JP2019190801A - 熱処理炉 - Google Patents

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照史 畠山
Terufumi Hatakeyama
照史 畠山
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【課題】冷却流体の流れを円滑にすることができる開閉ダンパを備える熱処理炉を提供する。【解決手段】ワークを熱処理する熱処理炉10であって、熱処理されるワークが配置される熱処理室2と、ワークを冷却する冷却流体を炉内で循環させる冷却ファン3と、冷却流体の冷却流れを変更する開閉ダンパ4、5と、を備えており、開閉ダンパ4、5は、開閉ダンパ4、5の開放位置4a、5aにおいて、冷却ファン3に対向して配置される熱処理室の対向壁面23aに対して角度を有するように設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、ワークを熱処理する熱処理炉に関する。
従来の熱処理炉は、熱処理されるワークが配置され、上壁及び下壁に蓋を有する開口部が設けられる熱処理室と、ワークを冷却する冷却流体を炉内で循環させる冷却ファンと、を備えている。そして、ワークを加熱する際には、蓋を閉止し、炉内に設けられたヒータでワークを加熱し、ワークを冷却する際には、蓋を開放し、熱処理室内に冷却流体を供給する。ここで、ワークの冷却を速く、均一に行うため、熱処理室内の冷却流体の流れを上下方向に交互に切り換えるために、特許文献1及び2に示される開閉ダンパが用いられる。
特開2011−231969号公報 特開2002−249819号公報
ここで、開閉ダンパは、その開放位置において、冷却ファンに対向して配置される熱処理室の対向壁面に対して水平となるように設けられているので、冷却流体が開閉ダンパを通過するとき、圧損や流体の乱れが生じやすく、ワークの冷却に必要な冷却流量が得られないという課題が存在する。
そこで本発明では、冷却流体の流れを円滑にすることができる開閉ダンパを備える熱処理炉を提供することを目的とする。
本発明は、
ワークを熱処理する熱処理炉であって、
熱処理されるワークが配置される熱処理室と、
ワークを冷却する冷却流体を炉内で循環させる冷却ファンと、
冷却流体の冷却流れを変更する開閉ダンパと、を備えており、
前記開閉ダンパは、前記開閉ダンパの開放位置において、前記冷却ファンに対向して配置される前記熱処理室の対向壁面に対して角度を有するように設けられる。
前記構成によれば、開閉ダンパの開放位置を対向壁面に対して角度を有するようにすることによって、冷却流体の流れを円滑にすることができ、必要な流量を確保し、ワークを均一に冷却することができる。
本発明は、さらに、次のような構成を備えるのが好ましい。
(1)前記熱処理炉の内壁には、前記開閉ダンパの開放位置及び閉止位置のそれぞれにおいて、前記開閉ダンパを支持する支持部が設けられており、
前記支持部には、中央に開口部が形成されている。
(2)前記開閉ダンパは、前記開閉ダンパの開放位置において、前記対向壁面に対して45度の角度を有するように設けられる。
(3)前記開閉ダンパは、前記開閉ダンパの閉止位置において、前記対向壁面に対して角度を有するように設けられる。
(4)前記構成(3)において、前記開閉ダンパは、前記開閉ダンパの閉止位置において、前記対向壁面に対して45度の角度を有するように設けられる。
前記構成(1)によれば、開放位置及び閉止位置のいずれにおいても、開閉ダンパを安定的に支持しながら、開放位置又は閉止位置に開閉ダンパが位置しないとき、支持部の開口部によって、当該位置における冷却流路を確保することができる。
前記構成(2)によれば、開閉ダンパの開放位置が対向壁面に対して45度の角度を有することによって、対向壁面を迂回する冷却流体の流れをより円滑にすることができる。
前記構成(3)によれば、開閉ダンパの閉止位置において、対向壁面に対して角度を有しているので、開閉ダンパに沿って流れる冷却流体が対向壁面から離れる方向へ流れる流れを形成することができる。
