しかしながら、上記特許文献1に記載の麻雀牌の洗浄、清掃方法によれば、ターンテーブルの回転によって麻雀牌と球状洗浄体とを攪拌する際に、麻雀牌よりも球状洗浄体が軽いために、球状洗浄体が麻雀牌の上に乗った状態となって洗浄効率が著しく低下するばかりでなく、麻雀牌は傾斜したターンテーブルの回転力によってこのターンテーブルの低位置から高位置に移動しながらターンテーブルの上傾端から牌排出口を通じて牌整列装置側に送給されるものであるから、球状洗浄体と接触しない麻雀牌が生じて洗浄ムラが生じる虞れがあると共に、球状洗浄体と接触してもその接触による洗浄時間は極めて短くて、充分な洗浄、清掃効果を期待することができなくなるといった問題点がある。
一方、上記特許文献2に記載の麻雀牌の清掃装置によれば、ホッパーの内周壁の下部に清掃部材を装着しているので、麻雀牌が傾斜したターンテーブルの回転力によってこのターンテーブルの下傾端側から上傾端側に移動する際に上記清掃部材に接触させることができるが、殆どの麻雀牌は、その六面のうちの一面のみを清掃部材に摺接させながら清掃されることになり、且つ、清掃部材との接触時間も極めて短いので、上記同様に充分な洗浄、清掃効果を期待することができないといった問題点がある。
また、上記特許文献3に記載の牌清浄装置によれば、ターンテーブルの回転によって麻雀牌を牌磨きマットの外周縁部にまで移動させ、外周縁部上で固定円筒体の内周面に突設している突出部に衝突、受止させることによって牌磨きマットとの摩擦力を増大させて汚れの清掃効果を高めようとしているが、突出部とによって受止される時間は瞬間であって直ちに突出部から離れてしまうために、充分な洗浄効果を期待できないばかりでなく、ターンテーブル上に貼着している牌磨きマットはその外周部を除く大部分が麻雀牌の洗浄に供することができないといった問題点がある。
さらに、この牌洗浄装置によれば、麻雀牌が固定円筒体内から外部に排出されるのを阻止しながら、固定円筒体によって囲まれた牌磨きマット上で麻雀牌の清掃を行うように構成しているので、麻雀競技を行う際には、ホッパーから固定内筒体を取り外すと共にターンテーブル上から牌磨きマットを剥離して除去しなければならず、牌洗浄装置をターンテーブル上に設置した状態を維持しながら麻雀競技を行うことができないといった問題点がある。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ターンテーブル上の空間部を利用して設けられ、自動麻雀卓におけるターンテーブル上に投入された麻雀牌をターンテーブルにより攪拌しながらターンテーブルから四方に配設している麻雀牌配列装置側に送り込む際に、ターンテーブルの上方に上下動可能に配設した清掃部材をターンテーブルの回転に伴って麻雀牌に積極的に摺擦させながら麻雀牌を綺麗に清掃することができる麻雀牌の自動清掃装置を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の麻雀牌の自動清掃装置は、請求項1に記載したように、麻雀牌投入口を設けている天板と麻雀牌を攪拌するターンテーブルとの間の空間部に配設された短筒形状の固定枠体と、この固定枠体の内壁面に沿って上下方向に移動可能に配設した円環部材と、この円環部材に吊支され、下端に清掃部材取付板を設けている円筒体と、この円筒体の上記清掃部材取付板の下面に着脱自在に装着された清掃部材とを備え、上記円筒体内を通じてターンテーブル上に投入された麻雀牌を上記清掃部材の下面に摺擦させながら上記円筒体外に送り出すように構成していることを特徴とする。
このように構成した麻雀牌の自動清掃装置において、請求項2に係る発明は、上記円筒体を回転駆動機構によって円環部材に対してターンテーブルの回転方向と逆方向に回転させるように構成していることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、上記円筒体の回転駆動機構は、円環部材に支持された円筒体の上端外周縁部の下面に設けられたリング状の歯車と、上記円環部材に設けられた回転駆動モータと、このモータの回転軸に固着して上記歯車に噛合しているピニオンとからなることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