JP2019199868A - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】多気筒エンジンを備えた鞍乗型車両において、各気筒の排気通路に安定して二次エアを供給することで、排気ガスの浄化性能を向上させる。【解決手段】鞍乗型車両は、複数の気筒♯1〜♯4を有する多気筒エンジン7と、各気筒♯1〜♯4の燃焼室から排出された排気ガスが流れる複数の排気通路と、各排気通路に接続される二次エア供給通路61と、二次エア供給通路61に接続されるエアクリーナ41と、二次エア供給通路61に配置され、二次エアの流れを制御する制御機構と、を備え、二次エア供給通路61は、制御機構が配置される上流側通路72と、上流側通路72に接続され、二次エアを貯える貯留室71と、貯留室71から分岐され、各排気通路に接続される複数の下流側通路73と、を備えている。【選択図】図5
Description
本発明は、多気筒エンジンを備えた鞍乗型車両に関する。
従来、自動二輪車等の鞍乗型車両は、エンジンの燃焼室から排出された排気ガスが流れる排気通路と、この排気通路に二次エアを供給する二次エア供給装置と、を備えている。このように排気通路に二次エアを供給することで、排気ガス中の未燃焼ガスを燃焼させて排気ガスを浄化すると共に、排気通路に配置された触媒を早期に活性化させて触媒による排気ガスの浄化性能を向上させている。
従来、上記のような二次エア供給装置は、二次エアの流れを制御する制御機構(例えば、エアポンプや制御バルブ)を備えている。例えば、特許文献1には、二次空気切換バルブ装置を備えた二次空気供給装置が開示されている。
多気筒エンジンを備えた自動二輪車において、各気筒の排気通路に二次エアを供給する場合、制御機構の位置やエンジン形式によっては、制御機構から各気筒の排気通路までの二次エア供給通路の長さが気筒毎に異なってくることがある。気筒毎の二次エア供給通路の長さに大きな差が生じると、各気筒の排気通路への二次エアの供給量に大きな偏りが生じてしまい、排気ガスの浄化性能を向上させることができなくなる恐れがある。また、各気筒の燃焼順序によっては、各気筒の排気通路への二次エアの供給量に偏りが生じやすくなる恐れもある。
そこで、本発明は、多気筒エンジンを備えた鞍乗型車両において、各気筒の排気通路に安定して二次エアを供給することで、排気ガスの浄化性能を向上させることを目的とする。
本発明に係る鞍乗型車両は、複数の気筒を有する多気筒エンジンと、前記各気筒の燃焼室から排出された排気ガスが流れる複数の排気通路と、前記各排気通路に接続される二次エア供給通路と、前記二次エア供給通路に接続されるエアクリーナと、前記二次エア供給通路に配置され、二次エアの流れを制御する制御機構と、を備え、前記二次エア供給通路は、前記制御機構が配置される上流側通路と、前記上流側通路に接続され、二次エアを貯える貯留室と、前記貯留室から分岐され、前記各排気通路に接続される複数の下流側通路と、を備えている。
本発明によれば、多気筒エンジンを備えた鞍乗型車両において、各気筒の排気通路に安定して二次エアを供給することで、排気ガスの浄化性能を向上させることができる。
本発明の一実施形態では、二次エア供給通路は、制御機構が配置される上流側通路と、上流側通路に接続され、二次エアを貯える貯留室と、貯留室から分岐され、各排気通路に接続される複数の下流側通路と、を備えている。このような構成を採用することで、制御機構を通過した二次エアを、一定容積のある貯留室に一度貯えてから、各気筒の排気通路に分配することができる。そのため、各気筒の排気通路への二次エアの供給量の偏りを緩和し、各気筒の排気通路に安定して二次エアを供給することができ、排気ガスの浄化性能を向上させることができる。
<第1実施例>
(自動二輪車1)
以下、図1〜図6に基づき、本発明の第1実施例に係るオンロード型の自動二輪車1(鞍乗型車両の一例)について説明する。以下、前後、左右、上下等の方向を示す語は、自動二輪車1のライダーから見た方向を基準として用いる。各図に適宜付される矢印Fr、Rr、L、R、U、Loは、それぞれ自動二輪車1の前方、後方、左方、右方、上方、下方を示している。なお、図2は模式図であるため、図2の図面上における自動二輪車1の各構成要素の位置は、実際の空間上における自動二輪車1の各構成要素の位置とは、必ずしも一致していない。
(自動二輪車1)
以下、図1〜図6に基づき、本発明の第1実施例に係るオンロード型の自動二輪車1(鞍乗型車両の一例)について説明する。以下、前後、左右、上下等の方向を示す語は、自動二輪車1のライダーから見た方向を基準として用いる。各図に適宜付される矢印Fr、Rr、L、R、U、Loは、それぞれ自動二輪車1の前方、後方、左方、右方、上方、下方を示している。なお、図2は模式図であるため、図2の図面上における自動二輪車1の各構成要素の位置は、実際の空間上における自動二輪車1の各構成要素の位置とは、必ずしも一致していない。
図1、図2を参照して、自動二輪車1は、車体フレーム2と、車体フレーム2の前方に配置されるステアリング機構3及び前輪4と、車体フレーム2の後下方に配置されるスイングアーム5及び後輪6と、車体フレーム2に支持される多気筒エンジン7(以下、「エンジン7」と略称する)と、エンジン7に接続される吸気装置8、排気装置9及び二次エア供給装置10と、エンジン7及び二次エア供給装置10を制御する制御装置11と、を主体として構成されている。以下、上記各構成要素について順番に説明する。
(車体フレーム2)
図1、図3を参照して、車体フレーム2は、ヘッドパイプ13と、ヘッドパイプ13から後方に向けて延びている左右一対のメインフレーム14と、左右一対のメインフレーム14の後方に設けられる左右一対のシートレール15と、を主体として構成されている。各メインフレーム14の前端部には、導風口16が設けられている。
図1、図3を参照して、車体フレーム2は、ヘッドパイプ13と、ヘッドパイプ13から後方に向けて延びている左右一対のメインフレーム14と、左右一対のメインフレーム14の後方に設けられる左右一対のシートレール15と、を主体として構成されている。各メインフレーム14の前端部には、導風口16が設けられている。
(ステアリング機構3及び前輪4)
図1を参照して、ステアリング機構3は、ヘッドパイプ13に挿通されているステアリングシャフト(図示せず)と、ステアリングシャフトに接続されているハンドルバー3a及び左右一対のフロントフォーク3bと、を備えている。各フロントフォーク3bの下端部には、前輪4が回転可能に支持されている。なお、ステアリング機構3及び前輪4は、図1以外の図面では図示されていない。
