッキ14や他の部材等の目立ち易い場所に発生する懸念がある。この点、当該建具12は排水部品50を設けるだけでこのような樹脂サッシでの問題を解消できる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
上記では、排水口26a,26bは、下枠18bの屋外側見付け面24に設けた構成を例示したが、排水口26a,26bは、例えば下枠18bの下面(外側見込み面)に設けられてもよい。この場合、取付部60a,60bは、例えば止水壁56a,56bの側部に設けるとよい。また、排水口26a,26bは、孔部ではなく、例えば屋外側見付け面24を上端面から下方に向かって切り欠いた形状の開口で構成されてもよい。なお、枠体18が、例えば左右の縦枠18c,18dの一部を切り欠いて下枠18bの左右端部をそれぞれインロー式で連結した縦勝ち構造である場合、縦枠18c,18dの外壁16cよりも屋外側に張り出した部位の下端小口にこれを隠すキャップ部品が装着され、このキャップ部品の下面に排水口が開口形成される場合がある。この場合、排水部品50は、このように縦枠18c,18dの下部に設けられた排水口から流れ落ちる排水を縦枠18c,18dや下枠18bの下方を通して外壁16c側へと排出可能に設けられればよい。この場合、排水部品50は、例えば取付部60a,60bが縦枠18c,18dの屋外側見付け面又はキャップ部品の下面に取り付けられるとよい。
12 建具、14 デッキ、14a 上面、14b 一端面、16 建物、16a 躯体、16c 外壁、18 枠体、18b 下枠、24 屋外側見付け面、26a,26b 排水口、32 排水弁、34 張出部位、50 排水部品、52 排水面、52a 一端部、52b 他端部、54 排水板、56a,56b 止水壁、58 カバー部、60a,60b 取付部、62 切断線、C 隙間、G 間隙。
Claims (5)
- 建物の躯体の開口部に固定される枠体を備え、該枠体の下枠又は縦枠の下部に排水口が設けられた建具であって、
前記排水口は、前記下枠又は前記縦枠の下部の前記建物の外壁よりも屋外側に張り出した部位に設けられ、
前記下枠又は前記縦枠に、前記排水口から流れ落ちた水を該下枠又は該縦枠の下方を通して前記外壁側へと排出可能な排水部品を取り付けたことを特徴とする建具。 - 請求項1に記載の建具において、
前記排水部品は、前記下枠又は前記縦枠に取り付けられる取付部と、前記枠体の見込み方向に延在した排水面と、を有し、
平面視で前記排水面の一端部が前記外壁との間に間隙を設けて配置され、前記排水面の前記一端部とは反対側の他端部が前記排水口の下方に重なる位置よりも前記見込み方向で前記外壁から離間した位置に配置されていることを特徴とする建具。 - 請求項2に記載の建具において、
前記建物の外壁の屋外側には、平面視で前記排水口の下方に重なる位置に配置されたデッキが設けられると共に、該デッキは、前記外壁側の一端面が前記外壁との間に隙間を設けて配置されており、
前記排水面の前記一端部は、平面視で前記デッキの前記一端面に重なる位置又は前記隙間の上方に重なる位置に配置されることを特徴とする建具。 - 請求項2又は3に記載の建具において、
前記排水面は、前記他端部から前記一端部に向かって下方に傾斜した傾斜面であることを特徴とする建具。 - 請求項2〜4のいずれか1項に記載の建具において、
前記排水口は、前記下枠又は前記縦枠の屋外側見付け面に設けられ、
前記排水部品は、前記排水口との間に空間を設けて該排水口を覆うカバー部を有すると共に、該カバー部の下端が前記排水面の前記他端部に連続していることを特徴とする建具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022126142A (ja) * | 2021-02-18 | 2022-08-30 | Ykk Ap株式会社 | 改装建具 |
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|---|---|---|---|---|
| JPS6019682U (ja) * | 1983-07-19 | 1985-02-09 | 中井産業株式会社 | 窓枠の排水装置 |
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-
2017
- 2017-12-14 JP JP2017239919A patent/JP2019105133A/ja not_active Ceased
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