JP2019175308A - 回路装置、電子機器及びケーブルハーネス - Google Patents
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Abstract
【課題】USBの信号の信号特性の劣化を改善しながらバススイッチ回路のオン抵抗に起因する問題の発生を防止できる回路装置等の提供。【解決手段】回路装置10は、第1、第2物理層回路11、12と、USB規格の第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続を第1期間においてオンにし第2期間においてオンにするバススイッチ回路40と、第1バスBS1、第1、第2物理層回路11、12、第2バスBS2の転送経路でのパケットの転送処理を第2期間において行う処理回路20を含む。第2物理層回路12は、第1物理層回路11により第1バスBS1においてホストチャープK/Jが検出されたときに、バススイッチ回路40での第1バスBS1と第2バスBS2の接続がオフの状態で、第2バスBS2に対してホストチャープK/Jを出力する。【選択図】図2
Description
本発明は、回路装置、電子機器及びケーブルハーネス等に関する。
従来より、USB(Universal Serial Bus)のデータ転送制御を実現する回路装置が知られている。このような回路装置の従来技術としては例えば特許文献1、2に開示される技術がある。例えば特許文献1には、HS(High Speed)モード用の送信回路の電流源のイネーブル制御信号を、パケットの送信開始タイミングの前のタイミングでアクティブにする技術が開示されている。特許文献2には、HSモードからFS(Full Speed)モードに切り替わった場合に、HSモード用の高速クロックを生成するPLLの自走動作をディスエーブルにする技術が開示されている。
USBでは、HSモード用の送信回路が物理層回路に設けられる。しかしながら、HSモード用の送信回路の送信信号の信号経路には、寄生容量や寄生抵抗が存在するため、この寄生容量や寄生抵抗が原因となって、送信信号の信号特性が劣化してしまうという問題がある。このような問題を解決するために、USBのホストとデバイスの間に、信号特性を改善する回路装置を設ける手法が考えられる。しかしながら、この回路装置に設けられるバイパス用のスイッチ回路のオン抵抗が高いと、このオン抵抗が原因でUSBのチャープ信号の電圧が変動してしまうなどの問題が発生する。
本発明の一態様は、USB規格の第1バスが接続される第1物理層回路と、前記USB規格の第2バスが接続される第2物理層回路と、一端が前記第1バスに接続され、他端が前記第2バスに接続され、前記第1バスと前記第2バスとの間の接続を、第1期間においてオンにし、第2期間においてオフにするバススイッチ回路と、前記第1バスから前記第1物理層回路を介して受信したパケットを前記第2物理層回路を介して前記第2バスに送信し、前記第2バスから前記第2物理層回路を介して受信したパケットを前記第1物理層回路を介して前記第1バスに送信する転送処理を、前記第2期間において行う処理回路と、を含み、前記第2物理層回路は、前記第1物理層回路により前記第1バスにおいてホストチャープK/Jが検出されたときに、前記バススイッチ回路での前記第1バスと前記第2バスの接続がオフの状態で、前記第2バスに対してホストチャープK/Jを出力する回路装置に関係する。
また本発明の一態様では、前記第1物理層回路は、前記第2物理層回路により前記第2バスにおいてHSターミネーションが検出された場合に、前記第1物理層回路によるHSターミネーションをオンにしてもよい。
また本発明の一態様では、前記第1物理層回路は、前記第1物理層回路による前記HSターミネーションがオフの状態で、前記第1バスにおける前記ホストチャープK/Jを検出し、前記第2物理層回路により前記第2バスにおいて前記HSターミネーションが検出された場合に、前記第1物理層回路による前記HSターミネーションをオンにしてもよい。
また本発明の一態様では、前記第1物理層回路は、前記第2バスにおいてデバイスチャープKが検出されたときに、前記バススイッチ回路での前記第1バスと前記第2バスの接続がオフの状態で、前記第1バスに対してデバイスチャープKを出力してもよい。
また本発明の一態様では、前記バススイッチ回路での電流検出を行う検出回路を含み、前記第1物理層回路は、USBのバスリセット後に前記第2バスから前記バススイッチ回路を介して前記第1バスに電流が流れたことが、前記検出回路により検出されたときに、前記第1バスに対して前記デバイスチャープKを出力してもよい。
また本発明の一態様では、前記第2バスから前記バススイッチ回路を介して前記第1バスに電流が流れたことが、前記検出回路により検出されたときに、前記バススイッチ回路は、前記第1バスと前記第2バスの接続をオンからオフにし、前記第2物理層回路は、前記第2物理層回路によるHSターミネーションをオンにしてもよい。
また本発明の一態様では、前記検出回路は、前記バスリセット後に前記第2バスから前記バススイッチ回路を介して前記第1バスに電流が流れたときに、前記第1バスがアップストリーム側のバスであり、前記第2バスがダウンストリーム側のバスであると検出し、前記バスリセット後に前記第1バスから前記バススイッチ回路を介して前記第2バスに電流が流れたときに、前記第1バスがダウンストリーム側のバスであり、前記第2バスがアップストリーム側のバスであると検出してもよい。
また本発明の一態様では、前記第1物理層回路は、前記第2バスにおいて前記デバイスチャープKの出力の停止が検出されたときに、前記第1バスに対する前記デイバスチャープKの出力を停止してもよい。
また本発明の一態様では、前記第2物理層回路は、前記第2バスでの前記デバイスチャープKの停止の後に、前記第1物理層回路により前記第1バスにおいて前記ホストチャープK/Jが検出されたときに、前記第2バスに対して前記ホストチャープK/Jを出力してもよい。
また本発明の一態様は、USB規格の第1バスが接続される第1物理層回路と、前記USB規格の第2バスが接続される第2物理層回路と、一端が前記第1バスに接続され、他端が前記第2バスに接続され、前記第1バスと前記第2バスとの間の接続を、第1期間においてオンにし、第2期間においてオフにするバススイッチ回路と、前記第1バスから前記第1物理層回路を介して受信したパケットを前記第2物理層回路を介して前記第2バスに送信し、前記第2バスから前記第2物理層回路を介して受信したパケットを前記第1物理層回路を介して前記第1バスに送信する転送処理を、前記第2期間において行う処理回路と、USBのバスリセット後に前記第2バスから前記バススイッチ回路を介して前記第1バスに電流が流れたときに、前記第1バスがアップストリーム側のバスであり、前記第2バスがダウンストリーム側のバスであると検出し、前記バスリセット後に前記第1バスから前記バススイッチ回路を介して前記第2バスに電流が流れたときに、前記第1バスがダウンストリーム側のバスであり、前記第2バスがアップストリーム側のバスであると検出する検出回路と、を含む回路装置に関係する。
また本発明の一態様では、L前記第1物理層回路は、前記バスリセット後に前記第2バスから前記バススイッチ回路を介して前記第1バスに電流が流れたことが、前記検出回路により検出されたときに、前記第1バスに対してデバイスチャープKを出力してもよい。
また本発明の一態様では、前記第2物理層回路は、前記第1物理層回路により前記第1バスにおいてホストチャープK/Jが検出されたときに、前前記第2バスに対してホストチャープK/Jを出力してもよい。
また本発明の他の態様は、上記に記載の前記回路装置と、前記第1バスに接続される処理装置と、を含む電子機器に関係する。
また本発明の他の態様は、上記に記載の前記回路装置と、ケーブルと、を含むケーブルハーネスに関係する。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
1.送信信号の信号特性
図1を用いてUSBでの送信信号の信号特性の劣化を説明する。図1は車載の電子機器のシステムの一例を示すものであり、ホストであるメインコントローラー200にはUSB−HUB210が接続される。例えばUSB−HUB210のアップストリームポートがメインコントローラー200に接続され、ダウンストリームポートには、SD211、BT212、DSRC213(Dedicated Short Range Communications)などのデバイスが接続される。SD211はSDカードの機器であり、BT212はブルートゥース(登録商標)の機器である。またケーブル224を有するケーブルハーネス220のUSBレセプタクル226には、スマートフォンなどの携帯型端末装置250が接続される。メインコントローラー200とUSBレセプタクル226の間には、充電回路221、静電気保護回路222、短絡保護回路223などが設けられている。
図1を用いてUSBでの送信信号の信号特性の劣化を説明する。図1は車載の電子機器のシステムの一例を示すものであり、ホストであるメインコントローラー200にはUSB−HUB210が接続される。例えばUSB−HUB210のアップストリームポートがメインコントローラー200に接続され、ダウンストリームポートには、SD211、BT212、DSRC213(Dedicated Short Range Communications)などのデバイスが接続される。SD211はSDカードの機器であり、BT212はブルートゥース(登録商標)の機器である。またケーブル224を有するケーブルハーネス220のUSBレセプタクル226には、スマートフォンなどの携帯型端末装置250が接続される。メインコントローラー200とUSBレセプタクル226の間には、充電回路221、静電気保護回路222、短絡保護回路223などが設けられている。
図1では、ケーブル224は車内において例えば内装を避けて配線されるため、ケーブル長が非常に長くなり、寄生容量等が生じる。また充電回路221、静電気保護回路222、短絡保護回路223などの回路に起因する寄生容量等も生じる。これらの寄生容量等が原因となって、メインコントローラー200が有するUSBのHSの送信信号の信号特性が劣化する。一方、USBの認証テストにおいては送信信号の波形がアイパターンの禁止領域と重ならないようにすることが要求される。ところが図1において車内で引き回されるケーブル224が長くなることなどにより、送信信号の信号品質が悪化すると、適正な信号転送を実現できなくなり、アイパターンのニアエンドの認証テストなどをパスできないなどの問題が生じる。
2.回路装置の構成例
図2に本実施形態の回路装置10の構成例を示す。回路装置10は、第1物理層回路11と、第2物理層回路12と、処理回路20と、バススイッチ回路40を含む。なお回路装置10は図2の構成には限定されず、これらの一部の構成要素を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
図2に本実施形態の回路装置10の構成例を示す。回路装置10は、第1物理層回路11と、第2物理層回路12と、処理回路20と、バススイッチ回路40を含む。なお回路装置10は図2の構成には限定されず、これらの一部の構成要素を省略したり、他の構成要素を追加するなどの種々の変形実施が可能である。
第1物理層回路11にはUSB規格の第1バスBS1が接続される。第2物理層回路12にはUSB規格の第2バスBS2が接続される。第1、第2物理層回路11、12の各々は、物理層のアナログ回路により構成される。物理層のアナログ回路は、例えばHS、FS用の送信回路であるドライバー、HS、FS用の受信回路であるレシーバー、各種の検出回路、プルアップ抵抗回路などである。なお、USBを介して受信したシリアルデータをパラレルデータに変換するシリアル/パラレル変換回路や、パラレルデータをシリアルデータに変換するパラレル/シリアル変換回路や、エラスティックバッファーや、NRZI回路などのリンク層に相当する回路は、処理回路20に含まれる。USBのトランシーバマクロセルのうちのリンク層等に相当する回路は処理回路20に含まれ、送信回路、受信回路、検出回路等のアナログ回路が第1、第2物理層回路11、12に含まれる。
第1バスBS1は例えばホスト側が接続されるバスであり、第2バスBS2は例えばデバイス側が接続されるバスである。但し本実施形態はこのような接続構成に限定されるものではない。第1バスBS1、第2バスBS2は、差動信号を構成する第1、第2信号である信号DP(DataPlus)、信号DM(DataMinus)の信号線を含むUSB規格のバスである。第1バスBS1、第2バスBS2は電源VBUS、GNDの信号線を含むことができる。USB規格は広義には所与のデータ転送の規格である。
