JP2019204751A - X線高電圧装置および電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高電圧回路の出力電圧を高速に下降させることができるX線高電圧装置および電源装置を提供する。【解決手段】実施形態に係るX線高電圧装置は、複数のコンデンサを含む高電圧回路と、前記高電圧回路からX線管への出力電圧を変化させる出力電圧制御部と、前記出力電圧が下降するタイミングに同期して前記高電圧回路の一部のコンデンサを放電させる放電制御部と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、X線高電圧装置および電源装置に関する。
X線CT(Computed Tomography)装置には、スキャン中にX線管電圧を低い電圧(たとえば80kVなど)と高い電圧(たとえば140kVなど)とで高速に切り替えつつ撮影するいわゆるデュアルエナジー撮影ができるように構成されたものがある。この種のX線CT装置によれば、異なるエネルギー分布を持ったX線ビームによる画像を取得することにより被検体の構成元素の違いを映像化することができ、たとえば石灰化した組織部と造影剤による血管の像を分離することができるようになっている。
このような異なるエネルギー分布を持ったX線ビームを得る方法の1つに、回転架台の回転中に高速で管電圧を変化させる方法(以下、高速kVスイッチング法という)がある。高速kVスイッチング法では、管電圧を低い電圧から高い電圧に立ち上げる動作と、管電圧を高い電圧から低い電圧に立ち下げる動作とを、所定時間以内に完了させる。所定時間以内に完了しない場合には正確な画像を得ることが難しくなってしまう。
管電圧を高い電圧から低い電圧に高速に立ち下げるためには、高圧コンデンサの電荷を急速に放電させる必要がある。しかし、インバータは高電圧発生回路に交流電力供給するものの、高圧コンデンサの放電には寄与しない。このため、高圧コンデンサの放電は、インバータ制御では制御できず、X線管の管電流に頼るところが大きい。このことは、管電流が変化すると、管電圧の立ち下りの速度も変化してしまうことを意味する。しかし、管電流の大きさは、撮影部位や撮影シーケンスによって定められている。このため、所定の管電流以下での撮影の場合は、高圧コンデンサの放電速度が不十分となり、管電圧を所定時間以内に立ち下げることができず、デュアルエナジー撮影を行うことができなくなってしまう。
特開2001−230098号公報
本発明が解決しようとする課題は、高電圧回路の出力電圧を高速に下降させることである。
本発明の一実施形態に係るX線高電圧装置は、上述した課題を解決するために、複数のコンデンサを含む高電圧回路と、前記高電圧回路からX線管への出力電圧を変化させる出力電圧制御部と、前記出力電圧が下降するタイミングに同期して前記高電圧回路の一部のコンデンサを放電させる放電制御部と、を備えたものである。
本発明の一実施形態に係る電源装置の一例を示す全体構成図。 高電圧発生回路の一例を示す説明図。 (a)は管電流が大きい時の管電圧の立ち下がりの速度の一例を示す説明図、(b)は管電流が小さい時の管電圧の立ち下がりの速度の一例を示す説明図。 インバータと放電回路の動作タイミングの一例を示す説明図。 放電回路の第1構成例を示す図。 放電回路の第2構成例を示す図。 (a)は管電流が大きい時の第1放電方法について説明するための図、(b)は管電流が小さい時の第1放電方法について説明するための図。 (a)は管電流が大きい時の第2放電方法について説明するための図、(b)は管電流が小さい時の第2放電方法について説明するための図。 (a)は管電流が大きい時の第3放電方法について説明するための図、(b)は管電流が小さい時の第3放電方法について説明するための図。 放電回路の第3構成例を示す図。 放電回路の第4構成例を示す図。
以下、図面を参照しながら、X線高電圧装置および電源装置の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電源装置の一例を示す全体構成図である。本実施形態に係る電源装置は、高電圧回路から負荷へ出力される出力電圧を可変に構成されたものであればよく、たとえばX線CT装置やX線診断装置のX線源に高電圧を印加するための電源装置として用いることができる。以下の説明では、電源装置が、X線管に印加する電圧を出力するX線高電圧装置10である場合の一例を示した。
