JP2019200826A - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 書き込み性能を向上する。【解決手段】 実施形態の半導体記憶装置は、複数のメモリセルを含むメモリセルアレイ20と、複数のメモリセルにそれぞれ接続された複数のビット線と、複数のメモリセルに共通接続されたワード線と、ワード線にプログラム電圧を印加して、複数のメモリセルにデータをプログラムする制御回路24とを含む。制御回路24は、ワード線にプログラム電圧を印加している第1期間内に、複数のビット線に含まれる第1ビット線に印加する電圧を変化させる。【選択図】 図10
Description
本発明の実施形態は、半導体記憶装置に関する。
半導体記憶装置の一種として、NAND型フラッシュメモリが知られている。また、3次元に積層された複数のメモリセルを備えたNAND型フラッシュメモリが知られている。
実施形態は、書き込み性能を向上することが可能な半導体記憶装置を提供する。
実施形態に係る半導体記憶装置は、複数のメモリセルを含むメモリセルアレイと、前記複数のメモリセルにそれぞれ接続された複数のビット線と、前記複数のメモリセルに共通接続されたワード線と、前記ワード線にプログラム電圧を印加して、前記複数のメモリセルにデータをプログラムする制御回路とを具備する。前記制御回路は、前記ワード線に前記プログラム電圧を印加している第1期間内に、前記複数のビット線に含まれる第1ビット線に印加する電圧を変化させる。
以下、実施形態について図面を参照して説明する。以下に示す幾つかの実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための装置および方法を例示したものであって、構成部品の形状、構造、配置等によって、本発明の技術思想が特定されるものではない。各機能ブロックは、ハードウェア及びソフトウェアのいずれかまたは両者を組み合わせたものとして実現することができる。各機能ブロックが以下の例のように区別されていることは必須ではない。例えば、一部の機能が例示の機能ブロックとは別の機能ブロックによって実行されてもよい。さらに、例示の機能ブロックがさらに細かい機能サブブロックに分割されていてもよい。なお、以下の説明において、同一の機能及び構成を有する要素については同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
[1] 第1実施形態
[1−1] メモリシステム1の構成
図1は、第1実施形態に係るメモリシステム1のブロック図である。メモリシステム1は、NAND型フラッシュメモリ(半導体記憶装置)2、及びメモリコントローラ3を備える。
[1−1] メモリシステム1の構成
図1は、第1実施形態に係るメモリシステム1のブロック図である。メモリシステム1は、NAND型フラッシュメモリ(半導体記憶装置)2、及びメモリコントローラ3を備える。
メモリシステム1は、ホスト装置が搭載されたマザーボード上にメモリシステム1を構成する複数のチップを実装して構成してもよいし、メモリシステム1を1つのモジュールで実現するシステムLSI(large-scale integrated circuit)、又はSoC(system on chip)として構成してもよい。メモリシステム1の例としては、SDTMカードのようなメモリカード、SSD(solid state drive)、及びeMMC(embedded multimedia card)などが挙げられる。
NAND型フラッシュメモリ2は、複数のメモリセルトランジスタを備え、データを不揮発に記憶する。NAND型フラッシュメモリ2の具体的な構成については後述する。
メモリコントローラ3は、ホスト装置4からの命令に応答して、NAND型フラッシュメモリ2に対して書き込み(プログラムともいう)、読み出し、及び消去などを命令する。また、メモリコントローラ3は、NAND型フラッシュメモリ2のメモリ空間を管理する。メモリコントローラ3は、ホストインターフェース回路(ホストI/F)10、プロセッサ11、RAM(Random Access Memory)12、バッファメモリ13、NANDインターフェース回路(NAND I/F)14、及びECC(Error Checking and Correcting)回路15などを備える。これらのモジュールは、バス16を介して互いに接続される。
ホストインターフェース回路10は、ホストバスを介してホスト装置4に接続され、ホスト装置4との間でインターフェース処理を行う。また、ホストインターフェース回路10は、ホスト装置4との間で、命令、アドレス、及びデータの送受信を行う。
プロセッサ11は、例えばCPU(Central Processing unit)から構成される。プロセッサ11は、メモリコントローラ3全体の動作を制御する。例えば、プロセッサ11は、ホスト装置4から書き込み命令を受けた場合に、これに応答して、NANDインターフェースに基づく書き込み命令をNAND型フラッシュメモリ2に発行する。読み出し及び消去の場合も同様である。また、プロセッサ11は、ウェアレベリング、及びガベージコレクションなど、NAND型フラッシュメモリ2を管理するための様々な処理を実行する。
RAM12は、プロセッサ11の作業領域として使用され、NAND型フラッシュメモリ2からロードされたファームウェア、及びプロセッサ11が作成した各種テーブルなどを格納する。RAM12は、DRAM及び/又はSRAMから構成される。バッファメモリ13は、ホスト装置4から送信されたデータを一時的に保持するとともに、NAND型フラッシュメモリ2から送信されたデータを一時的に保持する。バッファメモリ13は、RAM12に含まれていてもよい。
ECC回路15は、書き込み動作時には、書き込みデータに対して誤り訂正符号を生成し、この誤り訂正符号を書き込みデータに付加してNANDインターフェース回路14に送る。また、ECC回路15は、読み出し動作時には、読み出しデータに対して、読み出しデータに含まれる誤り訂正符号を用いてエラー検出及び/又はエラー訂正を行う。なお、ECC回路15は、NANDインターフェース回路14内に設けるようにしてもよい。
NANDインターフェース回路14は、NANDバスを介してNAND型フラッシュメモリ2に接続され、NAND型フラッシュメモリ2との間でインターフェース処理を行う。また、NANDインターフェース回路14は、NAND型フラッシュメモリ2との間で命令、アドレス、及びデータの送受信を行う。
[1−1−1] NAND型フラッシュメモリ2の構成
図2は、図1に示したNAND型フラッシュメモリ2のブロック図である。
図2は、図1に示したNAND型フラッシュメモリ2のブロック図である。
NAND型フラッシュメモリ2は、メモリセルアレイ20、入出力回路21、ロジック制御回路22、レジスタ群(ステータスレジスタ23A、アドレスレジスタ23B、及びコマンドレジスタ23Cを含む)、シーケンサ(制御回路)24、電圧生成回路25、ロウデコーダ26、カラムデコーダ27、センスアンプユニット28、及びデータレジスタ(データキャッシュ)29を備える。
メモリセルアレイ20は、j個のブロックBLK0〜BLK(j−1)を備える。jは、1以上の整数である。複数のブロックBLKの各々は、複数のメモリセルトランジスタを備える。メモリセルトランジスタは、電気的に書き換え可能なメモリセルから構成される。メモリセルアレイ20には、メモリセルトランジスタに印加する電圧を制御するために、複数のビット線、複数のワード線、及びソース線などが配設される。ブロックBLKの具体的な構成については後述する。
入出力回路21及びロジック制御回路22は、NANDバスを介して、メモリコントローラ3に接続される。入出力回路21は、メモリコントローラ3との間でNANDバスを介して、信号DQ(例えばDQ0〜DQ7)を送受信する。
ロジック制御回路22は、メモリコントローラ3からNANDバスを介して、外部制御信号(例えば、チップイネーブル信号CEn、コマンドラッチイネーブル信号CLE、アドレスラッチイネーブル信号ALE、書き込みイネーブル信号WEn、読み出しイネーブル信号REn、及びライトプロテクト信号WPnを受信する。信号名に付記された“n”は、アクティブ・ローを示す。また、ロジック制御回路22は、NANDバスを介して、メモリコントローラ3にレディー/ビジー信号RBnを送信する。
