JP2019199352A - 原稿給送装置および画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】給送不良の発生を抑えることができる原稿給送装置を提供する。【解決手段】シートを積載する積載部が設けられた装置本体と、前記積載部の積載面側に配置され、シートを給送する給送部と、前記給送部に対向して配置され、前記給送部との間にニップを形成する分離部と、前記給送部及び分離部の間で分離されたシートを搬送する搬送部とを備え、前記給送部は、回転軸と、前記回転軸の軸方向に隙間をあけて設けられた第1ローラ部及び第2ローラ部と、前記第1ローラ部と前記回転軸との間に設けられた第1ワンウェイクラッチ部と、前記第2ローラと前記回転軸との間に設けられた第2ワンウェイクラッチ部とからなり、前記第1ローラ部及び前記第2ローラ部の周上には、ローラ回転方向に延びる複数の第1溝を有し、前記分離部は、回転軸と、前記回転軸の軸方向に延びる複数の第2溝を有する分離ローラとを備えることを特徴とする。【選択図】図12

Description

本発明は、ドキュメントスキャナ、ファクシミリ、プリンタ、複写機等の原稿給送装置に関する。
従来の原稿給送装置としては、例えば、複数のローラがそれぞれワンウェイクラッチを介して給送軸に回転可能に装着された給送ローラと、この給送ローラに接圧して所定の搬送負荷を給送ローラとの間に進入した媒体に作用させるブレーキ手段とを備えた媒体供給装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2013−184818号公報
上述した特許文献1の媒体供給装置においては、給送ローラを構成する複数のローラが各ワンウェイクラッチによって個別に動作するため、給送ローラ及びブレーキ手段の間で媒体を1枚ずつ分離して給送するときに、媒体の斜行連鎖を防止することができる。
しかし、従来の媒体搬送装置では複数の給送ローラはブレーキ手段に対して常に同じ位置で停止するわけではないため、原稿との摩擦は給送ローラの表面状態に左右される。このため、特許文献1のように給送ローラの各ローラにワンウェイクラッチを個別に組み込んだとしても、ローラによって原稿との摩擦状態が異なるため、分離給送の動作が安定せず、不送りや重送、シートの斜行連鎖について十分に低減できない可能性がある。
上記を鑑み、本発明に係る原稿給送装置は、
複数枚のシートを積載する積載部が設けられた装置本体と、
前記積載部の積載面側に配置され、シートを給送する給送部と、
前記給送部に対向して配置され、前記給送部との間にニップを形成する分離部と、
前記給送部及び分離部の間で分離されたシートを搬送する搬送部と
を備え、
前記給送部は、回転軸と、前記回転軸の軸方向に隙間をあけて設けられた第1ローラ部及び第2ローラ部と、前記第1ローラ部と前記回転軸との間に設けられた第1ワンウェイクラッチ部と、前記第2ローラと前記回転軸との間に設けられた第2ワンウェイクラッチ部とからなり、前記第1ローラ部及び前記第2ローラ部の周上には、ローラ回転方向に延びる複数の第1溝を有し、
前記分離部は、回転軸と、前記回転軸の軸方向に延びる複数の第2溝を有する分離ローラとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、原稿との摩擦状態がローラ位置によらず同じになり、ローラと原稿との間のグリップ力を高めることができるため、より安定した給送動作を実現でき、シートの斜行連鎖をより有効に防止できる。
一実施形態に係る原稿給送装置の概略断面図(搬送状態)。 一実施形態に係る原稿給送装置の概略断面図(待機状態)。 一実施形態に係る原稿給送装置の給送部の要部拡大図。 一実施形態に係る給送部の斜視図。 一実施形態に係る給送部の断面図。 一実施形態に係る給送部の他の断面図。 一実施形態に係る制御ユニットのブロック図。 一実施形態に係る原稿給送装置の動作を示すフローチャート。 従来の給送ローラ。 一実施形態に係る給送ローラ。 一実施形態に係る分離ローラ。 一実施形態に係る給送部と分離部の断面図。 他の実施形態に係る分離ローラ。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜13を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る原稿給送装置Aの概略図である。
