JP2019123246A - 透明積層体、及びそれを用いた保護具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の透明積層体1は、基体11の両面に可視光波長以下のピッチからなる凹凸による構造体12が規則配列で設けられた複数のフィルム状部材10を備え、フィルム状部材10の少なくとも端部は物理的に剥離可能に固定化されて積層されており、この積層されたフィルム状部材10間には対向する表面に空隙14がある。
【選択図】 図1
Description
先ず、光の波長以下の微細な凹凸形状であるモスアイ形状をもつ原盤上にUV硬化樹脂を数滴垂らし、基体に相当する透明基材としてのポリカーボネイトフィルムをかぶせ、原盤全体にローラーにて拡げた。その後、透明基材としてのポリカーボネイトフィルム側から紫外線を照射し、樹脂の硬化を行った後、原盤から離型し、光学素子としてのフィルム状部材を得た。同様の手順でポリカーボネイトフィルムの反対面側にもモスアイ形状を原盤より転写し、両面に凹凸形状を備える光学素子としてのフィルム状部材を得た。こうして得られたフィルム状部材を粘着層としての接着剤等を用いて2層、3層、それぞれ積層し、単層のものを含め3種の透明積層体を得た。即ち、図6(a)は単層、図6(b)は2枚積層、図6(c)は3枚積層した透明積層体の構成をそれぞれ示している。この例では、粘着層はフィルム状部材の端部にのみ設けられているので、空隙は粘着面と非粘着面に分けられることになる。
先ず、光の波長以下の微細な凹凸形状であるモスアイ形状をもつ原盤上にUV硬化樹脂を数滴垂らし、基体に相当する透明基材としてのポリカーボネイトフィルムをかぶせ、原盤全体にローラーにて拡げた。その後、透明基材としてのポリカーボネイトフィルム側から紫外線を照射し、樹脂の硬化を行った後、原盤から離型し、光学素子としてのフィルム状部材を得た。この得られたフィルム状部材を粘着層としての接着剤等を用いて2層、3層、それぞれ積層し、単層のものを含め3種の透明積層体を得た。即ち、図7(a)は単層、図7(b)は2枚積層、図7(c)は3枚積層した透明積層体の構成をそれぞれ示している。この例では、粘着層はフィルム状部材の端部にのみ設けられているので、空隙は粘着面と非粘着面に分けられることになる。
比較例1としては、市販されている光学用PETフィルムを粘着層として接着剤等を用いて2層、3層、それぞれ積層し、単層のものを含め3種の透明積層体を得た。即ち、図8(a)は単層、図8(b)は2枚積層、図8(c)は3枚積層した透明積層体の構成をそれぞれ示している。この例では、粘着層は光学用PETフィルムの端部にのみ設けられているので、空隙は粘着面と非粘着面に分けられることになる。
実施例1〜2の透明積層体と比較例1の透明積層体との反射スペクトル及び透過スペクトルを、紫外可視分光光度計(日本分光株式会社、製品名:V-500)を用いて測定した。
以上の光学特性の評価結果は、以下の表1,2に示される。
上記評価結果から、n層の構造の透過率は、単層の場合の透過率のおよそn乗倍ととらえることができる。先ず、実施例1では、表1、図9より、3枚積層した場合でも透過率が非常に高く、実施例2,3、比較例1の単層の透過率以上の透過率を確保できていることが明らかになった。即ち、例えば、実施例2の単層の透過率は95.29%であるのに対して、実施例1では、接着面では2枚積層が99.13%、3枚積層が98.85%、そして20枚積層でも95.74%となり、非接着面でも2枚積層が98.36%、3枚積層が97.60%となり、実施例2,3、比較例1の単層の数値を上回っており、透過率が良好な状態が維持されていることが明らかになった。
以下、ナノ構造体シートの作製、粘着剤樹脂の作製、そして透明積層体の作製の各手順について説明する。
先ず、ポリカーボネート(PC)支持体(屈折率=1.58、厚み100um)の表面に、UV硬化性の樹脂(硬化後の屈折率=1.53)をバーコーターにて4um塗布し、ドットピッチ230nm、隣接するドット間隔153nmとして凹凸220nmとしたナノ構造体の型を合わせ、PC基材側よりUV光を照射し、硬化させ、表面にナノ構造体を有するシートを得た。