信号CEnは、NAND型フラッシュメモリ2の選択を可能にし、当該NAND型フラッシュメモリ2を選択する際にアサートされる。信号CLEは、信号DQとして送信されるコマンドをコマンドレジスタにラッチすることを可能にする。信号ALEは、信号DQとして送信されるアドレスをアドレスレジスタにラッチすることを可能にする。信号WEnは、DQ線を介してNAND型フラッシュメモリ2にデータを入力することを可能にする。信号REnは、DQ線を介してNAND型フラッシュメモリ2からデータを出力することを可能にする。信号WPnは、書き込み及び消去を禁止する際にアサートされる。信号RBnは、NAND型フラッシュメモリ2がレディー状態(外部からの命令を受け付けることが可能である状態)であるか、ビジー状態(外部からの命令を受け付けることができない状態)であるかを示す。メモリコントローラ3は、NAND型フラッシュメモリ2から信号RBnを受けることで、NAND型フラッシュメモリ2の状態を知ることができる。
ステータスレジスタ23Aは、NAND型フラッシュメモリ2の動作に必要なデータを一時的に保持する。アドレスレジスタ23Bは、アドレスを一時的に保持する。コマンドレジスタ23Cは、コマンドを一時的に保持する。ステータスレジスタ23A、アドレスレジスタ23B、及びコマンドレジスタ23Cは、例えばSRAMから構成される。
制御回路24は、コマンドレジスタ23Cからコマンドを受け、このコマンドに基づくシーケンスに従ってNAND型フラッシュメモリ2を統括的に制御する。制御回路24は、時刻又はクロックをカウントするタイマー24Aを備える。制御回路24は、タイマー24Aのカウント値を用いて、タイミング制御を行うことが可能である。
電圧生成回路25は、NAND型フラッシュメモリ2の外部から電源電圧を受け、この電源電圧を用いて、書き込み動作、読み出し動作、及び消去動作に必要な複数の電圧を生成する。電圧生成回路25は、生成した電圧を、メモリセルアレイ20、ロウデコーダ26、及びセンスアンプユニット28などに供給する。
ロウデコーダ26は、アドレスレジスタ23Bからロウアドレスを受け、このロウアドレスをデコードする。ロウデコーダ26は、デコードされたロウアドレスに基づいて、ワード線などの選択動作を行う。そして、ロウデコーダ26は、メモリセルアレイ20に、書き込み動作、読み出し動作、及び消去動作に必要な複数の電圧を転送する。
カラムデコーダ27は、アドレスレジスタ23Bからカラムアドレスを受け、このカラムアドレスをデコードする。カラムデコーダ27は、デコードされたカラムアドレスに基づいて、ビット線の選択動作を行う。
センスアンプユニット28は、読み出し動作時には、メモリセルトランジスタからビット線に読み出されたデータを検知及び増幅する。また、センスアンプユニット28は、書き込み動作時には、書き込みデータをビット線に転送する。
データレジスタ29は、読み出し動作時には、センスアンプユニット28から転送されたデータを一時的に保持し、これをシリアル(例えば8ビットずつ)に入出力回路21へ転送する。また、データレジスタ29は、書き込み動作時には、入出力回路21からシリアルに転送されたデータを一時的に保持し、これをセンスアンプユニット28へパラレルに転送する。データレジスタ29は、SRAMなどで構成される。
[1−1−2] ブロックBLKの構成
図3は、1つのブロックBLKの回路図である。複数のブロックBLKの各々は、複数のストリングユニットSUを備える。図3には、4個のストリングユニットSU0〜SU3を例示している。1個のブロックBLKに含まれるストリングユニットSUの数は、任意に設定可能である。
図3は、1つのブロックBLKの回路図である。複数のブロックBLKの各々は、複数のストリングユニットSUを備える。図3には、4個のストリングユニットSU0〜SU3を例示している。1個のブロックBLKに含まれるストリングユニットSUの数は、任意に設定可能である。
複数のストリングユニットSUの各々は、複数のNANDストリング(メモリストリング)NSを備える。1個のストリングユニットSUに含まれるNANDストリングNSの数は、任意に設定可能である。
複数のNANDストリングNSの各々は、複数のメモリセルトランジスタMT、及び2個の選択トランジスタST1、ST2を備える。複数のメモリセルトランジスタMTは、選択トランジスタST1のソースと選択トランジスタST2のドレインとの間に直列接続される。本明細書では、メモリセルトランジスタを、メモリセル又はセルと呼ぶ場合もある。図3は、簡略化のために、NANDストリングNSが8個のメモリセルトランジスタMT(MT0〜MT7)を備える構成例を示しているが、NANDストリングNSが備えるメモリセルトランジスタMTの数は、実際にはこれよりも多く、また、任意に設定可能である。メモリセルトランジスタMTは、制御ゲート電極と電荷蓄積層とを備え、データを不揮発に記憶する。メモリセルトランジスタMTは、1ビットのデータ、又は2ビット以上のデータを記憶することが可能である。
ストリングユニットSU0に含まれる複数の選択トランジスタST1のゲートは、選択ゲート線SGD0に共通接続され、同様に、ストリングユニットSU1〜SU3にはそれぞれ、選択ゲート線SGD1〜SGD3が接続される。ストリングユニットSU0に含まれる複数の選択トランジスタST2のゲートは、選択ゲート線SGS0に共通接続され、同様に、ストリングユニットSU1〜SU3にはそれぞれ、選択ゲート線SGS1〜SGS3が接続される。なお、各ブロックBLKに含まれるストリングユニットSU0〜SU3には、共通の選択ゲート線SGSが接続されていてもよい。各ブロックBLK内にあるメモリセルトランジスタMT0〜MT7の制御ゲートはそれぞれ、ワード線WL0〜WL7に接続される。
各ブロックBLK内でマトリクス状に配置されたNANDストリングNSのうち、同一列にある複数のNANDストリングNSの選択トランジスタST1のドレインは、ビット線BL0〜BL(m−1)のいずれかに共通接続される。“m”は1以上の整数である。さらに、各ビット線BLは、複数のブロックBLKに共通接続され、複数のブロックBLKの各々に含まれる各ストリングユニットSU内にある1つのNANDストリングNSに接続される。各ブロックBLKに含まれる複数の選択トランジスタST2のソースは、ソース線SLに共通接続される。ソース線SLは、例えば複数のブロックBLKに共通接続される。
各ブロックBLK内にある複数のメモリセルトランジスタMTのデータは、例えば一括して消去される。読み出し及び書き込みは、1つのストリングユニットSUに配設された1本のワード線WLに共通接続された複数のメモリセルトランジスタMTに対して、一括して行われる。1つのストリングユニットSU内でワード線WLを共有するメモリセルトランジスタMTの組を、セルユニットCUと呼ぶ。セルユニットCUに含まれる複数のメモリセルトランジスタMTがそれぞれ記憶する1ビットのデータの集まりをページと呼ぶ。すなわち、セルユニットCUに対する書き込み動作及び読み出し動作は、ページを単位として行われる。
なお、NANDストリングNSは、ダミーセルトランジスタを備えていてもよい。具体的には、選択トランジスタST2とメモリセルトランジスタMT0との間には、例えば2個のダミーセルトランジスタ(図示せず)が直列接続される。メモリセルトランジスタMT7と選択トランジスタST1との間には、例えば2個のダミーセルトランジスタ(図示せず)が直列接続される。複数のダミーセルトランジスタのゲートにはそれぞれ、複数のダミーワード線が接続される。ダミーセルトランジスタの構造は、メモリセルトランジスタと同じである。ダミーセルトランジスタは、データを記憶するためのものではなく、書き込み動作や消去動作中に、メモリセルトランジスタや選択トランジスタが受けるディスターブを緩和する機能を有する。
[1−1−3] ブロックBLKの積層構造
図4は、ブロックBLKの一部領域の断面図である。図4において、X方向は、選択ゲート線が延びる方向であり、X方向と水平面内で直交するY方向は、ビット線が延びる方向であり、Z方向は、積層方向である。
図4は、ブロックBLKの一部領域の断面図である。図4において、X方向は、選択ゲート線が延びる方向であり、X方向と水平面内で直交するY方向は、ビット線が延びる方向であり、Z方向は、積層方向である。
半導体層内には、p型ウェル領域(p−well)30が設けられる。p型ウェル領域30上には、複数のNANDストリングNSが設けられる。すなわち、ウェル領域30上には、選択ゲート線SGSとして機能する配線層31、ワード線WL0〜WL7として機能する8層の配線層32、及び選択ゲート線SGDとして機能する配線層33がそれぞれ、この順に複数の絶縁層を介して積層される。図面が煩雑になるのを避けるために、積層された複数の配線層の間に設けられた複数の絶縁層のハッチングを省略している。
メモリホール34は、配線層31、32、33を貫通してウェル領域30に達する。メモリホール34内には、ピラー状の半導体層(半導体ピラー)35が設けられる。半導体ピラー35の側面には、ゲート絶縁膜36、電荷蓄積層(絶縁膜)37、及びブロック絶縁膜38が順に設けられる。これらによってメモリセルトランジスタMT、及び選択トランジスタST1、ST2が構成される。半導体ピラー35は、NANDストリングNSの電流経路として機能し、各トランジスタのチャネルが形成される領域である。半導体ピラー35の上端は、コンタクトプラグ39を介して、ビット線BLとして機能する金属配線層40に接続される。