図1を参照して、ステアリング機構3は、ヘッドパイプ13に挿通されているステアリングシャフト(図示せず)と、ステアリングシャフトに接続されているハンドルバー3a及び左右一対のフロントフォーク3bと、を備えている。各フロントフォーク3bの下端部には、前輪4が回転可能に支持されている。なお、ステアリング機構3及び前輪4は、図1以外の図面では図示されていない。
(スイングアーム5及び後輪6)
図1を参照して、スイングアーム5の前端部は、各メインフレーム14の後部にピボット軸19を介して接続されている。これにより、スイングアーム5がピボット軸19を中心に揺動可能となっている。スイングアーム5の後端部には、後輪6が回転可能に支持されている。
図1を参照して、スイングアーム5の前端部は、各メインフレーム14の後部にピボット軸19を介して接続されている。これにより、スイングアーム5がピボット軸19を中心に揺動可能となっている。スイングアーム5の後端部には、後輪6が回転可能に支持されている。
(エンジン7)
図2〜図5を参照して、エンジン7は、例えば、水冷式の並列4気筒エンジンである。エンジン7は、左側から順番に、第1気筒♯1、第2気筒♯2、第3気筒♯3及び第4気筒♯4を有する。各気筒♯1〜♯4は、左右方向に並んでいる。
図2〜図5を参照して、エンジン7は、例えば、水冷式の並列4気筒エンジンである。エンジン7は、左側から順番に、第1気筒♯1、第2気筒♯2、第3気筒♯3及び第4気筒♯4を有する。各気筒♯1〜♯4は、左右方向に並んでいる。
エンジン7は、クランクケース21と、クランクケース21の上方に配置されるシリンダブロック22と、シリンダブロック22の上方に配置されるシリンダヘッド23と、シリンダヘッド23を上方から覆うシリンダヘッドカバー24と、を備えている。
クランクケース21には、クランク軸(図示せず)が収容されている。シリンダブロック22には、4個のピストン(図示せず)が収容されている。各ピストンは、エンジン7の気筒♯1〜♯4毎に設けられており、コネクティングロッド(図示せず)を介してクランク軸に接続されている。
シリンダブロック22とシリンダヘッド23の間には、4個の燃焼室31が設けられている。各燃焼室31は、エンジン7の気筒♯1〜♯4毎に設けられている。シリンダヘッド23の後壁部には4個の吸気ポート32が開口され、シリンダヘッド23の前壁部には4個の排気ポート33が開口されている。各吸気ポート32及び各排気ポート33は、エンジン7の気筒♯1〜♯4毎に設けられており、各燃焼室31と連通している。
図4、図5を参照して、シリンダヘッドカバー24の上面には、左右一対のバルブハウジング28が設けられている。左側のバルブハウジング28は、第1気筒♯1と第2気筒♯2の間に配置され、右側のバルブハウジング28は、第3気筒♯3と第4気筒♯4の間に配置されている。各バルブハウジング28は、上方に向かって開放されている。シリンダヘッドカバー24の上面には、左右一対のバルブカバー29が取り付けられている。各バルブカバー29は、各バルブハウジング28の上方を覆っている。
(吸気装置8)
図2、図4を参照して、吸気装置8は、エアクリーナ41と、エアクリーナ41とエンジン7を接続する4個の吸気管42と、各吸気管42に配置されるスロットルバルブ43と、を備えている。4個の吸気管42は、エンジン7の4個の吸気ポート32と共に、4個の吸気通路44を構成している。以下、吸気装置8の構成要素について「上流側」又は「下流側」と記載する場合には、各吸気通路44内における空気の流れ方向(図2の実線矢印参照)における「上流側」又は「下流側」を示す。
図2、図4を参照して、吸気装置8は、エアクリーナ41と、エアクリーナ41とエンジン7を接続する4個の吸気管42と、各吸気管42に配置されるスロットルバルブ43と、を備えている。4個の吸気管42は、エンジン7の4個の吸気ポート32と共に、4個の吸気通路44を構成している。以下、吸気装置8の構成要素について「上流側」又は「下流側」と記載する場合には、各吸気通路44内における空気の流れ方向(図2の実線矢印参照)における「上流側」又は「下流側」を示す。
図3、図4を参照して、エアクリーナ41は、エンジン7の上方に配置されている。すなわち、吸気装置8は、いわゆる「ダウンドラフト方式」(上方から下方に向けて吸気する方式)を採用している。
図4〜図6を参照して、エアクリーナ41は、クリーナケース45と、クリーナケース45に収容されるフィルタ46と、を備えている。
クリーナケース45は、上ケース部47と下ケース部48を備えている。上ケース部47は、下方に向かって開放された箱型を成しており、下ケース部48は、上方に向かって開放された箱型を成している。上ケース部47の下端外周と下ケース部48の上端外周は、互いに接合されている。これにより、上ケース部47と下ケース部48が一体化されている。
クリーナケース45の下ケース部48の右端部には、クリーナ側ニップル49が設けられている。クリーナケース45の下ケース部48の前面には、空気を吸入する左右一対の吸入口50が設けられている。各吸入口50は、前方に向かって突出しており、各メインフレーム14の導風口16に接続されている(図3参照)。
図4を参照して、車両側面視で、フィルタ46は、上ケース部47と下ケース部48の接合面X上に配置されている。フィルタ46は、クリーナケース45の内部空間をダーティサイドS1(上流側の空間)とクリーンサイドS2(下流側の空間)に区画している。ダーティサイドS1は、下ケース部48の前部の内部空間によって構成され、クリーンサイドS2は、上ケース部47の内部空間と下ケース部48の後部の内部空間によって構成されている。ダーティサイドS1は、クリーンサイドS2の下方(エンジン7側)に配置されており、クリーンサイドS2よりもエンジン7に接近している。ダーティサイドS1は、各メインフレーム14の導風口16(図3参照)及びクリーナケース45の各吸入口50を介して自動二輪車1の前方の空間と連通している。
図4を参照して、各吸気管42の上端部(上流側の端部)は、クリーナケース45の下ケース部48の後部を貫通し、エアクリーナ41のクリーンサイドS2に接続されている。各吸気管42の下端部(下流側の端部)は、エンジン7の各吸気ポート32に接続されている。
(排気装置9)
図2を参照して、排気装置9は、4個の排気管51と、各排気管51に接続される集合管52と、集合管52内に配置される触媒53と、を備えている。4個の排気管51は、エンジン7の4個の排気ポート33と共に、4個の排気通路54を構成している。以下、排気装置9の構成要素について「上流側」又は「下流側」と記載する場合には、各排気通路54及び集合管52内における排気ガスの流れ方向(図2の点線矢印参照)における「上流側」又は「下流側」を示す。
