JP2019148391A - 冷却容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】真空断熱材パネル同士の隙間を少なくして断熱性能を高めることができる冷却容器を提供すること。
【解決手段】内容器3と、この内容器3の外側を囲むように設けられる外容器2と、前記内容器3に沿って伝熱的に接続されるサーモサイフォン12と、冷熱源としてのスターリング冷凍機15と、前記内容器3と外容器2との間に配置される真空断熱材パネル19及び発泡材断熱部25とを有する冷却容器1において、前記内容器3の外側に、前記サーモサイフォン12を避けるようにスペーサ16が設けられ、このスペーサ16によって凹凸が解消された前記内容器3の外側に前記真空断熱材パネル19が設けられると共に、この真空断熱材パネル19と前記外容器2との間に発泡材断熱部25が設けられることで、前記真空断熱材パネル19によって前記内容器3をより多く覆うことができるので、前記冷却容器1の断熱性能を向上させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、内容器内の熱をサーモサイフォンやヒートパイプを用いて冷熱源に移動させることで、内容器内を冷却する冷却容器に関するものである。
従来、この種の冷却容器としては、内容器と、この内容器を囲むように設けられる外容器と、前記内容器に沿って伝熱的に接続される配管(本願発明のサーモサイフォン又はヒートパイプに相当する)と、スターリング冷凍機(本願発明の冷熱源に相当する)と、前記内容器と外容器との間に配置される真空断熱材(本願発明の真空断熱材パネルに相当する)及び発泡材(本発明の発泡材断熱部に相当する)とを有するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。前記真空断熱材は公知のものであり、基本的に平板状に形成される。
特開2006−90654号公報
このような冷却容器において、前記サーモサイフォン又はヒートパイプは、前記内容器の外面に沿って伝熱的に接続されるのが一般的である。即ち、前記内容器の外面には、前記サーモサイフォン又はヒートパイプによる凹凸が形成される。このため、複数の前記真空断熱材が前記外容器の内面に沿って位置決めされた状態で、前記内容器と真空断熱材との間に発泡材を充填することで、断熱容器が形成されていた。しかしながら、前記外容器は、その内面に様々な凹凸(例えば、ビス止めのためのボスや補強用のリブ等)が形成される。このため、複数の前記真空断熱材間には、どうしても隙間が形成されてしまう。そして、このように複数の前記真空断熱材間に隙間が形成されることで、断熱性能が低下する虞があった。
本発明は以上の問題点を解決し、真空断熱材パネル同士の隙間を少なくして断熱性能を高めることができる冷却容器を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の冷却容器は、内容器と、この内容器の外側を囲むように設けられる外容器と、前記内容器に沿って伝熱的に接続されるサーモサイフォン又はヒートパイプと、冷熱源と、前記内容器と外容器との間に配置される真空断熱材パネル及び発泡材断熱部とを有する冷却容器において、前記内容器の外側に、前記サーモサイフォン又はヒートパイプを避けるようにスペーサが設けられ、このスペーサの外側に前記真空断熱材パネルが設けられると共に、この真空断熱材パネルと前記外容器との間に発泡材断熱部が設けられるものである。
また、本発明の請求項2に記載の冷却容器は、請求項1において、前記真空断熱材パネルが前記スペーサの外側に固定されるものである。
また、本発明の請求項3に記載の冷却容器は、請求項1において、前記スペーサが断熱性を有する材質で構成されるものである。
また、本発明の請求項4に記載の冷却容器は、請求項2において、前記スペーサが発泡体シートにより構成されるものである。
更に、本発明の請求項5に記載の冷却容器は、請求項1において、前記真空断熱材パネルが折り曲げ可能に構成されるものである。
