JP2019187731A - 簡易什器 - Google Patents

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孝義 土田
Takayoshi Tsuchida
孝義 土田
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Abstract

【課題】不使用時において小さなスペースに保管可能な簡易什器を提供する。【解決手段】背面部2と、背面部2の幅方向両側に配設される側面部3L,3Rと、背面部2と側面部3L,3Rとに着脱可能に支持される棚4,5と、を有する簡易什器1であって、側面部3L,3Rは、垂直軸回りに回動可能に背面部2に連結されている。【選択図】図7

Description

本発明は、簡易什器に関する。
従来、例えば、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、デパート等の売場において、商品陳列棚や冷蔵・冷凍ショーケースの近傍に簡易的に設置され、商品陳列棚や冷蔵・冷凍ショーケースに陳列された商品(物品)の関連商品を陳列するために用いられる簡易什器が知られている。
例えば、特許文献1に示される簡易什器は、上面視コ字状に形成されたフレームの内方に、棚板(棚)を略水平に装着することによって、棚板上に商品を陳列可能に構成されている。フレームは、上下方向に延びる複数の縦桟と上面視コ字状の複数の横桟とによって形成される格子状部材であり、縦桟と横桟とにより左右方向に延びる背面部と、背面部の両側端部それぞれから背面部に略直交して前後方向へ延びる左右一対の側面部が形成されている。また、棚板は、後端部と左右端部とに備えられた係止片と係合片とによって背面部と側面部の横桟に着脱可能に支持・装着されるものである。棚板を装着するフレームの横桟を選択することで、所望の高さ位置に棚板を支持させることができる。
特許第5359982号公報(第4,5頁、第1図)
簡易什器は、不使用時においてバックヤード等の保管場所に保管されるが、特許文献1に示される簡易什器にあっては、フレームが上面視コ字状に屈曲された横桟と縦桟とを溶接することで一体に形成されているため、簡易什器を保管するのに必要なスペースが大きくなってしまい、保管場所における保管効率を下げてしまう虞があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、不使用時において小さなスペースに保管可能な簡易什器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の簡易什器は、
背面部と、該背面部の幅方向両側に配設される側面部と、前記背面部と前記側面部とに着脱可能に支持される棚と、を有する簡易什器であって、
前記側面部は、垂直軸回りに回動可能に前記背面部に連結されていることを特徴としている。
この特徴によれば、棚を背面部に沿った状態または背面部と側面部とから棚を離脱させた状態とし、かつ、背面部と前後方向に重合するように側面部を垂直軸回りに回動させることで、背面部から前方側へ突出する寸法を抑えて折り畳むことができ、不使用時において小さなスペースに保管することができる。
前記背面部は、上面視コ字状に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、側面部を背面部に前後方向に重合するように折り畳むことで、背面部と側面部とに囲まれた空間を形成でき、この空間内に棚を収納することができ、簡易什器を構成する部材を一体に保管することができる。
前記背面部と前記側面部と前記棚とは、格子状部材によって形成されており、
前記棚は、前記背面部の前記格子状部材に係止可能な第1係止部と、前記側面部の前記格子状部材に係止可能な第2係止部と、を有していることを特徴としている。
この特徴によれば、棚上に物品を載置可能な陳列形態において、棚の取付け位置を選択できるとともに、棚の第1係止部および第2係止部を背面部または側面部の格子状部材に係止させることで、背面部、側面部および棚を簡素な構成で一体化することができる。
前記棚は、前記第1係止部を支点として前記背面部に対して水平軸回りに回動可能であることを特徴としている。
この特徴によれば、棚を水平軸回りに回動させることで背面部と前後方向に重合させて、背面部に支持させることができ、折り畳みの作業を簡便にできる。
