JP2019220099A - ステレオマッチング処理装置、ステレオマッチング処理方法、及びプログラム - Google Patents

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隆史 渡邉
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Abstract

【課題】多視点の三次元復元手法において、精度よく奥行値を算出することができる画像のペアを選択することが容易となるステレオマッチング処理装置を提供する。【解決手段】対象物体が互いに異なる撮像位置から撮像された複数の画像を用いて前記対象物体の奥行値を算出するステレオマッチング処理装置であって、前記複数の画像における第1参照画像と前記第1参照画像とは異なる第1近傍画像とのステレオマッチングを行うことにより、前記第1参照画像における画素ごとの奥行値である第1奥行値を算出する第1処理部と、前記第1奥行値に基づいて、前記複数の画像における前記第1参照画像とは異なる第2近傍画像を選択する選択部と、前記第1参照画像と前記第2近傍画像とのステレオマッチングを行うことにより前記第1参照画像における画素ごとの奥行値である第2奥行値を算出する第2処理部を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、互いに異なる視点(撮像位置)から対象物体が撮像された複数の画像を用いて三次元形状モデルを生成する三次元復元手法において、より高精度に三次元形状を生成するステレオマッチング処理装置及びステレオマッチング処理方法に関する。
従来、互いに異なる視点から撮像された複数の画像を用いて、対象物体の三次元形状モデルを生成する三次元復元手法がある。
三次元復元手法には、例えば、ステレオカメラによる手法がある。ステレオカメラおいては、一定の間隔に並べられたキャリブレーション済みの複数のカメラの各々により画像を撮像し、撮像した画像の各々を用いてステレオマッチングを行うことにより、三角測量の原理に基づいて画像における各画素の奥行値を計算する。そして、計算した奥行値に基づいて三次元の位置情報を持つ点群に変換することで、三次元形状モデルを作成する。
ところで、ステレオマッチングを行う場合、一方の画像における視点から対象物体までの距離に応じて、精度よく奥行値を計算することができる他方の画像の視点位置の条件が存在する。例えば、非特許文献1では、カメラの位置を動かさずに回転させることで撮像方向を変化させる回転運動ではなく、カメラの位置を動かすことで撮像方向を変化させる平行移動を行うことにより、互いの画像の視点位置と対象物体との間の視差角が、15度前後となるように撮像する旨が記載されている。これは、ステレオマッチングの原理上、視差角が小さい場合には奥行値の誤差が大きくなる傾向にあるためである。反対に、視差角が大きすぎる場合には、互いの画像と対象物体とが正対しなくなり、画像処理が困難になると共に、奥行値の精度が低下する傾向にあるためである。
一方、ステレオカメラにおいては、予め複数のカメラの相対的な位置関係や角度(撮像方向)がずれないように固定されている。このため、高精度に奥行値を求めることができる視点と対象物体との距離が限定的となる。これにより、視点と対象物体との距離が限定されると、対象物体の大きさによってはステレオカメラにより撮像された画像に対象物体が入りきらなかったり、画像に対して対象物体が小さく撮像されたりすることがあり、このような場合には、奥行値の精度が低下する場合がある。
上述したように、ステレオカメラにおいては、予め複数のカメラの相対的な位置関係や角度(撮像方向)が固定されている。このため、高精度に奥行値を求めることができる視点と対象物体との距離が限定的となる。
ステレオカメラとは異なる他の三次元復元手法として、多視点の三次元復元手法がある。この手法では、互いに異なる視点から対象物体が撮像された複数の画像(以下、多視点画像という)に基づいて、三次元形状モデルを生成する方法である。この手法においては、カメラの台数に制限はなく、また、視点から対象物体までの距離が限定されることはなく、例えば、カメラ一台を移動させながら異なる視点から対象物体を撮像してもよいし、カメラ複数台で異なる視点から対象物体を撮像してもよい。このため、対象物体の大きさに依らずに、任意の視点から任意の方向で撮像された画像を用いることができ、奥行値を精度よく算出できるように対象物体が撮像された画像を選択することが可能である。
