JP2019142437A - ウェビング巻取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】係合歯の先端と移動部材との衝突を抑制する。【解決手段】ウェビング巻取装置10では、パウル22のロック歯22Aがロックベース18側に回転される際に、ロック歯22Aの先端がロックベース18のラチェット歯18A先端間に回転される。このため、ロック歯22A先端のラチェット歯18A先端への衝突を抑制できる。【選択図】図2
Description
本発明は、移動部材が電気的作動により移動されてスプールの引出方向への回転が規制されるウェビング巻取装置に関する。
下記特許文献1に記載のシートベルト巻取装置では、パウルが、モータの電気的作動により移動されて、ラチェット歯車の歯に噛合されることで、ラチェット歯車の巻戻方向への回転がロックされて、スプールの巻戻方向への回転がロックされる。
ここで、このシートベルト巻取装置では、パウルが移動される際に、パウルがラチェット歯車の歯先端に衝突する可能性がある。
本発明は、上記事実を考慮し、係合歯の先端と移動部材との衝突を抑制できるウェビング巻取装置を得ることが目的である。
本発明の第1態様のウェビング巻取装置は、乗員に装着されるウェビングが巻取られ、ウェビングが引出されて引出方向に回転されるスプールと、前記スプールの回転に伴い回転される回転部と、電気的作動により移動される移動部材と、前記回転部の回転方向において複数設けられ、前記移動部材が移動されて係合されることで前記回転部の回転が規制されて前記スプールの引出方向への回転が規制される係合歯と、前記移動部材が前記係合歯の先端間に移動されるよう制御する制御部と、を備える。
本発明の第2態様のウェビング巻取装置は、本発明の第1態様のウェビング巻取装置において、前記回転部の回転状況を検出し、検出する前記回転部の回転状況に基づき前記移動部材が移動される検出機構を備える。
本発明の第3態様のウェビング巻取装置は、本発明の第1態様又は第2態様のウェビング巻取装置において、前記移動部材の移動速度が調整される。
本発明の第1態様のウェビング巻取装置では、乗員に装着されるウェビングがスプールに巻取られており、ウェビングがスプールから引出されて、スプールが引出方向に回転される。また、スプールの回転に伴い回転部が回転される。さらに、回転部の回転方向において係合歯が複数設けられており、移動部材が、電気的作動により移動されて、係合歯に係合されることで、回転部の回転が規制されて、スプールの引出方向への回転が規制される。
ここで、移動部材が係合歯の先端間に移動されるよう制御部が制御する。このため、係合歯の先端と移動部材との衝突を抑制できる。
本発明の第2態様のウェビング巻取装置では、検出機構が検出する回転部の回転状況に基づき、移動部材が移動される。このため、移動部材を係合歯の先端間に移動させる精度を高くできる。
本発明の第3態様のウェビング巻取装置では、移動部材の移動速度が調整される。このため、移動部材を係合歯の先端間に移動させる精度を高くできる。
[第1実施形態]
図1には、本発明の第1実施形態に係るウェビング巻取装置10が左方から見た側面図にて示されている。
図1に示す如く、本実施形態に係るウェビング巻取装置10は、略U字形板状のフレーム12を備えており、フレーム12には、後側の背板12Aと左側の脚板12Bと右側の脚板(図示省略)とが設けられている。また、フレーム12は、車両の車体に固定されている。
フレーム12には、左側の脚板12Bと右側の脚板との間において、略円柱状のスプール14が回転可能に支持されており、スプール14は、軸方向が左右方向に平行に配置されると共に、脚板12Bから左側に露出されている。スプール14には、長尺帯状のウェビング16が長手方向基端側から巻取られており、スプール14が巻取方向(図1等の矢印Aの方向)に回転されて、ウェビング16がスプール14に巻取られると共に、ウェビング16がスプール14から引出されて、スプール14が引出方向(図1等の矢印Bの方向)に回転される。スプール14は、付勢機構(図示省略)により巻取方向に付勢されており、ウェビング16は、付勢機構の付勢力に抗して、スプール14から引出されて、車両の乗員に装着される。
スプール14の左側には、回転部としてのロックベース18が同軸上に連結されており、ロックベース18は、スプール14と一体回転可能にされると共に、フレーム12の脚板12B左側に配置されている。ロックベース18の外周には、係合歯としての断面三角形状のラチェット歯18Aが複数形成されており、複数のラチェット歯18Aは、ロックベース18の周方向に等間隔に配置されると共に、それぞれ先端(角部)がロックベース18の軸方向に平行に配置されている。
フレーム12の脚板12B左側には、ロックベース18の後側において、規制機構としてのロック機構20が設置されている。
ロック機構20には、移動部材としての略L字形板状のパウル22が設けられており、パウル22は、中間部において、脚板12Bに回転(移動)可能に支持されている。パウル22の先端部には、規制歯としての台形板状のロック歯22Aが形成されており、ロック歯22Aは、ロックベース18側に突出されると共に、先端(角部)がロックベース18の軸方向に平行に配置されている。また、パウル22がロック方向(図1等の矢印Cの方向)に回転されて、ロック歯22Aがロックベース18側(ラチェット歯18A側)に回転されると共に、パウル22が解除方向(図1等の矢印Dの方向)に回転されて、ロック歯22Aがロックベース18とは反対側(ラチェット歯18Aとは反対側)に回転される。