前記棚は、上下に複数支持されており、下方側の前記棚は上方向へ回動され、上方側の前記棚は下方向へ回動され、上方側の前記棚と下方側の前記棚とは前記背面部と前記側面部との間に収納されることを特徴としている。
この特徴によれば、側面部を背面部に前後方向に重合するように折り畳んだ際に、上方側の棚および下方側の棚それぞれの自由端を背面部および側面部の上下端の間に収納可能であることから、棚上に物品を載置可能な陳列形態における各棚の奥行寸法を大きくすることができる。
前記第1係止部は、鉤状に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、鉤状の第1係止部を背面部の格子状部材へ係止させることで、背面部への着脱と回動を行うことができる。
本発明の実施例における陳列形態の簡易什器を示す斜視図である。 簡易什器を示す分解斜視図である。 (a)は、側面部材の回動を示す模式上面図であり、(b)は、棚の着脱時の側面部材を示す模式上面図である。 陳列形態の簡易什器を示す模式上断面図である。 (a),(b)は、簡易什器の折り畳み動作を説明する模式側断面図である。 (a),(b)は、図5に引き続き簡易什器の折り畳み動作を説明する模式側断面図である。 収納形態の簡易什器を示す斜視図である。
本発明に係る簡易什器を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る簡易什器につき、図1から図7を参照して説明する。以下、図1の紙面右下側を簡易什器の正面側(前方側)とし、正面側から見たときの上下左右前後方向を基準として説明する。
本実施例の簡易什器1は、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、デパート等の売場において、商品陳列棚や冷蔵・冷凍ショーケースの近傍に適宜設置され、例えば、精肉売場であれば焼肉のたれ、野菜売場であればドレッシング等のように、商品陳列棚や冷蔵・冷凍ショーケースに陳列された商品の関連商品が陳列される。
図1に示されるように、簡易什器1は、上面視コ字状に形成された本体2(背面部)、本体2の左右側端部にそれぞれ取付けられた左右一対の側面部材3L,3R(側面部)、本体2および側面部材3L,3Rの上部または下部にそれぞれ取付けられた上棚4および下棚5によって主に構成されており、上棚4および下棚5それぞれの載置部40,50上には、商品を陳列可能となっている(以降、この簡易什器1の形態を「陳列形態」と記載)。
図2に示されるように、本体2は、金属線材からなる矩形の枠体25に金属線材からなる複数の縦桟26,26,…と金属線材からなる縦桟26,26,…に直交する複数の横桟27,27,…とが溶接固定されることで略長方形の平板状に形成された格子状部材の左右端部がそれぞれ内向きに折り曲げられて、基部20と、該基部20の左右端部それぞれから当該基部20と略直交して前方側へと延びる前方延出部21,21を備えた上面視略コ字状に形成されている。
前方延出部21の前端部21a,21aの本体2の内方側(対向する前方延出部21側)には、上下方向に延びる円筒状の第1筒部材22a,22bが上下方向に離間してそれぞれ溶接固定されている。第1筒部材22a,22bの上下方向に連通する連通孔には、側面部材3Rまたは側面部材3Lの後述する上回動軸35aと下回動軸35fとがそれぞれ挿入されている。
基部20の左右端部それぞれに位置する縦桟26,26の本体2の内方側(前方延出部21側)には、上下方向に延びる円筒状の第2筒部材23,23がそれぞれに溶接固定されている。この第2筒部材23,23の上下方向に連通する連通孔には、金属製の線材によって下向きコ字状に形成されたチャンネル杆6の左右端部をそれぞれ挿入可能となっている。チャンネル杆6には、プライスカードやPOP(Point of purchase)広告等を掲示することができる。また、チャンネル杆6を第2筒部材23,23に挿入・設置する高さ位置はネジ等によって調整可能となっている。
次に、左側の側面部材3Lについて、図2,図3を用いて説明し、右側の側面部材3Rについては側面部材3Lを鏡像反転させた構成と略同一であるため、説明を省略する。側面部材3Lは、本体2の格子部材と同様に金属線材からなる格子部材であって、下方の略矩形部の上方に上方側が窄まる台形部が連なるウィング形に形成されている。尚、側面部材3Lの上下寸法は、本体2の上下寸法と略同寸であり、側面部材3Lの前後寸法は、本体2の左右寸法の半分の寸法よりも短寸となっている(図3(a)参照)。
