JP2019119081A - 万年筆 - Google Patents

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Yasutaka Uehara
康孝 上原
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Abstract

【課題】筆記先端部の乾燥防止機能や保護機能を保持したままで軸筒や使用者の手や紙などが汚れない万年筆を提供する。【解決手段】キャップ本体内21に軸筒7の前方と係脱可能に係合する中子4を固着し、中子内にキャップ本体の軸心方向には前後動可能に且つキャップ本体の軸心の垂直方向には移動不能に誘導部材5を配設し、誘導部材の後部に凹部51を形成し、凹部に誘導部材の外壁側に位置する第一当接面52とキャップ本体の軸心側に位置する第二当接面53とを形成し、誘導部材が後退した状態において誘導部材の後端をキャップ本体の後端と同一もしくは後方に配置し、誘導部材の凹部の内形寸法よりも軸筒後端の外形寸法を大きくする。【選択図】図1

Description

本発明は、万年筆に関する。
従来より、内部にインキを貯留した万年筆においては、筆記先端部が乾燥して筆記できなくなることや、筆記先端部が汚染・破損されることを防ぐために、軸筒の筆記先端部側にキャップを装着してなる万年筆が広く知られており、当該万年筆の使用時には、取り外したキャップを軸筒の後端側に装着することがよく行われている。
キャップを軸筒の後端側に装着する目的としては、外したキャップを一時的に保管する場合や、万年筆を使用者の好みの重量バランスとする場合、あるいは未使用時の携帯性を重視して軸筒の全長を短くした万年筆において、筆記時の軸筒の延長として該軸筒の後端側にキャップを装着して使用する場合などがある。
前記のような万年筆においては、軸筒の筆記先端部側へのキャップ装着時に、キャップ本体の内面に筆記端を接触してしまい、インキでキャップ本体の内面やキャップ本体内に配設された中子の内面を汚してしまう場合があった。
この汚染を掃除せず放置したままで軸筒の筆記先端部側にキャップを装着すると、キャップ本体の内面や中子の内面から軸筒前方部にインキが転移してしまい、使用者の手や紙などを汚してしまうおそれがあり、また次に筆記具を使用する際にキャップを取り外して軸筒の後端側に装着すると、キャップ本体の内面や中子の内面から軸筒後方部にインキが転移してしまい、使用者の手や紙などを汚してしまうおそれがあった。
一般的な万年筆は、軸筒内部に設けたインキ収容部内のインキが、軸筒の前方に形成した開口部に挿着したペン芯によってペン体へ供給され、ペン体の筆記端にて筆記を行うことができる構造になっており、ペン芯に設けたインキ流通溝の毛細管力でインキがペン芯の前方へ流動し、インキ流通溝の上方と隣接させたペン体の切り割りの毛細管力によって、インキがペン体の前方にある筆記端まで流動して筆記が可能となる。
ペン体は横断面が万年筆の径方向に対して湾曲しており、筆記端の下方、すなわちペン芯側を紙に押しつける力が強いほど、ペン体の切り割りの間隔が広がり、筆記端からインキが多く流出される。
この万年筆に特有の構造から、軸筒の筆記先端部側へのキャップ装着時には、インキでキャップ本体の内面やキャップ本体内に配設された中子の内面を汚してしまわないように、特に筆記端のペン芯側をキャップ本体の内側に接触させないよう気をつけている。
特許文献1(実公昭48−29863号公報)では、外装キャップと当該外装キャップ内に摺動自在に収納した内装キャップとスプリングとからなる筆記用具のキャップが開示されている。
