JP2019126202A - Lc回路ユニット、ワイヤレス送電装置、ワイヤレス受電装置、及びワイヤレス電力伝送システム - Google Patents

Lc回路ユニット、ワイヤレス送電装置、ワイヤレス受電装置、及びワイヤレス電力伝送システム Download PDF

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憲隆 千代
Noritaka Chiyo
憲隆 千代
横田 英明
Hideaki Yokota
英明 横田
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Abstract

【課題】平面コイルからの漏洩磁界による影響を低減しながら、電力伝送効率の更なる向上を可能としたLC回路ユニットを提供する。【解決手段】平面スパイラル状に巻回された巻線部2aを含む平面コイル2と、平面コイル2の一方の面に対向して設けられた磁性体層3と、磁性体層3の平面コイル2と対向する面とは反対側の面に対向して設けられた第1の導体層4と、第1の導体層4の磁性体層3と対向する面とは反対側の面に対向して設けられた誘電体層5と、誘電体層5の第1の導体層4と対向する面とは反対側の面に対向して設けられた第2の導体層6とを備え、第1の導体層4と誘電体層5と第2の導体層6とがコンデンサ部7を構成し、平面コイル2とコンデンサ部7とが並列又は直列に接続されている。【選択図】図2

Description

本発明は、LC回路ユニット、並びに、そのようなLC回路ユニットを備えるワイヤレス送電装置、ワイヤレス受電装置、及びワイヤレス電力伝送システムに関する。
近年、モバイル機器や電気自動車などへの充電を行う際に、互いに向かい合う一次(送電)コイルと二次(受電)コイルとの間の電磁誘導作用を利用して、電力をワイヤレスで伝送するワイヤレス電力伝送技術が注目されている。
例えば、下記特許文献1には、上記ワイヤレス電力伝送技術を利用して電力電送を行う非接触電力伝送装置が開示されている。この非接触電力伝送装置は、送電側部材に設けられた一次コイルと、受電側部材に設けられた二次コイルとによって構成されており、一次コイルによって発生する磁界内に二次コイルが入っているときに電力の伝送を行う。
また、二次コイルから見て反対側の一次コイルの表面、及び、一次コイルから見て反対側の二次コイルの表面には、それぞれ磁性体が設けられている。このような磁性体を設けるのは、コイルのインダクタンスを増加させることにより、送電距離を拡大するためである。また、二次コイルの外径は、一次コイルの外径の0.3倍から0.7倍に設定される。これも、送電距離を拡大するための構成である。これにより、一次(送電)コイルと二次(受電)コイルとの間で位置ずれが生じた場合でも、送電距離を確保することが行われている。
特開2016−73059号公報
ところで、上述した一次コイルや二次コイルに用いられる平面コイルでは、一次コイルと二次コイルとの互いに向かい合う側とは反対側から漏洩した磁界が発生する。特に、二次コイルが搭載されるモバイル機器では、このような漏洩磁界によって機器の内部で誤作動を生じさせることがあった。また、一次コイルと二次コイルとの間で位置ずれが生じた場合には、一次コイルと二次コイルとの磁気的な結合が弱くなり、電力伝送効率が低下してしまうことがあった。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、平面コイルからの漏洩磁界による影響を低減しながら、電力伝送効率の更なる向上を可能としたLC回路ユニット、並びに、そのようなLC回路ユニットを備えるワイヤレス送電装置、ワイヤレス受電装置、及びワイヤレス電力伝送システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 平面スパイラル状に巻回された巻線部を含む平面コイルと、
前記平面コイルの一方の面に対向して設けられた磁性体層と、
前記磁性体層の前記平面コイルと対向する面とは反対側の面に対向して設けられた第1の導体層と、
