JP2019167975A - 流体制御弁及びこれを用いた遮断装置 - Google Patents

流体制御弁及びこれを用いた遮断装置 Download PDF

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英夫 富田
杉山 正樹
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正樹 杉山
永沼 直人
Naoto Naganuma
直人 永沼
博昭 片瀬
Hiroaki Katase
博昭 片瀬
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Abstract

【課題】MRセンサを磁石周方向に傾斜させて、位置検知する流体制御弁を提供する。【解決手段】流路を開閉する弁体13と、S極24とN極25とが弁体13の移動方向となるように弁体13に固定された磁石23と、磁石23の移動方向の側方にあるS極及びN極の両極検知型ホールIC30と、弁体13を駆動するアクチュエータ2を備え、MRセンサ31、30の感磁部を磁石23の軸方向磁束密度を印加するように、かつ磁石23の周方向に対して傾斜配置させ、MRセンサ31あるいはMRセンサ32が動作磁束密度以上を検知した場合、MRセンサ31あるいはMRセンサ32と磁石23とが近接しており、弁体13の位置が判断、確認できる。【選択図】図3

Description

本発明は、流体制御弁に関する。より詳しくは、弁体の位置を検出可能な流体制御弁に関する。
特許文献1は、流体制御弁を開示する。同流体制御弁は、電動機であるステッピングモータと、ステッピングモータの回転軸に係止され回転軸の回転を直動に変換する変換手段と、変換手段に係止され流路を開閉する弁体と、弁体の位置検出手段とを備えている。弁体の位置検出手段としては、弁体の一端に設けられた磁石と、流路の外面に配置した弁体の開状態を検出する弁開用磁気検出素子及び弁体の閉状態を検出する弁閉用磁気検出素子との構成が開示されている。
特開2001−141094号公報
しかしながら、前記従来の構成では、ステッピングモータの回転軸の回転を直動に変換する変換手段により弁体が移動して流路を開閉する。しかし、磁石のN極とS極の向き、その配置、磁気検出素子の特性やその具体例が開示されていない。
一般に、磁気検出素子は磁気抵抗効果を利用したMRセンサがよく使われ、磁石に近接して流路の外面(磁石の周方向に平行)に、かつMRセンサ内部で上面に平行に配置された感磁部の動作磁界方向に軸(磁石移動)方向磁束密度が印加するように配置されている。
また、磁石はS極とN極とが弁体の移動方向となるように弁体に固定されている。図12は、MRセンサの感磁部を基準に磁石を上下8mm程度移動した時の軸方向磁束密度をガウスメータで測定した結果を示す。例えば、MRセンサは2.5mT以上を動作磁束密度と検知し、0.5mT未満では動作磁束密度と検知しない。ただし、MRセンサは0.5mT〜2.5mTの範囲では動作磁束密度と検知する、または検知しない、どちらにもなりうる。さらに、MRセンサは磁束密度が正でも負(S極及びN極の磁束密度)でも検知する。
これらのことから、図12に示されているように、MRセンサの真横から磁石が4mm以上移動すると磁界方向が逆転し、再びMRセンサが−0.5mT以下を動作磁束密度と検知する場合がある。したがって、MRセンサは、磁石が近接時と離れた時の2度も動作磁束密度と検知するという課題を有していた。すなわち、MRセンサが動作磁束密度と検知しても、磁石が近接しているか、または離れているか判断できない。従って、MRセンサは数ミリ程度の位置検知に使うには難しい。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、磁石の周方向に対して傾斜させてMRセンサを取付けることで、弁体の位置を検知できる流体制御弁を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の流路を開閉する弁体と、S極とN極とが弁体の移動方向となるように弁体に固定された磁石と、弁体の移動後に磁石へ近接した磁気抵抗効果を利用したMRセンサと、弁体を駆動するアクチュエータと、を備え、MRセンサの感磁部を磁石の軸方向磁束密度を印加するように、かつ磁石の周方向に対して傾斜配置させ、MRセンサが動作磁束密度以上を検知した場合、MRセンサと磁石とが近接しており、弁体の位置が判断できるものである。
