JP2019199411A - 油性化粧料 - Google Patents
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(A)主鎖に多糖類骨格を有し、全水酸基の45〜95mol%が基−O-M-R(MはCH2又はカルボニル基C=Oを示し、Rは炭素数3〜40の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す)で置換されている多糖類誘導体 0.01〜30質量%、
(B)金属石鹸 0.02〜10質量%、
(C)25℃で液状の油成分 10〜98質量%
を含有する油性化粧料に関する。
これらの原料多糖類のうち、セルロース、セルロース誘導体、プルランが好ましく、セルロース、セルロース誘導体がより好ましい。
更には、製造原料のセルロース誘導体としては、以下の構成単位を有するものが好ましい。
また、原料セルロース誘導体の質量平均分子量(Mw)は、油剤への溶解性、及び感触の点から、好ましくは1万〜400万、より好ましくは10万〜300万、更に好ましくは30万〜200万である。
置換基である基−O−M−R中、MはCH2又はカルボニル基C=Oを示し、Rは炭素数3〜40の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基である。
(i)直鎖のアルキル基としては、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル基、トリコシル基、テトラコシル基、ペンタコシル基、ヘキサコシル基、ヘプタコシル基、オクタコシル基、ノナコシル基、トリアコンチル基、ヘントリアコンチル基、ドトリアコンチル基、トリトリアコンチル基、テトラトリアコンチル基、ペンタトリアコンチル基、ヘキサトリアコンチル基、ヘプタトリアコンチル基、オクタトリアコンチル基、ノナトリアコンチル基及びテトラコンチル基が挙げられる。
(iv)分岐鎖のアルケニル基としては、イソトリデセニル基、イソオクタデセニル基、イソトリアコンテニル基、2−ブチルオクテニル基、2−ヘキシルデセニル基、2−オクチルドデセニル基、2−デシルテトラデセニル基、2−ドデシルヘキサデセニル基等が挙げられる。
水酸基は、適度に残留していることが、塗布膜のヨレにくさの点から好ましく、5mol%以上が好ましく、6mol%以上がより好ましく、8mol%以上がさらに好ましく、15mol%以上がよりさらに好ましく、55mol%以下が好ましく、52mol%以下がより好ましく、49mol%以下がさらに好ましく、45mol%以下がよりさらに好ましい。また、水酸基の残留率は、5〜55mol%が好ましく、6〜52mol%がより好ましく、8〜49mol%がさらに好ましく、15〜45mol%がよりさらに好ましい。
なお、質量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(クロロホルム溶媒、直鎖ポリスチレンを標準として定められた較正曲線、屈折率検出器を用いる)測定によって求められるものである。
また、MがCH2であるものは、塩基存在下に、多糖類と対応するアルキルハライドあるいはアルキルメシラート等のスルホン酸エステルを反応させることによって製造することができる。主鎖がセルロース骨格からなるものは、アセチルセルロースのエステル交換反応(アシドーリシス)によっても得ることができる。この方法によれば、水酸基の残留量が極めて低いセルロースエステル誘導体が得られる。
(R1COO)mX (1)
(式中、R1は炭素数10〜18の脂肪族炭化水素基を示し、Xはアルミニウム、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、リチウム又はバリウムを示し、mは金属Xの価数を示す)
で表されるものが挙げられる。
成分(B)の金属石鹸として、具体的には、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、パルミチン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等が挙げられる。
これらのうち、油成分の増粘効果に優れ、塗布中ののびが向上する点から、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウムが好ましく、ステアリン酸アルミニウムがより好ましい。
かかる(C)25℃で液状の油成分としては、通常の化粧料に用いられるものであれば良く、例えば、流動パラフィン、軽質イソパラフィン、流動イソパラフィン、ミネラルオイル、ポリブテン、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、水添ポリデセン、スクワラン、スクワレン等の直鎖又は分岐の炭化水素油;アボガド油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、小麦胚芽油、アマニ油、綿実油、大豆油、パーム油、ヤシ油、ヒマシ油、ホホバ油、ヒマワリ油、ツバキ油、トウモロコシ油等の植物油;液状ラノリン等の動物油;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸オレイル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソステアリル、リシノレイン酸オクチルドデシル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、パルミチン酸エチルヘキシル、エチルヘキサン酸セチル、メトキシケイ皮酸オクチル、酢酸トコフェロール、炭酸プロピレン、リンゴ酸ジイソステアリル、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸プロパンジオール、モノイソステアリン酸