枠体35の対向する上下端部間に亘って縦桟36が溶接固定されており、これら枠体35および縦桟36の内方側(対向する側面部材3R側)に横桟37が直交した部分が溶接固定されている。これにより、側面部材3L,3Rを互いに平行に配設した際に、本体2の前方延出部21,21よりも内方側かつ、枠体35および縦桟36よりも内方側に横桟37が配設される(図4参照)。
側面部材3Lは、上部の幅寸法(図2における前後方向の寸法)が下部の幅寸法よりも短寸となっている。また、側面部材3Lを構成する枠体35の後端部には、上端部から略垂直下方へ直線状に延びる上回動軸35aと、下端部から略垂直上方へ直線状に延びる下回動軸35fとを備えており、上回動軸35aおよび下回動軸35fが本体2の第1筒部材22a,22bに挿入されることで、側面部材3Lが本体2に対して垂直軸回りに回動可能に支持されている(図3参照)。
図2に示されるように、側面部材3Lの最下段の横桟37の前方側かつ内方側に(対向する側面部材3R側)には、前後方向に延びる円筒状の第3筒部材32Lが最下段の横桟37に沿って溶接固定されている。同様に、右側の側面部材3Rには、第3筒部材32Rが溶接固定されており、この第3筒部材32Rには、内部に金属製の線材によって横向きL字状に形成された閂7が軸方向に移動可能に挿通・保持されている(図1参照)。閂7は、第3筒部材32Lの開口と第3筒部材32Rの開口とが対向した状態で、第3筒部材32Lに挿入可能となっている。
次に、上棚4について、図2,図4,図5を用いて説明する。上棚4は、本体2や側面部材3Lの格子状部材と同様に、上面視コ字状に形成された枠体45に複数の縦桟46,46,…と3本の横桟47,47,47とが略直交して溶接固定されて形成された格子状部材から成り、略平板状に形成された載置部40と、載置部40の前端部から載置部40と略直交して上方向へ延びるストッパ41とを備えている。載置部40上には、商品を陳列できる。また、ストッパ41は、載置部40上に陳列された商品が、前方側へ落下することを防止するものであるとともに、図示しないプライスカードレールを取付け可能となっている。
上棚4は、枠体45の自由端部が載置部40の後端から載置部40と略平行に後方側へ直線状に突出し、略垂直下方へ折り曲げられ、さらに略垂直前方へ折り曲げられることで、前方側(載置部40側)に開口する側面視逆向きコ字状の鉤部42(第1係止部)が左右一対に形成されており、鉤部42は、載置部40よりも後方側かつ下方側に突出している。
図5に示されるように、鉤部42は、本体2の横桟27に係止可能に形成されており、係止される横桟27に応じて上棚4の取付け位置を選択できるとともに、横桟27に係止させることで、本体2への着脱と、鉤部42の内周縁42aが横桟27の外周面27aに当接することで案内されながら水平軸周りの回動を行うことができる。
図2に示されるように、載置部40のストッパ41側に配設された横桟47の下端部には、金属製の線材を下向きL字状に折り曲げて形成した係止部43,43(第2係止部)となっている。係止部43,43は、枠体45の側端部よりも外側方へそれぞれ突出しており、側面部材3L,3Rそれぞれの横桟37,37に係止可能である(図4参照)。
図4に示されるように、上棚4の左右寸法M2(一方の係止部43の外側端から他方の係止部43の外側端までの寸法)は、本体2の前方延出部21,21間の離間寸法M1よりも短尺となっている。また、係止部43,43の内側間の離間寸法M4は、互いに平行に配設された側面部材3L,3Rの一方の横桟37の外側端から他方の横桟37の外側端までの左右寸法M3よりも僅かに長寸な略同寸となっている。これらにより、折り畳み時に前方延出部21,21間に係止部43,43を移動させることができるとともに、陳列時に互いに平行に配設された側面部材3L,3Rの横桟37,37に係止部43,43を係止させることができる。
また、上述した寸法関係により、上棚4を略水平軸回りに回動させる際には、図3(b)に示されるように、側面部材3L,3Rを本体2の前方延出部21,21よりも外方側へと回動させることで、上棚4の係止部43,43が側面部材3L,3Rに当たることなく簡単に回動可能となっている。
