JP2019209785A - 車両シート構造 - Google Patents

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英治 水谷
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勉 山幡
Tsutomu Yamahata
勉 山幡
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Abstract

【課題】 車両シートの下方の見栄えを向上させることができる車両シート構造を提供する。【解決手段】車両シート構造1は、車体フロア2に対して固定され車両シート20を支持する固定ベース部10と、車両シート20のシートクッション部22の下方の下部空間Sをシートクッション部22の外方から覆うように、車両シート20に一端部30aが連結され且つ固定ベース部10に他端部30bが連結されたシート状のカバー部材30と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、車両シート構造に関する。
下記の特許文献1には、車両シートに隠しカバーが取付けられた構造が開示されている。この隠しカバーは、上端側がシートバックの後部に止着され、下端側がシートクッションの底部に止着されており、シートバックの後部からシートクッションの後部を経由してシートクッションの底部までの範囲を覆うように構成されている。この隠しカバーによれば、シートバックとシートクッションとの間の隙間や、シートクッションの底部を覆うことによって見栄えの向上を図ることができる。
特開2007−22502号公報
ところで、この種の車両シートの下方には、車体フロアとの間に下部空間が形成されており、この下部空間には、制御装置のような電子機器類や構造物などの複数の要素が配置される。この場合、下部空間に配置されている複数の要素を乗員が容易に視認できるため、見栄えが悪いという問題がある。
このような問題に対して、特許文献1に開示の隠しカバーは、車両シート自体の一部を覆う機能を有しているに過ぎず、この隠しカバーによって車両シートの下方を覆うことはできない。また、下部空間に配置されている複数の要素のそれぞれを個別に覆う部材を設けるという対策も考えられるが、このような対策では、下部空間自体が依然として外部から見えてしまうため、車両シートの下方の見栄えを本質的に解決するのに不十分である。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、車両シートの下方の見栄えを向上させることができる車両シート構造を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
車体フロアに対して固定され、車両シートを支持する固定ベース部と、
上記車両シートのシートクッション部の下方の下部空間を上記シートクッション部の外方から覆うように、上記車両シートに一端部が取付けられ且つ上記固定ベース部に他端部が取付けられるシート状のカバー部材と、
を備える、車両シート構造、
にある。
上記の車両シート構造において、カバー部材は、一端部が車両シートに取付けられ且つ他端部が固定ベース部に取付けられることによって、車両シートのシートクッション部の下方の下部空間をシートクッション部の外方から覆うように構成されている。このカバー部材によれば、下部空間に配置された要素に向かう外部からの視線を上下方向について車両シートのシートバック部から固定ベース部までの広範囲にわって遮ることができる。その結果、車両シートの下方の見栄えを向上させることができる。
以上のごとく、上記の態様によれば、車両シートの下方の見栄えを向上させることができる車両シート構造を提供できる。
実施形態1の車両シート構造を斜め後方から視た斜視図。 図1中のカバー部材の取付け構造を示す分解斜視図。 図1の車両シート構造を左側方から視た側面図。 図3中のA領域の周辺を後方から視た背面図。 図3の車両シート構造を車両シートが上側前端位置から後方の上側後端位置まで移動した状態にて示す側面図。 図3の車両シート構造を車両シートが上側前端位置から下方の下側前端位置まで移動した状態にて示す側面図。 図3の車両シート構造を車両シートが上側前端位置から後方側斜め下方の下側後端位置まで移動した状態にて示す側面図。 実施形態2にかかるカバー部材の取付け構造について図2に対応した分解斜視図。 実施形態2の車両シート構造について図3に対応した側面図。 図9中のB領域の周辺を後方から視た背面図。 実施形態3の車両シート構造について図1に対応した斜視図。 実施形態4の車両シート構造について図3に対応した側面図。 実施形態4にかかるカバー部材の取付け構造について図2に対応した分解斜視図。
