JP2019190868A - 溶接品質検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】厚みの異なるセグメントコイルのコイルエンド同士を溶接して形成される溶接玉の品質を検査すること。【解決手段】溶接玉を撮像して画像データを生成するステップと、画像データから溶接玉の輪郭を検出するステップと、検出された輪郭の第1コイルエンドと第2コイルエンドとが対向する接合方向の第1コイルエンド側の一端から第1コイルエンドの厚みの分だけ第2コイルエンド側にシフトさせた第1の点と、輪郭の接合方向の第2コイルエンド側の他端から第2コイルエンドの厚みの分だけ第1コイルエンド側にシフトさせた第2の点と、から等しい距離だけ離れ、かつ接合方向と直交する方向の直線を中心線として検出するステップと、中心線と輪郭の交点の中点を、中心位置として検出するステップと、中心位置から輪郭上の各点に向けて結んだ線分の距離に基づいて、溶接玉に欠陥があるか否かを判定するステップと、を備える。【選択図】図6
Description
本発明は、溶接品質検査方法に関するものである。
例えばステータコアのセグメントコイルのコイルエンド同士を溶接して、各セグメントコイル同士を導通させるとき、溶接部の形状がいびつであると、電気抵抗が大きくなったり、断線しやすくなったりする等の支障が生じるおそれがある。したがって、このような溶接部の品質検査を行う方法や装置の開発が求められている。特許文献1には、溶接部の画像を放射状に区分することで当該溶接部の形状を解析し、当該溶接部に欠陥が生じているか否かを判定する欠陥検出装置が開示されている。
特許文献1に記載の装置は、接合部の対称性を評価することで、当該接合部に欠陥が生じているか否かを判定する。しかし、例えば厚みの異なるセグメントコイルのコイルエンド同士を溶接して溶接玉を形成した場合、2つのコイルエンドの中間の位置と溶接玉の中心の位置とが一致しないことがある。このような場合においては、溶接玉に欠陥がない場合であっても溶接玉の形状が非対称になることや、溶接玉に欠陥が生じている場合であっても溶接玉の形状が対称になることがある。したがって、特許文献1に記載の方法では信頼性の高い品質検査が行えないことがあるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、厚みの異なるセグメントコイルのコイルエンド同士を溶接して形成される溶接玉の品質を検査するための溶接品質検査方法を提供するものである。
本発明に係る溶接品質検査方法は、ステータコアに組み込まれた第1セグメントコイルの第1コイルエンドと、前記ステータコアに組み込まれた第2セグメントコイルの第2コイルエンドと、を溶接して形成された溶接玉の品質を検査する溶接品質検査方法であって、前記溶接玉を撮像して画像データを生成する撮像ステップと、前記画像データから前記溶接玉の輪郭を検出する輪郭検出ステップと、検出された前記輪郭の前記第1コイルエンドと前記第2コイルエンドとが対向する接合方向の前記第1コイルエンド側の一端から前記第1コイルエンドの厚みの分だけ前記第2コイルエンド側にシフトさせた第1の点と、前記輪郭の前記接合方向の前記第2コイルエンド側の他端から前記第2コイルエンドの厚みの分だけ前記第1コイルエンド側にシフトさせた第2の点と、から等しい距離だけ離れ、かつ前記接合方向と直交する方向の直線を中心線として検出する中心線検出ステップと、前記中心線と前記輪郭の交点の中点を、中心位置として検出する中心位置検出ステップと、前記中心位置から前記輪郭上の各点に向けて結んだ線分の距離に基づいて、前記溶接玉に欠陥があるか否かを判定する判定ステップと、を備えることを、特徴としたものである。
このような構成においては、それぞれのコイルエンドの厚みを考慮して、2つのコイルエンドの中間の位置を推定する。そして、その位置を基準として溶接玉の輪郭形状を評価する。したがって、厚みの異なるセグメントコイルのコイルエンド同士を溶接して形成される溶接玉に対しても、当該溶接玉の品質を検査することができる。
本発明により、厚みの異なるセグメントコイルのコイルエンド同士を溶接して形成される溶接玉の品質を検査するための溶接品質検査方法を提供することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載および図面は、適宜、簡略化されている。
