JP2019196807A - ノズル式スチームトラップ - Google Patents
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Abstract
【課題】外部からの調整によって、容易かつ短時間にドレインの流量調整を行うことができ、かつ、構成の簡単なノズル式スチームトラップを得る。【解決手段】ドレインの入口11からドレインの出口12に至る経路にノズル5を有するノズル式スチームトラップであって、ノズル5のドレイン排出孔51に対しノズル5の一端側から進退するニードル20を有し、ニードル20は、外部からの操作によって進退しノズル5とともにドレインの流量を調整するニードルバルブを構成している。【選択図】図2
Description
本発明は、蒸気を熱交換することによって生じる凝縮水(以下「ドレイン」という)を蒸気から分離して排出するノズル式スチームトラップに関するものである。
加熱源などとして蒸気を用いる工場その他の施設では、操業の安定性、安全性を確保するために、熱交換器や蒸気の輸送経路中で発生するドレインを系外に排出するスチームトラップが用いられている。
スチームトラップには各種の可動方式のものが広く知られている。微細な通路を通過するときの動粘度が蒸気よりも水の方が低く、蒸気に比べて水の質量流量の方が多いことを利用したノズル式スチームトラップが広く用いられている。ノズル式スチームトラップは、本体内にノズルを装着し、ノズルに設けられているドレイン排出孔によってスチームの通過を阻止し、ドレインのみを通過させる仕組みである。
スチームトラップはドレインの排出量に応じてドレインの流量を調整する必要がある。従来のノズル式スチームトラップでは、ドレイン排出孔の径が異なる数種類のノズルを用意しておき、適合するドレイン排出孔径のノズルを選択して装着する構成になっている。
このような従来のノズル式スチームトラップによれば、ドレインの流量を調整するには、内部空間を密閉している蓋などの部材を取り外してノズルを交換し、再び密閉するという作業が必要である。したがって、ドレインを適正な流量に調整するためには、ドレインの排出量を観察しながらノズルが適正であるか否かを判断し、ノズルの着脱を繰り返しながら調整する必要があり、作業に時間と労力を要していた。
特許文献1には、ドレイン排出口と、ドレイン貯水部からスチームストラップ系外にドレインを排出するドレイン系外排出口との高低差を、回転機構によって可変としたノズル式スチームトラップが記載されている。
ノズル式スチームトラップのノズルの入口側には大きな蒸気圧がかかり、ノズルの出口側の圧力は入口側圧力に比べて小さい。スチームトラップから排出されるドレインは配管を通してボイラー側に戻して再利用している場合が多く、しかも配管が立ち上がっているため、ドレイン排出側はドレイン溜まりの状態になっている。したがって、特許文献1に記載されているように、ドレイン排出口と、ドレイン系外排出口との高低差を、回転機構によって可変としても、ドレインの流量はほとんど変わらず、流量調整効果は期待できない。
本発明は、内部空間は閉鎖したまま、外部からの調整によって、容易かつ短時間にドレインの流量調整を行うことができ、かつ、構成の簡単なノズル式スチームトラップを提供することを目的とする。
本発明は、
ドレインの入口からドレインの出口に至る経路にノズルを有するノズル式スチームトラップであって、
前記ノズルのドレイン排出孔に対し前記ノズルの一端側から進退するニードルを有し、
前記ニードルは、外部からの操作によって進退し前記ノズルとともにドレインの流量を調整するニードルバルブを構成していることを最も主要な特徴とする。
ドレインの入口からドレインの出口に至る経路にノズルを有するノズル式スチームトラップであって、
前記ノズルのドレイン排出孔に対し前記ノズルの一端側から進退するニードルを有し、
前記ニードルは、外部からの操作によって進退し前記ノズルとともにドレインの流量を調整するニードルバルブを構成していることを最も主要な特徴とする。
内部空間を開放してノズルを交換しなくても、ニードルバルブを調整することによって、容易かつ短時間にドレインの排出量を微調整することができる。ドレインの流量を微調整する構成は、ノズル式スチームトラップに必須のノズルに対してニードルバルブを進退させる構成であるから、構成はシンプルである。
以下、本発明に係るノズル式スチームトラップの実施例について図面を参照しながら説明する。
図1、図2に示すように、ノズル式スチームトラップは、例えば、金属を素材とするダイキャスト法による一体成形品であるハウジング1を主体として構成されている。ハウジング1はほぼ円筒形状であって、ドレインの入口11とドレインの出口12を有する。
ドレインの入口11と出口12は共通の中心軸線上に並んでいる。図2に示すハウジング1の態様では、上記中心軸線は水平方向になっている。スチームトラップは、例えば蒸気を使用する熱交換器のドレイン排出口に設置されるもので、ドレインの入口11が上記ドレイン排出口に接続される。ドレインの出口12は、例えば蒸気発生装置に接続することができる。こうすることにより、ドレインすなわち蒸気が凝縮して生じた水を蒸気発生装置に戻し、再び蒸気とすることができる。
ドレインの入口11側には、ドレインから固形物を取り除くために、フィルタを内蔵したストレーナがハウジング1を共通のハウジングとして組み込まれているものもある。しかし、本実施例では、別体として構成されたストレーナを装着できる構成になっている。ハウジング1のドレインの入口11側の内周に雌ねじが形成され、この雌ねじの部分がストレーナ装着部になっている。