前記第1の導体層の前記磁性体層と対向する面とは反対側の面に対向して設けられた誘電体層と、
前記誘電体層の前記第1の導体層と対向する面とは反対側の面に対向して設けられた第2の導体層とを備え、
前記第1の導体層と前記誘電体層と前記第2の導体層とがコンデンサ部を構成し、
前記平面コイルと前記コンデンサ部とが並列又は直列に接続されていることを特徴とするLC回路ユニット。
〔2〕 前記第1の導体層と前記誘電体層と前記第2の導体層とを含む複数のコンデンサ部が積層して設けられていることを特徴とする前記〔1〕に記載のLC回路ユニット。
〔3〕 前記磁性体層は、少なくとも前記平面コイルの巻線部と平面視で重なる範囲よりも大きい面積を有し、
前記第1の導体層は、少なくとも前記平面コイルの巻線部と平面視で重なる範囲よりも大きい面積を有することを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕に記載のLC回路ユニット。
〔4〕 前記第1の導体層の厚みをdとし、前記第1の導体層の電気抵抗率をρとし、前記第1の導体層の比透磁率をμとし、前記平面コイルに流れる電流の角周波数をωとしたときに、
d≧(2ρ/μω)1/2
の関係を満足することを特徴とする前記〔1〕〜〔3〕の何れか一項に記載のLC回路ユニット。
〔5〕 前記巻線部の一端側から外周側に向かって延長された第1の配線部と、
前記巻線部の他端側から外周側に向かって延長された第2の配線部と、
前記第1の導体層の外周部に設けられた第1の接続端子及び第1の外部端子と、
前記第2の導体層の外周部に設けられた第2の接続端子及び第2の外部端子とを有し、
前記第1の配線部と前記第2の配線部とのうち、何れか一方の配線部と前記第1の接続端子とが電気的に接続されると共に、何れか他方の配線部と前記第2の接続端子とが電気的に接続された構造を有し、
前記第1の接続端子が設けられた前記第1の導体層の角部又は辺部とは向かい合う側の角部又は辺部に前記第1の外部端子が設けられ、
前記第2の接続端子が設けられた前記第2の導体層の角部又は辺部とは向かい合う側の角部又は辺部に前記第2の外部端子が設けられていることを特徴とする前記〔1〕〜〔4〕の何れか一項に記載のLC回路ユニット。
〔6〕 電力をワイヤレスで送電するワイヤレス送電装置であって、
前記〔1〕〜〔5〕の何れか一項に記載のLC回路ユニットを備えることを特徴とするワイヤレス送電装置。
〔7〕 電力をワイヤレスで受電するワイヤレス受電装置であって、
前記〔1〕〜〔5〕の何れか一項に記載のLC回路ユニットを備えることを特徴とするワイヤレス受電装置。
〔8〕 ワイヤレス送電装置からワイヤレス受電装置に向けて電力をワイヤレスで伝送するワイヤレス電力伝送システムであって、
前記ワイヤレス送電装置と前記ワイヤレス受電装置との少なくとも一方は、前記〔1〕〜〔5〕の何れか一項に記載のLC回路ユニットを備えることを特徴とするワイヤレス電力伝送システム。
以上のように、本発明によれば、平面コイルからの漏洩磁界による影響を低減しながら、電力伝送効率の更なる向上を可能としたLC回路ユニット、並びに、そのようなLC回路ユニットを備えるワイヤレス送電装置、ワイヤレス受電装置、及びワイヤレス電力伝送システムを提供することが可能である。
本発明の一実施形態に係るワイヤレス電力伝送システムの一例を示す構成図である。 本発明を適用したLC回路ユニットの一構成例を示す斜視図である。 図2に示すLC回路ユニットの構成を示す分解斜視図である。 図2に示すLC回路ユニットの構成を示す平面図である。 本発明を適用したLC回路ユニットの別の構成例を示す斜視図である。 コンデンサ部の有無による位置ずれ前後の電力伝送効率の変化を示すグラフである。 コンデンサ部の有無による漏洩磁界の強度を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らないものとする。また、以下の説明において例示される材料や寸法等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
(ワイヤレス電力伝送システム)
