JP2019124800A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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宇都宮皓一
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後藤創
So Goto
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【課題】生産性を低下させることなく、通紙域内端部の温度ダレの解消と通紙域外端部の温度上昇の抑制を両立できる定着装置を提供する。【解決手段】定着装置は、回転可能な定着部材と、定着部材の外側に設けられ、定着部材に対向する加圧部材と、定着部材の内部に設けられ、定着部材を加熱する熱源と、定着部材の内側に設けられ、定着部材と加圧部材との間に定着ニップを形成するニップ形成部材と、定着部材の長手方向両端に設けられ、定着部材の回転をガイドする保持部材とを備える。ニップ形成部材は、熱伝導率が異なる複数材質の部材から構成され、記録材が通過する通過領域内におけるニップ形成部材は、基材と、基材の定着ニップ側に配置された第1の高熱伝導部材とを有し、記録材が通過しない非通過領域におけるニップ形成部材は、第2の高熱伝導部材を有し、第2の高熱伝導部材が、その長手方向で保持部材の外側に突き出ている。【選択図】図3

Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
プリンタ、複写機、ファクシミリなどの画像形成装置に対し、近年、省エネルギー化及び高速化について市場要求が強くなってきている。上記画像形成装置では、電子写真記録・静電記録・磁気記録などの画像形成プロセスにより形成したトナー画像(未定着トナー像)を、直接もしくは中間転写体を介して記録材シート・印刷紙・感光紙・静電記録紙などの記録材に転写する。そして、このトナー像を担持した記録材を定着装置に通してトナー像を記録材上に定着している。
定着装置としては、熱ローラ方式、フィルム加熱方式、電磁誘導加熱方式などの接触加熱方式の定着装置が広く採用されている。例えば、特許文献1には、無端ベルトを用いる構成において、そのベルト全体を温めることを可能にし、加熱待機時からのファーストプリントタイムを短縮できる定着装置が提案されている。この定着装置は、定着ベルトや定着フィルムなどの定着部材を低熱容量化することで、近年の消費電力低減(省エネルギー化)及びウォームアップタイム短縮(高速化)の要求に対応している。
しかし、定着部材の低熱容量化により、定着部材の温度は変動しやすくなっている。そのため、定着部材を加熱する熱源の加熱幅よりも幅の狭い用紙(小サイズ紙)を通紙した際に、定着部材の軸方向において、通紙範囲外の領域の温度上昇が著しくなるという問題(通紙域外端部の温度上昇)が生じている。すなわち、小サイズ紙を連続通紙すると、定着部材や加圧部材といった定着装置を構成する部材が、耐熱温度以上にまで達してしまうおそれがある。したがって、これら部材を保護するために通紙範囲外の領域の温度を抑制しなければならず、通紙の生産性を落とさなければならない(CPMダウンする)といった課題があった。
この課題を解決するために、特許文献2には、回転可能な定着部材と、定着部材を加熱する加熱源と、定着部材の内側に配置されたニップ形成部材と、定着部材を介してニップ形成部材と当接することにより定着部材との間に所定のニップを形成する加圧部材とを備え、ニップ形成部材は熱伝導率が異なる複数材質の部材から構成されている定着装置が開示されている。そして、このニップ形成部材は、基材と、基材のニップ面側に配置され基材よりも熱伝導率が大きな第一の高熱伝導部材と、基材の非ニップ面側に配置され基材よりも熱伝導率が大きな第二の高熱伝導部材とを有し、さらに、基材の長手方向両端部に配置されて第一の高熱伝導部材と第二の高熱伝導部材とを接続する接続部材を有することを特徴としている。
この特許文献2の定着装置は、第一の高熱伝導部材の熱が、接続部材を介して第二の高熱伝導部材に移動するので、通紙域外端部の温度上昇を効果的に抑制することができる。
本発明の目的は、生産性を低下させることなく、通紙域内端部の温度ダレの解消と通紙域外端部の温度上昇の抑制を両立できる定着装置を提供することである。
上記課題は、回転可能な定着部材と、前記定着部材の外側に設けられ、前記定着部材に対向する加圧部材と、前記定着部材の内部に設けられ、前記定着部材を加熱する熱源と、前記定着部材の内側に設けられ、前記定着部材と前記加圧部材との間に定着ニップを形成するニップ形成部材と、前記定着部材の長手方向両端に設けられ、前記定着部材の回転をガイドする保持部材とを備える定着装置において、前記ニップ形成部材は、熱伝導率が異なる複数材質の部材から構成され、記録材が通過する通過領域内における前記ニップ形成部材は、基材と、前記基材の定着ニップ側に配置された第1の高熱伝導部材とを有し、記録材が通過しない非通過領域における前記ニップ形成部材は、第2の高熱伝導部材を有し、前記第2の高熱伝導部材が、その長手方向で前記保持部材の外側に突き出ていることを特徴とする定着装置によって解決される。