一方、ステレオカメラの場合のようにステレオマッチングに用いる画像のペアが予め決定されていないため、ステレオマッチングに用いる画像のペアを選択する必要がある。非特許文献2では、多視点の三次元復元手法について、対象物体までの距離が近い視点で撮像された画像を、ステレオマッチングに用いる画像のペアとして選択する旨が記載されている。
八木 康史他 「コンピュータビジョン最先端ガイド5(Photometric stereo, multi−view stereo,3D reconstruction using structured light)」アドコム・メディア株式会社出版、2012年 M.Goesele, B.Curless, S.M.Seitz,"Multi−View Stereo Revisited", Proc.of the IEEE 2006
しかしながら、非特許文献2に記載されているように対象物体までの距離が近い視点で撮像された画像をステレオマッチングに用いる画像のペアとして選択した場合、画像間の視差角が小さくなる可能性がある。視差角が小さい場合には奥行値の誤差が大きくなってしまう。一方で、非特許文献1に記載されているように、適切な視差角の関係にある画像のペアを選択した場合、選択した画像間において撮像した対象物体までの距離が異なる可能性がある。撮像した対象物体までの距離が近い場合には画像に対して対象物体が大きく撮像され、距離が遠い場合には画像に対して対象物体が小さく撮像される。このため、撮像した対象物体までの距離が、画像間で大きく異なる場合には、画像間における対象物体の見え方が変わってしまい、ステレオマッチングに用いる画像のペアとして適さない。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、多視点の三次元復元手法において、精度よく奥行値を算出することができる画像のペアを容易に選択することができるステレオマッチング処理装置、ステレオマッチング処理方法、及びプログラムを提供する。
本発明のステレオマッチング処理装置は、対象物体が互いに異なる撮像位置から撮像された複数の画像を用いて前記対象物体の奥行値を算出するステレオマッチング処理装置である。前記ステレオマッチング処理装置は、前記複数の画像における第1参照画像と前記第1参照画像とは異なる第1近傍画像とのステレオマッチングを行うことにより、前記第1参照画像における画素ごとの奥行値である第1奥行値を算出する第1処理部と、前記第1奥行値に基づいて、前記複数の画像における前記第1参照画像とは異なる第2近傍画像を選択する選択部と、前記第1参照画像と前記第2近傍画像とのステレオマッチングを行うことにより前記第1参照画像における画素ごとの奥行値である第2奥行値を算出する第2処理部を備えることを特徴とする。
本発明のステレオマッチング処理装置では、前記第1参照画像及び前記第1近傍画像の各々のカメラパラメータにおける撮像位置及び撮像方向に基づいて、前記第1奥行値の探索を行う探索範囲を決定する探索範囲決定部を更に備え、前記第1処理部は、前記探索範囲決定部により決定された前記探索範囲の範囲で第1奥行値を算出することを特徴とする。
本発明のステレオマッチング処理装置では、前記探索範囲決定部は、前記第1参照画像の撮像領域と前記第1近傍画像の撮像領域とが共通する範囲に基づいて、前記探索範囲を決定することを特徴とする。
本発明のステレオマッチング処理装置では、前記探索範囲決定部は、前記第1参照画像の撮像位置及び前記第1参照画像における任意の画素を通る視線ベクトルが、前記第1近傍画像の撮像領域と交差する領域に基づいて、前記探索範囲を決定することを特徴とする。
本発明のステレオマッチング処理装置は、前記探索範囲決定部は、SfM(Structure from Motion)に、前記複数の画像を入力することにより得られる三次元点群に対応する前記第1参照画像の画素の奥行値に基づいて、前記探索範囲を決定することを特徴とする。
本発明のステレオマッチング処理装置は、前記探索範囲決定部は、前記第1参照画像の撮像領域の一部を前記探索範囲とした場合において、前記第1処理部により算出された前記第1奥行値の範囲に基づいて決定される他の探索範囲が、前記探索範囲よりも狭い範囲である場合、前記他の探索範囲を前記探索範囲として更新することを特徴とする。
