JP2019152308A - 制動力制御装置 - Google Patents

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Takashi Sato
俊 佐藤
宏将 高井
Hiromasa Takai
宏将 高井
正弘 西宇
Masahiro Nishiu
正弘 西宇
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Abstract

【課題】ユーザーが要求する制動力を好適に得ることができる、車両用の制動力制御装置を提供する。
【解決手段】車両用の制動力制御装置は、車両の走行中に、アクセル操作が行われず、かつブレーキ操作が行われていない状態である惰行状態が成立したことを検知する惰行状態検知部と、惰行状態検知部が、惰行状態が成立したことを検知すると、ユーザーが要求する制動力である要求制動力を推定する制動力推定部と、制動力推定部が推定した要求制動力が、所定の閾値以上であれば、閾値未満の場合に比べて、車両の自動変速機のライン圧を、高い値に設定して、車両の制動力を発生させるライン圧設定部とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両等に搭載される制動力制御装置に関する。
車両においては、ユーザーが望むとおりの加減速を遅延なく行うことが、運転しやすさのために重要であり、そのための各種技術が提案されている。特許文献1は、自動変速機の制御装置において、自動変速機内の各種の係合摩擦要素に提供する作動油の油圧であるライン圧を、通常は抑制し、変速時に十分な作動圧が得られないおそれがある場合は高くすることで、燃費と変速応答性とを両立させることを開示している。特許文献2は、燃料カット制御装置において、触媒高温時の触媒劣化防止のため減速時の燃料カットを禁止する場合、オルタネーター、エアコン、ブレーキ、ギアシフト等により、減速力を補完することを開示している。特許文献3は、車両統合制御装置において、ドライバーの操作量に応じて決定される制御目標を、駆動系システム、制御系システムに、受け持ち割合に応じて分配する一方で、安定化システムには分配前の制御目標を送信して補正処理を算出させることで、安定化システムによる制御目標の分配値の同期を不要とし、フェールセーフ性を維持しつつ、遅延を低減することを開示している。
特開2007−232077号公報 特開平10−280990号公報 特開2006−297994号公報
車両の低燃費化の要求に応え、エンジンの低フリクション化が進んでいる。特許文献1が開示するように、自動変速機のライン圧を抑制すると、エンジンブレーキの効果が小さくなり、ユーザーが要求する制動力が得られなくなるおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑み、ユーザーが要求する制動力を好適に得ることができる、車両用の制動力制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一局面は、車両用の制動力制御装置であって、車両の走行中に、アクセル操作が行われず、かつブレーキ操作が行われていない状態である惰行状態が成立したことを検知する惰行状態検知部と、惰行状態検知部が、惰行状態が成立したことを検知すると、ユーザーが要求する制動力である要求制動力を推定する制動力推定部と、制動力推定部が推定した要求制動力が、所定の閾値以上であれば、閾値未満の場合に比べて、車両の自動変速機のライン圧を、高い値に設定して、車両の制動力を発生させるライン圧設定部とを備える制動力制御装置である。
これにより、惰行状態が成立した時点におけるユーザーが要求する要求制動力を推定し、推定結果に応じて、ライン圧を高く設定し、制動力を発生させる。これにより、ユーザーが要求する制動力を好適に得ることができる。
本発明によれば、上述のように、惰行状態が成立した時点におけるユーザーが要求する制動力を推定し、これに応じてライン圧を高くすることで、ユーザーが要求する制動力を好適に得ることができる、車両用の制動力制御装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る制動力制御装置とその周辺部の機能ブロック図 本発明の一実施形態に係る制動力制御装置の処理を示すシーケンス図 本発明の一実施形態に係る各種状態量および制御量の時間変化の一例を示すグラフ
(概要)
本発明に係る制動力制御装置においては、惰行状態におけるユーザーからの要求制動力を各種センサからの情報に基づいて推定する。推定した要求制動力が閾値より大きい場合は、そうでない場合より、自動変速機のライン圧を高くして、ユーザーの要求に応じた制動力を発生させる。
(実施形態)
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<構成>
図1に、本実施形態に係る制動力制御装置100およびその周辺部の機能ブロック図を示す。制動力制御装置100は、惰行状態検知部11、制動力推定部12、ライン圧設定部13を備える。制動力制御装置100は車両に搭載され、各種のセンサ群200、自動変速機300と接続される。制動力制御装置100は、センサ群200が検知する車両や車両周辺の各種状態を表す情報を取得し、これに基づいて、自動変速機300を制御する。
<処理>
以下に、制動力制御装置100の各部が実行する処理を説明する。図2は、処理を説明するシーケンス図である。また、図3は、本処理に係る各種状態量、制御量である、アクセル開度、要求制動力、エンジン回転数、ライン圧、実出力トルクの時間変化の一例を示す図である。本処理は、ユーザーがアクセル操作を行わず、かつ、ブレーキ操作を行わない、惰行運転を行うことにより開始される。
(ステップS101):惰行状態検知部11は、センサ群200に含まれる、アクセル開度センサ、ブレーキペダルセンサから、それぞれアクセル開度、ブレーキ踏み込み量が0であることを表す情報を取得し、惰行状態が成立したことを検知する。