ウェル領域30の表面領域には、高濃度のn型不純物が導入されたn+型拡散領域41が設けられる。拡散領域41上にはコンタクトプラグ42が設けられ、コンタクトプラグ42は、ソース線SLとして機能する金属配線層43に接続される。さらに、ウェル領域30の表面領域には、高濃度のp型不純物が導入されたp+型拡散領域44が設けられる。拡散領域44上にはコンタクトプラグ45が設けられ、コンタクトプラグ45は、ウェル配線CPWELLとして機能する金属配線層46に接続される。ウェル配線CPWELLは、ウェル領域30を介して半導体ピラー35に電圧を印加するための配線である。
以上の構成が、図4の紙面の奥行き方向(X方向)に複数配列されており、X方向に並ぶ複数のNANDストリングNSの集合によってストリングユニットSUが構成される。
[1−1−4] メモリセルトランジスタの閾値分布
次に、メモリセルトランジスタMTの取り得る閾値電圧Vthの分布について説明する。図5は、メモリセルトランジスタMTの閾値分布の一例を示す模式図である。メモリセルトランジスタMTは、2ビット以上のデータを記憶することが可能である。本実施形態では、メモリセルトランジスタMTが3ビットのデータを記憶する場合、いわゆるTLC(triple level cell)方式を例に説明する。
次に、メモリセルトランジスタMTの取り得る閾値電圧Vthの分布について説明する。図5は、メモリセルトランジスタMTの閾値分布の一例を示す模式図である。メモリセルトランジスタMTは、2ビット以上のデータを記憶することが可能である。本実施形態では、メモリセルトランジスタMTが3ビットのデータを記憶する場合、いわゆるTLC(triple level cell)方式を例に説明する。
3ビットのデータは、下位(lower)ビット、中位(middle)ビット、及び上位(upper)ビットにより規定される。メモリセルトランジスタMTが3ビットを記憶する場合、メモリセルトランジスタMTは、閾値電圧に応じた8つの状態(ステート)のうちのいずれかを取り得る。8つのステートを、低い方から順に、ステート“Er”、“A”、“B”、“C”、“D”、“E”、“F”、及び“G”と呼ぶ。ステート“Er”、“A”、“B”、“C”、“D”、“E”、“F”、及び“G”の各々に属する複数のメモリセルトランジスタMTは、分布を形成する。
ステート“Er”、“A”、“B”、“C”、“D”、“E”、“F”、及び“G”にはそれぞれ、例えば、データ“111”、“110”、“100”、“000”、“010”、“011”、“001”、及び“101”が割り当てられる。ビットの並びは、上位ビット“X”、中位ビット“Y”、及び下位ビット“Z”とすると、“X、Y、Z”である。閾値分布とデータとの割り当ては、任意に設定可能である。
読み出し対象のメモリセルトランジスタMTに記憶されたデータを読み出すために、当該メモリセルトランジスタMTの閾値電圧が属するステートが判定される。ステートの判定のために、読み出し電圧VA、VB、VC、VD、VE、VF、及びVGが用いられる。
ステート“Er”は、例えば、データが消去された状態(消去状態)に相当する。ステート“Er”に属するメモリセルトランジスタMTの閾値電圧は、電圧VAより低く、例えば負の値を有する。
ステート“A”〜“G”は、電荷蓄積層に電荷が注入されてメモリセルトランジスタMTにデータが書き込まれた状態に相当し、ステート“A”〜“G”に属するメモリセルトランジスタMTの閾値電圧は、例えば正の値を有する。ステート“A”に属するメモリセルトランジスタMTの閾値電圧は、読み出し電圧VAより高く、かつ読み出し電圧VB以下である。ステート“B”に属するメモリセルトランジスタMTの閾値電圧は、読み出し電圧VBより高く、かつ読み出し電圧VC以下である。ステート“C”に属するメモリセルトランジスタMTの閾値電圧は、読み出し電圧VCより高く、かつ読み出し電圧VD以下である。ステート“D”に属するメモリセルトランジスタMTの閾値電圧は、読み出し電圧VDより高く、かつ読み出し電圧VE以下である。ステート“E”に属するメモリセルトランジスタMTの閾値電圧は、読み出し電圧VEより高く、かつ読み出し電圧VF以下である。ステート“F”に属するメモリセルトランジスタMTの閾値電圧は、読み出し電圧VFより高く、かつ読み出し電圧VG以下である。ステート“G”に属するメモリセルトランジスタMTの閾値電圧は、読み出し電圧VGより高く、電圧VREADより低い。
電圧VREADは、非読み出し対象のセルユニットCUのメモリセルトランジスタMTに接続されたワード線WLに印加される電圧であり、いずれのステートにあるメモリセルトランジスタMTの閾値電圧よりも高い。つまり、制御ゲート電極に電圧VREADが印加されたメモリセルトランジスタMTは、保持するデータに関わらずオン状態になる。
以上のように、各メモリセルトランジスタMTは、8個のステートのいずれかに設定され、3ビットデータを記憶することが可能である。また、書き込み及び読み出しは、1つのセルユニットCU内のページ単位で行われる。メモリセルトランジスタMTが3ビットデータを記憶している場合、1つのセルユニットCU内の3個のページにそれぞれ、下位ビット、中位ビット、及び上位ビットが割当てられる。下位ビット、中位ビット、及び上位ビットについて一括して書き込み又は読み出されるページはそれぞれ、下位(lower)ページ、中位(middle)ページ、及び上位(upper)ページと呼ばれる。
[1−1−5] センスアンプユニット28及びデータレジスタ29の構成
図6は、図2に示したセンスアンプユニット28、及びデータレジスタ29のブロック図である。
図6は、図2に示したセンスアンプユニット28、及びデータレジスタ29のブロック図である。
センスアンプユニット28は、ビット線BL0〜BL(m−1)に対応したセンスアンプユニットSAU0〜SAU(m−1)を備える。各センスアンプユニットSAUは、センスアンプSA、及びデータラッチ回路ADL、BDL、CDL、SDL、TDLを備える。センスアンプSA、及びデータラッチ回路ADL、BDL、CDL、SDL、TDLは、互いにデータが転送可能なように接続される。
データラッチ回路ADL、BDL、CDL、SDL、TDLは、データを一時的に保持する。書き込み動作時には、センスアンプSAは、データラッチ回路SDLが保持するデータに応じて、ビット線BLの電圧を制御する。データラッチ回路TDLは、センスアンプユニット28内のデータ演算用に使用される。データラッチ回路ADL、BDL、CDLは、メモリセルトランジスタMTが2ビット以上のデータを保持する多値動作用に使用される。すなわち、データラッチ回路ADLは、下位ページを保持するために使用される。データラッチ回路BDLは、中位ページを保持するために使用される。データラッチ回路CDLは、上位ページを保持するために使用される。センスアンプユニットSAUが備えるデータラッチ回路の数は、1つのメモリセルトランジスタMTが保持するビット数に応じて任意に変更可能である。
センスアンプSAは、読み出し動作時には、対応するビット線BLに読み出されたデータを検知し、データ“0”及びデータ“1”のいずれであるかを判定する。また、センスアンプSAは、書き込み動作時には、書き込みデータに基づいてビット線BLに電圧を印加する。
データレジスタ29は、センスアンプユニットSAU0〜SAU(m−1)に対応した数のデータラッチ回路XDLを備える。データラッチ回路XDLは、入出力回路21に接続される。データラッチ回路XDLは、入出力回路21から送られた書き込みデータを一時的に保持し、また、センスアンプユニットSAUから送られた読み出しデータを一時的に保持する。より具体的には、入出力回路21とセンスアンプユニット28との間のデータ転送は、1ページ分のデータラッチ回路XDLを介して行われる。入出力回路21が受信した書き込みデータは、データラッチ回路XDLを介して、データラッチ回路ADL、BDL、CDLのいずれかに転送される。センスアンプSAによって読み出された読み出しデータは、データラッチ回路XDLを介して、入出力回路21に転送される。
(センスアンプユニットSAUの具体的な構成例)
次に、センスアンプユニットSAUの具体的な構成例について説明する。図7は、1つのセンスアンプユニットSAUの回路図である。センスアンプユニットSAUに供給される複数の信号は、シーケンサ24によって生成される。
次に、センスアンプユニットSAUの具体的な構成例について説明する。図7は、1つのセンスアンプユニットSAUの回路図である。センスアンプユニットSAUに供給される複数の信号は、シーケンサ24によって生成される。
センスアンプSAは、例えばpチャネルMOSトランジスタ50、nチャネルMOSトランジスタ51〜57、及びキャパシタ58を備える。