図2を参照して、排気装置9は、4個の排気管51と、各排気管51に接続される集合管52と、集合管52内に配置される触媒53と、を備えている。4個の排気管51は、エンジン7の4個の排気ポート33と共に、4個の排気通路54を構成している。以下、排気装置9の構成要素について「上流側」又は「下流側」と記載する場合には、各排気通路54及び集合管52内における排気ガスの流れ方向(図2の点線矢印参照)における「上流側」又は「下流側」を示す。
各排気管51の上流側の端部は、エンジン7の各排気ポート33に接続されている。各排気管51の下流側の端部は、集合管52の上流側の端部に接続されている。集合管52の下流側の端部は、マフラ(図示せず)に接続されている。
触媒53は、例えば、ハニカム構造の三元触媒によって構成されている。触媒53は、集合管52内を流れる排気ガス中の有害成分(例えば、一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物)を化学反応によって無害成分(例えば、二酸化炭素、水、窒素)に変化させることで、集合管52内を流れる排気ガスを浄化する。
(二次エア供給装置10)
図2を参照して、二次エア供給装置10は、二次エア供給通路61と、二次エア供給通路61に配置されるエアポンプ62(制御機構の一例)及び4個のリードバルブ64と、を備えている。以下、二次エア供給装置10の構成要素について「上流側」又は「下流側」と記載する場合には、二次エア供給通路61内における二次エアの流れ方向(図2の二点鎖線矢印参照)における「上流側」又は「下流側」を示す。
図2を参照して、二次エア供給装置10は、二次エア供給通路61と、二次エア供給通路61に配置されるエアポンプ62(制御機構の一例)及び4個のリードバルブ64と、を備えている。以下、二次エア供給装置10の構成要素について「上流側」又は「下流側」と記載する場合には、二次エア供給通路61内における二次エアの流れ方向(図2の二点鎖線矢印参照)における「上流側」又は「下流側」を示す。
二次エア供給通路61は、貯留室71と、貯留室71の上流側に設けられる上流側通路72と、貯留室71の下流側に設けられる一対の下流側通路73と、を備えている。
図4を参照して、二次エア供給通路61の貯留室71は、クリーナケース45の上ケース部47の上面よりも下方で、エアポンプ62よりも上方に配置されている。貯留室71は、エンジン7のシリンダヘッドカバー24とクリーナケース45の間に配置されている。但し、貯留室71の前端部は、エンジン7のシリンダヘッドカバー24及びクリーナケース45よりも前方に向けて突出している。
図5を参照して、車両正面視で、貯留室71は、第2気筒♯2の軸心線Y1と第3気筒♯3(第2気筒♯2と隣り合う気筒)の軸心線Y2から等距離にある直線Z上に配置されている。貯留室71は、クリーナケース45の左右一対の吸入口50の間に配置されている。車両正面視で、貯留室71は、クリーナケース45と各リードバルブ64の間に配置されている。車両正面視で、貯留室71は、各リードバルブ64の左右方向の最大幅W(最も右側に配置されたリードバルブ64の右端部から最も左側に配置されたリードバルブ64の左端部までの左右方向の幅)内に配置されている。
図6を参照して、貯留室71は、クリーナケース45の下ケース部48の前部と一体で設けられている。貯留室71は、クリーナケース45の下ケース部48の前部から前方に向けて突出している。貯留室71の下面には、段差75が設けられている。そのため、貯留室71の下面の前部(段差75よりも前方の部分)は、貯留室71の下面の後部(段差75よりも後方の部分)よりも上方に位置している。
図4〜図6を参照して、貯留室71の右側面には、段差75よりも後方に、上流側ニップル76が設けられている。上流側ニップル76は、貯留室71の右側面から右後方に向けて突出している。貯留室71の下面には、段差75よりも前方に、左右一対の下流側ニップル77が設けられている。各下流側ニップル77は、貯留室71の下面から下方に向けて突出している。上流側ニップル76及び各下流側ニップル77は、貯留室71と一体で設けられている。
図4を参照して、二次エア供給通路61の上流側通路72は、第1上流管72aと第2上流管72bを備えている。第1上流管72a及び第2上流管72bは、例えば、ゴムホースによって構成されている。
上流側通路72の第1上流管72aの上端部(上流側の端部)は、クリーナケース45の下ケース部48に設けられたクリーナ側ニップル49に取り付けられている。これにより、第1上流管72aの上端部がエアクリーナ41のクリーンサイドS2に接続されている。第1上流管72aの下端部(下流側の端部)は、エアポンプ62に接続されている。
上流側通路72の第2上流管72bの後端部(上流側の端部)は、エアポンプ62に接続されている。第2上流管72bの前端部(下流側の端部)は、貯留室71の右側面に設けられた上流側ニップル76に取り付けられている。これにより、第2上流管72の前端部が段差75よりも後方で貯留室71の右側面に接続されている。
図2、図5を参照して、二次エア供給通路61の各下流側通路73は、下流管73aと一対のエンジン内通路73bを備えている。
各下流側通路73の下流管73aは、例えば、ゴムホースによって構成されている。各下流側通路73の下流管73aは、略同じ長さに設定されている。下流管73aの上端部(上流側の端部)は、貯留室71の下面に設けられた各下流側ニップル77に取り付けられている。これにより、下流管73aの上端部が段差75よりも前方で貯留室71の下面に接続されている。下流管73aの下端部は、各バルブカバー29に取り付けられている。これにより、下流管73aの下端部が各リードバルブ64に接続されている。
各下流側通路73の各エンジン内通路73bは、エンジン7のシリンダヘッド23及びシリンダヘッドカバー24を通過している。各エンジン内通路73bの上端部(上流側の端部)は、各リードバルブ64に接続されている。各エンジン内通路73bの下端部(下流側の端部)は、エンジン7の各排気ポート33に接続されている。
図2を参照して、エアポンプ62は、上流側通路72に配置されている。エアポンプ62は、駆動軸62aと、駆動軸62aの外周に設けられるファン62bと、駆動軸62aに接続されるモータ(図示せず)と、を備えている。駆動軸62a及びファン62bは、モータの駆動力によって回転する。つまり、エアポンプ62は、電動式である。
図4を参照して、エアポンプ62は、エアクリーナ41の後部の下方に配置されている。エアポンプ62は、エンジン7のシリンダヘッド23の後方に配置されている。