、上記円環部材は固定枠体に対して上下駆動機構によって強制的に上下動させられて、上記清掃部材と上記ターンテーブルとの間の隙間を麻雀牌がターンテーブルから送り出し可能な隙間と送り出しを阻止する隙間とに交互に変化させるように構成していることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、上記上下駆動機構は、上記固定枠体に設けている駆動モータと、このモータの回転軸に固着したクランク部材の先端に取り付けられている駆動転子と、固定枠体の内周面に周方向に所定間隔毎に設けている複数個の支持転子と、上記円環部材に上記各支持転子に対応して設けられ、支持転子によって受止されている台形状のカム面と、円環部材の外周面に設けられ、上記駆動転子を上下方向に案内する縦溝とからなり、上記モータの駆動により旋回する上記駆動転子によって上記縦溝を介して円環部材を周方向に往復動させて上記支持転子により支持された台形状のカム面を介して円環部材を上下方向に昇降させるように構成していることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、上記清掃部材は布帛、フェルト、モップの布状雑巾等の清掃用シート材からなり、この清掃部材を数枚、その内周部が清掃部材取付板の内周端面から内方向に突出するように上記円筒体の清掃部材取付板の下面に周方向に順次連続するように貼着して円形環状の清掃部材に形成していることを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、自動麻雀卓の天板中央部に設けられたサイコロ台の支柱に上記円筒体の中心部に位置させて円筒状清掃部材を着脱自在に装着していることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、麻雀牌投入口を設けている天板と麻雀牌を攪拌するターンテーブルとの間の空間部内において、ターンテーブルの上面に対向するように清掃部材取付板に清掃部材を装着している円筒体を円環部材に吊支させ、この円環部材を短筒形状の固定枠体の内壁面に沿って上下方向に移動可能に配設しているので、投入口からターンテーブル上に投入された麻雀牌をターンテーブルの回転に伴って攪拌しながら円筒体の下端面とターンテーブルとの間の隙間を通じてターンテーブルの外周縁部側に送り出す際に、上記清掃部材取付板の下面に装着している清掃部材を麻雀牌の上向きとなった面にターンテーブルの回転と円筒体の自重とによって積極的に摺擦させながら麻雀牌を清掃することができる。
この際、ターンテーブル上に投入された麻雀牌は、円筒体内で積み重なったり、ターンテーブルの回転によって、傾動、転動してその姿勢を変化させながらターンテーブルと円筒体の下端の清掃部材取付板に装着したフ清掃部材との間に進入するが、円筒体は上下方向に移動可能な円環部材によって吊支されているので、麻雀牌が上向きとなった面を円筒体の下端の清掃部材取付板に装着している清掃部材の下面に摺擦させながら清掃部材に対して周方向及び幅方向に移動して清掃部材の下面全面を麻雀牌の清掃に供することができると共に、清掃部材からの通過時間、即ち、清掃時間が長くなって麻雀牌を綺麗に清掃することができる。
また、上記清掃部材は、円環部材に吊支された円筒体の下端に設けている清掃部材取付板下面に着脱自在に装着されているので、円筒体のみを取り出して新しい清掃部材と簡単に取り替えることができる。
さらに、請求項2及び請求項3に係る発明によれば、清掃部材取付板の下面に清掃部材を装着している上記円筒体は、回転駆動機構によって円環部材に対してターンテーブルの回転方向と逆方向に回転するように構成しているので、麻雀牌の上向き面に対する清掃部材による摺擦力が極めて大きくなって麻雀牌の汚れを効果的に拭き取ることができると共に、円筒体とターンテーブルとの相反する方向の回転力によって麻雀牌に対するターンテーブル及び清掃部材の摩擦係止力が大きくなり、麻雀牌がその摩擦係止力によって反転させられながら異なった面を上記清掃部材によって清掃することができる。
