JP2019199412A - 燻煙型蒸散剤組成物及び燻煙型蒸散装置 - Google Patents
燻煙型蒸散剤組成物及び燻煙型蒸散装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019199412A JP2019199412A JP2018093754A JP2018093754A JP2019199412A JP 2019199412 A JP2019199412 A JP 2019199412A JP 2018093754 A JP2018093754 A JP 2018093754A JP 2018093754 A JP2018093754 A JP 2018093754A JP 2019199412 A JP2019199412 A JP 2019199412A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- containing liquid
- component
- transpiration
- smoke
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
Abstract
Description
また、特許文献2には、水を加えると発熱する発熱剤と蒸散用薬剤水溶液の活性化剤とを有し、水容器の中に蒸散用薬剤水溶液を入れたことを特徴とする蒸散装置が提案されている。特許文献2の発明によれば、水容器の底面部のフィルムを破断することで、水蒸気と共に薬剤を蒸散できる。
そこで、本発明は、より簡便な操作で、薬剤の効果を充分に発揮できる燻煙型蒸散剤組成物を目的とする。
[1]含水液(A)と、発熱性固体(B)とを各々独立して有し、
前記含水液(A)は、沸点150℃以上の水溶性溶剤(a1)と、水(a2)とを含有し、
前記発熱性固体(B)は、水和反応により発熱する発熱剤(b1)を含有し、
前記含水液(A)と前記発熱性固体(B)とを接触させて、前記含水液(A)を蒸散する、燻煙型蒸散剤組成物。
[2]前記水溶性溶剤(a1)の含有量は、前記含水液(A)の総質量に対し、30〜60質量%である、[1]に記載の燻煙型蒸散剤組成物。
[3]前記含水液(A)と前記発熱性固体(B)との合計質量に対する前記含水液(A)の含有量は、40〜90質量%である、[1]又は[2]に記載の燻煙型蒸散剤組成物。
[4]前記含水液(A)は、薬剤(a3)をさらに含有する、[1]〜[3]のいずれかに記載の燻煙型蒸散剤組成物。
[5]前記発熱性固体(B)は、有機発泡剤(b2)をさらに含有する、[1]〜[4]のいずれかに記載の燻煙型蒸散剤組成物。
前記筐体内には、前記含水液(A)が収容された貯液部と、前記発熱性固体(B)が収容された発熱部と、前記貯液部と前記発熱部とを連通可能に仕切る仕切り材とが設けられている、燻煙型蒸散装置。
本発明の燻煙型蒸散剤組成物は、含水液(A)と発熱性固体(B)とを有する。含水液(A)と発熱性固体(B)とは、各々独立している。
含水液(A)は、水溶性溶剤(a1)((a1)成分)と、水(a2)((a2)成分)とを含有する液体である。
(a1)成分は、沸点150℃以上の水溶性溶剤である。含水液(A)が(a1)成分を含有することで、含水液(A)が発熱性固体(B)と接して、白煙状に蒸散する。水のみを発熱性固体(B)に接触させた場合に比べて、(a1)成分を含有する含水液(A)を発熱性固体(B)に接触させた場合には、発熱性固体(B)の発熱反応が遅くなる。このため、蒸散開始時間を遅くし、蒸散持続時間を長くして、含水液(A)を充分に蒸散できる。
(a1)成分の沸点は、150℃〜300℃が好ましく、150〜250℃がより好ましい。(a1)成分の沸点が上記範囲内であれば、蒸散開始時間をより遅くでき、蒸散持続時間をより長くできる。
(a1)成分は、例えば、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、ジエチレングリコールイソプロピルメチルエーテル、ジプロピレンングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエチルエーテル、トリプロピレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、トリエチレングリコールブチルメチルエーテル、ポリエチレングリコールジメチルエーテル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等である。