図2を参照して、各リードバルブ64は、各下流側通路73に配置されている。各リードバルブ64は、エンジン7の気筒♯1〜♯4毎に1枚ずつ設けられている。各リードバルブ64は、大気圧(各リードバルブ64よりも上流側の圧力)と各排気通路54内の圧力(各リードバルブ64よりも下流側の圧力)の差圧によって開閉する。各リードバルブ64は、各排気通路54を流れる排気ガスが二次エア供給通路61を通ってエアクリーナ41へと逆流するのを抑制する逆止弁である。
図5を参照して、4個のリードバルブ64は、左右方向に並んでいる。4個のリードバルブ64のうちの左側の2個(以下、「左側の各リードバルブ64」と称する)は、エンジン7の第1気筒♯1と第2気筒♯2の間に配置されている。左側の各リードバルブ64は、シリンダヘッドカバー24の左側のバルブハウジング28に収容されている。左側の各リードバルブ64の上方は、左側のバルブカバー29によって覆われている。
4個のリードバルブ64のうちの右側の2個(以下、「右側の各リードバルブ64」と称する)は、エンジン7の第3気筒♯3と第4気筒♯4の間に配置されている。右側の各リードバルブ64は、シリンダヘッドカバー24の右側のバルブハウジング28に収容されている。右側の各リードバルブ64の上方は、右側のバルブカバー29によって覆われている。
(制御装置11)
図2を参照して、制御装置11は、各吸気管42に配置されるスロットルバルブ43に接続されており、スロットルバルブ43の開度を制御している。なお、図2では、制御装置11とスロットルバルブ43を繋ぐ配線の表示が省略されている。制御装置11は、エアポンプ62に接続されており、エンジン7及び触媒53の状態に応じてエアポンプ62を制御している。
図2を参照して、制御装置11は、各吸気管42に配置されるスロットルバルブ43に接続されており、スロットルバルブ43の開度を制御している。なお、図2では、制御装置11とスロットルバルブ43を繋ぐ配線の表示が省略されている。制御装置11は、エアポンプ62に接続されており、エンジン7及び触媒53の状態に応じてエアポンプ62を制御している。
(エンジン7の吸排気)
図2〜図4を参照して、エンジン7の駆動時には、各メインフレーム14の導風口16及びクリーナケース45の各吸入口50を介して、自動二輪車1の前方の空気がエアクリーナ41のダーティサイドS1に吸入される。エアクリーナ41のダーティサイドS1に吸入された空気は、エアクリーナ41のフィルタ46によって浄化された後、エアクリーナ41のクリーンサイドS2から各吸気管42に導入される。各吸気管42に導入された空気は、各吸気管42と各吸気ポート32を順次流れて、各燃焼室31に導入される。
図2〜図4を参照して、エンジン7の駆動時には、各メインフレーム14の導風口16及びクリーナケース45の各吸入口50を介して、自動二輪車1の前方の空気がエアクリーナ41のダーティサイドS1に吸入される。エアクリーナ41のダーティサイドS1に吸入された空気は、エアクリーナ41のフィルタ46によって浄化された後、エアクリーナ41のクリーンサイドS2から各吸気管42に導入される。各吸気管42に導入された空気は、各吸気管42と各吸気ポート32を順次流れて、各燃焼室31に導入される。
また、エンジン7の駆動時には、各燃焼室31から排気ガスが排出される。各燃焼室31から排出された排気ガスは、各排気ポート33、各排気管51、集合管52を順次流れて、触媒53によって浄化された後、マフラ(図示せず)を介して自動二輪車1の後方に排出される。
(各排気ポート33への二次エアの供給)
図2を参照して、各排気ポート33に二次エアを供給する時には、制御装置11からの制御信号によってエアポンプ62のモータ(図示せず)が駆動する。このようにエアポンプ62のモータが駆動すると、エアポンプ62の駆動軸62a及びファン62bが回転する。これに伴って、エアクリーナ41のクリーンサイドS2から上流側通路72の第1上流管72aに導入された二次エアが、上流側通路72の第1上流管72a、エアポンプ62、上流側通路72の第2上流管72bを順次流れて、上流側通路72の第2上流管72bから貯留室71に導入される。つまり、エアポンプ62は、エアクリーナ41のクリーンサイドS2から供給される二次エアを貯留室71に向けて送り出す。
図2を参照して、各排気ポート33に二次エアを供給する時には、制御装置11からの制御信号によってエアポンプ62のモータ(図示せず)が駆動する。このようにエアポンプ62のモータが駆動すると、エアポンプ62の駆動軸62a及びファン62bが回転する。これに伴って、エアクリーナ41のクリーンサイドS2から上流側通路72の第1上流管72aに導入された二次エアが、上流側通路72の第1上流管72a、エアポンプ62、上流側通路72の第2上流管72bを順次流れて、上流側通路72の第2上流管72bから貯留室71に導入される。つまり、エアポンプ62は、エアクリーナ41のクリーンサイドS2から供給される二次エアを貯留室71に向けて送り出す。
貯留室71に導入された二次エアは、貯留室71に一時的に貯えられた後、貯留室71から各下流側通路73の下流管73aに導入される。各下流側通路73の下流管73aに導入された二次エアは、各下流側通路73の下流管73a、各リードバルブ64、各下流側通路73の各エンジン内通路73bを順次流れて、各排気ポート33に供給される。
上記のように各排気ポート33に供給された二次エアは、各排気ポート33、各排気管51、集合管52を順次流れて、触媒53に供給される。これにより、触媒53による排気ガスの浄化性能が向上する。なお、各排気ポート33への二次エアの供給を停止する時には、制御装置11からの制御信号によってエアポンプ62のモータの駆動が停止される。このように、本実施例では、エアポンプ62によって二次エアの流れを制御している。
(効果)
本実施例では、二次エア供給通路61は、エアポンプ62が配置される上流側通路72と、上流側通路72に接続され、二次エアを貯える貯留室71と、貯留室71から分岐され、各排気ポート33に接続される一対の下流側通路73と、を備えている。このような構成を採用することで、エアポンプ62を通過した二次エアを、一定容積のある貯留室71に一度貯えてから、各排気ポート33に分配することができる。そのため、各気筒♯1〜♯4の排気ポート33への二次エアの供給量の偏りを緩和し、各気筒♯1〜♯4の排気ポート33に安定して二次エアを供給することができ、排気ガスの浄化性能を向上させることができる。