本発明に係る溶接品質検査方法は、例えば、回転電機のステータコアに組み込まれた2つのセグメントコイルのコイルエンドを溶接して形成された溶接玉の品質を検査する方法である。溶接品質検査方法は、例えば、溶接品質検査装置によって実現される。
図1は、三相交流電動機である回転電機1の断面図である。図1に示すように、回転電機1は、ハウジング2と、固定子3(ステータ)と、回転子4と、一対の軸受5と、を備える。固定子3は、ハウジング2に収容されている。
回転子4は、固定子3の内周側に配置されると共に、一対の軸受5を介してハウジング2に回転自在に支持されている。回転子4は、永久磁石を備えることで、例えば8極の磁極を有する。
回転子4は、固定子3の内周側に配置されると共に、一対の軸受5を介してハウジング2に回転自在に支持されている。回転子4は、永久磁石を備えることで、例えば8極の磁極を有する。
図2は、固定子3の斜視図である。図1及び図2に示すように、固定子3は、固定子鉄心6(ステータコア)と、三相の固定子コイル7と、複数の絶縁紙8と、を備える。
固定子鉄心6は、複数の電磁鋼板を積層させて筒状に形成されている。固定子鉄心6には、複数のスロット9(巻線収容空間)が形成されている。
複数のスロット9は、固定子鉄心6の周方向に等間隔に形成されている。各スロット9は、固定子鉄心6の中心軸方向に沿って細長く形成されている。
固定子巻線10からはU字状の第1セグメントコイル11と第2セグメントコイル12が複数形成されている。三相の固定子コイル7は、形成された複数の第1セグメントコイル11と第2セグメントコイル12のコイルエンド同士とを溶接により接合することで形成されている。固定子巻線10は、導体部と導体部を覆う絶縁皮膜部によって構成されている。導体部は、典型的には銅である。絶縁皮膜部は、例えば、フッ素、ナイロン、ポリアミドイミド、ポリフェニレンサルファイドである。
固定子鉄心6は、複数の電磁鋼板を積層させて筒状に形成されている。固定子鉄心6には、複数のスロット9(巻線収容空間)が形成されている。
複数のスロット9は、固定子鉄心6の周方向に等間隔に形成されている。各スロット9は、固定子鉄心6の中心軸方向に沿って細長く形成されている。
固定子巻線10からはU字状の第1セグメントコイル11と第2セグメントコイル12が複数形成されている。三相の固定子コイル7は、形成された複数の第1セグメントコイル11と第2セグメントコイル12のコイルエンド同士とを溶接により接合することで形成されている。固定子巻線10は、導体部と導体部を覆う絶縁皮膜部によって構成されている。導体部は、典型的には銅である。絶縁皮膜部は、例えば、フッ素、ナイロン、ポリアミドイミド、ポリフェニレンサルファイドである。
図3は、固定子3の部分拡大図である。第1コイルエンド21は、第1セグメントコイル11のうち、図3に示すようにスロット9外に位置する部分である。第2コイルエンド22は、第2セグメントコイル12のうち、図3に示すようにスロット9の外に位置する部分である。本実施形態において、第1コイルエンド21及び第2コイルエンド22は、断面八角形状に形成されている。
図4Aは、第1セグメントコイル11の第1コイルエンド21と、第2セグメントコイル12の第2コイルエンド22と、が固定子鉄心6の径方向において若干の隙間を空けて向かい合っている様子を示す図である。この状態で第1コイルエンド21と第2コイルエンド22とを同時に加熱すると、図4Bに示すように、第1コイルエンド21と第2コイルエンド22とを接合する溶接玉23が形成される。この溶接玉23が、第1コイルエンド21と第2コイルエンド22とを互いに導通させる。
図5は、本実施形態に係る溶接品質検査方法を行う溶接品質検査装置30を示す平面図である。本実施形態に係る溶接品質検査装置30は、制御部31と、カメラ32と、照明33a〜33cと、反射板34と、を備える。
なお、当然のことながら、図5及びその他の図面に示した右手系xyz座標は、構成要素の位置関係を説明するための便宜的なものである。通常、z軸正向きが鉛直上向き、xy平面が水平面であり、図面間で共通である。本実施形態において、第1コイルエンド21及び第2コイルエンド22が対向する部分はz軸正方向に延び、その端に溶接玉23が形成されているとする。また、第1コイルエンド21と第2コイルエンド22とが対向する方向である接合方向をx軸方向とし、さらに、第1コイルエンド21側をx軸負方向側、第2コイルエンド22側をx軸正方向側とする。