(ステップS102):制動力推定部12は、センサ群200から取得する状態に基づいて、ユーザーが要求する制動力である要求制動力を推定する。センサ群から取得する状態としては、ユーザーのアクセルおよびブレーキの操作量の変化および変化速度、エンジンの状態、車速、加速度、車両位置情報、ミリ波レーダーによる車両周囲の障害物情報、ドライブモードの選択状態が挙げられるが、これらに限定されない。また、これらに加えて、自動変速機300のシフトポジション等の状態を用いてもよい。
ステップS102の処理の一例として、ユーザーによるアクセル操作に基づいて、要求制動力を推定する方法を説明する。制動力推定部12は、図3に示すように、アクセル開度が50%から0%に、所定以上の速さで減少した場合、ユーザーの要求制動力が大きいと推定する。なお、図3に示す要求制動力は、縦軸が車両進行方向を正の向きとする要求加速度を表すグラフにマップされ、負の向きが、要求制動力が大きくなる向きである。図3に示す例は、アクセル開度が0%になった時点から、推定される要求制動力が大きくなることを表す。
また、エンジンの回転数は、図3に示すように、アクセル開度が0%になった時点から、これに応じて徐々に低下し、一定値に収束する。
(ステップS103):ライン圧設定部13は、要求制動力の大きさと所定の正の閾値とを比較する。要求制動力が閾値より小さい場合、ステップS104に進み、要求制動力が閾値以上である場合、ステップS105に進む。
(ステップS104):ライン圧設定部13は、自動変速機300のライン圧を第1の設定値に設定する。ライン圧とは、自動変速機300内のクラッチやブレーキ等の係合摩擦要素に提供する作動油の油圧である。一般に高車速時や、高トルク時ほど高いライン圧が要求されるが、ライン圧を高くすると、エンジン負荷や自動変速機300内での損失トルクが増えるので惰行運転時の制動力が大きくなる。本ステップでは、ライン圧設定部13は、ライン圧を、例えば、エンジン回転数等に応じて、自動変速機300の動作に十分で、かつ、低燃費を実現できる油圧を第1の設定値として適宜設定する。第1の設定値は固定値でもよく、可変値でもよい。本ステップ後、処理はステップS106に進む。
(ステップS105):ライン圧設定部13は、要求制動力が閾値以上である場合、ライン圧を要求制動力に応じて第1の設定値より高い第2の設定値に設定する。図3には、第2の設定値の一例として、ライン圧を第1の設定値より高い一定値に設定した場合を実線で示す。なお、比較のため、エンジン回転数の低下に応じてライン圧を低下させる通常の制御を行った例を点線で示す。点線で示すライン圧は、エンジン回転数の低下にともなって徐々に低下し一定値に収束する。
(ステップS106):ライン圧設定部13は、設定したライン圧に基づいて、自動変速機300を制御する。図3には、ライン圧を要求制動力に応じて第2の設定値に設定した場合の実出力トルクを実線で示す。また、比較のために、上述の点線で示すライン圧に設定した場合の実出力トルクを点線で示す。また、上述の要求制動力に対応する実出力トルクを一点鎖線で示す。図3に示す実出力トルクは、縦軸が車両進行方向を正の向きとする加速度を表すグラフにマップされ、負の向きが、実出力トルクが小さくなる向きであり、0Gを下回ることで制動力が発生する。図3に示す例では、ライン圧を高く設定した場合、実出力トルクが急峻に0G以下まで低下し、ユーザーの要求制動力に近い制動力制御が可能となる。この制御は、例えば、ユーザーがアクセル操作またはブレーキ操作を行うこと、または、車速が所定の速度まで減速すること等の所定の条件が成立することにより終了する。再び惰行状態の成立を検出するとステップS101からの処理が再度実行される。
以上の処理は、適宜変更して実施してもよい。例えば、制動力制御装置100は、自動変速機300のライン圧の制御だけでなく、車両に搭載されたエンジン、エアコン、ブレーキ、オルタネーター等の制御も可能な構成とし、ステップS106において、エンジンのトルク出力、自動変速機300の変速、エアコン、ブレーキ、オルタネーターの使用等を組み合わせることにより制動力を発生させてもよい。また、ライン圧設定部13は、要求制動力と実際に得られた制動力の差異を取得し、これに基づいて、ライン圧の設定値を修正する、フィードバック制御を行ってもよい。また、ライン圧設定部13は、自動変速機300になんらかの異常が発生したことを検知できるようにして、異常発生時にはライン圧を最高にするよう制御して、制動力が大きくなるようにしてもよい。
<効果>
本発明によれば、惰行状態が成立した時点におけるユーザーからの要求制動力を推定し、推定した要求制動力が閾値より大きい場合は、そうでない場合より、自動変速機のライン圧を高くすることにより制動力を発生させる。これにより、ユーザーが要求する制動力を好適に得ることができる。
なお、本発明は、車両用の制動力制御装置として捉えるだけでなく、制動力制御装置のコンピューターが実行する方法、プログラムまたは制動力制御装置を含む制御システム、車両として捉えることも可能である。
本発明は、変速機等を備えた車両等に有用である。
11 惰行状態検知部
12 制動力推定部
13 ライン圧設定部
100 制動力制御装置
200 センサ群
300 自動変速機

Claims (1)

  1. 車両用の制動力制御装置であって、
    前記車両の走行中に、アクセル操作が行われず、かつブレーキ操作が行われていない状態である惰行状態が成立したことを検知する惰行状態検知部と、
    前記惰行状態検知部が、前記惰行状態が成立したことを検知すると、ユーザーが要求する制動力である要求制動力を推定する制動力推定部と、
    前記制動力推定部が推定した前記要求制動力が、所定の閾値以上であれば、前記閾値未満の場合に比べて、前記車両の自動変速機のライン圧を、高い値に設定して、前記車両の制動力を発生させるライン圧設定部とを備える、制動力制御装置。
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