バススイッチ回路40は、一端が第1バスBS1に接続され、他端が第2バスBS2に接続される。そして第1バスBS1と第2バスBS2との間の接続をオン又はオフにする。即ち、第1バスBS1と第2バスBS2を電気的に接続したり、電気的に非接続にする。第1バスBS1と第2バスBS2との間の接続をオン又はオフにするとは、例えば第1バスBS1のDP、DMの信号線と第2バスBS2のDP、DMの信号線の間に設けられるスイッチ素子などをオン又はオフにすることである。また本実施形態における回路間の接続やバス又は信号線と回路との接続は、電気的な接続である。電気的な接続とは、電気信号が伝達可能に接続されていることであり、電気信号による情報の伝達が可能となる接続である。電気的な接続は例えば信号線や能動素子等を介した接続であってもよい。
具体的には後述の図5に示すように、バススイッチ回路40は、第1バスBS1と第2バスBS2との間の接続を、第1期間T1においてオンにする。即ち、バススイッチ回路40は、第1バスBS1と第2バスBS2との間に設けられるスイッチ素子を有し、第1期間T1において、当該スイッチ素子がオンになる。これにより、第1バスBS1に接続されるメインコントローラー200と第2バスBS2に接続されるペリフェラルデバイス260とが、USBのバスにより直接にUSBの信号転送を行うことが可能になる。なおスイッチ素子としては例えば信号DP用のスイッチ素子と信号DM用のスイッチ素子が設けられる。またメインコントローラー200、ペリフェラルデバイス260は広義には第1装置、第2装置である。また後述の図6に示すように、バススイッチ回路40は、第1バスBS1と第2バスBS2との間の接続を、第2期間T2においてオフにする。即ち、第2期間T2において、第1バスBS1と第2バスBS2との間に設けられるスイッチ素子がオフになる。処理回路20は、この第2期間T2において、下述する転送処理を行うことになる。
処理回路20は、転送処理や各種の制御処理を行う回路であり、ゲートアレイなどの自動配置配線によるロジック回路などにより実現できる。なお処理回路20をCPU、MPU等のプロセッサーにより実現してもよい。そして処理回路20は、第1バスBS1から第1物理層回路11を介して受信したパケットを第2物理層回路12を介して第2バスBS2に送信し、第2バスBS2から第2物理層回路12を介して受信したパケットを第1物理層回路11を介して第1バスBS1に送信する転送処理を、第2期間T2において行う。例えば少なくとも第2期間T2の一部において当該転送処理を行う。例えば第1バスBS1側から第2バスBS2側に、或いは第2バスBS2側から第1バスBS1側に、パケットフォーマットを変更することなくパケットを転送する。このとき処理回路20は、当該転送処理において、所定の信号処理を行う。所定の信号処理は、パケット転送のための信号処理であり、受信したパケットのリピートパケットを転送するための信号処理である。例えば処理回路20は、所定の信号処理として、所定パケットのビットの再同期化処理を行う。例えばパケットの受信の際には、回路装置10で生成されたクロック信号に基づいてパケットの各ビットをサンプリングする。パケットの送信の際には、回路装置10で生成されたクロック信号に同期してパケットの各ビットを送信する。処理回路20を経由した図6の転送経路TR2でパケット転送を行う際に、処理回路20が所定の信号処理を行うことで、USBの送信信号の信号特性の劣化を改善した高品質な信号転送を実現できるようになる。
そして本実施形態では第2物理層回路12は、第1物理層回路11により第1バスBS1においてホストチャープK/Jが検出されたときに、バススイッチ回路40での第1バスBS1と第2バスBS2の接続がオフの状態で、第2バスBS2に対してホストチャープK/Jを出力する。即ち、ホスト2が第1バスBS1に対してホストチャープK/Jを出力すると、第1物理層回路11が、このホストチャープK/Jを検出する。するとバススイッチ回路40での接続がオフの状態で、第2物理層回路12は、第1バスBS1で検出されたホストチャープK/Jのリピート信号であるホストチャープK/Jを、第2バスBS2に出力する。このホストチャープK/Jの出力は、第2物理層回路12のHSドライバーにより行われる。なお本実施形態では、第1バスBS1側のポートを、INTポートであるポートPT1と記載し、第2バスBS2側のポートを、EXTポートであるポートPT2と記載する。
本実施形態によれば、ホスト2が第1バスBS1に対してホストチャープK/Jを出力した場合に、バススイッチ回路40での第1バスBS1と第2バスBS2の接続がオフになっているため、このホストチャープK/Jは第2バスBS2には伝わらない。そしてホスト2に代わって、第2物理層回路12が、ホストチャープK/Jを第2バスBS2に出力する。これによりデバイス4は、あたかもホスト2がホストチャープK/Jを出力したかのように認識するようになり、ホスト2からのホストチャープK/Jをデバイス4に対して適切に伝達して、デバイス4をHSモードに移行させることが可能になる。
そして本実施形態では、ホスト2が出力したホストチャープK/Jは、バススイッチ回路40の経路を通過しないため、後述の図12、図13で説明するような問題が発生するのを防止できる。即ち、バススイッチ回路40のオン抵抗が原因となって、チャープ信号がUSBの認証規格の電圧範囲を逸脱してしまったり、ホストチャープK/Jの信号電圧のバランスが大きく崩れてしまうような問題の発生を防止できる。
なお、回路装置10がHSモードに移行した後は、図6に示すように、第1物理層回路11、処理回路20、第2物理層回路12を介した転送経路TR2でのパケット転送が行われる。こうすることでUSBの送信信号の信号特性の劣化を改善した高品質な信号転送を実現できる。
また本実施形態では、第1物理層回路11は、第2物理層回路12により第2バスBS2においてHSターミネーションが検出された場合に、第1物理層回路11によるHSターミネーションをオンにする。即ち、第2物理層回路12が、ホスト2が出力するホストチャープK/Jをリピートして、第2バスBS2に対して出力すると、デバイス4が、このホストチャープK/Jを検出する。そして後述の図14のタイミングt7に示すように、ホストチャープK/Jを検出したデバイス4は、FSドライバーをオンにしてHSターミネーションをオンにする。これによりチャープ信号の信号振幅が例えば800mVから400mVに低下する。すると第2物理層回路12は、このチャープ信号の信号振幅の低下を検出することで、第2バスBS2でのHSターミネーションを検出する。即ち、第2バスBS2に接続されるデバイス4がHSターミネーションをオンにしたことを検出する。本実施形態では、このように第2バスBS2においてHSターミネーションが検出されると、第1物理層回路11によるHSターミネーションがオンになる。即ち第1物理層回路11がFSドライバーをオンにして、HSターミネーションをオンにする。例えばFSドライバーの出力ノードに接続される抵抗を終端抵抗として機能させて、HSターミネーションをオンにする。これによりホスト2は、あたかもデバイス4がHSターミネーションをオンにしたかのように認識するようになり、ホスト2をHSモードに適正に移行させることが可能になる。
また第1物理層回路11は、第1物理層回路11によるHSターミネーションがオフの状態で、第1バスBS1におけるホストチャープK/Jを検出する。即ちホスト2が第1バスBS1に対して出力したホストチャープK/Jを検出する。そして第1物理層回路11は、第2物理層回路12により第2バスBS2においてHSターミネーションが検出された場合に、第1物理層回路11によるHSターミネーションをオンにする。即ち、第1物理層回路11によるHSターミネーションがオフの状態で、第1バスBS1におけるホストチャープK/Jが検出されると、第2物理層回路12は、リピート信号であるホストチャープK/Jを第2バスBS2に対して出力する。そして、ホストチャープK/Jを検出したデバイス4がHSターミネーションをオンにすると、この第2バスBS2でのHSターミネーションを、第2物理層回路12が検出し、第1物理層回路11がHSターミネーションをオンにする。これにより第1バスBS1でのチャープ信号の信号振幅も例えば800mVから400mVに低下するようになる。従って、HSターミネーションがオフの状態でのホスト2からデバイス4へのホストチャープK/Jの伝達と、HSターミネーションがオンの状態でのホスト2からデバイス4へのホストチャープK/Jの伝達の両方を、実現できるようになる。
また第1物理層回路11は、第2バスBS2においてデバイスチャープKが検出されたときに、バススイッチ回路40での第1バスBS1と第2バスBS2の接続がオフの状態で、第1バスBS1に対してデバイスチャープKを出力する。
例えばケーブルアタッチにより、FSモードになると、ホスト2はFSドライバーをオンにして、リセットを開始する。このとき、バススイッチ回路40での第1バスBS1と第2バスBS2の接続はオンになっており、デバイス4は、オンになったバススイッチ回路40を介して、ホスト2が出力したSE0を検出する。これによりデバイス4が、第2バスBS2に対してデバイスチャープKを出力する。すると、回路装置10は、デバイス4が第2バスBS2に対して出力したデバイスチャープKを検出する。例えば後述する図3の検出回路70がデバイスチャープKを検出する。或いは第2物理層回路12がデバイスチャープKを検出するようにしてもよい。このように第2バスBS2においてデバイスチャープKが検出されると、バススイッチ回路40は、第1バスBS1と第2バスBS2の接続をオンからオフに切り替える。そして、このようにバススイッチ回路40での第1バスBS1と第2バスBS2の接続がオフの状態において、第1物理層回路11は、第1バスBS1に対してデバイスチャープKを出力する。このようにすることで、ホスト2は、あたかもデバイス4がデバイスチャープKを出力したかのように認識するようになり、チャープアイドルへの移行後に、ホストチャープK/Jを出力するようになる。従って、FSモードからHSモードに移行するためのホストチャープK/Jを、ホスト2に適正に出力させることが可能になる。そして本実施形態では、デバイス4が出力したデバイスチャープKは、バススイッチ回路40の経路を通過しないため、後述の図11で説明するような問題が発生するのを防止できる。即ち、バススイッチ回路40のオン抵抗等が原因となって、デバイス4のHSドライバーの定電流回路の動作範囲のマージンが減少するなどの問題を解消できる。
また第2バスBS2においてデバイスチャープKが検出されたときに、バススイッチ回路40は、第1バスBS1と第2バスBS2の接続をオンからオフにし、第2物理層回路12は、第2物理層回路12によるHSターミネーションをオンにする。このようにバススイッチ回路40での接続をオフにすることで、デバイス4が第2バスBS2に出力したデバイスチャープKは、バススイッチ回路40を介した経路では第1バスBS1に伝わらないようになる。また第2物理層回路12によるHSターミネーションをオンにすることで、デバイス4のHSドライバーからの電流が、第2物理層回路12の終端抵抗に流れるようになり、デバイス4による適正なデバイスチャープKの出力を実現できるようになる。
また第1物理層回路11は、第2バスBS2においてデバイスチャープKの出力の停止が検出されたときに、第1バスBS1に対するデイバスチャープKの出力を停止する。例えばデバイス4がデバイスチャープKの出力を停止すると、第2物理層回路12が、このデバイスチャープKの出力の停止を検出する。そして、第2バスBS2でのデバイスチャープKの出力の停止が検出されると、第1物理層回路11は、第1バスBS1にリピート出力していたデバイスチャープKの出力も停止する。このようにすることで、デバイス4によるデバイスチャープKの出力の停止に連動して、第1物理層回路11によるデバイスチャープKの出力も停止できるようになる。これにより、ホスト2によるホストチャープK/Jの出力を待つ状態であるチャープアイドル状態に移行できる。
