JP2019152103A - ラダーフレーム - Google Patents

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Abstract

【課題】ボルトの締結力を、ラダーフレームの下端面とオイルパンとの間に働く面圧として効率的に作用させる。【解決手段】端横フレーム60の下端面は、端横フレーム60の延設方向に関してボルト孔54cと同位置に配置されているとともにクランクシャフトの軸線方向に関してボルト孔54cよりもクランクシャフトの軸線方向の一方側に位置している第1接合面62と、端横フレーム60の延設方向に関して2つのボルト孔54cの間に位置している第2接合面64とを備えている。第2接合面64は、クランクシャフトの軸線方向に関して第1接合面62よりも寸法が大きく、かつ、クランクシャフトの軸線方向に関して、2つの結合穴Nのそれぞれの中心軸線を仮想的に結んだ直線L上よりもクランクシャフトの軸線方向の他方側まで及んでいる。【選択図】図2

Description

この発明は、ラダーフレームに関する。
特許文献1には、内燃機関のシリンダブロックとオイルパンとの間に配置されるラダーフレームが開示されている。ラダーフレームは、クランクシャフトの軸線方向に沿って延びている一対の縦フレームと、一対の縦フレームの間に架け渡されている複数の横フレームとを備えている。ラダーフレームにおける各横フレームとシリンダブロックとの間には、クランクシャフトが回転可能に支持されている。
ラダーフレームにおける各縦フレームの下端面、及び各横フレームのうちのクランクシャフトの軸線方向に関して最も端に位置している横フレームの下端面は、オイルパンの上端面に当接する接合面になっている。そして、ラダーフレームとオイルパンとがボルトで固定されることにより、ラダーフレームの接合面とオイルパンの上端面との間の密閉性が確保される。
特開2003−314358号公報
特許文献1のラダーフレームのように、ボルトの締結力でラダーフレームの接合面とオイルパンの上端面との間の密閉性を確保する場合、ボルトとラダーフレームの接合面との位置関係によって、ラダーフレームの接合面とオイルパンの上端面との間に作用する圧力(面圧)が変化する。そのため、ラダーフレームにおける横フレームの形状によっては、当該横フレームの接合面とオイルパンの上端面との間に、ボルトの締結力から期待される圧力を作用させることができないおそれがある。
上記課題を解決するためのラダーフレームは、内燃機関のシリンダブロックとオイルパンとの間に配置され、シリンダブロックとの間でクランクシャフトを支持するラダーフレームであって、前記クランクシャフトの軸線方向に沿って延びている一対の縦フレームと、一対の前記縦フレームの間に架け渡されているとともに前記クランクシャフトの軸線方向に並んでいる複数の横フレームとを備え、前記横フレームにおける前記シリンダブロック側の端面である上端面においては、前記クランクシャフトを支持するための軸受部が窪んでおり、前記横フレームの延設方向に関して前記軸受部の両側には、当該ラダーフレームを前記シリンダブロックに固定するためのボルトが挿通されるボルト孔がそれぞれ貫通しており、複数の前記横フレームのうち、前記クランクシャフトの軸線方向の最も一方側の端に位置している前記横フレームを端横フレームとしたとき、当該端横フレームにおける前記オイルパン側の端面である下端面においては、前記オイルパンと当該ラダーフレームとを固定するためのボルトが螺合される結合穴が2つ窪んでおり、一方の前記結合穴は、一方の前記ボルト孔を挟んで前記軸受部とは反対側に位置し、他方の前記結合穴は、他方の前記ボルト孔を挟んで前記軸受部とは反対側に位置しており、前記端横フレームの下端面は、前記端横フレームの延設方向に関して前記ボルト孔と同位置に配置されているとともに前記クランクシャフトの軸線方向に関して前記ボルト孔よりも前記クランクシャフトの軸線方向の一方側に位置している第1接合面と、前記第1接合面と連続しているとともに前記端横フレームの延設方向に関して2つの前記ボルト孔の間に位置している第2接合面とを備え、前記第2接合面は、前記クランクシャフトの軸線方向に関して前記第1接合面よりも寸法が大きく、かつ、前記クランクシャフトの軸線方向に関して、2つの前記結合穴のそれぞれの中心軸線を仮想的に結んだ直線上よりも前記クランクシャフトの軸線方向の他方側まで及んでいる。