<装置の構成>
原稿給送装置Aは、原稿の画像を読み取る画像読取装置(スキャナ等)や、原稿に対して印刷を行う印刷装置(プリンター等)、あるいはこれらを組み合わせた複合機などの原稿搬送系を持つ装置に適用(搭載)可能であり、本実施形態では、画像読取装置へ適用した例として説明する。
本実施形態の原稿給送装置Aは、載置台1(積載部)に積載された一つ又は複数の原稿Sを装置本体内に1つずつ経路RTによって搬送してその画像を読み取り、排出トレイ2に排出する装置である。読み取る原稿Sは、例えば、OA紙、チェック、名刺、カード類等のシートであり、厚手のシートであっても、薄手のシートであってもよい。カード類は、例えば、保険証、免許証、クレジットカード等を挙げることができる。
<給送部>
図1に示すように、経路RTに沿って原稿Sを給送する給送部としての第1搬送部10が積載台1の原稿積載面側に設けられている。第1搬送部10は本実施形態の場合、給送ローラ110と、給送ローラ110に対向配置される分離ローラ120と、を備え、載置台1上の原稿Sを給送方向D1に一つずつ順次搬送する。なお、図1に示す搬送状態に対し、図2では待機状態を示しており、給送ローラ110や分離ローラ120は停止されている。また、図3では給送部の要部拡大図を示している。本実施形態においては、給送方向D1は、原稿給送装置Aの載置面に対して所定の角度で傾斜して設けられており、載置台1に載置された原稿Sの自重によって給送部に対して原稿が供給される。
給送ローラ110はワンウェイクラッチ11aを介して給送ローラ軸11bに支持される。給送ローラ110は、モータ3の駆動力が不図示の駆動伝達部を介して給送ローラ軸11bに伝達されワンウェイクラッチ11aを介して駆動される。モータ3の駆動により給送ローラ軸11bが給送方向(図1の実線矢印D2方向)に回転する時にワンウェイクラッチ11aが給送ローラ軸11bに噛み合い、給送ローラ110が給送方向に回転する。給送ローラ110の搬送速度は後述の搬送ローラ21の搬送速度より遅い速度に設定されている。このため給送された原稿Sが搬送ローラ21に到達し原稿Sの搬送速度が上がる時、ワンウェイクラッチ11aと給送ローラ軸11bとの噛み合いが外れ、給送ローラ110は搬送原稿Sに連れ回り、モータ3からの駆動伝達で回転するスピードよりも速く回転する。
すなわち、搬送ローラ21に達した搬送原稿Sは、給送ローラ110との速度差が大きく設定された搬送ローラ21から搬送力を受けるため、給送ローラ110とこの給送ローラ110に接圧された分離ローラ120との間から引き抜かれることになる。
なお、給送ローラ110は、図3に示すように、例えば、ゴム材料等で形成された2つの給送ローラ部(第1ローラ部及び第2ローラ部)11がホイール部111にそれぞれ個別に装着され、このホイール部111がワンウェイクラッチ11aを介して個別に給送ローラ軸(回転軸)11bに支持されている。つまり、本実施形態のワンウェイクラッチ11aは、給送ローラ軸11bにおける軸方向の左右に隙間をあけて別々に設けられた複数の給送ローラ部11に対してそれぞれ設けられ、左右で個々に独立した第1ワンウェイクラッチ部及び第2ワンウェイクラッチ部となる。そのため、本実施形態では、搬送ローラ21に達した搬送原稿Sが斜行した状態で給送ローラ110及び分離ローラ120の間から引き抜かれたとしても、個々独立したワンウェイクラッチ11aの動作によって、後続原稿Sの斜行の連鎖が抑えられる(以下、「斜行連鎖の抑制効果」)。本実施形態の給送ローラ110の詳細に関しては後述する。
また、給送ローラ110と後述の分離ローラ120はそれぞれ1つのユニットであり、装置から付け外し可能なユニットとなっている。このため、メンテナンスが容易であり、ローラ表面が摩耗してきた場合等においてユニット交換が可能である。
<分離部>