MRセンサは動作磁界方向に印加された磁束密度を検知するが、動作磁界方向に対して斜めに横切るように印加された磁束密度を検知しないという特徴(論理回路)がある。磁石がMRセンサから離れた場合、MRセンサは磁石により形成する磁力線(接線がその点の磁界の向き)が流路を出入りする際に曲がる領域に位置する。そして、MRセンサを磁石の周方向に対して傾斜配置しているので、MRセンサの感磁部の印加磁界方向は動作磁界方向に対して斜めに横切るので、MRセンサは印加された磁束密度を検知しない。
他方、MRセンサが、印加された磁束密度を動作磁束密度以上と検知する場合、MRセンサと磁石とが近接しており、弁体の位置が判断できる。
本発明の流体制御弁によれば、磁石の周方向に対して傾斜させてMRセンサを取付けることで、弁体の位置が検知できるという効果を奏する。
実施の形態にかかる流体制御弁の概略構成の弁開状態を示す図 実施の形態にかかる流体制御弁の弁閉状態を示す図 実施の形態にかかる流体制御弁の要部部分断面図 実施の形態にかかるMRセンサを基板に配線した状態を示す斜視図 実施の形態にかかる流体制御弁の外観図 (a)実施の形態にかかる流体制御弁のアクチュエータと流体制御部の斜視図、(b)実施の形態にかかる弁体の弁ゴムを除く斜視図 実施の形態にかかるMRセンサの感磁部(磁気抵抗素子)の構成と原理を示す図 (a)実施形態にかかる流体制御弁の弁開状態の弁ゴム受、磁石、流路、MRセンサの要部拡大図、(b)実施形態にかかる流体制御弁の弁閉状態の弁ゴム受、磁石、流路、MRセンサの要部拡大図 実施の形態にかかる流体制御弁のMRセンサの取付角度45°における磁石移動による磁束密度の測定結果を示す図 実施の形態にかかるMRセンサの取付角度と磁石移動とによる許容動作磁界方向の範囲を示す図 実施の形態にかかる流体制御弁のMRセンサの取付角度90°における磁石移動による磁束密度の測定結果を示す図 実施の形態にかかる流体制御弁のMRセンサの取付角度0°における磁石移動による軸方向磁束密度の測定結果を示す図 本実施の形態にかかる遮断装置のブロック図
第1の発明は、流路を開閉する弁体と、S極とN極とが前記弁体の移動方向となるように前記弁体に固定された磁石と、前記弁体の移動後に前記磁石へ近接した磁気抵抗効果を利用したMRセンサと、前記弁体を駆動するアクチュエータと、を備え、前記MRセンサの感磁部を前記磁石の軸方向磁束密度を印加するように、かつ前記磁石の周方向に対して傾斜配置させ、前記MRセンサが動作磁束密度以上を検知した場合、前記MRセンサと前
記磁石とが近接しており、弁体の位置が判断できるものである。
これにより、アクチュエータが駆動して弁体を移動させると、磁石も弁体と一緒に移動する。そして、MRセンサは動作磁界方向の印加された磁束密度を検知するが、動作磁界方向に対して斜めに横切るように印加された磁束密度を検知しないという特徴(論理回路)がある。磁石がMRセンサから離れた場合、MRセンサは磁石により形成する磁力線が流路を出入りする際に曲がる領域に位置する。そして、MRセンサを磁石の周方向に対して傾斜配置しているので、MRセンサの感磁部の印加磁界方向は正負反対になるも、動作磁界方向に対して斜めに横切るので、MRセンサは印加された磁束密度が強くても検知しない。
他方、MRセンサが、印加された磁束密度を動作磁束密度以上と検知する場合、MRセンサと磁石とが近接しており、弁体の位置が判断できる。この際、印加された磁束密度は軸方向磁束密度である。すなわち、磁石の周方向に対して傾斜させたMRセンサは、弁体の位置が検知できる。
第2の発明は、特に第1の発明において、前記MRセンサを搭載した基板を備え、前記MRセンサを前記基板の外縁近傍に配置し、前記基板の前記外縁を前記流路に近接させ、かつ前記流路、前記MRセンサ、基板の順に配置することにより、MRセンサを流路に近接させ、かつ基板の厚さ分MRセンサと磁石との距離が短くなるので、MRセンサの感磁部には強い軸方向磁束密度が印加され、感度が向上する。