本発明の請求項1に記載の冷却容器は、以上のように構成することにより、前記スペーサによって凹凸が解消された前記内容器の外側に前記真空断熱材パネルを設けることで、この真空断熱材パネルによって前記内容器をより多く覆うことができるので、前記冷却容器の断熱性能を向上させることができる。
なお、前記真空断熱材パネルが前記スペーサの外側に固定されることで、前記真空断熱材パネルと外容器との間に発泡材を充填して前記発泡材断熱部を容易に形成することができるので、前記冷却容器を容易に製造することができる。
また、前記スペーサが断熱性を有する材質で構成されることで、前記冷却容器の断熱性能をより向上させることができる。
また、前記スペーサが発泡体シートにより構成されることで、一定の厚さで前記スペーサを容易に形成することができるので、前記冷却容器を容易に製造することができる。また、前記スペーサ自体の重さを軽くできるので、冷却容器全体を軽量にすることができる。
更に、前記真空断熱材パネルが折り曲げ可能に構成されることで、この真空断熱材パネル同士の間隙を少なくすることができるので、前記冷却容器の断熱性能をより高めることができる。
本発明の第一の実施形態を示す冷却容器の正面図である。 同、構造の概略説明図である。 同、A−A断面図である。 同、真空断熱材パネル群の斜視図である。 同、真空断熱材パネル群の分解斜視図である。 同、折り曲げ加工前の真空断熱材パネル単体の斜視図である。 同、折り曲げ加工後の真空断熱材パネル単体の斜視図である。 本発明の第二の実施形態を示す冷却容器の正面図である。 同、構造の概略説明図である。 同、B−B断面図である。 同、真空断熱材パネル群の斜視図である。 同、真空断熱材パネル群の分解斜視図である。
以下、本発明の第一の実施形態について、図1乃至図7に基づいて説明する。なお、図1及び図2における左右を、本実施形態における左右と規定する。1は、本発明の冷却容器である。なお、本実施形態では、この冷却容器1は携帯型である。この冷却容器1は、外容器2と、内容器3と、蓋体4と、左ケーシング5と、右ケーシング6とを有する。そして、前記左ケーシング5及び右ケーシング6の上部には、それぞれ左把持部7及び右把持部8が設けられる。
前記外容器2は、合成樹脂により、上方が開口した箱状に形成される。同様に、前記内容器3も、上方が開口した箱状に形成される。この内容器3は、金属板を四角筒状に折り曲げて形成された側面部9と、合成樹脂により皿状に形成された底面部10とを有して構成される。そして、前記側面部9の下端部に前記底面部10を結合させることで、前述したように、上方が開口した箱状の前記内容器3が形成される。なお、前記側面部9を構成する金属板は、アルミニウム等の熱良導性金属からなる板であることが望ましい。また、前記外容器2の上端開口部と前記内容器3の上端開口部は、合成樹脂製の枠状の肩部材11によって接続される。
前記内容器3の側面部9の外面に沿って、サーモサイフォン12の蒸発部13が配設される。前記サーモサイフォン12の蒸発部13は、前記側面部9の外面に伝熱的に接触した状態で固定される。なお、前記蒸発部13は、前記内容器3に対しては、前記側面部9にのみ伝熱的に接し、前記底面部10には接しない。即ち、前記内容器3の側面部9の外面には、前記サーモサイフォン12の蒸発部13による突条が形成される。また、前記サーモサイフォン12の凝縮部14は、冷熱源としてのスターリング冷凍機15に接続される。そして、前記蒸発部13は、前記凝縮部14から離れるに従って低くなるように形成される。
前記側面部9の外面には、前記蒸発部13を避けるように、スペーサ16が設けられる。このスペーサ16は、上スペーサ17と下スペーサ18とを有する。前記上スペーサ17は、前記サーモサイフォン12の蒸発部13よりも上方において、前記内容器3の側面部9の外面に貼り付けられる。一方、前記下スペーサ18は、前記サーモサイフォン12の蒸発部13よりも下方において、前記内容器3の側面部9の外面に貼り付けられる。即ち、前記サーモサイフォン12の蒸発部13は、前記上スペーサ17と下スペーサ18との間に形成された溝状の間隙に配設される。なお、前記上スペーサ17及び下スペーサ18は、何れも断熱性を有する発泡体としての発泡ゴムのシートによって形成される。そして、これら上スペーサ17及び下スペーサ18の厚さは、それぞれ同じであり、且つ一定である。また、これら上スペーサ17及び下スペーサ18の厚さは、前記側面部9からの前記蒸発部13の突出高さよりもやや大きい。なお、前記底面部10の外面には、前記スペーサ16は貼られない。