前記構成(4)によれば、開閉ダンパの閉止位置が対向壁面に対して45度の角度を有しているので、開閉ダンパに沿って流れる冷却流体が対向壁面に向かい、対向壁面に沿って流れる流れを形成することができる。
本発明によると、冷却流体の流れを円滑にすることができる開閉ダンパを備える熱処理炉を提供できる。
本発明の実施形態に係る熱処理炉の概略図である。 図1の開閉ダンパの位置を変更した場合の熱処理炉の概略図である。 開閉ダンパの変形例を示す熱処理炉の概略図である。 図3の開閉ダンパの位置を変更した場合の熱処理炉の概略図である。
図1は、本発明の実施形態に係る熱処理炉の概略図である。図1に示されるように、熱処理炉10は、単室型真空熱処理炉であり、熱処理炉10を構成する炉体1内には、熱処理されるワークが配置される、熱処理室2が配置されている。熱処理室2の上壁21及び下壁22には、熱処理室2内の冷却流体(冷却ガス)を循環させるために、それぞれ開口部21a、22aが形成されており、開口部21aは上下移動可能な上蓋21bによって開閉可能となっており、開口部22aは上下移動可能な下蓋22bによって開閉可能となっている。熱処理室2内には、熱処理室内の冷却ガスを撹拌するための、撹拌ファン26が設けられている。
冷却ガスは、例えば不活性ガスであり、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス等、あるいは、これらのガスの混合ガスが用いられる。
熱処理室2の側方の一方側には、冷却流体を炉内で循環させる冷却ファン3が設けられている。冷却ファン3は、遠心式ファンであり、駆動モータ31に連結されている。冷却ファン3は、駆動モータ31の駆動によって回転して、冷却流体を軸方向に吸引、周方向に排出するようになっている。
熱処理室2は、冷却ファン3に対向して配置される対向壁面23aを有する側壁23を備えている。
炉体1の内部であって、熱処理室2の外部には、冷却流体の冷却流れを変更する開閉ダンパ4、5が設けられている。開閉ダンパ4は、一端部が炉体1の内壁に設けられた支持部11に支持され、開放位置4aと閉止位置4bとの間で、支持部11を中心として回動可能に設けられている。ここで、開放位置4aとは、冷却ファン3の吸引部が設けられる吸引空間3aを開放する開閉ダンパ4の位置であり、閉止位置4bとは、吸引空間3aを閉止する開閉ダンパ4の位置である。
また、開閉ダンパ5は、一端部が炉体1の内壁に設けられた支持部12に支持され、開放位置5aと閉止位置5bとの間で、支持部12を中心として回動可能に設けられている。ここで、開放位置5aとは、吸引空間3aを開放する開閉ダンパ5の位置であり、閉止位置5bとは、吸引空間3aを閉止する開閉ダンパ5の位置である。
開閉ダンパ4は、開放位置4aにおいて、冷却ファン3に対向して配置される熱処理室2の対向壁面23aに対して角度を有するように設けられている。開放位置4aにおける開閉ダンパ4と対向壁面23aとのなす角度θ1は、好ましくは45度となっている。また、開閉ダンパ4は、閉止位置4bにおいて、対向壁面23aに対して直交するように設けられている。すなわち、閉止位置4bにおける開閉ダンパ4と対向壁面23aとのなす角度θ2は、90度となっている。
熱処理炉10の内壁には、開閉ダンパ4の開放位置4a及び閉止位置4bのそれぞれにおいて、開閉ダンパ4を支持する支持部24a、24bが設けられている。支持部24aには、中央に開口部24a1が形成され、支持部24bには、中央に開口部24b1が形成されている。
開閉ダンパ5は、開放位置5aにおいて、冷却ファン3に対向して配置される熱処理室2の対向壁面23aに対して角度を有するように設けられている。開放位置5aにおける開閉ダンパ5と対向壁面23aとのなす角度θ3は、好ましくは45度となっている。また、開閉ダンパ5は、閉止位置5bにおいて、対向壁面23aに対して直交するように設けられている。すなわち、閉止位置5bにおける開閉ダンパ5と対向壁面23aとのなす角度θ4は、90度となっている。