本発明のステレオマッチング処理装置は、前記探索範囲決定部は、前記第1参照画像の撮像位置、及び前記第1参照画像の撮像領域において奥行値が所定の上限値となる奥行上限点を通る視線ベクトルと、前記第1近傍画像の撮像位置及び前記第1近傍画像の撮像領域において前記奥行上限点に対応する位置を通る視線ベクトルとの間の視差角が、所定の視差角閾値未満である場合、前記探索範囲を範囲なしとすることを特徴とする。
本発明のステレオマッチング処理装置は、前記選択部は、前記第1奥行値に対応する三次元点及び前記複数の画像の各々の撮像位置を通るベクトル群のうち、前記第1参照画像の撮像位置を通るベクトルとの間の角度が、所定の範囲内であるベクトルに対応する撮像位置で撮像された画像を、前記第2近傍画像として選択することを特徴とする。
本発明のステレオマッチング処理装置は、前記選択部は、前記第1奥行値に対応する三次元点から前記第1参照画像の撮像位置までの距離、及び前記三次元点から前記複数の画像の各々の撮像位置までの距離に基づいて、前記第2近傍画像を選択することを特徴とする。
本発明のステレオマッチング処理装置は、前記選択部は、第1参照画像における画素ごとに、前記第2近傍画像を選択することを特徴とする。
本発明のステレオマッチング処理装置は、前記選択部は、第1参照画像ごとに、前記第2近傍画像を選択することを特徴とする。
本発明のステレオマッチング処理装置は、前記選択部は、前記第1参照画像における所定の代表画素、及び前記第1参照画像における所定の代表奥行値に基づいて、前記第2近傍画像を選択することを特徴とする。
本発明のステレオマッチング処理装置は、前記選択部は、前記代表画素を前記第1参照画像における光学中心に対応する画素とし、前記代表奥行値を前記第1参照画像において算出された複数の前記第1奥行値の中央値として、前記第2近傍画像を選択することを特徴とする。
本発明のステレオマッチング処理装置は、前記複数の画像のうち前記第1参照画像とは異なる第2参照画像、及び前記複数の画像に含まれる前記第2参照画像とは異なる第3近傍画像を用いてステレオマッチングを行うことにより、第2参照画像における画素ごとの奥行値である第3奥行値を算出する第3処理部を更に備えることを特徴とする。
本発明のステレオマッチング処理方法は、対象物体が互いに異なる撮像位置から撮像された複数の画像を用いて前記対象物体の奥行値を算出するステレオマッチング処理方法である。前記ステレオマッチング処理方法は、第1処理部が、前記複数の画像における第1参照画像と前記第1参照画像とは異なる第1近傍画像とのステレオマッチングを行うことにより、前記第1参照画像における画素ごとの奥行値である第1奥行値を算出する第1処理工程と、選択部が、前記第1奥行値に基づいて、前記複数の画像における前記第1参照画像とは異なる第2近傍画像を選択する選択工程と、第2処理部が、前記第1参照画像と前記第2近傍画像とのステレオマッチングを行うことにより前記第1参照画像における画素ごとの奥行値である第2奥行値を算出する第2処理工程を含むことを特徴とする。
対象物体が互いに異なる撮像位置から撮像された複数の画像を用いて前記対象物体の奥行値を算出するステレオマッチング処理装置としてコンピュータを動作させるプログラムであって、前記コンピュータを、前記複数の画像における第1参照画像と前記第1参照画像とは異なる第1近傍画像とのステレオマッチングを行うことにより、前記第1参照画像における画素ごとの奥行値である第1奥行値を算出する第1処理手段と、前記第1奥行値に基づいて、前記複数の画像における前記第1参照画像とは異なる第2近傍画像を選択する選択手段と、前記第1参照画像と前記第2近傍画像とのステレオマッチングを行うことにより前記第1参照画像における画素ごとの奥行値である第2奥行値を算出する第2処理手段として動作させるためのプログラムである。
本発明によれば、多視点の三次元復元手法において、精度よく奥行値を算出することができる画像のペアを容易に選択することができる。