モノミリスチン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジ(カプリン酸/カプリル酸)プロパンジオール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリエチルヘキサノイン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリット、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール、イソステアリン酸ポリグリセリル−2、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−2、トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2、テトライソステアリン酸ポリグリセリル−2、オクタカプリル酸ポリグリセリル−6、(イソステアリン酸/セバシン酸)ジトリメチロールプロパンオリゴエステル、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、イソステアリン酸トレハロースエステルズ、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、フィトステロール脂肪酸エステル、コレステロール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、dl−α−トコフェロール、ニコチン酸dl−α−トコフェロール等の脂肪酸エステル;オクチルドデカノール等の高級アルコール;ジフェニルジメチコン、ジメチルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサン、トリス(トリメチルシロキシ)メチルシラン、トリメチルペンタフェニルトリシロキサン等のシリコーン油;フルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルエーテルシリコーン等のフッ素油;クリーム状やペースト状として、トリラノリン脂肪酸グリセリル、軟質ラノリン脂肪酸、ワセリン、分岐又はヒドロキシル化した脂肪酸コレステリル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル(ヘキサオキシステアリン酸ジペンタエリトリット等)、イソステアリン酸硬化ヒマシ油、モノヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ油、トリ(カプリル・カプリン・ミリスチン・ステアリン酸)グリセリド、乳酸ミリスチル、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油、ダイマージリノール酸(フィトルテリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、オレイン酸フィトステリル、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル・フィトステリル・ベヘニル)等が挙げられる。
25℃で固形のワックスとしては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、オゾケライト、セレシン等の鉱物系ワックス;パラフィン、マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックス;フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス等の合成炭化水素ワックス;カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ライスワックス、木ロウ、サンフラワーワックス、水添ホホバ油等の植物系ワックス;ミツロウ、鯨ロウ等の動物性ワックス;シリコーンワックス、フッ素系ワックス、合成ミツロウ等の合成ワックスなどが挙げられる。
ここで、針入度は、25±0.1℃に保ったワックスの試料に、規定の針(針の質量2.5±0.02g、針保持具の質量47.5±0.02g、おもりの質量50±0.05g)が、5秒間に針入する長さを測定し、その針入距離(mm)を10倍した値を針入度とするものであり、JIS K−2235−5.4(1991年)に準じて測定した値である。
これらのワックスは、市販品を使用することができ、例えば、セレシンとして、セレシン #810(日興リカ)等が;マイクロクリスタリンワックスとして、Multiwax W−445、W−835(以上、SONNEBORN社製)、Paracera M(Paramelt社製)、Hi−Mic−1045、1070、2045、HNP−0190(以上、日本精鑞社製)等が;パラフィンワックスとして、パラフィンワックス140、145、150、155、HNP−3、5、9(以上、日本精鑞社製)等が;合成炭化水素ワックスとして、リップワックス A−4(日本ナチュラルプロダクツ社製)、PERFORMALENE 400、655、PL(NEW PHASE TECHNOLOGIES社製)等が挙げられる。
体質顔料としては、例えば、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、セリサイト、マイカ、カオリン、クレー、ベントナイト、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の無機顔料及びこれらの複合粉体が挙げられる。
これらの粉体は、そのまま用いることができるほか、通常の方法により、撥水処理、撥水・撥油化処理等の各種表面処理を施したものを用いることもできる。