また第2物理層回路12は、第2バスBS2でのデバイスチャープKの停止の後に、第1物理層回路11により第1バスBS1においてホストチャープK/Jが検出されたときに、第2バスBS2に対してホストチャープK/Jを出力する。例えば上述したように、デバイス4による第2バスBS2へのデバイスチャープKの出力が停止すると、これに連動して、第1物理層回路11による第1バスBS1へのデバイスチャープKの出力も停止して、USBのチャープアイドル状態に移行する。そして、このチャープアイドル状態において、ホスト2は第1バスBS1に対してホストチャープK/Jを出力し、第1物理層回路11が、ホストチャープK/Jを検出すると、第2物理層回路12が、そのリピート信号であるホストチャープK/Jを、第2バスBS2に対して出力する。これによりデバイス4は、あたかも自身が出力したデバイスチャープKに対する応答としてホスト2がホストチャープK/Jを出力してきたように認識するようになり、ホスト2とデバイス4との間でのチャープ信号の適正なハンドシェークを実現できるようになる。
図3に回路装置10の詳細な構成例を示す。図3では、回路装置10はバスモニター回路30を含む。またバススイッチ回路40は、第1スイッチ回路41と第2スイッチ回路42を含む。バスモニター回路30は、第1バスBS1と第2バスBS2のモニター動作を行う。例えば第1バスBS1、第2バスBS2の少なくとも一方の状態を監視するモニター動作を行う。具体的にはバスモニター回路30は第1、第2物理層回路11、12を用いて第1バスBS1、第2バスBS2のモニター動作を行う。即ち、第1物理層回路11からの信号や第2物理層回路12からの信号に基づいて、第1バスBS1や第2バスBS2の状態を監視するモニター動作を行う。そしてバススイッチ回路40は、バスモニター回路30でのモニター結果に基づいて、第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続をオン又はオフにする。例えばバススイッチ回路40は、バスモニター回路30でのモニター結果に基づいて、第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続を第1期間T1においてオンにし、第2期間T2においてオフにする。そして処理回路20は、第2期間T2において図6に示す転送処理を行う。これにより、パケットのビットの再同期化処理等の所定の信号処理が、処理回路20により実行される。即ちパケットのリピート処理が実行される。これによりUSBの送信信号の信号特性の劣化を改善した高品質な信号転送を実現できる。
また図3では、第1物理層回路11は第1のHSドライバーHSD1を含み、第2物理層回路12は第2のHSドライバーHSD2を含む。なお説明の簡素化のために第1のHSドライバーHSD1、第2のHSドライバーHSD2を、適宜、単にHSドライバーHSD1、HSドライバーHSD2と記載する。HSドライバーHSD1、HSD2は、HSモード用の送信回路であり、電流駆動によりUSBのDP信号線、DM信号線を駆動する。HSドライバーHSD1、HSD2は、一端が定電流回路に接続され、他端がDP信号線、DM信号線の各々に接続される第1スイッチ素子、第2スイッチ素子を含む。また一端が定電流回路に接続され、他端がVSS線に接続される第3スイッチ素子を含んでもよい。
また図3の回路装置10は、バススイッチ回路40での電流検出を行う検出回路70を含む。検出回路70は、例えば第1バスBS1、第2バスBS2のどちらがアップストリーム側のバスであり、第1バスBS1、第2バスBS2のどちらがダウンストリーム側のバスであるかを検出する。即ち検出回路70は、第1バスBS1側のポートPT1がアップストリームポートであり、第2バスBS2側のポートPT2がダウンストリームポートであるのか、或いはポートPT1がダウンストリームポートであり、ポートPT2がアップストリームポートであるのかを検出する。また検出回路70は、USBのバスリセット後にバススイッチ回路40での電流検出を行うことで、デバイスチャープKの検出を行う。
具体的には検出回路70は、USBのバスリセット後に第2バスBS2からバススイッチ回路40を介して第1バスBS1に電流が流れたときに、第1バスBS1がアップストリーム側のバスであり、第2バスBS2がダウンストリーム側のバスであると検出する。即ち、この場合には、ダウンストリーム側の装置により第2バスBS2に対してデバイスチャープKが出力され、このデバイスチャープKにより、第2バスBS2からバススイッチ回路40を介して第1バスBS1に電流が流れたと考えられるからである。一方、検出回路70は、USBのバスリセット後に第1バスBS1からバススイッチ回路40を介して第2バスBS2に電流が流れたときに、第1バスBS1がダウンストリーム側のバスであり、第2バスBS2がアップストリーム側のバスであると検出する。即ち、この場合には、ダウンストリーム側の装置により第1バスBS1に対してデバイスチャープKが出力され、このデバイスチャープKにより、第1バスBS1からバススイッチ回路40を介して第2バスBS2に電流が流れたと考えられるからである。
このように図3の回路装置10は、第1物理層回路11、処理回路20、第2物理層回路12、及びバススイッチ回路40に加えて、検出回路70が設けられることで、PT1、PT2のどちらのポートがアップストリームポートであり、ダウンストリームポートであるのかを検出できるようになる。従って、アップストリームポート、ダウンストリームポートの適正なポート検出を行った後に、図5、図6に示すような転送経路TR1、TR2での信号転送やパケット転送を実行できるようになり、USBの適正な信号転送を実現できるようになる。
例えば図3において、バススイッチ回路40の第1バスBS1側のノードをN1とし、バススイッチ回路40の第2バスBS2側のノードをN2とする。この場合に検出回路70は、ノードN1の電圧VN1とノードN2の電圧VN2の電圧差VDF=VN1−VN2の正負の極性に基づいて、アップストリームポートやダウンストリームポートの検出処理を行う。なお図3では検出回路70がバススイッチ回路40の両端の電圧差を検出しているが、第1スイッチ回路41の両端の電圧差を検出したり、第2スイッチ回路42の両端の電圧差を検出してもよい。即ち検出回路70は、バススイッチ回路40が含む少なくとも1つのスイッチ素子の両端の電圧差を検出する。
例えば第1バスBS1にホスト2が接続され、第2バスBS2にデバイス4が接続されているとする。この場合にはバスリセット後に、第2バスBS2に接続されているデバイス4が、デバイスチャープKを出力するようになる。従って、第2バスBS2からバススイッチ回路40を介して第1バスBS1に電流が流れるようになる。具体的には、デバイス4のHSドライバーからの電流が、第2バスBS2から、オンになっているバススイッチ回路40を通過して、第1バスBS1に接続されるホスト2の終端抵抗に流れ込む。このような電流が流れると、バススイッチ回路40のオン抵抗により、ノードN1とノードN2の間に電圧差VDF=VN1−VN2が発生する。この場合の電流の方向はノードN2からノードN1への方向であるため、電圧差VDFの極性は負になる。従って、電圧差VDFの絶対値が所定のしきい値電圧を超えており、電圧差VDFが負の極性であることを、検出回路70により検出することで、第2バスBS2に接続されたデバイス4がホストチャープKを出力したことを検出できる。即ち、第1バスBS1がアップストリーム側のバスであり、第2バスBS2がダウンストリーム側のバスであることを検出できる。
一方、第1バスBS1に接続されている装置が、デバイスの役割としてデバイスチャープKを第1バスBS1に出力した場合には、第1バスBS1からバススイッチ回路40を介して第2バスBS2に電流が流れるようになる。このような電流が流れると、バススイッチ回路40のオン抵抗により、正の極性の電圧差VDFが発生する。従って、電圧差VDFの絶対値が所定のしきい値電圧を越えており、電圧差VDFが正の極性であることが、検出回路70により検出された場合には、第1バスBS1がダウンストリーム側のバスであり、第2バスBS2がアップストリーム側のバスであることを検出できる。以上のような構成の検出回路70を用いることで、少ない回路規模の構成で、アップストリームポートとダウンストリームポートを適切に検出することが可能になる。
そしてUSBのバスリセット後に第2バスBS2からバススイッチ回路40を介して第1バスBS1に電流が流れたことが、検出回路70により検出されたとする。この場合には、第1物理層回路11は、第1バスBS1に対してデバイスチャープKを出力する。例えば第1物理層回路11は、第2バスBS2においてデバイスチャープKが検出されたものとして、第1バスBS1に対してデバイスチャープKを出力する。即ち、USBのバスリセット後に第2バスBS2からバススイッチ回路40を介して第1バスBS1に電流が流れたことが、検出回路70により検出された場合には、第1バスBS1側のポートPT1が、アップストリームポートであり、第2バスBS2側のポートPT2が、ダウンストリームポートであることが、検出回路70により検出されている。そして、上述した電圧差VDFの絶対値が所定のしきい値電圧を超えていることが、検出回路70により検出された場合には、第2バスBS2に対してデバイスチャープKが出力されたことによる電流が、バススイッチ回路40に流れていることを検出できる。従って、第1物理層回路11は、第2バスBS2に出力されたデバイスチャープKのリピート信号であるデバイスチャープKを、第1バスBS1に対して出力する。また第2バスBS2からバススイッチ回路40を介して第1バスBS1に電流が流れたことが、検出回路70により検出されたときに、バススイッチ回路40は、第1バスBS1と第2バスBS2の接続をオンからオフにする。また第2物理層回路12は、第2物理層回路12によるHSターミネーションをオンにする。このようにバススイッチ回路40での接続をオフにすることで、デバイス4が出力したデバイスチャープKは、バススイッチ回路40を介した経路では第1バスBS1に伝わらないようになる。また第2物理層回路12によるHSターミネーションをオンにすることで、デバイス4による適正なデバイスチャープKの出力を実現できるようになる。
一方、USBのバスリセット後に第1バスBS1からバススイッチ回路40を介して第2バスBS2に電流が流れたことが、検出回路70により検出されたとする。この場合には、第2物理層回路12は、第2バスBS2に対してデバイスチャープKを出力する。例えば第2物理層回路12は、第1バスBS1においてデバイスチャープKが検出されたものとして、第2バスBS2に対してデバイスチャープKを出力する。即ち、USBのバスリセット後に第1バスBS1からバススイッチ回路40を介して第2バスBS2に電流が流れたことが、検出回路70により検出された場合には、第1バスBS1側のポートPT1が、ダウンストリームポートであり、第2バスBS2側のポートPT2が、アップストリームポートであることが、検出回路70により検出されている。そして、上述した電圧差VDFの絶対値が所定のしきい値電圧を超えていることが、検出回路70により検出された場合には、第1バスBS1に対してデバイスチャープKが出力されたことによる電流が、バススイッチ回路40に流れていることを検出できる。従って、第2物理層回路12は、第1バスBS1に出力されたデバイスチャープKのリピート信号であるデバイスチャープKを、第2バスBS2に対して出力する。また第1バスBS1からバススイッチ回路40を介して第2バスBS2に電流が流れたことが、検出回路70により検出されたときに、バススイッチ回路40は、第1バスBS1と第2バスBS2の接続をオンからオフにする。また第1物理層回路11は、第1物理層回路11によるHSターミネーションをオンにする。また第1物理層回路11は、第2物理層回路12により第2バスBS2においてホストチャープK/Jが検出されたときに、バススイッチ回路40での接続がオフの状態で、第1バスBS1に対してホストチャープK/Jを出力する。そして第2物理層回路12は、第1物理層回路11により第1バスBS1においてHSターミネーションが検出された場合に、第2物理層回路12によるHSターミネーションをオンにする。