前記スペーサ16の外面及び前記底面部10の外面は、真空断熱材パネル19により覆われる。この真空断熱材パネル19は、第一パネル20と、第二パネル21と、第三パネル22とからなる。前記第一パネル20は、前面パネル部20Aと、底面パネル部20Bと、これらの間に設けられる折り曲げ部20Cとを有する。前記前面パネル部20Aは、前記内容器3の側面部9の前面側に設けられる。また、前記底面パネル部20Bは、前記底面部10を覆うように設けられる。更に、前記折り曲げ部20Cは、前記前面パネル部20Aの下端縁と前記底面パネル部20Bの前端縁とを繋ぐように設けられる。前記第二パネル21は、右側面パネル部21Aと、背面パネル部21Bと、これらの間に設けられる折り曲げ部21Cとを有する。前記右側面パネル部21Aは、前記内容器3の側面部9の右側面側に設けられる。また、前記背面パネル部21Bは、前記内容器3の側面部9の背面側に設けられる。更に、前記折り曲げ部21Cは、前記右側面パネル部21Aの後端縁と前記背面パネル部21Bの右端縁とを繋ぐように設けられる。前記第三パネル22は、前記内容器3の側面部9の左側面側に設けられる。なお、前記第三パネル22の前側上部には、斜めに切り欠かれた切欠部23が設けられる。この切欠部23は、前記サーモサイフォン12を前記側面部9と真空断熱材パネル19との間に配設するために設けられたものである。また、前記第三パネル22の上端は、前記第一及び第二パネル20,21の上端よりも低く構成される。これは、前記スターリング冷凍機15を制御するための温度センサ(図示せず)を設けるためである。
前記第一パネル20について、図6及び図7に基づいて説明する。なお、前記第二パネル21は前記第一パネルと寸法が異なるだけで基本的に同じ構造であるので、説明を省略する。前記第一パネル20の折り曲げ部20Cは、前記第一パネル20の内部に収容される芯材(図示せず)に、直線状の肉薄部を設けることで形成される。即ち、このように肉薄部が形成された芯材を封止袋24に収容し、この封止袋24内を真空とすることで、前記第一パネル20が形成される。そして、前記芯材の肉薄部に当たる部位が前記折り曲げ部20Cとなる。更に、前記第一パネル20を前記折り曲げ部20Cで折り曲げて前記前面パネル部20Aを前記底面パネル部20Bに対し相対的に起こすことで、前記スペーサ16及び底面部10の外側に装着可能な状態となる。なお、前記芯材としては、グラスウール等が用いられる。
前記真空断熱材パネル19で前記内容器3と前記サーモサイフォン12の蒸発部13と前記スペーサ16とを覆うと、前記第一パネル20と第二パネル21と第三パネル22は、図4に示す位置関係となる。即ち、前記前面パネル部20Aの右端縁部は、前記右側面パネル部21Aの前端縁部と近接(好ましくは当接)する。また、前記前面パネル部20Aの左端縁部は、前記第三パネル22の前端縁部と近接(好ましくは当接)する。また、前記底面パネル部20Bの右端縁部は、前記右側面パネル部21Aの下端縁部と近接(好ましくは当接)する。また、前記底面パネル部20Bの左端縁部は、前記第三パネル22の下端縁部と近接(好ましくは当接)する。また、前記背面パネル部21Bの下端縁部は、前記底面パネル部21Bの後端縁部と近接(好ましくは当接)する。更に、前記背面パネル部21Bの左端縁部は、前記第三パネル22の後端縁部と近接(好ましくは当接)する。そして、前記第一パネル20は、その前面パネル部20Aと底面パネル部20Bが、前記内容器3の前方下部の横縁部にて前記折り曲げ部20Cによって繋がっている。また、前記第二パネル21は、その右側面パネル部21Aと背面パネル部21Bが、前記内容器3の後方右側の縦縁部にて前記折り曲げ部21Cによって繋がっている。このように、前記内容器3の複数の面を一つの前記第一パネル20又は第二パネル21で覆うことにより、前記真空断熱材パネル19間の隙間を減らし、断熱性能を向上させることができる。