第1の実施形態に係るステレオマッチング処理装置1の構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る第1処理部103が行う処理を説明する図である。 第1の実施形態に係る選択部104が行う処理を説明する図である。 第1の実施形態に係る選択部104が行う処理を説明する図である。 第1の実施形態に係る第2処理部105が行う処理を説明する図である。 第1の実施形態に係るステレオマッチング処理装置1が行う動作例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るステレオマッチング処理装置1Aの構成例を示すブロック図である。 第2の実施形態に係る第3処理部108が行う処理を説明する図である。 第2の実施形態に係るステレオマッチング処理装置1Aが行う動作例を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係るステレオマッチング処理装置1Bの構成例を示すブロック図である。 第3の実施形態に係る探索範囲決定部109が行う処理を説明する図である。 第3の実施形態の変形例1に係る探索範囲決定部109が行う処理を説明する図である。 第3の実施形態の変形例1に係る奥行値を算出する画素の選択例を示す図である。 第3の実施形態の変形例2に係る探索範囲決定部109が行う処理を説明する図である。 第3の実施形態の変形例3に係る探索範囲決定部109が行う処理を説明する図である。 第3の実施形態の変形例4に係る探索範囲決定部109が行う処理を説明する図である。 第3の実施形態の変形例5に係る探索範囲決定部109が行う処理を説明する図である。
以下、実施形態のステレオマッチング処理装置を、図面を参照しながら説明する。
<第1の実施形態>
まず、第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係るステレオマッチング処理装置1の構成例を示すブロック図である。ステレオマッチング処理装置1は、例えば、画像情報取得部101、カメラパラメータ推定部102、第1処理部103、選択部104、第2処理部105、出力部106及び画像情報記憶部107を備える。
画像情報取得部101は、多視点画像の画像情報を取得し、取得した画像情報を画像情報記憶部107に記憶させる。
カメラパラメータ推定部102は、多視点画像の画像情報を用いて、カメラパラメータを推定する。カメラパラメータ推定部102は、例えば、画像から特徴量を抽出して対応点の計算を行うStructure from Motion(SfM)に、多視点画像の画像情報を入力することにより、カメラパラメータの推定値を取得する。カメラパラメータ推定部102は、推定したカメラパラメータを画像情報記憶部107に記憶させる。
なお、SfMにおいては、入力された多視点画像の各々から画像の特徴量を抽出し、抽出した特徴量について画像間におけるマッチングが行われる。そして、SfMでは、マッチングした特徴量を用いてバンドル調整による最適化を行うことによりカメラパラメータが推定される。SfMにより推定されるカメラパラメータには、内部パラメータと外部パラメータとが含まれる。ここで、内部パラメータは、カメラの焦点距離や光学中心等、カメラの内部に関する変数である。外部パラメータは、カメラの視点(撮像位置)及び撮像方向等、カメラの設置環境に関する変数である。また、SfMでは、カメラパラメータの他に、マッチングした特徴量に基づいて三次元点群の推定値が出力される。
第1処理部103は、カメラパラメータが特定された多視点画像を用いてステレオマッチングを行うことにより、多視点画像の各々における画素ごとの奥行値を算出する。
第1処理部103は、多視点画像から任意の第1参照画像を選択する。第1参照画像は、画素ごとの奥行値を算出する対象となる多視点画像である。また、第1処理部103は、多視点画像から第1参照画像とは異なる第1近傍画像を選択する。第1近傍画像は、第1参照画像とペアとしてステレオマッチング処理が行われる画像である。ここで第1処理部103は、複数の第1近傍画像を選択してもよい。第1処理部103は、第1参照画像及び第1近傍画像を用いてステレオマッチングを行うことにより第1参照画像における画素ごとの奥行値を算出する。なお、ステレオマッチングの手法としては、例えば、正規化相互相関法、位相限定相関法等を用いたものがあり、何れのものを用いてもよい。ここで、第1処理部103により算出される奥行値は、「第1奥行値」の一例である。
ここで、第1処理部103が行う処理について、図2を用いて説明する。
図2は、第1の実施形態に係る第1処理部103が行う処理を説明する図である。図2では、視点C1から撮像領域E1が撮像され、視点C2から撮像領域E2が撮像される様子を俯瞰した模式図を示している。