トランジスタ50のソースは、センスアンプ用の電源電圧VDDSAが供給される電源端子に接続され、そのドレインは、ノードSENに接続され、そのゲートは、データラッチ回路SDL内のノードLAT_Sに接続される。トランジスタ51のドレインは、ノードSENに接続され、そのソースは、ノードCOMに接続され、そのゲートには、信号BLXが入力される。
トランジスタ52のドレインは、ノードCOMに接続され、そのゲートには、信号BLCが入力される。トランジスタ53のドレインは、トランジスタ52のソースに接続され、そのソースは、対応するビット線BLに接続され、そのゲートには、信号BLSが入力される。トランジスタ53は、高耐圧のMOSトランジスタである。
トランジスタ54のドレインは、ノードCOMに接続され、そのソースは、ノードSRCに接続され、そのゲートは、ノードLAT_Sに接続される。ノードSRCには、例えば接地電圧VSSが印加される。トランジスタ55のドレインは、ノードSENに接続され、そのソースは、ノードCOMに接続され、そのゲートには、信号XXLが入力される。
トランジスタ56のソースは、接地電圧VSSが供給される接地端子に接続され、そのゲートは、ノードSENに接続される。トランジスタ57のソースは、トランジスタ56のドレインに接続され、そのドレインは、バスLBUSに接続され、そのゲートには、信号STBが入力される。信号STBは、ビット線BLに読み出されたデータを判定するタイミングを制御する。
キャパシタ58の一方の電極は、ノードSENに接続され、キャパシタ58の他方の電極には、クロック信号CLKが入力される。
データラッチ回路SDLは、インバータ60、61、及びnチャネルMOSトランジスタ62、63を備える。インバータ60の入力端子は、ノードLAT_Sに接続され、その出力端子は、ノードINV_Sに接続される。インバータ61の入力端子は、ノードINV_Sに接続され、その出力端子は、ノードLAT_Sに接続される。トランジスタ62の一端は、ノードINV_Sに接続され、その他端は、バスLBUSに接続され、そのゲートには、信号STIが入力される。トランジスタ63の一端は、ノードLAT_Sに接続され、その他端は、バスLBUSに接続され、そのゲートには、信号STLが入力される。例えば、ノードLAT_Sにおいて保持されるデータは、データラッチ回路SDLに保持されるデータに相当し、ノードINV_Sにおいて保持されるデータは、ノードLAT_Sに保持されるデータの反転データに相当する。データラッチ回路ADL、BDL、CDL、TDLの回路構成は、データラッチ回路SDLの回路構成と同様であるため、説明を省略する。
センスアンプユニットSAUは、プリチャージ回路64、及びバススイッチ66をさらに備える。
プリチャージ回路64は、バスLBUSをプリチャージする。プリチャージ回路64は、例えばnチャネルMOSトランジスタ65を含む。トランジスタ65のドレインは、バスLBUSに接続され、そのソースには、プリチャージ用の電圧VHLBが印加され、そのゲートには、信号LPCが入力される。プリチャージ回路64は、バスLBUSに電圧VHLBを転送することで、バスLBUSをプリチャージする。
バススイッチ66は、バスLBUSとバスDBUSとを接続する。バスLBUSは、データレジスタ29に含まれるデータラッチ回路XDLに接続される。バススイッチ66は、例えばnチャネルMOSトランジスタ67を含む。トランジスタ67の一端は、バスLBUSに接続され、その他端は、バスDBUSに接続され、そのゲートには、信号DSWが入力される。
[1−2] 動作
上記のように構成されたメモリシステム1の動作について説明する。
上記のように構成されたメモリシステム1の動作について説明する。
[1−2−1] プログラムシーケンスの概要
NAND型フラッシュメモリ2は、プログラムコマンド、アドレス、及び書き込みデータをメモリコントローラ3から受信すると、プログラムシーケンスを実行する。
NAND型フラッシュメモリ2は、プログラムコマンド、アドレス、及び書き込みデータをメモリコントローラ3から受信すると、プログラムシーケンスを実行する。
図8は、プログラムシーケンスを説明する模式図である。図8は、選択ワード線(WL_sel)に印加される電圧を抽出して示している。
プログラムシーケンスは、順に繰り返される複数のプログラムループからなる。複数のプログラムループの各々は、プログラム動作と、ベリファイ動作とからなる。
プログラム動作は、メモリセルトランジスタMTの電荷蓄積層に電荷(電子)を注入することで、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧を上昇させる、又は、電荷蓄積層への電子の注入を禁止することで、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧を維持させる動作である。選択ワード線には、プログラム電圧VPGMが印加される。閾値電圧を上昇させる動作を「“0”書き込み」と呼び、閾値電圧を維持させる動作を「“1”書き込み」又は「書き込み禁止」と呼ぶ。より具体的には、“0”書き込みと“1”書き込みとは、ビット線BLに印加される電圧が異なる。“0”書き込みに対応するビット線BLには、例えば接地電圧VSSが印加される。“1”書き込みに対応するビット線BLには、例えば電源電圧VDD(>VSS)が印加される。
ベリファイ動作は、プログラム動作の後、メモリセルトランジスタMTのデータを読み出し、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧がターゲットレベルに達したか否かを判定する動作である。選択ワード線には、所望のベリファイ電圧(図8のVFY)が印加される。メモリセルトランジスタMTの閾値電圧がターゲットレベルに達している場合を、「ベリファイをパスした」と呼び、ターゲットレベルに達していない場合を、「ベリファイをフェイルした」と呼ぶ。ベリファイ動作の詳細は、読み出し動作と同じである。
また、図8に示すように、プログラムループが増えるごとに、プログラム電圧VPGMがステップアップ電圧ΔVPGMだけ高く設定される。これにより、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧を順次シフトさせることができる。
次に、QPW(quick pass write)方式について説明する。図9は、QPW方式を説明する模式図である。
QPW方式では、ベリファイ動作において2種類のベリファイ電圧VH、VLが用いられる。ベリファイ電圧VH、VLは、メモリセルトランジスタMTのステートごとに設けられる。ベリファイ電圧VLは、ベリファイ電圧VHより所定の電圧ΔVRだけ低く設定される。ベリファイ電圧VHは、メモリセルトランジスタMTの最終的な目標の閾値電圧に対応する。ベリファイ電圧VHによるベリファイにパスしたメモリセルトランジスタMTは、以降のプログラム動作で書き込み禁止に設定される。
比較例のQPW方式によるプログラム動作では、ベリファイ電圧VH、VLによるベリファイ結果に基づいて、プログラム対象のビット線BLに所定の電圧を印加する。具体的には、センスアンプユニット28は、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧がベリファイ電圧VL未満の場合、対応するビット線BLに例えば接地電圧VSSを印加し、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧がベリファイ電圧VL以上かつベリファイ電圧VH未満である場合、対応するビット線BLにQPW用の電圧VQPWを印加する。
この状態で、選択ワード線にプログラム電圧VPGMが印加されると、図9に示すように、閾値電圧がベリファイ電圧VL以上かつベリファイ電圧VH未満のメモリセルトランジスタMTにおける閾値電圧の上昇量が、閾値電圧が電圧VL未満のメモリセルトランジスタMTにおける閾値電圧の上昇量よりも小さくなる。
このため、QPW方式が適用されたプログラム動作では、メモリセルトランジスタMTの最終的な目標の閾値電圧VHを大きく超えることが抑制されるため、プログラムが終了したステートの閾値分布を狭くすることができる。
上記のように、比較例のQPW方式では、ビット線BLに印加する電圧として、電源電圧VDD(VDDSA)と接地電圧VSSに加えて、その中間の電圧を用いることで、図9のような動作を実現する。
一方で、本実施形態のQPW方式では、プログラム動作においてビット線BLに印加される電圧として、QPW用のビット線電圧を使用せず、電源電圧VDDと接地電圧VSSとの2種類の電圧を用い、電源電圧VDDと接地電圧VSSとをビット線に印加するタイミングを制御することで、図9のような動作を実現する。
[1−2−2] プログラム動作の詳細