給送ローラ110に対向配置される分離ローラ120は、原稿Sを1枚ずつ分離するためのローラであり、給送ローラ110に対して一定圧で圧接している。この圧接状態を確保するため、図1に示すように分離ローラ120を分離揺動部材121によって揺動支持している。分離揺動部材121は、軸部121aを中心に回転可能に支持されており、また、分離ローラ120が給送ローラ110に圧接するように圧縮バネ122により付勢力が与えられている。
図1に示すように、分離ローラ120はトルクリミッタ12aを介してモータ3から回転駆動力が伝達され、実線矢印D3方向に回転駆動される。分離ローラ120はトルクリミッタ12aにより駆動力の伝達が規制されるため、給送ローラ110と当接している際は給送ローラ110に連れ回りする方向(破線矢印D4方向)に回転する。これにより、複数の原稿Sが給送ローラ110と分離ローラ120との圧接部に搬送されてきた際には、一つを残して2つ以上の原稿Sが下流に搬送されないようにせき止められる。本実施形態の分離ローラ120の詳細に関しては後述する。
<給送部の原稿検知構造>
載置台1上の原稿Sの有無を検知するため、図1に示すように給送ローラ110の上流部には原稿検知センサ90が設けられている。原稿検知センサ90は、自重で鉛直方向上方から下方側に垂れ下るように設けられたレバー式のセンサである。他の例として後述の媒体検出センサ50、60のような光学式のセンサであっても構わない。
また、図4に示すように、原稿検知センサ90は複数の給送ローラ110の間の位置に設けられている。原稿検知センサ90は、検知センサ軸90aで軸支されており、自重でぶら下がっている。到達する原稿Sの種類に依らずに検知センサ軸90aを中心に退避可能にするために、できるだけ軽く、回動動作に対する摩擦などによる抵抗がほとんどなくなるように構成されている。
<給送ローラガイド>
原稿検知センサ90の上流側には、給送ローラガイド17が設けられている。給送ローラガイド17は、給送ローラ110の上流側に設けられたガイド軸17aによって軸支され、給送方向下流側に向けて延在している。給送ローラガイド17は、図6に示すガイド付勢手段17bによって、先端が給送ローラ110側から分離ローラ120側に移動するように給送方向と直交する方向(搬送原稿の厚み方向)に付勢されており、載置台1上に原稿Sが存在しない場合には、給送ローラ110の軸方向(図6に示す方向)から見た際に、先端が給送ローラ110の外周から飛び出す位置まで付勢された状態で、不図示の突き当て部によって位置決めされている。
この給送ローラガイド17によって、複数の原稿Sが載置台1に載置される場合には、図5に示すように付勢手段に抗して給送ローラガイド17が給送ローラ110側に付勢され、原稿Sが少ない場合、特に、薄紙の原稿Sが1枚だけ載置台1に載置される場合など、載置する原稿Sが少ない場合などには、図6に示すように、給送ローラガイド17によって原稿を分離ローラ120側に付勢し、原稿Sの先端が給送ローラガイド17に摺接している間は、原稿Sが給送ローラ110に当接しないようにしている。この構成によって、原稿Sを載置台1にセットするとき、原稿Sが少ない場合などに、原稿Sが給送ローラ110に引っ掛かってしまい所定のセット位置にセットできないということを防ぐことができる。
なお、本実施形態においては、図4に示すように、給送ローラ110の両脇および給送ローラ110の間に給送ローラガイド17における分離ローラ120側(給送方向下流側)の先端が配置されるように、給送ローラガイド17を設けているため、載置台1上の原稿束が少なくなってきたときなどに、原稿Sの先端が給送ローラ110に当接してしまうことをより確実に防ぐことができる。
また、給送ローラガイド17によって、局所的に原稿Sを持ち上げて、原稿Sに対するコシ付けを行うことができる。本実施形態における給送ローラガイド17によれば、複数の給送ローラガイド17が、給送ローラ110の上流側において原稿Sを持ち上げる方向に付勢し、コシ付けを行った状態で、給送ローラ110と分離ローラ120との間のニップに原稿Sを突入させることができる。
なお、本実施形態においては、給送ローラ110および給送ローラガイド17を覆うように、図4に示す給送ローラカバー18が設けられている。給送ローラカバー18における原稿が摺接する面とは反対側(図5における下方側)に対して給送ローラガイド17のガイド軸17aおよびガイド付勢手段17bが取り付けられており、給送ローラカバー18と給送ローラガイド17とで一体のユニットを構成している。