次に、下棚5について、図2,図5(b),図6(a)を用いて説明する。尚、以降の説明において、上棚4と重複する点については説明を簡略化する。下棚5は、上棚4の格子状部材と同様に、上面視逆向きコ字状に形成された枠体55に複数の縦桟56,56,…と4本の横桟57,57,57,57とが略直交して溶接固定されて形成された格子状部材から成り、略平板状に形成された載置部50と、載置部50の前端部から載置部50と略直交して上方向へ延びるストッパ51とを備えている。尚、載置部50は、上棚4の載置部40よりも前後寸法が長寸かつ載置部40の左右寸法と略同寸であり、その面積が上棚4の載置部40よりも広い。
下棚5は、枠体55の自由端部が載置部50の後端から載置部50と略垂直に上方側へ直線状に突出し、略垂直後方へ折り曲げられ、さらに略垂直下方へ折り曲げられることで、下方側に開口する側面視下向きコ字状の鉤部52(第1係止部)が左右一対に形成されており、鉤部52は、載置部50よりも後方側かつ上方側に突出している。また、鉤部52の内、載置部50の後端から載置部50と略垂直に上方側へ直線状に突出する部分を後方起立部52bと呼称する。この後方起立部52bの上下寸法は、本体2の隣り合う横桟27,27間の寸法よりも長寸である。
図5(b),図6(a)に示されるように、鉤部52は、本体2の横桟27に係止可能に形成されており、係止される横桟27に応じて下棚5の取付け位置を選択できるとともに、本体2への着脱と、鉤部52の内周縁52aが横桟27の外周面27aに当接することで案内されながら水平軸周りの回動を行うことができる。
図2に示されるように、載置部50のストッパ51側に配設された横桟57の下端部には、下向きL字状の係止部53,53(第2係止部)が溶接固定されている。係止部53,53は、側面部材3L,3Rそれぞれの横桟37,37に係止可能である(図1参照)。
直接の図示は省略するが、下棚5の左右寸法は上棚4の左右寸法M2と略同寸であり、下棚5の係止部53,53間の離間寸法は上棚4の係止部43,43間の離間寸法M4と略同寸である。これらにより、折り畳み時に、本体2の前方延出部21,21間に下棚5の係止部53,53を移動させることができるとともに、陳列時に、互いに平行に配設された側面部材3L,3Rの横桟37,37に係止部53,53を係止させることができる。また、上棚4と同様に、下棚5を略水平軸回りに回動させる際には、図3(b)に示されるように、側面部材3L,3Rを本体2の前方延出部21,21よりも外方側へと回動させるとよい。
次に、簡易什器1の陳列形態について、図1を用いて説明する。先ず、側面部材3L,3Rを本体2の前方延出部21,21に沿って、かつ互いに略平行に配設させる。次いで、上棚4の鉤部42を本体2の横桟27に係止させ、上棚4の係止部43,43を側面部材3L,3Rの横桟37,37に係止させることで、本体2および側面部材3L,3Rに上棚4を取付ける。同様に、下棚5は、下棚5の鉤部52を横桟27に係止させ、下棚5の係止部53,53を横桟37,37に係止させる。尚、上棚4の鉤部42と本体2の横桟27との係止位置をそのままに、上棚4の係止部43,43を係止させる横桟37,37を選択することで、載置部40を略水平または傾斜させることができる。下棚5についても同様である。
陳列形態においては、上棚4の側端部に側面部材3Lまたは側面部材3Rが当接することで、側面部材3L,3Rの内側への回動が規制されるとともに、上棚4の係止部43,43によって側面部材3L,3Rが陳列形態よりも外側へ回動することが規制されている。下棚5についても同様に機能する。すなわち、上棚4および下棚5により本体2、側面部材3L,3Rが上面視コ字状に配設された状態で一体化されていることから、本体2、側面部材3L,3Rの各下端部が床に接することにより、安定して自立させることができる。
次に、陳列形態にある簡易什器1を折り畳み後述する収納形態とする手順について、図5〜図7を用いて説明する。尚、図5、図6については、説明の都合上、上棚4および下棚5の図示を簡略化している。