先ず、本発明の一実施形態として、例えば図1に示すワイヤレス電力伝送システム100について説明する。なお、図1は、ワイヤレス電力伝送システム100の一例を示す構成図である。
本実施形態のワイヤレス電力伝送システム100は、図1に示すように、電力をワイヤレスで送電するワイヤレス送電装置101と、電力をワイヤレスで受電するワイヤレス受電装置102とを備え、ワイヤレス送電装置101からワイヤレス受電装置102に向けて電力をワイヤレスで伝送するものである。
このようなワイヤレス電力伝送システム100は、例えば、スマートフォンなどのモバイル機器や、電気自動車などの電動車両への充電(給電)を行う際に適用される。スマートフォンなどのモバイル機器に適用した場合、ワイヤレス送電装置101は、例えば卓上等に設置され、ワイヤレス受電装置102は、モバイル機器に搭載される。一方、電気自動車などの電動車両に適用した場合、ワイヤレス送電装置101は、例えば路面又は地中に設置され、ワイヤレス受電装置102は、電動車両に搭載される。
ワイヤレス送電装置101は、電源103と、電力変換回路104と、送電コイル(一次コイル)105と、コンデンサ106とを備えている。一方、ワイヤレス受電装置102は、受電コイル(二次コイル)107と、コンデンサ108と、整流回路109とを備えている。
電源103は、直流電力を出力する電源装置である。具体的な電源103としては、例えば、商用交流電源を整流・平滑してなる直流電源、二次電池、太陽光発電による直流電源、スイッチングコンバータ等のスイッチング電源装置などを好適に用いることができる。
電力変換回路104は、電源103と電気的に接続されて、電源103が出力する直流電力(入力直流電力)を交流電力に変換する機能を有する。具体的な電力変換回路104としては、例えば、複数のスイッチング素子がブリッジ接続されてなるスイッチング回路などが挙げられる。また、スイッチング素子としては、MOS−FET(Metal Oxide Semiconductor-Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などが挙げられる。
送電コイル105及びコンデンサ106は、電力変換回路104と電気的に接続されている。コンデンサ106は、送電コイル105に対して並列に接続されているが、直列に接続することも可能である。また、コンデンサ106は、複数設けられていてもよい。その場合、各コンデンサ106は、送電コイル105に対して並列に接続されていても、直列に接続されていてもよい。
ワイヤレス送電装置101では、電力変換回路104出力した交流電力を送電コイル105及びコンデンサ106により構成されるLC回路110に供給する。送電コイル105は、磁界を発生することで電力をワイヤレスで送電する。
受電コイル107及びコンデンサ108は、整流回路109と電気的に接続されている。コンデンサ108は、受電コイル107に対して並列に接続されているが、直列に接続することも可能である。また、コンデンサ108は、複数設けられていてもよい。その場合、各コンデンサ108は、送電コイル105に対して並列に接続されていても、直列に接続されていてもよい。
ワイヤレス受電装置102では、送電コイル105に発生する磁界内に受電コイル107が入ることで、送電コイル105と受電コイル107とが磁気的に結合された状態となる。この状態で、受電コイル107及びコンデンサ108により構成されるLC回路111によって、所定の周波数で振動する交流電力をワイヤレスで受電する。
整流回路109は、受電コイル107が受電した交流電力を直流電力に整流する機能を有する。具体的な整流回路109としては、例えば、ダイオードブリッジを用いた全波整流回路と、コンデンサ及び三端子レギュレータを用いた電力平滑化回路とを備えたものなどが挙げられる。整流回路109により整流された直流電力は、負荷Rに出力される。