この例では、視点C1から撮像領域E1が撮像された画像を第1参照画像とし、視点C2から撮像領域E2が撮像された画像を第1近傍画像とする。
また、この例では、各視点において共通する座標系として、XYZ座標系を示している。このXYZ座標系においては、第1参照画像の画像面上の任意の方向をX軸、X軸に垂直な方向をY軸として示し、第1参照画像の画像面に対する奥行方向をZ軸として示している。つまり、この場合、第1処理部103が算出する奥行値の方向は、Z軸向である。
また、この例では、第1参照画像における任意の画素pについて、第1処理部103により奥行値zpが算出され、この画素pに対応する三次元点Pの位置座標が(Xp、Yp、Zp)であることを示している。また、多視点画像のうち、第1参照画像及び第1近傍画像とは異なる画像の視点C3及びC4を模式的に示している。
図2に示すように、第1処理部103は、多視点画像の中から第1参照画像と第1近傍画像とを選択する。第1処理部103は、多視点画像の中から任意に第1参照画像と第1近傍画像とを選択してよいが、例えば、第1参照画像の視点との距離が所定の範囲内となる領域に視点を有する画像を第1近傍画像として選択する。
また、第1処理部103は、例えば、画像の局所領域(パッチ)における正規化相互相関、または画像の局所領域のSSD(Sum Squared Difference)、或いは位相限定相関法を用いて、画素pの奥行値の候補となり得る全ての候補値におけるマッチングスコアを算出する。第1処理部103は、算出した奥行値の候補値のマッチングスコアに基づいて、候補値の中で最も高いスコアを示すものを奥行値zpとする。
図1に戻り、選択部104は、第1処理部103により算出された奥行値に基づいて、多視点画像から第1参照画像とは異なる第2近傍画像を選択する。第2近傍画像は、第1処理部103により算出された奥行値に対応する画素について、その画素の奥行値を精度よく算出することが可能な撮像条件を備える画像である。ここでの撮像条件は、例えば、第1参照画像の視点の位置、及び第1処理部103により算出された奥行値に対応する三次元座標の位置の相対的な位置関係に応じて、所定の領域に視点を有する画像を、第2近傍画像として選択するような条件である。選択部104は、選択した第2近傍画像の識別情報を第2処理部105に出力する。
ここで、選択部104が行う処理について、図3及び図4を用いて説明する。図3及び図4は、第1の実施形態に係る選択部104が行う処理を説明する図である。
図3及び図4では、第1参照画像の視点C1(Xc1、Yc1、Zc1)、第2近傍画像の視点C7(Xc7、Yc7、Zc7)、及び多視点画像のうち、第1参照画像及び第2近傍画像とは異なる画像の視点C5及びC6を示している。また、第1参照画像における画素について第1処理部103により算出された奥行値に対応する三次元点P(Xp、Yp、Zp)を示している。
図3に示すように、選択部104は、三次元点Pの位置座標に基づいて、例えば、視差角γn(nは任意の自然数)が所定の角度範囲となる領域に視点を有する画像を、第2近傍画像として選択する。ここでの視差角γnは、視点C1と三次元点Pとを通るベクトル、及び多視点画像の任意の画像における視点Cnと三次元点Pとを通るベクトルの間の角度である。例えば、選択部104は、三次元点Pの位置座標に基づいて、視点C1から三次元点Pの方向を示す視線ベクトルV1を算出する。また、選択部104は、他の多視点画像の視点Cn(nは1以外の任意の自然数)から三次元点Pの方向を示す視線ベクトルVnを算出する。そして、選択部104は、視線ベクトルV1とVnとの間の視差角が所定の角度範囲である場合、視線ベクトルVnに対応する視点Cnを有する画像を第2近傍画像とする。ここで、視線ベクトルVnは「ベクトル群」の一例である。
或いは、選択部104は、視線ベクトルV1との視差角が所定の角度範囲となる領域を抽出し、抽出した領域の内部に視点がある画像を第2近傍画像とするようにしてもよい。
この例で所定の角度範囲が視差角γ6とγ7とを含み、視差角γ5を含まない範囲に設定された場合、視差角γ7に対応する視点C7から撮像された画像、及び視差角γ6に対応する視点C6から撮像された画像が、第2近傍画像として選択される。このように、選択部104は、複数の画像を第2近傍画像として選択してよい。