第3の発明は、特に第1の発明において、前記MRセンサの感磁部は、前記磁石の周方向に対して30〜60°傾斜させることにより、磁石がMRセンサから離れた場合、MRセンサの感磁部の印加磁界方向は動作磁界方向に対して斜めになるので、MRセンサが印加された磁束密度を検知しない。なお、MRセンサの感磁部を磁石の周方向に対して60°を超えて傾斜させると、磁石がMRセンサから少し離れた場合でも、MRセンサは磁石により形成する磁力線が流路を出入りする際に非常に強く曲がる領域に位置する。このため、MRセンサと磁石とが近接した位置から磁石を0.5mm〜1mm前後移動するだけで、MRセンサの感磁部の印加磁界方向は動作磁界方向に対して斜めに横切るので、MRセンサは印加された磁束密度が強くても検知しない。したがって、MRセンサや磁石の位置がばらつく場合、MRセンサと磁石とが近接しても、MRセンサが印加された磁束密度を検知できず、弁の位置を誤検知する可能性がある。
第4の発明は、特に第1〜3のいずれか1つの発明の前記流体制御弁と、前記流体制御弁の駆動回路と、前記MRセンサの信号により弁体の位置を検知する弁体位置検知回路を備え、前記弁体位置検知回路は、前記アクチュエータを駆動中は前記MRセンサによる前記弁体の位置検知を停止することを特徴とする遮断装置で、弁体を移動させているアクチュエータにより発生する磁界、ノイズなどの悪影響を避けられる。言い換えると、MRセンサは弁体が開状態または閉状態を判断し確認するものである。
第5の発明は、特に第4の発明において、前記流体制御弁は、前記弁体の弁閉位置の検知用と弁開位置の検知用の2つの前記MRセンサを備え、前記弁体位置検知回路は、両MRセンサが共に動作磁束密度以上を検知できない場合、前記流体制御弁を故障と判断することにより、2つのMRセンサは弁体を弁閉または弁開状態及び故障の3つを判断できる。
(実施の形態)
図1は、実施の形態にかかる流体制御弁の概略構成の一例を、基板を除き、弁開状態を示す図である。図2は、同流体制御弁の基板を除き、弁閉状態を示す図である。図3は、
同流体制御弁を示す要部部分断面図である。図4は、MRセンサを基板に配線した状態を示す斜視図である。図5は、同流体制御弁の外観図である。図6(a)は、同流体制御弁のアクチュエータと流体制御部の斜視図であり、図6(b)は、弁体の弁ゴムを除く斜視図である。以下、図1〜図6を参照しつつ、本実施の形態の流体制御弁について説明する。
図1〜6に例示するように、流体制御弁1は、アクチュエータ2と流体制御部3及び流路4で構成している。アクチュエータ2は、電動機であるステッピングモータであり、コイル5を有するステータ6と、コイル5への通電による励磁により回転するロータ7及びベース8で構成されている。ロータ7は、円筒形状をしており、外側に磁石9と内側に回転軸10とを一体成形する樹脂のブッシュ11からなる。ベース8は、下方へ突出した4つの櫛状の上回転抑制板12を形成している。
流体制御部3は、ポリアセタール樹脂(POM)製の弁体13と変換手段14とで構成している。弁体13は、弁ゴム受15と弁ゴム16及びスプリング17とからなる。また、弁体13は、アクチュエータ2により弁の開状態と弁の閉状態とを移動する。本実施の形態では、移動経路は6mmに設定している。
弁ゴム受15は、回転軸10先端に形成されたオネジ18に係止されたネジピッチ1〜2の短いメネジ19を内部に形成した円筒部20と、下面に弁ゴム16を取付ける円盤21と、円盤21からベース8側へ(上方)突出した4つの櫛状の下回転抑制板22とから形成されている。また、円盤21の上面に、かつ外周縁に接するように、マーカーとなる磁石23が、樹脂バネ(接着、圧入などでもよい)により固定されている。本実施例では、磁石23は円筒Φ4.0×t1.5、材質ネオジウムで、着磁は厚さ方向で、上がS極24、下(円盤21側)がN極25になるように配置している。