この特許文献1では、外装キャップを筆記用具本体に装着する際に、筆先が外装キャップの内面に触れることはないものの、外装キャップの嵌合突縁や、内装キャップの内面や係合突縁は筆先が触れてインキで汚れてしまう可能性があるために、この汚染を掃除せず放置したままで筆先側にキャップを装着すると、外装キャップの嵌合突縁や、内装キャップの内面や係合突縁から筆記用具本体の前方部にインキが転移してしまい、使用者の手や紙などを汚してしまうおそれがあり、また次に筆記具を使用する際にキャップを取り外して筆記用具本体の後端側に装着すると、外装キャップの嵌合突縁や、内装キャップの内面や係合突縁から筆記用具本体の後方部にインキが転移してしまい、使用者の手や紙などを汚してしまうおそれがあった。
また、筆記用具の未使用時には、筆先が乾燥して書き出せなくなることを防ぐために、筆記用具本体の係合凹溝に内装キャップの係合突縁が密嵌して内装キャップ内の気密を保持する必要があるが、外装キャップ内に内装キャップが固定されておらずスプリングの弾発力で外装キャップの開放端側に押圧されているだけなので、筆先側へのキャップ装着時において、筆記用具本体に押された内装キャップが動いてしまい、筆記用具本体の係合凹溝と内装キャップの係合突縁との嵌合が不十分となりやすく、内装キャップ内の気密が充分に保持されないため、筆先が乾燥するおそれもあった。
また、キャップの着脱を繰り返すことにより、外装キャップ内に収納されたスプリングの劣化が進んで内装キャップを外装キャップの開放端側に押圧する弾発力が弱まり、筆先側へのキャップ装着時において、筆記用具本体に押された内装キャップが動いてしまい、内装キャップが筆記用具本体に密嵌できなくなるおそれもあった。
実公昭48−29863号公報
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、筆記先端部の乾燥防止機能や保護機能を保持したままで軸筒や使用者の手や紙などが汚れない万年筆を得ることを課題とする。
本発明は、
「1.ペン芯にペン体を隣接してなる筆記先端部を軸筒の前方に有し、前記軸筒の前記筆記先端部側ならびに該軸筒の後端側に装着可能なキャップを有する万年筆であって、前記キャップが、キャップ本体と、該キャップ本体内に固着され前記軸筒の前方と係脱可能に係合する中子と、該中子内にキャップ本体の軸心方向には前後動可能に且つキャップ本体の軸心の垂直方向には移動不能に配した誘導部材とを有し、前記誘導部材の後部に凹部が形成され、前記凹部に、前記誘導部材の外壁側に位置する第一当接面と、前記キャップ本体の軸心側に位置する第二当接面とが形成され、前記誘導部材が後退した状態において、該誘導部材の後端が前記キャップ本体の後端と同一もしくは後方に配置され、且つ前記凹部の内形寸法よりも前記軸筒後端の外形寸法が大きく形成されたことを特徴とする万年筆。
2.前記誘導部材の後端に、前記軸筒後端側へのキャップ装着時において該軸筒の後端に当接する凸部を設けたことを特徴とする前記1項に記載の万年筆。
3.前記第一当接面を前記キャップ本体の径方向に対して湾曲するよう形成し、該第一当接面の曲率を前記ペン体の曲率よりも小さくし、前記軸筒の前記筆記先端部側へのキャップ装着時において該ペン体の表面が該第一当接面に二点以上で接触し且つ前記ペン芯の表面が前記第二当接面に一点以上で接触することにより、該ペン体の前方に設けた筆記端が前記誘導部材の凹部の内面から離間することを特徴とする前記1項又は2項に記載の万年筆。
4.前記誘導部材の凹部が該誘導部材の軸心周りに円環状に形成され、該誘導部材の後部中央に起立壁が形成され、該誘導部材の外周に外周壁が形成されたことを特徴とする前記1項ないし3項のいずれか1項に記載の万年筆。
5.前記外周壁の後端が前記起立壁の後端よりも後方に位置したことを特徴とする前記4項に記載の万年筆。」である。