なお、当然のことながら、図5及びその他の図面に示した右手系xyz座標は、構成要素の位置関係を説明するための便宜的なものである。通常、z軸正向きが鉛直上向き、xy平面が水平面であり、図面間で共通である。本実施形態において、第1コイルエンド21及び第2コイルエンド22が対向する部分はz軸正方向に延び、その端に溶接玉23が形成されているとする。また、第1コイルエンド21と第2コイルエンド22とが対向する方向である接合方向をx軸方向とし、さらに、第1コイルエンド21側をx軸負方向側、第2コイルエンド22側をx軸正方向側とする。
カメラ32は、例えばCCD(Charge Coupled Device)カメラである。カメラ32は、検査対象である溶接玉23を上方(z軸正方向)から撮像し、溶接玉23の画像データを生成する。生成した画像データは、制御部31に出力される。
照明33a、33bは、例えば青色の光を発する青色LED(light emitting diode)である。照明33a、33bは、x軸方向に対して、溶接玉23を挟んで対向するように設けられている。照明33a、33bは、溶接玉23に対して実質的に水平方向または水平面からわずかに斜めの方向から青色光を照射するように配置される。具体的には、照明33a、33bは、照射する青色光と水平面(xy平面)とのなす角度が20°以内になるように配置される。照明33a、33bから溶接玉23に向かって照射された青色光は、図5に示すように、溶接玉23で反射してカメラ32に届く。照明33a、33bの照射する青色光は第1セグメントコイル11及び第2セグメントコイル12の色と補色関係にある光であるため、カメラ32の撮像した画像において、溶接玉23の輪郭を浮き上がらせることができる。
照明33cは、例えば赤色の光を発する赤色LEDである。照明33cは、溶接玉23を含むカメラ32の撮像領域に対して上方から赤色光を照射するように配置される。照明33cは、例えば、照射する赤色光とカメラ32の撮像方向(z軸負方向)とのなす角度が20°以内になるように配置される。照明33cが赤色光を溶接玉23に照射することで、照明33a、33bが照射した青色光の溶接玉23からの反射光をより浮かび上がせることができる。
反射板34は、例えば、青色の樹脂の板状部材であり、溶接玉23の下方(z軸負方向)に設けられている。溶接玉23の光沢が多い場合であっても、溶接玉23の背部に設けられた反射板34で反射する青色光または赤色光の2次反射光や散乱光が溶接玉23に当たるため、溶接玉23の輪郭が抽出される。したがって、溶接玉23の画像を正確に安定して取得することができる。
制御部31は、例えば、中央演算処理器としてのCPU(Central Processing Unit)と、読み書き自由のRAM(Random Access Memory)、読み出し専用のROM(Read Only Memory)を備えている。そして、CPUがROMに記憶されている品質検査プログラムを読み出して実行することで、品質検査プログラムはCPUなどのハードウェアを機能させ、制御部31は溶接品質検査装置30の各部の動作を制御する。また、制御部31は、後述する方法によって、カメラ32の撮像した画像データから溶接玉23の品質を評価する。
ここで、本実施形態の溶接品質検査方法について、図6を用いて説明する。図6は、本実施形態の溶接品質検査方法の流れを示すフロー図である。
まず、図6に示すように、ステップS1(撮像ステップ)において、照明33a〜33cが溶接玉23に光を照射するとともに、カメラ32が溶接玉23を撮像し、画像データを生成する。
まず、図6に示すように、ステップS1(撮像ステップ)において、照明33a〜33cが溶接玉23に光を照射するとともに、カメラ32が溶接玉23を撮像し、画像データを生成する。
図7は、カメラ32が撮像した溶接玉23の画像データ20の例である。画像データ20のうち、輪郭24で囲われた明るい部分が、撮像された溶接玉23である。第1コイルエンド21及び第2コイルエンド22は、画像データ20内において、二点鎖線で示される位置にそれぞれ配置されているものとする。なお、画像データ20内に示される二点鎖線は、説明のための仮想線であって、実際に表示されるものではない。