請求項4に係る発明によれば、上記円環部材は上下駆動機構によって固定枠体に対し強制的に上下動させられて、上記清掃部材と上記ターンテーブルとの間の隙間を麻雀牌がターンテーブルから送り出し可能な隙間と送り出しを阻止する隙間とに交互に変化させるように構成しているので、投入口からターンテーブル上に投入された多数の麻雀牌をターンテーブルの回転によって清掃部材側に急激に且つ連続的に送り込まれるのを抑止し、清掃部材によって清掃処理可能な数の麻雀牌を順次断続的に清掃部材とターンテーブルとの間に送り込んで清掃部材によるこれらの麻雀牌を綺麗に清掃することができる。
上記上下駆動機構は、請求項5に記載したように、上記固定枠体に設けているモータによってクランクアーム部材を介してモータの回転軸回りに公転する駆動転子を上記円環部材に設けている縦溝の対向する内側面間に介在させている一方、上記円環部材を上記固定枠体に支持転子によって周方向に移動可能に支持させ、この支持転子を円環部材に設けている台形状のカム面に摺接させているので、上記モータの駆動により旋回する上記駆動転子によって上記縦溝を介して円環部材を周方向に往復動させて上記支持転子により支持された台形状のカム面を介して円環部材を上下方向に円滑に昇降させることができ、上記清掃部材と上記ターンテーブルとの間の隙間を麻雀牌がターンテーブルから送り出し可能な隙間と送り出しを阻止する隙間とに交互に変化させることができる。
上記清掃部材としては、請求項6に記載したように、布帛やフェルト、モップの布状雑巾等の清掃用シート材からなり、この清掃部材を数枚、その内周部が清掃部材取付板の内周端面から内方向に突出するように上記円筒体の清掃部材取付板の下面に周方向に順次連続するように貼着して円形環状の清掃部材に形成しているので、比較的広い清掃面積を有する清掃部材を円筒体の下端の清掃部材取付板に装着しておくことができ、円筒体内に投入された麻雀牌を清掃部材取付板の内周端面から内方向に突出している清掃部材の内周端面に摺擦させて清掃したのち、清掃部材の下面によって麻雀牌を清掃することができて、汚れを効果的に拭い去ることができる。
また、請求項7に係る発明によれば、自動麻雀卓の天板中央部に設けられたサイコロ台の支柱に上記円筒体の中心部に位置させて円筒状清掃部材を着脱自在に装着しているので、ターンテーブル上に投入された麻雀牌がターンテーブルの回転によって上記円筒体の下端の清掃部材取付板に取り付けている清掃部材側に送り込まれる前に、この円筒状清掃部材に摺擦する麻雀牌の面を清掃することができる。
次に、本発明の具体的な実施例を図面について説明すると、麻雀牌の自動清掃装置Aは、自動麻雀卓10における牌投入口12を設けている天板11と、この天板11の下方において、上記牌投入口12から投入された牌Bを攪拌するターンテーブル13との間の空間部に配設されていて、短筒形状の固定枠体1と、この固定枠体1の内壁面に沿って上下方向に移動可能に配設した円環部材2と、この円環部材2に吊支され、下端に清掃部材4を取付けた環状板部3aを設けている円筒体3と、この円筒体3の回転駆動機構5と、円筒体3を吊支している上記円環部材2を上下動させる上下駆動機構6とを備えている。
自動清掃装置Aにおける上記短筒形状の固定枠体1は、その径が自動麻雀卓10における上記牌投入口12の開口幅に略等しい寸法に形成されてあり、短筒形状に形成されているその周壁部1aの円形の上端開口縁には、該開口縁から外側に向かって水平に突出している矩形枠部1bが一体に設けられている。上記周壁部1aの内周面における下端部には、上記円環部材2を周方向及び上下方向に移動可能に支持した複数個の支持転子8が周方向に所定間隔毎に配設されていて周壁部1aの内壁面に回転自在に軸支されている。
さらに、固定枠体1における上記周壁部1aには、周方向に所定間隔を存してこの周壁部1cの一部を切欠きすることによって形成した開口部1c、1dが設けられていると共に上記矩形枠部1bの四方外周端に断面L字状の取付枠部1eが設けられている。
自動麻雀卓10における上記天板11の中央部にはサイコロ台14が設けられてあり、このサイコー台14はターンテーブル13の中心部を貫通して上方に突設している支柱15の上端に装着されている。そして、自動清掃装置Aにおける上記短筒形状の固定枠体1は、上記支柱15を中心にしてその周壁部1aの内周面が支柱15から一定間隔を存した状態となるように配設されてあり、この状態にして周壁部1aの上端に設けている上記取付枠部1eを自動麻雀卓10における側壁16に固着している。なお、天板11の中央部に設けている上記牌投入口12には、この投入口12を開閉する開閉蓋(図示せず)が設けられている。