上述の態様の好ましい実施形態について以下に説明する。
上記の車両シート構造は、上記カバー部材が上記下部空間を被覆した状態で張設されるように上記一端部と上記他端部との間の中間部を上記シートクッション部に繋留する繋留体を備えるのが好ましい。
この車両シート構造によれば、繋留体の張力を利用してカバー部材を張設することによって、このカバー部材が下部空間を被覆した状態に容易に設定できる。
上記の車両シート構造において、上記車両シートは、上記固定ベース部に移動可能に支持されており、上記カバー部材と上記繋留体の少なくとも一方は、上記車両シートの移動に伴って弾性変形可能に構成されているのが好ましい。
この車両シート構造によれば、車両シートが固定ベース部に対して移動するとき、この車両シートの動きに追従してカバー部材と繋留体の少なくとも一方が弾性変形することによって、カバー部材が下部空間を被覆した状態を維持できる。
上記の車両シート構造において、上記固定ベース部は、互いに平行配置され且ついずれも前後方向に延在する2つの第1シートレッグと、上記2つの第1シートレッグを連結し上記シートクッション部よりも低所を左右方向に延在する第2シートレッグと、を有し、上記カバー部材は、上記一端部が上記車両シートの背面に取付けられ且つ上記他端部が上記固定ベース部の上記第2シートレッグに取付けられて上記下部空間を後方から覆うように構成されており、上記繋留体は、上記カバー部材の上記中間部を上記シートクッション部のうち上記中間部よりも前方側の連結部に繋留するように構成されているのが好ましい。
この車両シート構造によれば、カバー部材は、シートクッション部の下方の下部空間を後方から覆うとともに、中間部が繋留体によって前方に引っ張られた状態で張設される。このため、下部空間を後方からカバー部材で覆うときに、このカバー部材が後方からの乗員の視線を遮る効果を高めることができる。
上記の車両シート構造において、上記固定ベース部は、上記2つの第1シートレッグのそれぞれにスライドレールを備え、上記車両シートは、上記スライドレールを介して前端位置から後端位置までの間を前後方向にスライド可能に構成されており、上記車両シートが上記前端位置にあるときに上記カバー部材の上記中間部が上記第2シートレッグよりも前方の前側位置に配置される一方で、上記車両シートが上記後端位置にあるときに上記カバー部材の上記中間部が上記第2シートレッグよりも後方の後側位置に配置されるように構成されているのが好ましい。
この車両シート構造によれば、車両シートが前端位置にあるときにカバー部材の中間部が前側位置に配置される。また、車両シートが後端位置にあるときにカバー部材の中間部が第2シートレッグを挟んで前側位置よりも後方の後側位置に配置される。このため、車両シートが前端位置から後端位置までの間をスライドする動作にカバー部材の中間部の動きを追従させることができる。
上記の車両シート構造は、基部と、上記基部から延出した係止部と、を有する留め具を備え、上記固定ベース部は、上記留め具の上記係止部が取外し可能に係合する係合孔を有し、上記カバー部材は、上記留め具の上記係止部が上記固定ベース部の上記係合孔に係合することを利用して上記固定ベース部に取付けられるように構成されているのが好ましい。
この車両シート構造によれば、留め具の係止部を固定ベース部の係合孔に係合させることによってカバー部材が固定ベース部に取付けられる。一方で、下部空間に配置された要素をメンテナンスするときなどにおいて、留め具の係止部を固定ベース部の係合孔から取外すことによってカバー部材を固定ベース部から容易に取外すことができる。例えばボルト部材による締結によってカバー部材を取付けるような構造に比べて、専用の工具を使用とせず作業も簡単であるため、メンテナンス時の作業性に優れている。
このため、メンテナンス時の作業性に優れている。
上記の車両シート構造において、上記カバー部材は、上記他端部の裏面に接合されるプレート部材を有し、上記留め具の上記係止部が上記プレート部材を貫通して上記固定ベース部の上記係合孔に係合することによって上記固定ベース部に取付けられるように構成されているのが好ましい。