上記構成においては、クランクシャフトの軸線方向に関する第2接合面の寸法が、第1接合面の寸法よりも大きくなっている。このことから、ラダーフレームの下端面とオイルパンとの当接面積が大きくなる。さらに、上記構成においては、第2接合面が、2つの結合穴の中心軸線を仮想的に結んだ直線上をクランク軸線方向に跨いで配置されている。このことから、ボルトの締結力を、ラダーフレームの下端面とオイルパンとの間に働く面圧として効率的に作用させることが可能となる。
内燃機関を概略的に表した断面図。 ラダーフレームをオイルパンの側から視た平面図。
以下、ラダーフレームが適用された内燃機関の一実施形態を、図面を参照して説明する。本実施形態では、内燃機関が車両に搭載されているものとする。そして、内燃機関が車両に搭載されている状態での上下方向を内燃機関の上下方向とする。
図1に示すように、内燃機関10は、全体として略直方体状のシリンダブロック20を備えている。シリンダブロック20内には、円筒状の気筒22が区画されている。気筒22の軸線は上下方向に延びている。この実施形態では、気筒22は、4つ設けられている(図1では1つのみ図示)。4つの気筒22は、内燃機関10のクランクシャフト100の軸線方向に一列に並んでいる。各気筒22内には、当該気筒22内を往復移動するピストン(図視省略)が配置されている。
シリンダブロック20内において、各気筒22の下側には、空隙部23が区画されている。空隙部23は、シリンダブロック20の下面まで続いている。すなわち、各気筒22は、空隙部23を介してシリンダブロック20の下面よりも下側に連通している。各空隙部23内では、各気筒22内のピストンに連結されたコネクティングロッド(図視省略)が動作できるようになっている。コネクティングロッドはクランクシャフト100に連結されていて、内燃機関10の運転時には、ピストンの上下方向への往復移動がコネクティングロッドを介してクランクシャフト100の回転運動に変換されるようになっている。
上記のとおり、4つの空隙部23が並設されているため、隣り合う空隙部23の間、及び、クランクシャフト100の軸線方向におけるシリンダブロック20の両端には、各空隙部23を区画する仕切り壁21が存在している。すなわち、仕切り壁21は、シリンダブロック20におけるクランクシャフト100の軸線方向両側の側壁を構成する2つの仕切り壁21、及び4つの空隙部23の各間の3つの仕切り壁21で、合計5つ存在している。クランクシャフト100の軸線方向及び上下方向の双方に直交する方向を内燃機関10の幅方向としたとき、5つの仕切り壁21における幅方向の両端部は、シリンダブロック20における幅方向の両端の側壁を構成する外壁24に接続されている。
各仕切り壁21の下面においては、平面視半円状の軸受部21aが上側へ窪んでいる。軸受部21aは、仕切り壁21における幅方向の略中央に位置している。
シリンダブロック20の下側には、アルミニウム合金製のラダーフレーム50が固定されている。図2に示すように、ラダーフレーム50は、クランクシャフト100の軸線方向に延設されている一対の板状の縦フレーム52を備えている。一対の縦フレーム52は、内燃機関10の幅方向に対向して配置されている。一対の縦フレーム52の間には、5つの板状の横フレーム54が架け渡されている。5つの横フレーム54の延設方向は、内燃機関10の幅方向に一致している。5つの横フレーム54は、クランクシャフト100の軸線方向に略等間隔で並んでいる。5つの横フレーム54の互いの間隔は、シリンダブロック20における5つの仕切り壁21の間隔と一致している。5つの横フレーム54のうち、クランクシャフト100の軸線方向の両端に位置している各横フレーム54は、一対の縦フレーム52の延設方向の端部同士を接続している。その結果として、クランクシャフト100の軸線方向の両端に位置している各横フレーム54と、一対の縦フレーム52とは、四角形の枠状に繋がっている。この枠の外周寸法は、シリンダブロック20の下面の外周寸法と略一致している。なお、1対の縦フレーム52と5つの横フレーム54の上下方向の寸法は一致しており、縦フレーム52の上端面と横フレーム54の上端面とは略面一になっている。また、縦フレーム52の下端面と横フレーム54の下端面とは略面一になっている。
図1に示すように、ラダーフレーム50がシリンダブロック20に固定された状態では、各縦フレーム52は、シリンダブロック20における各外壁24と対向する位置に配置されている。そして、縦フレーム52の上端面は、外壁24の下面に当接している。縦フレーム52の上端面と外壁24の下面との間には、液状ガスケット等のシール材が介在している。また、5つの横フレーム54は、シリンダブロック20の5つの仕切り壁21と対向する位置に配置されている。そして、横フレーム54の上端面は、仕切り壁21の下面と当接している。横フレーム54の上端面と仕切り壁21の下面との間には、液状ガスケット等のシール材が介在している。