次に、プログラム動作の詳細について説明する。図10は、第1実施形態に係るプログラム動作を説明するタイミング図である。
次に、プログラム動作の詳細について説明する。図10は、第1実施形態に係るプログラム動作を説明するタイミング図である。
NAND型フラッシュメモリ2は、メモリコントローラ3から書き込み命令(プログラムコマンド、アドレス、及びプログラムデータを含む)を受ける。その後、シーケンサ24は、プログラム動作を実行する。
まず、ビット線の充電動作が行われる。時刻t0において、センスアンプユニット28は、プログラム対象のビット線(BL(Program))に接地電圧VSS(=0V)を印加し、QPW対象のビット線(BL(QPW))にセンスアンプ用の電源電圧VDDSAを印加し、書き込み禁止のビット線(BL(Inhibit))に電源電圧VDDSAを印加する。センスアンプ用の電源電圧VDDSAは、NAND型フラッシュメモリ2の電源電圧VDDに対応する。プログラム対象のビット線(BL(Program))とは、図9のベリファイ電圧VL未満のセルに接続されたビット線である。QPW対象のビット線(BL(QPW))とは、ベリファイ電圧VL以上ベリファイ電圧VH未満のセルに接続されたビット線である。書き込み禁止のビット線(BL(Inhibit))とは、ベリファイ電圧VH以上のセルに接続されたビット線である。
シーケンサ24は、トランジスタ52のゲートに、信号BLCとして電圧VTHを印加する。電圧VTHは、“VDDSA+Vth(トランジスタ52の閾値電圧)”程度に設定される。ロウデコーダ26は、選択ゲート線SGDに電圧VSGを印加し、選択ゲート線SGSに接地電圧VSSを印加する。電圧VSGは、選択トランジスタST1をオン状態にする電圧である。ソース線SLには、VSRCが印加される。電圧VSRCは、“VSS≦Vsrc<VDDSA”である。これにより、選択トランジスタST1がオンし、選択トランジスタST2がオフする。
この結果、プログラム対象のビット線BLに接続されたNANDストリングでは、チャネルに接地電圧VSSが転送される。QPW対象のビット線BLに接続されたNANDストリングでは、チャネルに電源電圧VDDSAが転送される。書き込み禁止のビット線BLに接続されたNANDストリングでは、チャネルに電源電圧VDDSAが転送される。
時刻t1において、シーケンサ24は、信号BLCを接地電圧VSSにする。これにより、トランジスタ52がオフする。この時、選択ゲート線SGDは電圧VSGのままであり、選択トランジスタST1は、オンしたままである。
時刻t2において、ロウデコーダ26は、全ワード線WL(選択ワード線WL(図10のWL_sel)、及び非選択ワード線WL(図10のWL_usel))に、電圧VPASSを印加する。電圧VPASSは、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧によらず、メモリセルトランジスタMTをオン状態にする電圧である。
時刻t3において、ロウデコーダ26は、選択ワード線WL(図10のWL_sel)に、プログラム電圧VPGMを印加する。プログラム電圧VPGMは、電圧VPASSより高い電圧である。これにより、プログラム対象のNANDストリングでは、選択ワード線WLとチャネルとの電位差が大きくなり、メモリセルトランジスタMTの電荷蓄積層に電子が注入される。一方、QPW対象及び書き込み禁止のNANDストリングでは、選択ワード線WLとチャネルとの電位差が大きくならず、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧が維持される。
時刻t4において、シーケンサ24は、信号BLCを電圧VQPWにする。電圧VQPWは、“VSS+Vtn<VQPW<VDDSA+Vtn”の関係を有する。電圧Vtnは、nチャネルMOSトランジスタ52の閾値電圧である。これにより、トランジスタ52がオンする。センスアンプユニット28は、QPW対象のビット線BLに、接地電圧VSSを印加する。この時点で、QPW対象のNANDストリングでは、選択ワード線WLとチャネルとの電位差が大きくなり、メモリセルトランジスタMTの電荷蓄積層に電子が注入される。
時刻t5において、ロウデコーダ26は、全ワード線WLに接地電圧VSSを印加する。期間t3〜t5がプログラム電圧VPGMの印加期間(VPGM印加期間)である。時刻t6において、ロウデコーダ26は、選択ゲート線SGDに接地電圧VSSを印加する。その後、ビット線BL及びソース線SLがリセットされ、続いて信号BLCがリセットされる。
図10に示すように、プログラム対象のセルと、QPW対象のセルとでは、選択ワード線WLとチャネルとの電位差が大きい時間が異なっている。具体的には、プログラム対象のセルでは、期間t3〜t5で、電位差が大きく、QPW対象のセルとでは、期間t4〜t5で、電位差が大きい。これにより、プログラム対象のセルでは、電荷蓄積層に多くの電子が注入され、QPW対象のセルでは、プログラム対象のセルに比べて、電荷蓄積層に注入される電子の数が少なくなる。結果として、QPW対象のセルでは、閾値電圧のシフト量を小さくできる。
なお、時刻t4のタイミングは、タイマー24Aを用いて制御可能である。また、時刻t4のタイミングは、メモリセルトランジスタの特性に応じて、適宜設定可能である。
[1−2−3] データラッチ回路の演算処理
次に、プログラムループにおけるデータラッチ回路の演算処理の一例について説明する。図11〜図16は、プログラムループにおけるデータラッチ回路の演算処理を説明する図である。
次に、プログラムループにおけるデータラッチ回路の演算処理の一例について説明する。図11〜図16は、プログラムループにおけるデータラッチ回路の演算処理を説明する図である。
シーケンサ24は、メモリコントローラ3から受信したプログラムデータをラッチ回路ADL、BDL、CDLに転送する(データイン)。図11に示すように、上位ページ、中位ページ、及び下位ページがそれぞれ、ラッチ回路ADL、BDL、CDLに保持される。図11の“x”は、不定を意味する。
続いて、シーケンサ24は、例えば演算“TDL=ADL&BDL&CDL”を行い、ステート“Er”以外のラッチ回路TDLをデータ“0”に初期化する(図12)。演算式の“&”は、論理積を意味する。なお、ステート“Er”は、常時、書き込み禁止であるため、ラッチ回路TDLは、データ“1”に設定される。
以下では、ステート“A”のプログラム動作を一例として説明する。図13〜図16は、ステート“Er”、“A”、“B”のデータを抽出して示している。
図13は、プログラム時のデータラッチ回路のデータを示している。図13には、ステート“A”の3つのケース(a)、(b)、(c)を示している。シーケンサ24は、演算“SDL=〜(ADL&BDL&CDL)”を行い、ラッチ回路SDLのデータを更新する。演算式の“〜”は、否定を意味する。図13の“1/0”は、“Don’t care”を意味する。図13の“0/1”は、データ判定結果に応じて、データ“0”、又はデータ“1”が保持されることを意味する。ラッチ回路SDLがデータ“1”を保持している場合、ビット線BLに接地電圧VSSが印加される。ラッチ回路SDLがデータ“0”を保持している場合、ビット線BLに電源電圧VDDSAが印加される。
図14は、ベリファイ電圧VLを用いたベリファイ(VLベリファイ)の結果をデータト線BLの電位が転送される。シーケンサ24は、演算“TDL=SEN&BDL&CDL|TDL” ラッチ回路に保持する処理を示している。VLベリファイにより、ノードSENに、ビッを行い、ラッチ回路TDLのデータを更新する。演算式の“|”は、論理和を意味する。VLベリファイの結果は、ラッチ回路TDLに保持される。図14のケース(a)は、VLベリファイがフェイル、ケース(b)、(c)は、VLベリファイがパスの例である。ベリファイがフェイルの場合、ノードSENにデータ“0”が保持され、ベリファイがパスの場合、ノードSENにデータ“1”が保持される。
図15は、ベリファイ電圧VHを用いたベリファイ(VHベリファイ)の結果をデータラッチ回路に保持する処理を示している。VHベリファイにより、ノードSENに、ビット線BLの電位が転送される。シーケンサ24は、ノードSENに保持されたデータをラッチ回路SDLに転送し(SDL=SEN)、ラッチ回路SDLのデータを更新する。VHベリファイの結果は、ラッチ回路SDLに保持される。図15のケース(a)、(b)は、VHベリファイがフェイルの例である。
図16は、VHベリファイの結果をラッチ回路ADLに転送する処理を示している。シーケンサ24は、演算“ADL=SDL&BDL&CDL|ADL”を行い、ラッチ回路ADLのデータを更新する。図16のケース(a)がプログラム対象のビット線であり、図16のケース(b)がQPW対象のビット線であり、図16のケース(c)が書き込み禁止のビット線である。