ハウジング1内には、ドレインの入口11と出口12との間に、ノズル装着部15が形成されている。ノズル装着部15は、ハウジング1の半径方向すなわちハウジング1の中心軸線に対し直交する方向に円筒形状に形成され、円筒形の内周面に該当する面は雌ねじが形成されている。ノズル装着部15には、ノズル5が前記雌ねじにねじ込まれることによって装着されている。ノズル5は、中心軸線に沿ってノズル5を貫通するドレイン排出孔51を有する。したがって、ノズル5のドレイン排出孔51は、図2において上下方向に向いている。
ドレインは、入口11、入口11とノズル5のドレイン排出孔51の図2における下端を連通させる連通孔13、ノズル5のドレイン排出孔51、前記ドレイン排出孔51の上端と出口12を連通させる連通孔14、出口12の順に流れる。図2においてノズル5は上下方向に向けて装着され、ドレインはドレイン排出孔51を下から上に向かって流れる。
ハウジング1には、ニードル5の一端側と対向する位置にニードル保持部16が形成されている。ニードル保持部16は、全体として円筒形状のハウジング1の長さ方向中心部において外周面から半径方向外方に向かって円筒形状に膨出している。ニードル保持部16の内周面には雌ねじが形成され、この雌ねじにニードル20のネジ部22がねじ込まれている。ニードル20は、その中心軸線の周りに回転させることにより、ネジ部22が上記雌ねじにガイドされ、ニードル保持部16において進退可能に保持されている。
ニードル20は、図2において下端部に該当する先端部21が鋭角的な円錐形状になっていて、先端部21はノズル5の上端部においてドレイン排出孔51に対して進退することができる。ニードル20は、その先端部21が円錐形状になっているため、ニードル20が進退すると、ノズル5のドレイン排出孔51のドレイン排出端側周壁とニードル20の先端部21との間に生じるリング状の間隙の面積が増減する。上記間隙の面積の増減によって、入口11から出口12に流れるドレインの流量を調整することができる。すなわち、ニードル20とノズル5とでニードルバルブを構成している。
ニードル20は、図2において上端部が操作部23になっていて、操作部23を回転操作することにより、上記のとおりニードル20を進退させることができる。ニードル20はキャップ32を貫いていて、キャップ32はニードル保持部16の外周に形成されている雄ねじにねじ込まれている。ニードル20とニードル保持部16との間、キャップ32とニードル20およびニードル保持部16との間には適宜のシール材が介在していて、ハウジング1の内部が密閉されている。
ハウジング1は、ノズル20を挟んでニードル保持部16とは反対側に、ノズル交換用孔18を有している。ノズル交換用孔18の周壁には雌ねじが形成され、この雌ねじには蓋30がねじ込まれている。ノズル交換用孔18は蓋30および適宜のシール材によって密閉されている。
以上説明したノズル式スチームトラップの実施例は、例えば熱交換器のドレイン排出口に入口11を接続する。ノズル式スチームトラップは、入口11から、連通孔13、ノズル5のドレイン排出孔51、連通路14および出口12の順にドレインで満たされるとともに、上記の順にドレインが流れる。ノズル5を備えていることにより、ほとんどの蒸気がドレインから分離され、ドレインのみが出口12から排出される。
図1、図2は、ノズル式スチームトラップをニードル保持部16が上、ノズル交換用孔18が下になる態様で表している。しかし、この実施例は、ハウジング1がストレーナを別体とする構造になっているため、ノズル式スチームトラップの姿勢を、ストレーナの姿勢に制限されることなく任意の回転姿勢にすることができる。仮に、ノズル式スチームトラップの姿勢が図1、図2に示す姿勢に制限されるとすれば、蓋30がハウジング1の下面側になり、ノズル5の交換が面倒になる。
その点、図示の実施例によれば、蓋30が上側になるように、ハウジング1をその中心軸線の周りに回転させて設置することができ、ノズル5の交換が容易になる。上記の設置態様ではニードル20の操作部23がハウジング1の下側に位置することになるが、操作部23は回転操作するだけであるから、操作に支障はない。ハウジング1の回転姿勢が、横向きあるいは斜め向きになってニードル20の操作部23が横あるいは斜めに位置しても、ノズル5の交換および操作部23の操作性は良好である。
ノズル式スチームトラップが接続される熱交換器などの仕様に応じて、スチームトラップを通じて排出するドレインの流量を設定する必要がある。上記実施例によれば、熱交換器の仕様に応じてノズル5を装着する。ノズル5の装着は、蓋30を取り外し、ノズル5に対向するハウジング1の位置を開放することにより容易に行うことができ、仕様の異なるノズル5に交換することも容易である。
ノズル5の仕様の選定は、ドレインの流量の粗調整ということができる。ドレインの流量の微調整は、ノズル5とニードル20からなるニードルバルブによって行うことができる。ノズル5は排出孔が大きめのものを選定しておき、ニードルバルブによって流量を絞りながら微調整を行う。
上記実施例によれば、ニードルバルブを外部から操作するだけで、排出するドレインの流量を微調整し、熱交換器などの仕様に最も適した流量に設定することができる。ドレインの流量の調整は、出口12から排出されるドレインの流量や蒸気漏れの有無を観察しながら行う。そのために、出口12に接続される配管に観察窓を設け、あるいは、観察用の分岐管を設けてもよい。
従来のノズル式スチームトラップでは、初めに述べたように、ノズルをドレイン排出口の大きさによって数種類用意しておき、ノズルを交換しながら適切なドレイン流量になるように調整していた。しかし、従来のノズル式スチームトラップはノズル交換の利便性については考慮されておらず、多大の労力と時間を要していた。また、ノズルのみによってドレイン流量を調整するもので、微調整はできなかった。