また上記課題は、回転可能な定着部材と、前記定着部材の外側に設けられ、前記定着部材に対向する加圧部材と、前記定着部材の内部に設けられ、前記定着部材を加熱する熱源と、前記定着部材の内側に設けられ、前記定着部材と前記加圧部材との間に定着ニップを形成するニップ形成部材と、前記定着部材の長手方向両端に設けられ、前記定着部材の回転をガイドする保持部材とを備える定着装置において、記録材が通過する通過領域内における前記ニップ形成部材の熱伝導率は、0.6W/(m・K)以下であり、記録材が通過しない非通過領域における前記ニップ形成部材の熱伝導率は、200W/(m・K)以上であり、非通過領域における前記ニップ形成部材は、その長手方向で前記保持部材の外側へ突き出ていることを特徴とする定着装置によっても解決される。
本発明の定着装置は、通過領域内におけるニップ形成部材が、定着ニップ側に配置された第1の高熱伝導部材を有し、また、非通過領域におけるニップ形成部材(第2の高熱伝導部材)が、その長手方向で保持部材の外側に突き出ている。したがって、生産性を低下させることなく、通紙域内端部の温度ダレの解消と通紙域外端部の温度上昇の抑制を両立できる。
本発明の一実施形態に係る定着装置を示す概略的な断面構成図である。 本発明の一実施形態に係るニップ形成部材の概略断面図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の定着ニップ周りの概略断面図である。 ニップ形成部材の変形例を示す概略断面図(その1)である。 ニップ形成部材の変形例を示す概略断面図(その2)である。 ニップ形成部材の変形例を示す概略断面図(その3)である。 本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示す模式図である。
以下、実施形態について説明する前に、実施形態の理解を容易にするための予備的事項について説明する。
本発明者らは、上記した通紙域外端部の温度上昇の他に、「通紙域内端部の温度ダレ」と、「シングルヒータ使用時の問題」について着目している。
定着装置の熱源には、一般にハロゲンヒータが用いられる。このハロゲンヒータは、発熱部(フィラメントを螺旋状に巻いた部分)の長手方向端部において加熱出力が低下する。低熱容量化された定着装置においては、この熱源の熱量分布が顕著に定着部材の表面温度として現われるようになっている。
特に、定着装置が冷えた状態(例えば、朝一の起動時など)における通紙では、従来よりも用紙の中央部と端部において著しい温度差が生じる。この問題を通紙域内端部の温度ダレと呼ぶ。
この問題に対しては、従来、熱源の設定温度を上げて対応してきた。しかし、上記の低熱容量化された定着装置では、今度は通紙域外の端部において著しい温度上昇(通紙域外端部の温度上昇)が生じるおそれがある。したがって、通紙域内端部の温度ダレの解消と通紙域外端部の温度上昇の抑制を両立するには、通紙の生産性を落とす必要があった。
また、低コストを目的とした定着装置(画像形成装置)においては、熱源を1つとしたシングルヒータの構成が選択される。このシングルヒータの場合、上記したように発熱部の長手方向端部において加熱出力が低下するため、通紙域内端部の温度ダレの解消と通紙域外端部の温度上昇の抑制を両立することが一層困難になるという問題があった。
以下の実施形態では、生産性を低下させることなく、通紙域内端部の温度ダレの解消と通紙域外端部の温度上昇の抑制を両立できる定着装置について説明する。
(実施形態)
図1は、本発明の一実施形態に係る定着装置を示す概略的な断面構成図である。定着装置200は、回転可能な定着部材である定着ベルト201と、定着ベルト201の内部に設けられ、定着ベルト201を加熱する熱源であるハロゲンヒータ202と、定着ベルト201の外側に設けられ、定着ベルト201に対向する加圧部材である加圧ローラ203とを有する。また、定着装置200は、定着ベルト201の内部に設けられ、定着ベルト201と加圧ローラ203との間に定着ニップNを形成するニップ形成部材206と、定着ベルト201の長手方向両端に設けられ、定着ベルト201の回転をガイドする保持部材であるフランジ209とを有する。
定着ベルト201は、ニッケル若しくはSUSなどの金属ベルト、又はポリイミドなどの樹脂材料を用いた無端ベルト(若しくはフィルム)である。ベルトの表層には、PFA又はPTFE層などの離型層が設けられ、トナーが付着しないように離型性を持たせている。
ベルト(若しくはフィルム)の基材と離型層の間には、シリコーンゴム層などで形成された弾性層を設けることが望ましい。シリコーンゴム層を設けない場合、熱容量が小さくなり、定着性が向上する。しかし、未定着画像を押し潰して定着させるときに、ベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部にユズ肌状の光沢ムラ(ユズ肌画像)が残るおそれがある。
したがって、シリコーンゴム層を100(μm)以上の厚さで設けることが望ましく、シリコーンゴム層の変形により微小な凹凸を吸収して、ユズ肌画像を改善できる。