具体的には、図16のケース(c)において、VHベリファイがパス(すなわち、ステート“A”のベリファイがパス)である場合、ラッチ回路SDLがデータ“1”となり、さらにラッチ回路ADLがデータ“1”に更新される。これにより、図16のケース(c)では、ラッチ回路ADL、BDL、CDLのデータがステートEr”と同じになる。よって、これ以降のプログラムループにおいて、図16のケース(c)に対応するビット線は、書き込み禁止になる。
図16のケース(b)では、ラッチ回路TDLがデータ“1”、ラッチ回路SDLがデータ“0”であるため、VLベリファイがパス、VHベリファイがフェイルである。よって、図16のケース(b)がQPW対象のビット線となる。
この時点で、シーケンサ24は、次のプログラムループで、QPW対象のビット線BL(図16のケース(b))が特定できている。シーケンサ24は、図10の時刻t4のタイミングで、QPW対象のビット線に対応するラッチ回路SDLを、ラッチ回路TDLのデータ“1”に書き換える(更新する)。これにより、時刻t4において、QPW対象のビット線BLに接地電圧VSSを印加することができる。
[1−3] 第1実施形態の効果
従来のQPW方式では、1回のプログラムによる閾値変動量が大きくなるのを抑制するために、QPW対象のビット線に、QPW用の電圧VQPWを印加している。これにより、閾値分布の上裾の広がり(所望の範囲の閾値電圧より高い閾値電圧を有するメモリセルの数が増える状態)を改善することができる。ただし、外部電源電圧を低くする傾向があり、選択ゲート線SGDの電圧VSGDのマージンが減少している。
従来のQPW方式では、1回のプログラムによる閾値変動量が大きくなるのを抑制するために、QPW対象のビット線に、QPW用の電圧VQPWを印加している。これにより、閾値分布の上裾の広がり(所望の範囲の閾値電圧より高い閾値電圧を有するメモリセルの数が増える状態)を改善することができる。ただし、外部電源電圧を低くする傾向があり、選択ゲート線SGDの電圧VSGDのマージンが減少している。
図17は、選択ゲート線SGDの電圧VSGDとフェイルビットカウントとの関係を説明する図である。フェイルビットカウントとは、リードでフェイルしたセルの数であり、すなわち、プログラムされたセルをリードした時に期待値(プログラムデータ)と異なるデータを保持するセルの数である。
選択トランジスタST1のゲートレベルである電圧VSGDが低くなると、選択トランジスタST1を介したビット線からNANDストリングへの電圧転送が抑制される。従って、QPW対象のビット線に印加された電圧VQPWがNANDストリングのチャネルに適切に転送されず、閾値電圧の上昇量を適切に抑制することができない。これにより、閾値分布の上裾部分が影響を受ける。
また、書き込み禁止のビット線に接続されたNANDストリングにおけるチャネルの電位は、電圧VPASSが印加されたワード線とのカップリングによりブーストされる。電圧VSGDが高くなると、ブーストされたチャネルの電荷が選択トランジスタST1を介して電源VDDSA側に抜けてしまい、チャネル(及び書き込み禁止のビット線)の電位が低下してしまう。この状態で、選択ワード線に電圧VPGMが印加されると、書き込み禁止のセルの閾値が変動する。これにより、閾値分布の下裾部分が影響を受ける。
また、書き込み禁止のビット線に印加される電源電圧VDDSAが低くなると、選択ゲート線SGDの電圧VSGDを高く設定できない。これにより、電圧VSGDのマージンが減少してしまう。
これに対し、第1実施形態では、制御回路24は、選択ワード線WLにプログラム電圧VPGMを印加している第1期間内に、QPW対象の第1ビット線に印加する電圧を変化させる。具体的には、制御回路24は、(1)第1期間内の第1時刻において、第1ビット線に、電源電圧VDDSAを印加し、(2)第1期間内かつ第1時刻より後の第2時刻において、第1ビット線に、接地電圧VSSを印加するようにしている。
従って第1実施形態によれば、従来使用していたQPW用の電圧VQPWを用いずに、QPW方式を実現できる。これにより、書き込み性能を向上することが可能な半導体記憶装置を実現できる。
また、QPW方式を実現できるため、各ステートの閾値分布を狭くすることができる。
また、選択ゲート線SDGに接続された選択トランジスタST1は、電源電圧VDDSAをビット線BLに転送できればよい。これにより、選択ゲート線SDGに印加される電圧VSDGのマージンを大きくすることができる。結果として、電源電圧VDDSAが低く設定された場合でも、QPW方式を実現することができる。
[2] 第2実施形態
第1実施形態では、QPW対象のビット線に隣接するビット線が書き込み禁止のビット線であった場合、QPW対象のビット線を放電する時に、書き込み禁止のビット線がカップリング容量によりダウンノイズを受ける可能性がある。第2実施形態では、書き込み禁止のビット線の充電を開始した後に、QPW対象のビット線の充電を開始する。この場合、QPW対象のビット線を充電するタイミングで、書き込み禁止のビット線がカップリング容量により浮き上がる。そして、QPW対象のビット線を放電する時に書き込み禁止のビット線がダウンノイズを受けても、書き込み禁止のビット線の電位が、プログラムされる電位まで下がるのを防ぐようにしている。
第1実施形態では、QPW対象のビット線に隣接するビット線が書き込み禁止のビット線であった場合、QPW対象のビット線を放電する時に、書き込み禁止のビット線がカップリング容量によりダウンノイズを受ける可能性がある。第2実施形態では、書き込み禁止のビット線の充電を開始した後に、QPW対象のビット線の充電を開始する。この場合、QPW対象のビット線を充電するタイミングで、書き込み禁止のビット線がカップリング容量により浮き上がる。そして、QPW対象のビット線を放電する時に書き込み禁止のビット線がダウンノイズを受けても、書き込み禁止のビット線の電位が、プログラムされる電位まで下がるのを防ぐようにしている。
図18は、第2実施形態に係るプログラム動作を説明するタイミング図である。以下では、第1実施形態と異なる動作のみ説明する。
時刻t0において、センスアンプユニット28は、書き込み禁止のビット線BLに、電源電圧VDDSAを印加する。
時刻t0´において、センスアンプユニット28は、QPW対象のビット線BLに、電源電圧VDDSAを印加する。すなわち、QPW対象のビット線BLの電圧を立ち上げるタイミングを、書き込み禁止のビット線BLの電圧を立ち上げるタイミングより遅くしている。カップリング容量により、QPW対象のビット線BLに隣接する書き込み禁止のビット線BLは、電源電圧VDDSAより高く浮き上がる。
時刻t4において、センスアンプユニット28は、QPW対象のビット線BLに、接地電圧VSSを印加する。カップリング容量により、QPW対象のビット線BLに隣接する書き込み禁止のビット線BLは、電源電圧VDDSA程度まで降下する。
第2実施形態では、書き込み禁止のビット線BLが、電源電圧VDDSAより低くなるのを防ぐことができる。これにより、書き込み禁止のビット線BLに接続されたNANDストリングにおいて、誤書き込みを抑制することができる。
[3] 第3実施形態
第3実施形態では、QPW対象のビット線の数をカウントし、このカウント値に応じて、QPW対象のビット線の放電電流量を調整する。そして、カップリング容量により書き込み禁止のビット線に印加されるダウンノイズを低減するようにしている。
第3実施形態では、QPW対象のビット線の数をカウントし、このカウント値に応じて、QPW対象のビット線の放電電流量を調整する。そして、カップリング容量により書き込み禁止のビット線に印加されるダウンノイズを低減するようにしている。
[3−1] センスアンプSAの周辺回路
図19は、センスアンプSAの周辺回路の回路図である。センスアンプユニット28は、ビット線BLを放電する放電回路70と、電流調整回路73とを備える。放電回路70及び電流調整回路73に供給される複数の信号は、シーケンサ24によって生成される。
図19は、センスアンプSAの周辺回路の回路図である。センスアンプユニット28は、ビット線BLを放電する放電回路70と、電流調整回路73とを備える。放電回路70及び電流調整回路73に供給される複数の信号は、シーケンサ24によって生成される。
放電回路70は、nチャネルMOSトランジスタ71、72を備える。トランジスタ71のドレインは、信号線SRCGNDに接続され、そのソースは、接地端子に接続され、そのゲートには、信号SRDGNDが入力される。信号線SRCGNDは、図7に示すセンスアンプSAに含まれるトランスジスタ54のソースに接続される。トランジスタ72のドレインは、信号線SRCGNDに接続され、そのソースは、接地端子に接続され、そのゲートは、電流調整回路73に接続される。