この車両シート構造によれば、プレート部材を貫通した留め具の係止部を固定ベース部の係合孔に係合させることによってカバー部材が固定ベース部に取付けられる。このとき、プレート部材を貫通した留め具の基部がカバー部材の他端部によって覆われる。このため、カバー部材の他端部を利用して留め具を目立ちにくくすることができる。
上記の車両シート構造において、上記カバー部材は、上記車体フロアに敷設されたカーペット部材と同一若しくは同種の素材からなるのが好ましい。
この車両シート構造によれば、カバー部材の継続使用に対する耐久性を高めることができ、また傷、汚れ、しわなどが目立ちにくい。しかも、乗員はカバー部材を外観上でカーペット部材と見分けにくくなり、シートクッション部の下方の下部空間がカバー部材によって覆われていることが目立ちにくい。
以下、車両シート構造の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
この車両シート構造を説明するための図面において、特に断わらない限り、前方を矢印FRで示し、上方を矢印UPで示し、右方を矢印RHで示し、左方を矢印LHで示すものとする。また、車体の前後方向(車長方向)を矢印Xで示し、車体の左右方向(車幅方向)を矢印Yで示し、車体の上下方向(車高方向)を矢印Zで示すものとする。
(実施形態1)
図1に示されるように、車両シート構造1は、車体フロア2に固定された固定ベース部10と、車両シート20と、カバー部材30と、を備えている。
車体フロア2には、カーペット部材が敷設されている。このカーペット部材は、典型的には、撥水加工や防炎加工が施された織物、不織布、ゴム、塩化ビニールなどの合成樹脂素材またはこれらの複合素材によって構成され、特に破れにくい強度と可撓性を有し、且つ難燃性を有する。
車両シート20は、固定ベース部10に前後方向X及び上下方向Zのそれぞれの方向について移動可能に支持されている。この車両シート20は、前面21aが乗員の背もたれ面を形成するように構成されたシートバック部21と、上面22aが乗員の着座面を形成するように構成されたシートクッション部22と、を有する。
シートバック部21は、シートクッション部22に回動軸部(図示省略)を介して起立位置と前倒位置との間で回動可能に取付けられている。シートクッション部22は、金属製のシート骨格部であるシートフレーム23と、このシートフレーム23の下部に取付けられる昇降機構24と、この昇降機構24を下方から支持するスライド部材25と、を備えている。このシートクッション部22において、シートフレーム23は、昇降機構24及びスライド部材25と一体化されている。
固定ベース部10は、互いに平行配置され且ついずれも前後方向Xに延在する2つの第1シートレッグ11と、2つの第1シートレッグ11を連結する第2シートレッグ13と、を有する。第2シートレッグ13は、車両シート20のシートクッション部22よりも低所を左右方向Yに延在するように構成されている。
第1シートレッグ11の上面には、スライド溝部12aを有するスライドレール12が設けられている。これに対して、車両シート20のスライド部材25は、スライドレール12のスライド溝部12aにスライド可能に係合している。これにより、車両シート20は、上記スライドレール12を介して前端位置(後述の位置P1,P3)から後端位置(後述の位置P2,P4)までの間を前後方向Xにスライド可能に構成されている。本構成によれば、車両シート20は、前後方向Xの移動がロックされていない状態で前後方向Xに付勢されたときに、前端位置から後端位置までの間で前後方向Xにスライドできる。
昇降機構24は、シートクッション部22を上下方向Zに昇降させるための機構である。この昇降機構24は、概して複数のリンクと駆動ユニットを組み合わせることに構成されており、駆動ユニットの駆動力によって複数のリンクを動かすことができるようになっている。この昇降機構24によれば、車両シート20は、上側位置(後述の位置P1,P2)から下側位置(後述の位置P3,P4)までの間を上下方向Zに昇降することができる。
なお、この昇降機構24の詳細な構造については、例えば特開2016−199145号公報に開示の乗物用シートのシートリフタの構造を参照することができる。