本実施例では、二次エア供給通路61は、エアポンプ62が配置される上流側通路72と、上流側通路72に接続され、二次エアを貯える貯留室71と、貯留室71から分岐され、各排気ポート33に接続される一対の下流側通路73と、を備えている。このような構成を採用することで、エアポンプ62を通過した二次エアを、一定容積のある貯留室71に一度貯えてから、各排気ポート33に分配することができる。そのため、各気筒♯1〜♯4の排気ポート33への二次エアの供給量の偏りを緩和し、各気筒♯1〜♯4の排気ポート33に安定して二次エアを供給することができ、排気ガスの浄化性能を向上させることができる。
また、エアクリーナ41は、エンジン7の上方に配置され、エアポンプ62は、エアクリーナ41の下方に配置され、貯留室71は、エアクリーナ41の上面よりも下方で、エアポンプ62よりも上方に配置されている。このような配置を採用することで、二次エア供給装置10の各構成部品を近づけて配置することができる。そのため、第1上流管72a、第2上流管72b及び下流管73a(二次エア供給装置10の各構成部品を接続するための配管)を短くすることができ、各気筒♯1〜♯4の排気ポート33に更に安定して二次エアを供給することができる。また、二次エア供給装置10の各構成部品をコンパクトに配置することができるため、他部品のレイアウトへの影響を最小限に留めることができる。
また、車両正面視で、貯留室71は、隣り合う気筒♯2、♯3の軸心線Y1、Y2から等距離にある直線Z上に配置されている。このような配置を採用することで、各下流側通路73の下流管73a(貯留室71と各リードバルブ64を接続する配管)を略同じ長さに設定することができる。そのため、各気筒♯1〜♯4の排気ポート33に更に安定して二次エアを供給することができる。
また、左側の各リードバルブ64は、隣り合う気筒♯1、♯2の間に配置され、右側の各リードバルブ64は、隣り合う気筒♯3、♯4の間に配置され、車両正面視で、貯留室71は、エアクリーナ41と各リードバルブ64の間に配置されている。このような配置を採用することで、各下流側通路73の下流管73a(貯留室71と各リードバルブ64を接続する配管)の長さのばらつきを抑制しやすくなる。そのため、各気筒♯1〜♯4の排気ポート33に更に安定して二次エアを供給することができる。
また、車両正面視で、貯留室71は、各リードバルブ64の左右方向の最大幅W内に配置されている。このような配置を採用することで、各下流側通路73の下流管73a(貯留室71と各リードバルブ64を接続する配管)の長さのばらつきを一層抑制しやすくなる。そのため、各気筒♯1〜♯4の排気ポート33に更に安定して二次エアを供給することができる。
また、エアクリーナ41の前面には、空気を吸入する左右一対の吸入口50が設けられ、貯留室71は、左右一対の吸入口50の間に配置されている。このような配置を採用することで、左右一対の吸入口50の間のスペースを有効に利用し、他部品のレイアウトに影響を与えることなく、貯留室71を配置することができる。また、貯留室71をエアクリーナ41に近づけて配置することができるため、第1上流管72a及び第2上流管72b(エアクリーナ41と貯留室71を接続する配管)を短くすることができる。
また、貯留室71の下面には、段差75が設けられ、上流側通路72は、段差75よりも後方で貯留室71の側面に接続され、各下流側通路73は、段差75よりも前方で貯留室71の下面に接続されている。このような構成を採用することで、上流側通路72の接続部と各下流側通路73の接続部を段差75によって隔てることができる。そのため、上流側通路72から貯留室71に導入された二次エアが直ちに貯留室71から片方の下流側通路73に導入されるのを抑制し、各下流側通路73に二次エアを均等に分配することができる。
また、貯留室71は、エアクリーナ41と一体で設けられている。このような構成を採用することで、貯留室71がエアクリーナ41と別体で設けられる場合と比べて、自動二輪車1の部品点数を削減することができる。また、貯留室71を他部品に組み付ける必要が無くなるため、自動二輪車1の組付性が向上する。更に、エアクリーナ41の周囲のスペースを有効に利用して、貯留室71を配置することができる。
(変形例)
本実施例では、エアポンプ62を制御機構の一例としている。一方で、他の異なる実施例では、制御装置11からの制御信号によって開閉する制御バルブを制御機構の一例としても良い。
本実施例では、エアポンプ62を制御機構の一例としている。一方で、他の異なる実施例では、制御装置11からの制御信号によって開閉する制御バルブを制御機構の一例としても良い。
本実施例では、貯留室71がエアクリーナ41と一体で設けられている。一方で、他の異なる実施例では、貯留室71がエアクリーナ41以外の部材と一体で設けられていても良いし、貯留室71が他の部材とは独立して設けられていても良い。
本実施例では、上流側ニップル76及び各下流側ニップル77が貯留室71と一体で設けられている。一方で、他の異なる実施例では、上流側ニップル76及び各下流側ニップル77が貯留室71とは別体で設けられていても良い。
本実施例では、二次エア供給通路61を構成する第1上流管72a、第2上流管72b及び下流管73aがゴムホースによって構成されている。一方で、他の異なる実施例では、二次エア供給通路61を構成する配管が金属パイプや樹脂パイプ等のパイプによって構成されていても良い。また、更に他の異なる実施例では、二次エア供給通路61を構成する配管の長さやレイアウトに応じて、ゴムホースとパイプを使い分けても良い。
本実施例では、各燃焼室31への吸気用と二次エアの供給用に1個のエアクリーナ41を併用している。そのため、二次エアを供給するための専用のエアクリーナ41が不要となり、自動二輪車1の軽量化を図ることができる。一方で、他の異なる実施例では、各燃焼室31への吸気用のエアクリーナ41と二次エアの供給用のエアクリーナ41を別個に設けても良い。
本実施例では、二次エア供給通路61が各気筒♯1〜♯4の排気ポート33に接続されている。一方で、他の異なる実施例では、二次エア供給通路61が各気筒♯1〜♯4の排気管51に接続されていても良い。
本実施例では、水冷式の並列4気筒エンジンをエンジン7の一例としている。一方で、他の異なる実施例では、空冷式エンジンや油冷式エンジン等、水冷式以外の冷却方式のエンジンをエンジン7の一例としても良い。また、他の異なる実施例では、V型エンジンをエンジン7の一例としても良い(第2実施例参照)。また、更に他の異なる実施例では、並列4気筒エンジンやV型エンジン以外の多気筒エンジン(例えば、並列2気筒エンジン)をエンジン7の一例としても良い。
本実施例では、オンロード型の自動二輪車1を自動二輪車の一例としている。一方で、他の異なる実施例では、オフロード型の自動二輪車を自動二輪車の一例としても良いし、自動三輪車等の自動二輪車以外の車両を鞍乗型車両の一例としても良い。