図1に示すように、電源装置の一例としてのX線高電圧装置10は、X線管11に電圧を出力する高電圧回路20と、高電圧回路20を制御する処理回路30とを有する。
高電圧回路20は、高電圧発生回路21と、放電回路22とを有する。高電圧発生回路21は、複数のコンデンサと複数のダイオードにより構成されたコッククロフト・ウォルトン回路(以下、CW回路という)21cwを有する。
放電回路22は、スイッチ22swを有し、高電圧発生回路21の一部のコンデンサを放電させるための回路である。放電回路22により放電される高電圧発生回路21の一部のコンデンサは、好ましくは、CW回路21cwの交流電力入力側に位置するコンデンサから優先的に選択される。
処理回路30は、プロセッサと記憶回路とを有する。処理回路30のプロセッサは、記憶回路に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、高電圧回路20の出力電圧を高速に下降させるための処理を実行するプロセッサである。処理回路30のプロセッサは、出力電圧制御機能31と放電制御機能32とを実現する。これらの各機能はそれぞれプログラムの形態で記憶回路に記憶されている。
出力電圧制御機能31は、第1の管電圧(たとえば−80kV)と第2の管電圧(−140kV)とによるデュアルエナジー撮影可能なように、高電圧回路20からX線管11への出力電圧を、第1の管電圧と第2の管電圧とで変化させる。
放電制御機能32は、高電圧回路20の出力電圧が下降するタイミングに同期して、CW回路21cwの一部のコンデンサを放電させる。
ここで、放電回路22について説明する。
図2は、高電圧発生回路21の一例を示す説明図である。図示しない直流電源からインバータ21iに入力された直流電圧(たとえば約500V)は、インバータ21iで高周波の交流電圧に変換され、高圧トランスTX1の一次巻線P1に入力されて昇圧され、高圧トランスTX1の二次巻線S1には高電圧(たとえば約10kV)が発生する。二次巻線S1の出力は、複数のコンデンサと複数のダイオードで構成されたコッククロフト・ウォルトン回路(CW回路)21cwに入力される。図2には、CW回路21cwがC1−C6の6個のコンデンサとD1−D6の6個のダイオードにより構成される場合の例を簡易的に示した。
CW回路21cwの出力電圧は、入力電圧のピークピーク値の2倍に段数を掛けたもので与えられる。図2に示す例では、二次巻線S1が−10kVを出力する場合、高電圧発生回路21は−60kVの出力電圧をX線管11に印加することになる。したがって、たとえば、−10kVを出力する二次巻線S1に対して、4段の第1CW回路と、3段の第2CW回路とを順に直列に接続する場合、第1CW回路の最終段からは−80kVの高電圧を出力電圧として取り出すことができ、第2CW回路の最終段からは−60kVの高電圧を出力電圧として取り出すことができる。このため、出力電圧制御機能31は、第1CW回路と第2CW回路の出力電圧を適宜組み合わせるよう切り替えることにより、容易に−80kVとー140kVのデュアルエナジー撮影を実現することができる。
図3(a)は管電流が大きい時の管電圧の立ち下がりの速度の一例を示す説明図であり、(b)は管電流が小さい時の管電圧の立ち下がりの速度の一例を示す説明図である。
高電圧回路20の高電圧発生回路21の出力電圧である管電圧を低い電圧から高い電圧に立ち上げるためには、高電圧発生回路21のCW回路21cwの高圧コンデンサを急速に充電させればよい。高圧コンデンサの急速充電は、たとえば高電圧発生回路に交流電力を供給するインバータ21iを高周波にする、またはインバータ21iのON時間を長くすることにより、容易に実現できる。
一方、管電圧を高い電圧から低い電圧に高速に立ち下げるためには、高圧コンデンサの電荷を急速に放電させる必要がある。しかし、インバータ21iは、あくまでも高電圧発生回路21に交流電力を供給するものであって、コンデンサの放電には寄与しない。このため、コンデンサの放電は、インバータ21iでは制御できず、X線管11の管電流に頼るところが大きい。このため、管電流が変化すると、管電圧の立ち下りの速度も変化してしまう。たとえば、管電流が大きいときは、コンデンサの放電速度が早いために管電圧も早く立ち下がる一方(図3(a)参照)、管電流が小さいときは、コンデンサの放電速度が遅くなるために管電圧の立ち下がり速度も遅くなる(図3(b)参照)。