カバー部材30は、車両シート20のシートクッション部22の下方の下部空間Sをシートクッション部22の外方から覆う機能を有する。この機能を実現するために、カバー部材30は、長手方向の一端部30aから他端部30bまで延在するシート状の部材である。このカバー部材30は、車両シート20の幅寸法に対応した一定幅を有する帯状部材であり、「下帯」とも称呼される。
カバー部材30の一端部30aは、車両シート20の背面に、特にシートバック部21の背面21bに、シートバック部21とシートクッション部22との間の隙間を塞ぐように縫合などの接合方法によって取付けられている。また、このカバー部材30の他端部30bは、留め具であるクリップ33によって固定ベース部10の第2シートレッグ13に取付けられている。
カバー部材30は、長手方向について一端部30aから折返し部分である中間部30cまでの領域に帯状に延在する第1帯部31と、中間部30cから他端部30bまでの領域に帯状に延在する第2帯部32と、に区分される。第1帯部31は、シートクッション部22の背面を覆うように構成され、第2帯部32は、シートクッション部22の下方の下部空間Sを後方から覆うように構成されている。
図2に示されるように、車両シート構造1は、カバー部材30の他端部30bを第2シートレッグ13に取付けるために2つのクリップ33を備えている。このクリップ33は、基部に相当する頭部33aと、頭部33aから延出した、係止部に相当する軸部33bと、を有する。このクリップ33は、樹脂材料からなる樹脂クリップであり、軸部33bが径方向に弾性変形可能になっている。
カバー部材30は、他端部30bの左右方向Yの二箇所に2つの貫通孔30dを有する。貫通孔30dは、クリップ33の軸部33bを挿入可能に寸法設定されている。固定ベース部10の第2シートレッグ13は、左右方向Yの二箇所にクリップ33の軸部33bが取外し可能に係合する2つの係合孔13aを有する。また、カバー部材30の他端部30bを第2シートレッグ13の上面に重ね合わせたときに、カバー部材30の2つの貫通孔30dと第2シートレッグ13の2つの係合孔13aが合致するように構成されている。
このため、図2〜図4に示されるように、2つのクリップ33のそれぞれの軸部33bをカバー部材30の対応する貫通孔30dに挿入し、更に第2シートレッグ13の対応する係合孔13aに係合させることによって、カバー部材30の他端部30bが第2シートレッグ13に取付けられる(図3及び図4のA領域を参照)。クリップ33は、軸部33bが係合孔13aに係合するときに径方向に弾性変形することによって、第2シートレッグ13に対する係止力が得られる。
このように、本実施形態において、カバー部材30は、クリップ33の軸部33bが第2シートレッグ13の係合孔13aに係合することを利用して、特にはクリップ33の軸部33bがカバー部材30の他端部30bを貫通して第2シートレッグ13の係合孔13aに係合することによって第2シートレッグ13に取付けられるように構成されている。
なお、クリップ33の数、カバー部材30の他端部30bにおける貫通孔30dの数、第2シートレッグ13における係合孔13aの数は、上述のものに限定されるものでなく、必要に応じて適宜に変更可能である。また、クリップ33に代えて、ボルト部材などの締結手段を使用することもできる。
また、必要に応じて、カバー部材30の他端部30bが固定ベース部10のうち第2シートレッグ13以外の箇所に取付けられるようにしてもよい。
ここで、カバー部材30は、車体フロア2に敷設された前述のカーペット部材と同一若しくは同種の素材からなる。これにより、カバー部材30の継続使用に対する耐久性を高めることができ、また傷、汚れ、しわなどが目立ちにくい。
しかも、乗員はカバー部材30を外観上でカーペット部材と見分けにくくなり、シートクッション部22の下方の下部空間Sがカバー部材30によって覆われていることが目立ちにくい。
なお、カバー部材30の素材はこれに限定されるものではなく、カーペット部材と同様の性能が得られるときには、カーペット部材とは異なる素材をカバー部材30の素材に使用することもできる。
図2に示されるように、車両シート構造1は、繋留体としての紐状のゴムバンド34を備えている。このゴムバンド34は、カバー部材30が下部空間Sを被覆した状態で張設されるようにカバー部材30の中間部30cをシートクッション部22に繋留する機能を有する。
