JP2019187743A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
Description
さらに、特許文献1では、外装シートを構成する不織布全て、すなわち、吸収性本体の前後端部をカバーする前後押えシートや、最外側不織布と共に糸ゴムを挟持する上層不織布についても、最外側不織布と同様の柔軟な不織布を採用するのが望ましいとしている。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
縦方向、及び、横方向を有し、吸収性コアを備える吸収性本体、及び、一対の胴回り部を有し、前記胴回り部は、最も肌側に配置された肌側シート部、及び、前記横方向に伸縮可能な複数の糸ゴムを備える吸収性物品であって、前記一対の胴回り部のうちの少なくとも一方の胴回り部では、前記肌側シート部のKES法による曲げ剛性は0.0096N・m2/m×10-4以下であり、前記胴回り部の厚さ方向における前記肌側シート部と前記糸ゴムとの間であり、前記縦方向における前記吸収性本体より胴回り側において、内層シート部を有し、前記内層シート部のKES法による曲げ剛性は、前記肌側シート部の前記曲げ剛性より高いことを特徴とする吸収性物品である。
以下、本発明に係る吸収性物品として、乳幼児用のパンツ型使い捨ておむつを例に挙げて実施形態を説明する。ただし、本発明に係る吸収性物品は、乳幼児用のパンツ型使い捨ておむつに限らず、大人用のパンツ型使い捨ておむつや、テープ型の使い捨ておむつや、生理用ショーツ等にも適用できる。
図1は、パンツ型使い捨ておむつ1(以下「おむつ」)の斜視図である。図2は、展開かつ伸長状態のおむつ1の平面図である。図3は、図2のII線での断面図である。
図4Aは、比較例の胴回り部40を厚さ方向に切った断面模式図であり、図4Bは、本実施形態の胴回り部20を厚さ方向に切った断面模式図である。図5は、図3に示す腹側胴回り部20の断面図を拡大した図である。
図6から図9は、胴回り部20の変形例の断面図である。
図6に示す胴回り部20では、図5と同様の構成であり、第2シート22(非肌側シート部222)と共に糸ゴム23を挟んで固定する第1シート21が内層シート部21に相当し、第1シート21の曲げ剛性が肌側シート部221の曲げ剛性より高くなっている。ただし、図6では、縦方向における内層シート部21の胴回り側の端部212も、第2シート22と共に肌側に折り返されている。
前述のように、胴回り部20の着用者への肌当たりをよくし、着用者の肌に縦皺のギャザー痕を付きにくくするために、肌側シート部221を柔軟性(ドレープ性)の高いシートとする。以下、肌側シート部221の構成について説明する。なお、非肌側シート部222も同様の柔軟性を有することが好ましい。
前述のように、肌側シート部221のKES法による曲げ剛性は0.0096N・m2/m×10-4以下とする。これにより、繊維が曲がり易く、繊維とそれに触れる指先との接触距離が長くなって、摩擦係数MIUが高くなる。ただし、肌側シート部221のKES法に基づく曲げ剛性は0.0035N・m2/m×10-4以上とすることが好ましい。曲げ剛性が0.0035N・m2/m×10-4未満の場合には、肌側シート部221の引張強度が低くなり、着用中に胴回り部20の一部が破断するおそれがある。その結果として、摩擦係数の変動係数MMD/MIU×100が2%以上6%以下となることで、摩擦係数のバラつきが小さくなって滑らかになる。すなわち、指先の指紋にまとわりつく繊維を増やして、なめらかな触感を実現することができる。
肌側シート部221のKES法に基づく圧縮仕事量WCは0.14N・m/m2以上0.2N・m/m2以下、圧縮回復率RCは15%以上50%以下であるとよい。圧縮仕事量WCが0.2N・m/m2より大きいと、胴回り部20が着用者に接触した際に、胴回り部20の収縮により形成された凸部26が押し潰されにくく、着用者の肌に食い込みやすくなるからである。また、圧縮回復率RCが50%より大きいと、胴回り部20が着用者に接触した際に、押し潰された凸部26が元に戻ろうとする力が強く、着用者の肌への局所的な凸部26の接触圧が高くなるからである。逆に、圧縮仕事量WCが0.14N・m/m2未満であったり、圧縮回復率RCが15%未満であったりすると、胴回り部20の剛性が低過ぎて、着用中に胴回り部20の一部が破断するおそれがある。そこで、肌側シート部221の圧縮仕事量WC及び圧縮回復率RCを上記の範囲にすることで、胴回り部20の引張強度を適度に得つつ、着用者の胴回りにギャザー痕を付きにくくすることができる。
肌側シート部221は、主としてポリエチレン繊維からなる連続繊維を互いに熱融着させることによって形成された繊維ウエブであって、繊維の自由末端が表面に存在しないことから毛羽立ちが少なく、シート表面が良好な滑らかさを有するといえる。さらに、ポリエチレン繊維は、ポリプロピレン繊維に比して柔軟であるから、表面が柔軟性に優れ、僅かな荷重下においても変形して着用者の身体が動いたときに、その動きに柔らかく追従、フィットすることができる。
実施例1の不織布として、坪量20.40g/m2であって平均繊維径が14.83μmのポリエチレン繊維から構成されたスパンボンド不織布を使用した。
実施例2の不織布として、坪量18.98g/m2であって平均繊維径が16.89μmのポリエチレン繊維から構成されたスパンボンド不織布を使用した。
実施例3の不織布として、坪量20.84g/m2であって平均繊維径が20.28μmのポリエチレン繊維から構成されたスパンボンド不織布を使用した。
実施例4の不織布として、坪量25.12g/m2であって平均繊維径が16.77μmのポリエチレン繊維から構成されたスパンボンド不織布を使用した。