スプリング17は、ベース8と弁ゴム受15との間に、圧縮可能な方向に摺動自在に設けられ弁ゴム受15と弁ゴム16とを付勢する。変換手段14は、上回転抑制板12と下回転抑制板22が勘合し構成したものである。
流路4は、樹脂製で、形状はL型の中空円筒で、入口26、弁座27、出口28、アクチュエータ挿入口29を開口している。アクチュエータ挿入口29には、アクチュエータ2が配置されている。
弁開用MRセンサ31と弁閉用MRセンサ32は、感磁部を磁石23の軸方向磁束密度を印加するように、かつ磁石23の周方向に対して傾斜するように配置しており、具体的な配置構成を次に説明する。
弁開用MRセンサ31と弁閉用MRセンサ32は、基板33に実装され、この基板33がMRセンサ取付部30に固定されることで、磁石23の磁界との位置関係が所定の状態となるようにしている。
MRセンサ取付部30は、図3に示すように、磁石23近傍の流路4の外面4aから外面4aの接線(本実施の形態では、磁石23の周方向と同じ)に対して45°傾斜させ突出して形成している。
また、基板33は、図4に示すように、四隅に開口した4つの位置決め穴34を有し、弁開用MRセンサ31と弁閉用MRセンサ32は、磁石23に最も近接できるように基板33の外縁33a近傍(例えば0.5mm前後)で、弁開時と弁閉時の弁体の移動距離(後述する6mm)に相当する間隔をおいてに配置されている。
そして、基板33は、弁開用MRセンサ31が、弁開時に位置する磁石23に近接し、同様に弁閉用MRセンサ32が、弁閉時に位置する磁石23に近接するように、位置決め穴34をMRセンサ取付部30から突出した4つの位置決めピン35で位置決めして取り付ける。その際、基板33の外縁33aを流路4の外面4aに押し当て、かつ流路4、弁開用MRセンサ31と弁閉用MRセンサ32、基板33の順になるように位置決めピン35に位置決め穴34を挿入する。
なお、弁開用MRセンサ31と弁閉用MRセンサ32の印加磁界方向の中心は回転軸10と磁石23の中心を通る直線(A)上に位置しており、取付け傾斜方向の直線(B)は磁石23の中心からオフセットした位置関係にある。
この構成により、弁開用MRセンサ31と弁閉用MRセンサ32を流路4に近接させ、かつ基板33の厚さ分だけ弁開用MRセンサ31と弁閉用MRセンサ32と磁石23との距離が短くなるので、弁開用MRセンサ31と弁閉用MRセンサ32の感磁部には強い軸方向磁束密度が印加され、感度が向上する。
次に、MRセンサについて詳しく説明する。MRセンサは、磁石のS極またはN極の磁界の強弱に対してON/OFFの動作をする。具体例としては、MRセンサは株式会社村田製作所製 MRMS501A−001A(W1.45×D1.45×H0.55):動作磁界方向は感磁部(電磁抵抗素子)を横切る方向。動作磁束密度ON(絶対値)2.5mT、動作磁束密度OFF0.5mT(絶対値)、設計磁束密度5mT前後(メーカ推奨)である。
動作磁束密度ONはMRセンサがONする閾値であり、動作磁束密度OFFはMRセンサがOFFする閾値である。なお、0.5mT〜2.5mTの範囲はON/OFFのいずれも出力する。その他、MRセンサはパナソニック株式会社製 MR EZMPなどがある。他方、磁気センサの1つであるホールIC(ホール効果)では、動作磁界方向は感磁部を貫通する方向であり、MRセンサとは異なる。
図7には、MRセンサ(株式会社村田製作所製 MRMS501A−001A)の感磁部の構成と原理を示している。MRセンサの感磁部は4つの磁気抵抗素子R1、R2、R3、R4をホイートストン・ブリッジに構成し、電力Vccが供給される。磁気抵抗素子R1、R2は垂角に磁界が印加されると、抵抗値が減少する。同時に、磁気抵抗素子R3、R4は平行に磁界が印加されるので、抵抗値が変化しない。
MRセンサの感磁部は指定された動作磁界方向に外部から磁界を印加されると、抵抗値が低下する磁気抵抗素子R1、R2と抵抗値が変わらない磁気抵抗素子R3、R4に分かれるので、a点とb点の電位差が発生する。この電位差を利用してMRセンサはコンパレータによりON/OFFを出力する。また、動作磁界方向に対して斜めに磁界を印加されると、4つの磁気抵抗素子R1、R2、R3、R4の抵抗値は差が少なくなり、a点とb点の電位差も小さくなる。すなわち、強い磁界を動作磁界方向に対して斜めに印加しても、MRセンサはOFFを出力する。