給送ローラカバー18を取り外すことによって、給送ローラ110の軸や軸受が露出し、給送ローラ110を原稿給送装置Aから着脱することが可能となる。なお、給送ローラカバー18には、後述の原稿ストッパー14の先端が収納される位置に凹形状の収納部を設けている。
<ピックアーム・原稿ストッパー>
原稿給送装置Aは図1のように、給送ローラ110と分離ローラ120とが接するニップ(以下、給送ニップ)の上流側で給送ローラ110に原稿Sを圧接するピックローラ131と、ピックローラ131を軸支するピックアーム13を備える。ピックローラ131は原稿Sを給送ローラ110に押し付けることで原稿Sの搬送力をアップさせて原稿Sの給送を補助する。
ピックアーム13は、ピックアーム13の軸部13aが装置Aに回転可能に支持され、ピックローラ131を給送ローラ110に押し付ける方向に不図示のバネにより付勢されている。ピックアーム13は、図1で示されるピックローラ131が給送ローラ110に原稿Sを圧接する圧接位置と、図2で示されるピックローラ131を給送ローラ110から退避する退避位置と、に後述のモータ4の駆動力によって移動可能である。
給送ローラ110の給送を補助する別の構成として、給送ローラ110の上流にもう1つの給送ローラを設ける構成もあるが、上記図1の構成であれば装置の小型化や装置のコストダウンを実現できる。
原稿給送装置Aは図1のように原稿ストッパー14を備える。原稿ストッパー14は図2の状態においてその先端を搬送路側に突出させることで、積載された原稿束をせき止める役割を有する。
原稿ストッパー14は、原稿ストッパー14の軸部14aが装置Aに回転可能に支持され、図1で示される原稿Sを給送できるように搬送路を開く開口位置と、図2で示される給送ニップに原稿束が入らないように搬送路を閉じる閉口位置と、に移動可能である。図2が原稿給送装置Aの待機状態であり、この状態で原稿束の先端を原稿ストッパー14に突き当てて載置台1に原稿束をセットできる。
ピックアーム13と原稿ストッパー14は不図示の駆動伝達機構を介してモータ4により駆動される。モータ4が所定パルス数を正方向に駆動することで、ピックアーム13が圧接位置、原稿ストッパー14が開口位置に移動し、モータ4が所定パルス数を逆方向に駆動することで、ピックアーム13が退避位置、原稿ストッパー14が閉口位置に移動する。モータ4が所定パルス数を逆方向に駆動することで、ピックアーム13が退避位置、原稿ストッパー14が閉口位置に移動する。ここで正方向とは、図1において原稿Sを給送方向D1に搬送するように後述の搬送ローラ21、31を回転させる方向である。
なお、モータ4は、搬送ローラ21、31を駆動する駆動源であり、上述した給送ローラを駆動するモータ3とは別のモータとして設けられている。これにより、モータ3、4を個別制御すれば、給送駆動と搬送駆動とを別々の制御を行うことで、高精度な給搬送制御を実現できる。
<搬送構造>
図1に示すように、第1搬送部10の給送方向下流側にある搬送機構としての第2搬送部20は、搬送ローラ21と、搬送ローラ21に従動する従動ローラ22とを備え、第1搬送部10から搬送されてきた原稿Sをその下流側へ搬送する。搬送ローラ21はモータ4から駆動力が伝達され、図中実線矢印方向に回転駆動される。従動ローラ22は搬送ローラ21に対して一定圧で圧接し、搬送ローラ21に連れ回る。
このような第2搬送部20よりも給送方向下流側にある第3搬送部30は、搬送ローラ31と、搬送ローラ31に従動する従動ローラ32とを備え、第2搬送部20から搬送されてきた原稿Sを排出トレイ2へ搬送する。つまり、この第3搬送部30は排出機構として機能する。搬送ローラ31はモータ4から駆動力が伝達され、図中実線矢印方向に回転駆動される。従動ローラ32は搬送ローラ31に対して一定圧で圧接し、搬送ローラ31に連れ回る。
<重送検出>
第1搬送部10と第2搬送部20との間に配置される重送検出センサ40は、静電気等により紙などの原稿S同士が密着し、第1搬送部10を通過してきた場合(つまり重なって搬送される重送状態の場合)に、これを検出するための検出センサ(原稿Sの挙動や状態を検出するセンサ)の一例である。