次に、ステップS2(輪郭検出ステップ)に進むと、制御部31は、図6に示すように、画像データ20から溶接玉23の輪郭24を検出する(図7参照)。例えば、制御部31は、画像データ20の各画素の輝度に基づいて、溶接玉23に対応する領域を検出する。具体的には、例えば、制御部31は、所定の輝度値以上の輝度を有する画素が連続している領域を検出し、当該領域の面積が所定の面積値以上であれば、当該領域が溶接玉23に対応すると判断する。このようにして、制御部31は、溶接玉23の領域とその他の領域の境界を輪郭24として検出する。
その後、ステップS3(中心線検出ステップ)に進むと、制御部31は、第1コイルエンド21と第2コイルエンド22の接合の中心を示す中心線を検出する。制御部31が中心線を検出した後、ステップS4に進む。
ここで、ステップS3の具体的な処理の例について、図8を用いて説明する。図8は、図7の画像データ20から、ステップS2で検出された輪郭24を抽出した図である。
まず、制御部31は、輪郭24の第1コイルエンド21と第2コイルエンド22とが対向する接合方向(x軸方向)における第1コイルエンド21側(x軸負方向側)の一端Px1を検出する。また、制御部31は、輪郭24の接合方向(x軸方向)における第2コイルエンド22側(x軸正方向側)の他端Px2を検出する。
さらに、制御部31は、一端Px1から第1コイルエンド21の厚みT1の分だけ第2コイルエンド22側(x軸正方向側)にシフトさせた第1の点Px3を検出する。また、他端Px2から第2コイルエンド22の厚みT2の分だけ第1コイルエンド21側(x軸負方向側)にシフトさせた第2の点Px4を検出する。
そして、制御部31は、第1の点Px3と、第2の点Px4と、から等しい距離だけ離れ、かつ接合方向と直交する方向(y軸方向)の直線を中心線Lycとして検出する。
まず、制御部31は、輪郭24の第1コイルエンド21と第2コイルエンド22とが対向する接合方向(x軸方向)における第1コイルエンド21側(x軸負方向側)の一端Px1を検出する。また、制御部31は、輪郭24の接合方向(x軸方向)における第2コイルエンド22側(x軸正方向側)の他端Px2を検出する。
さらに、制御部31は、一端Px1から第1コイルエンド21の厚みT1の分だけ第2コイルエンド22側(x軸正方向側)にシフトさせた第1の点Px3を検出する。また、他端Px2から第2コイルエンド22の厚みT2の分だけ第1コイルエンド21側(x軸負方向側)にシフトさせた第2の点Px4を検出する。
そして、制御部31は、第1の点Px3と、第2の点Px4と、から等しい距離だけ離れ、かつ接合方向と直交する方向(y軸方向)の直線を中心線Lycとして検出する。
ここで、一端Px1は第1コイルエンド21のx軸負方向側の端辺上にあると考えられることから、第1の点Px3は第1コイルエンド21のx軸正方向側の端辺上に対応すると推定できる。また、他端Px2は第2コイルエンド22のx軸正方向側の端辺上にあると考えられることから、第2の点Px4は第2コイルエンド22のx軸負方向側の端辺上に対応すると推定できる。
したがって、接合方向(x軸方向)において第1の点Px3と第2の点Px4との間にある領域は、第1コイルエンド21と第2コイルエンド22の間の領域に対応すると推定することができる。このため、中心線Lycは、第1コイルエンド21と第2コイルエンド22の中間を表す線であると推定することができる。
したがって、接合方向(x軸方向)において第1の点Px3と第2の点Px4との間にある領域は、第1コイルエンド21と第2コイルエンド22の間の領域に対応すると推定することができる。このため、中心線Lycは、第1コイルエンド21と第2コイルエンド22の中間を表す線であると推定することができる。
次に、ステップS4(中心位置検出ステップ)に進むと、制御部31は、図6に示すように、中心線Lycと輪郭24の交点Py1、Py2の中点を、中心位置Pcとして検出する(図8参照)。
その後、ステップS5(判定ステップ)に進むと、制御部31は、中心位置Pcから輪郭24上の各点に向けて結んだ線分の距離に基づいて、溶接玉23に欠陥があるか否かを判定する。その後、フローを終了する。
ここで、ステップS5の具体的な処理の例について、図8、図9A、図9B、図10A、図10Bを用いて説明する。