本発明によれば、キャップ本体内に軸筒の前方と係脱可能に係合する中子を固着し、中子内にキャップ本体の軸心方向には前後動可能に且つキャップ本体の軸心の垂直方向には移動不能に誘導部材を配設し、誘導部材の後部に凹部を形成し、凹部に誘導部材の外壁側に位置する第一当接面とキャップ本体の軸心側に位置する第二当接面とを形成し、誘導部材が後退した状態において誘導部材の後端をキャップ本体の後端と同一もしくは後方に配置し、凹部の内形寸法よりも軸筒後端の外形寸法を大きくすることにより、筆記先端部の筆記端が凹部へ容易に挿入でき、ペン体の表面が第一当接面に当接し且つペン芯の表面が第二当接面に当接して筆記先端部と誘導部材との位置関係が規制され、誘導部材の前進に伴い筆記先端部がキャップ本体の軸心に沿って前進するので、筆記端がキャップ本体の内面に接触することがなく、筆記先端部の乾燥防止機能や保護機能を保持したままで軸筒や使用者の手や紙などが汚れない万年筆を得ることが可能となる。
本発明における誘導部材は、中子内にキャップ本体の軸心方向に前後動可能に且つキャップ本体の軸心の垂直方向には移動不能に設けられる。
誘導部材は、少なくともその後部に凹部を有し、当該凹部に、誘導部材の外壁側に位置する第一当接面とキャップ本体の軸心側に位置する第二当接面とが形成可能であれば、その断面形状には円柱形状や角柱形状など様々な形状を選択することができ、その前端側は、開口されていてもよく、閉塞されていてもよい。
誘導部材を中子内に配設し、誘導部材の外周壁の一部もしくは全部と中子の内周壁の一部もしくは全部とを摺接させることにより、誘導部材をキャップ本体の軸心方向に沿って前後に直進させることが可能となり、キャップ本体の軸心に垂直な方向には移動不能になる。
誘導部材は、誘導部材が後退した状態において、その後端がキャップ本体の後端と同一または後方に位置するように設けられる。
キャップ本体の開口端を下方に向けた状態で軸筒の筆記先端部側にキャップを装着する際には、誘導部材がその自重によりキャップ本体の開口端側に下がっていることにより、筆記先端部をキャップ本体開口部の略中央に向けて挿入するだけで、筆記先端部の筆記端が誘導部材の凹部へ容易に挿入され、ペン体の表面が第一当接面に当接し且つペン芯の表面が第二当接面に当接して筆記先端部と誘導部材との位置関係が規制される。
また、コイルバネを中子の内側に配置し、コイルバネの一端をキャップ本体内または中子内に固着し、もう一端を誘導部材の前端に固着することにより、誘導部材をキャップ本体の軸心方向に前後動可能に且つキャップ本体の軸心に垂直な方向には移動不能にすることができる。
前記コイルバネが伸長した状態で誘導部材の後端をキャップ本体の後端と同一または後方に位置させることにより、たとえばキャップの開口端を上方に向けた状態で軸筒の筆記先端部側にキャップを装着する際にも、誘導部材がコイルバネの弾発力によりキャップの開口端側に上がっているので、筆記先端部をキャップ本体開口部の略中央に向けて挿入するだけで、筆記先端部の筆記端が凹部へ容易に挿入され、ペン体の表面が第一当接面に当接し且つペン芯の表面が第二当接面に当接して筆記先端部と誘導部材との位置関係が規制される。
前記コイルバネのバネ定数としては、誘導部材がキャップ本体の内面や中子の内面に接触せず円滑に前後動するために、誘導部材ならびにコイルバネの自重などを考慮して、キャップ本体を水平にした状態においてコイルバネがほぼ水平状態を保つ値以上が好ましく、また軸筒の筆記先端部側ないし軸筒の後端側に過大な力を必要とせずスムーズにキャップを装着するために、0.1N/mm以下が好ましい。
誘導部材の凹部の内形寸法よりも軸筒後端の外形寸法を大きくすることにより、凹部内がインキで汚染されていても、軸筒後端側へのキャップ装着時には軸筒後端が凹部内に入らないので、軸筒後方部の外面が凹部内に触れてインキが転移することがない。
なお、凹部を誘導部材の軸心周りに円環状に形成する場合には、前記内径寸法は凹部の外側における外径寸法となる。
誘導部材の後端に、軸筒後端側へのキャップ装着時に軸筒後端と当接する凸部を設けることにより、軸筒の筆記先端部側へのキャップ装着時に筆記端を誘導部材の後端に接触してしまい、インキで誘導部材の後端を汚してしまった場合においても、軸筒後端側へのキャップ装着時に軸筒後端と誘導部材とを誘導部材の後端の凸部のみで当接させることが可能となるので、凸部以外に付着したインキは軸筒後端に転移せず、軸筒や使用者の手や紙などの汚染を低減することができる。