具体的には、MRセンサは動作磁界方向に対して−15°〜15°程度に傾斜して印加される磁界は検知できる。なお、動作磁界方向は正負どちらでも磁気抵抗素子R1、R2の抵抗が変化するので、磁石23のS極またはN極を移動方向のどちらに配置してもよい。すなわち、MRセンサは動作磁界方向に対して165°〜195°(−165°〜−195°)程度まで反転し印加される磁界も検知できる。
以上のように構成された流体制御弁1について、以下その動作、作用を説明する。
まず、気体(白抜き矢印)が入口26から流路4に入り、弁体13の側から弁座27を通り、出口28から流出している、図1の弁体13の弁開状態について、図8を用いて説明する。なお、図8の矢印はN極25からS極24へ向かう磁力線を示している。
図8(a)に示すように、磁石23が弁開用MRセンサ31の真横に位置しているので、磁力線が弁開用MRセンサ31の感磁部を動作磁界方向に横切っている。他方、磁石23が弁閉用MRセンサ32の上方6mmに位置しているので、流路4内から外へ向かい曲がる磁力線が弁閉用MRセンサ32の感磁部を動作磁界方向に対して斜めに横切っている。
図9は、MRセンサの取付角度が45°(磁石23の周方向に対して)においてガウスメーターにより磁束密度を測定した結果を示す。
図9に示すように、弁開状態においては、弁開用MRセンサ31の感磁部(磁石位置0mm)には、動作磁束密度ON以上の約10mTの磁束密度が印加されている。他方、弁閉用MRセンサ32の感磁部(磁石位置−6mm)には、約−2mTの磁束密度が印加されているが、印加磁界方向が動作磁界方向に対して−150°程度なので、弁閉用MRセンサ32は印加された−2mTの磁束密度約を検知できない。なお、印加磁界方向は軸方向磁束密度と45°方向磁束密度(軸方向に対して90°でMRセンサの感磁部を横切る)とから算出している。
図13は、流体制御弁1を用いた遮断装置の一例を示すブロック図で、流体制御弁1と、アクチュエータ2を駆動する為の駆動回路41と弁開用MRセンサ31と弁閉用MRセンサ32の信号から弁体13の位置を検知する弁体位置検知回路42とを備えた制御部40とから成る。
そこで、弁体13の位置を確認するために、制御部40が指示を出し、弁開用MRセンサ31と弁閉用MRセンサ32とに給電されると、コンパレータにより弁開用MRセンサ31の出力がON、弁閉用MRセンサ32の出力がOFFを出力する。このことから、弁体13が弁開状態であることが判断できる。
他方、気体が、弁ゴム16に遮断されている、図2の弁体13の弁閉状態について、図8を用いて説明する。
図8(b)に示すように、磁石23が弁閉用MRセンサ32の真横に位置しているので、磁力線が弁閉用MRセンサ32の感磁部を動作磁界方向に横切っている。他方、磁石23が弁開用MRセンサ31の下方6mmに位置しているので、流路4外から内へ向かい曲がる磁力線が弁開用MRセンサ31の感磁部を動作磁界方向に対して斜めに横切っている。
図9に示すように、弁閉状態においては、弁閉用MRセンサ32の感磁部には、動作磁束密度ON以上の約10mTの磁束密度が印加されている。他方、弁開用MRセンサ31の感磁部には、約−2mTの磁束密度が印加されているが、印加磁界方向が動作磁界方向に対して150°程度なので、弁開用MRセンサ31は印加された磁束密度を検知できない。
そこで、弁体13の位置を確認するために、制御部40が指示を出し、弁開用MRセンサ31と弁閉用MRセンサ32とに給電されると、コンパレータにより弁開用MRセンサ
31の出力がOFF、弁閉用MRセンサ32の出力がONを出力する。このことから、弁体13が弁閉状態であることが判断できる。流体制御弁1は、かかる態様により弁開用MRセンサ31と弁閉用MRセンサ32が弁体13の位置を検出し、確認できる。
その後、アクチュエータ2が駆動あるいは弁開用MRセンサ31が弁体13を弁開状態と判断するまで、流速測定などの機器(図示せず)への電源供給を停止する。すなわち、気体が流れていないので、流速測定などの他の機器への電源供給は不要であり省エネが図れる。
