JP2019188568A - 電力消費体の制御装置、制御システム、および電力消費体の制御方法 - Google Patents

電力消費体の制御装置、制御システム、および電力消費体の制御方法 Download PDF

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啓之 伊夫伎
川本 竜二
Ryuji Kawamoto
竜二 川本
充典 杉浦
Michinori Sugiura
充典 杉浦
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Abstract

【課題】現場において複数の制約条件を容易に設定することが可能な電力消費体の制御装置を提供すること。
【解決手段】モータ111を有する電動工具10の制御を行う制御装置20であって、表示部22と、ログ表示切替部23とを備えている。表示部22は、電動工具10の駆動に関する複数の制御値のログのうち少なくとも一部のログを表示する。ログ表示切替部23は、電動工具10の駆動の制約条件を設定する際に、制約条件を設定するために必要な制御値のログを表示部22に表示するように表示を切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータを有する電力消費体を制御する電力消費体の制御装置、制御システム、および電力消費体の制御方法に関する。
作業現場や工場において、ドリルやドライバなどの先端工具をモータによって回転駆動して所望の作業を行う電動工具が広く用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
このような電動工具では、トリガの引き量に応じた回転数制御の方法や、過負荷時のリミット条件は、シミュレーション、プログラミングおよび実機テストという大掛かりなプロセスを繰り返すことで決定されていた。
特許第6107385号明細書
そのため、電動工具の制御則をきめようとしても、例えば電圧、電流、トルク、または温度などのいずれかの単一条件にとどまり、現場の実態に応じた複合条件下において制御則を反映することが困難であった。
本発明の目的は、現場において複数の制約条件を容易に設定することが可能な電力消費体の制御装置、制御システム、および電力消費体の制御方法を提供することである。
第1の発明にかかる電力消費体の制御装置は、モータを有する電力消費体の制御を行う制御装置であって、表示部と、表示切替部と、を備える。表示部は、電力消費体の制御に関する複数の制御値のログのうち少なくとも一部のログを表示する。表示切替部は、電力消費体の駆動の制約条件を設定する際に、制約条件を設定するために必要な制御値のログを表示部に表示するように表示を切り替える。
例えば、電力消費体として電動工具を用いた場合、電動工具で必要となるログは、目標値、出力値、およびセンサの値がそれぞれ多数存在し、10を超える場合がある。現場の作業者がこれらのログをもとに所望の制約条件を設定することは、単にログの波形を表示したとしても煩雑であるため、困難である。
しかしながら、本発明では、表示切替部によって、制約条件を設定することを所望する制御値に関連するログに絞って表示することが出来るため、例えば表示するログを切替ながらそれぞれについて制約条件を決めることで、複数の制約条件を容易に設定することができる。
このように、例えば閾値を設定することを所望する制御値に関連するログのみを表示でき、他の余分なログが表示されないため、作業者は、ログの状態を読み取りやすく、閾値を設定しやすくなる。 なお、電力消費体としては、例えば、上述した電動工具以外に、園芸工具、モビリティ、ロボット、およびドローン等を挙げることができる。
また、制御値としては、例えば、モータの回転速度、モータの回転角度位置、モータのPWM(Pulse Width modulation)制御におけるONデューティ比、電動工具のトリガ引き量、バッテリ電圧、モータ電流、モータ温度、FET(field effect transistor)温度、電流比、およびトルクなどを挙げることができる。
また、制約条件としては、目標値、上下値リミッタ、目標値テーブル、およびシーケンス動作などを挙げることができる。
第2の発明にかかる電力消費体の制御装置は、第1の発明にかかる電力消費体の制御装置であって、複数の制御値は、目標値、出力値およびセンサの値を含む。
これにより、目標値、出力値、及びセンサの値などについて制約条件を設定することができる。
なお、センサとしては、例えば電動工具のトリガの引き量センサ、電圧センサ、電流センサ、トルクセンサ、モータの温度を検出する温度センサと、FET温度を検出する温度センサ、加速度センサ、および角速度センサ等を挙げることができる。