このように本実施形態では、PT1、PT2のどちらのポートがアップストリームポートであり、ダウンストリームポートであるかが、検出回路70により検出される。そして検出回路70による検出後に、バススイッチ回路40が第1バスBS1と第2バスBS2の接続をオフにして、回路装置10がUSBの信号のリピート動作を行う。このリピート動作では、回路装置10は、第1バスBS1、第2バスBS2の一方のバスで、USBのチャープ信号等の信号が検出されると、検出された信号のリピート信号を、他方のバスに出力する。例えば検出回路70により、第1バスBS1、第2バスBS2の一方のバスがアップストリーム側のバスであり、他方のバスがダウンストリーム側のバスであると検出されたとする。このとき回路装置10は、ダウンストリーム側である他方のバスで、デバイスチャープKの信号が検出されると、デバイスチャープKのリピート信号を、アップストリーム側である一方のバスに出力する。また回路装置10は、アップストリーム側である一方のバスで、ホストチャープK/Jの信号が検出されると、ホストチャープK/Jのリピート信号を、ダウンストリーム側である他方のバスに出力する。このUSBの信号のリピート動作の際には、バススイッチ回路40での第1バスBS1と第2バスBS2の接続はオフになっている。そして、このUSBの信号のリピート動作によるハンドシェークの後、HSのパケットを転送する際には、図6の転送経路TR2でのHSパケットのリピート処理が行われる。このようにUSBの信号のリピート動作や、HSパケットのリピート処理を行うことで、USBの信号特性の改善を図れるようになる。
また図3では、バススイッチ回路40は、第1スイッチ回路41と第2スイッチ回路42と信号線LCを含む。第1スイッチ回路41は、一端が第1バスBS1に接続され、第1期間T1においてオンになり、第2期間T2においてオフになる。第1スイッチ回路41は、例えば信号DP用の第1スイッチ素子と信号DM用の第2スイッチ素子により構成される。第1スイッチ素子は、一端が第1バスBS1のDP信号線に接続され、他端が信号線LCのDP信号線に接続される。第2スイッチ素子は、一端が第1バスBS1のDM信号線に接続され、他端が信号線LCのDM信号線に接続される。これらの第1、第2スイッチ素子は、第1期間T1においてオンになり、第2期間T2においてオフになる。
第2スイッチ回路42は、一端が第2バスBS2に接続され、第1期間T1においてオンになり、第2期間T2においてオフになる。第2スイッチ回路42は、例えば信号DP用の第3スイッチ素子と信号DM用の第4スイッチ素子により構成される。第3スイッチ素子は、一端が第2バスBS2のDP信号線に接続され、他端が信号線LCのDP信号線に接続される。第4スイッチ素子は、一端が第2バスBS2のDM信号線に接続され、他端が信号線LCのDM信号線に接続される。これらの第3、第4スイッチ素子は、第1期間T1においてオンになり、第2期間T2においてオフになる。
第1スイッチ回路41を構成する第1、第2スイッチ素子や第2スイッチ回路42を構成する第3、第4スイッチ素子は、例えばトランスファーゲートにより構成してもよいが、N型のトランジスターにより構成することが望ましい。例えばMOSトランジスターにより構成する。このようにすればトランジスターのドレイン容量やソース容量に起因する寄生容量を低減できる。また回路装置10に、チャージポンプ用のクロック信号に基づきチャージポンプ動作を行うチャージポンプ回路を有するスイッチ信号生成回路を設けてもよい。そしてスイッチ信号生成回路が、チャージポンプ回路により昇圧された昇圧電源電圧に基づいてスイッチ信号を生成して、バススイッチ回路40に供給する。例えばバススイッチ回路40の第1〜第4スイッチ素子のオン、オフ制御を、昇圧電源電圧に基づき生成されたスイッチ信号を用いて行う。このように昇圧電源電圧に基づくスイッチ信号を用いれば、バススイッチ回路40のスイッチ素子を構成するトランジスターのオン抵抗を下げることが可能になり、当該スイッチ素子を適切にオン又はオフにすることが可能になる。
信号線LCは、一端が第1スイッチ回路41の他端に接続され、他端が第2スイッチ回路42の他端に接続される。信号線LCは第1バスBS1と第2バスBS2の間のバイパス信号線と言うことができる。例えば信号線LCはDP信号線を有し、このDP信号線は、第1スイッチ回路41を介して第1バスBS1のDP信号線に接続され、第2スイッチ回路42を介して第2バスBS2のDP信号線に接続される。また信号線LCはDM信号線を有し、このDM信号線は、第1スイッチ回路41を介して第1バスBS1のDM信号線に接続され、第2スイッチ回路42を介して第2バスBS2のDM信号線に接続される。
このようにバススイッチ回路40に2つのスイッチ回路を設けることで、配線容量に起因する寄生容量を低減できる。例えばバススイッチ回路40に第1スイッチ回路41及び第2スイッチ回路42を設けることで、バススイッチ回路40と第1バスBS1、第2バスBS2を接続する第1信号線、第2信号線の配線長を短くできる。これにより、これらの信号線の配線容量に起因する寄生容量を低減できる。例えばバススイッチ回路40による接続がオフになる第2期間T2においては、後述するように高速なHS通信が行われる。従って、第1バスBS1、第2バスBS2とバススイッチ回路40を接続する第1、第2信号線の配線容量が大きくなると、HS通信に悪影響を及ぼしてしまう。
この点、図3では、バススイッチ回路40に第1スイッチ回路41、第2スイッチ回路42を設けているため、上述の第1信号線、第2信号線が短くなるように第1、第2スイッチ回路41、42をレイアウト配置することが可能になる。これにより第1信号線、第2信号線の配線容量を減らすことができ、これらの配線容量が、第2期間T2でのHS通信に及ぼす悪影響を低減できる。また第1、第2信号線の配線長が短くなることで、その分だけ信号線LCの配線長が長くなり、信号線LCの配線容量が増えてしまう。しかしながら、高速なHS通信が行われる第2期間T2においては、第1、第2スイッチ回路41、42がオフになることで、第1バスBS1、第2バスBS2から信号線LCが電気的に切り離される。従って、信号線LCの配線長が長くなり、信号線LCの配線容量が増えてしまっても、大きな問題は生じない。従って、本実施形態の回路装置10によれば、第1バスBS1、第2バスBS2とバススイッチ回路40を接続する第1、第2信号線の配線容量を減らすことができ、この配線容量等を原因とする信号特性の劣化を防止できるようになる。
図4は回路装置10の具体的な構成例である。図4では回路装置10が、基準電流回路13、クロック信号生成回路50、電源回路60を更に含んでいる。基準電流回路13は、第1、第2物理層回路11、12で用いられる基準電流を生成するための回路であり、外付け部品である抵抗RRを用いて基準電流を生成する。クロック信号生成回路50は、回路装置10で用いられる各種のクロック信号を生成する回路であり、発振回路52、PLL回路54を含む。発振回路52には、外付け部品である発振子XTALやキャパシターCC1、CC2が接続される。発振子XTALは水晶振動子等により実現される。そして発振回路52は、発振子XTALの発振動作を行って、発振信号に基づくクロック信号を生成する。PLL回路54は、生成されたクロック信号に基づいて、多相のクロック信号を生成する。電源回路60は、外部電源電圧が供給されて、回路装置10で用いられる各種の電源電圧を生成する。具体的には電源回路60のレギュレーター62が外部電源電圧のレギュレートを行って、外部電源電圧よりも低電圧の電源電圧を生成して、回路装置10の各回路ブロックに供給する。
処理回路20は、リンク層回路22、リピーターロジック回路24などを含む。リンク層回路22は、リンク層に相当する処理を行う回路である。リンク層回路22は、例えばUSBにより受信したシリアルデータをパラレルデータに変換するシリアル/パラレル変換処理や、パラレルデータを送信用のシリアルデータに変換するパラレル/シリアル変換処理や、NRZIの符号化や復号化のための処理などを行う。リピーターロジック回路24は、第1バスBS1側から受信したパケットを第2バスBS2側に送信し、第2バスBS2側から受信したパケットを第1バスBS1側に送信するためのロジック処理を行う。例えば、受信したパケットの各ビットはクロック信号を用いてサンプリングされ、サンプリングにより得られたシリアルデータがパラレルデータに変換される。そして、NRZIなどの各種のロジック処理が行われた後のパラレルデータが、シリアルデータに変換されて、回路装置10内のクロック信号に同期して送信される。このようにすることで、パケットのビットの再同期化処理(リシンクロナイズ)などの所定の信号処理が実現される。
図5、図6は本実施形態の回路装置10の動作説明図である。図5に示すように、第1期間T1では、バススイッチ回路40は第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続をオンにする。例えばバスモニター回路30からのスイッチング制御信号がアクティブになることで、DP、DMの信号線の各々に対応して設けられたスイッチ素子がオンになり、第1バスBS1と第2バスBS2が電気的に接続される。これにより、第1バスBS1に接続されるメインコントローラー200と、第2バスBS2に接続されるペリフェラルデバイス260は、第1バスBS1、バススイッチ回路40、第2バスBS2の転送経路TR1において、USBの信号転送を行うことが可能になる。即ち、信号DP、DMを用いた信号転送が可能になる。一方、図6に示すように、第1期間T1の後の第2期間T2では、バススイッチ回路40は第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続をオフにする。例えばバスモニター回路30からのスイッチング制御信号が非アクティブになることで、信号DP、DMの各々に対応して設けられたスイッチ素子がオフになり、第1バスBS1と第2バスBS2が電気的に非接続になる。そして処理回路20は、この第2期間T2において、第1バスBS1と第2バスBS2の間で第1、第2物理層回路11、12を介してパケットを転送する転送処理を行う。即ち転送経路TR2でのパケットの転送処理が行われる。例えば第2期間T2において、バスモニター回路30からの転送処理の指示信号がアクティブになることで、処理回路20は転送経路TR2でのパケットの転送処理を開始する。この転送処理では、パケットのビットの再同期化処理などの所定の信号処理が行われて、信号品質の改善が実現される。
このように本実施形態では、第1バスBS1と第2バスBS2の間で第1、第2物理層回路11、12を介したパケット転送を行う処理回路20と、バスをモニターするバスモニター回路30と、モニター結果に基づき第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続のオン、オフを行うバススイッチ回路40が設けられる。このようにすれば、例えば第1バスBS1、第2バスBS2での信号の信号特性が劣化している場合にも、図6の転送経路TR2でのパケットのビットの再同期化処理などの所定の信号処理により、信号特性の劣化を改善できるようになる。
例えば図1のようにケーブル224が長かったり、大きな寄生容量や寄生抵抗が転送経路に存在したりする場合には、信号特性が大きく劣化してしまい、適正な信号転送を実現できないという問題がある。この点、メインコントローラー200と、ペリフェラルデバイス260である携帯型端末装置250との間に本実施形態の回路装置10を配置すれば、劣化した信号特性を改善できるようになる。従って、メインコントローラー200と携帯型端末装置250との間での適正な信号転送を実現できるようになる。
なお、図1に示すUSB−HUB210は、USB規格のプロダクトIDやベンダーIDを有している。これに対して本実施形態の回路装置10はこのようなプロダクトIDやベンダーIDを有しておらず、この点において本実施形態の回路装置10はUSB−HUB210とは異なる。
また信号特性の劣化を改善する回路装置として、信号DP、DMの振幅調整や開口調整をアナログ回路により行うリドライバーと呼ばれる回路装置もある。しかしながら、リドライバーは、図6の転送経路TR2のようなパケット転送を行うものではないため、劣化した信号の信号特性を再同期化処理により改善することはできず、この点において本実施形態の回路装置10とは異なる。