この機能を達成するために、ゴムバンド34は、弾性変形可能に構成されており、シートクッション部22のシートフレーム23に設けられた連結部としての2つの連結フック23aに引っ掛けられ、且つ両端部34a,34aがカバー部材30の中間部30cに接合されている。連結フック23aは、シートクッション部22のうちカバー部材30の中間部30cよりも前方側に配置されている。これにより、カバー部材30は、中間部30cがゴムバンド34によって前方へ弾性的に引っ張られることで、全体的に張設された状態になる。
次に、図5〜図7を参照しながら、上記の車両シート構造1において車両シート20が移動するときの様子について説明する。
図5に示されるように、車両シート20は、前述のスライド部材25とスライドレール12との係合(図1参照)によって、上側前端位置P1(図5中の二点鎖線で示される位置を参照)から上側後端位置P2(図5中の実線で示される位置を参照)までの間で前後方向Xにスライドすることができる。
車両シート20が上側前端位置P1にあるときにカバー部材30の中間部30cは、第2シートレッグ13(固定ベース部10におけるカバー部材30の取付け点)よりも前方の前側位置Q1に配置される。一方で、車両シート20が上側後端位置P2にあるときにカバー部材30の中間部30cは、第2シートレッグ13よりも後方の後側位置Q2に配置される。即ち、カバー部材30は、車両シート20の上側前端位置P1と上側後端位置P2との間のスライド動作時に、中間部30cが前側位置Q1と後側位置Q2との間で動くように構成されている。
このとき、ゴムバンド34は、車両シート20のこのようなスライド動作に伴って前後方向Xに弾性変形可能に構成されている。このため、車両シート20の動きに追従してゴムバンド34が前後方向Xに伸縮することで、カバー部材30は、第1帯部31がゴムバンド34の張力によって張設され、且つ第2帯部32が下部空間Sを覆う状態を維持する。
図6に示されるように、車両シート20は、上側前端位置P1(図6中の二点鎖線で示される位置を参照)から下側前端位置P3(図6中の実線で示される位置を参照)までの間で上下方向Zに昇降することができる。
車両シート20が下側前端位置P3にあるときにカバー部材30の中間部30cは、前側位置Q1よりも下方の下側位置Q3に配置される。この下側位置Q3は、第2シートレッグ13(固定ベース部10におけるカバー部材30の取付け点)からの距離が前側位置Q1よりも近い位置である。このため、カバー部材30は、第1帯部31がゴムバンド34の張力によって張設され、且つ第2帯部32が可撓性とゴムバンド34の張力によって第2帯部32が前方へ凹むように撓む。
図7に示されるように、車両シート20は、上側前端位置P1(図7中の二点鎖線で示される位置を参照)から、例えば図5中の上側後端位置P2を経由して、或いは図6中の下側前端位置P3を経由して、下側後端位置P4(図7中の実線で示される位置を参照)まで移動できる。
車両シート20が下側後端位置P4にあるときにカバー部材30の中間部30cは、前側位置Q1から斜め下後方の下側位置Q4に配置される。この下側位置Q4は、第2シートレッグ13(固定ベース部10におけるカバー部材30の取付け点)からの距離が最も遠い位置である。このため、カバー部材30は、第1帯部31及び第2帯部32がともに
上述の実施形態1によれば、以下のような作用効果が得られる。
上記の車両シート構造1において、カバー部材30が車両シート20のシートクッション部22の下方の下部空間Sをシートクッション部22の外方から覆うため、下部空間Sに配置された要素に向かう外部からの視線を車両シート20のシートクッション部22から固定ベース部10までの上下方向Zの広範囲にわって遮ることができる。その結果、車両シート20の下方の見栄えを向上させることができる。
また、下部空間Sに配置される複数の要素、例えば制御装置のような電子機器類や構造物などのそれぞれを個別に覆う部材を設ける必要がない。
上記の車両シート構造1によれば、ゴムバンド34の張力を利用してカバー部材30を張設することによって、このカバー部材30が下部空間Sを被覆した状態に容易に設定できる。
上記の車両シート構造1によれば、車両シート20が固定ベース部10に対して前後方向X或いは上下方向Zに移動するとき、この車両シート20の動きに追従してゴムバンド34が弾性変形することによって、カバー部材30が下部空間Sを被覆した状態を維持できる。