<第2実施例>
(自動二輪車)
以下、図7、図8に基づき、本発明の第2実施例に係る自動二輪車(鞍乗型車両の一例)について説明する。なお、本発明の第1実施例に係る自動二輪車1の説明と重複する説明は、適宜省略する。
(自動二輪車)
以下、図7、図8に基づき、本発明の第2実施例に係る自動二輪車(鞍乗型車両の一例)について説明する。なお、本発明の第1実施例に係る自動二輪車1の説明と重複する説明は、適宜省略する。
図7を参照して、自動二輪車(全体は図示せず)は、車体フレーム(図示せず)と、車体フレームの前方に配置されるステアリング機構及び前輪(いずれも図示せず)と、車体フレームの後下方に配置されるスイングアーム及び後輪(いずれも図示せず)と、車体フレームに支持される多気筒エンジン81(以下、「エンジン81」と略称する)と、エンジン81に接続される吸気装置82、排気装置83及び二次エア供給装置84と、エンジン81及び二次エア供給装置84を制御する制御装置(図示せず)と、を主体として構成されている。
(エンジン81)
図7を参照して、エンジン81は、例えば、V型エンジンである。エンジン81は、前気筒♯Fr及び後気筒♯Rrを有する。各気筒♯Fr、♯Rrは、前後方向に並んでいる。
図7を参照して、エンジン81は、例えば、V型エンジンである。エンジン81は、前気筒♯Fr及び後気筒♯Rrを有する。各気筒♯Fr、♯Rrは、前後方向に並んでいる。
エンジン81は、クランクケース91と、クランクケース91の上方に配置される一対のシリンダブロック92と、各シリンダブロック92の上方に配置される一対のシリンダヘッド93と、各シリンダヘッド93を上方から覆う一対のシリンダヘッドカバー94と、を備えている。
各シリンダブロック92と各シリンダヘッド93の間には、燃焼室95が設けられている。各燃焼室95は、エンジン81の気筒♯Fr、♯Rr毎に設けられている。各シリンダヘッド93の一方の壁部には吸気ポート96が開口され、各シリンダヘッド93の他方の壁部には排気ポート97が開口されている。各吸気ポート96及び各排気ポート97は、エンジン81の気筒♯Fr、♯Rr毎に設けられており、各燃焼室95と連通している。
各シリンダヘッドカバー94の上面には、バルブハウジング98が設けられている。各バルブハウジング98は、上方に向かって開放されている。各シリンダヘッドカバー94の上面には、バルブカバー99が取り付けられている。各バルブカバー99は、各バルブハウジング98の上方を覆っている。
(吸気装置82)
図7を参照して、吸気装置82は、エアクリーナ100と、エアクリーナ100とエンジン81を接続する一対の吸気管101と、各吸気管101に配置されるスロットルバルブ(図示せず)と、を備えている。各吸気管101は、エンジン81の各吸気ポート96と共に、吸気通路102を構成している。以下、吸気装置82の構成要素について「上流側」又は「下流側」と記載する場合には、各吸気通路102内における空気の流れ方向における「上流側」又は「下流側」を示す。
図7を参照して、吸気装置82は、エアクリーナ100と、エアクリーナ100とエンジン81を接続する一対の吸気管101と、各吸気管101に配置されるスロットルバルブ(図示せず)と、を備えている。各吸気管101は、エンジン81の各吸気ポート96と共に、吸気通路102を構成している。以下、吸気装置82の構成要素について「上流側」又は「下流側」と記載する場合には、各吸気通路102内における空気の流れ方向における「上流側」又は「下流側」を示す。
エアクリーナ100は、エンジン81の各気筒♯Fr、♯Rrの上方に配置されている。エアクリーナ100は、クリーナケース103と、クリーナケース103に収容されるフィルタ104と、を備えている。
クリーナケース103は、上ケース部105と下ケース部106を備えている。クリーナケース103の下ケース部106の前下部には、空気を吸入する吸入口107が設けられている。
フィルタ104は、クリーナケース103の内部空間をダーティサイドS1(上流側の空間)とクリーンサイドS2(下流側の空間)に区画している。ダーティサイドS1は、クリーンサイドS2の前方に配置されている。
各吸気管101の上端部(上流側の端部)は、クリーナケース103の下ケース部106を貫通し、エアクリーナ100のクリーンサイドS2に接続されている。各吸気管101の下端部(下流側の端部)は、エンジン81の各吸気ポート96に接続されている。
(排気装置83)
図7を参照して、排気装置83は、一対の排気管109と、各排気管109に接続される集合管(図示せず)と、集合管内に配置される触媒(図示せず)と、を備えている。各排気管109は、エンジン81の各排気ポート97と共に、排気通路110を構成している。以下、排気装置83の構成要素について「上流側」又は「下流側」と記載する場合には、各排気通路110及び集合管内における排気ガスの流れ方向における「上流側」又は「下流側」を示す。
図7を参照して、排気装置83は、一対の排気管109と、各排気管109に接続される集合管(図示せず)と、集合管内に配置される触媒(図示せず)と、を備えている。各排気管109は、エンジン81の各排気ポート97と共に、排気通路110を構成している。以下、排気装置83の構成要素について「上流側」又は「下流側」と記載する場合には、各排気通路110及び集合管内における排気ガスの流れ方向における「上流側」又は「下流側」を示す。
各排気管109の上流側の端部は、エンジン81の各排気ポート97に接続されている。各排気管109の下流側の端部は、集合管の上流側の端部に接続されている。
(二次エア供給装置84)
図7を参照して、二次エア供給装置84は、二次エア供給通路111と、二次エア供給通路111に配置されるエアポンプ112(制御機構の一例)及び前後一対のリードバルブ113と、を備えている。以下、二次エア供給装置84の構成要素について「上流側」又は「下流側」と記載する場合には、二次エア供給通路111内における二次エアの流れ方向における「上流側」又は「下流側」を示す。
図7を参照して、二次エア供給装置84は、二次エア供給通路111と、二次エア供給通路111に配置されるエアポンプ112(制御機構の一例)及び前後一対のリードバルブ113と、を備えている。以下、二次エア供給装置84の構成要素について「上流側」又は「下流側」と記載する場合には、二次エア供給通路111内における二次エアの流れ方向における「上流側」又は「下流側」を示す。
二次エア供給通路111は、貯留室121と、貯留室121の上流側に設けられる上流側通路122と、貯留室121の下流側に設けられる前後一対の下流側通路123と、を備えている。