図1及び図2に示すように、各縦フレーム52の下端面においては、円柱状の凹部52aが上側へ窪んでいる。凹部52aは、各縦フレーム52につき、クランクシャフト100の軸線方向(縦フレーム52の延設方向)に略等間隔で4つ設けられている。
各縦フレーム52においては、各凹部52aの上面(底面)から縦フレーム52の上端面まで端ボルト孔52bが上下方向に貫通している。図1に示すように、各端ボルト孔52bには、ボルトB2が下側から挿通されている。ボルトB2は、縦フレーム52を貫通して、シリンダブロック20に螺合されている。すなわち、ラダーフレーム50は、ボルトB2によってシリンダブロック20に固定されている。なお、ボルトB2の頭部は、縦フレーム52の凹部52a内に位置している。つまり、ボルトB2の頭部は、縦フレーム52の下端面よりも上側に位置している。
図2に示すように、各縦フレーム52の下端面においては、円柱状の結合穴Pが上側へ窪んでいる。結合穴Pは、各縦フレーム52において、隣り合う端ボルト孔52bの間に位置している。つまり、結合穴Pは、各縦フレーム52につき3つ設けられている。結合穴Pの内壁面には、ねじが切られている。
図1及び図2に示すように、各横フレーム54の上端面においては、平面視半円状の軸受部54aが下側へ窪んでいる。軸受部54aは、横フレーム54の延設方向の略中央に位置していて、シリンダブロック20における仕切り壁21の軸受部21aと対向して配置されている。そして、図1に示すように、各横フレーム54の軸受部54aと、シリンダブロック20における各仕切り壁21の軸受部21aとの間で、クランクシャフト100が回転可能に支持されている。
図2に示すように、複数の横フレーム54のうち、クランクシャフト100の軸線方向の最も一方側(図2において下側)の端に位置している横フレーム54を端横フレーム60としたとき、端横フレーム60を除いた4つの横フレーム54の下端面においては、上側へ凹部54bが窪んでいる。横フレーム54の延設方向に関して、凹部54bは、各横フレーム54の中央側の部位に設けられている。詳細には、横フレーム54の延設方向に関して、凹部54bは、軸受部54aを跨いで当該軸受部54aの両側に及んでいる。クランクシャフト100の軸線方向に関して、凹部54bは、横フレーム54の両端に及んでいる。換言すると、凹部54bは、横フレーム54をクランクシャフト100の軸線方向に貫通したようになっている。
上記の4つの横フレーム54においては、凹部54bの上面(底面)から横フレーム54の上端面までボルト孔54cが上下方向に貫通している。ボルト孔54cは、横フレーム54の延設方向に関して、軸受部54aの両側に1つずつ設けられている。
端横フレーム60の下端面においては、上側へ凹部60aが窪んでいる。端横フレーム60の延設方向に関して、凹部60aは、端横フレーム60の中央側の部位に設けられている。詳細には、端横フレーム60の延設方向に関して、凹部60aは、軸受部54aを跨いで当該軸受部54aの両側に及んでいる。クランクシャフト100の軸線方向に関して、凹部60aは、全体として端横フレーム60の他方側に位置している。すなわち、凹部60aは、端横フレーム60におけるクランクシャフト100の軸線方向他方側には開放しているが、軸線方向一方側には開放していない。詳細には、凹部60aにおける、端横フレーム60の延設方向の中央側の部位は、クランクシャフト100の軸線方向に関して、端横フレーム60の中央よりも他方側に設けられていて、他方側の端まで及んでいる。凹部60aにおける、端横フレーム60の延設方向の端側の部位は、中央側の部位よりも、クランクシャフト100の軸線方向の寸法が大きくなっている。また、凹部60aにおける、端横フレーム60の延設方向の端側の部位は、他方側の端まで及んでいる。
端横フレーム60においては、凹部60aの上面(底面)から端横フレーム60の上端面までボルト孔54cが上下方向に貫通している。ボルト孔54cは、凹部60aのうち、端横フレーム60の延設方向の各端側の部位、すなわち、軸受部54aの両側に1つずつ設けられている。