更に、前記外容器2と前記真空断熱材パネル19との間には、発泡ウレタンからなる発泡材断熱部25が設けられる。なお、この発泡材断熱部25は、前記真空断熱材パネル19が設けられていない部位においては、前記内容器3と外容器2との間、或いは前記肩部材11と外容器2との間に設けられる。
前記蓋体4は、外ケーシング26と内ケーシング27とを有する。なお、前記外ケーシング26の上部内側面は、平坦に形成される。そして、前記外ケーシングの上部内側面には、真空断熱材パネル28が配設される。更に、この真空断熱材パネル28と前記内ケーシング27との間には、発泡材断熱部29が設けられる。なお、前記蓋体4は、前記外容器2に対し、ヒンジ30により開閉可能に枢支される。また、前記蓋体4には、前記肩部材11と蓋体4との隙間を塞ぐパッキン31が設けられる。
次に、前記冷却容器1の製造工程について説明する。まず、アルミニウム等の金属板を四角筒状に折り曲げて、前記側面部9を形成する。そして、この側面部9の下端部に、前記底面部10を装着して固定する。同様に、前記側面部9の上端部に、前記肩部材11を装着して固定する。更に、前記側面部9の外面に沿って、前記サーモサイフォン12の蒸発部13を配設し、粘着テープ等で固定する。そして、前記側面部9の外面における前記蒸発部13よりも上方に、前記上スペーサ17を貼り付ける。同様に、前記側面部9の外面における前記蒸発部13よりも下方に、前記下スペーサ18を貼り付ける。なお、前述した通り、前記スペーサ16の厚さが、前記側面部9からの前記蒸発部13の突出高さよりもやや大きいので、前記スペーサ16の外面から前記蒸発部13が突出しない。また、前記上スペーサ17及び下スペーサ18の厚さが同じで且つ一定であるので、前記スペーサ16の外面はほぼ平坦となる。更に、前記スペーサ16が柔軟な発泡ゴムからなるので、前記内容器3の側面部9の外面に沿って容易に貼り付けることができる。
そして、前記スペーサ16の外面及び前記底面部10の外面に、前記真空断熱材パネル19を固定する。なお、この真空断熱材パネル19は、粘着テープ等により固定される。また、前記真空断熱材パネル19のうち、前記第一パネル20の正面パネル部20Aを、正面側の前記スペーサ16及び蒸発部13を覆うように固定し、底面パネル部20Bを、前記底面部10を覆うように固定する。また、前記真空断熱材パネル19のうち、前記第二パネル21の右側面パネル部21Aを、右側面側の前記スペーサ16及び蒸発部13を覆うように固定し、背面パネル部21Bを、背面側の前記スペーサ16及び蒸発部13を覆うように固定する。更に、前記真空断熱材パネル19のうち、前記第三パネル22を、左側面側の前記スペーサ16及び蒸発部13を覆うように固定する。
このように、前記サーモサイフォン12、スペーサ16、及び真空断熱材パネル19が固定された前記内容器3を、前記外容器2の内側に組み付けた後、空隙に発泡ウレタンを充填することで、発泡材断熱部25を形成する。そして、前記真空断熱材パネル19を前記スペーサ16の外側に固定することで、前記真空断熱材パネル19と外容器2との間に発泡材を充填して前記発泡材断熱部25を容易に形成することができるので、前記冷却容器1を容易に製造することができる。このようにして、前記冷却容器1の要部が製造される。なお、その他の部位については、製造工程の説明を省略する。
このような構成とすることにより、前記冷却容器1の内容器3は、広い範囲が前記真空断熱材パネル19によって覆われることになる。このため、前記冷却容器1の断熱性能を向上させることができる。また、前記真空断熱材パネル19が折り曲げ可能に構成されることで、この真空断熱材パネル19同士の間隙を少なくすることができるので、前記冷却容器1の断熱性能をより高めることができる。