また図5、図6のペリフェラルデバイス260は、CarPlayやUSBのOTG(On-The-GO)のように、ホストの役割とデバイスの役割を交換できるものであってもよい。例えば図1の携帯型端末装置250が、CarPlay等を行うことが可能なペリフェラルデバイス260であったとする。この場合に、メインコントローラー200とペリフェラルデバイス260の間に、信号特性の劣化の改善のためのUSB−HUBを配置する手法も考えられる。しかしながら、ペリフェラルデバイス260がホストになった場合には、USB−HUBのダウンストリームポートに、ホストであるペリフェラルデバイス260が接続されることになってしまい、適正なパケット転送を実現できないという問題がある。この点、本実施形態の回路装置10は、USB−HUBとは異なり、例えば図5、図6の第2バスBS2に接続されるペリフェラルデバイス260の役割が、ホストに切り替わった場合にも、これに対応できるという利点がある。例えばホストやデバイスの役割についての切替処理や設定処理は、第1期間T1において行えばよい。そして、ペリフェラルデバイス260の役割がホスト又はデバイスに決定した後に、第2期間T2において図6に示すような転送経路TR2でのパケット転送を行えばよい。従って本実施形態の手法によれば、ペリフェラルデバイス260がCarPlay等のデバイスであっても、適正なパケット転送を実現できるという利点がある。
次に物理層回路の詳細について説明する。図7は物理層回路の構成例である。ここでは第1物理層回路11及び第2物理層回路12を物理層回路と総称する。物理層回路は、プルアップ抵抗Rpu、スイッチ素子SW_Rpu、SW_Dm、プルダウン抵抗Rpd1、Rpd2を含む。スイッチ素子SW_Rpuは制御信号Rpu_Enableに基づいてオン又はオフにされる。これによりプルアップ動作が実現される。また物理層回路は、HS用の送信回路であるHSドライバーHSDと、LS/FS用の送信回路であるLS/FSのドライバーLSDと、抵抗Rs1、Rs2を含む。HSドライバーHSDは、電流駆動を行うカレントドライバーであり、LS/FSのドライバーLSDは、電圧駆動を行う電圧ドライバーである。HSターミネーションの際には、ドライバーLSDがLレベルを出力することで、抵抗Rs1、Rs2が45Ωの終端抵抗として機能するようになる。HSターミネーションを無効にする場合には、ドライバーLSDの出力がハイインピーダンス状態になる。なお、LS/FSのドライバーLSDとしては、例えばLSドライバーとFSドライバーとを別個に設けることができる。
また物理層回路は、HS用の差動の受信回路であるHSレシーバーHSRと、スケルチの検出回路であるトランスミッションエンベロープディテクターSQLと、LS/FS用の差動の受信回路であるレシーバーLSRと、切断検出回路であるディスコネクションエンベロープディテクターDISと、シングルエンドの受信回路であるシングルエンドレシーバーDP_SER、DM_SERを含む。
そして本実施形態では物理層回路を構成するアナログ回路からの信号に基づいて、バスモニター回路30でのバスのモニター動作が行われる。具体的には図7に示すように、例えばHSレシーバーHSR、スケルチ用のトランスミッションエンベロープディテクターSQL、LS/FSのレシーバーLSR、切断検出用のディスコネクションエンベロープディテクターDIS、或いはシングルエンドレシーバーDP_SER、DM_SERからの信号に基づいて、バスモニター回路30はバスのモニター動作を行う。即ち、これらのアナログ回路からの信号に基づいて、デバイスチャープK、ホストチャープK/J、アイドル、リセット、サスペンド、レジューム、SE0、J、K、バスリセット、或いはHS切断などのバスの各状態を、バスモニター回路30はモニターできる。そしてバスモニター回路30は、モニター結果に基づいて、バススイッチ回路40の接続をオン又はオフにする制御を行ったり、処理回路20の転送処理をオン又はオフにする制御を行う。こうすることで、バスの状態のモニター結果に応じた適正なバススイッチ回路40のスイッチ制御や処理回路20の転送制御を実現できるようになる。
図8はHSドライバーHSDの構成例である。このHSドライバーHSDは、図3のHSドライバーHSD1、HSD2に対応する。HSドライバーHSDは、DP用のスイッチ素子SW1と、DM用のスイッチ素子SW2を含む。またVSS用のスイッチ素子SW3を更に含むことができる。スイッチ素子SW1は、定電流回路110からの電流IHSが供給されるノードNDと、信号DPの端子TPとの間に設けられ、制御信号GC1に基づいて、オン、オフ制御される。スイッチ素子SW2は、ノードNDと信号DMの端子TMとの間に設けられ、制御信号GC2に基づいて、オン、オフ制御される。スイッチ素子SW3は、ノードNDとVSSの端子TSとの間に設けられ、制御信号GC3に基づいて、オン、オフ制御される。定電流回路110はVDDのノードとノードNDとの間に設けられ、電流制御回路120より電流値が設定される電流IHSを供給する。
図8のHSドライバーHSDは、定電流回路110からの電流IHSにより、スイッチ素子SW1又はスイッチ素子SW2を介して、USBのバスのDP信号線、DM信号線を電流駆動する。具体的には制御信号GC1がアクティブになると、スイッチ素子SW1がオンになり、定電流回路110からの電流IHSがスイッチ素子SW1を介してDP信号線側に流れる。制御信号GC2がアクティブになると、スイッチ素子SW2がオンになり、定電流回路110からの電流IHSがスイッチ素子SW2を介してDM信号線側に流れる。ここでDP信号線、DM信号線には終端抵抗が接続される。従って制御信号GC1がアクティブになり、制御信号GC2が非アクティブになると、信号DPの電圧が400mVで、信号DMの電圧が0VになるJステートが生成される。制御信号GC1が非アクティブになり、制御信号GC2がアクティブになると、信号DPの電圧が0Vで、信号DMの電圧が400mVになるKステートが生成される。このように制御信号GC1、GC2によりUSBのバスステートをJステート又はKステートにすることで、USBを介したデータ転送が可能になる。なお、HSの送信期間以外の期間では、制御信号GC3がアクティブになることで、定電流回路110からの電流IHSがスイッチ素子SW3を介してVSS側に流れる。
3.USB信号のリピート動作
図9は本実施形態の回路装置10が実装されるシステム基板9の例である。システム基板9には、SOC(System-on-a-Chip)により実現されるホスト2と、BCレギュレーター3と回路装置10が実装される。そしてシステム基板9に設けられたUSBレセプタクル8には、USBケーブルを介してデバイス4が接続される。ホスト2は例えばメインコントローラー200であり、デバイス4は例えば携帯型端末装置250などのペリフェラルデバイス260である。
図9は本実施形態の回路装置10が実装されるシステム基板9の例である。システム基板9には、SOC(System-on-a-Chip)により実現されるホスト2と、BCレギュレーター3と回路装置10が実装される。そしてシステム基板9に設けられたUSBレセプタクル8には、USBケーブルを介してデバイス4が接続される。ホスト2は例えばメインコントローラー200であり、デバイス4は例えば携帯型端末装置250などのペリフェラルデバイス260である。
BCレギュレーター3は、USBのBC規格(Battery Charging Specification)に準拠したレギュレーターである。BCレギュレーター3は、スマートフォンやタブレットPCなど大容量充電を要求するデバイス4との間で、専用のハードウェアによるBC専用のプロトコルにより通信を行った後に、電源供給量を設定し、VBUSの電源へ電源供給を行う。このためBCレギュレーター3はスイッチ回路を内蔵しており、BCプロトコルによりBCレギュレーター3とデバイス4が通信を行った後に、スイッチ回路をオンにして、ホスト2との経路に切り替える。このためシステム基板9では、ホスト2とデバイス4の間のUSBのバス経路上に複数のスイッチ回路が直列に配置された構成になる。例えば図9のようにホスト2とデバイス4の間に本実施形態の回路装置10を配置すると、ホスト2とデバイス4の間のUSBのバス経路上に、BCレギュレーター3のスイッチ回路と、本実施形態の回路装置10のバススイッチ回路40とが直列に配置された構成になる。ここでバススイッチ回路40のオン抵抗は、一例としては5〜10Ω程度である。そしてホスト2とデバイス4の間にBCレギュレーター3などの他の回路装置が配置されると、これらの他の回路装置のスイッチ回路のオン抵抗も加わってしまう。このため、下記のような問題が発生する。
まず、USBの通信において、LSモード、FSモードは電圧駆動であるため、バススイッチ回路40がUSBのバス経路上に挿入されても、基本的には問題は発生しない。LSモード、FSモードでは電圧駆動で通信が行われ、電圧レベルであるHレベルやLレベルが規定のタイミングで伝搬すればよく、転送速度も15Mbps以下であるため、問題は生じない。また本実施形態の回路装置10では、HSパケットの通信時には、図6の転送経路TR2でパケット転送が行われ、バススイッチ回路40の転送経路TR1を信号が通らないため、問題は生じない。問題が発生するのは、FSからHSに移行するためのHSのハンドシェークにおいてである。まず、USBのHSのハンドシェークについて説明する。図10は、USBのFSからHSへ移行するHSハンドシェークのシーケンスを説明する信号波形図である。
図10に示すように、ケーブルアタッチ(t1)の後、VBUSがHレベルになったことを検出したデバイスがプルアップ抵抗Rpuをオンにすることで、信号DPの電圧がプルアップされて、FSモードに移行する(t2)。即ち、FSアイドルに移行し、一定時間、何もなければ、サスペンド状態に移行する。次にホストは、FSドライバーをオンにして、リセットを開始する(t3)。FSドライバーの出力ノードには45Ωの終端抵抗が接続されており、FSドライバーがオンになってLレベルを出力されることで、プルアップされていた信号DPの電圧がLレベルになり、信号DP、DMが共にLレベルになるSE0が出力されるようになる。デバイスは、2.5μs以上のSE0を検出すると、リセットであると判断して、HSドライバーをオンにして、一定時間(1〜7ms)の間、デバイスチャープKを送出する(t4)。そしてデバイスは、一定時間が経過すると、HSドライバーをオフにして、デバイスチャープKを停止し(t5)、これによりチャープアイドルになる。チャープアイドルでは、ホストのFSドライバーがオンのままであるため、信号DP、DMは共にLレベルになる。ホストは、デバイスチャープKを検出すると、HSドライバーをオンにして、ホストチャープK/Jを送出する(t6)。図10では、HSモードに移行する前のホストチャープK/JをホストチャープK/J(1)と記載している。デバイスは、ホストチャープK/J(1)を検出することで、ホストがHSモードに対応していることを認識して、プルアップ抵抗Rpuをオフにすると共にFSドライバーをオンにして、HSターミネーションをオンにする(t7)。これにより信号DP、DMの振幅が800mVから400mVに低下して、HSモードに移行する。図10では、HSモードに移行した後のホストチャープK/JをホストチャープK/J(2)と記載している。ホストチャープK/J(2)では、ホスト及びデバイスの両方のFSドライバーがオンになっており、ホストのHSドライバーからの電流が、これらのFSドライバーの終端抵抗に流れることになる。その後、ホストが、HSドライバーをオフにして、リセットを終了すると(t8)、HSアイドルに移行し、ホストはSOFの送出を開始する(t9)。HSアイドルでは、ホスト及びデバイスのFSドライバーが共にオンになり、バスはSE0の状態になる。そしてホストは、125μsの周期で定期的にHSドライバーをオンにして、SOFを送出する。
図11は、デバイスチャープKの説明図である。図11においてBSW1、BSW2は例えばバススイッチ回路40を構成するスイッチ素子であり、RONはそのオン抵抗である。上述したようにオン抵抗RONは例えば5〜10Ω程度である。また図9のようにホスト2とデバイス4の間にBCレギュレーター3などの他の回路装置が配置されると、これらの他の回路装置のスイッチ回路のオン抵抗も、このオン抵抗RONに加わることになる。ホスト2は、HSドライバーHSDA、FSドライバーFSDA、終端抵抗として機能する抵抗RSA1、RSA2、プルダウン抵抗RPDAを備えている。デバイス4は、HSドライバーHSDB、FSドライバーFSDB、終端抵抗として機能する抵抗RSB1、RSB2、プルアップ抵抗RPUBを備えている。HSドライバーHSDA、HSDBは17.78mAの定電流を出力する。抵抗RSA1、RSA2、RSB1、RSB2の抵抗値は45Ωである。抵抗RSA1、RSA2、RSB1、RSB2は、HSでは終端抵抗として機能する。