第3の発明にかかる電力消費体の制御装置は、第1の発明にかかる電力消費体の制御装置であって、表示部は、ログをグラフ化して表示する。
これにより、現場の作業者であっても制御値の時間による変動を容易に確認することができ、閾値などの制約条件を設定しやすくなる。
第4の発明にかかる電力消費体の制御装置は、第1の発明にかかる電力消費体の制御装置であって、設定部を更に備えている。設定部は、電力消費体の駆動の制約条件を電力消費体に対して設定する。
これにより、設定された閾値に基づいて電力消費体を動作することができる。なお、制御装置で決定された制約条件は、無線、有線または記録媒体などで電力消費体に送信され、電力消費体で設定される。
第5の発明にかかる電力消費体の制御装置は、第4の発明にかかる電力消費体の制御装置であって、設定部は、電力消費体に制約条件を送信する。
これにより、作業者が例えば記録媒体の差し込みなどを行わず、簡単に電力消費体に閾値を設定することができる。
第6の発明にかかる電力消費体の制御装置は、第1の発明にかかる電力消費体の制御装置であって、制約条件決定部を更に備えている。制約条件決定部は、表示部に表示されている制御値のログに対する操作に基づいて、操作されたログの制御値に対する制約条件を決定する。
これにより、表示されているログを操作することにより、直感的に閾値などの制約条件を設定できるため、現場の作業者であっても容易に制約条件を設定することができる。
第7の発明にかかる制御システムは、第1から第6のいずれかの発明の電力消費体の制御装置と、電力消費体と、を備えている。電力消費体は、電力消費体の制御装置に複数のログを送信する送信部を有する。
これにより、電力消費体の制御装置は、送信されてきた複数の制御値のログを表示することができ、さらに、例えば所望のログに絞って表示することが出来るため、表示するログを切替ながらそれぞれについて制約条件を決めることで、複数の制約条件を容易に設定することができる。
第8の発明にかかる電力消費体の制御方法は、モータを有する電力消費体の制御方法であって、表示工程と、表示切替工程と、を備えている。表示工程は、モータを有する電力消費体の駆動に関する複数の制御値のログの少なくとも一部を表示する。表示切替工程は、電力消費体の駆動の制約条件を設定する際に、制約条件を設定するために必要な制御値のログを表示するように表示を切り替える。
これにより、例えば所望のログに絞って表示することが出来るため、表示するログを切替ながらそれぞれについて制約条件を決めることで、複数の制約条件を容易に設定することができる。
本発明によれば、現場において複数の制約条件を容易に設定することが可能な電力消費体の制御装置、制御システム、および電力消費体の制御方法を提供することができる。
本発明にかかる実施の形態における制御システムの構成を示すブロック図。 図1の表示部によるログの表示の一例を示す図。 図1の表示部によるログの表示の一例を示す図。 図1の表示部によるログの表示の一例を示す図。 図1の表示部によるログの表示の一例を示す図。 図1の表示部によるログの表示の一例を示す図。 図1の制約条件の一例である目標値テーブルを示す図。 図1の表示部による設定画面の表示の一例を示す図。 本発明にかかる実施の形態における制御装置の動作フローを示す図。
以下に、本発明の実施の形態に係る制御システムについて図面に基づいて説明する。
<構成>
(制御システム100の概要)
図1は、本発明に係る実施の形態における制御システム100の構成を示すブロック図である。
本発明に係る実施の形態における制御システム100は、電動工具10と、制御装置20と、を備えている。電動工具10は、ドリルビットやドライバービットなどの先端工具をモータによって回転駆動して所望の作業を行うインパクト工具などである。制御装置20は、電動工具10の駆動制御に関する制御値のログを表示し、制御値の制約条件を設定する。
なお、制御値は、例えば、モータの回転速度、モータのPWM(Pulse Width modulation)制御におけるONデューティ比、電動工具のトリガ引き量、バッテリ電圧、モータ電流、モータ温度、FET(field effect transistor)温度、および電流比等である。
また、制約条件とは、目標値(固定値)、上下値リミッタ、目標値テーブル、およびシーケンス動作などであり、後述する制御装置20から設定可能である。
(電動工具10)