熱処理炉10の内壁には、開閉ダンパ5の開放位置5a及び閉止位置5bのそれぞれにおいて、開閉ダンパ5を支持する支持部25a、25bが設けられている。支持部25aには、中央に開口部25a1が形成され、支持部25bには、中央に開口部25b1が形成されている。
熱処理炉10は、次のように作動するようになっている。
熱処理室2内にワークが配置されると、熱処理室2の上壁21の開口部21aが上蓋21bによって閉止され、下壁22の開口部22aが下蓋22bによって閉止される。そして、熱処理室2内のワークが加熱処理される。
ワークの加熱処理が終了すると、上蓋21bが上方に移動し、上壁21の開口部21aが開放される。また、下蓋22bが下方に移動し、下壁22の開口部22aが開放される。
そして、図1に示されるように、開閉ダンパ4を閉止位置4bに位置させ、開閉ダンパ5を開放位置5aに位置させて、冷却ファン3を起動する。その結果、冷却ファン3から排出された冷却流体は、支持部24aの開口部24a1を通過し、上壁21の開口部21aから熱処理室2に流入する。そして、熱処理室2内でワークを冷却した冷却流体は、下壁22の開口部22aから熱処理室2外に流出し、閉止位置5bに位置する開閉ダンパ5に沿って流れ、冷却ファン3に吸い込まれる。
一定時間が経過すると、図2に示されるように、開閉ダンパ4を開放位置4aに位置させ、開閉ダンパ5を閉止位置5bに位置させる。その結果、冷却ファン3から排出された冷却流体は、支持部25aの開口部25a1を通過し、下壁22の開口部22aから熱処理室2に流入する。そして、熱処理室2内でワークを冷却した冷却流体は、上壁21の開口部21aから熱処理室2外に流出し、閉止位置4bに位置する開閉ダンパ4に沿って流れ、冷却ファン3に吸い込まれる。
このように、開閉ダンパ4、5を交互に開放位置、閉止位置に位置させることによって、熱処理室2内での冷却流体の流れを上下方向に交互に切り換え、熱処理室内2に配置されたワークを冷却する。
前記構成の熱処理炉10によれば、次のような効果を発揮できる。
(1)開閉ダンパ4、5は、その開放位置4a、5aにおいて、対向壁面23aに対して角度を有しているので、冷却流体の流れを円滑にすることができ、必要な流量を確保し、ワークを均一に冷却することができる。
(2)支持部24a、24bには、中央に開口部24a1、24b1が形成され、支持部25a、25bには、中央に開口部25a1、25b1が形成されているので、開放位置4a、5a及び閉止位置4b、5bのいずれにおいても、開閉ダンパ4、5を安定的に支持しながら、開放位置4a、5a又は閉止位置4b、5bに開閉ダンパ4、5が位置しないとき、支持部24a、24b、25a、25bの開口部24a1、24b1、25a1、25b1によって、当該位置における冷却流路を確保することができる。
(3)開閉ダンパ4、5は、その開放位置4a、5aにおいて、対向壁面23aに対して45度の角度を有しているので、対向壁面23aを迂回する冷却流体の流れをより円滑にすることができる。
(4)開閉ダンパ4、5は、その閉止位置4b、5bにおいて、対向壁面23aに対して角度を有しているので、開閉ダンパ4、5に沿って流れる冷却流体が対向壁面23aから離れる方向へ流れる流れを形成することができる。特に、開閉ダンパ4、5は、その閉止位置4b、5bにおいて、対向壁面23aに対して90度の角度を有しているので、開閉ダンパ4、5に沿って流れる冷却流体が対向壁面23aから離れる方向へ流れる流れをより円滑にすることができる。その結果、冷却流体を熱処理室2に向かいやすくすることができる。
上記実施形態では、開閉ダンパ4は、閉止位置4bにおいて、対向壁面23aに対して直交するように設けられており、開閉ダンパ5は、閉止位置5bにおいて、対向壁面23aに対して直交するように設けられている。しかし、開閉ダンパ4、5は、閉止位置4b、5bにおいて、対向壁面23aに対して水平ではなく角度を有するように設けられればよい。