パウル22の下側には、付勢部材としてのスプリング24(捩りコイルスプリング)が設けられており、スプリング24の中央部は、脚板12Bに支持されている。スプリング24の一端は、パウル22の先端側部分に係合されると共に、スプリング24の他端は、脚板12Bに係合されており、スプリング24は、パウル22をロック方向に付勢している。
パウル22の上側には、駆動装置としてのソレノイド26が設けられており、ソレノイド26は、脚板12Bに固定されている。ソレノイド26には、プランジャ26Aが設けられており、プランジャ26Aは、下側に延出されて、先端部(下端部)にパウル22の基端部が回動可能に連結されている。
ソレノイド26は、制御部としての制御装置28に電気的に接続されている。ソレノイド26は、制御装置28の制御により、解除電圧(高電圧)で通電されて、電気的に解除作動されており、ソレノイド26のプランジャ26Aは、高荷重で上側に吸引されて、パウル22とは反対側に移動されている(図2(A)参照)。このため、パウル22がスプリング24の付勢力に抗して解除方向に回転されて、パウル22のロック歯22Aがロックベース18から離間されている。
制御装置28には、検知機構30が電気的に接続されており、検知機構30は、車両の緊急状態(例えば車両の衝突時における車両の急減速及びウェビング16のスプール14からの急引出しの少なくとも一方)を検知する。
制御装置28には、検出機構32が電気的に接続されており、検出機構32は、例えばロックベース18の回転角を検出して、ロックベース18(ラチェット歯18Aを含む)の回転速度及び回転位置を検出する。
次に、本実施形態の作用を説明する。
以上の構成のウェビング巻取装置10では、ロック機構20において、制御装置28の制御により、ソレノイド26が解除電圧で通電されて解除作動されており、パウル22のロック歯22Aがロックベース18から離間されて、ロックベース18及びスプール14の巻取方向(矢印Aの方向)及び引出方向(矢印Bの方向)の回転が許可されている(図2(A)、図3の(A)及び(B)の領域A参照)。また、ウェビング16が、付勢機構の付勢力に抗してスプール14から引出されて、乗員に装着される。
ロック機構20では、制御装置28により、図4に示すロック制御が行われる。
先ず、ステップ100において、検知機構30が車両の緊急状態を検知したか否かが判断される。ステップ100において、検知機構30が車両の緊急状態を検知していないと判断された場合には、再度ステップ100の処理が繰返される。
ステップ100において、検知機構30が車両の緊急状態を検知したと判断された場合には、ステップ102において、ソレノイド26への解除電圧での通電が解除されて、ソレノイド26の解除作動が解除される。このため、ソレノイド26のプランジャ26Aのパウル22側への移動が許容されて、パウル22がスプリング24の付勢力によりロック方向(矢印Cの方向)に回転されることで、パウル22のロック歯22Aがロックベース18側に回転される(図2(B)、図3の(A)及び(B)の領域B参照)。
次に、ステップ104において、検出機構32が検出するロックベース18の回転速度及び回転位置に基づき、パウル22のロック歯22A先端がロックベース18のラチェット歯18A先端に衝突するか否かが判断される。
ステップ104において、ロック歯22Aの先端がラチェット歯18Aの先端に衝突すると判断された場合には、ステップ106において、ソレノイド26が調整電圧(低電圧)で通電されて調整作動されることで、プランジャ26Aが低荷重で上側に吸引されて、スプリング24の付勢力によるパウル22の回転(ロック歯22Aのロックベース18側への回転)が速度低下又は停止(調整)される(図3の(A)及び(B)の領域C参照)。その後、再度ステップ104の処理が繰返される。
ステップ104において、ロック歯22Aの先端がラチェット歯18Aの先端に衝突しないと判断された場合には、ステップ108において、ロック歯22Aの先端がラチェット歯18Aの先端の回転位置(回転径方向位置)に到達したか否かが判断される。ステップ108において、ロック歯22Aの先端がラチェット歯18Aの先端の回転位置に到達していないと判断された場合には、再度ステップ104の処理が繰返される。
ステップ108において、ロック歯22Aの先端がラチェット歯18Aの先端の回転位置に到達したと判断された場合には、ロック制御が終了される。このため、パウル22のロック歯22Aがロックベース18のラチェット歯18Aに噛合(係合)されて、パウル22によりロックベース18の引出方向への回転がロック(規制)されることで、スプール14の引出方向への回転がロックされて、乗員がウェビング16により拘束される(図2(C)参照)。
ここで、上述の如く、パウル22のロック歯22Aがロックベース18側に回転される際に、ロック歯22Aの先端がロックベース18のラチェット歯18A先端に衝突すると判断された場合には、ロック歯22Aのロックベース18側への回転速度が低下されて、ロック歯22Aの先端がラチェット歯18Aの先端間に回転される。このため、ロック歯22A先端のラチェット歯18A先端への衝突を抑制でき、ロック歯22Aの先端及びラチェット歯18Aの先端の損傷を抑制できる。
