JP2019200970A - 鉛蓄電池 - Google Patents

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一郎 向谷
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Abstract

【課題】トリクル寿命を向上することができる鉛蓄電池を提供する。【解決手段】鉛蓄電池1は、極板群4と配列ずれ抑制部材31とを備える。極板群4は、正極板9と負極板10と正極板9及び負極板10の間に配置されたリテーナ11とを有する極板ユニット20が、複数配列されて成る。配列ずれ抑制部材31は、極板群4に取り付けられ、極板群4の配列ずれを抑制する。【選択図】図2

Description

本発明は、鉛蓄電池に関する。
正極板と負極板とがリテーナを介して交互に積層された構造を有する極板群を備える鉛蓄電池が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような鉛蓄電池では、同極性の極板の耳部同士が、ストラップで接続されている。極板群は、極板の積層方向に加圧された状態で電槽へ収容されている。
特開2016−162611号公報
上述したような鉛蓄電池では、例えば腐食等の理由で極板が変形する場合がある。この場合、内部抵抗が増加し、トリクル寿命が低下してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、トリクル寿命を向上することができる鉛蓄電池を提供することを目的とする。
本発明に係る鉛蓄電池は、正極板と負極板と正極板及び負極板の間に配置されたリテーナとを有する極板ユニットが複数配列されて成る極板群と、極板群に取り付けられ、極板群の配列ずれを抑制する配列ずれ抑制部材と、を備える。
この鉛蓄電池では、配列ずれ抑制部材によって正極板及び負極板の変形を抑制することができる。これにより、内部抵抗の増加を抑制し、トリクル寿命を向上することが可能となる。さらに、耐振動性を向上することが可能となる。
本発明に係る鉛蓄電池において、配列ずれ抑制部材は、極板群を緊束する部材であってもよい。この構成では、配列ずれ抑制部材により、極板群を加圧しつつ一つにまとめることができる。
本発明に係る鉛蓄電池において、配列ずれ抑制部材は、耐酸性のフィルム又はクリップであってもよい。この構成によれば、耐酸性のフィルム又はクリップを用いて、極板群の配列ずれを効果的に抑制することができる。
本発明に係る鉛蓄電池は、自動二輪車に用いられてもよい。この場合、自動二輪車では振動が大きくなることが多いところ、耐振動性を向上できる上記効果が効果的に発揮される。
本発明によれば、トリクル寿命を向上することができる鉛蓄電池を提供することが可能となる。さらに、鉛蓄電池の耐振動性を向上することが可能となる。
図1は、一実施形態に係る鉛蓄電池を示す分解斜視図である。 図2は、一実施形態に係る極板群を示す側面図である。 図3は、寿命試験の結果を示すグラフである。 図4(a)は、変形例に係る極板群の側面図である。図4(b)は、他の変形例に係る極板群の側面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図面において、同一又は同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
<鉛蓄電池>
図1に示されるように、鉛蓄電池1は、上面が開口している電槽2と、電槽2の開口を塞ぐ蓋3と、極板群4と、を備える。鉛蓄電池1は、内部に流動するフリーの電解液が存在しない制御弁式鉛蓄電池である。鉛蓄電池1は、例えば自動二輪車に用いられる。なお、以下の説明において、蓋3が位置する方向を便宜上、「上」としている。
電槽2及び蓋3は、例えば、ポリプロピレン(PP)、ABS、及びポリフェニレンエーテル(PPE)で形成されている。蓋3には、正極端子5と、負極端子6と、過剰なガスを電槽2外に排出するための制御弁7と、が設けられている。電槽2の内部には、極板群4が収容されている。
図1及び図2に示されるように、極板群4は、極板ユニット20が複数配列されて成る。極板ユニット20は、正極板9と、負極板10と、正極板9と負極板10との間に配置されたリテーナ11と、を有する。複数の極板ユニット20は、その厚さ方向に重なるように積層されている。すなわち、極板群4では、正極板9と負極板10とがリテーナ11を介して交互に積層された構造を有している。