加圧ローラ203は、芯金204に弾性ゴム層205が設けられ、その弾性ゴム層205の表面に離型性を得るための離型層(PFA又はPTFE層)が設けられている。加圧ローラ203は画像形成装置に設けられたモータなどの駆動源からギアを介して駆動力が伝達され回転する。また、加圧ローラ203はスプリングなどにより定着ベルト201側に押し付けられ、弾性ゴム層205が押し潰されて変形することにより、所定のニップ幅を生成する。
加圧ローラ203は中空のローラであってもよく、その中空内部にハロゲンヒータなどの熱源を有してもよい。弾性ゴム層205はソリッドゴムでもよいが、加圧ローラ203の内部に熱源が無い場合は、スポンジゴムを用いてもよい。スポンジゴムは断熱性が高く、定着ベルト201の熱が奪われにくくなるので、より望ましい。
図1には、熱源としてのハロゲンヒータ202が示されているが、これに代えて誘導加熱装置(IH)、抵抗発熱体、又はカーボンヒータなどを用いてもよい。
ニップ形成部材206の定着ニップNは平坦形状であるが、これに限定されず、凹形状やその他の形状であってもよい。例えば、定着ニップNの形状を凹形状とすると、記録材の先端の排出方向が加圧ローラ203寄りになり、分離性が向上する。したがって、ジャムの発生が抑制される効果がある。
また、図1に示すように、ニップ形成部材206には、その表面に摺動部材である摺動シート207を巻き付け、定着ベルト201の内面と摺動させてもよい。これに代えて、ニップ形成部材206を、定着ベルト201の内面と直接摺動させてもよい。
定着ベルト201の内部には、定着ニップNを支持するための支持部材であるステー208が設けられている。ステー208は、加圧ローラ203により圧力を受けるニップ形成部材206の撓みを防止するので、軸方向で均一なニップ幅を得ることができる。このステー208は、両端部が保持部材であるフランジ209に保持され、位置決めされている。なお、フランジ209は、加圧ローラ203を除く上記部品を内包している。
ハロゲンヒータ202とステー208の間には、反射部材210が設けられている。この反射部材210は、ハロゲンヒータ202からの輻射熱などを反射し、ステー208が加熱されることによる無駄なエネルギー消費を抑制する。なお、反射部材210を備える代わりにステー208の表面に断熱処理又は鏡面処理を行っても同様の効果を得ることができる。
このような構成の定着装置200において、加圧ローラ203が駆動源により回転し、定着ニップNで定着ベルト201に駆動力が伝達されることにより、定着ベルト201も回転する。定着ベルト201は定着ニップNで挟み込まれて回転し、定着ニップN以外では両端部でフランジ209にガイドされ、走行する。
上記のような構成により安価で、ウォームアップが速い定着装置を実現することができる。
続いて、本発明の特徴的な構成について説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係るニップ形成部材の概略断面図である。図の下側が定着ニップ側(定着ベルトと摺動する面)である。図2に示すように、ニップ形成部材206はその長手方向において、記録材が通過する通過領域と、記録材が通過しない非通過領域の2つの領域に分けられる。また、通過領域の全幅は、定着装置に規定された記録材の最大幅と同じである。
通過領域において、ニップ形成部材206は、基材220と、基材220の定着ニップ側に配置された第1の高熱伝導部材222とで構成されている。一方、非通過領域において、ニップ形成部材206は、第2の高熱伝導部材224のみで構成されている。
具体的な材質として、基材220は、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)などの一般的な耐熱性樹脂を用いることができる。また、第1、第2の高熱伝導部材として、例えば、銅、アルミニウムなどを用いることができる。なお、第1の高熱伝導部材222と第2の高熱伝導部材224は、必ずしも同一の材質でなくてもよい。
また、記録材が通過する通過領域内におけるニップ形成部材の熱伝導率を、0.6W/(m・K)以下とし、記録材が通過しない非通過領域におけるニップ形成部材の熱伝導率を、200W/(m・K)以上とすることが望ましい。
このように、本実施形態では、ニップ形成部材206が、熱伝導率が異なる複数材質の部材から構成される。
図3は、本発明の一実施形態に係る定着装置の定着ニップ周りの概略断面図である。図3に示すように、第2の高熱伝導部材224が定着ベルト201を保持するフランジ209の外側に突き出ていることを特徴とする。フランジ209よりも外側の温度は、フランジ209の内側(フランジ209と定着ベルト201で形成される空間)よりも低いので、第2の高熱伝導部材224の熱をより効率よく放熱できる。
なお、第2の高熱伝導部材224は、その外気に触れる面を増やすため、フランジ209の外側に突き出るとともに、放熱フィン形状としてもよい。