電動工具10は、機構部11と、入力部12と、制御部13と、ログ出力部14と、電源部15とを備えている。機構部11は、ドリルやドライバなどを駆動する。入力部12は、電動工具10に設けられた各種センサによって検出された値を制御部13へと送信する。制御部13は、入力部12からの入力などに基づいて機構部11の駆動の制御を行う。ログ出力部14は、駆動時における制御値のログを制御装置20に送信する。電源部15は、機構部11、入力部12、制御部13およびログ出力部14に電気を供給する。
(機構部11)
機構部11は、モータ111と、減速機112と、出力部113と、位置検出部114と、を有する。
モータ111は、制御部13からの指示に基づいて回転駆動する。モータ111としては、例えば三相DCブラシレスモータを用いることができる。
減速機112は、ギア機構などによって構成されており、モータ111のトルクを増幅する。減速機112とモータ111の間において回転の同期がとられており、モータ111の回転を減速して出力部113へと伝達する。
出力部113は、例えばドリルビット等であり、穴あけ、研磨などの目的に応じてモータ111の出力を機械的な仕事に変換する。減速機112と出力部113の間において回転の同期が取られており、モータ111の回転を出力する。
位置検出部114は、ホールICに代表される磁気センサ等である。位置検出部114は、モータ111の回転角度位置を検出し、制御部13へ送信する。位置検出部114は、センサを用いない構成であってもよく、電流を検出することによりモータ111の回転角度位置を検出する。位置検出部114とモータ111の間において回転の同期がとられている。
(入力部12)
入力部12は、トリガスイッチ121と、センサ回路122と、を有する。
トリガスイッチ121は、アナログスイッチであり、トリガの引き量に応じてモータ111の出力を調整する。
センサ回路122は、入力されたトリガの引き量を、制御部13へと出力する。センサ回路122は、引き量センサ122aと、電圧センサ122bと、電流センサ122cと、トルクセンサ122dと、第1温度センサ122eと、第2温度センサ122fと、加速度センサ122gと、角速度センサ122h等を含む。
引き量センサ122aは、トリガスイッチ121の引き量を検出する。電圧センサ122bは、バッテリ151の電圧のセンサであって、モータ111への印加電圧を検出する。電流センサ122cは、モータ111に供給する電流を検出する。トルクセンサ122dは、モータ111の回転時に生じるトルクを検出する。第1温度センサ122eは、モータの温度を検出する。第2温度センサ122fは、FET(field effect transistor)の温度を検出する。加速度センサ122gは、電動工具10に生じる加速度を検出する。角速度センサ122hは、電動工具10に生じる角速度を検出する。なお、センサ回路122は、これらのセンサだけに限らなくても良く、周囲環境を計測するセンサ(湿度センサ)等を有していても良い。
(制御部13)
制御部13は、制御装置20によって設定された制約条件に基づいて、機構部11の駆動を制御する。制御部13は、フィードバック制御部131と、モータ駆動回路132と、回転速度演算部133と、を有する。
フィードバック制御部131は、作業者によるトリガスイッチ121の引き量に応じて、制約条件のもとで、センサ回路122から入力される各種センサ情報と、回転速度演算部133から入力される回転角度位置および回転速度とに基づいて、PWM出力を決定する。フィードバック制御部131は、モータ駆動回路132に決定したPWM信号を出力する。
モータ駆動回路132は、位置検出部114で検出された回転角度位置に応じて転流動作を行い、またフィードバック制御部131から入力されるPWMによるONデューティ比に基づいてモータ111のUVW相に印加する平均電圧を切り替える。
回転速度演算部133は、位置検出部114で検出された出力パルス間隔からモータ111の回転速度を算出する。回転速度演算部133は、位置検出部114から入力された回転角度位置と演算した回転速度をフィードバック制御部131に出力する。
(ログ出力部14)
ログ出力部14には、センサ回路122で検出された各種センサの値、フィードバック制御部131で決定されたPWM出力、回転速度演算部133で演算された回転速度、および位置検出部114で検出された回転角度位置が入力される。
ログ出力部14は、入力された各種制御値のデータを制御装置20に送信する。各種制御値は、目標値(例えば回転速度)、出力値(例えばDuty比)、およびセンサの値(上述した各種センサの検出値、例えばトリガ引き量)を含む。
(電源部15)