また、図4に示すように、選択部104は、三次元点Pの位置座標に基づいて、距離L1に対する距離Ln(nは1以外の任意の自然数)との距離比が所定の距離比の範囲となる領域に視点がある画像を、第2近傍画像として選択するようにしてもよい。ここで、距離L1は視点C1から三次元点Pまでの距離である。また、距離Lnは、多視点画像の任意の画像における視点Cnから三次元点Pまでの距離である。例えば、選択部104は、三次元点Pの位置座標、及び視点Cnの位置座標に基づいて、距離Lnを算出する。そして、選択部104は、距離L1に対する距離Lnの比が所定の距離比の範囲内である場合に、その距離Lnに対応する視点Cnから撮像された画像を第2近傍画像とする。この例で、距離L1、L7、L5、L6の順に、距離が大きくなるとすると、例えば、所定の距離比の範囲が距離L1に対する距離L5の比が含まれ、距離L1に対する距離L6の比は含まれない範囲に設定された場合、距離L7に対応する視点C7から撮像された画像、及び距離L5に対応する視点C5から撮像された画像が、第2近傍画像として選択される。
なお、ここでは、選択部104が距離L1に対する距離Lnの比に基づいて第2近傍画像を選択する場合を例示して説明したが、これに限定されない。選択部104は、例えば、距離L1と距離Lnの差分が所定の差分閾値未満である場合に、第2近傍画像を選択してもよい。
また、選択部104は、視差角γnが所定の角度範囲内であり、尚且つ、距離L1に対する距離比が所定の距離比の範囲内である視点Cnに対応する画像を第2近傍画像として選択してよい。これにより、選択部104は、視差角が所定の角度範囲内であり、尚且つ距離比が所定の距離比の範囲内である撮像条件を充足する第2近傍画像を選択でき、奥行値を精度よく算出することが可能となる。
また、選択部104は、第1処理部103により算出された奥行値ごとに、第2近傍画像を選択してもよい。この場合、選択部104は奥行値に対応する三次元点ごとに、その三次元点を基準とした視差角、及び距離を全ての多視点画像について算出し、その三次元点との視差角が所定の角度範囲内であり、及び/又は距離比が所定の距離比の範囲内である画像を第2近傍画像として選択する。これにより、第1参照画像における画素ごとに、精度よく奥行値を算出することができる第2近傍画像を選択できる。
或いは、選択部104は、奥行値を算出した第1参照画像に対して、一つの第2近傍画像を選択してもよい。この場合、選択部104は、第1参照画像において代表とする代表画素、及び代表奥行値を決定する。選択部104は、代表画素及び代表奥行値に対応する三次元点の位置座標に基づいて適切な第2近傍画像を選択し、選択した第2近傍画像を、第1参照画像の第2近傍画像とする。ここで、代表画素は、例えば、第1参照画像における光学中心に対応する画素である。また、代表奥行値は、例えば、第1参照画像において算出された全ての奥行値の中央値である。もっとも、これに限定されることはなく、代表画素は第1参照画像における任意の画素であってよいし、代表奥行値は全ての奥行値の単純加算平均値やその他の統計的な手法を用いて算出される値であってもよいし、任意の画素に対して算出された奥行値であってもよい。
図1に戻り、第2処理部105は、第1参照画像、及び選択部104により選択された第2近傍画像を用いて、ステレオマッチングを行うことにより第1参照画像における画素ごとの奥行値を算出する。第2処理部105は、ステレオマッチングの手法として、第1処理部103による手法と同じ手法によりステレオマッチングを行ってもよいし、異なる手法によりステレオマッチングを行ってもよい。第2処理部105は、奥行値を精度よく算出することが可能な撮像条件を充足する第2近傍画像を用いるため、精度の高い奥行値を算出することが可能である。ここで、第2処理部105により算出される奥行値は、「第2奥行値」の一例である。
ここで、第2処理部105が行う処理について、図5を用いて説明する。図5は、第1の実施形態に係る第2処理部105が行う処理を説明する図である。図5では、視点C1から撮像領域E1が撮像され、視点C7から撮像領域E7が撮像される様子を俯瞰した模式図を示している。また、この例では、第1参照画像における任意の画素pについて、第2処理部105により奥行値zp#が算出され、この画素pに対応する三次元点Pの位置座標が(Xp、Yp、Zp#)であることを示している。また、多視点画像のうち、第1参照画像及び第2近傍画像とは異なる画像の視点C5及びC6を模式的に示している。