上記の車両シート構造1によれば、カバー部材30は、シートクッション部22の下方の下部空間Sを後方から覆うとともに、中間部30cがゴムバンド34によって前方に引っ張られた状態で張設される。このため、下部空間Sを後方からカバー部材30で覆うときに、このカバー部材30が後方からの乗員の視線を遮る効果を高めることができる。
上記の車両シート構造1によれば、車両シート20が前端位置P1,P3にあるときにカバー部材30の中間部30cが前側位置Q1,Q3に配置される。また、車両シートが後端位置P2,P4にあるときにカバー部材30の中間部30cが第2シートレッグ13を挟んで前側位置Q1,Q3よりも後方の後側位置Q2,Q4に配置される。このため、車両シート20が前後方向Xにスライドする動作に、また車両シート20が上下方向Zに昇降する動作に、カバー部材30の中間部30cの動きを追従させることができる。
上記の車両シート構造1によれば、クリップ33の軸部33bを第2シートレッグ13の係合孔13aに車両の上方から係合させることによってカバー部材30が第2シートレッグ13に取付けられる。一方で、下部空間Sに配置された要素をメンテナンスするときなどにおいて、クリップ33の軸部33bを第2シートレッグ13の係合孔13aから取外すことによってカバー部材30を第2シートレッグ13から容易に取外すことができる。例えばボルト部材による締結によってカバー部材30を取付ける構造に比べて、専用の工具を使用とせず作業も簡単であるため、メンテナンス時の作業性に優れている。
以下、上記の実施形態1に関連する他の実施形態について図面を参照しつつ説明する。他の実施形態において、実施形態1の要素と同一の要素には同一の符号を付しており、当該同一の要素についての説明は省略する。
(実施形態2)
図8に示されるように、実施形態2の車両シート構造101は、カバー部材30の他端部30bを第2シートレッグ13に取付ける構造についてのみ、実施形態1の車両シート構造1と相違している。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
車両シート構造101において、カバー部材30は、他端部30bの裏面に縫合や接着などによって接合されるプレート部材35を有する。このプレート部材35は、左右方向Yの両端部35a,35aがカバー部材30の他端部30bに対する接合部となる。また、このプレート部材35は、両端部35a,35aの間の左右方向Yの二箇所に2つの貫通孔35bを有する。貫通孔35bは、クリップ33の軸部33bを挿入可能に寸法設定されている。また、カバー部材30の他端部30bを第2シートレッグ13の上面に重ね合わせたときに、プレート部材35の2つの貫通孔35bと第2シートレッグ13の2つの係合孔13aが合致するように構成されている。
このため、図8〜図10に示されるように、2つのクリップ33のそれぞれの軸部33bをプレート部材35の対応する貫通孔35bに挿入し、更に第2シートレッグ13の対応する係合孔13aに係合させることによって、カバー部材30の他端部30bが第2シートレッグ13に取付けられる(図9及び図10のB領域を参照)。
このように、本実施形態において、カバー部材30は、クリップ33の軸部33bが第2シートレッグ13の係合孔13aに係合することを利用して、特にはクリップ33の軸部33bがプレート部材35を貫通して第2シートレッグ13の係合孔13aに係合することによって第2シートレッグ13に取付けられるように構成されている。
上記の車両シート構造101によれば、プレート部材35を貫通したクリップ33の頭部33aがカバー部材30の他端部30bによって覆われる。このため、カバー部材30の他端部30bを利用してクリップ33を目立ちにくくすることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
(実施形態3)
図11に示されるように、実施形態3の車両シート構造201は、カバー部材30の他端部30bを第2シートレッグ13に取付ける構造についてのみ、実施形態1の車両シート構造1と相違している。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