図3は、開閉ダンパ4、5の変形例を示す熱処理炉10の概略図であり、図4は、図3の開閉ダンパの位置を変更した場合の概略図である。図3及び図4に示されるように、閉止位置4bにおける開閉ダンパ4と対向壁面23aとのなす角度θ5は45度となっており、閉止位置5bにおける開閉ダンパ5と対向壁面23aとのなす角度θ6は45度となっている。
図3に示されるように、開閉ダンパ4を閉止位置4bに位置させ、開閉ダンパ5を開放位置5aに位置させると、冷却ファン3から排出された冷却流体は、支持部24aの開口部24a1を通過し、上壁21の開口部21aから熱処理室2に流入する。そして、熱処理室2内でワークを冷却した冷却流体は、下壁22の開口部22aから熱処理室2外に流出し、閉止位置5bに位置する開閉ダンパ5に沿って流れ、冷却ファン3に吸い込まれる。
そして、図4に示されるように、開閉ダンパ4を開放位置4aに位置させ、開閉ダンパ5を閉止位置5bに位置させると、冷却ファン3から排出された冷却流体は、支持部25aの開口部25a1を通過し、下壁22の開口部22aから熱処理室2に流入する。そして、熱処理室2内でワークを冷却した冷却流体は、上壁21の開口部21aから熱処理室2外に流出し、閉止位置4bに位置する開閉ダンパ4に沿って流れ、冷却ファン3に吸い込まれる。
このように、開閉ダンパ4、5を交互に開放位置、閉止位置に位置させることによって、熱処理室2内での冷却流体の流れを上下方向に交互に切り換え、熱処理室内2に配置されたワークを冷却する。
開閉ダンパ4、5は、その閉止位置4b、5bにおいて、対向壁面23aに対して45度の角度を有しているので、開閉ダンパ4、5に沿って流れる冷却流体が対向壁面23aに向かい、対向壁面23aに沿って流れる流れを形成することができる。その結果、対向壁面23a近傍の冷却流体の流量を増加させることができる。
本実施形態では、熱処理炉10は、熱処理室2を1つ有する単室型熱処理炉であるが、本発明は、熱処理室を複数有する複室型熱処理炉にも適用できる。
特許請求の範囲に記載された本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、各種変形及び変更を行うことも可能である。
本発明では、冷却流体の流れを円滑にすることができる開閉ダンパを備える熱処理炉を提供できるので、産業上の利用価値が大である。
1 炉体
11 支持部 12 支持部
2 熱処理室
21 上壁 22 下壁
23 側壁 23a 対抗壁面
24a 支持部 24b 支持部
25a 支持部 25b 支持部
26 撹拌ファン
3 冷却ファン
31 駆動モータ
4 開閉ダンパ
4a 開放位置 4b 閉止位置
5 開閉ダンパ
5a 開放位置 5b 閉止位置
10 熱処理炉

Claims (5)

  1. ワークを熱処理する熱処理炉であって、
    熱処理されるワークが配置される熱処理室と、
    ワークを冷却する冷却流体を炉内で循環させる冷却ファンと、
    冷却流体の冷却流れを変更する開閉ダンパと、を備えており、
    前記開閉ダンパは、前記開閉ダンパの開放位置において、前記冷却ファンに対向して配置される前記熱処理室の対向壁面に対して角度を有するように設けられる、熱処理炉。
  2. 前記熱処理炉の内壁には、前記開閉ダンパの開放位置及び閉止位置のそれぞれにおいて、前記開閉ダンパを支持する支持部が設けられており、
    前記支持部には、中央に開口部が形成されている、請求項1記載の熱処理炉。
  3. 前記開閉ダンパは、前記開閉ダンパの開放位置において、前記対向壁面に対して45度の角度を有するように設けられる、請求項1又は2に記載の熱処理炉。
  4. 前記開閉ダンパは、前記開閉ダンパの閉止位置において、前記対向壁面に対して角度を有するように設けられる、請求項1〜3のいずれか1つに記載の熱処理炉。
  5. 前記開閉ダンパは、前記開閉ダンパの閉止位置において、前記対向壁面に対して45度の角度を有するように設けられる、請求項4記載の熱処理炉。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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