しかし、管電流の大きさは、撮影部位や撮影シーケンスによって定められている。このため、所定の管電流以下での撮影の場合は、コンデンサの放電速度が不十分となり、管電圧を所定時間以内に立ち下げることができずに、デュアルエナジー撮影を行うことができなくなってしまう。すなわち、高電圧発生回路21のみでは、管電圧の立ち下がり速度を調整することが極めて難しい。
そこで、本実施形態に係る電源装置は、高電圧発生回路21のコンデンサを放電させるための放電回路22を備える。
図4は、インバータ21iと放電回路22の動作タイミングの一例を示す説明図である。また、図5は、放電回路22の第1構成例を示す図である。
図4に示すように、管電圧を立ち下げるとき、すなわち高電圧発生回路21の出力電圧をたち下げるとき、インバータ21iは動作を停止する。放電制御機能32は、この停止しているタイミングで放電回路22に設けられたスイッチ22swを制御することにより、高電圧発生回路21の一部のコンデンサの放電を制御する。具体的には、放電制御機能32は、高電圧発生回路21の出力電圧が下降するタイミングに同期して、放電回路22のスイッチ22swを制御することにより、CW回路21cwの一部のコンデンサを放電させる。
第1構成例に係る放電回路22は、CW回路21cwの交流電力入力側から近いコンデンサから選択された一部のコンデンサを放電させるための放電素子を少なくとも有する。以下の説明では、図5に示すように、放電回路22が、ダイオードD7、放電素子としての抵抗R1、フォトカプラU1、およびスイッチ22sw1を有し、CW回路21cwの交流電力入力側の1段目のコンデンサC2を放電するための第1放電回路要素と、ダイオードD8、放電素子としての抵抗R2、フォトカプラU2、およびスイッチ22sw2を有し、CW回路21cwの交流電力入力側の2段目のコンデンサC4を主に放電するための第2放電回路要素と、を有する場合の例を示す。なお、放電回路要素は1つでもよいし、3つ以上でもよい。
高電圧発生回路21のコンデンサを放電回路22によって放電させることにより、コンデンサの放電を管電流のみに頼る場合に比べ、高電圧発生回路21の出力電圧を高速に下降させることができる。
また、高電圧発生回路21の出力電圧が下降する間の画像を利用する場合は、管電流によらずにこの下降速度が所定値であることが好ましい。この場合、放電制御機能32は、高電圧発生回路21の出力電圧の下降速度が所定値となるようにスイッチ22sw1および22sw2を制御する。具体的には、下降速度が管電流に応じて変化してしまい画像に悪影響を及ぼすことがないように、放電制御機能32は、出力電圧を印加される負荷に応じて、すなわち管電流に応じて、管電流によらずに出力電圧の下降速度が一定値となるように、スイッチ22sw1および22sw2のスイッチングタイミングを制御して一部のコンデンサの放電を制御することで下降速度を補正する。
スイッチ22sw1および22sw2は、放電制御機能32により、フォトカプラU1およびU2にそれぞれ入力するパルスのON/OFFタイミングを制御される。スイッチ22sw1および22sw2のデューティ比や周波数を制御することにより、放電電流を制御することができる。
なお、放電回路22により放電されるコンデンサは、CW回路21cwを構成する全てのコンデンサではなく、一部のコンデンサでよい。これは、デュアルエナジー撮影においては、高い管電圧(たとえば−140kV)から、0Vまで下降させる必要はなく、低い管電圧(たとえば−80kV)まで電圧を下降させればよいため、全てのコンデンサを完全に放電させる必要はないためである。また、放電回路22により放電される一部のコンデンサは、CW回路21cwの交流電力入力側から遠いコンデンサC6よりも、交流電力入力側に近いコンデンサから優先的に選択されるとよい。交流電力入力側に近いコンデンサを放電させる場合、交流電力入力側から遠いコンデンサよりも電位が低いため、フォトカプラU1、U2の耐圧性能が低くてもよく、安価で軽量なフォトカプラU1、U2を用いることができる。