負荷Rは、例えば、スマートフォンなどのモバイル機器に適用した場合、モバイル機器が有するバッテリ(二次電池)である。一方、ワイヤレス電力伝送システム100を電気自動車などの電動車両に適用した場合、車両が有するバッテリ(二次電池)又はモータ(回転機)、若しくはその両方である。なお、負荷Rが交流回転機の場合、整流回路109と負荷Rとの間にインバータ(図示せず。)を付加し、負荷Rに交流電力が供給されるようにワイヤレス受電装置102を構成すればよい。
なお、このワイヤレス電力伝送システム100では、上記2つのLC回路110,111間の共振周波数を必ずしも一致させる必要はなく、送電コイル105と受電コイル107とが磁気的に結合された状態であれば電力伝送が可能である。
(LC回路ユニット)
次に、本発明を適用したLC回路ユニットとして、例えば図2〜図4に示すLC回路ユニット1について説明する。なお、図2は、LC回路ユニット1の一構成例を示す斜視図である。図3は、LC回路ユニット1の構成を示す分解斜視図である。図4は、LC回路ユニット1の構成を示す平面図である。
本実施形態のLC回路ユニット1は、上記ワイヤレス送電装置101側のLC回路110、又は、上記ワイヤレス受電装置102側のLC回路111、又は、その両方のLC回路110,111に適用可能なものである。
具体的に、このLC回路ユニット1は、平面コイル2と、平面コイル2の一方の面に対向して設けられた磁性体層3と、磁性体層3の平面コイル2と対向する面とは反対側の面に対向して設けられた第1の導体層4と、第1の導体層4の磁性体層3と対向する面とは反対側の面に対向して設けられた誘電体層5と、誘電体層5の第1の導体層4と対向する面とは反対側の面に対向して設けられた第2の導体層6とを備えている。
すなわち、このLC回路ユニット1は、平面コイル2と、磁性体層3と、第1の導体層4と、誘電体層5と、第2の導体層6とが順次積層された構造を有している。このうち、第1の導体層4と誘電体層5と第2の導体層6とがコンデンサ部(平行板コンデンサ)7を構成している。
平面コイル2は、平面スパイラル状に巻回された巻線部2aと、巻線部2aの内周側の端部(平面コイル2の一端側)から外周側に向かって延長された第1の配線部2bと、巻線部2aの外周側の端部(平面コイル2の他端側)から外周側に向かって延長された第2の配線部2cとを有している。
平面コイル2には、特に限定されないものの、例えば銅やアルミニウム等からなるリッツ線を平面スパイラル状に巻き回したものや、銅やアルミニウム等からなる金属箔を平面スパイラル状にパターニングしたものなどを用いることができる。
磁性体層3は、少なくとも平面コイル2の巻線部2aと平面視で重なる範囲よりも大きい面積を有して、矩形平板状に形成されている。磁性体層3には、特に限定されないものの、例えばフェライトなどの軟磁性体や、高透磁率材料を添加したポリマーシートなどを用いることができる。また、磁性体層3については、複数に分割されたものを用いてもよい。
第1の導体層4及び第2の導体層6は、少なくとも平面コイル2の巻線部2aと平面視で重なる範囲よりも大きい面積を有して、矩形平板状に形成されている。また、第1の導体層4及び第2の導体層6は、磁性体層3よりも僅かに大きい外形形状を有している。第1の導体層4及び第2の導体層6には、特に限定されないものの、例えば銅やアルミニウムなどの電気伝導率が比較的高い材料からなるものを用いることができる。
なお、第1の導体層4及び第2の導体層6と磁性体層3との大小関係については、特に限定されるものではない。したがって、第1の導体層4及び第2の導体層6が磁性体層3よりも大きい面積(外形形状)を有する構成に限らず、互いに同じ面積(外形形状)を有する構成や、磁性体層3が第1の導体層4及び第2の導体層6よりも大きい面積(外形形状)を有する構成とすることも可能である。
誘電体層5は、第1の導体層4及び第2の導体層6と略一体した外形形状を有して、第1の導体層4と第2の導体層6との間に挟み込まれた状態で配置されている。誘電体層5には、特に限定されないものの、例えば、比誘電率が2〜3程度のポリプロピレンやポリカーボネイト、ポリイミドなどを用いることができる。また、比誘電率が50〜300程度のチタン酸ストロンチウムやチタン酸カルシウムなどを用いることができる。さらに、比誘電率が4000〜5000程度のチタン酸バリウムなどを用いることができる。