図11のデバイスチャープKの際には、デバイス4のHSドライバーHSDBがオンになる。具体的には図8の信号DM用のスイッチ素子SW2がオンになる。またホスト2のFSドライバーFSDAがオンになる。具体的にはFSドライバーFSDAがLレベルを出力する状態になる。これにより、HSドライバーHSDBの定電流回路からの17.78mAの電流が、USB及びスイッチ素子BSW2を経由して、ホスト2の抵抗RSA2に流れ込む。この場合にホスト2での信号DMの信号振幅は、17.78mA×45Ω=800mVになり、オン抵抗RONの影響を受けない。但し、デバイス4のHSドライバーHSDBの定電流回路の動作範囲のマージンが、オン抵抗RONが原因となって、17.78mA×RONの電圧分だけ少なくなる問題が発生する。
図12、図13はホストチャープK/Jの説明図である。図12、図13のホストチャープK/Jは、図10のHSモードへの移行後であるタイミングt7の後のホストチャープK/J(2)に対応する。図12のホストチャープKの際には、ホスト2のHSドライバーHSDAがオンになる。具体的には図8の信号DM用のスイッチ素子SW2がオンになる。またホスト2のFSドライバーFSDA及びデバイス4のFSドライバーFSDBがオンになる。これによりHSドライバーHSDAからの電流が、ホスト2の抵抗RSA2に流れ込むと共に、USB及びスイッチ素子BSW2を経由して、デバイス4の抵抗RSB2に流れ込む。図13のホストチャープJの際には、ホスト2のHSドライバーHSDAがオンになる。具体的には図8の信号DP用のスイッチ素子SW1がオンになる。またホスト2のFSドライバーFSDA及びデバイス4のFSドライバーFSDBがオンになっている。これによりHSドライバーHSDAからの電流が、ホスト2の抵抗RSA1に流れ込むと共に、USB及びスイッチ素子BSW1を経由して、デバイス4の抵抗RSB1に流れ込む。ここでチャープK/Jの電圧範囲は、USB2.0の規格では、チャープKでは−900mVから−500mVの範囲に規定されており、チャープJでは700mVから1100mVの範囲に規定されている。そしてホスト2側では、この電圧範囲内に収めることができるが、デバイス4側では、スイッチ素子BSW1、BSW2のオン抵抗RONが大きな制約になる。
例えば17.78mA×45Ω=800mVとすると、ホストチャープK/Jの際の、ホスト側でDP又はDMの信号振幅VAHは、{(RON+45)/(RON+90)}×800mVと表すことができる。デバイス側でDP又はDMの信号振幅VADは、{45/(RON+90)}×800mVと表すことができる。例えばRON=10Ωの場合には、ホスト側での信号振幅はVAH=440mVになり、デバイス側での信号振幅はVAD=360mVになる。RON=45Ωの場合には、ホスト側での信号振幅はVAH=533mVになり、デバイス側での信号振幅はVAD=266mVになる。このようにオン抵抗RONが原因で、電圧バランスが大きく崩れてしまい、チャープ信号の電圧範囲のスペックを大きく逸脱してしまう。
以上のようにスイッチ素子のオン抵抗が原因となって、チャープ信号が認証規格の電圧範囲を逸脱してしまう事態が生じる。またオン抵抗が原因となって、ホストチャープK/Jの信号電圧のバランスが大きく崩れてしまい、受信エラーなどの問題が起こす可能性がある。またオン抵抗RONが原因で、HSドライバーの定電流回路の動作範囲のマージンが減少する。またバススイッチ回路40に加えて、BCレギュレーター3などの他の回路装置のスイッチ回路が、ホスト2とデバイス4の間のUSBのバス経路上に連結して接続されると、上述したオン抵抗が更に増加してしまい、オン抵抗を原因とする動作不具合の問題が発生するおそれがある。
以上の問題を解決するために本実施形態では、回路装置10が、USBの信号を物理層回路によりリピートするリピート動作を行う。具体的には、PT1、PT2のどちらのポートが、アップストリームポートであり、ダウンストリームポートであるかを、検出回路70により検出する。例えば、バススイッチ回路40の両端の電圧差と電流方向を検出回路70により検出する。例えば検出回路70により、バススイッチ回路40にHSの電流が一定期間流れていることが検出された場合に、HSの電流が流れる方向も検出する。ここで、ポートPT1がアップストリームポートであり、ポートPT2がダウンストリームポートであり、デバイス4が第2バスBS2に対してデバイスチャープKを出力したことが、検出回路70により検出されたとする。この場合には、バススイッチ回路40は第1バスBS1と第2バスBS2の接続をオフする。そして第1物理層回路11は、デバイスチャープKのリピート信号を、ホスト2が接続される第1バスBS1に対して出力する。そして第1物理層回路11が、ホスト2からのホストチャープK/Jを電圧検出したら、第1物理層回路11でのHSターミネーションをオンにすることで、ホスト2と回路装置10との間でのホストチャープK/Jの信号の通信を行う。そして第2物理層回路12においてもHSドライバーを起動して、ホストチャープK/Jのリピート信号を、第2バスBS2のデバイス4に対して送信する。デバイス4は、第2物理層回路12からのホストチャープK/Jを検出すると、HSターミネーションをオンにして、HSモードに移行する。このようにすることで、ホスト2、デバイス4及び回路装置10は、HSモードに移行済みとなる。このような構成の本実施形態の回路装置10によれば、HSのチャープ信号において、上述したオン抵抗の問題が生じなくなり、安定した通信が可能になる。
図14は本実施形態の回路装置10の全体的な動作を説明する信号波形図である。図14の上段部分は図10と同様である。図14の下段には、バススイッチ回路40のオン、オフのシーケンスが示されている。また図14の下段のPHY1の部分には、第1物理層回路11のHSターミネーションやHSドライバーのオン、オフのシーケンスが示されており、PHY2の部分には、第2物理層回路12のHSターミネーションやHSドライバーのオン、オフのシーケンスが示されている。図15〜図20は、図14のシーケンスでの各タイミングでの動作を詳細に説明する図である。以下、図14を適宜、参照しながら、図15〜図20を用いて本実施形態の動作を詳細に説明する。ここでは、第1バスBS1にホスト2が接続され、第2バスBS2にデバイス4が接続されている場合について説明する。この場合には第1バスBS1側のポートPT1がアップストリームポートになり、第2バスBS2側のポートPT2がダウンストリームポートになる。
図15、図16はデバイスチャープKでの本実施形態の回路装置10の動作説明図である。図15、図16に示すように、第1物理層回路11は、HSドライバーHSD1、FSドライバーFSD1、終端抵抗として機能する抵抗RS11、RS12、プルアップ抵抗RPU1を備えている。第2物理層回路12は、HSドライバーHSD2、FSドライバーFSD2、終端抵抗として機能する抵抗RS21、RS22を備えている。ホスト2、デバイス4の構成については図11と同様であるため説明を省略する。また検出回路70は電圧差判定回路71と極性判定回路72を含む。
図14においてケーブルアタッチの後、ホスト2がリセットを開始すると、デバイス4がデバイスチャープKを送出する。デバイス4のデバイスチャープKの送出開始のタイミングにおいては、図14に示すようにバススイッチ回路40での第1バスBS1と第2バスBS2の接続はオンになっている。即ち図15に示すようにバススイッチ回路40のスイッチ素子BSW1、BSW2はオンになっている。そしてデバイスチャープKの際には、デバイス4のHSドライバーHSDBがオンになる。具体的には図8の信号DM用のスイッチ素子SW2がオンになる。またホスト2はFSドライバーをオンにしている。これによりデバイス4のHSドライバーHSDBからの電流が、バススイッチ回路40のスイッチ素子BSW2を経由して、ホスト2の抵抗RSA2に流れ込む。
このHSドライバーHSDBからの電流が、バススイッチ回路40のスイッチ素子BSW2に流れると、スイッチ素子BSW2のオン抵抗により、ノードN1の電圧VN1とノードN2の電圧VN2に電圧差VDF=VN1−VN2が発生する。図15では第2バスBS2から第1バスBS1に電流が流れるため、VN1<VN2となり、電圧差VDFの極性は負になる。検出回路70の電圧差判定回路71は、電圧差VDFの絶対値|VDF|がしきい値電圧Vthを越えたか否かを判定する。即ち|VDF|>Vthか否かを判定する。検出回路70の極性判定回路72は、電圧差VDFの極性が正なのか負なのかを判定する。即ちVN1>VN2なのかVN1<VN2なのかを判定する。例えばHSドライバーHSDBが流す電流をIHS=17.78mAとし、プロセス変動や温度変動を考慮したスイッチ素子BSW2のオン抵抗の最小値をRONminとした場合に、一例としては、Vth=IHA×RONminとすることができる。なお、マージンを持たせるために、0<Vth<IHA×RONminとしてもよい。
図15では、検出回路70の極性判定回路72が、電圧差VDFが負の極性であると判定する。これにより、ポートPT1がアップストリームポートであり、ポートPT2がダウンストリームポートであることを検出できる。即ち第1バスBS1がアップストリーム側のバスであり、第2バスBS2がダウンストリーム側のバスであることを検出できる。なお極性判定回路72により、電圧差VDFが正の極性であると判定された場合には、第1バスBS1がダウンストリーム側のバスであり、第2バスBS2がアップストリーム側のバスであると検出されるようになる。また図15では、検出回路70の電圧差判定回路71が、電圧差VDFの絶対値|VDF|がしきい値電圧Vthを越えたと判定する。これにより、デバイス4により第2バスBS2に対してデバイスチャープKが出力されたことを検出できるようになる。
このようなデバイスチャープKが、USBのバスリセット後に検出されると、本実施形態では、バススイッチ回路40の接続をオンからオフに切り替える。即ち図16に示すようにバススイッチ回路40のスイッチ素子BSW1、BSW2をオフにする。例えば図14においてタイミングt4の後に、バススイッチ回路40の接続がオンからオフに切り替わる。そして第1物理層回路11のHSドライバーHSD1がオンになる。即ち図14のタイミングt4の後に、第1物理層回路11(PHY1)のHSドライバーHSD1がオンになる。このとき、ホスト2のFSドライバーFSDAはオンになっており、HSターミネーションがオンになっている。これにより第1物理層回路11のHSドライバーHSD1からの電流が、ホスト2の抵抗RSA2に流れ込み、第1物理層回路11により、デバイスチャープKが第1バスBS1に出力されるようになる。即ち、デバイス4が出力したデバイスチャープKを、第1物理層回路11がリピートして第1バスBS1に対して出力するリピート動作が実現される。これによりホスト2は、あたかもデバイス4がデバイスチャープKを出力したかのように認識するようになる。
このときバススイッチ回路40はオフになっているため、デバイス4が第2バスBS2に対して出力したデバイスチャープKは、第1バスBS1には伝わらない。そして第2物理層回路12は、FSドライバーFSD2をオンにして、ホスト2の代わりに、HSターミネーションを行う。即ち図14のタイミングt4の後に、第2物理層回路12(PHY2)がHSターミネーションをオンにする。これによりデバイス4から見ると、あたかもホスト2がHSターミネーションを行ったかのような状態になる。
以上のように図15、図16では、デバイス4がデバイスチャープKを第2バスBS2に出力すると、このデバイスチャープKを検出回路70が検出する。そしてバススイッチ回路40による第1バスBS1と第2バスBS2の接続がオフになり、第1物理層回路11が、デバイスチャープKを第1バスBS1に出力する。これによりホスト2は、あたかもデバイス4がデバイスチャープKを出力したかのように認識するようになり、図11のようにデバイス4がホスト2に対してホストチャープKを出力する動作と同じ動作を実現できるようになる。
そして図11では、デバイス4のHSドライバーHSDBからの電流が、スイッチ素子BSW2を通過することで、スイッチ素子BSW2のオン抵抗RONが原因で、HSドライバーHSDBの定電流回路の動作範囲のマージンが減少するという問題が生じていた。これに対して図16では、バススイッチ回路40のスイッチ素子BSW2はオフになっており、デバイス4のHSドライバーHSDBからの電流は、スイッチ素子BSW2を通過せず、第2物理層回路12の抵抗RS22に流れ込む。従って、スイッチ素子BSW2のオン抵抗RONが原因で定電流回路の動作範囲のマージンが減少してしまう問題を解消できるようになる。