また、軸筒の後端に凸部を設けることにより、軸筒後端側へのキャップ装着時に軸筒後端と誘導部材とを軸筒後端の凸部のみで当接させることが可能となるので、誘導部材の後端に付着したインキは軸筒後端の凸部にしか転移せず、軸筒や使用者の手や紙などの汚染を低減することができる。
誘導部材の凹部の第一当接面をキャップ本体の径方向に対して湾曲するよう形成し、第一当接面の曲率をペン体の曲率よりも小さくし、軸筒の筆記先端部側へのキャップ装着時においてペン体の表面が第一当接面に二点以上で接触し且つペン芯の表面が第二当接面に一点以上で接触することにより、筆記先端部の筆記端が凹部の内面から離間した状態で筆記先端部と誘導部材との位置関係が規制されるので、勢いよくキャップを装着しても筆記端を傷つけることがない。
誘導部材の凹部を該誘導部材の軸心周りに円環状に形成し、誘導部材の後部中央に起立壁を形成し、誘導部材の外周に外周壁を形成することにより、軸筒の筆記先端部側へのキャップ装着時において、筆記先端部に対する凹部の周方向の向き、すなわち万年筆本体に対するキャップの周方向の向きを合わせる必要がなく、万年筆本体にどのような向きでキャップを装着しても、筆記先端部の筆記端を誘導部材の凹部へ容易に挿入することができる。
また、誘導部材の外側壁の後端を起立壁の後端よりも後方に位置させることにより、軸筒の筆記先端部側へのキャップ装着時に筆記端を誘導部材の起立壁の後端に接触してしまい、インキで起立壁の後端を汚してしまった場合においても、キャップ装着時に軸筒後端と誘導部材とを誘導部材の外周壁のみで当接させることが可能となるので、起立壁の後端に付着したインキは軸筒後端に転移せず、軸筒や使用者の手や紙などがインキで汚れることを防止できる。
誘導部材の材質は、インキに対して耐インキ性があればよく、樹脂、金属などで形成することができる。例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリアセタール樹脂などの樹脂や、アルミニウム、ステンレスなどの金属や、メッキなどの表面処理を施した黄銅や鉄などで形成することができ、樹脂と金属とを組み合わせて形成することもできる。
また、誘導部材の一部もしくは全部にゴムやエラストマーなどの軟質部材を用いることで、軸筒先端側へのキャップ装着時に、誤って誘導部材に筆記端を強く接触してしまっても、筆記端を傷つけることがない。
また、誘導部材の一部もしくは全部に、多孔質の材質を選択したり、吸水性に優れた部材を配置したり、毛細管力によりインキを吸収可能な微細な溝や穴を形成したりすることにより、大量のインキで誘導部材を汚してしまった場合においても、インキが誘導部材に吸収されるので、軸筒の筆記先端部側へのキャップ装着時や軸筒後端側へのキャップ装着時に軸筒にインキが転移することを防止できる。
本発明によれば、軸筒の筆記先端部側へのキャップ装着時に、筆記先端部の筆記端が凹部へ容易に挿入され、ペン体の表面が第一当接面に当接し且つペン芯の表面が第二当接面に当接して筆記先端部と誘導部材との位置関係が規制され、誘導部材の前進に伴い筆記先端部がキャップ本体の軸心に沿って前進するので、筆記端がキャップの内面に接触することがなく、筆記先端部の乾燥防止機能や保護機能を保持したままで軸筒や使用者の手や紙などが汚れない万年筆を得ることが可能となる。
本実施の形態の万年筆において、キャップを万年筆本体から外した状態の縦断面図である。 図1の万年筆の誘導部材を後方から見た拡大図である。 図1の万年筆のキャップを軸筒の筆記先端部側に装着する動作時における、キャップ本体と中子と誘導部材と筆記先端部と軸筒前方部との位置関係を示す縦断面図である。 図3の万年筆のキャップ装着動作をさらに進行させた時における、キャップ本体と中子と誘導部材と筆記先端部と軸筒前方部との位置関係を示す縦断面図である。 図4の万年筆のA−A線横断面拡大図である。 図4の万年筆のキャップ装着動作をさらに進行させた時における、キャップ本体と中子と誘導部材と筆記先端部と軸筒前方部との位置関係を示す縦断面図である。 図6の万年筆のキャップ装着が完了した時における、キャップ本体と中子と誘導部材と筆記先端部と軸筒前方部との位置関係を示す縦断面図である。 図1の万年筆のキャップを、軸筒の後端側に装着した状態の縦断面図である。