図5に示すように、第2処理部105は、第1処理部103により奥行値zpが算出された第1参照画像の画素pについて、奥行値を探索する。具体的には、第2処理部105は、画素pの奥行値の候補となり得る候補値の全てに対して、画素pとその近傍の画素と間における相関値を算出し、候補値の中で最も高い相関を示すものを奥行値zp#とする。
ここで、第2処理部105は、奥行値を探索する範囲を、例えば、第1処理部103により算出された奥行値zpを含む所定の範囲とする。具体的には、第2処理部105は、奥行値zp±所定値αに含まれる範囲を、奥行値を探索する範囲とする。この場合の所定値αは、例えば、第1処理部103により算出された奥行値zpに含まれる誤差量に相当する値である。この場合、奥行値の探索の範囲が限定されるため、第2処理部105は探索する奥行の間隔を小さくして詳細に相関値を算出することができる。この場合、第2処理部105により算出される奥行値zp#は、第1処理部103により算出された奥行値zpより精度が高い値となり、画素pに対応する三次元点Pの位置のZ座標(Zp#)を、精度の高い値とすることが可能となる。
図1に戻り、出力部106は、第2処理部105により算出された画素ごとの奥行値の各々とカメラパラメータを用いて、多視点画像に撮像されている対象物体における三次元の位置座標を持つ三次元点群に変換して出力する。出力部106により変換された点群を用いることにより、対象物体における三次元形状モデルを生成することが可能である。
画像情報記憶部107は、多視点画像の画像情報及びそのカメラパラメータを記憶する。
ここで、第1の実施形態に係るステレオマッチング処理装置1が行う動作について図6を用いて説明する。図6は、第1の実施形態に係るステレオマッチング処理装置1が行う動作例を示すフローチャートである。
ステップS1:
画像情報取得部101は、多視点画像の画像情報を取得する。画像情報取得部101は、取得した画像情報を画像情報記憶部107に記憶させる。
ステップS2:
カメラパラメータ推定部102は、多視点画像の画像情報に基づいて、カメラパラメータを推定する。カメラパラメータ推定部102は、推定したカメラパラメータを、画像情報に対応付けて画像情報記憶部107に記憶させる。
ステップS3:
第1処理部103は、多視点画像から任意の第1参照画像を選択する。
ステップS4:
第1処理部103は、多視点画像から第1近傍画像を選択する。第1処理部103は、例えば、多視点画像のうち第1参照画像の視点に近い視点を有する画像を、第1近傍画像として選択する。
ステップS5:
第1処理部103は、第1参照画像及び第1近傍画像を用いてステレオマッチングを行うことにより、第1参照画像における画素ごとの奥行値を算出する。第1処理部103は算出した奥行値(第1奥行値)を選択部104に出力する。
ステップS6:
選択部104は、第1処理部103により算出された奥行値に対応する三次元点に基づいて、第2近傍画像を選択する。選択部104は、例えば、三次元点に対する視差角が所定の視差角の範囲内であり、尚且つ、視点から三次元点までの距離が、第1参照画像の視点C1から三次元点までの距離L1に対して所定の距離比の範囲内である画像を第2近傍画像として選択する。
ステップS7:
第2処理部105は、第1参照画像及び、選択部104により選択された第2近傍画像を用いてステレオマッチングを行うことにより、第1参照画像における画素ごとの奥行値(第2奥行値)を算出する。
ステップS8:
出力部106は、第2処理部105により奥行値が算出された画素を対応する三次元点の位置座標に変換する。
ステップS9:
ステレオマッチング処理装置1は、ステレオマッチングを終了させるか否かを判定する。ステレオマッチング処理装置1は、例えば、所定の終了条件を充足した場合、ステレオマッチングを終了させると判定する。所定の終了条件とは、例えば、全ての多視点画像において奥行値が算出された場合である。ステレオマッチング処理装置1は、ステレオマッチングを終了させないと判定した場合、ステップS3に示す処理に戻り、再び、多視点画像から第1参照画像を選択する処理を行う。