なお、本実施形態のLC回路ユニット1では、平面コイル2と磁性体層3との間や、平面コイル2の巻線部2aと第1の配線部2bとの間、第1及び第2の配線部2a,2bと第1の導体層4との間、磁性体層3と第1の導体層4との間における電気的な絶縁を図るため、これら各部の間に必要に応じて絶縁層が設けられた構成としてもよい。
本実施形態のLC回路ユニット1では、平面コイル2とコンデンサ部7とが並列に接続されている。具体的に、第1の導体層4の外周部には、第1の配線部2bと第2の配線部2cとのうち、何れか一方の配線部(本実施形態では第1の配線部2b)と電気的に接続される第1の接続端子4aが設けられている。一方、第2の導体層6の外周部には、第1の配線部2bと第2の配線部2cとのうち、何れか他方の配線部(本実施形態では第2の配線部2c)と電気的に接続される第2の接続端子6aが設けられている。
第1の接続端子4aは、第1の導体層4の1つの角部から外側に突出して設けられている。第1の配線部2bは、この第1の接続端子4aが位置する方向に向かって延長され、その先端が第1の接続端子4aと電気的に接続されている。
一方、第2の接続端子6aは、第1の接続端子4aとは平面視で重ならない第1の導体層4の1つの角部から外側に突出して設けられている。また、第2の接続端子6aには、ポール部6bが第1の導体層4側に向かって突出して設けられている。第2の配線部2cは、このポール部6bが位置する方向に向かって延長され、その先端がポール部6bを介して第2の接続端子6aと電気的に接続されている。
第1の導体層4の外周部には、外部接続用の第1の外部端子4bが設けられている。第1の外部端子4bは、第1の導体層4の第1の接続端子4aが設けられた角部とは向かい合う側の角部から外側に突出して設けられている。
一方、第2の導体層6の外周部には、外部接続用の第2の外部端子6cが設けられている。第2の外部端子6cは、第2の導体層6の第2の接続端子6aが設けられた角部とは向かい合う側の角部から外側に突出して設けられている。
なお、上記LC回路ユニット1では、第1の接続端子4aが設けられた第1の導体層4の角部とは向かい合う側の角部に第1の外部端子4bが設けられ、第2の接続端子6aが設けられた第2の導体層6の角部とは向かい合う側の角部に第2の外部端子6cが設けられた構成となっているが、このような構成に必ずしも限定されるものではない。すなわち、第1の接続端子4aが設けられた第1の導体層4の辺部とは向かい合う側の辺部に第1の外部端子4bが設けられ、第2の接続端子6aが設けられた第2の導体層6の辺部とは向かい合う側の辺部に第2の外部端子6cが設けられた構成とすることも可能である。
また、本実施形態のLC回路ユニット1では、平面コイル2とコンデンサ部7とが並列に接続された構成に必ずしも限定されるものではなく、平面コイル2とコンデンサ部7とが直列に接続された構成とすることも可能である。
このような平面コイル2とコンデンサ部7とが直列に接続された構成とする場合、例えば、第1の導体層4に設けられた第1の外部端子4bと、第2の導体層6に設けられた第2の接続端子6a及びポール部6bとを省略し、第2の配線部2cがLC回路ユニット1の外部と接続される構成などを挙げることができる。
以上のような構成を有する本実施形態のLC回路ユニット1では、平面コイル2の磁性体層3が設けられた側から漏洩する磁界(以下、漏洩磁界という。)を第1の導体層4により遮蔽(シールド)することが可能である。
また、本実施形態のLC回路ユニット1では、平面コイル2の巻線部2aと平面視で重なる範囲よりも大きい面積を有する第1の導体層4によって、この漏洩磁界を適切に遮蔽(シールド)することが可能である。
また、本実施形態のLC回路ユニット1では、第1の導体層4の厚みをdとし、第1の導体層4の電気抵抗率をρとし、第1の導体層4の比透磁率をμとし、平面コイル2に流れる電流の角周波数をωとしたときに、下記式(1)の関係を満足することが好ましい。