二次エア供給通路111の貯留室121は、クリーナケース103の上ケース部105の上面よりも下方で、エアポンプ112よりも上方に配置されている。車両側面視で、貯留室121は、前気筒♯Frの軸心線M1と後気筒♯Rr(前気筒♯Frと隣り合う気筒)の軸心線M2の間に配置されており、前気筒♯Frの軸心線M1と後気筒♯Rrの軸心線M2から等距離にある直線N上に配置されている。貯留室121は、クリーナケース103の下ケース部106の後部(クリーンサイドS2を構成している部分)と一体で設けられている。
図8を参照して、貯留室121の下面の後部には上流側ニップル124が設けられ、貯留室121の下面の前部には第1下流側ニップル125が設けられている。上流側ニップル124及び第1下流側ニップル125は、貯留室121と一体で設けられている。上流側ニップル124及び第1下流側ニップル125は、貯留室121の下面から下方に向けて突出している。貯留室121の内部には、上流側ニップル124の軸心線T1と第1下流側ニップル125の軸心線T2の間に、仕切板126が設けられている。
貯留室121の後面の上部には、第2下流側ニップル127が設けられている。第2下流側ニップル127は、貯留室121と一体で設けられている。第2下流側ニップル127は、上流側ニップル124及び第1下流側ニップル125に対して垂直に配置されている。第2下流側ニップル127の前端部は、貯留室121の内部に向けて突出している。第2下流側ニップル127の後端部は、貯留室121の後面から後方に向けて突出している。
図7を参照して、二次エア供給通路111の上流側通路122は、第1上流管122aと第2上流管122bを備えている。第1上流管122aと第2上流管122bは、略同じ長さに設定されている。第1上流管122aの上端部(上流側の端部)は、エアクリーナ100のクリーンサイドS2に接続されている。第1上流管122aの下端部(下流側の端部)は、エアポンプ112に接続されている。第2上流管122bの下端部(上流側の端部)は、エアポンプ112に接続されている。第2上流管122bの上端部(下流側の端部)は、貯留室121の下面に設けられた上流側ニップル124に取り付けられており、貯留室121の下面に接続されている。
二次エア供給通路111の各下流側通路123は、下流管123aとエンジン内通路123bを備えている。各下流側通路123の下流管123aは、略同じ長さに設定されている。
前側の下流側通路123の下流管123aの後端部(上流側の端部)は、貯留室121の下面に設けられた第1下流側ニップル125に取り付けられており、貯留室121の下面に接続されている。前側の下流側通路123の下流管123aの前端部(下流側の端部)は、前気筒♯Frのリードバルブ113に接続されている。前側の下流側通路123のエンジン内通路123bの上端部は、前気筒♯Frのリードバルブ113に接続されている。前側の下流側通路123のエンジン内通路123bの下端部は、前気筒♯Frの排気ポート97に接続されている。
後側の下流側通路123の下流管123aの前端部(上流側の端部)は、貯留室121の後面に設けられた第2下流側ニップル127に取り付けられており、貯留室121の後面に接続されている。後側の下流側通路123の下流管123aの後端部(下流側の端部)は、後気筒♯Rrのリードバルブ113に接続されている。後側の下流側通路123のエンジン内通路123bの上端部は、後気筒♯Rrのリードバルブ113に接続されている。後側の下流側通路123のエンジン内通路123bの下端部は、後気筒♯Rrの排気ポート97に接続されている。
エアポンプ112は、エアクリーナ100及び貯留室121の下方に配置されている。車両側面視で、エアポンプ112は、前気筒♯Frの軸心線M1と後気筒♯Rr(前気筒♯Frと隣り合う気筒)の軸心線M2の間に配置されており、前気筒♯Frの軸心線M1と後気筒♯Rrの軸心線M2から等距離にある直線N上に配置されている。
前側のリードバルブ113は、前気筒♯Frのバルブハウジング98に収容されている。前側のリードバルブ113の上方は、前気筒♯Frのバルブカバー99によって覆われている。後側のリードバルブ113は、後気筒♯Rrのバルブハウジング98に収容されている。後側のリードバルブ113の上方は、後気筒♯Rrのバルブカバー99によって覆われている。
(効果)
車両側面視で、エアポンプ112及び貯留室121は、隣り合う気筒♯Fr、♯Rrの軸心線M1、M2の間に配置されている。このような配置を採用することで、二次エア供給装置84の各構成部品をコンパクトに配置することができるため、他部品のレイアウトへの影響を最小限に留めることができる。また、各下流側通路123の下流管123a(貯留室121と各リードバルブ113を接続する配管)の長さのばらつきを抑制しやすくなる。
車両側面視で、エアポンプ112及び貯留室121は、隣り合う気筒♯Fr、♯Rrの軸心線M1、M2の間に配置されている。このような配置を採用することで、二次エア供給装置84の各構成部品をコンパクトに配置することができるため、他部品のレイアウトへの影響を最小限に留めることができる。また、各下流側通路123の下流管123a(貯留室121と各リードバルブ113を接続する配管)の長さのばらつきを抑制しやすくなる。
また、貯留室121の内部には、上流側ニップル124の軸心線T1と第1下流側ニップル125の軸心線T2の間に、仕切板126が設けられている。このような構成を採用することで、上流側ニップル124と第1下流側ニップル125を隣り合わせに設けなければならない場合でも、前側の下流側通路123(第1下流側ニップル125に接続される下流側通路)に2次エアが偏って導入されるのを抑制し、各下流側通路123に二次エアを均等に分配することができる。そのため、上流側ニップル124と第1下流側ニップル125を隣り合わせに設けつつ、各下流側通路123に二次エアを均等に分配することができ、レイアウトの自由度が向上する。
また、第2下流側ニップル127は、上流側ニップル124に対して垂直に配置され、第2下流側ニップル127の前端部は、貯留室121の内部に向けて突出している。このような構成を採用することで、後側の下流側通路123(第2下流側ニップル127に接続される下流側通路123)に2次エアが偏って導入されるのを抑制し、各下流側通路123に二次エアを一層均等に分配することができる。
<第1実施例>
1 自動二輪車(鞍乗型車両の一例)
7 多気筒エンジン
31 燃焼室
41 エアクリーナ
50 吸入口
54 排気通路
61 二次エア供給通路
62 エアポンプ(制御機構の一例)
64 リードバルブ
71 貯留室
72 上流側通路
73 下流側通路
75 段差
♯1 第1気筒
♯2 第2気筒