先ず、図5(a)に示される陳列形態の状態において、下棚5の前端を僅かに上方へ持ち上げ、下棚5の鉤部52が係止される本体2の横桟27に沿って側面部材3R側へと移動させることで、下棚5の左側の係止部53を側面部材3Lの横桟37から離脱させる。同様に、上棚4を僅かに上方に持ち上げ側面部材3R側へと移動させることで、上棚4の左側の係止部43を側面部材3Lから離脱させる。その後、側面部材3Lを本体2の前方延出部21,21よりも外方側へと回動させる。同様に、側面部材3Rから下棚5、上棚4の順に離脱させ、側面部材3Rを前方延出部21,21よりも外方側へと回動させる。このようにして、側面部材3L,3Rから上棚4と下棚5とを離脱させ、上棚4と下棚5とは水平軸回りの回動が可能となる。尚、上棚4と下棚5とを離脱させる際に、先に上棚4を離脱させてもよく、先に側面部材3Rから上棚4と下棚5とを離脱させてもよく、限定されるものではない。
次いで、図5(b)に示されるように、上棚4を、本体2の横桟27の外周面27aに上棚4の鉤部42の内周縁42aを案内させながら下方側へと水平軸回りに回動させる。尚、鉤部42の開口はストッパ41側に開放していることから、鉤部42が横桟27から離脱しにくくなっている。また、鉤部42は、上棚4の載置部40よりもストッパ41とは反対側に突出していることから、図5(b)に示されるように、載置部40を本体2の基部20に対して略平行となるように重合させることができる。
このように折り畳まれた上棚4は、鉤部42の開口が下方側に向くため、本体2の横桟27に吊支されかつ前後方向への移動が規制されているとともに、上棚4の係止部43の自由端部が隣り合う横桟27,27の間に挿通されているため、折畳まれた上棚4は上方側の横桟27によって上方向への移動が規制され、鉤部42の横桟27からの抜出し方向への移動が規制されている。このように、折り畳まれた上棚4は、本体2から離脱しにくくなっている。
尚、図5(b)に示されるように、側面部材3L,3Rから離脱した下棚5は、鉤部52,52の後方起立部52b,52bが隣り合う横桟27,27の間隔よりも上下方向に長寸となっているため下方側への回動が規制されている。
次いで、図6(a)に示されるように、下棚5の鉤部52の内周縁52aを本体2の横桟27の外周面27aに案内させながら下棚5を下方側へと水平軸回りに回動させる。尚、鉤部52の開口は載置部50側に開放していることから、鉤部52が横桟27から離脱しにくくなっている。また、鉤部52は、下棚5の載置部50に略直交しているとともに、後方起立部52bが隣り合う横桟27,27間の寸法よりも長い寸法分、本体2の基部20から前方へ突出することから、載置部50を基部20から離間させて基部20に対して略平行となるように重合させることができる。
このように下棚5が折り畳まれた際に、下棚5の載置部50と本体2の基部20との離間寸法は、同下棚5のストッパ51の載置部50からの突出寸法や折り畳まれた上棚4のストッパ41の前後寸法よりも長寸である、すなわち後方起立部52b,52bの寸法はストッパ51やストッパ41の寸法よりも長寸であるとともに、上述したように下棚5の載置部50の方が上棚4の載置部50の陳列形態における前後寸法よりも長寸であることから、下棚5が折畳まれる空間内へ入れ子状に上棚4を折り畳むことができる。このことから、上棚4と下棚5とは、互いの折り畳みの妨げとなることが防止されている。
折り畳まれた下棚5は、鉤部52の開口が前方側に向いているため、本体2の横桟27に対して上下方向への移動が規制されているとともに、下棚5の載置部50と本体2の基部20との間に上棚4のストッパ41や下棚5のストッパ51が配設されているため、載置部50が上棚4のストッパ41に当接したり、下棚5のストッパ51が基部20に当接したりすることで、折畳まれた収納された下棚5の後方向への移動が規制されるため、鉤部52の横桟27からの抜出し方向への移動が規制されている。そのため、折り畳まれた下棚5は、本体2から離脱しにくくなっている。
次いで、側面部材3L,3Rを本体2の基部20側へと垂直軸回りに回動させる。図6(a)に示されるように、折り畳まれた下棚5の載置部50は第1筒部材22a,22bよりも後方側に位置することから、前方延出部21の先端と略同一面上かつ基部20に対して略平行に側面部材3L,3Rを折り畳むことができる(図6(b)参照)。
次いで、図7に示されるように、直線状に連通した側面部材3L,3Rの第3筒部材32L,32Rの連通孔に、閂7を挿入させることで、簡易什器1の折り畳みが完了する(以降、この簡易什器1の形態を「収納形態」と記載)。