重送検出センサ40としては、種々のものが利用可能であるが本実施形態の場合には超音波センサであり、超音波の発信部41とその受信部42とを備え、紙等の原稿Sが重送されている場合と1つずつ搬送されている場合とで、原稿Sを通過する超音波の減衰量が異なることを原理として重送を検出する。
<レジストセンサ>
このような重送検出センサ40よりも給送方向下流側に配置される媒体検出センサ50は第2搬送部20よりも上流側で、第1搬送部10よりも下流側に配置された上流側の検出センサ(原稿Sの挙動や状態を検出するセンサ)としての一例であり、第1搬送部10により搬送される原稿Sの位置、詳細には、媒体検出センサ50の検出位置に原稿Sの端部が到達又は通過したか否かを検出する。
媒体検出センサ50としては、種々のものが利用可能であるが、本実施形態の場合には光学センサであり、発光部51とその受光部52とを備え、原稿Sの到達又は通過により受光強度(受光量)が変化することを原理として原稿Sを検出する。
本実施形態の場合、原稿Sの先端が媒体検出センサ50で検出された時点で、原稿Sが重送検出センサ40により重送を検出可能な位置に到達しているように、上記の媒体検出センサ50は重送検出センサ40の近傍においてその下流側に設けられている。なお、この媒体検出センサ50は、上記の光学センサに限定されず、例えば、原稿Sの端部が検知できるセンサ(イメージセンサ等)を用いてもよいし、経路RTに突出したレバー型のセンサでもよい。
媒体検出センサ50とは別の媒体検出センサ60が画像読取ユニット70よりも上流側に配置されている。第2搬送部20よりも下流側に配置された下流側の検出センサとしての一例であり、第2搬送部20により搬送される原稿Sの位置を検出する。
媒体検出センサ60としては、種々のものが利用可能であるが、本実施形態の場合、媒体検出センサ50と同様に光センサであり、発光部61と受光部62とを備え、原稿Sの到達又は通過により受光強度(受光量)が変化することを原理として原稿Sを検出する。
<CISの配置>
媒体検出センサ60よりも下流側にある画像読取ユニット70は、例えば、光学的に走査し、電気信号に変換して画像データとして読み取るものであり、内部にLED等の光源、イメージセンサ、レンズアレー等を備えている。本実施形態の場合、画像読取ユニット70は経路RTの両側に一つずつ配置されており、原稿Sの表裏面を読み取るコンタクトイメージセンサ(CIS)によって構成されている。
<ブロック図の説明>
図7を参照して制御部80について説明する。図7は原稿給送装置Aの制御部80のブロック図である。
制御部80はCPU81、記憶部82、操作部83、通信部84及びインターフェース部85を備える。CPU81は記憶部82に記憶されたプログラムを実行することにより、原稿給送装置A全体の制御を行う。記憶部82は例えばRAM、ROM等から構成される。操作部83は、例えば、スイッチやタッチパネル等で構成され、操作者からの操作を受け付ける。
通信部84は、外部装置との情報通信を行うインターフェースである。外部装置としてPC(パソコン)を想定した場合、通信部84としては、例えば、USBインターフェースやSCSIインターフェースを挙げることができる。また、このような有線通信のインターフェースの他、通信部84は無線通信のインターフェースとしてもよく、有線通信、無線通信の双方のインターフェースを備えていてもよい。
インターフェース部85はアクチュエータ86やセンサ87とのデータの入出力を行うI/Oインターフェースである。アクチュエータ86には、モータ3、モータ4等が含まれる。センサ87には、重送検出センサ40、媒体検出センサ50及び60、画像読取ユニット70、原稿検知センサ90等が含まれる。
<PCからの開始指示受信による駆動>
原稿給送装置Aの基本的な動作について説明する。制御部80は、例えば原稿給送装置Aが接続された外部パソコンから画像読み取りの開始指示を受信すると、第1乃至第3搬送部10乃至30の駆動を開始する。載置台1に積載された原稿Sはその最も下に位置する原稿Sから1つずつ搬送される。画像読み取りの開始指示は、原稿給送装置Aに設けられたスタートボタンの押下によって実行されても良い。