これに対して前記実施例に係るノズル式スチームトラップによれば、比較的大きなドレイン排出口51を有するノズル5を装着しておき、ドレインの流量はニードルバルブを外部操作することにより微調整すればよい。したがって、ドレインの流量を容易かつ迅速に行うことができる。また、ニードルバルブによって、ドレインの流量を、段階的にではなく連続的に、きめ細かく調節することができる。
仮に、ノズル5を仕様の異なるものに交換する必要性が生じた場合でも、蓋30を取り外すことによってノズル5を容易に交換することができる。
ドレインの流量調整を行った後はニードル20の調整位置を保持する。ニードル20は調整する必要がある場合にのみ操作できればよい。そこで、ニードル20の操作部23はニードル20に着脱できる構造にし、必要な場合にのみ操作部材を装着するようになっている。
前記実施例に係るノズル式スチームトラップは、ノズル式スチームトラップに必須のノズルをニードルバルブの一部として利用しているため、ドレイン流量の微調整を可能にしたにも関わらず、構成を簡略化することができる。
1 ハウジング
5 ノズル
11 ドレインの入口
12 ドレインの出口
15 ノズル装着部
16 ニードル保持部
18 ノズル交換用孔
20 ニードル
5 ノズル
11 ドレインの入口
12 ドレインの出口
15 ノズル装着部
16 ニードル保持部
18 ノズル交換用孔
20 ニードル
ハウジング1は、ノズル5を挟んでニードル保持部16とは反対側に、ノズル交換用孔18を有している。ノズル交換用孔18の周壁には雌ねじが形成され、この雌ねじには蓋30がねじ込まれている。ノズル交換用孔18は蓋30および適宜のシール材によって密閉されている。
Claims (6)
- ドレインの入口からドレインの出口に至る経路にノズルを有するノズル式スチームトラップであって、
前記ノズルのドレイン排出孔に対し前記ノズルの一端側から進退するニードルを有し、
前記ニードルは、外部からの操作によって進退し前記ノズルとともにドレインの流量を調整するニードルバルブを構成しているノズル式スチームトラップ。 - 前記ノズルは、一体成形品からなるハウジングのノズル装着部にねじ込みによって装着される請求項1記載のノズル式スチームトラップ。
- 前記ノズルは前記ハウジング内に装着され、前記ニードルは前記ハウジングのニードル保持部に装着されて前記ノズルのドレイン排出端側に進退可能に設けられている請求項2記載のノズル式スチームトラップ。
- 前記ハウジングは、前記ノズルを挟んで前記ニードル保持部とは反対側に、ノズル交換用孔を有し、前記ノズル交換用孔を塞ぐ蓋を有する請求項2または3記載のノズル式スチームトラップ。
- 前記ハウジングは、ドレインの入口側がストレーナ装着部になっている請求項2、3または4記載のノズル式スチームトラップ。
- 前記ハウジングは、前記ストレーナ装着部に装着される前記ストレーナに対して任意の回転姿勢をとることができる請求項5記載のノズル式スチームトラップ。
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|---|---|---|---|
| JP2018091352A JP2019196807A (ja) | 2018-05-10 | 2018-05-10 | ノズル式スチームトラップ |
| KR1020207001000A KR102533989B1 (ko) | 2017-07-07 | 2018-05-29 | 노즐식 스팀 트랩 |
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018091352A JP2019196807A (ja) | 2018-05-10 | 2018-05-10 | ノズル式スチームトラップ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2019196807A true JP2019196807A (ja) | 2019-11-14 |
Family
ID=68538336
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2018091352A Pending JP2019196807A (ja) | 2017-07-07 | 2018-05-10 | ノズル式スチームトラップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2019196807A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102271841B1 (ko) * | 2020-08-03 | 2021-07-01 | 윤건상 | 스트레이너가 내장된 오리피스형 스팀트랩 |
-
2018
- 2018-05-10 JP JP2018091352A patent/JP2019196807A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102271841B1 (ko) * | 2020-08-03 | 2021-07-01 | 윤건상 | 스트레이너가 내장된 오리피스형 스팀트랩 |
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Legal Events
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