また、前記スペーサ16が断熱性を有する材質で構成されることで、前記冷却容器1の断熱性能をより向上させることができる。また、前記スペーサ16が発泡体としての発泡ゴムからなるシートにより構成されることで、一定の厚さで前記スペーサ16を容易に形成することができるので、前記冷却容器1を容易に製造することができる。また、前記スペーサ16自体の重さを軽くできるので、冷却容器1全体を軽量にすることができる。
次に、本発明の第二の実施形態について、図8乃至図12に基づいて説明する。なお、上述した第一の実施形態と同一部分については、同一の符号を付す。41は、本発明の冷却容器である。なお、本実施形態では、この冷却容器41は携帯型である。この冷却容器41は、外容器2と、内容器3と、蓋体4と、左ケーシング5と、右ケーシング6とを有する。そして、前記左ケーシング5及び右ケーシング6の上部には、それぞれ左把持部7及び右把持部8が設けられる。
前記外容器2は、合成樹脂により、上方が開口した箱状に形成される。同様に、前記内容器3も、上方が開口した箱状に形成される。この内容器3は、金属板を四角筒状に折り曲げて形成された側面部9と、合成樹脂により皿状に形成された底面部10とを有して構成される。そして、前記側面部9の下端部に前記底面部10を結合させることで、前述したように、上方が開口した箱状の前記内容器3が形成される。なお、前記側面部9を構成する金属板は、アルミニウム等の熱良導性金属からなる板であることが望ましい。また、前記外容器2の上端開口部と前記内容器3の上端開口部は、合成樹脂製の枠状の肩部材11によって接続される。
前記内容器3の側面部9の外面に沿って、サーモサイフォン12の蒸発部13が配設される。前記サーモサイフォン12の蒸発部13は、前記側面部9の外面に伝熱的に接触した状態で固定される。なお、前記蒸発部13は、前記内容器3に対しては、前記側面部9にのみ伝熱的に接し、前記底面部10には接しない。即ち、前記内容器3の側面部9の外面には、前記サーモサイフォン12の蒸発部13による突条が形成される。また、前記サーモサイフォン12の凝縮部14は、冷熱源としてのスターリング冷凍機15に接続される。そして、前記蒸発部13は、前記凝縮部14から離れるに従って低くなるように形成される。
前記側面部9の外面には、前記蒸発部13を避けるように、スペーサ16が設けられる。このスペーサ16は、上スペーサ17と下スペーサ18とを有する。前記上スペーサ17は、前記サーモサイフォン12の蒸発部13よりも上方において、前記内容器3の側面部9の外面に貼り付けられる。一方、前記下スペーサ18は、前記サーモサイフォン12の蒸発部13よりも下方において、前記内容器3の側面部9の外面に貼り付けられる。即ち、前記サーモサイフォン12の蒸発部13は、前記上スペーサ17と下スペーサ18との間に形成された溝状の間隙に配設される。なお、前記上スペーサ17及び下スペーサ18は、何れも断熱性を有する発泡体としての発泡ゴムのシートによって形成される。そして、これら上スペーサ17及び下スペーサ18の厚さは、それぞれ同じであり、且つ一定である。また、これら上スペーサ17及び下スペーサ18の厚さは、前記側面部9からの前記蒸発部13の突出高さよりもやや大きい。なお、前記底面部10の外面には、前記スペーサ16は貼られない。
前記スペーサ16の外面及び前記底面部10の外面は、真空断熱材パネル42により覆われる。この真空断熱材パネル42は、前面パネル43と、底面パネル44と、背面パネル45と、右側面パネル46と、左側面パネル47とを有する。前記前面パネル43は、前記内容器3の側面部9の前面側に設けられる。また、前記底面パネル44は、前記底面部10を覆うように設けられる。また、前記背面パネル45は、前記内容器3の側面部9の背面側に設けられる。また、前記右側面パネル46は、前記内容器3の側面部9の右側面側に設けられる。更に、前記左側面パネル47は、前記内容器3の側面部9の左側面側に設けられる。なお、前記左側面パネル47の前側上部には、斜めに切り欠かれた切欠部23が設けられる。この切欠部23は、前記サーモサイフォン12を前記側面部9と真空断熱材パネル42との間に配設するために設けられたものである。また、前記左側面パネル47の上端は、前記正面パネル43及び背面パネル45の上端よりも低く構成される。これは、前記スターリング冷凍機15を制御するための温度センサ(図示せず)を設けるためである。