電流調整回路73は、カレントミラー回路で構成される。電流調整回路73は、スイッチング素子74〜76、pチャネルMOSトランジスタ77、78、nチャネルMOSトランジスタ79、及び可変電流源80を備える。
スイッチング素子75の一端は、電源電圧VDDが供給される電源端子に接続され、その他端は、トランジスタ77のソースに接続される。トランジスタ77のドレイン及びゲートは、可変電流源80の一端に接続される。可変電流源80の他端は、接地端子に接続される。
スイッチング素子76の一端は、電源電圧VDDが供給される電源端子に接続され、その他端は、トランジスタ78のソースに接続される。トランジスタ78のゲートは、トランジスタ77のゲートに接続され、そのドレインは、トランジスタ79のドレインに接続される。トランジスタ79のゲートは、スイッチング素子74の一端に接続され、そのソースは、接地端子に接続される。スイッチング素子74の他端は、放電回路70に接続される。
スイッチング素子74〜76には、信号SRDGND_DISが入力される。信号SRDGND_DISは、ビット線を放電する側の電流制御を行う場合にアサートされる。信号SRDGND_DISがアサートされた場合に、スイッチング素子74〜76がオンする。
可変電流源80には、複数ビットの信号SLOWが入力される。可変電流源80は、信号SLOWのDAC(digital/analog converter)値に応じて、電流を制御する。信号SRDGND_DISがアサートされると、可変電流源80に流れる電流が、トランジスタ72にミラーされる。これにより、信号SLOWのDAC値に応じて、信号線SRCGNDを放電する電流量を調整することができる。
なお、放電回路70及び電流調整回路73は、複数のセンスアンプユニットSAU(例えば16個のセンスアンプユニットSAU)ごと、又は全センスアンプユニットSAUに対して1個設けられる。
[3−2] 動作
図20は、第3実施形態に係るプログラムシーケンスを説明するフローチャートである。
図20は、第3実施形態に係るプログラムシーケンスを説明するフローチャートである。
シーケンサ24は、選択ワード線にプログラム電圧を印加する動作を含むプログラム動作を実行する(ステップS200)。第3実施形態に係るプログラム動作の詳細については後述する。
続いて、シーケンサ24は、ベリファイ動作を実行する(ステップS201)。ベリファイがパスした場合(ステップS202=Yes)、シーケンサ24は、プログラムシーケンスを終了する。
ベリファイがフェイルした場合(ステップS202=No)、シーケンサ24は、プログラムループの回数(ループ回数)がM回を超えたか否かを判定する(ステップS203)。ループ回数がM回を超えた場合(ステップS203=Yes)、シーケンサ24は、プログラムシーケンスを終了する。
ループ回数がM回以下である場合(ステップS203=No)、シーケンサ24は、プログラム電圧VPGMをステップアップ電圧ΔVPGMだけ高くする(ステップS204)。
続いて、シーケンサ24は、QPW対象のビット線の数をカウントする(ステップS205)。例えば、シーケンサ24は、QPW対象の情報を格納するデータラッチ回路の数をカウントする。
続いて、シーケンサ24は、QPW対象のビット線の数に応じて、ビット線放電用のDAC値を設定する(ステップS206)。具体的には、シーケンサ24は、QPW対象のビット線の数が多くなるほど、DAC値を小さく、すなわち、放電電流を小さくする。
なお、ビット線放電用のDAC値を変更するタイミングは、図20に限定されない。例えば、所定回数のプログラムループごとに、ビット線放電用のDAC値を変更するようにしてもよい。また、プログラムシーケンスごとに、ビット線放電用のDAC値を固定してもよい。
図21は、第3実施形態に係るプログラム動作を説明するタイミング図である。プログラム動作の流れは、第1実施形態で説明した図10と同じである。電流調整回路73による電流量は、シーケンサ24によって設定されている。
時刻t4において、放電回路70及び電流調整回路73は、QPW対象のビット線BLの放電電流を小さくする。これにより、QPW対象のビット線BLの電位は、緩やかに低下する。この結果、QPW対象のビット線BLに隣接する書き込み禁止のビット線BLは、ダウンノイズの影響が小さくなる。
第3実施形態では、ダウンノイズに起因して書き込み禁止のビット線BLの電圧が降下するのを抑制することができる。これにより、書き込み禁止のビット線BLに接続されたNANDストリングにおいて、誤書き込みを抑制することができる。
[4] 第4実施形態
第4実施形態は、1回のプログラム電圧VPGMを印加する動作で、多値(複数のステート)のプログラムを行う。このために、VPGM印加期間に、複数のビット線BLを、ステートが高い方から順に、書き込み禁止用の電源電圧VDDSAからプログラム用の接地電圧VSSに変化させるようにしている。
第4実施形態は、1回のプログラム電圧VPGMを印加する動作で、多値(複数のステート)のプログラムを行う。このために、VPGM印加期間に、複数のビット線BLを、ステートが高い方から順に、書き込み禁止用の電源電圧VDDSAからプログラム用の接地電圧VSSに変化させるようにしている。
図22は、第4実施形態に係るプログラム動作を説明するタイミング図である。ビット線の充電動作が開始される。ステート“Er”〜“G”にそれぞれプログラムされるセルに対応するビット線を、BL(Er)〜BL(G)と表記する。
時刻t0において、センスアンプユニット28は、最も高いステート“G”に対応するビット線BL(G)に、接地電圧VSSを印加する。また、センスアンプユニット28は、ビット線BL(Er)〜BL(F)に、電源電圧VDDSAを印加する。なお、図示は省略するが、非選択ワード線WL_usel、選択ゲート線SGD、SGS、ソース線SL、及び信号BLCの電圧関係は、第1実施形態で説明した図10と同じである。
時刻t1において、ロウデコーダ26は、第1実施形態と同様に、選択ワード線WLを含む全ワード線に電圧VPASSを印加する。時刻t2において、ロウデコーダ26は、選択ワード線WLに、プログラム電圧VPGMを印加する。この時点で、最初に、ビット線BL(G)に接続されたセルのプログラムが開始される。
時刻t3において、シーケンサ24は、ステート“F”のラッチ回路SDLを更新、すなわち、ラッチ回路SDLをデータ“1”に書き換える。これにより、センスアンプユニット28は、ビット線BL(F)に接地電圧VSSを印加する。この時点で、ビット線BL(F)に接続されたセルのプログラムが開始される。
時刻t4において、シーケンサ24は、ステート“E”のラッチ回路SDLをデータ“1”に書き換える。これにより、センスアンプユニット28は、ビット線BL(E)に接地電圧VSSを印加する。
時刻t5において、シーケンサ24は、ステート“D”のラッチ回路SDLをデータ“1”に書き換える。これにより、センスアンプユニット28は、ビット線BL(D)に接地電圧VSSを印加する。
時刻t6において、シーケンサ24は、ステート“C”のラッチ回路SDLをデータ“1”に書き換える。これにより、センスアンプユニット28は、ビット線BL(C)に接地電圧VSSを印加する。
時刻t7において、シーケンサ24は、ステート“B”のラッチ回路SDLをデータ“1”に書き換える。これにより、センスアンプユニット28は、ビット線BL(B)に接地電圧VSSを印加する。
時刻t8において、シーケンサ24は、ステート“A”のラッチ回路SDLをデータ“1”に書き換える。これにより、センスアンプユニット28は、ビット線BL(A)に接地電圧VSSを印加する。
時刻t9において、ロウデコーダ26は、全ワード線WLに接地電圧VSSを印加する。期間t2〜t9がプログラム電圧VPGMの印加期間(VPGM印加期間)である。その後の動作は、第1実施形態と同じである。
このようなプログラム動作により、ビット線BL(A)〜BL(G)の順に、プログラム用の接地電圧VSSが印加される期間が短くなる。すなわち、ステートが高いセルほど、選択ワード線WLとチャネルとの電位差が大きい期間が長くなる。これにより、1回のプログラム電圧VPGMの印加動作で、ステート“A”〜“G”のプログラムが可能となる。第4実施形態によれば、プログラム時間を短くすることができる。
[5] 第5実施形態
第5実施形態は、第4実施形態にQPW方式を適用した実施例であり、QPW対象のビットBLに、QPW用の電圧を印加するようにしている。
第5実施形態は、第4実施形態にQPW方式を適用した実施例であり、QPW対象のビットBLに、QPW用の電圧を印加するようにしている。
図23は、第5実施形態に係るプログラム動作を説明するタイミング図である。