電源部15は、機構部11、入力部12、制御部13、およびログ出力部14に電源を供給する。電源部15は、バッテリ151と、バッテリ制御部152とを有する。バッテリ151は、例えば、18Vのリチウムイオンバッテリなどを用いることができる。バッテリ制御部152は、リチウムイオンバッテリを充放電するための電子回路である。
(制御装置20)
制御装置20は、電動工具10に制約条件を設定することができる。
制御装置20は、ログ記憶部21と、表示部22と、ログ表示切替部23(表示切替部の一例)と、ログ閾値選択部24(制約条件決定部の一例)と、設定部25と、を有する。
ログ記憶部21は、電動工具10のログ出力部14から受信したログを記憶する。なお、制御装置20と電動工具10の間の通信は、特に限定されるものではないが、無線で行われることが好ましく、インターネットを介した通信であってもよい。
表示部22は、ログ記憶部21に記憶されているログの波形を表示する。
図2は、表示部22の表示画面22aの表示の一例を示す図である。図2では、電動工具10によってネジを締めた後、抜いたときの複数の制御値のログの波形が示されている。図2では、回転速度(G1)、Duty比(G2)、バッテリ電圧(G3)、モータ電流(G4)が示されている。
ネジを締めた後に抜いているため、回転速度、DUTY比およびモータ電流は、約7000msの時刻を境にして正の値から負の値になっている。
このように、表示部22は、制御値のログとして、例えば、速度、DUTY比、バッテリ電圧およびモータ電流を表示する。
ログ表示切替部23は、あらかじめ登録された目的別に、表示部に表示するログの表示セットを切り替える。ログ表示切替部23は、表示画面22a上に設けられた切替表示23aを有している。切替表示23aには、制約条件を設定する制御値の項目として、モータ電流、バッテリ電圧、モータ温度、FET温度、トリガ値、電流比、位置(モータの回転角度位置)などが挙げられている。
例えば、図2では、制約条件を設定する項目としてモータ電流が指定されており、モータ電流のログと、モータ電流の制約条件を決定するために関係する制御値(モータ電流の制約条件を決定するために必要な制御値ともいえる)のログとして速度のログ、DUTY比のログ、およびバッテリ電圧のログが表示されている。すなわち、「モータ電流」という項目に対する表示セットして、モータ電流のログと、速度のログ、DUTY比のログ、およびバッテリ電圧のログが表示されている。
ここで、作業者が位置について制約条件を設定するために、切替表示23aの「位置」を選択すると、図3に示すように表示画面22aの表示内容が切り替わる。図3では、「位置」に対する表示セットとして、回転速度(G1)、DUTY比(G2)、位置(G5)、およびモータ電流(G4)が示されている。
また、作業者がFET温度について制約条件を設定するために、切替表示23aにおいてFET温度を選択すると、図4に示すように表示画面22aの表示内容が切り替わる。図4では、「FET温度」に対する表示セットとして、回転速度(G1)、DUTY比(G2)、FET温度(G6)、およびモータ電流(G4)が示されている。
また、作業者がトリガ値について制約条件を設定するために、切替表示23aにおいて「トリガ値」を選択すると、図5に示すように表示画面22aの表示内容が切り替わる。図5では、「トリガ値」に対する表示セットとして、回転速度(G1)、DUTY比(G2)、およびトリガ値(G7)が示されている。
なお、回転速度およびDUTY比については、モータ111の制御に関する基本的な項目であるため、全ての表示画面22aにおいて表示されている。
すなわち、ログ表示切替部23は、制約条件を設定する項目ごとに、表示画面22aに表示する表示セットを記憶しており、作業者によって項目が選択されると、その選択された項目に対する表示セットを表示する。
ログ閾値選択部24は、項目別のログ表示結果ごとに、制御値の制約条件を決定することができ、設定部25に決定した制約条件を送信する。
例えば、トリガ引き量に対して目標値を設定する場合、ログ表示切替部23の切替表示23aにおいてトリガ値を選択することによって、表示セットとして図5に示すように表示画面22aに回転速度(G1)、DUTY比(G2)、およびトリガ値(G7)が表示される。
図6は、ログ閾値選択部24の選択矢印24aによって目標値を設定している状態を示す図である。作業者が、選択矢印24aによってトリガ値のグラフ(G7)を選択する。そして、作業者が、選択矢印24aを操作し、選択矢印24aを例えば4Vの位置(図6参照)において選択することによってトリガ値の目標値が4Vに設定される。