ところで、弁体13の位置を確認するために、制御部40が指示を出し、弁開用MRセンサ31と弁閉用MRセンサ32に給電された時、コンパレータにより弁開用MRセンサ31と弁閉用MRセンサ32の出力が共にONまたは共にOFFを出力した場合、流体制御弁1が故障と判断でき、続いて、表示、音などの警報ができる。
図10はMRセンサの取付角度と磁石移動とによる許容動作磁界方向範囲(−15°〜15°)を示す。許容動作磁界方向は、MRセンサが印加された磁界を検知できる方向である。具体的には、MRセンサの各取付角度で磁石を移動させ、軸方向と取付角度方向(軸方向に対して90°でMRセンサの感磁部を横切る)の両磁束密度から印加磁界方向を算出し、印加磁界方向が−15°〜15°になる範囲を許容動作磁界方向範囲とし求めた。MRセンサの取付角度が30°〜60°の範囲では、許容動作磁界方向範囲は±2mm以上確保できる。
MRセンサの取付角度(MRセンサ取付部30)が60°を超えると、許容動作磁界方向範囲が狭くなり、MRセンサによる位置検知が難しくなる。例えば、図11は、MRセンサの取付角度が90°(流路4の外面に直角)においてガウスメーターにより磁束密度を測定した結果を示す。図11に示すように、軸方向と取付角度方向(この場合、半径方向になる)の両磁束密度とから算出した印加磁界方向は、磁石23を僅かに移動しても急激に変化する。それは、半径方向磁束密度が急激に変化することが原因である。その結果、許容動作磁界方向範囲が±0.5mmと非常に狭くなるという課題がある。また、流路4の寸法が同じでも、MRセンサの取付角度が大きくなると、弁開用MRセンサ31と弁閉用MRセンサ32と磁石23との距離が離れるので、軸方向磁束密度のピークが7mTと小さいという課題がある。
逆にMRセンサの取付角度(MRセンサ取付部30)が30°を下回る場合、図10に示すように、容動作磁界方向範囲は±3mm以上確保できる。しかし、発明が解決しようとする課題で記述したように、図12によると磁石23が4mmを超えて移動すると、印加される磁界の方向が180°反転し、MRセンサは再び動作磁束密度ONを検知してしまう。この結果、MRセンサの取付角度は30°を下回ることができない。また、流路4の寸法が同じでも、MRセンサの取付角度が小さくなると、弁開用MRセンサ31と弁閉用MRセンサ32と磁石23との距離が短いので、軸方向磁束密度のピークが12mTと大きいという特長が使えない。
これらの結果、MRセンサの取付角度は、30°〜60°の範囲が最適である。言い方を換えると、MRセンサの取付角度が30°を下回れば、MRセンサの感磁部にはほぼ軸方向磁束密度が印加されるので、磁石23がMRセンサに近接する場合と離れると場合の二度、動作磁束密度ONを検知してしまうという課題を有する。また、MRセンサの取付角度を60°を超えれば、磁石23の少しの移動において半径方向磁束密度が急激に変化する影響により、印加磁界方向も著しく変化する。このために、MRセンサや磁石の位置のばらつきで、MRセンサが磁束密度を検知できなくなるという課題を有する。要は、MRセンサを取付角度30°〜60°の範囲で配置することが、磁石23が離れても、磁力
線がMRセンサの感磁部を動作磁界方向に対して最適な角度で斜めに横切ることになる。
次に、制御部40がアクチュエータ2を駆動させると、回転軸10が回転してオネジ18とメネジ19とを介して、弁体13に回転力が伝わる。次に、上回転抑制板12と下回転抑制板22の接触により、弁体13は回転動作を抑制され、弁開状態または弁閉状態へ6mm直進移動する。弁開用MRセンサ31と弁閉用MRセンサ32の感磁部は、アクチュエータ2により発生する磁界、ノイズなどの影響を受ける。すなわち、アクチュエータ2が駆動中は、弁開用MRセンサ31と弁閉用MRセンサ32を使用すること自体意味がないので、弁体13の位置検知を停止する。要は、弁開用MRセンサ31と弁閉用MRセンサ32は弁開状態または弁閉状態を確認するものである。
他方、許容動作磁界方向範囲を拡大するためには、磁石23を厚くすれば効果があるが、磁石23は不必要に大きく、その分弁体13への固定が難しくなるという課題がある。