時刻t3において、センスアンプユニット28は、ビット線BL(F)のうちQPW対象のビット線BLに、QPW用の電圧VQPWを印加する。また、センスアンプユニット28は、ビット線BL(F)のうちプログラム対象のビット線BLに、接地電圧VSSを印加する。プログラム対象のビット線BLとは、図9のベリファイ電圧VL未満のセルに接続されたビット線である。QPW対象のビット線BLとは、ベリファイ電圧VL以上ベリファイ電圧VH未満のセルに接続されたビット線である。電圧VQPWは、“VSS+Vtn<VQPW<VDDSA+Vtn”の関係を有する。電圧Vtnは、nチャネルMOSトランジスタ52の閾値電圧である。なお、センスアンプSAのトランジスタ50のソース電源を電圧VQPWに切り替えることで、QPW対象のビット線BLに電圧VQPWを印加することが可能である。
続いて、ビット線BL(E)〜BL(A)についても、ビット線BL(F)と同様に、選択的に電圧VQPWが印加される。
第5実施形態によれば、第4実施形態にQPW方式を適用することができる。これにより、閾値分布の幅を狭くすることができる。
[6] 第6実施形態
第6実施形態は、第4実施形態にQPW方式を適用した実施例であり、QPW対象のビットBLとプログラム対象のビット線BLとで、プログラム用の接地電圧VSSを印加するタイミングを変えるようにしている。
第6実施形態は、第4実施形態にQPW方式を適用した実施例であり、QPW対象のビットBLとプログラム対象のビット線BLとで、プログラム用の接地電圧VSSを印加するタイミングを変えるようにしている。
図24は、第6実施形態に係るプログラム動作を説明するタイミング図である。
時刻t3において、シーケンサ24は、ビット線BL(F)のうちプログラム対象のビット線BLにおいて、対応するラッチ回路SDLを更新、すなわち、ラッチ回路SDLをデータ“1”に書き換える。これにより、センスアンプユニット28は、プログラム対象のビット線BLに接地電圧VSSを印加する。
時刻t4において、シーケンサ24は、ビット線BL(F)のうちQPW対象のビット線BLにおいて、対応するラッチ回路SDLを更新、すなわち、ラッチ回路SDLをデータ“1”に書き換える。これにより、センスアンプユニット28は、QPW対象のビット線BLに接地電圧VSSを印加する。
続いて、ビット線BL(E)〜BL(A)についても、ビット線BL(F)と同様に、QPW対象のビット線BLに、プログラム対象のビット線BLよりも遅れて接地電圧VSSが印加される。
第6実施形態によれば、第5実施形態で示したQPW用の電圧VQPWを使用する必要がない。これにより、電圧制御が容易となる。
[7] 変形例
上記各実施形態では、1つのメモリセルトランジスタが3ビットのデータを記憶する場合を例に説明したが、これに限定されない。第1乃至第3実施形態では、1つのメモリセルトランジスタは、1ビットのデータを記憶可能(SLC:single level cell)であってもよいし、2ビットのデータを記憶可能(MLC:multi-level cell)であってもよいし、4ビット以上のデータを記憶可能であってもよい。第4及び第5実施形態では、2ビットのデータを記憶可能(MLC)であってもよいし、4ビット以上のデータを記憶可能であってもよい。このような実施例においても、上記実施形態で説明した各種動作を実現できる。
上記各実施形態では、1つのメモリセルトランジスタが3ビットのデータを記憶する場合を例に説明したが、これに限定されない。第1乃至第3実施形態では、1つのメモリセルトランジスタは、1ビットのデータを記憶可能(SLC:single level cell)であってもよいし、2ビットのデータを記憶可能(MLC:multi-level cell)であってもよいし、4ビット以上のデータを記憶可能であってもよい。第4及び第5実施形態では、2ビットのデータを記憶可能(MLC)であってもよいし、4ビット以上のデータを記憶可能であってもよい。このような実施例においても、上記実施形態で説明した各種動作を実現できる。
本明細書において、“接続”とは、電気的に接続されていることを示し、例えば、接続された2つの素子の間に、別の素子を介することを除外しない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…メモリシステム、2…NAND型フラッシュメモリ、3…メモリコントローラ、4…ホスト装置、10…ホストインターフェース回路、11…プロセッサ、12…RAM、13…バッファメモリ、14…NANDインターフェース回路、15…ECC回路、16…バス、20…メモリセルアレイ、21…入出力回路、22…ロジック制御回路、23A…ステータスレジスタ、23B…アドレスレジスタ、23C…コマンドレジスタ、24…シーケンサ、25…電圧生成回路、26…ロウデコーダ、27…カラムデコーダ、28…センスアンプユニット、29…データレジスタ、30…p型ウェル領域、31〜33…配線層、34…メモリホール、35…半導体層、36…ゲート絶縁膜、37…電荷蓄積層、38…ブロック絶縁膜、39,42,45…コンタクトプラグ、40,43,46…金属配線層、41,44…拡散領域、50〜57,62,63,65,67,71,72,77〜79…トランジスタ、58…キャパシタ、60,61…インバータ、64…プリチャージ回路、66…バススイッチ、70…放電回路、73…電流調整回路、74〜76…スイッチング素子、80…可変電流源
Claims (8)
- 複数のメモリセルを含むメモリセルアレイと、
前記複数のメモリセルにそれぞれ接続された複数のビット線と、
前記複数のメモリセルに共通接続されたワード線と、
前記ワード線にプログラム電圧を印加して、前記複数のメモリセルにデータをプログラムする制御回路と
を具備し、
前記制御回路は、
前記ワード線に前記プログラム電圧を印加している第1期間内に、前記複数のビット線に含まれる第1ビット線に印加する電圧を変化させる
半導体記憶装置。 - 前記制御回路は、
前記第1期間内の第1時刻において、前記第1ビット線に、第1電圧を印加し、
前記第1期間内かつ前記第1時刻より後の第2時刻において、前記第1ビット線に、前記第1電圧より低い第2電圧を印加する
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記第1ビット線に接続された第1メモリセルの閾値電圧は、第1閾値電圧以上かつ前記第1閾値電圧より高い第2閾値電圧未満であり、
前記複数のビット線に含まれる第2ビット線に接続された第2メモリセルの閾値電圧は、前記第1閾値電圧未満であり、
前記複数のビット線に含まれる第3ビット線に接続された第3メモリセルの閾値電圧は、前記第2閾値電圧以上であり、
前記制御回路は、
前記第1期間の間中、前記第2ビット線に前記第2電圧を印加し、前記第3ビット線に前記第1電圧を印加する
請求項2に記載の半導体記憶装置。 - 前記制御回路は、
前記第1期間より前の第3時刻において、前記第3ビット線の電圧を立ち上げ、
前記第3時刻より後かつ前記第1期間より前の第4時刻において、前記第1ビット線の電圧を立ち上げる
請求項3に記載の半導体記憶装置。 - 前記第1ビット線に接続された放電回路をさらに具備し、
前記放電回路は、前記第1ビット線が前記第1電圧から前記第2電圧に遷移する場合に、前記第1ビット線から放電される電流量を調整する
請求項2又は3に記載の半導体記憶装置。 - 前記複数のメモリセルの各々は、閾値電圧に応じて複数ビットのデータを記憶可能であり、
前記第1ビット線は、第1閾値電圧にプログラムすべき第1メモリセルに接続され、
前記複数のビット線に含まれる第2ビット線は、前記第1閾値電圧より高い第2閾値電圧にプログラムすべき第2メモリセルに接続され、
前記制御回路は、
前記第1期間内の第1時刻において、前記第1及び第2ビット線に、第1電圧を印加し、
前記第1期間内かつ前記第1時刻より後の第2時刻において、前記第2ビット線に、前記第1電圧より低い第2電圧を印加し、
前記第1期間内かつ前記第2時刻より後の第3時刻において、前記第1ビット線に、前記第2電圧を印加する
請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記複数のビット線に含まれる第3ビット線は、前記第1閾値電圧にプログラムすべき第3メモリセルに接続され、
前記制御回路は、
前記第1時刻において、前記第3ビット線に、前記第1電圧を印加し、
前記第2時刻において、前記第3ビット線に、前記第1電圧より低くかつ前記第2電圧より高い第3電圧を印加する
請求項6に記載の半導体記憶装置。 - 前記複数のビット線に含まれる第3ビット線は、前記第1閾値電圧にプログラムすべき第3メモリセルに接続され、
前記制御回路は、
前記第1時刻において、前記第3ビット線に、前記第1電圧を印加し、
前記第1期間内かつ前記第2時刻より後の第4時刻において、前記第3ビット線に、前記第2電圧を印加する
請求項6に記載の半導体記憶装置。
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