まず、制御部31は、図8に示すように、中心位置Pcを端点としてx軸正方向に引いた半直線である基準線Lxcを検出する。次に、制御部31は、中心位置Pcを中心に基準線Lxcから角度θだけ回転させた半直線Lθを検出する。次に、制御部31は、輪郭24と半直線Lθとの交点Pθを検出する。次に、制御部31は、中心位置Pcと交点Pθとの距離rを測定する。
このようにして、制御部31は、角度θを変化させながら、対応する交点Pθと中心位置Pcとの距離rを測定していく。溶接玉23が欠陥を有しておらず、いびつな形をしていない場合は、距離rは角度θに依らず一定であるか、または、距離rは角度θの変化に伴って緩やかに変化する。
まず、制御部31は、図8に示すように、中心位置Pcを端点としてx軸正方向に引いた半直線である基準線Lxcを検出する。次に、制御部31は、中心位置Pcを中心に基準線Lxcから角度θだけ回転させた半直線Lθを検出する。次に、制御部31は、輪郭24と半直線Lθとの交点Pθを検出する。次に、制御部31は、中心位置Pcと交点Pθとの距離rを測定する。
このようにして、制御部31は、角度θを変化させながら、対応する交点Pθと中心位置Pcとの距離rを測定していく。溶接玉23が欠陥を有しておらず、いびつな形をしていない場合は、距離rは角度θに依らず一定であるか、または、距離rは角度θの変化に伴って緩やかに変化する。
図9A及び図10Aは、距離rと角度θの関係を表すグラフの一例である。図9Aは、距離rが角度θに対して一定である場合を示しており、図10Aは、距離rが角度θに対して一定でない場合を示している。また、図9B及び図10Bは、距離rを角度θで微分した値である勾配gと角度θの関係を表すグラフの一例である。図9Bは、図9Aに対応した勾配gと角度θの関係を示しており、図10Bは、図10Aに対応した勾配gと角度θの関係を示している。
図9Aに示すように、距離rが角度θに対して一定である場合、勾配gは、図9Bに示すように、角度θに関わらずゼロである。一方、図10Aに示すように、距離rが角度θに対して一定でない場合、勾配gは、図10Bに示すように、距離rの変化量が大きい角度θにおいて極大値または極小値をとる。
図9Aに示すように、距離rが角度θに対して一定である場合、勾配gは、図9Bに示すように、角度θに関わらずゼロである。一方、図10Aに示すように、距離rが角度θに対して一定でない場合、勾配gは、図10Bに示すように、距離rの変化量が大きい角度θにおいて極大値または極小値をとる。
このようにして求めた勾配gの極大値及び極小値の絶対値の大きさは、距離rの変化の急激さを表す。すなわち、勾配gの極大値及び極小値の絶対値が大きいと、溶接玉23の輪郭24はいびつな形を有していると判断することができる。したがって、例えば、勾配gの極大値及び極小値の絶対値が、すべて所定の値よりも小さければ、制御部31は、溶接玉23が欠陥を有していないと判断することができる。逆に、勾配gの極大値及び極小値の絶対値のいずれかが、所定の値以上であれば、制御部31は、溶接玉23が欠陥を有していると判断することができる。
以上で説明したように、本実施形態に係る溶接品質検査方法においては、第1コイルエンド21及び第2コイルエンド22の厚みT1、T2を考慮して、2つの第1コイルエンド21及び第2コイルエンド22の中間の位置である中心位置Pcを推定する。そして、その中心位置Pcを基準として溶接玉23の輪郭24の形状を評価する。
したがって、厚みの異なるセグメントコイルのコイルエンド同士を溶接して形成される溶接玉に対しても、当該溶接玉の品質を検査することができる。
したがって、厚みの異なるセグメントコイルのコイルエンド同士を溶接して形成される溶接玉に対しても、当該溶接玉の品質を検査することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
例えば、ステップS5(判定ステップ)の処理において、角度θを変化させる際、連続的に角度θを変化させるのではなく、所定の増分ずつ変化させるようにしてもよい。このような構成においては、距離rを測定する点を少なくすることができるため、処理を簡略化することができる。
例えば、ステップS5(判定ステップ)の処理において、角度θを変化させる際、連続的に角度θを変化させるのではなく、所定の増分ずつ変化させるようにしてもよい。このような構成においては、距離rを測定する点を少なくすることができるため、処理を簡略化することができる。