前記真空断熱材パネル42で前記内容器3と前記サーモサイフォン12の蒸発部13と前記スペーサ16とを覆うと、前記各パネル43乃至47は、図11に示す位置関係となる。即ち、前記前面パネル43の右端縁部は、前記右側面パネル46の前端縁部と近接(好ましくは当接)する。また、前記前面パネル43の左端縁部は、前記左側面パネル47の前端縁部と近接(好ましくは当接)する。また、前記前面パネル43の下端縁部は、前記底面パネル44の前端縁部と近接(好ましくは当接)する。また、前記底面パネル44の右端縁部は、前記右側面パネル46の下端縁部と近接(好ましくは当接)する。また、前記底面パネル44の左端縁部は、前記左側面パネル47の下端縁部と近接(好ましくは当接)する。また、前記底面パネル44の後端縁部は、前記背面パネル45の下端縁部と近接(好ましくは当接)する。また、前記背面パネル45の右端縁部は、前記右側面パネル46の後端縁部と近接(好ましくは当接)する。更に、前記背面パネル45の左端縁部は、前記左側面パネル47の後端縁部と近接(好ましくは当接)する。
更に、前記外容器2と前記真空断熱材パネル42との間には、発泡ウレタンからなる発泡材断熱部25が設けられる。なお、この発泡材断熱部25は、前記真空断熱材パネル42が設けられていない部位においては、前記内容器3と外容器2との間、或いは前記肩部材11と外容器2との間に設けられる。
前記蓋体4は、外ケーシング26と内ケーシング27とを有する。なお、前記外ケーシング26の上部内側面は、平坦に形成される。そして、前記外ケーシングの上部内側面には、真空断熱材パネル28が配設される。更に、この真空断熱材パネル28と前記内ケーシング27との間には、発泡材断熱部29が設けられる。なお、前記蓋体4は、前記外容器2に対し、ヒンジ30により開閉可能に枢支される。また、前記蓋体4には、前記肩部材11と蓋体4との隙間を塞ぐパッキン31が設けられる。
次に、前記冷却容器41の製造工程について説明する。まず、アルミニウム等の金属板を四角筒状に折り曲げて、前記側面部9を形成する。そして、この側面部9の下端部に、前記底面部10を装着して固定する。同様に、前記側面部9の上端部に、前記肩部材11を装着して固定する。更に、前記側面部9の外面に沿って、前記サーモサイフォン12の蒸発部13を配設し、粘着テープ等で固定する。そして、前記側面部9の外面における前記蒸発部13よりも上方に、前記上スペーサ17を貼り付ける。同様に、前記側面部9の外面における前記蒸発部13よりも下方に、前記下スペーサ18を貼り付ける。なお、前述した通り、前記スペーサ16の厚さが、前記側面部9からの前記蒸発部13の突出高さよりもやや大きいので、前記スペーサ16の外面から前記蒸発部13が突出しない。また、前記上スペーサ17及び下スペーサ18の厚さが同じで且つ一定であるので、前記スペーサ16の外面はほぼ平坦となる。更に、前記スペーサ16が柔軟な発泡ゴムからなるので、前記内容器3の側面部9の外面に沿って容易に貼り付けることができる。
そして、前記スペーサ16の外面及び前記底面部10の外面に、前記真空断熱材パネル42を固定する。なお、この真空断熱材パネル42は、粘着テープ等により固定される。また、前記真空断熱材パネル42のうち、前記正面パネル43を、正面側の前記スペーサ16及び蒸発部13を覆うように固定する。また、前記真空断熱材パネル42のうち、前記底面パネル44を、前記底面部10を覆うように固定する。また、前記真空断熱材パネル42のうち、前記背面パネル45を、背面側の前記スペーサ16及び蒸発部13を覆うように固定する。また、前記真空断熱材パネル42のうち、前記右側面パネル46を、右側面側の前記スペーサ16及び蒸発部13を覆うように固定する。更に、前記真空断熱材パネル42のうち、前記左側面パネル47を、左側面側の前記スペーサ16及び蒸発部13を覆うように固定する。