以下に、図面を参照して本実施の形態における万年筆を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の万年筆において、キャップを万年筆本体から外した状態の縦断面図であり、図2は、図1の万年筆の誘導部材を後方から見た拡大図であり、図3は、図1の万年筆のキャップを軸筒の筆記先端部側に装着する動作時における、キャップ本体と中子と誘導部材と筆記先端部と軸筒前方部との位置関係を示す縦断面図であり、図4は、図3の万年筆のキャップ装着動作をさらに進行させた時における、キャップ本体と中子と誘導部材と筆記先端部と軸筒前方部との位置関係を示す縦断面図であり、図5は、図4の万年筆のA−A線横断面拡大図であり、図6は、図4の万年筆のキャップ装着動作をさらに進行させた時における、キャップ本体と中子と誘導部材と筆記先端部と軸筒前方部との位置関係を示す縦断面図であり、図7は、図6の万年筆のキャップ装着が完了した時における、キャップ本体と中子と誘導部材と筆記先端部と軸筒前方部との位置関係を示す縦断面図であり、図8は、図1の万年筆のキャップを、軸筒の後端側に装着した状態の縦断面図である。
なお、図面の説明においては、図面における上方、すなわち軸筒における筆記先端部側を前方と表現し、図面における下方、すなわち軸筒における尾端側を後方と表現する。
本実施の形態の万年筆1は、図1に示すように、キャップ2と万年筆本体3とからなる。
有底の円筒形状に形成したキャップ本体21内には、前端が閉塞した略円筒形状の中子4を圧入して固着してある。
中子4の前端から該中子の全長の約7/10となる後方内面には係合溝41が形成してある。
中子4内には、略円筒形状の誘導部材5が配置され、図7に示すように、誘導部材5が前方に移動した状態において誘導部材5の外周壁と中子4の内周壁とは摺接する。
中子4内には、ステンレス製のコイルバネ6が配され、コイルバネ6の一端は中子4の前端壁に嵌着され、もう一端は誘導部材5の前端に嵌着され、コイルバネ6が最も伸長した状態で誘導部材5の後端がキャップ本体21の後端より後方に位置するようにしている。
誘導部材5の後部には、凹部51が該誘導部材5の軸心周りに円環状に形成され、凹部51に対して軸径外方となる第一当接面52を内面が前記キャップ本体21の径方向に対して湾曲するよう形成し、凹部51の中心側に第二当接面53を形成し、前記第一当接面52の曲率が後述するペン体83の曲率よりも小さくなるようにしている。
円環状の第二当接面53により誘導部材5の後部中央に起立壁54を画成し、円環状の第一当接面52と誘導部材5の外壁により外周壁55を画成し、外周壁55の後端が起立壁54の後端よりも後方に位置している。
外周壁55の後端には、図2に示すように、矩形状の凸部56が放射状に複数形成してある。
なお、キャップ本体21はポリカーボネート樹脂で形成され、中子4および誘導部材5はポリプロピレン樹脂で形成されている。
また、万年筆本体3は、有底の円筒形状に形成した軸筒7の前端開口部に、先端に筆記先端部8を固着した軸筒前方部9を嵌着してあり、軸筒内にはインキカートリッジ10を収容してある。
また、軸筒前方部9の前端外周には膨出部91を形成して、中子4の内面に形成した係合溝41との係合によるキャップ嵌合を可能としている。
筆記先端部8は、ペン芯81内にインキ流通溝82を設け、ペン芯81の上方(図1における右方)に、先端に筆記端84を有し横断面が湾曲しているペン体83を隣接させてある。
次に図3、図4、図5、図6、図7を用いて、軸筒7の筆記先端部8側へのキャップ装着動作について説明を行う。