これらのように、簡易什器1は、収納形態において、本体2の基部20、上棚4、下棚5および側面部材3L,3Rを重合させ、コンパクトにできるため、不使用時において小さなスペースに保管することができる。
また、簡易什器1は、本体2が折り畳まれた上棚4、下棚5および側面部材3L,3Rを収納可能に左右方向へ延設された基部20および前後方向へ延設された前方延出部21,21により上面視コ字状に形成されていることから、側面部材3L,3Rと共に囲んだ空間を形成でき、この空間内に上棚4および下棚5を収納することができ、簡易什器1を構成する部材を一体に保管することができる。加えて、上面視コ字状に形成された本体2内に上棚4、下棚5および側面部材3L,3Rを折り畳むことができるため、本体2の下端部が床に接することにより自立可能である。
また、簡易什器1は、収納形態において、側面部材3L,3Rの回動を規制し、回動が規制された側面部材3L,3Rに当接することで下棚5の回動も規制され、回動が規制された下棚5に当接することで上棚4の回動も規制されることから、収納形態を保持することができる。そのため、各部材を保持した状態で簡易什器1を一体に保管できるとともに、持ち運びも容易である。
また、簡易什器1は、収納形態において、第3筒部材32L,32Rおよび閂7が簡易什器1の内方側に配置されるため、閂7に服等が引っ掛かりにくく、意図せず第3筒部材32L,32Rから離脱しにくい。
これまで、簡易什器1は、上棚4および下棚5を本体2に取付けたまま収納形態とすることができる態様として説明してきたが、本体2と側面部材3L,3Rとから上棚4および下棚5を離脱させ、本体2と前後方向に重合するように側面部材3L,3Rを垂直軸回りに回動させて折り畳むことで、個別に保管してもよい。この態様であっても、不使用時において小さなスペースに保管することができる。
また、上棚4の回動方向と下棚5の回動方向とが互いに反対であることから、陳列形態における上棚4および下棚5の奥行寸法を大きくすることができる。さらに、上棚4および下棚5を入れ子状に収納できることから、上棚4および下棚5の収納に必要なスペースを小さくすることができる。
また、本体2、側面部材3L,3R、上棚4および下棚5が金属製の線材により形成された格子状部材で形成されていることから、必要な強度を持たせた上で軽量化することができる。さらに、上棚4および下棚5の鉤部42,52および係止部43,53を本体2または側面部材3L,3Rの横桟27,37,37に係止させることで、本体2、側面部材3L,3R、上棚4および下棚5を簡素な構成で一体化することができる。加えて、収納形態において、上棚4および下棚5の係止部43,53を本体2の隣り合う横桟27,27間の空間や側面部材3L,3Rの隣り合う横桟37,37間の空間に挿通させて収納することができるため、前後寸法を短寸にすることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、簡易什器1は、商品陳列棚や冷蔵・冷凍ショーケースに陳列された商品の関連商品を陳列するために用いられる態様として説明したが、レジ台や作業台上、バックヤード等で使用されてもよく、小物商品、冊子、ハサミ等の器具等を陳列・収納するために使用されてもよく、その使用態様が限定されるものではない。
また、簡易什器1は、金属製の線材によって各格子状部材や各係止部等が形成されている態様として説明したが、これに限らず、樹脂製の線材や、樹脂や金属の型抜き形成によって本体2、側面部材3L,3R、上棚4および下棚5がそれぞれ一体形成されていてもよい。また、側面部材3L,3R、上棚4および下棚5は、木製や金属製等の板材等により非格子形状に形成されていてもよい。
また、簡易什器1は、上棚4と下棚5を備える態様であるとして説明したが、これに限らず、棚は1つだけであってもよく、3つ以上備える態様であってもよい。3つ以上備える際には、前記実施例と同様に収納された上棚4と下棚5とを、下棚5と略同様に水平軸回りに回動可能な別の棚と本体2の基部20との間に入れ子状に収納してもよく、前記実施例と同様に収納された上棚4と下棚5とは別に一つの棚を個別に収納してもよく、上棚4と略同一構成の棚が上下に配置され、それらの下方に配置される下棚5と略同一構成の棚と基部20との間に入れ子状に収納してもよい。また、4つ以上備える際には、上下に分けて、前記実施例と同様に一組ずつ上棚4と下棚5とを収納してもよい。