<レジストセンサの出力に応じた読取開始>
制御部80は、媒体検出センサ60の検出結果に基づくタイミングで、第2搬送部20により搬送されてきた原稿Sの、画像読取ユニット70、70による画像の読み取りを開始し、読み取った画像を一次記憶して順次外部パソコンへ送信する。画像が読み取られた原稿Sは第3搬送部30により排出トレイ2に排出されてその原稿Sの画像読取処理が終了する。
<給送・搬送の動作フロー>
次に、図8を参照して給送・搬送の動作フローについて説明する。
ステップS1では、制御部80が、例えば原稿給送装置Aが接続された外部パソコンから画像読み取りの開始指示を受信する。
ステップS2では、制御部80が、原稿検知センサ90により載置台1上の原稿Sの有無を判定する。
ステップS3では、制御部80が、原稿検知センサ90により原稿Sが無いと判定した場合、原稿Sが無い旨の注意書きを外部パソコン等に表示し、給送・搬送が行われず終了となる。
ステップS4では、制御部80が、原稿検知センサ90により載置台1上に原稿Sが有ると判定した場合、モータ4を正方向に駆動する。この時ピックアーム13が圧接位置に、原稿ストッパー14が開口位置に移動される。
ステップS5では、制御部80が、モータ3を駆動し、給送ローラ110を原稿Sを給送する方向(正方向)に回転させ、原稿Sを給送する。
ステップS6では、搬送原稿Sの先端が媒体検出センサ50を通過したことを検出し、次いで、ステップS7で、搬送原稿Sの先端が媒体検出センサ60を通過したことを検出する。
このとき、搬送原稿Sの先端が媒体検出センサ60を通過したことで、搬送原稿Sが第2搬送部20に到達していることから、第1搬送部10を停止しても搬送原稿Sが第2搬送部20によって搬送されるため、ステップS8で、制御部80がモータ3を停止する。
一方、媒体検出センサ60に原稿Sの先端が到達した時刻から、画像読取ユニット70に到達する所定時間の経過後に原稿Sの画像読み取りを開始する。
ステップS9では、搬送原稿Sの後端が媒体検出センサ60を通過したことを検出する。この時刻から所定時間の経過後に原稿Sの画像読み取りを終了する。これによって1枚の原稿Sに対する一連の読み取り動作が完了する。
ステップS10では、制御部80が、原稿検知センサ90により載置台1上の原稿Sの有無を判定する。原稿Sが有ると判定した場合はステップS5に移り、原稿Sの搬送と画像読み取りを行う。
ステップS10で、原稿検知センサ90により載置台1上に原稿Sが無いと判定した場合、ステップS11で、制御部80がモータ4を停止する。このとき、媒体検出センサ60を通過した原稿が第3搬送部30によって排紙されるべく、所定時間経過後にモータ4を停止する。第3搬送部の駆動をモータ4が行わない場合には、直ちにモータ4を停止して良い。
その後、ステップS12で、制御部80が、モータ4を逆方向に所定パルス数だけ駆動してから停止する。この時、ピックアーム13が退避位置に、原稿ストッパー14が閉口位置に移動されて停止する。これで給送・搬送の動作が終了となる。
以上の動作フローにより、媒体検出センサ60をトリガーとして次の原稿Sの給送をする搬送制御を行う。これにより、画像読取ユニット70の読取位置で所定の紙間を設けられるので、安定的に原稿Sを連続して搬送することができる。
<給送ローラ>
図9に従来の給送ローラ、図10に本実施形態における給送ローラ110を示す。従来の給送ローラと本実施形態における給送ローラ110との違いは、図9と図10から明らかなようにゴム材料等で形成された2つの給送ローラ部(第1ローラ部及び第2ローラ部)11の形状にある。
図9(a)の場合、前記給送動作を繰り返し行うことにより、ローラ表面が搬送原稿表面に付着した粉塵等で覆われ原稿との摩擦係数が低下する。そのため、原稿に対してローラがスリップしてしまう可能性があり、給送の動作が安定せず不送りの原因となりやすい。
また、図9(b)のようにローラ表面への粉塵等の付着防止のため、ローラ表面円周上に回転軸方向に複数の溝を設ける構成にする場合がある。この場合、付着物はローラの溝に逃げるため、ローラと原稿間の摩擦は一定範囲内に保たれ、スリップが起こらずに安定した給送動作が行える。