キャップ本体21を一方の手で把持し、万年筆本体3をもう一方の手で把持し、筆記先端部8をキャップ本体21内に挿し込むと、図3に示すように、誘導部材5は自重とコイルバネ6の弾発力により後方に移動し、誘導部材5の後端がキャップ本体21の後端よりも後方に位置していることにより、筆記先端部8をキャップ本体21の開口部の略中央に向けて挿入するだけで、図4に示すように、筆記先端部8の筆記端84が凹部51へ容易に挿入される。
このとき、凹部51の第一当接面52の曲率がペン体83の曲率よりも小さくなっていることにより、図4ならびに図5に示すように、ペン体83の表面が第一当接面52に二点で接触し且つペン芯81の表面が第二当接面53に一点で接触し、筆記端84が凹部51の内面から離間した状態で、筆記先端部8と誘導部材5との位置関係が規制される。
キャップ2の装着動作を進行させると、図6に示すように、筆記先端部8に押された誘導部材5がコイルバネ6を圧縮しつつ前方に移動する。
このとき、誘導部材5はキャップ本体21の軸心に垂直な方向には移動不能なので、誘導部材5の前進に伴い筆記先端部8がキャップ本体21の軸心に沿って前進し、筆記端84がキャップ本体21の内面ならびに中子4の内面に接触しないために、キャップ本体21の内面ならびに中子4の内面はインキで汚染されない。
さらにキャップの装着動作を進行させると、図7に示すように、軸筒前方部9の前端外周に形成された膨出部91と中子4の内面に形成された係合溝41とが係合し、キャップ2の嵌合が完了すると共に、中子4の内部が気密状態となり筆記先端部8の乾燥を防止する。
この時、キャップ本体21の内面ならびに中子4の内面にインキは付着していないため、軸筒前方部9の外周がインキで汚染されることはなかった。
次に図8を用いて、万年筆のキャップを取り外して軸筒7の後端側に装着する動作について説明を行う。
図7の状態からキャップ本体21を一方の手で把持し、万年筆本体3をもう一方の手で把持し、キャップ2を万年筆本体3から取り外すと、誘導部材5は自重とコイルバネ6の弾発力により後方に移動し、誘導部材5の後端がキャップ本体21の後端よりも後方に位置する。
キャップ本体21の開口端を上方に向け、軸筒後端7rをキャップ本体21内に挿し込むと、誘導部材5の凹部51の内形寸法よりも軸筒後端7rの外形寸法が大きいために、軸筒後端7rは誘導部材5内には収容されず、軸筒後端7rが誘導部材5の外周壁55前端に当接し、軸筒後端7rに押された誘導部材5がコイルバネ6を圧縮しつつ後方に移動し、軸筒後方部の外周がキャップ本体21の内周壁に接触してキャップ2の装着が完了する。
この時、キャップ本体21の内周壁にインキは付着していないため、軸筒後方部の外周がインキで汚染されることはなかった。
また、軸筒7とキャップ本体21とが、軸筒後方部の外周とキャップ本体21の内周壁との間で接触していることに加えて、軸筒7の後端と誘導部材5の前端との間でも接触しているため、筆記時に手が触れた場合においてもキャップ2がぐらつくことがなかった。
また、筆記先端部8の筆記端84を誘導部材5の外周壁55の後端に接触してしまい、外周壁55の後端をインキで汚してしまった場合においても、誘導部材5の外周壁55の後端には、図2に示すように矩形状の凸部56が放射状に複数形成してあるため、この汚染を掃除せず放置したままでキャップ2を軸筒7の後端側に装着しても、軸筒後端7rと誘導部材5とは外周壁55後端の凸部56のみで当接し、凸部56以外に付着したインキは軸筒後端7rに転移せず、軸筒7や使用者の手や紙などの汚染を低減することができた。
さらに、筆記先端部8の筆記端84を誘導部材5の起立壁54の後端に接触してしまい、起立壁54の後端をインキで汚してしまった場合においても、誘導部材5の外周壁55の後端が起立壁54の後端よりも後方に位置しているため、この汚染を掃除せず放置したままでキャップ2を軸筒7の後端側に装着しても、軸筒後端7rと誘導部材5とは誘導部材5の外周壁55のみで当接し、起立壁54の後端に付着したインキは軸筒後端に転移せず、軸筒7や使用者の手や紙などを汚染することがなかった。