窒素下トルエン、メチルエチルケトン混合溶媒中50℃で、57.8g(0.165mol)のヒドロキシプロピルセルロース(セルニーM;日本曹達社製)に、94g(1.01mol)の3−メチルピリジンを加えて溶解させる。85.1g(0.31mol)の塩化パルミトイルを0.5時間かけて滴下する。その後50℃で5時間反応させ、エタノール中で沈殿させて精製し、乾燥させると、パルミトイルヒドロキシプロピルセルロースが得られた(質量平均分子量150万、平均アシル置換度は全水酸基の60mol%)。なお、得られたパルミトイルヒドロキシプロピルセルロースは、配合時に溶解しやすいように細かく裁断した。
重合体の平均分子量(Mw)は、日立L−6000型高速液体クロマトグラフィーを使用し、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によって測定した。溶離液流路ポンプは日立L−6000、検出器はショーデックスRI SE−61示差屈折率検出器、カラムはGMHHR−Hをダブルに接続したものを用いた。サンプルは、溶離液で0.5g/100mLの濃度に調整し、20μLを用いた。溶離液には、1mmol/LのN,N‐ジメチルドデシルアミン(ファーミンDM20、花王社製)のクロロホルム溶液を使用した。カラム温度は40℃で、流速は1.0mL/分で行った。
H-NMRにおいて、エステル化されたセルロースのカルボニル基の隣のメチン基のプロトンは、5ppm付近に現れ、セルロースの6員環酸素の隣のプロトンとセルロースの水酸基の隣のメチレン基の合計が3.5ppm付近に現れる。その積分値から算出した。
表1に示す組成の油性化粧料(スティック口紅)を製造し、塗布中ののびの良さ、塗布中の色ムラのできにくさ、塗布後の口角の色ムラのできにくさ、塗布後の唇のふっくらとした立体感を評価した。結果を表1に併せて示す。
基材原料(着色剤以外)を120℃で30分間加熱溶解し、ディスパーにて均一混合した。次に、着色剤原料を加えて更に15分間均一混合した。脱泡した後、室温まで冷却・固化させた。この口紅バルクから、必要量を切り出し、電子レンジを用いて100℃に加熱溶解し、型に流し込み、冷却固化させ、スティック口紅を得た。
(1)塗布中ののびの良さ:
10名の専門パネラーが、各スティック口紅を唇に直接塗布し、以下の基準で評価した。結果を10名の積算値で示した。
5;のび広がりが非常に良い。
4;のび広がりが良い。
3;のび広がりがやや良い。
2:のび広がりがあまり良くない。
1;のび広がりが良くない。
10名の専門パネラーが、各スティック口紅を唇に直接塗布し、以下の基準で評価した。結果を10名の積算値で示した。
5;塗布中の色ムラがみられない。
4;塗布中の色ムラがあまりみられない。
3;塗布中の色ムラがややみられる。
2:塗布中の色ムラがみられる。
1;塗布中の色ムラがかなりみられる。
10名の専門パネラーが、各スティック口紅を唇に直接塗布し、以下の基準で評価した。結果を10名の積算値で示した。
5;塗布後の口角の色ムラがみられない。
4;塗布後の口角の色ムラがあまりみられない。
3;塗布後の口角の色ムラがややみられる。
2:塗布後の口角の色ムラがみられる。
1;塗布後の口角の色ムラがかなりみられる。
10名の専門パネラーが、各スティック口紅を唇に直接塗布し、以下の基準で評価した。結果を10名の積算値で示した。
5;塗布後の唇にふっくらとした立体感がみられる。
4;塗布後の唇にふっくらとした立体感がややみられる。
3;塗布後の唇にふっくらとした立体感があまりみられない。
2:塗布後の唇にふっくらとした立体感がほとんどみられない。
1;塗布後の唇にふっくらとした立体感がみられない。
表2に示す組成のスティック口紅を製造した。
得られた口紅は、塗布中ののびが良く、色ムラができにくく、塗布後の口角に色ムラができにくく、塗布後の仕上がった唇にふっくらとした立体感が得られるものである。
基材原料(着色剤以外)を120℃で30分間加熱溶解し、ディスパーにて均一混合した。次に、着色剤原料を加えて更に15分間均一混合した。脱泡した後、室温まで冷却・固化させた。この口紅バルクから、必要量を切り出し、電子レンジを用いて100℃に加熱溶解し、型に流し込み、冷却固化させ、スティック口紅を得た。
Claims (6)
- 次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)主鎖に多糖類骨格を有し、全水酸基の45〜95mol%が基−O-M-R(MはCH2又はカルボニル基C=Oを示し、Rは炭素数3〜40の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を示す)で置換されている多糖類誘導体 0.01〜30質量%、
(B)金属石鹸 0.02〜10質量%、
(C)25℃で液状の油成分 10〜98質量%
を含有する油性化粧料。 - 成分(A)において、Rが炭素数9〜21の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基である請求項1記載の油性化粧料。
- 成分(A)の多糖類骨格が、セルロース、セルロース誘導体又はプルランである請求項1又は2記載の油性化粧料。
- 成分(B)の金属石鹸が、一般式(1)
(R1COO)mX (1)
(式中、R1は炭素数10〜18の脂肪族炭化水素基を示し、Xはアルミニウム、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、リチウム又はバリウムを示し、mは金属Xの価数を示す)
で表されるものである請求項1〜3のいずれか1項記載の油性化粧料。 - 成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、0.2〜20である請求項1〜4のいずれか1項記載の油性化粧料。
- 口唇化粧料である請求項1〜5のいずれか1項記載の油性化粧料。
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