d≧(2ρ/μω)1/2 …(1)
上記式(1)の関係を満足することによって、第1の導体層4による漏洩磁界の遮蔽(シールド)性を高めることができる。したがって、本実施形態のLC回路ユニット1では、このLC回路ユニット1が設置される卓上、路面又は地中等において、若しくは、このLC回路ユニット1が搭載されるモバイル機器や電動車両等において、平面コイル2からの漏洩磁界による影響を低減することが可能である。
また、本実施形態のLC回路ユニット1では、平面コイル2の誘導成分とコンデンサ部7の静電容量成分とが合成されることによって、電力伝送効率の向上を図ることが可能である。
すなわち、本実施形態のLC回路ユニット1では、送電コイル(一次コイル)105と受電コイル(二次コイル)107との間で位置ずれが生じた場合でも、磁気的な結合の低下に伴う電力伝送効率の低下を抑制することが可能である。
また、本実施形態のLC回路ユニット1では、第1の接続端子4a及び第1の外部端子4bの配置と、第2の接続端子6a及び第2の外部端子6cの配置とを、それぞれ第1の導体層4及び第2の導体層6の向かい合う角部とすることで、第1の導体層4及び第2の導体層6の面内における電流密度の偏りを低減することができる。これにより、コンデンサ部7が効率良く静電容量成分を得ることが可能である。
また、本実施形態のLC回路ユニット1は、平面コイル2とコンデンサ部7とが一体に積層された構造を有することで、上述したワイヤレス送電装置101を構成するLC回路110と、ワイヤレス受電装置102を構成するLC回路111との何れか一方又は両方に好適に用いることが可能である。
したがって、本実施形態のLC回路ユニット1を用いたワイヤレス電力伝送システム100では、ワイヤレス送電装置101とワイヤレス受電装置102との間でワイヤレス電力伝送を安定して行うことが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、図5に示すLC回路ユニット1Aのように、上記LC回路ユニット1の構成に加えて、複数(本実施形態では2つ)のコンデンサ部7a,7bが積層して設けられた構成としてもよい。なお、図5は、LC回路ユニット1Aの構成を示す斜視図である。また、LC回路ユニット1Aにおいて、上記LC回路ユニット1と同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
具体的に、このLC回路ユニット1Aは、磁性体層3と対向する側から順に、第1の導体層4と誘電体層5と第2の導体層6とが積層された第1のコンデンサ部7aと、セパレータ8と、第1の導体層4と誘電体層5と第2の導体層6とが積層された第2のコンデンサ部7bとが、順次積層された構造を有している。セパレータ8は、例えば絶縁層や誘電体層などにより構成されている。
また、第1のコンデンサ部7aの第1の接続端子4aと、第2のコンデンサ部7bの第1の接続端子4aとは、ポール部4cを介して電気的に接続されている。これにより、各コンデンサ部7a,7bの第1の導体層4は、平面コイル2の第1の配線部2bと電気的に接続されている。
一方、第1のコンデンサ部7aの第2の接続端子6aと、第2のコンデンサ部7bの第2の接続端子6aとは、ポール部6bを介して電気的に接続されている。これにより、各コンデンサ部7a,7bの第2の導体層6は、平面コイル2の第2の配線部2cと電気的に接続されている。
さらに、第1のコンデンサ部7aの第1の外部端子4bと第2のコンデンサ部7bの第1の外部端子4bとが電気的に接続されると共に、第1のコンデンサ部7aの第2の外部端子6cと第2のコンデンサ部7bの第2の外部端子6cとが電気的に接続されることになる。
また、LC回路ユニット1Aでは、平面コイル2と複数のコンデンサ部7とが並列に接続された構成となっているが、平面コイル2と複数のコンデンサ部7とが直列に接続された構成とすることも可能である。
この構成の場合、複数のコンデンサ部7a,7bを積層することによって、これらコンデンサ部7a,7bの静電容量成分を調整しながら、電力伝送効率の更なる向上を図ることが可能である。