(a1)成分としては、蒸散開始時間を遅くし、蒸散持続時間を長くし、白煙状の蒸気の視認性をより高める観点からは、プロピレングリコール、エチレングリコール、グリセリンが好ましい。また、本発明の燻煙型蒸散剤組成物に除菌効果を求める場合には、(a1)成分としては、優れた除菌効果を有するプロピレングリコールが好ましい。
上記の(a1)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(a2)成分の含有量は、含水液(A)の総質量に対して、40〜70質量%が好ましく、45〜55質量%がより好ましい。(a2)成分の含有量が上記下限値以上であれば、発熱性固体(B)の発熱温度をより高めて、含水液(A)を充分に蒸散できる。(a2)成分の含有量が上記上限値以下であれば、蒸散開始時間を確保しやすく、蒸散持続時間をより長くし、かつ、白煙状の蒸気をより良好に視認できる。
抗菌剤、殺菌剤、防カビ剤、抗カビ剤又は殺虫剤は、例えば、有機系薬剤、銀系無機抗菌剤等が挙げられる。
有機系薬剤は、例えば、3−メチルー4−イソプロピルフェノール(IPMP)、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバイト(IPBC)、O−フェニルフェノール(OPP)、メトキサジアゾン、フェノトリン、d・d−T−シフェノトリン等である。また、有機系薬剤は、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩、イミダゾリウム塩等のカチオン界面活性剤等である。カチオン界面活性剤の塩の対イオンは、例えば、ヨウ素、塩素等のハロゲンイオン等である。
銀系無機抗菌剤は、例えば、銀の酸化物、塩化物、硝酸塩、硫酸塩、銀担持体等である。銀担持体は、銀そのものを担体に担持したものである。銀担持体の担体は、例えば、リン酸塩類(リン酸ジルコニウム、リン酸カルシウム等)、金属酸化物(酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化ジルコニウム等)、無機化合物(ゼオライト、粘度鉱物、シリカゲル等)等である。担体は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(a4)成分は、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、両性界面活性剤等である。
これらの塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩、アンモニウム塩等が挙げられる。これらの中でも、アルカリ金属塩が好ましい。
これらの中でも、(a4)成分としては、ノニオン界面活性剤が好ましく、高級アルコールにエチレンオキシ基を付加したポリオキエチレンアルキルエーテル(アルコールエトキシレート)がより好ましく、炭素数が12〜28で、エチレンオキシ基の付加モル数が12〜28のポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましい。これらのポリオキシエチレンアルキレンエーテルは、除菌効果を高められる。
上述の(a4)成分は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(a4)成分の含有量は、含水液(A)の総質量に対して、0.1〜20質量%が好ましく、0.1〜5質量%がより好ましい。(a4)成分の含有量が上記範囲内であれば、除菌効果を得られやすい。
含水液任意成分としては、着色料、酸化防止剤等が挙げられる。
発熱性固体(B)は、水和反応により発熱する発熱剤(b1)((b1)成分)を含有する。発熱性固体(B)が(b1)成分を含有することで、発熱性固体(B)が含水液(A)と反応して発熱し、含水液(A)を蒸散する。
[試験方法]
ステンレス製デュワー瓶に20℃のイオン交換水600mLを入れ、攪拌羽根(羽根形状:ピッチパドル4枚羽根、直径75mm、厚さ10mm、枚数2枚、羽根間隔30mm)をセットしたスリーワンモーターを用いて300rpmで攪拌する。次に、酸化カルシウム100gをデュワー瓶内に投入する。直ちにコルク栓でデュワー瓶に蓋をすると同時に攪拌羽根の上部20mmの水温(反応開始時の水温)を測定する。
(b1)成分の平均粒子径は、0.5〜10mmが好ましく、0.9〜7mmがより好ましい。平均粒子径が上記下限値以上であれば、粒子間の隙間が大きくなり、含水液(A)がより浸透しやすい。平均粒子径が上記上限値以下であれば、(b1)成分における単位体積当たりの表面積が大きくなり、より効率的に発熱できる。