車両シート構造201において、カバー部材30は、第2帯部32が車体フロア2まで延出して、他端部30bがクリップ33によって車体フロア2のフレーム部分に直接取付けられるように構成されている。この場合、車体フロア2のフレーム部分は、車体フロア2に対して固定され、車両シート20を支持する固定ベース部110の一部を構成している。
上記の車両シート構造201によれば、下部空間Sに配置された要素に向かう外部からの視線を上下方向Zについて車両シート20のシートクッション部22から車体フロア2までのより広範囲にわって遮ることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
(実施形態4)
図12及び図13に示されるように、実施形態4の車両シート構造301は、カバー部材30の他端部30bを第2シートレッグ13に取付ける構造についてのみ、実施形態1の車両シート構造1と相違している。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
車両シート構造301において、カバー部材30の他端部30bに、カバー部材30とは別部材の3つの帯体36が縫合によって接合されている。3つの帯体36は、左右方向Yに等間隔で配置されている。帯体36は、カバー部材30と同様に可撓性を有する素材からなる。この帯体36には、留め具であるクリップ33の軸部33bを挿入可能な貫通孔36aが設けられている。
固定ベース部10の第2シートレッグ13は、背面の左右方向Yの三箇所にクリップ33の軸部33bが取外し可能に係合する3つの係合孔13aを有する。3つの係合孔13aは、3つの帯体36の貫通孔36aの間隔と等間隔で形成されている。
また、3つの帯体36のそれぞれと第2シートレッグ13との間に介装される3つのプレート部材37が設けられている。このプレート部材37には、クリップ33の軸部33bを挿入可能な貫通孔37aが設けられている。このプレート部材37は、帯体36或いは第2シートレッグ13に接合される。
3つのクリップ33のそれぞれの軸部33bを、帯体36の対応する貫通孔36aに挿入し、且つプレート部材37の対応する貫通孔37aに挿入し、更に第2シートレッグ13の対応する係合孔13aに車両の後方から係合させることによって、カバー部材30の他端部30bが帯体36を介して第2シートレッグ13に間接的に取付けられる(図12及び図13のC領域を参照)。
上記の車両シート構造301によれば、固定ベース部10の第2シートレッグ13の背面をカバー部材30の他端部30bの取付けのための取付け面に使用できる。また、帯体36と第2シートレッグ13との間にプレート部材37を介装することによって、クリップ33の軸部33bを第2シートレッグ13の係合孔13aに係合させ易い。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
なお、車両シート構造301に特に関連する変更例として、3つのプレート部材37に代えて、3つの貫通孔37aを有する1つのプレート部材を使用することもできる。また、帯体36の数は3つに限定されるものではなく、必要に応じて適宜に変更可能である。また、帯体36は、カバー部材30の他端部30bの一部を延出させることによって構成されてもよい。
本発明は、上述の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変更が考えられる。例えば、上述の実施形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上述の実施形態では、カバー部材30に繋留体として紐状のゴムバンド34を組み合わせる場合について例示したが、このゴムバンド34に代えて、ゴム材料からなる別形状の弾性部材やバネ部材等の繋留体を採用することもできる。
また、カバー部材30と繋留体の少なくとも一方を弾性変形可能な素材によって構成することができる。例えば、ゴムシートやジャージー編みによって伸縮性を持たせた布シートなどによってカバー部材30を構成することができる。この場合、カバー部材30自体の弾性変形によってシートクッション部22の下方の下部空間Sを被覆した状態を維持できるときには、繋留体を省略することもできる。
上述の実施形態では、シートクッション部22の下方の下部空間Sを後方から覆うカバー部材30について例示したが、このカバー部材30を、下部空間Sを側方から覆うカバー部材や前方から覆うカバー部材として使用することもできる。