軸筒7の筆記先端部8側へのキャップ2の着脱を繰り返して行ったところ、中子4がキャップ本体21内に固着されていることにより、軸筒前方部9の前端外周に形成された膨出部91に押されても中子4は移動せずに確実に軸筒7に密嵌された。
また、キャップ2の着脱を繰り返すことにより、キャップ本体21内に収納されたコイルバネ6の劣化が進んで弾発力が弱まっても、中子4がキャップ本体21内に固着されていることにより、軸筒7の筆記先端部8側へのキャップ2装着時において、軸筒前方部9の膨出部91に押されても中子4は移動せず、キャップ本体21が万年筆本体3に密嵌され、筆記先端部8の乾燥防止機能や保護機能を長期にわたって維持させることができた。
本実施の形態では、キャップ本体21ならびに中子4を透明な樹脂で成形し、誘導部材5を不透明な樹脂で成型したことにより、誘導部材5の凹部51内面のインキ汚れが外部から視認されることがなく美観が優れる。
1…万年筆、
2…キャップ、21…キャップ本体、3…万年筆本体、
4…中子、41…係合溝、5…誘導部材、51…凹部、52…第一当接面、53…第二当接面、54…起立壁、55…外周壁、56…凸部、6…コイルバネ、
7…軸筒、7r…軸筒後端、
8…筆記先端部、81…ペン芯、82…インキ流通溝、83…ペン体、84…筆記端、
9…軸筒前方部、91…膨出部、
10…インキカートリッジ。

Claims (5)

  1. ペン芯にペン体を隣接してなる筆記先端部を軸筒の前方に有し、前記軸筒の前記筆記先端部側ならびに該軸筒の後端側に装着可能なキャップを有する万年筆であって、前記キャップが、キャップ本体と、該キャップ本体内に固着され前記軸筒の前方と係脱可能に係合する中子と、該中子内にキャップ本体の軸心方向には前後動可能に且つキャップ本体の軸心の垂直方向には移動不能に配した誘導部材とを有し、前記誘導部材の後部に凹部が形成され、前記凹部に、前記誘導部材の外壁側に位置する第一当接面と、前記キャップ本体の軸心側に位置する第二当接面とが形成され、前記誘導部材が後退した状態において、該誘導部材の後端が前記キャップ本体の後端と同一もしくは後方に配置され、且つ前記凹部の内形寸法よりも前記軸筒後端の外形寸法が大きく形成されたことを特徴とする万年筆。
  2. 前記誘導部材の後端に、前記軸筒後端側へのキャップ装着時において該軸筒の後端に当接する凸部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の万年筆。
  3. 前記第一当接面を前記キャップ本体の径方向に対して湾曲するよう形成し、該第一当接面の曲率を前記ペン体の曲率よりも小さくし、前記軸筒の前記筆記先端部側へのキャップ装着時において該ペン体の表面が該第一当接面に二点以上で接触し且つ前記ペン芯の表面が前記第二当接面に一点以上で接触することにより、該ペン体の前方に設けた筆記端が前記誘導部材の凹部の内面から離間することを特徴とする請求項1又は2に記載の万年筆。
  4. 前記誘導部材の凹部が該誘導部材の軸心周りに円環状に形成され、該誘導部材の後部中央に起立壁が形成され、該誘導部材の外周に外周壁が形成されたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の万年筆。
  5. 前記外側壁の後端が前記起立壁の後端よりも後方に位置したことを特徴とする請求項4に記載の万年筆。
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CN110816121A (zh) * 2019-12-05 2020-02-21 李知微 一种便于清洗的钢笔帽

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