(b1)成分の平均粒子径は、篩分けをし、下記(s)式で求められる値である。
平均粒子径(mm)=Σ(Vi(%)+di(mm))/Σ(Vi(%))・・・(s)
(s)式中、Viは、粒子径di(mm)である粒子の存在比率であり、粒子径diは、各篩の篩目間の中間値で代表する。
通常、(s)式は、Σ(Vi(%)+di(mm))/Σ(100(%))として、算術平均粒子径が算出される。
中でも、分解温度を高め、発泡ガスの発生量を高める観点から、(b2)成分としては、アゾジカルボンアミドが好ましい。
(b2)成分の含有量は、発熱性固体(B)の総質量に対して、0〜20質量%が好ましく、1〜20質量%がより好ましく、5〜10質量%がさらに好ましい。(b2)成分の含有量が上記範囲内であれば、含水液(A)をより良好に蒸散できる。加えて、(b2)成分の含有量が上記範囲内であれば、白煙状の蒸気をより視認しやすくできる。
例えば、処理対象となる空間の床等に、容器を置く。使用する容器は、上端が開口しているものであればよく、平皿、深皿、コップ等が挙げられる。容器の材質は、耐熱性を有するものが好ましく、例えば、金属、ガラス、陶磁器等が挙げられる。
容器内の発熱性固体(B)に含水液(A)を接触させる。接触させる方法は、限定されず、発熱性固体(B)の入った容器に含水液(A)を注ぐ方法が挙げられる。
含水液(A)と発熱性固体(B)との混合物が特定の温度に達すると、含水液(A)が白煙状の蒸気となって、勢いよく蒸散する。この際、含水液(A)に含まれている有効成分(例えば、(a1)成分として含まれるプロピレングリコール、(a3)成分等)が蒸散し、処理対象の空間に拡散する。拡散した有効成分は、有効成分の種類に応じて、抗菌、殺菌、殺虫等の効果を発揮する。なお、含水性(A)と発熱性固体(B)との混合物の到達温度は、例えば、100〜350℃が好ましい。
含水液(A)と発熱性固体(B)との混合物が特定の温度以上である間、含水液(A)が噴射する。含水液(A)は、(a1)成分を含有するため、(b1)成分と(a2)成分との反応速度を遅くし、蒸発持続時間を長くする。このため、含水液(A)中の有効成分の全量を蒸散し、処理対象空間に拡散できる。
本実施形態の燻煙型蒸散剤組成物は、含水液(A)が(a1)を含有するため、(b1)成分の蒸散開始時間が遅く、かつ(b1)成分の蒸散持続時間が長い。このため、含水液(A)の多くを蒸散できる。
本発明の燻煙型蒸散装置は、本発明の燻煙型蒸散剤組成物と、これを収容した筐体とを備える。
本発明の燻煙型蒸散装置について、一実施形態を挙げて説明する。
筐体10は、底壁部12と、底壁部12の周縁から立ち上がる側壁部14と、側壁部14の上端に位置する天壁部16とを有する。天壁部16の中央部には、開口部18が形成されている。
発熱部30の上方には、液体収容器21が設けられている。液体収容器21は、上端及び下端が開口する本体と、本体の下端を塞ぐ仕切り材22とを備える。液体収容器21の上端は天壁部16と接している。仕切り材22は、発熱部30と離間している。液体収容器21には、含水液(A)が収容されて貯液部20が形成されている。このように、貯液部20と発熱部30とは、仕切り材22で仕切られている。
筐体10の材質は、発熱性固体(B)の発熱で変形しにくいものが好ましい。筐体10の材質としては、金属、セラミックス等が挙げられる。
液体収容器21の材質は、含水液(A)を漏洩しない材質であればよい。
液体収容器21の仕切り材22は、貯液部20(即ち、液体収容器21内)と発熱部30(即ち、筐体10内)とを連通可能に仕切れればよい。仕切り材22としては、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のプラスチックフィルム、アルミニウム箔等の金属箔等、物理的な外力で破断できるフィルムが好ましい。
押込具26は、上端を下方に押圧した際に、破断具24を下方に押し込んで、仕切り材22を破断できるものであればよい。押込具26は、例えば、金属製、樹脂製の剛直な棒等が挙げられる。
天壁部16を有しない筐体10内に発熱性固体(B)を充填して、発熱部30を形成する。筐体10内に液体収容器21を設ける。破断具24に押込具26を取り付け、これらの液体収容器21内に配置する。液体収容器21内に含水液(A)を充填する。筐体10に天壁部16を設けて、燻煙型蒸散装置1を得る。