以下、実施例により本発明の効果をより明らかなものとする。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することができる。
(第1の実施例)
第1の実施例では、上記ワイヤレス電力伝送システム100において、ワイヤレス受電装置102のLC回路111に上記LC回路ユニット1を適用したもの(実施例)と、ワイヤレス受電装置102のLC回路111に適用した上記LC回路ユニット1からコンデンサ部7を省略したもの(比較例)とを用意した。
そして、これら実施例及び比較例のワイヤレス電力伝送システムについて、送電コイル(一次コイル)105と受電コイル(二次コイル)107との間の位置ずれ前後の電力伝送効率[%]の変化を測定した。その測定結果を図6に示す。なお、図6は、コンデンサ部7の有無による位置ずれ前後の電力伝送効率の変化を示すグラフである。
平面コイル2には、巻線部2aの内径が20mm、巻線幅が1mm、巻線間隔が0.2mm、巻数が10周の銅線路パターンを用いた。
磁性体層3には、サイズが60mm×60mm、厚みが0.1mmのフェライトを用いた。
第1の導体層4及び第2の導体層6には、サイズが65mm×65mm、厚みが0.5mm(=d)の銅板を用いた。なお、第1の導体層4の電気抵抗率ρは、1.68×10−8Ωmであり、比透磁率μは1である。
誘電体層5には、サイズが65mm×65mm、厚みが0.03mmの実効的な比誘電率が50程度の誘電体シートを用いた。
送電コイル105と受電コイル107との間の距離は2mmとした。
位置ずれ前は、送電コイル105と受電コイル107との中心軸が一致する場合とし、位置ずれ後は、互いに中心軸が面内で20mmずれた場合とした。
伝送電力は12W(コイル電流:f(=ω/2π)=100kHz)とした。
上記式(1)については、(2ρ/μω)1/2の値が約0.2mmとなることから、d(=0.5mm)>0.2mmとなり、上記式(1)の関係を満足している。
図6に示すように、実施例のワイヤレス電力伝送システムでは、比較例のワイヤレス電力伝送システムよりも電力伝送効率が高いことがわかる。また、実施例のワイヤレス電力伝送システムでは、比較例のワイヤレス電力伝送システムよりも位置ずれ前後の電力伝送効率の低下が抑えられていることがわかる。
(第2の実施例)
第2の実施例では、実施例及び比較例のワイヤレス電力伝送システムについて、受電コイル107の中心における漏洩磁界の強度を測定した。その測定結果を図7に示す。なお、図7は、コンデンサ部7の有無による漏洩磁界の強度を示すグラフである。
漏洩磁界の測定については、受電コイル107の送電コイル105と対向する側とは反対側から1mm離れた位置の磁界強度H[A/m]を測定した。
図7に示すように、実施例のワイヤレス電力伝送システムでは、比較例のワイヤレス電力伝送システムに比べて、受電コイル107からの漏洩磁界が十分に抑えられていることがわかる。
1,1A…LC回路ユニット 2…平面コイル 2a…巻線部 2b…第1の配線部 2c…第2の配線部 3…磁性体層 4…第1の導体層 4a…第1の接続端子 4b…第1の外部端子 4c…ポール部 5…誘電体層 6…第2の導体層 6a…第2の接続端子 6b…ポール部 6c…第2の外部端子 7…コンデンサ部 7a…第1のコンデンサ部 7b…第2のコンデンサ部 8…セパレータ 100…ワイヤレス電力伝送システム 101…ワイヤレス送電装置 102…ワイヤレス受電装置 103…電源 104…電力変換回路 105…送電コイル(一次コイル) 106…コンデンサ 107…受電コイル(二次コイル) 108…コンデンサ 109…整流回路 110,111…LC回路 R…負荷

Claims (8)

  1. 平面スパイラル状に巻回された巻線部を含む平面コイルと、
    前記平面コイルの一方の面に対向して設けられた磁性体層と、
    前記磁性体層の前記平面コイルと対向する面とは反対側の面に対向して設けられた第1の導体層と、
    前記第1の導体層の前記磁性体層と対向する面とは反対側の面に対向して設けられた誘電体層と、