上棚4および下棚5は、陳列形態における前後寸法が同じでもよく、上棚4の前後寸法の方が下棚5の前後寸法よりも長寸に形成されていてもよく、限定されるものではない。
また、上棚4および下棚5は、鉤部42,52が本体2の横桟27に係止されることによって水平軸回りに回動可能に支持される態様として説明したが、これに限らず、横桟27の前方延出部21,21に対して水平軸回りに回動可能に支持される態様であってもよい。さらに、第1係止部が鉤部42,52である態様であるとして説明したが、これに限らず、所謂D環や、本体2に設けられた軸受に棚に設けられた回動軸を挿通する態様であってもよく、限定されるものではない。第2係止部43,53についても同様に、側面部に取付け可能であればよく、チェーン等の線状部材やL字状の支持部材等によって商品を陳列可能に支持可能な手段が他にあれば設けられていなくともよい。
また、上棚4および下棚5には、ストッパ41,51が形成されている態様として説明したが、これに限らず、形成されていなくともよい。この態様であれば、収納形態における簡易什器1の前後寸法をさらに短寸にすることができる。
また、上棚4および下棚5は、本体2の基部20の左右方向の寸法の略半分の寸法や、3分の1程度の寸法に形成されていてもよく、限定されるものではない。また、棚は、側面部材3Lまたは側面部材3Rの一方にだけ係止されていてもよい。これらの態様であれば、棚を上下方向ばかりでなく、左右方向においても選択して容易に配設することができるとともに、棚の上方の空間に係止部が配置されないようにすることができるため、陳列する物品に応じて当該空間を活用することができる。
本体2は、格子状部材を折り曲げることで基部20と前方延出部21,21とが形成されている態様として説明したが、これに限らず、基部と前方延出部とが別部材に形成されていてもよく、互いに回動可能に連結されていてもよい。さらに、基部20と前方延出部21との間の角度は適宜変更されればよく、棚の形状についても同様である。
閂7を第3筒部材32L,32Rに挿入させることで、側面部材3L,3Rの回動を規制する態様として説明したが、これに限らず、単に、上棚4や下棚5を本体2から離脱させて、側面部材3L,3Rに係止させることで規制してもよく、側面部材3Lに垂直軸回りに回動可能に軸支されたS字フックを側面部材3Rに係止させることで規制してもよく、側面部材3L,3Rの回動を規制する態様のものであれば、側面部材3L,3Rの回動を規制する規制手段が限定されるものではない。また、簡易什器には、規制手段が設けられていなくともよい。
1 簡易什器
2 本体(背面部)
3L,3R 側面部材(側面部)
4 上棚
5 下棚
27 横桟
37 横桟
42 鉤部(第1係止部)
43 係止部(第2係止部)
52 鉤部(第1係止部)
53 係止部(第2係止部)

Claims (6)

  1. 背面部と、該背面部の幅方向両側に配設される側面部と、前記背面部と前記側面部とに着脱可能に支持される棚と、を有する簡易什器であって、
    前記側面部は、垂直軸回りに回動可能に前記背面部に連結されていることを特徴とする簡易什器。
  2. 前記背面部は、上面視コ字状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の簡易什器。
  3. 前記背面部と前記側面部と前記棚とは、格子状部材によって形成されており、
    前記棚は、前記背面部の前記格子状部材に係止可能な第1係止部と、前記側面部の前記格子状部材に係止可能な第2係止部と、を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の簡易什器。
  4. 前記棚は、前記第1係止部を支点として前記背面部に対して水平軸回りに回動可能であることを特徴とする請求項3に記載の簡易什器。
  5. 前記棚は、上下に複数支持されており、下方側の前記棚は上方向へ回動され、上方側の前記棚は下方向へ回動され、上方側の前記棚と下方側の前記棚とは前記背面部と前記側面部との間に収納されることを特徴とする請求項4に記載の簡易什器。
  6. 前記第1係止部は、鉤状に形成されていることを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載の簡易什器。
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