正極板9及び負極板10は、それらの主面が電槽2の開口面と垂直になるように配置されている。極板群4において、複数の正極板9における各正極格子体12が有する耳部23同士は、正極ストラップ16で一体的に溶接されている。同様に、複数の負極板10における各負極格子体14が有する耳部23同士は、負極ストラップ17で一体的に溶接されている。正極ストラップ16は、正極柱18を介して正極端子5に接続されている。負極ストラップ17は、負極柱19を介して負極端子6に接続されている。
正極板9は、正極格子体12と、正極格子体12に充填された正極材13と、を備える。正極格子体12は、鉛蓄電池1の正極板9に用いられる格子体である。正極格子体12は、例えば鉛を主成分として含む鉛合金から構成されている。鉛合金は、鉛以外の成分として、アンチモン、錫、カルシウム、及びアルミニウムのうちの一種以上の元素を含んでもよい。鉛合金は、例えばビスマス及び銀の少なくとも何れかをさらに含有してもよい。正極材13は、正極活物質、及び添加剤等を含む。正極活物質としては、二酸化鉛等が挙げられる。添加剤としては、炭素材料、及び補強用短繊維等が挙げられる。
負極板10は、負極格子体14と、負極格子体14に充填された負極材15と、を有している。負極格子体14は、鉛蓄電池1の負極板10に用いられる格子体である。負極格子体14は、例えば鉛を主成分として含む鉛合金から構成されている。鉛合金は、鉛以外の成分として、アンチモン、錫、カルシウム、及びアルミニウムのうちの一種以上の元素を含んでもよい。鉛合金は、例えばビスマス及び銀の少なくとも何れかをさらに含有してもよい。負極材15は、負極活物質、及び添加剤等を含む。負極活物質としては、海綿状鉛(Spongylead)等が挙げられる。添加剤としては、硫酸バリウム、炭素材料、及び補強用短繊維等が挙げられる。
リテーナ11は、電解液を保持する電解液保持体である。リテーナ11は、正極板9と負極板10との間の電気的な接触を阻止しつつ、電解液を保持して硫酸イオン及び水素イオン(プロトン)を透過させる。リテーナ11は、例えば、微細ガラス繊維(綿)を抄造したAGM(Absorbed Glass Mat)である。リテーナ11は、板状であるが、例えば正極板9を包むことが可能な袋状であってもよい。電解液は、例えば希硫酸である。電解液は、アルミニウムイオンを含んでいてもよい。電解液は、リテーナ11のみならず、正極板9及び負極板10に含まれていてもよい。
本実施形態において、鉛蓄電池1は、配列ずれ抑制部材31を備える。配列ずれ抑制部材31は、極板群4の配列ずれを抑制する。配列ずれ抑制部材31は、耐酸性(耐酸化性)のフィルムである。ここでの配列ずれ抑制部材31は、耐酸性の優れたポリオレフィンを主体とした熱収縮フィルムである。
配列ずれ抑制部材31は、極板群4に取り付けられている。具体的には、配列ずれ抑制部材31は、帯状ないしひも状を呈し、極板群4を囲うように当該極板群4に巻き付けられている。配列ずれ抑制部材31は、極板群4を緊束する部材である。配列ずれ抑制部材31は、極板群4における上下方向の中央部に装着されている。配列ずれ抑制部材31は、例えば幅250mmで厚みが15μのバンドである。配列ずれ抑制部材31は、極板群4に対して所定の緊圧力を加える。
<鉛蓄電池の製造方法>
次に、鉛蓄電池1の製造方法について説明する。
まず、ペースト状の正極材13及び負極材15を正極格子体12及び負極格子体14にそれぞれ練塗し、未化成の正極板9及び負極板10を得る。未化成の正極板9及び負極板10をリテーナ11を介して積層し、極板ユニット20を作製する。複数の極板ユニット20を配列し、極板群4を得る。
続いて、配列ずれ抑制部材31を極板群4に巻き付け、極板群4を緊束する。正極格子体12の耳部23同士を正極ストラップ16で連結すると共に、負極格子体14の耳部23同士を負極ストラップ17で連結する。極板群4を電槽2内に収容し、電槽2に熱融着又は接着剤を用いた接着で蓋3を取り付ける。電解液を上方の制御弁7から電槽2内に注入し、直流電流を印加して電槽化成を行う。以上により、鉛蓄電池1が得られる。
以上、鉛蓄電池1では、配列ずれ抑制部材31が極板群4に取り付けられている。これにより、腐食で正極板9及び負極板10が変形すること(例えば、正極格子体12及び負極格子体14が伸びること)を抑制することができる。内部抵抗の増加を抑制することができ、内部抵抗の安定性を高めることができる。トリクル寿命を向上することが可能となる。なお、トリクル寿命とは、微弱な電流を継続的に与えることで満充電を維持する充電方法であるトリクル充電下での寿命である。トリクル寿命としては、例えば、JIS C 8702−1を参照できる。