次に、主成分としてリビングラジカル重合により得た粘着剤、トルエン溶媒を添加して固形分25%とし、更に、架橋剤として日本ポリウレタン社製のコロネートHXを20重量部添加し、軽剥離処理のされたPETフィルム上へ塗布、乾燥し、更に軽剥離処理のされたポリプロピレン(OPP)フィルムにて挟み込み、常温にて1週間保管して粘着剤を得た。
トルエン溶媒を添加して固形分25%とした。
(主成分は以下になる)
・ブチルアクリレート :80重量部
・アクリル酸2−エチルヘキシル :25重量部
・4−ヒドロキシブチルアクリレート :5重量部
工程(1)で得られたナノ構造体が設けられていない一方の面にコロナ処理を施し、工程(2)で作成した粘着剤樹脂の軽剥離OPPを剥離し貼合した。これを、別の工程(1)で得られたナノ構造体の表面にローラーで貼合することによって透明積層体を得た。図12(a)は単層、図12(b)は2枚積層、図12(c)は3枚積層した透明積層体の構成をそれぞれ示している。この例では、複数枚積層する際に用いる粘着剤は、フィルム状部材の全面に亘り設けられている。
実施例4乃至8は、詳細は後述するように樹脂の組成がそれぞれ異なる以外、前述した実施例3と同様にして作製した。
実施例3の組成にて、リビング重合ではなく、溶液重合した樹脂を使用した以外には、同様にして粘着剤を作製し、実施例3と同様に透明積層体を作製した。
全光線透過率(Tt)を、村上色彩製のヘイズメーターより計測した(JIS-K-7361)。
重量平均分子量、平均重量分子量分布が5万以下の成分について、液体クロマトグラフィーにて計測して求めた。
ナノ構造体の支持体とナノ構造体間の剥離強度について、剥離角度90°、剥離スピード300mm/minにて剥離した際の荷重を、引っ張り試験機により求めた。
環境試験では、40℃/90%RH条件下にて10日間保管した後に、剥離強度、全光線透過率の変化を計測した。
以上の実施例3乃至8に係る評価結果より、透明支持体と、少なくとも一方の面に可視光の波長以下のピッチで複数の構造体を設けた基体と他の基体とを粘着剤により積層して光透過性積層体を構成するに際し、粘着剤として、重量平均分子量20万〜200万の(メタ)アクリル酸エステル系共重合体を用い、その重量平均分子量5万以下が5%以下であることが好ましいことが明らかとなった。このような粘着剤を用いることで、ナノ構造体への糊残り/剥離力の経時変化を抑制できる。
2 粘着層
3 貼合層
4 被着体
10 フィルム状部材
11 基体
12 構造体
13 基底層
14 空隙
20 フィルム状部材
21 基体
22 構造体
30 フィルム状部材
31 基体
32 構造体
Claims (7)
- 基体の少なくとも一方の面に可視光波長以下のピッチからなる凹凸による構造体が設けられた複数のフィルム状部材を備え、
前記フィルム状部材は、その少なくとも端部において、物理的に剥離可能に固定化されて積層されており、
この積層された前記フィルム状部材間には対向する表面間に空隙を有する
透明積層体。 - 前記フィルム状部材は、その少なくとも端部において、ピンまたはフックによって剥離可能に固定化されている
請求項1記載の透明積層体。 - 前記フィルム状部材の一部には、切り込み部を具備する
請求項1又は2記載の透明積層体。 - 上記構造体がフィルム状部材の両面に設けられている
請求項1乃至3のいずれかに記載の透明積層体。 - 前記空隙とは、上記表面間に設けられた空気層である
請求項1乃至4のいずれかに記載の透明積層体。 - 上記フィルム状部材を、超音波溶着法又は熱溶着法を用いて複数枚積層貼合し、剥離可能に接合される
請求項1乃至5のいずれかに記載の透明積層体。 - 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の透明積層体が視認部位に設けられている
保護具。
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