図6は、放電回路22の第2構成例を示す図である。図6に示すように、放電回路22の放電素子としては、抵抗R1、R2にかえてコイルL1、L2を用いてもよい。放電素子としてコイルL1、L2を用いる場合は、放電制御機能32は、スイッチ22sw1および22sw2を制御することにより、コイルL1およびL2にそれぞれ流れる電流の周波数を制御してコイルL1およびL2のインピーダンスを制御し、CW回路21cwの一部のコンデンサの放電を制御し、高電圧発生回路21の出力電圧の下降速度を制御する。
放電素子として抵抗R1、R2を用いる場合(図5参照)、放電素子における損失が大きいため、抵抗R1、R2は大型で高価な素子を用いる必要がある。一方、放電素子としてコイルL1、L2を用いる場合(図6参照)、放電素子における損失を大きく低減できるため、放電素子のコストを下げることができる。
フォトカプラU1、U2は高周波でスイッチングさせているため、コイルL1、L2のインピーダンスは大きくなっており、電流が制限される。この状態からスイッチ22sw1、22sw2のデューティ比を変化させることにより、放電電流量を調整することができ、また、スイッチ22sw1、22sw2の周波数を変化させることにより、コイルL1、L2のインピーダンスを変化させることにより、放電電流量を調整することができる。
次に、CW回路21cwの一部のコンデンサの放電方法について説明する。
図7(a)は、管電流が大きい時の第1放電方法について説明するための図であり、(b)は、管電流が小さい時の第1放電方法について説明するための図である。
CW回路21cwの一部のコンデンサの第1放電方法は、スイッチ22sw1および22sw2の動作周波数を一定とし、デューティ比を変化させる方法である。
管電流が大きいときは、放電回路22の放電素子(たとえばL1、L2)による放電電流は少なくてよいため、放電制御機能32は、たとえばスイッチ22sw1のみを低いデューティ比で動作させ、スイッチ22sw2は動作させない(図7(a)参照)。なお、この場合、スイッチ22sw2のみを動作させてもよいし、スイッチ22sw1と22sw2をともに低いデューティ比で動作させてもよい。
一方、管電流が小さいときは、放電回路22による放電電流は多いほうが好ましく、この場合、放電制御機能32は、管電流が小さいときよりも高いデューティ比でスイッチ22sw1および22sw2をともに動作させるとよい。このとき、放電電流のリップルを小さくするよう、スイッチ22sw1と22sw2の動作位相は180度ずらすことが好ましい(図7(b)参照)。
図8(a)は、管電流が大きい時の第2放電方法について説明するための図であり、(b)は、管電流が小さい時の第2放電方法について説明するための図である。
CW回路21cwの一部のコンデンサの第2放電方法は、スイッチ22sw1および22sw2のデューティ比を一定とし、周波数を変化させる方法である。なお、一定とするデューティ比は、放電電流のリップルが小さくなるよう、50%とすることが好ましい。
管電流が大きいときは、放電回路22の放電素子(たとえばL1、L2)による放電電流は少なくてよいため、放電制御機能32は、たとえばスイッチ22sw1のみを低い周波数で動作させ、スイッチ22sw2は動作させない(図8(a)参照)。なお、この場合、スイッチ22sw2のみを動作させてもよいし、スイッチ22sw1と22sw2をともに低い周波数で動作させてもよい。
一方、管電流が小さいときは、放電回路22による放電電流は多いほうが好ましく、この場合、放電制御機能32は、管電流が小さいときよりも高い周波数でスイッチ22sw1および22sw2をともに動作させるとよい。このとき、放電電流のリップルを小さくするよう、スイッチ22sw1と22sw2の動作位相は180度ずらすことが好ましい(図8(b)参照)。
図9(a)は、管電流が大きい時の第3放電方法について説明するための図であり、(b)は、管電流が小さい時の第3放電方法について説明するための図である。
CW回路21cwの一部のコンデンサの第3放電方法は、スイッチ22sw1および22sw2を動作させるとき、OFF時間を一定とし、ON時間を変化させる方法である。
スイッチ22sw1、22sw2がOFFのときは、回路がハイインピーダンス状態となり、フォトカプラU1、U2に印加される電圧が上昇してしまう。この電圧上昇を抑えるために、第3放電方法では、OFF時間を固定して、ON時間を変化させることにより、放電電流を調整する。