また、ステップS5(判定ステップ)の処理において、接合方向(x軸方向)において第1の点Px3と第2の点Px4の間の領域にある交点Pθに対してのみ距離rを測定するようにしてもよい。このような構成においては、溶接玉23のうち、第1コイルエンド21または第2コイルエンド22に対応すると推定できる領域の部分の輪郭についての形状評価を省略することができるため、処理を簡略化することができる。
また、上記で示した溶接品質検査装置30の変形例として、図11に示すような溶接品質検査装置40を用いてもよい。図11は、溶接品質検査装置40の側面図である。
図11に示すように、溶接品質検査装置40は、溶接品質検査装置30の制御部31、カメラ32、照明33a〜33cのそれぞれに代えて、制御部41、カメラ42、照明43a、43bを備える。
図11に示すように、溶接品質検査装置40は、溶接品質検査装置30の制御部31、カメラ32、照明33a〜33cのそれぞれに代えて、制御部41、カメラ42、照明43a、43bを備える。
カメラ42は、例えばCCDカメラである。カメラ42は、その撮像方向が接合方向(x軸方向)と実質的に垂直方向であり、かつ、z軸負方向に対して所定の傾斜角を有するように配置されている。具体的には、カメラ42は、その撮像方向とx軸正方向とのなす角度が80°〜100°となるように、かつ、撮像方向とz軸負方向とのなす角度が10°〜50°となるように配置されている。カメラ42は、検査対象である溶接玉23を撮像し、溶接玉23の画像データを生成する。生成した画像データは、制御部41に出力される。
照明43aは、例えば青色もしくは赤色の光を発するLEDである。照明43bは、例えば白色の光を発する白色LEDである。照明43aは、その照射方向が、撮像する溶接玉23を境にしてカメラ42と逆側に配置されている。照明43bは、その照射方向が、撮像する溶接玉23を境にしてカメラ42と同じ側に配置されている。照明43aから溶接玉23に向かって照射された光は、溶接玉23で反射してカメラ42に届く。照明43aの照射する光は第1セグメントコイル11及び第2セグメントコイル12の色と補色もしくは同色関係にある光であるため、カメラ42の撮像した画像において、溶接玉23の輪郭を浮き上がらせることができる。
また、照明43bから照射された白色光は、第1コイルエンド21及び第2コイルエンド22、溶接玉23に反射してカメラ42に届く。したがって、カメラ42は、第1コイルエンド21及び第2コイルエンド22の像を撮像することができる。すなわち、カメラ42は、第1コイルエンド21、第2コイルエンド22、及び溶接玉23を撮像することができる。このような構成においては、制御部41は、カメラ42から取得した画像データから、第1コイルエンド21及び第2コイルエンド22に対応する領域を直接的に検出することができるため、溶接玉23の接合の中心位置Pcを直接的に検出することができる。すなわち、ステップS3〜S4の処理を簡略化することができる。
また、カメラ42は、溶接玉23を斜め方向から撮像するため、溶接玉23のz軸方向の像についても撮像することができる。したがって、制御部41は、溶接玉23のz軸方向の深さである溶け込み深さdについての情報を得ることができる。このとき、制御部41は、溶接玉23の溶け込み深さdが所定の値よりも小さい場合にも、溶接玉23が欠陥を有していると判断してもよい。
なお、溶接品質検査装置30と溶接品質検査装置40は、併用してもよい。例えば、溶接品質検査装置40で溶接玉23の接合の中心位置Pcを検出し、溶接品質検査装置30で溶接玉23の輪郭24の形状を評価するようにしてもよい。
1 回転電機
2 ハウジング
3 固定子
4 回転子
5 軸受
6 固定子鉄心
7 固定子コイル
8 絶縁紙
9 スロット
10 固定子巻線
11 第1セグメントコイル
12 第2セグメントコイル
20 画像データ
21 第1コイルエンド
22 第2コイルエンド
23 溶接玉
24 輪郭
30、40 溶接品質検査装置
31、41 制御部
32、42 カメラ
33a、33b、33c、43a、43b 照明
34 反射板
d 溶け込み深さ
Lxc 基準線
Lyc 中心線
Lθ 半直線
Pc 中心位置
Px1 一端
Px2 他端
Px3 第1の点
Px4 第2の点
Py1、Py2、Pθ 交点
r 距離
2 ハウジング
3 固定子
4 回転子
5 軸受
6 固定子鉄心
7 固定子コイル
8 絶縁紙
9 スロット