上述の実施形態では、留め具としてクリップ33について例示したが、留め具はクリップ33に限定されるものではない。クリップ33に代わり、例えば、小ネジのように締め付け力を利用した留め具であるネジ部材、引っ掛けを利用した留め具であるフック部材、カシメを利用した留め具であるカシメピンなどを使用することもできる。
1,101,201,301 車両シート構造
2 車体フロア
10,110 固定ベース部
11 第1シートレッグ
13 第2シートレッグ
13a 係合孔
20 車両シート
22 シートクッション部
23a 連結フック(連結部)
30 カバー部材
30a 一端部
30b 他端部
30c 中間部
33 クリップ(留め具)
33a 頭部(基部)
33b 軸部(係止部)
34 ゴムバンド(繋留体)
35 プレート部材
P1 上側前端位置(前端位置)
P2 上側後端位置(後端位置)
P3 下側前端位置(前端位置)
P4 下側後端位置(後端位置)
Q1,Q3 前側位置
Q2,Q4 後側位置
S 下部空間
X 前後方向
Y 左右方向

Claims (8)

  1. 車体フロアに対して固定され、車両シートを支持する固定ベース部と、
    上記車両シートのシートクッション部の下方の下部空間を上記シートクッション部の外方から覆うように、上記車両シートに一端部が取付けられ且つ上記固定ベース部に他端部が取付けられるシート状のカバー部材と、
    を備える、車両シート構造。
  2. 上記カバー部材が上記下部空間を被覆した状態で張設されるように上記一端部と上記他端部との間の中間部を上記シートクッション部に繋留する繋留体を備える、請求項1に記載の車両シート構造。
  3. 上記車両シートは、上記固定ベース部に移動可能に支持されており、
    上記カバー部材と上記繋留体の少なくとも一方は、上記車両シートの移動に伴って弾性変形可能に構成されている、請求項2に記載の車両シート構造。
  4. 上記固定ベース部は、互いに平行配置され且ついずれも前後方向に延在する2つの第1シートレッグと、上記2つの第1シートレッグを連結し上記シートクッション部よりも低所を左右方向に延在する第2シートレッグと、を有し、
    上記カバー部材は、上記一端部が上記車両シートの背面に取付けられ且つ上記他端部が上記固定ベース部の上記第2シートレッグに取付けられて上記下部空間を後方から覆うように構成されており、
    上記繋留体は、上記カバー部材の上記中間部を上記シートクッション部のうち上記中間部よりも前方側の連結部に繋留するように構成されている、請求項2または3に記載の車両シート構造。
  5. 上記固定ベース部は、上記2つの第1シートレッグのそれぞれにスライドレールを備え、上記車両シートは、上記スライドレールを介して前端位置から後端位置までの間を前後方向にスライド可能に構成されており、
    上記車両シートが上記前端位置にあるときに上記カバー部材の上記中間部が上記第2シートレッグよりも前方の前側位置に配置される一方で、上記車両シートが上記後端位置にあるときに上記カバー部材の上記中間部が上記第2シートレッグよりも後方の後側位置に配置されるように構成されている、請求項4に記載の車両シート構造。
  6. 基部と、上記基部から延出した係止部と、を有する留め具を備え、
    上記固定ベース部は、上記留め具の上記係止部が取外し可能に係合する係合孔を有し、
    上記カバー部材は、上記留め具の上記係止部が上記固定ベース部の上記係合孔に係合することを利用して上記固定ベース部に取付けられるように構成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両シート構造。
  7. 上記カバー部材は、上記他端部の裏面に接合されるプレート部材を有し、上記留め具の上記係止部が上記プレート部材を貫通して上記固定ベース部の上記係合孔に係合することによって上記固定ベース部に取付けられるように構成されている、請求項6に記載の車両シート構造。
  8. 上記カバー部材は、上記車体フロアに敷設されたカーペット部材と同一若しくは同種の素材からなる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の車両シート構造。
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