しかしながら、本実施形態のように左右に別々に設けられた複数の給送ローラ部11に対して個々独立したワンウェイクラッチ11aを設けている場合、個々独立したワンウェイクラッチ11aの動作によって左右のローラは別々に動作する。そのため、図9(c)に示すように、左右ローラの間で位相差aが生じる。これにより、左右ローラで原稿との接触状態が異なるため、左右の摩擦係数のバランスが崩れ、斜行連鎖の抑制効果を十分に発揮できない可能性がある。
そこで本実施形態における給送ローラ110は図10に示すように、ローラ表面円周上に、ローラ回転方向に延びる複数の溝を設ける構成にしている。図9(b)同様にローラ表面に溝を設けることで、付着物はローラ溝部に逃げるため、ローラと原稿間の摩擦は一定範囲内に保たれ、スリップが起こらずに安定した給送動作が行える。
また、溝を軸方向ではなくローラ回転方向に設けることで、図9(c)に示すような左右ローラ間での位相ずれが発生しないため、原稿との接触状態がローラによらず同じになる。これにより左右の摩擦係数のバランスも保たれるため、斜行連鎖の抑制効果を十分に発揮することができる。なお、本実施形態では溝をローラ回転方向に設けたが、ローラ回転方向に対し、斜めに延びるように設けてもよい。また、ローラ回転方向に延びる溝であれば溝の形状や数、溝の深さは特に限定されない。
<分離ローラ>
図11に本実施形態における分離ローラを示す。本実施形態における分離ローラ120のローラ表面円周上にはローラ軸方向に延びる複数の溝を設けている。分離ローラ120は給送ローラ110同様に前記給送動作を繰り返し行うことにより、ローラ表面が搬送原稿表面に付着した粉塵等で覆われ、原稿との摩擦係数が低下する。そのため、原稿に対してローラがスリップしてしまう可能性があり、給送の動作が安定せず不送りの原因となりやすい。
本実施形態のように溝を設けることで付着物はローラの溝に逃げるため、ローラと原稿間の摩擦は一定範囲内に保たれ、スリップが起こらずに安定した給送動作が行える。また、本実施形態の分離ローラ120は、単一の部材で形成された分離ローラ軸12b(ローラ軸部材)の両端部に分離ローラ部12が設けられており、分離ローラ軸12bと分離ローラ部12が一体となって回転するため、左右のローラの溝を同位相に設けることで原稿に対する摩擦係数の左右バランスを保つことができ、斜行連鎖の抑制効果を十分に発揮することができる。
さらに、ローラ表面への粉塵付着防止の他にも、原稿の分離性能を向上させる効果がある。図12に本実施形態の給送部の断面図を示す。本実施形態のように溝を設けた場合には図12に示すように分離ローラ120の表面に複数の角部12cがあるため、原稿に角部12cが引っかかる。したがって、分離ローラ120表面に溝がない場合と比較し、原稿へ与えるブレーキ力が増えるため、従来よりも確実に原稿を分離することが可能となる。また、溝の本数を変えることによって、原稿先端との引っかかり具合が変わるため、原稿へ与えるブレーキ力を加減することが可能である。
例えば、原稿の不送りが発生しやすい場合には、溝の本数を少なくすることによって、角部12cの数を減らし、ブレーキ力をおさえて不送りの発生を防止することができる。一方、原稿の重送が発生しやすい場合には、溝の本数を多くすることによって、角部12cの数を増やし、ブレーキ力を上げて重送の発生を防止することができる。
なお、本実施形態では溝を分離ローラ120の表面にローラ軸方向に平行に設けたが、給送ローラ110と分離ローラ120とが形成する給送ニップの範囲であれば斜めに延ばしてもよい。また、溝の深さや形状については特に限定されない。
また、本実施形態では分離ローラ120はローラ軸と複数のローラ部が一体となった構成としたが、これに限るものではなく、図13に示すように1つのローラ部のみで構成してもよい。