図1に示すように、端横フレーム60を含めた各横フレーム54において、各ボルト孔54cには、下側からボルトB1が挿通されている。ボルトB1は、横フレーム54を貫通してシリンダブロック20に螺合されている。すなわち、ラダーフレーム50は、ボルトB1によってシリンダブロック20に固定されている。なお、ボルトB1の頭部は、4つの横フレーム54の凹部54b及び端横フレーム60の凹部60a内に位置している。つまり、ボルトB1の頭部は、各横フレーム54の下端面よりも上側に位置している。
図1及び図2に示すように、端横フレーム60の下端面においては、円柱状の結合穴Nが上側へ窪んでいる。結合穴Nの内壁面には、ねじが切られている。結合穴Nは、端横フレーム60における、各縦フレーム52との接続箇所近傍に1つずつ設けられている。つまり、結合穴Nは、端横フレーム60の凹部60aを挟んで当該端横フレーム60におけるその延設方向の両端に1つずつ設けられている。一方の結合穴Nは、2つのボルト孔54cのうちの一方を挟んで軸受部54aとは反対側に位置している。他方の結合穴Nは、2つのボルト孔54cのうちの他方を挟んで軸受部54aとは反対側に位置している。
図1に示すように、ラダーフレーム50の下側には、全体として略四角形箱型のオイルパン90が固定されている。オイルパン90は、上側に開放された略四角形箱型のクランクケース92の下側に、上側に開放された略四角形箱型の貯留ケース94が連結された構成となっている。詳細には、クランクケース92は、略四角形板状の底壁と、底壁の外周縁から上側に向かって延びる四角形筒状の周壁とを備えている。周壁の上端面の外周縁は、ラダーフレーム50の下端面における外周縁に沿って延びている。そして、クランクケース92の周壁の上端面を構成する4辺と、ラダーフレーム50における1対の縦フレーム52、及びクランクシャフト100の軸線方向の両端側に位置している横フレーム54の下端面とが当接した状態で、クランクケース92がラダーフレーム50に固定されている。なお、クランクケース92の周壁の上端面と、ラダーフレーム50における1対の縦フレーム52、及びクランクシャフト100の軸線方向の両端側に位置している横フレーム54の下端面との間には、液状ガスケット等のシール材が介在している。
クランクケース92の周壁には、下側からボルトB3が挿通されている。ボルトB3は、ラダーフレーム50における各縦フレーム52の各結合穴P、及び端横フレーム60の各結合穴Nの鉛直下方となる位置に配置されている。各ボルトB3は、クランクケース92の周壁を貫通して、ラダーフレーム50における各縦フレーム52の各結合穴Pや端横フレーム60の各結合穴Nに螺合されている。すなわち、クランクケース92は、ボルトB3によってラダーフレーム50に固定されている。ボルトB3の頭部は、クランクケース92の周壁の下端面から上側に窪んだ凹部内に位置している。
なお、クランクケース92の底壁には、当該底壁を上下方向に貫通した開口部が設けられており、この開口部を介して、クランクケース92の内部と貯留ケース94の内部とが連通している。
上記のとおり、端横フレーム60の下端面は、クランクケース92の周壁の上端面と当接する接合面となっている。ここで、上記のとおり、端横フレーム60の下端面からは、凹部60aが上側に窪んでいる。この凹部60aは、端横フレーム60における延設方向中央部位に設けられている。また、凹部60aは、全体としては、端横フレーム60おけるクランクシャフト100の軸線方向他方側に位置している。つまり、端横フレーム60における接合面は、当該端横フレーム60における延設方向両端部位、及び、当該端横フレーム60における、当該端横フレーム60の延設方向中央側の部位であってクランクシャフト100の軸線方向一方側に位置している。
端横フレーム60の接合面のうち、当該端横フレーム60における、その延設方向中央側に位置している部位は、第1接合面62と第2接合面64とに大別できる。第1接合面62は、端横フレーム60の延設方向に関して、2つのボルト孔54cと略同位置に配置されている部位である。つまり、第1接合面62は、2つのボルト孔54cに対応して2つある。ボルト孔54cの開口が、端横フレーム60の凹部60aに位置していることから、2つの第1接合面62は、2つのボルト孔54cよりもクランクシャフト100の軸線方向一方側に位置している。
第2接合面64は、端横フレーム60の延設方向に関して、2つのボルト孔54cの間に位置する部位であり、2つの第1接合面62を端横フレーム60の延設方向に接続している。クランクシャフト100の軸線方向に関する第2接合面64の寸法は、端横フレーム60の延設方向中央側ほど大きくなっている。また、クランクシャフト100の軸線方向に関して、第2接合面64における、端横フレーム60の延設方向中央側の部位の寸法K2は、第1接合面62の寸法K1よりも大きくなっている。