このように構成された定着装置200の作用・効果について説明する。記録材の通過領域の中央部と端部において著しい温度差が生じないように、熱源(ハロゲンヒータ202)の出力(設定温度)を上げるとする。ニップ形成部材206は、通過領域内において第1の高熱伝導部材222を有するので(図2参照)、熱源からの熱は、通過領域の全域に短時間で移動する。したがって、通過領域において著しい温度差を解消できる。
また、ニップ形成部材206の非通過領域は、その両端部において温度上昇し始める。これに対し、ニップ形成部材206は、非通過領域において第2の高熱伝導部材224がフランジ209の外側に突き出ているので(図3参照)、熱を外部に逃がすことができる。したがって、非通過領域の端部の温度上昇を抑制できる。
このように、本実施形態の定着装置は、熱源の出力を上げて通過領域(通紙域内端部)の温度ダレを解消しながらも、非通過領域(通紙域外端部)の温度上昇を抑制することができる。すなわち、生産性を低下させることなく、通紙域内端部の温度ダレの解消と通紙域外端部の温度上昇の抑制を両立できる。
また、この構成は、温度ダレを解消するために熱源の出力を上げることが必要とされるシングルヒータ(熱源が1つの構成)にとって、特に有用である。
(変形例)
図4は、ニップ形成部材の変形例を示す概略断面図(その1)である。図4に示すように、ニップ形成部材206は、通過領域において低摩擦の摺動部材である摺動シート230が設けられている。摺動シート230は、例えばPTFEやPFAの繊維を織り込んでシート状にしたものであり、定着ベルト201との摺動性を高めることができる。
ここで、通過領域におけるニップ形成部材206は、摺動シート230を介して定着ベルト201と摺動させ、非通過領域におけるニップ形成部材206は、定着ベルト201と直接摺動させている。その理由は、一般に摺動シート230は断熱効果を有しているためである。放熱性を確保するために、非通過領域におけるニップ形成部材206(第2の高熱伝導部材224)は、定着ベルト201と直接摺動することが望ましい。
また、第2の高熱伝導部材224には、定着ベルト201との摺動性を高めるため、シリコンオイル、シリコングリス又はフッ素系グリスといった潤滑剤が塗布されることが望ましい。
なお、定着ニップに対向する面において摺動シート230の表面の高さと第2の高熱伝導部材224の表面高さが異なると、それらの切り替わり箇所において対向する定着ベルト201が全面で均一に接触できない。そのため、摺動シート230の表面の高さと第2の高熱伝導部材224の表面高さが同じになるように、予めこれらの形状寸法、厚みを規定しておく。
図5は、ニップ形成部材の変形例を示す概略断面図(その2)である。図5に示すように、第1の高熱伝導部材222と第2の高熱伝導部材224は、それら高熱伝導部材よりも熱伝導率の低い低熱伝導部材232を介して接続されている。
このように構成したのは、以下の理由による。まず、通過領域内の端部の熱が非通過領域に逃げにくくする(温度ダレの解消)ためである。また、記録材の連続通過時においても、通過領域から非通過領域への熱の移動を少なくするため(温度上昇の抑制)である。これらにより、より一層生産性を低下させることなく、通紙域内端部の温度ダレの解消と通紙域外端部の温度上昇の抑制を両立できる。
図6は、ニップ形成部材の変形例を示す概略断面図(その3)である。本変型例では、低熱伝導部材232を別途設ける代わりに、基材220で一体に成形している。この場合、部品点数の削減と組立て性の向上ができるため、有利である。
図7は、上記した定着装置を備える、本発明の一実施形態に係る画像形成装置を示す模式図である。画像形成装置100は、複数の色画像を形成する作像部がベルトの展張方向に沿って並置されたタンデム方式を用いるカラープリンタであるが、本発明はこの方式に限らない。またプリンタだけではなく複写機やファクシミリ装置などを対象とすることも可能である。
画像形成装置100には、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色に色分解された色にそれぞれ対応する像としての画像を形成可能な像担持体としての感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkを並設したタンデム構造が採用されている。
画像形成装置100において、各感光体ドラム20に形成された可視像は、1次転写行程の実行により、各感光体ドラム20に対峙しながら矢印A1方向に移動可能な無端ベルトが用いられる中間転写体(以下、転写ベルトという)11に対して重畳転写される。その後、中間転写体上の画像は記録シートなどが用いられる記録材Sに対して2次転写行程の実行により一括転写される。
各感光体ドラム20の周囲には、感光体ドラム20の回転に従い画像形成処理するための装置が配置されている。ブラック画像形成を行う感光体ドラム20Bkを例として説明すると、感光体ドラム20Bkの回転方向に沿って、画像形成処理を行う帯電装置30Bk、現像装置40Bk、1次転写ローラ12Bk及びクリーニング装置50Bkが配置されている。各感光体ドラム20の帯電後に行われる書き込みには、光書込装置8が用いられる。