実施例5の不織布として、坪量15.14g/m2であって平均繊維径が16.77μmのポリエチレン繊維から構成されたスパンボンド不織布を使用した。
比較例1の不織布として、坪量20.37g/m2であって平均繊維径が12.19μmのポリプロピレン繊維から構成されたスパンボンド不織布を使用した。
比較例2の不織布として、坪量15.08g/m2であって平均繊維径が17.35μmの複合繊維から構成されたスパンボンド不織布を使用した。複合繊維は、連続繊維であって、芯部をポリプロピレン、鞘部をポリエチレンとする芯鞘型複合繊維を使用した。
比較例3の不織布として、坪量23.52g/m2であって、平均繊維径が16.64μmの複合繊維から構成されたエアスルー不織布を使用した。複合繊維には、繊維長が51mmの短繊維であって、芯部をポリエチレンテレフタレート(PET)、鞘部をポリエチレンとする芯鞘型複合繊維を使用した。
各不織布から100mm×200mmのサンプル(N=10)を得て、それらのサンプルの坪量を求めてその平均値を各不織布の坪量とした。
各不織布から10mm×10mmのサンプルを切り出して準備して、プレパラートの上に配置した。次に、各サンプルにグリセリンを適量滴下して、サンプル全体がグリセリンで浸された状態にして、その上からカバーガラスを置いた。次に、公知の光学顕微鏡(例えば、KEYENCE製VHC−100 Digital Microscope Lens VH-Z450)を用いてサンプルのシート表面を倍率1000倍で観察して、シート表面に露出している繊維(N=50)の繊維径を測定し、平均値を平均繊維径とした。
表面特性の測定は、カトーテック(株)製KES−FB4−A−AUTO(自動化表面試験機)を用いて、各不織布の100mm×100mmの範囲をサンプルとし、平滑な金属平面の試験台に配置して行った。各サンプルを0.1cm/secの一定速度で水平に各不織布の製造時の機械方向(繊維の配向する方向)へ0〜2cm移動させ、外形寸法5mm×5mmの摩擦子(測定子)を用いて、初期荷重50gfの条件下において、移動区間内の平均摩擦係数をMIU,そのときの摩擦係数の標準偏差をMMDとして各数値を算出した。サンプルごとに同様の測定を5回行い、その平均を各サンプルのMIU、MMDの値とした。
各不織布の厚さ寸法の測定には、カトーテック(株)製KES−FB3−AUTO−A圧縮試験機を用いた。まず、各不織布を100mm×100mmの大きさに切り出してサンプルとし、サンプルの中心を上下に位置する円盤で静かに挟み込み圧縮面積(円盤の面積)2.0cm2、0.49hPa荷重下における各サンプルの厚さ寸法T0を測定する。次に、加圧速度0.02mm/秒で49.03hPa荷重下になるまで測定サンプルを圧縮し、49.03hPa荷重下における厚さ寸法Tmを測定した。また、厚さ寸法T0から厚さ寸法Tmまで圧縮時に要した仕事量(N・m/m2)をWC,厚さ寸法Tmから厚さ寸法T0に復元時に要した仕事量をWC2として、下記の計算式に基づいて圧縮回復率RC(%)を求めた。
RC(%)=WC2/WC×100
表1の結果から、不織布の曲げ剛性が、比較例1〜3のように0.0096N・m2/m×10-4より大きいと、着用者の肌にギャザー痕が付きやすく、実施例1〜5のように0.0096N・m2/m×10-4以下であると、着用者の肌にギャザー痕が付きにくいといえる。また、実施例5のように曲げ剛性が0.0035N・m2/m×10-4以上であれば、着用中に胴回り部20が破断することなく、実施例5の不織布を肌側シート部221として問題なく使用できるといえる。
10 吸収性本体、
11 吸収体、11A 吸収性コア、11B コアラップシート、
12 トップシート、13 バックシート、14 外装シート、
15 脚周り弾性部材、
20 腹側胴回り部(胴回り部)、
20A 胴回り側部、20B 吸収性本体側部、
20C 中間部、20D コア側部、
21 第1シート(内層シート部、第2内層シート部、第3内層シート部)、
22 第2シート、221 肌側シート部、222 非肌側シート部、
23 糸ゴム、23a〜23e 胴回り側糸ゴム、
23f コア側糸ゴム、23g 中間糸ゴム、
24 内層シート部、25 内層シート部、26 凸部
30 背側胴回り部(胴回り部)、31 第1シート、
32 第2シート、33 糸ゴム、
40 比較例の胴回り部、
50 接着剤、
Claims (15)
- 縦方向、及び、横方向を有し、
吸収性コアを備える吸収性本体、及び、一対の胴回り部を有し、
前記胴回り部は、最も肌側に配置された肌側シート部、及び、前記横方向に伸縮可能な複数の糸ゴムを備える吸収性物品であって、
前記一対の胴回り部のうちの少なくとも一方の胴回り部では、
前記肌側シート部のKES法による曲げ剛性は0.0096N・m2/m×10-4以下であり、
前記胴回り部の厚さ方向における前記肌側シート部と前記糸ゴムとの間であり、前記縦方向における前記吸収性本体より胴回り側において、内層シート部を有し、
前記内層シート部のKES法による曲げ剛性は、前記肌側シート部の前記曲げ剛性より高いことを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1に記載の吸収性物品であって、
前記胴回り部は、最も非肌側に配置された非肌側シート部を備え、
前記糸ゴムは、前記厚さ方向における前記内層シート部と前記非肌側シート部との間に配置され、
前記肌側シート部は、前記縦方向における前記非肌側シート部の胴回り側の端部が肌側に折り返された部分であることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項2に記載の吸収性物品であって、
前記縦方向における前記内層シート部の胴回り側の端部も肌側に折り返されていることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1に記載の吸収性物品であって、