第2接合面64における、端横フレーム60の延設方向中央の部位は、クランクシャフト100の軸線方向に関して、2つの結合穴Nのそれぞれの中心軸線を仮想的に結んだ直線L上よりも一方側から他方側まで及んでいる。つまり、第2接合面64における、端横フレーム60の延設方向中央側の部位は、クランクシャフト100の軸線方向に関して、上記直線Lを跨いで配置されている。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記のとおり、端横フレーム60の下端面からは、ボルトB3の頭部とクランクケース92の上端面との干渉を避けるための凹部60aが窪んでいる。ここで、この凹部の形状を歪な形にすることは、加工工程の複雑化を避ける上では考えにくい。そのため、従来(例えば特許文献1)において、凹部は、その端横フレームの延設方向の全体に亘って、クランクシャフトの軸線方向に関する寸法が一定となっていた。つまり、端横フレームの延設方向に関して2つのボルト孔の間となる位置においても、端横フレームの延設方向に関して2つのボルト孔と略同位置においても、凹部は、クランクシャフトの軸線方向の一方側の端部近傍から、他方側の端まで及んでいた。この結果として、端横フレームの下端面は、当該端横フレームの延設方向の全体に亘って、2つのボルト孔よりもクランクシャフトの軸線方向の一方側に位置していた。
これに対して、本実施形態では、端横フレーム60の延設方向に関して2つのボルト孔54cの間となる位置において、クランクシャフト100の軸線方向に関する凹部60aの寸法をあえて小さくし、その分、第2接合面64の寸法を大きくしている。詳細には、クランクシャフト100の軸線方向に関して、第2接合面64が、2つの結合穴Nのそれぞれの中心軸線を仮想的に結んだ直線L上よりも一方側から他方側まで及ぶようにしている。この結果として、クランクシャフト100の軸線方向に関する第2接合面64の寸法が、第1接合面62の寸法よりも大きくなり、端横フレーム60の下端面とクランクケース92の上端面との当接面積が大きくなる。さらに、上記構成によれば、ボルトB3の締結力を端横フレーム60の第2接合面64に作用させやすく、端横フレーム60の下端面とクランクケース92の上端面との間に働く面圧として効率的に作用させることが可能となる。
ここで、本実施形態のラダーフレーム50は、アルミニウム合金製である。そのため、例えば鉄製のラダーフレームに比べて軽量化されている。一方で、アルミニウム合金製である本実施形態のラダーフレーム50においては、内燃機関10の駆動に伴う振動等に応じて端横フレーム60がしなるように変形しやすくなっている。仮に、端横フレームの下端面が、当該端横フレームの延設方向の全体に亘って、2つのボルト孔よりもクランクシャフトの軸線方向の一方側に位置している従来の構成を採用した場合、端横フレームの下端面とクランクケースの上端面との間に、ボルトの締結力から期待される面圧を作用させることができないおそれがある。この場合、内燃機関に振動が生じた際に、端横フレームの下端面とクランクケースの上端面との間の密封性を確保できないおそれがある。
これに対して、本実施形態の端横フレーム60では、上記のとおり、ボルトB3の締結力を、当該端横フレーム60の下端面とクランクケース92の上端面との間に働く面圧として効率的に作用させることができる。そのため、内燃機関10に振動が生じた場合でも、端横フレーム60の下端面とクランクケース92の上端面との密封性を確保できる。つまり、ラダーフレーム50の材質としてアルミニウム合金を採用している本実施形態においては、端横フレーム60の下端面とクランクケース92の上端面との密封性を確保するという効果をとりわけ享受できる。
また、本実施形態の端横フレーム60では、クランクシャフト100の軸線方向に関する第2接合面64の寸法が、第1接合面62の寸法よりも大きくなっている。そのため、仮にクランクシャフト100の軸線方向に関する第2接合面64の寸法が、第1接合面62の寸法と同一である場合に比べて、本実施形態では、端横フレーム60の肉の部分が増えている。したがって、本実施形態では、端横フレーム60の剛性が向上している。