さらに、開口部18を塞ぐ、カバーを設けてもよい。このカバーとしては、樹脂製のフィルム等が挙げられる。
処理対象空間内に燻煙型蒸散装置1を置く。押込具26の上端を下方に押し込み、仕切り材22を破断する。仕切り材22を破断すると、液体収容器21内の含水液(A)は、発熱部30に落下する。含水液(A)は、発熱部30に落下すると、(b1)成分同士の間を通流し、(a2)成分が(b1)成分と接触する。(a2)成分が(b1)成分と接触すると、水和反応によって、(b1)成分が発熱する。
(b1)成分が発熱し、特定の温度に達すると、含水液(A)が白煙状の蒸気となって勢いよく蒸散する。そして、蒸気は、開口部18から上方に噴出する。この際、有効成分は、噴出した蒸気の勢いに乗って、対象空間内に拡散する。
こうして、含水液(A)の全量を対象空間に蒸散し、所望する効果を得る。
<(a1)成分>
・a1−1:プロピレングリコール(和光純薬工業(株)製)。
・a1−2:エチレングリコール(和光純薬工業(株)製)。
・a1−3:グリセリン。
<(a1’)成分:(a1)成分の比較品>
・a1’−1:無水エタノール(純正化学(株)製)。
・a2−1:イオン交換水。
・b1−1:酸化カルシウム(CaH、吉澤石灰(株)製、平均粒子径4mm)。
・a3−1:2−イソプロピル−5−メチルフェノール(IPMP)(ビオゾール、大阪化成(株)製)。
・a3−2:3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメイト(IPBC)(GLYCACIL(グライカシル)、ロンザジャパン(株)製)。
・a3−3:フェノトリン(スミスリン、住友化学(株)製)。
・a3−4:銀担持ゼオライト系無機抗菌剤(ゼオミックAJ10N、(株)シナネンゼオミック製、銀含有量:2.7質量%)。
・a3−5:抗菌性香料(ANTI−MOLD LAVENDER、高砂香料工業(株)製)。
・a4−1:アルコールエトキシレート(炭化水素基の炭素数12〜14、エチレンオキシ基の付加モル数8)(レオックスCL−80−90 ライオンケミカル(株)製)。
・a4−2:アルコールエトキシレート(炭化水素基の炭素数18、エチレンオキシ基の付加モル数20)(EMALEX620 日本乳化剤(株)製)。
・a4−3:アルコールエトキシレート(炭化水素基の炭素数16、エチレンオキシ基12)(EMALEX112 日本乳化剤(株)製)。
・b2−1:アゾジカルボンアミド(ダイブローAC、2040(C)、大日精化工業(株))製)。
<蒸散開始時間>
φ70mm、高さ70mmの鋼板の円筒容器内に、各例の発熱性固体(B)を収容して発熱部を形成した。この容器内に、各例の含水液(A)を添加した。含水液(A)を添加してから、蒸気が勢いよく噴射するまでの時間を「蒸散開始時間(秒)」とした。各例の蒸散開始時間(秒)を表1の評価基準に分類して評価した。各例における含水液(A)及び発熱性固体(B)の質量は、表2〜4中「蒸散装置」の欄に記載した質量である。
φ70mm、高さ70mmの鋼板の円筒容器内に、各例の発熱性固体(B)を収容して発熱部を形成した。この容器内に、各例の含水液(A)を添加した。含水液(A)を添加してから、蒸気が勢いよく噴射している時間(蒸散持続時間)と蒸気の到達高さ(到達点)とを計測し、下記基準に従って評価した。
◎:到達点が50cm以上であり、白煙状の蒸気が均一な蒸散持続時間が1分間以上継続。
○:到達点が50cm以上であり、白煙状の蒸気がやや不均一であるが、蒸散持続時間が1分間以上継続。
△:到達点が50cm以上であり、白煙状の蒸気がかなり不均一であるが、蒸散持続時間が1分間以上。
×:到達点が50cm未満又は蒸散持続時間が1分間未満。
図2の符号100は、殺カビ効果の評価に用いた評価室である。評価室100は、幅W×奥行D×高さH=1.8m×1.8m×2.0mである。
評価室100の天面101の中央P1の位置に、下記の方法1で作成した供試用スライドガラス(供試用FRP、菌を接種したFRP)を取付けた。供試用スライドガラスに菌を接種した面を底面102に向けた。
ポテトデキストロース寒天(Difco社製)の斜面培地にて、25℃、1週間培養したCladosporium cladosporioides HMC1064(浴室分離菌)を調製した。浴室分離菌の水溶液は、滅菌した0.05%Tween80(関東化学社製)を用いた。浴室分離菌のコロニー形成単位が、約1.0×106CFU/mLの胞子液を得た。次いで、この胞子液を供試用FRP20に0.4mL接種し、室温にて一晩静置して乾燥固定した。