    前記誘電体層の前記第1の導体層と対向する面とは反対側の面に対向して設けられた第2の導体層とを備え、
    前記第1の導体層と前記誘電体層と前記第2の導体層とがコンデンサ部を構成し、
    前記平面コイルと前記コンデンサ部とが並列又は直列に接続されていることを特徴とするLC回路ユニット。
  2. 前記第1の導体層と前記誘電体層と前記第2の導体層とを含む複数のコンデンサ部が積層して設けられていることを特徴とする請求項1に記載のLC回路ユニット。
  3. 前記磁性体層は、少なくとも前記平面コイルの巻線部と平面視で重なる範囲よりも大きい面積を有し、
    前記第1の導体層は、少なくとも前記平面コイルの巻線部と平面視で重なる範囲よりも大きい面積を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のLC回路ユニット。
  4. 前記第1の導体層の厚みをdとし、前記第1の導体層の電気抵抗率をρとし、前記第1の導体層の比透磁率をμとし、前記平面コイルに流れる電流の角周波数をωとしたときに、
    d≧(2ρ/μω)1/2
    の関係を満足することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のLC回路ユニット。
  5. 前記巻線部の一端側から外周側に向かって延長された第1の配線部と、
    前記巻線部の他端側から外周側に向かって延長された第2の配線部と、
    前記第1の導体層の外周部に設けられた第1の接続端子及び第1の外部端子と、
    前記第2の導体層の外周部に設けられた第2の接続端子及び第2の外部端子とを有し、
    前記第1の配線部と前記第2の配線部とのうち、何れか一方の配線部と前記第1の接続端子とが電気的に接続されると共に、何れか他方の配線部と前記第2の接続端子とが電気的に接続された構造を有し、
    前記第1の接続端子が設けられた前記第1の導体層の角部又は辺部とは向かい合う側の角部又は辺部に前記第1の外部端子が設けられ、
    前記第2の接続端子が設けられた前記第2の導体層の角部又は辺部とは向かい合う側の角部又は辺部に前記第2の外部端子が設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のLC回路ユニット。
  6. 電力をワイヤレスで送電するワイヤレス送電装置であって、
    請求項1〜5の何れか一項に記載のLC回路ユニットを備えることを特徴とするワイヤレス送電装置。
  7. 電力をワイヤレスで受電するワイヤレス受電装置であって、
    請求項1〜5の何れか一項に記載のLC回路ユニットを備えることを特徴とするワイヤレス受電装置。
  8. ワイヤレス送電装置からワイヤレス受電装置に向けて電力をワイヤレスで伝送するワイヤレス電力伝送システムであって、
    前記ワイヤレス送電装置と前記ワイヤレス受電装置との少なくとも一方は、請求項1〜5の何れか一項に記載のLC回路ユニットを備えることを特徴とするワイヤレス電力伝送システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112787416A (zh) * 2021-01-25 2021-05-11 深圳市磁迹科技有限公司 用作无线电能传输的线圈组件和无线充电中继装置
EP4016564A1 (en) * 2020-12-15 2022-06-22 Otis Elevator Company Wireless power transfer device
EP4697369A1 (en) * 2024-08-12 2026-02-18 Siemens Aktiengesellschaft Electromagnetic arrangement, transformer arrangement, choke arrangement and charging converter

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