転写ベルト11に対する重畳転写は、転写ベルト11がA1方向に移動する過程において、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに形成された可視像が、転写ベルト11の同じ位置に重ねて転写されるように行われる。すなわち、転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに対向して配設された1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkによる電圧印加によって、A1方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして行われる。
各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkは、A1方向の上流側からこの順で並んでいる。各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの画像をそれぞれ形成するための画像ステーションに備えられている。
画像形成装置100は、色毎の画像形成処理を行う4つの画像ステーションと、各感光体ドラム20の上方に対向して配設され、転写ベルト11及び1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkを備えた転写ベルトユニット10とを有する。また、画像形成装置100は、転写ベルト11に対向して配設され転写ベルト11に従動し、連れ回りする転写部材としての転写ローラである2次転写ローラ5と、転写ベルト11に対向して配設され転写ベルト11上を清掃するクリーニング装置13とを有する。そして、これら4つの画像ステーションの下方に対向して配設された光書き込み装置としての光書込装置8を有する。
光書込装置8は、光源としての半導体レーザ、カップリングレンズ、fθレンズ、トロイダルレンズ、折り返しミラー及び偏向手段としての回転多面鏡などを装備している。光書込装置8は、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに対して色毎に対応した書き込み光Lbを出射して感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに静電潜像を形成するように構成されている。なお、書き込み光Lbに関して、図7では便宜上、ブラック画像の画像ステーションのみを対象として符号が付けてあるが、その他の画像ステーションも同様である。
画像形成装置100には、給紙カセットとしてのシート給送装置61と、シート給送装置61から搬送されてきた記録材Sを繰り出すレジストローラ対4と、記録材Sの先端がレジストローラ対4に到達したことを検知するセンサとが設けられている。シート給送装置61からの記録材Sは、画像ステーションによるトナー像の形成タイミングに合わせた所定のタイミングで、レジストローラ対4によって各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkと転写ベルト11との間の転写部に向けて繰り出される。
また、画像形成装置100には、トナー像が転写された記録材Sにトナー像を定着させるための定着装置200と、トナー像の定着済みの記録材Sを画像形成装置100の本体外部に排出する排紙ローラ7とが備えられている。また、画像形成装置100の本体上部に配設されて排紙ローラ7により画像形成装置100の本体外部に排出された記録材Sを積載する排紙トレイ17と、排紙トレイ17の下側に位置するトナーボトル9Y、9C、9M、9Bkとが備えられている。なお、各トナーボトル9Y、9C、9M、9Bkには、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーが充填されている。
転写ベルトユニット10は、転写ベルト11、1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkの他に、転写ベルト11が掛け回されている駆動ローラ72及び従動ローラ73を有している。
従動ローラ73は、転写ベルト11に対する張力付勢手段としての機能も備えており、このために、従動ローラ73にはスプリングなどを用いた付勢手段が設けられている。このような転写ベルトユニット10と、1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkと、2次転写ローラ5と、クリーニング装置13とで、転写装置71が構成されている。
シート給送装置61は、画像形成装置100の本体下部に配設され、最上位の記録材Sの上面に当接する給送ローラ3を有しており、給送ローラ3が反時計回りに回転駆動されることにより、最上位の記録材Sをレジストローラ対4に向けて給送する。
転写装置71に装備されているクリーニング装置13は、詳細な図示を省略するが、転写ベルト11に対向、当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードとを有している。そして、転写ベルト11上の残留トナー等の異物をクリーニングブラシとクリーニングブレードとにより掻き取り、除去して、転写ベルト11をクリーニングするようになっている。