なお、コロニー形成単位(CFU、Colony Forming Unit)は、ある量の微生物(細菌等)を、それが生育する固体培地上に撒いたときに生じるコロニーの数を意味する。
次に、得られた各例の燻煙型蒸散剤組成物について、「<蒸散開始時間>」と同様にして含水液(A)を蒸散させた。容器を置いた位置は、評価室100の底面102の中央P2であった。含水液(A)と発熱性固体(B)とを接触させてから90分間後に評価室100内の空気を排気し、供試用FRPを回収した。供試用FRPから下記の方法2で、菌液を回収した。回収した菌液を計測可能な濃度となるように生理食塩水で適宜希釈し、これをポテトデキストロース寒天培地に塗抹摂取した。これを25℃にて5日間培養した後、目視により形成されたコロニー数を計測した。
菌を接種した供試用FRPとSCDLP培地(日本製薬社製)10mLを滅菌プラスチックシャーレ(アズワン社製)に入れ、コンラージ棒(日水製薬社製)で攪拌し、供試用FRPから菌を抽出した。
計測したコロニー数と菌液の希釈倍率から生菌数を求め、その値を「処理後の菌数」とした。別途、未処理区の供試用FRPから回収した菌液を、計測可能な濃度となるように生理食塩水で適宜希釈し、ポテトデキストロース寒天培地に塗抹摂取した。この菌液を25℃にて5日間培養した後、目視により形成されたコロニー数を計測した。計測したコロニー数と菌液の希釈倍率から生菌数を求め、その値を「未処理菌数」とした。
「処理後の菌数」、「未処理菌数」として求めた菌数を常用対数(log)に変換し、「未処理菌数」から「処理後の菌数」を差し引いた値(Δlog=log(未処理菌数)−log(処理後の菌数))を求め、その値を殺カビ効力とした。殺カビ効力の値から、下記の評価基準に基づいて殺カビ効果を評価した。
◎◎:Δlogが4.0以上。
◎ :Δlogが3.0以上4.0未満。
○ :Δlogが2.0以上3.0未満。
△ :Δlogが1.0以上2.0未満。
× :Δlogが1.0未満。
表2〜4に示す含水液(A)の組成に従い、(a1)成分(又は(a1’)成分)と(a2)成分とを混合した。これに(a3)〜(a4)成分を加え、混合して、各例の含水液(A)を調製した。
表2〜4示す発熱性固体(B)の組成に従い、(b1)成分からなる発熱性固体又は(b1)成分と(b2)成分との混合物である発熱性固体を調製した。
こうして、含水液(A)と発熱性固体(B)とを各々独立して有する燻煙型蒸散剤組成物を得た。
得られた燻煙型蒸散剤組成物について、蒸散開始時間、蒸散状態、殺カビ効果について評価し、その結果を表中に示す。
なお、表中の配合量は純分換算値である。また、表中に配合量が記載されていない成分は、配合されていない。
(a1)成分に代えて、(a1’)成分を含有する比較例1、(a1)成分を含有しない比較例2、(a2)成分を含有しない比較例3は、いずれも蒸散開始時間、蒸散状態及び殺カビ効果の評価が「×」であった。
10 筐体
20 貯液部
22 仕切り材
30 発熱部
Claims (6)
- 含水液(A)と、発熱性固体(B)とを各々独立して有し、
前記含水液(A)は、沸点150℃以上の水溶性溶剤(a1)と、水(a2)とを含有し、
前記発熱性固体(B)は、水和反応により発熱する発熱剤(b1)を含有し、
前記含水液(A)と前記発熱性固体(B)とを接触させて、前記含水液(A)を蒸散する、燻煙型蒸散剤組成物。 - 前記水溶性溶剤(a1)の含有量は、前記含水液(A)の総質量に対し、30〜60質量%である、請求項1に記載の燻煙型蒸散剤組成物。
- 前記含水液(A)と前記発熱性固体(B)との合計質量に対する前記含水液(A)の含有量は、40〜90質量%である、請求項1又は2に記載の燻煙型蒸散剤組成物。
- 前記含水液(A)は、薬剤(a3)をさらに含有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の燻煙型蒸散剤組成物。
- 前記発熱性固体(B)は、有機発泡剤(b2)をさらに含有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の燻煙型蒸散剤組成物。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の燻煙型蒸散剤組成物が筐体に収容されてなり、