なお、選択矢印24aは、ログ波形を表示する表示画面22aで常に表示されていてもよいが、切替表示23aで項目を選択しただけでは表示されず、表示画面22aに別途設けられた選択矢印表示ボタンなどの押下によって表示させるようにしてもよい。
また、図5に示すようなトリガ値についての表示セットにおいて、トリガ値以外の回転速度のグラフ(G1)を選択して、回転速度の目標値を設定してもよいし、DUTY比のグラフ(G2)を選択して、DUTY比の目標値を設定してもよい。反対に、切替表示23aで選択した項目に対してのみ制約条件を設定可能としてもよい。具体的には、例えば図5の場合、トリガ値に対しては制約条件を設定可能であるが、他の項目(速度、DUTY比)については制約条件を設定することができなくてもよい。
また、図3に表示されている回転角度位置(G5)について、制約条件の一例としてリミット値を設定してもよい。リミット値は、例えば、上リミット値と下リミット値を選択することによって、回転角度位置が上下リミット値の間で駆動を行うように電動工具10を制御することができる。
さらに、図2に表示されているモータ電流のリミット値を設定してもよい。モータ電流はトルクに対応するため、例えばネジに対して所定以上のトルクを加えないように制御することができる。
さらに、図4に表示されているFET温度のリミット値を設定してもよい。FET温度の例えばリミット値を設定することによって、FET温度の上昇によって装置が遮断する手前で停止することができる。
また、選択矢印24aで引っ張る等の操作によって、図5に表示されているトリガ値のグラフ(G7)の形状を変形することによって、例えば、図7に示すようなトリガ引き量に対する回転速度の目標値テーブルを作成することができる。図7に示す目標値テーブルでは、トリガ引き量が0〜C1までは、いわゆる遊び(不感体)の領域であり、モータ111が動作しない。トリガ引き量がC1〜C2の間は、トリガ引き量に対する回転速度の増加率が小さく、トリガ引き量がC2〜C3の間は、トリガ引き量に対する回転速度の増加率が大きく設定されている。このような目標値テーブルにより、作業者は、始めはゆっくりとネジを締め、その後速度を増加して一気にネジを締めることができる。
設定部25は、ログ閾値選択部24によって所定の制御値に対して決定された制約条件を電動工具10のフィードバック制御部131に送信する。
なお、表示画面22aに図2〜図5に示すようなグラフを表示する前に、図8に示すような設定画面を表示させてもよい。
図8は、制約条件の設定画面を示す図である。表示部22の表示画面22aでは、回転速度、デューティ比、およびトリガ引き量の各々の目標値を、入力欄221aに数値を入力すし、設定ボタン220aを押下することによって設定することができる。このように目標値を設定することによって、電動工具10は目標値になるようフィードバック制御を行う。
また、表示画面22aにおいて、回転角度、モータ電流、およびFET温度の各々のリミット値を、入力欄221aに数値を入力し、設定ボタン220aを押下することによって設定することができる。
また、各々の目標値およびリミット値は数値による入力を行わずに、図2〜図5で上述したようにログの波形のグラフから設定することができる。各項目の数値入力欄の右側に「グラフから設定する」との表示231aが記載されており、この表示231aをクリックすることにより、制約条件(目標値またはリミット値など)を設定する予定の制御値に関する複数のログの波形(表示セット)が表示される。この場合、表示231aは、ログ表示切替部23の少なくとも一部に対応する。
例えば、図8に示す表示画面22aにおいて、トリガ引き量の右側における「グラフから設定する」の表示231aをクリックすることにより、図5に示すトリガ引き量に対応する表示セットが表示画面22aに表示される。また、図8に示す表示画面22aにおいて、FET温度の右側における「グラフから設定する」との表示231aをクリックすることにより、図4に示すFET温度に対応する表示セットが表示画面22aに表示される。
また、図8に示す表示画面22aにおいて、トリガ引き量の右側の「引き量カーブを作成する」との表示232aをクリックすることにより、図5に示す表示セットが表示され、選択矢印24aでグラフG7を操作することにより、図7に示す引き量カーブを作成することができる。
このように、設定画面を介してログの波形グラフを表示させるようにしてもよい。
<動作>
本発明に係る実施の形態における制御装置の動作について説明するとともに、発明の電力消費体の制御方法の一例についても同時に述べる。
図9は、本実施の形態の制御装置の動作フローを示す図である。