また、分離ローラ120は、図1を用いて説明したように、給送ローラ110に対して一定圧で圧接している。この圧接状態を確保するための分離揺動部材121は、軸部121aを中心に回転可能に支持されており、また、分離ローラ120が給送ローラ110に圧接するように圧縮バネ122により付勢力が与えられている。この圧縮バネ122によって発生した付勢力を分離ローラ120に与える付勢部を、複数の分離ローラ部12の中央に設けても良い。図11を例に挙げれば、付勢部によって生じる付勢力は、分離ローラ120の分離ローラ軸12bの中央に設けられた被付勢部を介して分離ローラ120に対して付与される。
このように、分離ローラ120揺動させる付勢力を、搬送の幅方向中央部において付与することによって、左右の分離ローラ部12間で圧接状態における給送ローラ110への押圧力がバラつくことを防ぐことができる。
本発明は、以上説明した実施形態に限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更をすることが可能である。
A 原稿給送装置
S 原稿
1 載置台
2 排出トレイ
3、4 モータ
10 第1搬送部
110 給送ローラ
11 給送ローラ部
11a ワンウェイクラッチ
11b 給送ローラ軸
11c 摩擦部材
11d 円筒部
120 分離ローラ
12 分離ローラ部
12a トルクリミッタ
12b 分離ローラ軸
12c 溝角部
13 ピックアーム
14 原稿ストッパー
20 第2搬送部
21 搬送ローラ
22 従動ローラ
30 第3搬送部
31 搬送ローラ
32 従動ローラ
40 重送検出センサ
50、60 媒体検出センサ
70 画像読取ユニット
80 制御部
84 通信部
90 原稿検知センサ
115 圧縮バネ
121 分離揺動部材

Claims (7)

  1. 複数枚のシートを積載する積載部が設けられた装置本体と、
    前記積載部の積載面側に配置され、シートを給送する給送部と、
    前記給送部に対向して配置され、前記給送部との間にニップを形成する分離部と、
    前記給送部及び分離部の間で分離されたシートを搬送する搬送部と
    を備え、
    前記給送部は、回転軸と、前記回転軸の軸方向に隙間をあけて設けられた第1ローラ部及び第2ローラ部と、前記第1ローラ部と前記回転軸との間に設けられた第1ワンウェイクラッチ部と、前記第2ローラと前記回転軸との間に設けられた第2ワンウェイクラッチ部とからなり、前記第1ローラ部及び前記第2ローラ部の周上には、ローラ回転方向に延びる複数の第1溝を有し、
    前記分離部は、回転軸と、前記回転軸の軸方向に延びる複数の第2溝を有する分離ローラとを備えることを特徴とする原稿給送装置。
  2. 前記分離ローラは、
    前記給送部によって給送方向に給送されるシートを前記給送方向とは逆方向に戻すように回転駆動され、
    前記第1ローラ部及び前記第2ローラ部にそれぞれ対向する第1分離ローラと第2分離ローラと、
    前記第1分離ローラおよび前記第2分離ローラにそれぞれ回転駆動力を伝達する単一のローラ軸部材と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の原稿給送装置。
  3. 前記第1分離ローラと前記第2分離ローラとに形成される前記溝は、ローラ回転方向に対し同位相に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の原稿給送装置。
  4. 前記第1溝は、前記給送部のローラ回転方向に対し、斜めに延びることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の原稿給送装置。
  5. 前記第2溝は、前記ニップ内において、斜めに延びることを特徴とする請求項2に記載の原稿給送装置。
  6. 前記分離ローラは、揺動部材によって揺動支持され、前記揺動部材から付勢力を受けることで前記給送部に対して圧接し、
    前記揺動部材からの付勢力は、前記第1分離ローラと前記第2分離ローラとの間における前記ローラ軸部材に対して及ぼされることを特徴とする請求項2に記載の原稿給送装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の原稿給送装置を搭載したことを特徴とする画像読取装置。
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