前記胴回り部は、前記内層シート部より非肌側に配置された第2内層シート部と、最も非肌側に配置された非肌側シート部とを備え、
前記第2内層シート部のKES法による曲げ剛性は0.0096N・m2/m×10-4以下であり、
前記糸ゴムは、前記厚さ方向における前記第2内層シート部と前記非肌側シート部との間に配置され、
前記肌側シート部は、前記縦方向における前記非肌側シート部の胴回り側の端部が肌側に折り返された部分であることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1に記載の吸収性物品であって、
前記胴回り部は、
前記内層シート部より非肌側に配置された第3内層シート部と、最も非肌側に配置された非肌側シート部とを備え、かつ、
前記縦方向において、前記吸収性本体より胴回り側の胴回り側部と、前記吸収性コアと前記厚さ方向において重なるコア側部とを有し、
前記複数の糸ゴムは、前記胴回り側部に配置された胴回り側糸ゴムと、前記コア側部に配置されたコア側糸ゴムと有し、
前記胴回り側糸ゴムは、前記厚さ方向における前記内層シート部と前記第3内層シート部との間に配置され、
前記コア側糸ゴムは、前記厚さ方向における前記第3内層シート部と前記非肌側シート部との間に配置されていることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項5に記載の吸収性物品であって、
前記胴回り部は、前記縦方向において、前記胴回り側部と前記コア側部との間に中間部を有し、
前記複数の糸ゴムは、前記中間部に配置された中間糸ゴムを有し、
前記中間糸ゴムは、前記厚さ方向における前記内層シート部と前記第3内層シート部との間と、前記厚さ方向における前記第3内層シート部と前記非肌側シート部との間との、それぞれ配置されていることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1から6の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
前記胴回り部は、前記縦方向において、前記吸収性本体より胴回り側の胴回り側部と、前記吸収性本体と前記厚さ方向において重なる吸収性本体側部とを有し、
前記胴回り側部を前記横方向に単位長さだけ伸長させる力の大きさを前記胴回り側部の前記縦方向の長さで除した値は、前記吸収性本体側部を前記横方向に単位長さだけ伸長させる力の大きさを前記吸収性本体側部の前記縦方向の長さで除した値より小さいことを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1から7の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
前記縦方向において、前記内層シート部の胴回り側の端は、前記複数の糸ゴムのうち最も胴回り側に配置された前記糸ゴムよりも胴回り側に位置していることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1から8の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
前記縦方向において、前記内層シート部の股下側の端は、前記吸収性本体の胴回り側の端よりも股下側に位置していることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1から9の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
前記肌側シート部のKES法による曲げ剛性は0.0035N・m2/m×10-4以上であることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1から10の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
前記肌側シート部のKES法による圧縮回復率RCが15%以上50%以下であることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1から11の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
前記肌側シート部の坪量は10g/m2以上30g/m2以下であり、49.03hPa荷重時の見掛け密度は0.12g/cm3以上0.2g/cm3以下であることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1から12の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
前記肌側シート部は、繊維径が14μm以上22μm以下の繊維を含み、KES法による摩擦係数の変動係数MMD/MIU×100が2%以上6%以下であることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1から13の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
前記肌側シート部の摩擦係数MIUが少なくとも0.25であることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1から14の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
前記肌側シート部は、ポリエチレン繊維を含むことを特徴とする吸収性物品。
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