はじめに、ステップS10において、表示部22は、表示画面22aにログの波形を表示する。表示部22は、最初に表示画面22aに表示する表示セットを予め決めておいてもよいし、例えば、全ての制御値のログの波形を表示させてもよい。このステップS10は、発明の表示工程の一例に対応する。
次に、ステップS20において、図2に示す切替表示23aを用いて制約条件を設定したい項目が選択される。
次に、ステップS30において、ログ表示切替部23は、選択した項目に対する表示セットを表示画面22aに表示させる。上述した図3に示すように、切替表示23aにおいて「位置」を選択した場合、「速度」、「DUTY比」、「位置」、および「モータ電流」の表示セットが表示される。このように、複数のログのなかから制約条件を設定したい項目に関するログのみが表示されるため、現場の作業者であっても波形を確認しやすい。このステップS30が、発明の表示切替工程の一例に対応する。
次に、ステップS40において、作業者は、ログ閾値選択部24を用いて制約条件を選択する。作業者は、選択矢印24aを用いて閾値または上下リミット値を決定して、またはグラフを変形させることによって目標値テーブルを作成して制約条件を決定する。ログ閾値選択部24は、制約条件と、その制約条件を決定された制御値とを関連付け、設定部25に出力する。このようにログの波形を視認しながら、制約条件を設定できるため、設計者などではない現場の作業者であっても容易に制約条件を設定することができる。
次に、ステップS50において、制約条件を設定する項目が全て終了していない場合には、ステップS20に戻り、作業者によって、他の制約条件を決定したい項目が選択される。そして、ステップS30、S40が行われ、選択された項目に対して制約条件が決定され、制約条件は制御値と関連付けられて設定部25に出力される。
一方、ステップS50において、制約条件を設定する項目が全て終了した場合には、ステップS60において、設定部25は、決定された制約条件をフィードバック制御部131に送信する。フィードバック制御部131は、受信した制約条件を記憶し、モータ111の駆動制御を行う。
このように、現場の作業者であっても、複数の制御値の各々に制約条件を容易に設定することができる。例えば『ネジ締めの回転速度を一定に保ちつつ、ちょうど5cmの深さに相当する累積回転角度で停止する』という制御の要望があると仮定する。この場合には、制御値として「回転速度」および「位置」のログ波形が表示されるように表示切替を行い、ログ波形を見ながら、指定の回転速度と累積回転角度となるように制約条件となる目標値(閾値ともいえる)を設定することによって上記制御を実現することができる。すなわち、その場その場に応じた速やかな電動工具のカスタムチューニングを行うことができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施の形態では、電力消費体の一例として電動工具を挙げたが、電動工具に限られるものではなく、園芸工具、モビリティ、ロボット、およびドローン等であってもよい。
(B)
上記実施の形態では、電動工具10と制御装置20の間におけるログおよび制約条件の送受信を無線で行うと述べたが、無線に限られるものではなく、有線であってもよいし、記録媒体(例えば、SD(Secure Digital)カード等)を介してデータを移動させてもよい。
(C)
上記実施の形態では、切替表示23aに「回転速度」および「DUTY比」の項目が設けられておらず、他の項目の選択の際に表示されているグラフを用いて制約条件を設定可能であるが、これに限られるものではない。すなわち、切替表示23aに「回転速度」および「DUTY比」の項目が設けられていてもよい。
(D)
図8の表示画面22aに示す設定画面からログ波形を表示する場合には、例えば回転速度に対する目標値を設定するように、項目に対してどのような制約条件を設定するか確認できる。しかしながら、図8の設定画面が設けられず、図2〜図5のログ波形を示す表示画面22aが表示される場合には、回転速度に対して上下リミット値を設定するか、目標値を設定するかといった制約条件の種類を特定することができない。そのため、ログ波形を示す表示画面22aにおいて、目標値、上下リミット値、目標値テーブルおよび動作シーケンスのいずれを設定するか選択する選択表示があってもよい。
(E)
本実施の形態では、トリガスイッチ121が設けられているが、トリガスイッチに限らなくても良く、オン・オフスイッチであってもよいが、本発明は、スイッチによって段階的にモータの回転速度やDUTY比などが変更される構成に適用する方がより効果的である。
(F)