10 固定子巻線
11 第1セグメントコイル
12 第2セグメントコイル
20 画像データ
21 第1コイルエンド
22 第2コイルエンド
23 溶接玉
24 輪郭
30、40 溶接品質検査装置
31、41 制御部
32、42 カメラ
33a、33b、33c、43a、43b 照明
34 反射板
d 溶け込み深さ
Lxc 基準線
Lyc 中心線
Lθ 半直線
Pc 中心位置
Px1 一端
Px2 他端
Px3 第1の点
Px4 第2の点
Py1、Py2、Pθ 交点
r 距離
Claims (1)
- ステータコアに組み込まれた第1セグメントコイルの第1コイルエンドと、前記ステータコアに組み込まれた第2セグメントコイルの第2コイルエンドと、を溶接して形成された溶接玉の品質を検査する溶接品質検査方法であって、
前記溶接玉を撮像して画像データを生成する撮像ステップと、
前記画像データから前記溶接玉の輪郭を検出する輪郭検出ステップと、
検出された前記輪郭の前記第1コイルエンドと前記第2コイルエンドとが対向する接合方向の前記第1コイルエンド側の一端から前記第1コイルエンドの厚みの分だけ前記第2コイルエンド側にシフトさせた第1の点と、前記輪郭の前記接合方向の前記第2コイルエンド側の他端から前記第2コイルエンドの厚みの分だけ前記第1コイルエンド側にシフトさせた第2の点と、から等しい距離だけ離れ、かつ前記接合方向と直交する方向の直線を中心線として検出する中心線検出ステップと、
前記中心線と前記輪郭の交点の中点を、中心位置として検出する中心位置検出ステップと、
前記中心位置から前記輪郭上の各点に向けて結んだ線分の距離に基づいて、前記溶接玉に欠陥があるか否かを判定する判定ステップと、を備える、
溶接品質検査方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018080576A JP2019190868A (ja) | 2018-04-19 | 2018-04-19 | 溶接品質検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018080576A JP2019190868A (ja) | 2018-04-19 | 2018-04-19 | 溶接品質検査方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2019190868A true JP2019190868A (ja) | 2019-10-31 |
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ID=68389814
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2018080576A Pending JP2019190868A (ja) | 2018-04-19 | 2018-04-19 | 溶接品質検査方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2019190868A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102421126B1 (ko) * | 2021-12-23 | 2022-07-15 | 주식회사 뷰온 | 전동화 부품의 헤어핀 검사 장치 |
-
2018
- 2018-04-19 JP JP2018080576A patent/JP2019190868A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102421126B1 (ko) * | 2021-12-23 | 2022-07-15 | 주식회사 뷰온 | 전동화 부품의 헤어핀 검사 장치 |
| WO2023121170A1 (ko) * | 2021-12-23 | 2023-06-29 | 주식회사 뷰온 | 전동화 부품의 헤어핀 검사 장치 |
| US12467873B2 (en) | 2021-12-23 | 2025-11-11 | Viewon Co., Ltd. | Electrified component hairpin inspection device |
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