クリーニング装置13はまた、転写ベルト11から除去した残留トナーを搬出し廃棄するための図示しない排出手段を有している。
以上、本発明の好ましい実施形態及び変形例について説明した。本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、上記の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されない。
3 給送ローラ
4 レジストローラ対
5 2次転写ローラ
7 排紙ローラ
8 光書込装置
9Y、9M、9C、9Bk トナーボトル
10 転写ベルトユニット
11 転写ベルト
12Y、12M、12C、12Bk 1次転写ローラ
13 クリーニング装置
17 排紙トレイ
20、20Y、20M、20C、20Bk 感光体ドラム
30Bk 帯電装置
40Bk 現像装置
50Bk クリーニング装置
61 シート給送装置
71 転写装置
72 駆動ローラ
73 従動ローラ
100 画像形成装置
200 定着装置
201 定着ベルト
202 ハロゲンヒータ
203 加圧ローラ
204 芯金
205 弾性ゴム層
206 ニップ形成部材
207、230 摺動シート
208 ステー
209 フランジ
210 反射部材
220 基材
222 第1の高熱伝導部材
224 第2の高熱伝導部材
232 低熱伝導部材
A1 矢印
Lb 書き込み光
N 定着ニップ
S 記録材
特開2007−334205号公報 特開2015−145950号公報

Claims (10)

  1. 回転可能な定着部材と、
    前記定着部材の外側に設けられ、前記定着部材に対向する加圧部材と、
    前記定着部材の内部に設けられ、前記定着部材を加熱する熱源と、
    前記定着部材の内側に設けられ、前記定着部材と前記加圧部材との間に定着ニップを形成するニップ形成部材と、
    前記定着部材の長手方向両端に設けられ、前記定着部材の回転をガイドする保持部材と
    を備える定着装置において、
    前記ニップ形成部材は、熱伝導率が異なる複数材質の部材から構成され、
    記録材が通過する通過領域内における前記ニップ形成部材は、基材と、前記基材の定着ニップ側に配置された第1の高熱伝導部材とを有し、
    記録材が通過しない非通過領域における前記ニップ形成部材は、第2の高熱伝導部材を有し、
    前記第2の高熱伝導部材が、その長手方向で前記保持部材の外側に突き出ていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記第1の高熱伝導部材と前記第2の高熱伝導部材は、それら高熱伝導部材よりも熱伝導率の低い低熱伝導部材を介して接続されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記低熱伝導部材は、前記基材で構成されることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記第1、第2の高熱伝導部材は、銅、又はアルミニウムで構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の定着装置。
  5. 回転可能な定着部材と、
    前記定着部材の外側に設けられ、前記定着部材に対向する加圧部材と、
    前記定着部材の内部に設けられ、前記定着部材を加熱する熱源と、
    前記定着部材の内側に設けられ、前記定着部材と前記加圧部材との間に定着ニップを形成するニップ形成部材と、
    前記定着部材の長手方向両端に設けられ、前記定着部材の回転をガイドする保持部材と
    を備える定着装置において、
    記録材が通過する通過領域内における前記ニップ形成部材の熱伝導率は、0.6W/(m・K)以下であり、
    記録材が通過しない非通過領域における前記ニップ形成部材の熱伝導率は、200W/(m・K)以上であり、
    非通過領域における前記ニップ形成部材は、その長手方向で前記保持部材の外側へ突き出ていることを特徴とする定着装置。
  6. 前記通過領域の幅は、定着装置に規定された記録材の最大幅と等しいことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の定着装置。
  7. 前記通過領域における前記ニップ形成部材には、低摩擦の摺動部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の定着装置。
  8. 前記通過領域における前記ニップ形成部材は、前記摺動部材を介して前記定着部材と摺動し、前記非通過領域における前記ニップ形成部材は、前記定着部材と直接摺動することを特徴とする請求項7に記載の定着装置。
  9. 前記非通過領域における前記ニップ形成部材に、潤滑剤が塗布されていることを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の定着装置を備える画像形成装置。
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