ここで、第2接合面64は、端横フレーム60の延設方向に関して2つのボルト孔54cの間に位置しており、端横フレーム60の延設方向に関して軸受部54aの延在範囲に及んでいる。軸受部54aの延在範囲に相当する位置で上記のとおり端横フレーム60の剛性を強化することで、クランクシャフト100を支持するための十分な剛性を確保することができる。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・端横フレーム60の凹部60aの形状や寸法は適宜変更可能である。換言すると、第1接合面62及び第2接合面64の形状や寸法は適宜変更可能である。要は、クランクシャフト100の軸線方向に関して第1接合面62よりも第2接合面64の寸法が大きく、かつ、クランクシャフト100の軸線方向に関して、第2接合面64が、2つの結合穴Nのそれぞれの中心軸線を仮想的に結んだ直線L上よりもクランクシャフト100の軸線方向の一方側から他方側まで及んでいればよい。
・ラダーフレーム50の外周縁は、大まかに四角形状となっていればよく、当該外周縁の詳細な形状は変更可能である。
・縦フレーム52における、凹部52a及び端ボルト孔52bの数や位置、また、結合穴Pの数や位置は適宜変更可能である。凹部52aの形状は円柱状に限定されない。凹部52aは、ボルトB2の頭部を当該凹部52aの内部に配置できる形状であればよい。
・ラダーフレーム50の材質は、アルミニウム合金に限定されない。ラダーフレーム50の材質は、例えば、鋳鉄等のように、鉄を主成分とする合金(鉄系合金)でもよい。
・ラダーフレーム50とクランクケース92との間に液状ガスケットが介在されていることは必須ではない。例えば、両者の間に金属製のガスケットが介在されていてもよい。また、これらガスケットなしでもラダーフレーム50とクランクケース92との間の密閉性が確保できるのであれば、ガスケットを省略してもよい。ラダーフレーム50とシリンダブロック20との間に介在しているガスケットについても、同様の変更例を適用できる。
・上記実施形態におけるシリンダブロック20、クランクケース92、貯留ケース94の構成は、あくまでも概略的に例示したものであり、それらの寸法や形状は適宜変更できる。
・気筒22の数は変更可能である。気筒22の数に応じて、仕切り壁21の数や、ラダーフレーム50における横フレーム54の数を変更すればよい。
10…内燃機関、20…シリンダブロック、50…ラダーフレーム、52…縦フレーム、54…横フレーム、54a…軸受部、54c…ボルト孔、60…端横フレーム、62…第1接合面、64…第2接合面、90…オイルパン、100…クランクシャフト、N…結合穴。

Claims (1)

  1. 内燃機関のシリンダブロックとオイルパンとの間に配置され、シリンダブロックとの間でクランクシャフトを支持するラダーフレームであって、
    前記クランクシャフトの軸線方向に沿って延びている一対の縦フレームと、一対の前記縦フレームの間に架け渡されているとともに前記クランクシャフトの軸線方向に並んでいる複数の横フレームとを備え、
    前記横フレームにおける前記シリンダブロック側の端面である上端面においては、前記クランクシャフトを支持するための軸受部が窪んでおり、
    前記横フレームの延設方向に関して前記軸受部の両側には、当該ラダーフレームを前記シリンダブロックに固定するためのボルトが挿通されるボルト孔がそれぞれ貫通しており、
    複数の前記横フレームのうち、前記クランクシャフトの軸線方向の最も一方側の端に位置している前記横フレームを端横フレームとしたとき、当該端横フレームにおける前記オイルパン側の端面である下端面においては、前記オイルパンと当該ラダーフレームとを固定するためのボルトが螺合される結合穴が2つ窪んでおり、
    一方の前記結合穴は、一方の前記ボルト孔を挟んで前記軸受部とは反対側に位置し、他方の前記結合穴は、他方の前記ボルト孔を挟んで前記軸受部とは反対側に位置しており、
    前記端横フレームの下端面は、前記端横フレームの延設方向に関して前記ボルト孔と同位置に配置されているとともに前記クランクシャフトの軸線方向に関して前記ボルト孔よりも前記クランクシャフトの軸線方向の一方側に位置している第1接合面と、前記第1接合面と連続しているとともに前記端横フレームの延設方向に関して2つの前記ボルト孔の間に位置している第2接合面とを備え、
    前記第2接合面は、前記クランクシャフトの軸線方向に関して前記第1接合面よりも寸法が大きく、かつ、前記クランクシャフトの軸線方向に関して、2つの前記結合穴のそれぞれの中心軸線を仮想的に結んだ直線上よりも前記クランクシャフトの軸線方向の他方側まで及んでいる
    ラダーフレーム。
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