さらに、配列ずれ抑制部材31が極板群4に取り付けられていることから、鉛蓄電池1の耐振動性を向上することも可能となる。また、正極ストラップ16及び負極ストラップ17の連結前において、極板群4のハンドリング性を高めることができ、正極板9及び負極板10の回転を抑制することができる。正極ストラップ16及び負極ストラップ17を連結する場合に、当該連結を容易に行うことが可能となる。
鉛蓄電池1では、配列ずれ抑制部材31は、極板群4を緊束する部材である。これにより、極板群4を加圧しつつ、揃えて一つにまとめることができる。正極板9及び負極板10の変形を抑制する上記効果は顕著となる。
鉛蓄電池1では、配列ずれ抑制部材31は、耐酸性のフィルムである。これにより、耐酸性のフィルムを用いて、極板群4の配列ずれを効果的に抑制することができる。
鉛蓄電池1は、自動二輪車に用いられている。この場合、自動二輪車では振動が大きくなることが多いところ、耐振動性を向上できる上記効果が効果的に発揮される。自動二輪車のサスペンションが弱いときには、耐振動性を向上できる上記効果が一層効果的に発揮される。
<寿命試験>
実施例1〜3及び比較例1〜3について、トリクル寿命を測定する寿命試験を実施した。寿命試験の結果を図3に示す。寿命試験では、試験温度は65℃とし、設定電圧は2.23Vとし、容量確認は48日(2年相当)毎とした。容量確認条件は、10時間率、終止電圧1.8Vとした。実施例1〜3は、鉛蓄電池1に対応する鉛蓄電池である。比較例1〜3は、配列ずれ抑制部材31を備えない以外は鉛蓄電池1と同様な鉛蓄電池である。図3中のグラフにおいて、縦軸は容量維持率であり、横軸はトリクル寿命である。トリクル寿命は、25℃換算年数とした。寿命判定の容量維持率としては、80%とした。図3に示されるように、実施例1〜3は比較例1〜3よりもトリクル寿命が向上することを確認できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。
上記実施形態において、配列ずれ抑制部材31が極板群4に取り付けられる位置及び範囲は特に限定されず、あらゆる位置及び範囲としてもよい。例えば図4(a)に示されるように、極板群4における下部に配列ずれ抑制部材41が取り付けられ、極板群4における上下方向の中央部に配列ずれ抑制部材42が取り付けられ、極板群4における上部に配列ずれ抑制部材43が取り付けられていてもよい。配列ずれ抑制部材41〜43は、配列ずれ抑制部材31と同様に構成されている。この場合、正極板9及び負極板10の変形を確実に抑制することができる。
また例えば、図4(b)に示されるように、極板群4における下部のみに、配列ずれ抑制部材51が取り付けられていてもよい。配列ずれ抑制部材51は、配列ずれ抑制部材31と同様に構成されている。この場合、配列ずれ抑制部材51が下部に取り付けられていることから、電解液を上方の制御弁7から注入する上で配列ずれ抑制部材51が邪魔になるのを回避することができる。
上記実施形態において、配列ずれ抑制部材31の厚みは特に限定されず、種々の厚みとしてもよい。上記実施形態において、配列ずれ抑制部材31が極板群4に対して加える緊圧力は特に限定されず、様々な緊圧力であってもよい。上記実施形態において、配列ずれ抑制部材31は、耐酸性のクリップであってもよい。本発明に係る鉛蓄電池は、自動二輪車用に限定されず、据置用であってもよく、種々の用途に用いることができる。極板群4における複数の耳部23の少なくとも一部は、互いに平行では無く不平行であってもよい。
1…鉛蓄電池、4…極板群、9…正極板、10…負極板、11…リテーナ、20…極板ユニット、31,41,42,43,51…配列ずれ抑制部材。

Claims (4)

  1. 正極板と負極板と前記正極板及び前記負極板の間に配置されたリテーナとを有する極板ユニットが複数配列されて成る極板群と、
    前記極板群に取り付けられ、前記極板群の配列ずれを抑制する配列ずれ抑制部材と、を備える、鉛蓄電池。
  2. 前記配列ずれ抑制部材は、前記極板群を緊束する部材である、請求項1に記載の鉛蓄電池。
  3. 前記配列ずれ抑制部材は、耐酸性のフィルム又はクリップである、請求項1又は2に記載の鉛蓄電池。
  4. 自動二輪車に用いられる、請求項1〜3の何れか一項に記載の鉛蓄電池。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111740144A (zh) * 2020-06-10 2020-10-02 肇庆中特能科技投资有限公司 一种堆叠式电池和堆叠式电池的生产方法

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