管電流が大きいときは、放電回路22の放電素子(たとえばL1、L2)による放電電流は少なくてよいため、放電制御機能32は、たとえばスイッチ22sw1のみを、OFF時間を固定しつつ、短いON時間で動作させ、スイッチ22sw2は動作させない(図9(a)参照)。なお、この場合、スイッチ22sw2のみを動作させてもよいし、スイッチ22sw1と22sw2をともに短いON時間で動作させてもよい。
一方、管電流が小さいときは、放電回路22による放電電流は多いほうが好ましく、この場合、放電制御機能32は、OFF時間は固定しつつ、管電流が小さいときよりも長いON時間でスイッチ22sw1および22sw2をともに動作させるとよい。このとき、放電電流のリップルを小さくするよう、スイッチ22sw1と22sw2の動作位相は180度ずらすことが好ましい(図8(b)参照)。
以上の第1−第3放電方法によれば、放電回路22により高電圧発生回路21のコンデンサを放電させることができるため、管電流のみに頼る場合に比べ、X線管11の管電圧を高速に下降させることができる。また、第1−第3放電方法によれば、X線管11の管電流の状態によらずX線管電圧の下降速度を所定値に補正することができるため、X線管電圧の立ち下がり波形は管電流によらず同等となり、どの動作モードでも均一のデュアルエナジー画像を得ることができる。
図10は、放電回路22の第3構成例を示す図である。図10に示すように、放電回路22は、放電素子としてトランスTX2、TX3を用いてもよい。この場合、トランスTX2、TX3の一次側P2、P3を放電回路22に接続し、二次側S2、S3を、ダイオードD9を介して回生コンデンサ22cに接続する。
第3構成例においても、上記の第1−第3放電方法を利用することができる。また、第3構成例では、第1−第3放電方法のいずれの方法を用いる場合であっても、トランスTX2、TX3の一次側P2、P3に流れた放電電流は、二次側S2、S3に接続された回生コンデンサ22cに充電される。回生コンデンサ22cに充電されたエネルギーは、インバータ21iの入力コンデンサc7に回生され、インバータ21iの管電圧立ち上げ動作時のエネルギーとして再利用することができる。このため、放電回路22の第3構成例によれば、CW回路21cwの一部のコンデンサの放電エネルギーを回生させて高電圧発生回路21に利用することができるため、X線高電圧装置10の全体のエネルギー効率を改善することができる。
図11は、放電回路22の第4構成例を示す図である。図11に示すように、第3構成例で用いたトランスTX2、TX3のそれぞれをフライバックトランスFBTX2、FBTX3でおきかえてもよい。図11に示す放電回路22の第4構成例は、図10に示す第3構成例と、回生コンデンサ22cにエネルギーを回生させるタイミングが異なる。
図11に示す放電回路22の第4構成例では、スイッチ22sw1、22sw2がONとなりフライバックトランスFBTX2、FBTX3の一次側P2、P3に放電電流が流れるとき、二次側S2、S3がフライバック構成となっているためにエネルギーの伝達ができず、FBTX2、FBTX3自体にエネルギーが蓄積される。この蓄積されたエネルギーは、スイッチ22sw1、22sw2がOFFとなる期間に、二次側S2、S3に接続された回生コンデンサ22cに充電され、インバータ21iの入力コンデンサc7に回生される。
放電回路22の第4構成例によれば、回路がハイインピーダンスとなる、スイッチ22sw1、22sw2がOFFとなる期間に、フライバックトランスFBTX2、FBTX3の二次側S2、S3にエネルギーが放出される。このため、OFF期間に発生する過電圧を抑制することができる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、高電圧回路の出力電圧を高速に下降させることができる。
なお、本実施形態における処理回路30の出力電圧制御機能31および放電制御機能32は、それぞれ特許請求の範囲における出力電圧制御部および放電制御部の一例である。
なお、上記実施形態において、「プロセッサ」という文言は、たとえば、専用または汎用のCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、または、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(たとえば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、およびFPGA)等の回路を意味するものとする。プロセッサは、記憶媒体に保存されたプログラムを読み出して実行することにより、各種機能を実現する。