さらに、上述の如く、パウル22のロック歯22Aがロックベース18側に回転される際には、検出機構32が検出するロックベース18の回転速度及び回転位置に基づき、パウル22のロック歯22A先端がロックベース18のラチェット歯18A先端に衝突するか否かが判断されつつ、ロック歯22Aのロックベース18側への回転速度が調整される。このため、ロック歯22Aの先端をラチェット歯18Aの先端間に回転させる精度を高くでき、ロック歯22A先端のラチェット歯18A先端への衝突を効果的に抑制できて、ロック歯22Aの先端及びラチェット歯18Aの先端の損傷を効果的に抑制できる。
また、パウル22がロックベース18の引出方向への回転を直接ロックする。このため、パウル22がパウル22とロックベース18との間における中間部の回転をロックしてロックベース18の引出方向への回転がロックされる場合とは異なり、ロックベース18の引出方向への回転がロックされるまでの時間を短くできる。
[第2実施形態]
図5には、本発明の第2実施形態に係るウェビング巻取装置50が左方から見た側面図にて示されている。
本実施形態に係るウェビング巻取装置50は、上記第1実施形態とほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図5に示す如く、本実施形態に係るウェビング巻取装置50では、フレーム12の脚板12Bに略円状のラチェット孔52が貫通形成されており、ラチェット孔52の周部には、ラチェット歯18Aがロックベース18に代えて形成されている。
ロック機構20におけるパウル22、スプリング24及びソレノイド26は、フレーム12の脚板12Bに代えてロックベース18の左側に設けられており、パウル22、スプリング24及びソレノイド26は、ロックベース18と一体回転可能にされている。
ここで、本実施形態でも、上記第1実施形態と同様に、ロック機構20において制御装置28によりロック制御が行われることで、ロックベース18におけるパウル22のロック歯22Aが脚板12Bにおけるラチェット孔52のラチェット歯18Aに噛合されて、パウル22によりロックベース18の引出方向への回転がロックされる。このため、本実施形態でも、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
なお、上記第1実施形態及び第2実施形態では、スプリング24の付勢力によりパウル22のロック歯22Aをロックベース18側又はラチェット孔52側に回転させる。しかしながら、ソレノイド26の電気的作動によりパウル22のロック歯22Aをロックベース18側又はラチェット孔52側に回転させてもよい。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、ソレノイド26への通電電圧が調整されてパウル22のロック歯22Aのロックベース18側又はラチェット孔52側への回転速度が低下される。しかしながら、パウル22に摩擦力が作用されてパウル22のロック歯22Aのロックベース18側又はラチェット孔52側への回転速度が低下されてもよい。
さらに、上記第1実施形態及び第2実施形態では、駆動装置としてソレノイド26を使用した。しかしながら、駆動装置として電磁石を使用してもよい。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、パウル22がロックベース18の回転を規制する。しかしながら、パウル22がパウル22とロックベース18との間におけるVギヤ(回転部)の回転を規制してもよい。この場合、Vギヤとロックベース18とが共に回転可能にされると共に、Vギヤとロックベース18及び脚板12Bの一方との間に規制部材が設けられており、車両の緊急状態において、脚板12B及びVギヤの一方におけるパウル22が脚板12B及びVギヤの他方におけるラチェット歯18Aに噛合されて、Vギヤの引出方向への回転が規制される。さらに、ロックベース18がVギヤに対し引出方向に回転されて、規制部材が移動されることで、規制部材がロックベース18及び脚板12Bの他方に係合されて、ロックベース18の引出方向への回転がロックされる。
10 ウェビング巻取装置
14 スプール
16 ウェビング
18 ロックベース(回転部)
18A ラチェット歯(係合歯)
22 パウル(移動部材)
28 制御装置(制御部)
32 検出機構
50 ウェビング巻取装置
14 スプール
16 ウェビング
18 ロックベース(回転部)
18A ラチェット歯(係合歯)
22 パウル(移動部材)
28 制御装置(制御部)
32 検出機構
50 ウェビング巻取装置
Claims (3)
- 乗員に装着されるウェビングが巻取られ、ウェビングが引出されて引出方向に回転されるスプールと、
前記スプールの回転に伴い回転される回転部と、
電気的作動により移動される移動部材と、
前記回転部の回転方向において複数設けられ、前記移動部材が移動されて係合されることで前記回転部の回転が規制されて前記スプールの引出方向への回転が規制される係合歯と、
前記移動部材が前記係合歯の先端間に移動されるよう制御する制御部と、
を備えるウェビング巻取装置。 - 前記回転部の回転状況を検出し、検出する前記回転部の回転状況に基づき前記移動部材が移動される検出機構を備える請求項1記載のウェビング巻取装置。
- 前記移動部材の移動速度が調整される請求項1又は請求項2記載のウェビング巻取装置。
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