自動清掃装置Aにおける上記円環部材2は図6、図7等に示すように、、上記固体枠体1内において、その外周面をこの固定枠体1の周壁部1aの内周面に近接又は摺接させながら周壁部1aの内周面に沿って上下方向に移動可能に配設されてあり、その下半部には周方向に上記固定枠体1の周壁部1aの内周面に設けている支持転子8の周方向の間隔と同一間隔毎に、台形状のカム面2aが形成されていて、各支持転子8上に各カム面2aをそれぞれ受止させることにより、これらの支持転子8によって円環部材2をカム面2aを介して左右方向(周方向)及び上下方向に移動可能に支持している。さらに、円環部材2における上下方向の中間部内周面には内方に向かって一定幅を有する環状の水平支持片2bが突設している。
自動清掃装置Aにおける上記円筒体3は、上記円環部材2よりも小径で且つ上記固定枠体1の周壁部1aの上下方向の長さよりも長い円筒形状に形成されていて、図5に示すように、その上端開口部に設けている外周縁部の下面に多数の歯を周方向に連続的に形成してなるリング状の歯車5aがその歯を下向きにした状態にして一体に設けられてあり、さらに、この円筒体3の下端に内方に向かって水平状に突出した一定幅を有する環状の清掃部材取付板3aが突設されていて、この清掃部材取付板3aの下面全面に一定厚みを有する上記清掃部材4を着脱自在に装着している。
なお、上記清掃部材取付板3aの上面は外周端から内周端に向かって下方に傾斜した傾斜面に形成されていて、牌投入口12から円筒体3内に麻雀牌Bが投入された際に、上記清掃部材取付板3aの上面上に落下した麻雀牌Bをこの傾斜面を伝ってターンテーブル13上に落とし込むようにしている。
このように構成した円筒体3は、上記固定枠体1の内周面に複数個の支持転子8を介して支持された上記円環部材2内に上方から挿入されて、その上端外周縁部に設けている上記リング状の歯車5aを円環部材2の内周面に設けている上記環状の水平支持片2b上に周方向に移動可能に受止させて円筒体3を円環部材2に吊支させていると共に、この円筒体3の下半部を上記固定枠体1の下端開口部から下方に突出させている。
さらに、上記円環部材2の外周面には図5に示すように、円筒体3の駆動モータ5bが取り付けられてあり、この駆動モータ5bの回転軸を円環部材2の壁部を貫通して円環部材2の内周面から内方に突出させてその先端に上記歯車5aに噛合したピニオン5cを固着している。
ピニオン5cと歯車5aとの噛合状態は、円環部材2における上記環状の水平支持片2bの一部を切除してその切除部2cからピニオン5cの上周部側の歯をその高さだけ上方に突出させ、その突出した歯に上記歯車5aを噛合させてあり、円筒体3の回転駆動機構は、円筒体3の上端外周縁部に設けている上記リング状の歯車5aと、上記円環部材2に設けられた駆動モータ5bと、この駆動モータ5bの回転軸に固着している上記ピニオン5cとからなり、駆動モータ5bを駆動することによって円筒体3を自動麻雀卓30のターンテーブル13の回転方向に対して逆方向に回転させるように構成している。
また、上記固定枠体1の周壁部1aの外周面にモータ設置枠1fを一体に設けてあり、このモータ設置枠1fに上記円環部材2を左右に往復回動させるための円環部材駆動モータ6aが設置されている。この駆動モータ6aによって直接、又は、噛合歯車列等(図示せず)を介して間接的に回転させられる回転軸6a1 の先端に、上記円環部材2の外周面に近接させて回転軸6a1 に直交する方向にクランクアーム部材6bの基端部を固着し、このクランクアーム部材6bの先端部に上記回転軸回りに公転する駆動転子6cを取り付けてあり、この駆動転子6cを図5に示すように、固定枠体1の周壁部に形成した上記切欠開口部1cを通じて上記円環部材2の外周面に臨ませている。