さらに、弁開状態では、弁体13はベース8により位置規制され、弁閉状態では、弁体13は弁座27により位置規制される。そこで、弁体13が位置規制される分、磁石23の位置ばらつきが抑制されるので、弁開状態で弁開用MRセンサ31は磁石23より上に配置(例えば、1mm)し、弁閉状態で弁閉用MRセンサ32は磁石23より下に配置(例えば、1mm)する。すなわち、磁石23が移動直後(例えば、1mm移動)に軸方向磁束密度のピークを検知できるようにMRセンサを予め磁石23からずらしておけば、許容動作磁界方向範囲を有効に利用できる。その分、磁石23は薄くできる。
なお、本実施形態では、磁石23として円筒形状のネオジム磁石を使用したが、弁開用MRセンサ31と弁閉用MRセンサ32の感磁部と磁石との距離が近ければ、磁力の弱いサマコバ磁石やフェライト磁石でもよい。要は 弁開用MRセンサ31と弁閉用MRセンサ32の感磁部が動作磁束密度ONを超えていれば、磁石23の材質や形状は問わない。また、MRセンサ取付部30は、一枚板で構成しているが、弁開用MRセンサ31と弁閉用MRセンサ32が磁石23の周方向に対して任意の角度、例えば45°に傾斜配置すればよく、位置決めピン35の周囲2ケ所だけでも問題ない。
また、弁開用MRセンサ31と弁閉用MRセンサ32が検知した磁束密度に関する情報は、何らかの制御部に送られて処理されるが、該処理を行う主体は特に限定されない。例えば、アクチュエータ2を制御する制御部が設けられる場合には、制御部がかかる情報の処理を行う機能を兼ね備えていてもよい。あるいは、制御部とは別個に、弁体13の位置を検出するための制御部が設けられていてもよい。また、実施の形態1の流体制御弁1は、必ずしも制御部を備えていなくてもよい。
上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。特に、流体制御弁は垂直以外に、水平、斜めと取付方向は自在である。
本発明の流体制御弁は、磁石の周方向に対して傾斜させてMRセンサを取付けることで、弁体の位置検知として有用である。
1 流体制御弁
2 アクチュエータ
4 流路
13 弁体
23 磁石
24 S極
25 N極
31 弁開用MRセンサ
32 弁閉用MRセンサ
33 基板
41 駆動回路
42 弁体位置検知回路

Claims (5)

  1. 流路を開閉する弁体と、
    S極とN極とが前記弁体の移動方向となるように前記弁体に固定された磁石と、
    前記弁体の移動後に前記磁石へ近接した磁気抵抗効果を利用したMRセンサと、
    前記弁体を駆動するアクチュエータと、を備え、
    前記MRセンサの感磁部を前記磁石の軸方向磁束密度を印加するように、かつ前記磁石の周方向に対して傾斜配置させることで、前記MRセンサが動作磁束密度以上を検知した場合、前記MRセンサと前記磁石とが近接しており、弁体の位置が判断できる流体制御弁。
  2. 前記MRセンサを搭載した基板を備え、前記MRセンサを前記基板の外縁近傍に配置し、前記基板の前記外縁を前記流路に近接させ、かつ前記流路、前記MRセンサ、基板の順に配置する、請求項1に記載の流体制御弁。
  3. 前記MRセンサの感磁部は、前記磁石の周方向に対して30°〜60°傾斜させる、請求項1に記載の流体制御弁。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の前記流体制御弁と、前記流体制御弁の駆動回路と、前記MRセンサの信号により弁体の位置を検知する弁体位置検知回路を備え、前記弁体位置検知回路は、前記アクチュエータが駆動中は前記MRセンサによる前記弁体の位置検知を停止することを特徴とする遮断装置。
  5. 前記流体制御弁は、前記弁体の弁閉位置の検知用と弁開位置の検知用の2つの前記MRセンサを備え、
    前記弁体位置検知回路は、両MRセンサが共に動作磁束密度以上を検知できない場合、前記流体制御弁を故障と判断する、請求項4に記載の遮断装置。
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