前記筐体内には、前記含水液(A)が収容された貯液部と、前記発熱性固体(B)が収容された発熱部と、前記貯液部と前記発熱部とを連通可能に仕切る仕切り材とが設けられている、燻煙型蒸散装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018093754A JP7145642B2 (ja) | 2018-05-15 | 2018-05-15 | 燻煙型蒸散剤組成物及び燻煙型蒸散装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018093754A JP7145642B2 (ja) | 2018-05-15 | 2018-05-15 | 燻煙型蒸散剤組成物及び燻煙型蒸散装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2019199412A true JP2019199412A (ja) | 2019-11-21 |
| JP7145642B2 JP7145642B2 (ja) | 2022-10-03 |
Family
ID=68611770
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2018093754A Active JP7145642B2 (ja) | 2018-05-15 | 2018-05-15 | 燻煙型蒸散剤組成物及び燻煙型蒸散装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7145642B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022069327A (ja) * | 2020-10-23 | 2022-05-11 | 勝俊 吉武 | 消毒剤の噴霧方法、噴霧消毒用薬剤及び噴霧装置 |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63260566A (ja) * | 1987-04-17 | 1988-10-27 | 積水化学工業株式会社 | 蒸散装置 |
| JPH02289257A (ja) * | 1989-04-28 | 1990-11-29 | Kita Sangyo Kk | 蒸散装置 |
| JP2001218826A (ja) * | 2000-02-10 | 2001-08-14 | Kita Sangyo Kk | 蒸散装置 |
| JP2001334144A (ja) * | 2000-05-26 | 2001-12-04 | Earth Chem Corp Ltd | 加水発熱型容器 |
| JP2012236813A (ja) * | 2011-04-28 | 2012-12-06 | Lion Corp | 燻煙型殺虫剤、燻煙型殺虫装置、殺虫方法 |
-
2018
- 2018-05-15 JP JP2018093754A patent/JP7145642B2/ja active Active
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63260566A (ja) * | 1987-04-17 | 1988-10-27 | 積水化学工業株式会社 | 蒸散装置 |
| JPH02289257A (ja) * | 1989-04-28 | 1990-11-29 | Kita Sangyo Kk | 蒸散装置 |
| JP2001218826A (ja) * | 2000-02-10 | 2001-08-14 | Kita Sangyo Kk | 蒸散装置 |
| JP2001334144A (ja) * | 2000-05-26 | 2001-12-04 | Earth Chem Corp Ltd | 加水発熱型容器 |
| JP2012236813A (ja) * | 2011-04-28 | 2012-12-06 | Lion Corp | 燻煙型殺虫剤、燻煙型殺虫装置、殺虫方法 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022069327A (ja) * | 2020-10-23 | 2022-05-11 | 勝俊 吉武 | 消毒剤の噴霧方法、噴霧消毒用薬剤及び噴霧装置 |