一方、上記切欠開口部1cから内方に向かって臨ませている駆動転子6cに対向させて上記円環部材2の外周面に、この駆動転子6cを対向する内側面間に介在させて上下方向に案内する縦溝2dが設けられてあり、円環部材2を上下動させる上記上下駆動機構6は、上記駆動モータ6aと、このモータ6aの回転軸6a1 に固着したクランクアーム部材6bの先端に取り付けられている駆動転子6cと、上記固定枠体1の周壁部1aの内周面に周方向に所定間隔毎に取り付けている複数個の支持転子8と、上記円環部材2に上記各支持転子8に対応して設けられてそれぞれ各支持転子8によって受止されている台形状のカム面2aと、円環部材2の外周面に設けられ、上記駆動転子6cを上下方向に摺動自在に案内する縦溝2dとから構成されている。
このように構成した円環部材2の上下駆動機構6は、上記駆動モータ6aを回転させると、円環部材2の外周面に設けている上記縦溝2d内を、駆動モータ6aの回転によってクランクアーム部材6bを介して駆動転子6cが回転軸6a1 の回りに旋回しながら縦溝2dの平行に対向する内側面に沿って上下動し、クランクアーム部材6bの長さに応じた距離だけ、円環部材2を正方向と逆方向に交互に周方向に移動させ、その移動によって円環部材2に設けている台形状のカム面2aにおける上下方向に緩傾斜した傾斜面2a1 が支持転子8上を上記正方向と逆方向に交互に摺動しながら円環部材2を円筒体3と共に固定枠体1に対して上下方向に移動させるように構成している。
この際、カム面5の上端面に支持転子8が達した時に、図7、図8に示すように、円環部材2が最下位の位置まで降下した状態となるが、この時の円筒体3の清掃部材取付板3aに装着した清掃部材4と上記ターンテーブル33との間の隙間が、ターンテーブル13上に投入された麻雀牌Bの厚みよりも小さくなるようにしてターンテーブル13からの牌Bの送り出しを阻止するようにしてあり、図11、図12に示すように、カム面5の傾斜面2a1 の下端に駆動転子6cが達した時に、円環部材2が最上位の位置まで上昇した状態となって、この時の円筒体3の清掃部材取付板3aに装着した清掃部材4と上記ターンテーブル13との間の隙間が、麻雀牌Bの長さ寸法よりも僅かに大きくなるようにしてターンテーブル13から麻雀牌Bをこの隙間を通じて円筒体3外に送り出すことができるように構成している。
円筒体3の清掃部材取付板3aの下面に着脱自在に装着されている清掃部材4は、一定厚みを有する布帛、フェルト、モップの布状雑巾等の清掃用シート材からなり、この清掃用シート材を裁断して、図4に示すように、外周端面が上記清掃部材取付板3aの外周端面に合致する円弧状端面に形成され、且つその周方向の両端部から長さ方向の中央部に向かって清掃部材取付板3aの幅よりも徐々に幅広くなった蒲鉾状に湾曲した複数枚(図においては3枚)の清掃部材4aを形成し、これらの清掃部材4aを清掃部材取付板3aの下面に周方向に順次、連続するようにファスナー等を介して着脱自在に装着して内周部が清掃部材取付板3aの内周端面から内方に突出させた同形の円形環状の清掃部材4を形成している。
また、上記円筒体3の中心部に設けられている上記サイコロ台14の支柱15に円筒状の清掃部材9が着脱自在に装着されてあり、この円筒状清掃部材9の外周面と円筒体3の清掃部材取付板3aの内周端面との間の空間部を通じて麻雀牌Bをターンテーブル13上に落下させるように構成している。
自動麻雀卓は、公知のように、ターンテーブル13上で攪拌された牌Bをターンテーブル13の四方に配した牌送り込み機構17から手牌待機台18上と築牌待機台19上とに所定個数の牌Bをそれぞれ送り込み、これらの手牌待機台18上と築牌待機台19上とに配列した牌Bを手牌エレベータ20上と築牌エレベータ21にそれぞれ移載させてこれらの手牌エレベータ20上と築牌エレベータ21とを上昇させ、天板11の四方に設けて細長長方形状の手牌開口口22と築牌開口口23にそれぞれ配設して競技を開始するように構成している。
なお、本発明の麻雀牌自動清掃装置は、上記のように築牌待機台19や築牌エレベータ21と共に手牌待機台18や手牌エレベータ20を設けている自動麻雀卓に限らず、手牌待機台18や手牌エレベータ20が設けられていない自動麻雀卓に対しても採用することができる。