また、上記実施形態では処理回路の単一のプロセッサが各機能を実現する場合の例について示したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサが各機能を実現してもよい。また、プロセッサが複数設けられる場合、プログラムを記憶する記憶媒体は、プロセッサごとに個別に設けられてもよいし、1つの記憶媒体が全てのプロセッサの機能に対応するプログラムを一括して記憶してもよい。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10 X線高電圧装置
11 X線管
20 高電圧回路
21 高電圧発生回路
21cw コッククロフト・ウォルトン回路
21i インバータ
22 放電回路
22c 回生コンデンサ
22sw1 スイッチ
22sw2 スイッチ
30 処理回路
31 出力電圧制御機能
32 放電制御機能

Claims (9)

  1. 複数のコンデンサを含む高電圧回路と、
    前記高電圧回路からX線管への出力電圧を変化させる出力電圧制御部と、
    前記出力電圧が下降するタイミングに同期して前記高電圧回路の一部のコンデンサを放電させる放電制御部と、
    を備えたX線高電圧装置。
  2. 前記高電圧回路は、
    前記複数のコンデンサを含む高電圧発生回路と、スイッチを含み前記高電圧発生回路の前記一部のコンデンサを放電させるための放電回路と、
    を有し、
    前記放電制御部は、
    前記放電回路の前記スイッチを制御することにより前記高電圧発生回路の前記一部のコンデンサの放電を制御する、
    請求項1記載のX線高電圧装置。
  3. 前記高電圧回路の前記高電圧発生回路は、
    前記複数のコンデンサおよび複数のダイオードにより構成されたコッククロフト・ウォルトン回路を有し、
    前記高電圧発生回路の前記一部のコンデンサは、
    前記コッククロフト・ウォルトン回路の交流電力入力側に位置するコンデンサから優先的に選択される、
    請求項2記載のX線高電圧装置。
  4. 前記放電制御部は、
    前記出力電圧の下降速度を補正する、
    をさらに備えた請求項1ないし3のいずれか1項に記載のX線高電圧装置。
  5. 前記放電制御部は、
    前記出力電圧を印加される負荷の変化によらず前記出力電圧の下降速度が所定値になるよう、前記出力電圧を印加される負荷に応じて前記一部のコンデンサの放電を制御する、
    請求項4記載のX線高電圧装置。
  6. 前記出力電圧制御部は、
    第1の管電圧と前記第1の管電圧よりも高い第2の管電圧とによるデュアルエナジー撮影可能なように、前記高電圧回路から前記X線管への前記出力電圧を、前記第1の管電圧と前記第2の管電圧とで変化させ、
    前記放電制御部は、
    前記X線管の管電流の変化によらず前記第2の管電圧から前記第1の管電圧へ下降させるときの下降速度が前記所定値になるよう、前記X線管の前記管電流に応じて前記一部のコンデンサの放電を制御する、
    請求項5記載のX線高電圧装置。
  7. 前記放電制御部は、
    前記高電圧回路のコイルに流れる電流の周波数にもとづいて当該コイルのインピーダンスを変化させることで、前記出力電圧の下降速度を補正する、
    請求項4ないし6のいずれか1項に記載のX線高電圧装置。
  8. 前記放電制御部は、
    前記高電圧回路のトランスに流れる電流エネルギーを当該高電圧回路のインバータ回路に回生させることで、前記出力電圧の下降速度を補正する、
    請求項4ないし6のいずれか1項に記載のX線高電圧装置。
  9. 複数のコンデンサを含む高電圧回路と、
    前記高電圧回路が出力する電圧を変化させる出力電圧制御部と、
    前記電圧が下降するタイミングに同期して前記高電圧回路の一部のコンデンサを放電させる放電制御部と、
    を備えた電源装置。
JP2018100879A 2018-05-25 2018-05-25 X線高電圧装置および電源装置 Active JP7134713B2 (ja)

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