なおデバイス4が、第2バスBS2へのデバイスチャープKの出力を停止すると、第2物理層回路12は、このデバイスチャープKの出力の停止を検出する。そして第1物理層回路11は、第2バスBS2においてデバイスチャープKの出力の停止が検出されたときに、第1バスBS1に対するデイバスチャープKの出力を停止する。具体的には図14のタイミングt5の後に、第1物理層回路11(PHY1)がHSドライバーHSD1をオフにすることで、第1バスBS1に対するデイバスチャープKの出力が停止する。このようにすることで、デバイス4による第2バスBS2でのデバイスチャープKの出力の停止に連動して、第1バスBS1側においても第1物理層回路11がデバイスチャープKの出力を停止するようになる。
図17、図18はホストチャープK/J(1)での本実施形態の回路装置10の動作説明図である。ホストチャープK/J(1)は、図14に示すように、HSモードへの移行前であるタイミングt7の前でのホストチャープK/Jである。図17のホストチャープKでは、ホスト2は、HSドライバーHSDAをオンにしてDM信号線側に電流を流すと共に、FSドライバーFSDAをオンにしてHSターミネーションをオンにしている。これによりHSドライバーHSDAからの電流が、DM信号線側の抵抗RSA2に流れ込み、第1バスBS1へのホストチャープKの出力が行われる。そして、このホスト2による第1バスBS1へのホストチャープKの出力を、第1物理層回路11が検出する。例えば第1物理層回路11が、DM信号線での電圧レベルの変化を検出することで、第1バスBS1でのホストチャープKを検出できる。そして第1物理層回路11により第1バスBS1においてホストチャープKが検出されると、第2物理層回路12は、HSドライバーHSD2をオンにしてDM信号線側に電流を流す。第2物理層回路12のFSドライバーFSD2については、図16のデバイスチャープKの際に既にオンになっており、HSターミネーションがオンの状態になっている。これによりHSドライバーHSD2からの電流が、DM信号線側の抵抗RS22に流れ込み、第2物理層回路12により、ホストチャープKが第2バスBS2に出力されるようになる。即ち、ホスト2が出力したホストチャープKを、第2物理層回路12がリピートして第2バスBS2に出力するリピート動作が実現される。これによりデバイス4は、あたかもホスト2がホストチャープKを出力したかのように認識するようになる。なおこのホストチャープKのリピート出力の際に、バススイッチ回路40の接続はオフの状態になっている。
図18のホストチャープJでは、ホスト2は、HSドライバーHSDAをオンにしてDP信号線側に電流を流す。これによりHSドライバーHSDAからの電流が、DP信号線側の抵抗RSA1に流れ込み、第1バスBS1へのホストチャープJの出力が行われる。そして、このホスト2による第1バスBS1へのホストチャープJの出力を、第1物理層回路11が検出する。例えば第1物理層回路11が、DP信号線での電圧レベルの変化を検出することで、第1バスBS1でのホストチャープJを検出できる。そして第1物理層回路11により第1バスBS1においてホストチャープJが検出されると、第2物理層回路12は、HSドライバーHSD2からの電流をDP信号線側に流す。これによりHSドライバーHSD2からの電流が、DP信号線側の抵抗RS21に流れ込み、第2物理層回路12により、ホストチャープJが第2バスBS2に出力されるようになる。即ち、ホスト2が出力したホストチャープJを、第2物理層回路12がリピートして第2バスBS2に出力するリピート動作が実現される。これによりデバイス4は、あたかもホスト2がホストチャープJを出力したかのように認識するようになる。なおホストチャープJのリピート出力の際に、バススイッチ回路40の接続はオフの状態になっている。
以上のように図17、図18では、ホスト2がホストチャープK/Jを第1バスBS1に出力すると、このホストチャープK/Jを第1物理層回路11が検出する。そして第2物理層回路12が、ホストチャープK/Jを第2バスBS2に出力する。これによりデバイス4は、あたかもホスト2がホストチャープK/Jを出力したかのように認識するようになる。
図19、図20はホストチャープK/J(2)での本実施形態の回路装置10の動作説明図である。ホストチャープK/J(2)は、図14に示すように、HSモードへの移行後であるタイミングt7の後でのホストチャープK/Jである。
前述した図17、図18に示すように、ホスト2がホストチャープK/Jを第1バスBS1に出力すると、これを第1物理層回路11が検出し、第2物理層回路12が、第2バスBS2にホストチャープK/Jを出力する。このホストチャープK/Jは、図14のHSモードへの移行前のホストチャープK/J(1)である。そしてデバイス4は、第2物理層回路12により第2バスBS2に出力されたホストチャープK/Jを検出し、図14のタイミングt7に示すように、FSドライバーFSDBをオンにすることでHSターミネーションをオンにし、HSモードに移行する。これによりチャープ信号の信号振幅が例えば800mVから400mVに低下する。すると第2物理層回路12が、このチャープ信号の信号振幅の低下を検出する。そして、このように信号振幅の低下が検出されると、第1物理層回路11が、図17、図18ではオフであったFSドライバーFSD1を、図19、図20ではオンにして、HSターミネーションをオンにする。即ち図14のタイミングt7の後に、第1物理層回路11(PHY1)でのHSターミネーションがオンになる。このように第1物理層回路11がHSターミネーションをオンにすると、第1バスBS1でのチャープ信号の信号振幅も例えば800mVから400mVに低下する。これによりホスト2は、あたかもデバイス4がホストチャープK/Jを検出して、HSターミネーションをオンにしたかのように認識するようになる。そして、このように第1バスBS1での信号振幅が低下することで、ホスト2もHSモードに移行するようになる。
具体的には図19のホストチャープKでは、ホスト2のHSドライバーHSDAからの電流が、ホスト2の抵抗RSA2に流れると共に、上述のようにHSターミネーションをオンにした第1物理層回路11の抵抗RS12にも流れるようになる。このように抵抗RSA2と抵抗RS12の両方に電流が流れることで、第1バスBS1でのDM信号の信号振幅が低下するようになる。またホストチャープKでは、第2物理層回路12のHSドライバーHSD2からの電流が、第2物理層回路12の抵抗RS22に流れると共に、デバイス4の抵抗RSB2に流れる。即ち第2物理層回路12はホストチャープKのリピート動作を行っている。
また図20のホストチャープJでは、ホスト2のHSドライバーHSDAからの電流が、ホスト2の抵抗RSA1に流れると共に、HSターミネーションをオンにした第1物理層回路11の抵抗RS11にも流れる。このように抵抗RSA1と抵抗RS11の両方に電流が流れることで、第1バスBS1でのDP信号の信号振幅が低下するようになる。またホストチャープJでは、第2物理層回路12のHSドライバーHSD2からの電流が、第2物理層回路12の抵抗RS21に流れると共に、デバイス4の抵抗RSB1に流れる。即ち第2物理層回路12はホストチャープJのリピート動作を行っている。
以上のように図19、図20では、回路装置10は、ホストチャープK/J(2)についてもリピート動作を行う。またデバイス4が、FSドライバーFSDBをオンにして、第2バスBS2側においてHSターミネーションを行うと、第1物理層回路11もFSドライバーFSD1をオンにして、第1バスBS1側においてもHSターミネーションを行う。これによりホスト2及びデバイス4の両方をHSモードに移行させることが可能になる。
例えば前述した図12、図13では、ホスト2のHSドライバーHSDAからの電流が、スイッチ素子BSW1、BSW2を通過する。このため、スイッチ素子BSW1、BSW2のオン抵抗RONが原因で、チャープ信号の認証規格の電圧範囲を逸脱したり、ホストチャープK/Jの信号電圧のバランスが大きく崩れて、受信エラーになるなどの問題が発生するおそれがあった。この点、図19、図20では、バススイッチ回路40のスイッチ素子BSW1、BSW2はオフになっており、ホスト2のHSドライバーHSDAからの電流はスイッチ素子BSW1、BSW2を通過せず、第1物理層回路11の抵抗RS11、RS12に流れる。従って、スイッチ素子BSW1、BSW2のオン抵抗RONが原因でチャープ信号の認証規格の電圧範囲を逸脱したり、ホストチャープK/Jの信号電圧のバランスが大きく崩れるなどの問題を解消できるようになる。
次にHSモードのリセット時やサスペンド時における本実施形態の詳細な動作シーケンスについて説明する。
図21は、HSモードの転送においてリセットが行われた場合の動作シーケンスを示す信号波形図である。ホストは、HSモードでは、125μs(t11、t12)ごとにSOFのパケットを送出する。ホストがリセットを開始すると(t12)、FSモードに移行し、パケットがバス上に無くなってから3ms以上経過すると、デバイスはHSターミネーションをオフし、プルアップ抵抗をオンにする(t13)。そしてデバイスは、バスの状態がSE0であることが確認されたため(t14)、リセットが開始されたと判断し、デバイスチャープKを送出する。これに対してホストがホストチャープK/Jを送出することで、FSモードからHSモードに移行する。
図21のC1に示すように、本実施形態では、ホストがリセットを開始した場合に、バススイッチ回路40がオフからオンに切り替わり、処理回路20の転送処理がオンからオフに切り替わる。即ちホストによりリセットが行われた場合にバススイッチ回路40が第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続をオフからオンに切り替え、処理回路20が転送処理を停止する。このようにすれば、例えばHSモードの転送中にリセットが行われた場合に、第1バスBS1と第2バスBS2を電気的に接続して、ホストとデバイスとの間で、信号DP、DMを用いた信号転送を行うことが可能になる。その後、例えば図21のC2に示す範囲内の切替タイミングにおいて、バススイッチ回路40がオンからオフに切り替わり、処理回路20の転送処理がオフからオンに切り替わる。これにより、ホストとデバイスの間での信号のやり取りの後に、HSモードの転送処理に適正に移行することが可能になる。
図22はHSモードの転送からサスペンド、レジュームに移行する場合の動作シーケンスを示す信号波形図である。ホストがサスペンドを開始すると(t22)、FSモードに移行し、パケットがバス上に無くなってから3ms以上経過すると、デバイスはHSターミネーションをオフし、プルアップ抵抗をオンにする(t23)。そしてデバイスは、バスの状態がJであることが確認されたため(t24)、サスペンドが開始されたと判断する。そしてホストがレジュームを開始し(t25)、レジュームが終了すると(t26)、デバイスはレジュームの終了と同時に、サスペンドに入った時点のモードに戻す。そしてプルアップ抵抗をオフし、HSターミネーションをオンにして、HSモードに戻る。図22のD1に示すように、本実施形態では、ホストがサスペンドを開始した場合にもバススイッチ回路40がオフからオンに切り替わり、処理回路20の転送処理がオンからオフに切り替わる。即ちホストによりサスペンドが行われた場合に、バススイッチ回路40が第1バスBS1と第2バスBS2の間の接続をオフからオンに切り替え、処理回路20が転送処理を停止する。このようにすれば、例えばHSモードの転送中にサスペンドが開始した場合に、第1バスBS1と第2バスBS2を電気的に接続して、ホストとデバイスの間で、信号DP、DMを用いた信号転送を行うことが可能になる。そしてサスペンドの後、ホストがレジュームを行うことで、図22のD2に示すように、バススイッチ回路40がオンからオフに切り替わり、処理回路20の転送処理がオフからオンに切り替わる。このようにすれば、サスペンド後のレジュームにより、HSモードのデータ転送を適正に再開できるようになる。なお、サスペンドからリセットへの移行の動作シーケンスは、ケーブルアタッチからFSアイドルの後においてサスペンドからリセットに入る動作シーケンスと同様になる。
4.電子機器、ケーブルハーネス
図23に、本実施形態の回路装置10を含む電子機器300の構成例を示す。この電子機器300は、本実施形態の回路装置10と、処理装置であるメインコントローラー200を含む。メインコントローラー200は第1バスBS1に接続される。例えば第1バスBS1を介してメインコントローラー200と回路装置10は接続される。また回路装置10の第2バスBS2には例えばペリフェラルデバイス260が接続される。