ログ記憶部21によってログを記憶することにより、学習の効果を見込むことができれば、ログ波形に適切な設定の示唆情報を重ねて表示してもよい。示唆情報としては、例えば、最近使用している制約条件の情報などが挙げられる。
(G)
上記実施の形態では、電力消費体の制御方法として、図9に示すフローチャートに従って、実施する例を挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、図9に示すフローチャートに従って実施される電力消費体の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムとして、本発明を実現しても良い。
また、プログラムの一つの利用形態は、コンピュータにより読取可能な、ROM等の記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であってもよい。
またプログラムの一つの利用形態は、インターネット等の伝送媒体、光・電波・音波などの伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとられ、コンピュータと協働して動作する態様であってもよい。
また、上述したコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)等のハードウェアに限らずファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであってもよい。
なお、以上説明したように、電力消費体の制御方法はソフトウェア的に実現してもよいし、ハードウェア的に実現しても良い。
本発明の電力消費体の制御装置、制御システム、および電力消費体の制御方法は、現場において複数の制約条件を容易に設定することが可能な効果を有し、例えば電動工具等の制御を行う上で有用である。
10 電動工具(電力消費体)
11 機構部
12 入力部
13 制御部
14 ログ出力部(送信部)
15 電源部
20 制御装置
21 ログ記憶部
22 表示部
23 ログ表示切替部(表示切替部)
24 ログ閾値選択部(制約条件決定部)
25 設定部
111 モータ
112 減速機
113 出力部
114 位置検出部
121 トリガスイッチ
122 センサ回路
122a 引き量センサ
122b 電圧センサ
122c 電流センサ
122d トルクセンサ
122e 第1温度センサ
122f 第2温度センサ
122g 加速度センサ
122h 角速度センサ
131 フィードバック制御部
132 モータ駆動回路
133 回転速度演算部
151 バッテリ
152 バッテリ制御部

Claims (8)

  1. モータを有する電力消費体の制御を行う制御装置であって、
    前記電力消費体の制御に関する複数の制御値のログのうち少なくとも一部のログを表示する表示部と、
    前記電力消費体の駆動の制約条件を設定する際に、前記制約条件を設定するために必要な前記制御値のログを前記表示部に表示するように表示を切り替える表示切替部と、を備えた、
    電力消費体の制御装置。
  2. 前記複数の制御値は、目標値、出力値およびセンサの値を含む、
    請求項1に記載の電力消費体の制御装置。
  3. 前記表示部は、前記ログをグラフ化して表示する、
    請求項1に記載の電力消費体の制御装置。
  4. 前記電力消費体の駆動の制約条件を前記電力消費体に対して設定する設定部を更に備えた、
    請求項1に記載の電力消費体の制御装置。
  5. 前記設定部は、前記電力消費体に前記制約条件を送信する、
    請求項4に記載の電力消費体の制御装置。
  6. 前記表示部に表示されている前記制御値のログに対する操作に基づいて、操作された前記ログの前記制御値に対する制約条件を決定する制約条件決定部を更に備えた、
    請求項1に記載の電力消費体の制御装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電力消費体の制御装置と、
    前記電力消費体の制御装置に複数の前記制御値のログを送信する送信部を有する電力消費体と、を備えた制御システム。
  8. モータを有する電力消費体の制御方法であって、
    前記電力消費体の駆動に関する複数の制御値のログの少なくとも一部を表示する表示工程と、
    前記電力消費体の駆動の制約条件を設定する際に、前記制約条件を設定するために必要な前記制御値のログを表示するように表示を切り替える表示切替工程と、を備えた、
    電力消費体の制御方法。
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