| JP7404609B2 (ja) | 2020-10-23 | 2023-12-26 | 勝俊 吉武 | 消毒剤の噴霧方法、噴霧消毒用薬剤及び噴霧装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP7145642B2 (ja) | 2022-10-03 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN109153947B (zh) | 通过使用高分子量油包水乳液聚合物的减少雾化的碱性和中性清洁、消毒和杀菌组合物 | |
| CN109153948B (zh) | 通过使用高分子量油包水乳液聚合物的减少雾化的酸性清洁、消毒和杀菌组合物 | |
| CN109152371B (zh) | 具有阴离子型阻垢剂的季铵消毒剂组合物 | |
| AU4406193A (en) | Nonaqueous cold sterilant | |
| WO2017205649A1 (en) | Methods and system for disinfection | |
| EP3094177A1 (en) | Sporocidal disinfectant or sanitising composition | |
| WO2008062428A2 (en) | Novel antimicrobial formulations incorporating alkyl esters of fatty acids and nanoemulsions thereof | |
| US9226941B2 (en) | Two-component cleaning and disinfecting system | |
| EP3094174B1 (en) | Activated hydrogen peroxide biocide composition | |
| CN102018981A (zh) | 含有桧木醇的喷雾消毒除臭剂 | |
| TW202044992A (zh) | 殺菌或病毒不活性化劑組成物,及增強殺菌或病毒不活性化效力之方法 | |
| JP2014227369A (ja) | 全量噴射型エアゾール製品 | |
| JP2012020938A (ja) | インフルエンザウイルス感染を予防するための泡立性の抗菌手洗い洗浄剤 | |
| EP2318053B1 (en) | Disinfecting composition | |
| JP6704099B1 (ja) | 殺菌またはウイルス不活性化剤組成物、および殺菌またはウイルス不活性化効力増強方法 | |
| NO144476B (no) | Presse for utoevelse av et flatetrykk. | |
| CN114096650A (zh) | 使用碱溶性乳液聚合物的减少雾化的碱性清洁剂 | |
| JP7145642B2 (ja) | 燻煙型蒸散剤組成物及び燻煙型蒸散装置 | |
| US5985929A (en) | Cold chemical sterilant | |
| JP2017522378A (ja) | 銀イオンと四級塩とを含む殺菌組成物 | |
| JP5930631B2 (ja) | 殺菌剤組成物 | |
| JP6984089B2 (ja) | 消臭・除菌剤 | |
| JP6945337B2 (ja) | 加熱型燻蒸剤組成物 | |
| EP0066759A1 (en) | Dialdehyde containing compositions | |
| JP2019073509A (ja) | 全量噴射型エアゾール組成物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210304 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220125 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220222 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220420 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220823 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220920 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7145642 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