図23に、本実施形態の回路装置10を含む電子機器300の構成例を示す。この電子機器300は、本実施形態の回路装置10と、処理装置であるメインコントローラー200を含む。メインコントローラー200は第1バスBS1に接続される。例えば第1バスBS1を介してメインコントローラー200と回路装置10は接続される。また回路装置10の第2バスBS2には例えばペリフェラルデバイス260が接続される。
メインコントローラー200は、例えばCPU又はMPU等のプロセッサーにより実現される。或いはメインコントローラー200を各種のASICの回路装置により実現してもよい。またメインコントローラー200は、複数の回路装置(IC)や回路部品が実装された回路基板により実現されてもよい。ペリフェラルデバイス260としては、例えば図1のような携帯型端末装置250などを想定できるが、これには限定されない。ペリフェラルデバイス260はウェアラブル機器などであってもよい。
電子機器300は、記憶部310、操作部320、表示部330を更に含むことができる。記憶部310は、データを記憶するものであり、その機能はRAMやROMなどの半導体メモリーやHDD(ハードディスクドライブ)などにより実現できる。操作部320は、ユーザーが入力操作を行うためのものであり、操作ボタンやタッチパネルディスプレイをなどの操作デバイスにより実現できる。表示部330は、各種の情報を表示するものであり、液晶や有機ELなどのディスプレイにより実現できる。なお操作部320としてタッチパネルディスプレイを用いる場合には、このタッチパネルディスプレイが操作部320及び表示部330の機能を兼ねることになる。
本実施形態により実現される電子機器300としては、例えば車載機器、印刷装置、投影装置、ロボット、頭部装着型表示装置、生体情報測定機器、距離、時間、流速又は流量等の物理量を計測する計測機器、基地局又はルーター等のネットワーク関連機器、コンテンツを配信するコンテンツ提供機器、或いはデジタルカメラ又はビデオカメラ等の映像機器などの種々の機器を想定できる。
図24に本実施形態の回路装置10を含むケーブルハーネス350の構成例を示す。ケーブルハーネス350は、本実施形態の回路装置10とケーブル360を含む。ケーブル360はUSB用のケーブルである。またケーブルハーネス350はUSBレセプタクル370を含んでもよい。或いはケーブルハーネス350は図1の静電気保護回路222、短絡保護回路223などを含むものであってもよい。ケーブル360は例えば回路装置10の第2バスBS2に接続される。回路装置10の第1バスBS1側には、例えば処理装置であるメインコントローラー200等が接続される。このケーブルハーネス350は、例えば車内において配線を引き回すなどの用途に用いられる。なおケーブルハーネス350は車用以外のハーネスであってもよい。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項および効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本発明の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態及び変形例の全ての組み合わせも、本発明の範囲に含まれる。また回路装置、電子機器、ケーブルハーネスの構成・動作や、バスモニター処理、バススイッチ処理、転送処理、切断検出処理、アップストリームポート検出処理等も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
BS1…第1バス、BS2…第2バス、T1…第1期間、T2…第2期間、
PT1、PT2…ポート、LC…信号線、BSW1、BSW2…スイッチ素子、
HSD1、HSD2、HSDA、HSDB…HSドライバー、
FSD1、FSD2、FSDA、FSDB…FSドライバー、
RS11、RS12、RS21、RS22…抵抗、
RSA1、RSA2、RSB1、RSB2…抵抗、
RPU1、RPUB…プルアップ抵抗、RPDA…プルダウン抵抗、
2…ホスト、3…BCレギュレーター、4…デバイス、
8…USBレセプタクル、9…システム基板、10…回路装置、
11…第1物理層回路、12…第2物理層回路、13…基準電流回路、20…処理回路、
22…リンク層回路、24…リピーターロジック回路、30…バスモニター回路、
40…バススイッチ回路、41…第1スイッチ回路、42…第2スイッチ回路、
50…クロック信号生成回路、52…発振回路、54…PLL回路、60…電源回路、
62…レギュレーター、70…検出回路、71…電圧差判定回路、72…極性判定回路、
110…定電流回路、120…電流制御回路、
200…メインコントローラー、210…USB−HUB、
220…ケーブルハーネス、221…充電回路、222…静電気保護回路、
223…短絡保護回路、224…ケーブル、226…USBレセプタクル、
250…携帯型端末装置、260…ペリフェラルデバイス、
300…電子機器、310…記憶部、320…操作部、
350…ケーブルハーネス、360…ケーブル、370…USBレセプタクル
PT1、PT2…ポート、LC…信号線、BSW1、BSW2…スイッチ素子、
HSD1、HSD2、HSDA、HSDB…HSドライバー、
FSD1、FSD2、FSDA、FSDB…FSドライバー、
RS11、RS12、RS21、RS22…抵抗、
RSA1、RSA2、RSB1、RSB2…抵抗、
RPU1、RPUB…プルアップ抵抗、RPDA…プルダウン抵抗、
2…ホスト、3…BCレギュレーター、4…デバイス、
8…USBレセプタクル、9…システム基板、10…回路装置、
11…第1物理層回路、12…第2物理層回路、13…基準電流回路、20…処理回路、
22…リンク層回路、24…リピーターロジック回路、30…バスモニター回路、
40…バススイッチ回路、41…第1スイッチ回路、42…第2スイッチ回路、
50…クロック信号生成回路、52…発振回路、54…PLL回路、60…電源回路、
62…レギュレーター、70…検出回路、71…電圧差判定回路、72…極性判定回路、
110…定電流回路、120…電流制御回路、
200…メインコントローラー、210…USB−HUB、
220…ケーブルハーネス、221…充電回路、222…静電気保護回路、
223…短絡保護回路、224…ケーブル、226…USBレセプタクル、
250…携帯型端末装置、260…ペリフェラルデバイス、
300…電子機器、310…記憶部、320…操作部、
350…ケーブルハーネス、360…ケーブル、370…USBレセプタクル
Claims (14)
- USB規格の第1バスが接続される第1物理層回路と、
前記USB規格の第2バスが接続される第2物理層回路と、
一端が前記第1バスに接続され、他端が前記第2バスに接続され、前記第1バスと前記第2バスとの間の接続を、第1期間においてオンにし、第2期間においてオフにするバススイッチ回路と、
前記第1バスから前記第1物理層回路を介して受信したパケットを前記第2物理層回路を介して前記第2バスに送信し、前記第2バスから前記第2物理層回路を介して受信したパケットを前記第1物理層回路を介して前記第1バスに送信する転送処理を、前記第2期間において行う処理回路と、
を含み、
前記第2物理層回路は、
前記第1物理層回路により前記第1バスにおいてホストチャープK/Jが検出されたときに、前記バススイッチ回路での前記第1バスと前記第2バスの接続がオフの状態で、前記第2バスに対してホストチャープK/Jを出力することを特徴とする回路装置。 - 請求項1において、
前記第1物理層回路は、
前記第2物理層回路により前記第2バスにおいてHSターミネーションが検出された場合に、前記第1物理層回路によるHSターミネーションをオンにすることを特徴とする回路装置。 - 請求項2において、
前記第1物理層回路は、
前記第1物理層回路による前記HSターミネーションがオフの状態で、前記第1バスにおける前記ホストチャープK/Jを検出し、前記第2物理層回路により前記第2バスにおいて前記HSターミネーションが検出された場合に、前記第1物理層回路による前記HSターミネーションをオンにすることを特徴とする回路装置。 - 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記第1物理層回路は、
前記第2バスにおいてデバイスチャープKが検出されたときに、前記バススイッチ回路での前記第1バスと前記第2バスの接続がオフの状態で、前記第1バスに対してデバイスチャープKを出力することを特徴とする回路装置。 - 請求項4において、
前記バススイッチ回路での電流検出を行う検出回路を含み、
前記第1物理層回路は、
USBのバスリセット後に前記第2バスから前記バススイッチ回路を介して前記第1バスに電流が流れたことが、前記検出回路により検出されたときに、前記第1バスに対して前記デバイスチャープKを出力することを特徴とする回路装置。 - 請求項5において、
前記第2バスから前記バススイッチ回路を介して前記第1バスに電流が流れたことが、前記検出回路により検出されたときに、前記バススイッチ回路は、前記第1バスと前記第2バスの接続をオンからオフにし、前記第2物理層回路は、前記第2物理層回路によるHSターミネーションをオンにすることを特徴とする回路装置。 - 請求項5又は6において、
前記検出回路は、
前記バスリセット後に前記第2バスから前記バススイッチ回路を介して前記第1バスに電流が流れたときに、前記第1バスがアップストリーム側のバスであり、前記第2バスがダウンストリーム側のバスであると検出し、前記バスリセット後に前記第1バスから前記バススイッチ回路を介して前記第2バスに電流が流れたときに、前記第1バスがダウンストリーム側のバスであり、前記第2バスがアップストリーム側のバスであると検出することを特徴とする回路装置。 - 請求項4乃至7のいずれかにおいて、
前記第1物理層回路は、
前記第2バスにおいて前記デバイスチャープKの出力の停止が検出されたときに、前記第1バスに対する前記デイバスチャープKの出力を停止することを特徴とする回路装置。 - 請求項8において、
前記第2物理層回路は、
前記第2バスでの前記デバイスチャープKの停止の後に、前記第1物理層回路により前記第1バスにおいて前記ホストチャープK/Jが検出されたときに、前記第2バスに対して前記ホストチャープK/Jを出力することを特徴とする回路装置。 - USB規格の第1バスが接続される第1物理層回路と、
前記USB規格の第2バスが接続される第2物理層回路と、
一端が前記第1バスに接続され、他端が前記第2バスに接続され、前記第1バスと前記第2バスとの間の接続を、第1期間においてオンにし、第2期間においてオフにするバススイッチ回路と、
前記第1バスから前記第1物理層回路を介して受信したパケットを前記第2物理層回路を介して前記第2バスに送信し、前記第2バスから前記第2物理層回路を介して受信したパケットを前記第1物理層回路を介して前記第1バスに送信する転送処理を、前記第2期間において行う処理回路と、
USBのバスリセット後に前記第2バスから前記バススイッチ回路を介して前記第1バスに電流が流れたときに、前記第1バスがアップストリーム側のバスであり、前記第2バスがダウンストリーム側のバスであると検出し、前記バスリセット後に前記第1バスから前記バススイッチ回路を介して前記第2バスに電流が流れたときに、前記第1バスがダウンストリーム側のバスであり、前記第2バスがアップストリーム側のバスであると検出する検出回路と、
を含むことを特徴とする回路装置。 - 請求項10において、
前記第1物理層回路は、
前記バスリセット後に前記第2バスから前記バススイッチ回路を介して前記第1バスに電流が流れたことが、前記検出回路により検出されたときに、前記第1バスに対してデバイスチャープKを出力することを特徴とする回路装置。 - 請求項11において、
前記第2物理層回路は、
前記第1物理層回路により前記第1バスにおいてホストチャープK/Jが検出されたときに、前前記第2バスに対してホストチャープK/Jを出力することを特徴とする回路装置。 - 請求項1乃至12のいずれかに記載の前記回路装置と、
前記第1バスに接続される処理装置と、
を含むことを特徴とする電子機器。 - 請求項1乃至12のいずれかに記載の前記回路装置と、
ケーブルと、
を含むことを特徴とするケーブルハーネス。
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