♯3 第3気筒
♯4 第4気筒
W リードバルブの左右方向の最大幅
Y1 第2気筒の軸心線
Y2 第3気筒の軸心線
Z 直線
<第2実施例>
81 多気筒エンジン
♯Fr 前気筒
♯Rr 後気筒
95 燃焼室
100 エアクリーナ
110 排気通路
111 二次エア供給通路
112 エアポンプ(制御機構の一例)
121 貯留室
122 上流側通路
123 下流側通路
124 上流側ニップル
125 第1下流側ニップル
126 仕切板
127 第2下流側ニップル
M1 前気筒の軸心線
M2 後気筒の軸心線
N 直線
T1 上流側ニップルの軸心線
T2 第1下流側ニップルの軸心線
1 自動二輪車(鞍乗型車両の一例)
7 多気筒エンジン
31 燃焼室
41 エアクリーナ
50 吸入口
54 排気通路
61 二次エア供給通路
62 エアポンプ(制御機構の一例)
64 リードバルブ
71 貯留室
72 上流側通路
73 下流側通路
75 段差
♯1 第1気筒
♯2 第2気筒
♯3 第3気筒
♯4 第4気筒
W リードバルブの左右方向の最大幅
Y1 第2気筒の軸心線
Y2 第3気筒の軸心線
Z 直線
<第2実施例>
81 多気筒エンジン
♯Fr 前気筒
♯Rr 後気筒
95 燃焼室
100 エアクリーナ
110 排気通路
111 二次エア供給通路
112 エアポンプ(制御機構の一例)
121 貯留室
122 上流側通路
123 下流側通路
124 上流側ニップル
125 第1下流側ニップル
126 仕切板
127 第2下流側ニップル
M1 前気筒の軸心線
M2 後気筒の軸心線
N 直線
T1 上流側ニップルの軸心線
T2 第1下流側ニップルの軸心線
Claims (11)
- 複数の気筒を有する多気筒エンジンと、
前記各気筒の燃焼室から排出された排気ガスが流れる複数の排気通路と、
前記各排気通路に接続される二次エア供給通路と、
前記二次エア供給通路に接続されるエアクリーナと、
前記二次エア供給通路に配置され、二次エアの流れを制御する制御機構と、を備え、
前記二次エア供給通路は、
前記制御機構が配置される上流側通路と、
前記上流側通路に接続され、二次エアを貯える貯留室と、
前記貯留室から分岐され、前記各排気通路に接続される複数の下流側通路と、を備えていることを特徴とする鞍乗型車両。 - 前記エアクリーナは、前記多気筒エンジンの上方に配置され、
前記制御機構は、前記エアクリーナの下方に配置され、
前記貯留室は、前記エアクリーナの上面よりも下方で、前記制御機構よりも上方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。 - 車両正面視又は車両側面視で、前記貯留室は、隣り合う前記気筒の軸心線から等距離にある直線上に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型車両。
- 前記各下流側通路に配置され、大気圧と前記各排気通路内の圧力の差圧によって開閉する複数のリードバルブを更に備え、
前記各リードバルブは、隣り合う前記気筒の間に配置され、
車両正面視で、前記貯留室は、前記エアクリーナと前記各リードバルブの間に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。 - 車両正面視で、前記貯留室は、前記各リードバルブの左右方向の最大幅内に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗型車両。
- 前記エアクリーナの前面には、空気を吸入する左右一対の吸入口が設けられ、
前記貯留室は、前記左右一対の吸入口の間に配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。 - 前記貯留室の下面には、段差が設けられ、
前記上流側通路は、前記段差よりも後方で前記貯留室の側面に接続され、
前記各下流側通路は、前記段差よりも前方で前記貯留室の下面に接続されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。 - 車両側面視で、前記制御機構及び前記貯留室は、隣り合う前記気筒の軸心線の間に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
- 前記貯留室には、前記上流側通路に接続される上流側ニップルと、前記各下流側通路に接続される第1下流側ニップル及び第2下流側ニップルと、が設けられ、
前記上流側ニップルと前記第1下流側ニップルは、隣り合わせに設けられ、
前記貯留室の内部には、前記上流側ニップルの軸心線と前記第1下流側ニップルの軸心線の間に、仕切板が設けられていることを特徴とする請求項1〜3、8のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。 - 前記第2下流側ニップルは、前記上流側ニップルに対して垂直に配置され、
前記第2下流側ニップルの一端部は、前記貯留室の内部に向けて突出していることを特徴とする請求項9に記載の鞍乗型車両。 - 前記貯留室は、前記エアクリーナと一体で設けられていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018096434A JP2019199868A (ja) | 2018-05-18 | 2018-05-18 | 鞍乗型車両 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018096434A JP2019199868A (ja) | 2018-05-18 | 2018-05-18 | 鞍乗型車両 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2019199868A true JP2019199868A (ja) | 2019-11-21 |
Family
ID=68611185
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2018096434A Pending JP2019199868A (ja) | 2018-05-18 | 2018-05-18 | 鞍乗型車両 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2019199868A (ja) |
-
2018
- 2018-05-18 JP JP2018096434A patent/JP2019199868A/ja active Pending
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