このように、前記サーモサイフォン12、スペーサ16、及び真空断熱材パネル42が固定された前記内容器3を、前記外容器2の内側に組み付けた後、空隙に発泡ウレタンを充填することで、発泡材断熱部25を形成する。そして、前記真空断熱材パネル42を前記スペーサ16の外側に固定することで、前記真空断熱材パネル42と外容器2との間に発泡材を充填して前記発泡材断熱部25を容易に形成することができるので、前記冷却容器41を容易に製造することができる。このようにして、前記冷却容器41の要部が製造される。なお、その他の部位については、製造工程の説明を省略する。
このような構成とすることにより、前記冷却容器41の内容器3は、広い範囲が前記真空断熱材パネル42によって覆われることになる。このため、前記冷却容器41の断熱性能を向上させることができる。
また、前記スペーサ16が断熱性を有する材質で構成されることで、前記冷却容器41の断熱性能をより向上させることができる。また、前記スペーサ16が発泡体としての発泡ゴムからなるシートにより構成されることで、一定の厚さで前記スペーサ16を容易に形成することができるので、前記冷却容器41を容易に製造することができる。また、前記スペーサ16自体の重さを軽くできるので、冷却容器41全体を軽量にすることができる。
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上記各実施形態では、内容器の外面にサーモサイフォンを伝熱的に接続したが、内容器の外面にヒートパイプを伝熱的に接続しても良い。また、上記各実施形態では、スペーサを発泡ゴム製のシートにより形成したが、これ以外の断熱部材を用いても良い。また、スペーサは、真空断熱材パネルを配設する際にサーモサイフォン又はヒートパイプが邪魔にならないようにできるものであれば、必ずしも断熱性を有するものでなくても良い。(但し、組立作業性に関与する柔軟性及び冷却容器全体の断熱性に関与する素材自体の断熱性を考慮すれば、発泡ゴム製のシート等の、柔軟で軽量な発泡体が最適である。)更に、上記実施形態では、冷熱源としてスターリング冷凍機を用いたが、これ以外の冷熱源、例えばサーモモジュール等を用いても良い。
1,41 冷却容器
2 外容器
3 内容器
9 側面部
10 底面部
12 サーモサイフォン
13 蒸発部
15 スターリング冷凍機(冷熱源)
16 スペーサ
17 上スペーサ
18 下スペーサ
19,42 真空断熱材パネル
20 第一パネル
20A 前面パネル部
20B 底面パネル部
20C 折り曲げ部
21 第二パネル
21A 右側面パネル部
21B 背面パネル部
21C 折り曲げ部
22 第三パネル
25 発泡材断熱部
43 前面パネル
44 底面パネル
45 背面パネル
46 右側面パネル
47 左側面パネル

Claims (5)

  1. 内容器と、この内容器の外側を囲むように設けられる外容器と、前記内容器に沿って伝熱的に接続されるサーモサイフォン又はヒートパイプと、冷熱源と、前記内容器と外容器との間に配置される真空断熱材パネル及び発泡材断熱部とを有する冷却容器において、
    前記内容器の外側に、前記サーモサイフォン又はヒートパイプを避けるようにスペーサが設けられ、このスペーサの外側に前記真空断熱材パネルが設けられると共に、この真空断熱材パネルと前記外容器との間に発泡材断熱部が設けられることを特徴とする冷却容器。
  2. 前記真空断熱材パネルが前記スペーサの外側に固定されることを特徴とする請求項1記載の冷却容器。
  3. 前記スペーサが断熱性を有する材質で構成されることを特徴とする請求項1記載の冷却容器。
  4. 前記スペーサが発泡体シートにより構成されることを特徴とする請求項2記載の冷却容器。
  5. 前記真空断熱材パネルが折り曲げ可能に構成されることを特徴とする請求項1記載の冷却容器。
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