次に、上記のように構成した麻雀牌の自動清掃装置の作用を述べる。麻雀競技を行うに際して、天板11の中央部に設けている牌投入口12を開き、且つ、ターンテーブル13を回転させると共に麻雀牌の自動清掃装置における円筒体3の回転駆動機構5と上下駆動機構6とを作動させた状態にして、天板11上にある全ての麻雀牌Bを牌投入口13からこの牌投入口13の下方に配設している円筒体3内に麻雀牌Bを投入すると、先に投入された麻雀牌Bは円筒体3の下端に設けている環状の清掃部材取付板3aの内周端面とサイコロ台支柱15に装着している円筒状清掃部材9との間の空間を通じてターンテーブル13の内周部上面上に落下し、この麻雀牌B上に引き続いて投入された麻雀牌Bは積み重なって円筒体3内に堆積する。
円筒体3は回転駆動機構6によってサイコロ台支柱15を中心として回転しているので、この回転によって円筒体3内の麻雀牌Bが攪拌されながら上記サイコロ台支柱15に装着されて円筒体3の中心部に設けている上記円筒状清掃部材9に摺接し、この円筒状清掃部材9に接した面が清掃されると共に、円筒体3の下端の清掃部材取付板3aの下面に装着している清掃部材4はその内周部を清掃部材取付板3aの内周端面から内方に突出させているので、この突出した清掃部材4の内周部にも麻雀牌Bが摺接して表面に付着している汚れを清掃部材4によって拭き取らせることができる。
さらに、この円筒体3を吊支している円環部材2は、上記上下駆動機構6によって固定枠体1に対し上下動させられて、円筒体3の下端に設けている上記環状の清掃部材取付板3aの下面に取り付けた清掃部材4と上記ターンテーブル13との間の隙間を、麻雀牌Bをターンテーブルから送り出し可能な隙間と送り出しを阻止する隙間とに交互に変化させるように構成しているので、円環部材2と一体的に円筒体3が上昇して清掃部材4とターンテーブル13との間の隙間を大きくなった時に、ターンテーブル13上の麻雀牌Bがターンテーブル13の回転による遠心力で上記清掃部材4とターンテーブル13との間の隙間に送り込まれる。
適宜数の麻雀牌Bが上記清掃部材4とターンテーブル13との間の隙間に送り込まれると共に円筒体3が上記上下駆動機構6によって下降すると、その下端の環状の清掃部材取付板3aの下面に取り付けた清掃部材4が麻雀牌Bの上向きとなっている面に強く圧接すると共に、この円筒体3は回転駆動機構6によってターンテーブル13の回転方向に対して逆方向に回転しているので、清掃部材4による麻雀牌Bに対する摺擦力が極めて大きくなって麻雀牌Bの汚れを確実に落とすことができる。
さらに、麻雀牌Bが上記のように、互いに相反する方向に回転する円筒体3とターンテーブル13との対向面で挟持されているので、ターンテーブル13の回転による麻雀牌Bに作用する遠心力が抑制され、麻雀牌Bを環状の清掃部材4の下面に接してこの清掃部材4の内周端側から外周端側に向かって通過させる清掃時間が長くなり、清掃部材4に接する面を綺麗に清掃することができる。
その上、円筒体3が上記上下駆動機構6によって上昇して清掃部材4とターンテーブル13との間の隙間が大きくなると、上記ターンテーブル13の回転力とターンテーブル13とは逆方向に回転する円筒体3の回転力とによって麻雀牌Bが円筒体3を持ち上げるようにしながら転動したり反転して、清掃部材4によって摺擦される面を変えることができ、清掃部材4の下面を通過中に異なった面を清掃することができる。
こうして、清掃部材4によって清掃された麻雀牌Bは、ターンテーブル13の回転によってターンテーブル13の外周四方に配した牌送り込み機構16側に送られる一方、円環部材2内に投入されている麻雀牌Bは、上下駆動機構6によって円環部材2と一体的に円筒体3が上昇して清掃部材4とターンテーブル13との間の隙間を大きくなった時に、順次、その隙間に送り込まれて、上記同様にして清掃部材4によって清掃される。
なお、以上の実施例においては、円筒体3は回転駆動機構6によってターンテーブル13と反対方向に回転鵜駆動させられているが、円筒体3は回転させることなく、上下動を行いながらターンテーブル13の回転力によって清掃部材4に麻雀牌Bを摺擦させるように構成しておいても本発明を満足させることができる。また、ターンテーブル13を囲むようにして設けられている自動麻雀卓30における上記側壁16の内周面にも清掃部材7を着脱自在に装着しておき、ターンテーブル13の回転による遠心力によってターンテーブル13の外周部上まで送り出された麻雀牌Bをこの清掃部材7によって清掃するように構成しておいてもよい。