以上説明したように、第1の実施形態に係るステレオマッチング処理装置1は、第1処理部103により算出された奥行値(第1奥行値)に基づいて第2近傍画像を選択し、第2処理部105が第2近傍画像を用いて奥行値(第2奥行値)を算出する。これにより、第1の実施形態に係るステレオマッチング処理装置1は、第1処理部103により算出された奥行値に基づいて第2近傍画像を選択することができるため、精度の高い奥行値を算出することができる画像のペアを容易に選択することが可能である。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。以下の説明においては、上述した実施形態と異なる部分についてのみ説明し、同じ部分については同等の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態においては、カメラパラメータの誤差を低減させるために、複数の画像の奥行値を合成する。図7は、第2の実施形態に係るステレオマッチング処理装置1Aの構成例を示すブロック図である。ステレオマッチング処理装置1Aは、例えば、第3処理部108を備える。
第3処理部108は、第2参照画像を選択する。第2参照画像は、奥行値を算出する対象とする画像であって、第1参照画像とは異なる画像である。第3処理部108は、例えば、第1参照画像の視点C1の近傍に視点を有する画像を、第2参照画像として選択する。或いは、第3処理部108は、第1処理部103により算出された奥行値に基づいて、第2参照画像を選択するようにしてもよい。この場合、第3処理部108は、第1処理部103により算出された奥行値に対応する三次元点の可視性の判定を行い、当該三次元点が撮像された画像を第2参照画像として選択する。
また、第3処理部108は、第3近傍画像を選択する。第3近傍画像は、多視点画像のうち第2参照画像とは異なる画像であって、第2参照画像と組み合わせてステレオマッチング処理が行われる画像である。第3処理部108は、例えば、第1処理部103により第1近傍画像が選択される場合と同様に、第2参照画像と視点が近い画像を第3近傍画像として選択する。或いは、第3処理部108は、選択部104により第2近傍画像が選択される場合と同様に、第2参照画像の視点の位置、及び第1処理部103により算出された奥行値に対応する三次元座標の位置の相対的な位置関係に応じて、視差角γ及び距離Lが適切となる視点を有する画像を第3近傍画像として選択するようにしてよい。
第3処理部108は、第2参照画像及び第3近傍画像を用いてステレオマッチングを行うことにより第2参照画像における画素ごとの奥行値を算出する。なお、ステレオマッチングの手法としては、例えば、正規化相互相関法、位相限定相関法等があり、何れのものを用いてもよい。ここで、第3処理部108により算出される奥行値は、「第3奥行値」の一例である。
ここで、第2処理部105により算出された奥行値に対応する三次元点と、第3処理部108により算出された奥行値に対応する三次元点とは、実際には同じ物体であっても、同一の位置座標とはならない場合がある。この一因としては、第1参照画像、第1近傍画像、第2近傍画像、第2参照画像及び第3近傍画像の各々に推定されたカメラパラメータに推定誤差が含まれると考えられるためである。
そこで、出力部106は、第2処理部105により算出された画素ごとの奥行値に対応する三次元点の位置座標と、第3処理部108により算出された画素ごとの奥行値に対応する三次元点の位置座標とを合成して一つの三次元点の位置座標を生成し、生成した三次元点を出力する。出力部106は、例えば、両方の位置座標の平均値を算出することにより、一つの三次元点の位置座標を生成する。このように、平均値を用いることで、カメラパラメータの誤差が平均化され、三次元点の位置座標が精度よく算出することが可能となる。
なお、第3処理部108は、複数の第3近傍画像を選択してもよいし、第1処理部103や第2処理部105により既にステレオマッチングに用いられた第1近傍画像や第2近傍画像を、第3近傍画像として選択してもよい。
ここで、第2の実施形態の出力部106が行う処理について、図8を用いて説明する。図8は、第2の実施形態に係る出力部106が行う処理を説明する図である。図8では、視点C1から撮像領域E1が撮像され、視点C7から撮像領域E7が撮像され、視点C8から撮像領域E8が撮像され、そして視点C9から撮像領域E9が撮像される様子を俯瞰した模式図を示している。
この例では、視点C1から撮像領域E1が撮像された画像を第1参照画像とし、視点C7から撮像領域E7が撮像された画像を第2近傍画像とし、視点C8から撮像領域E8が撮像された画像を第2参照画像とし、視点C9から撮像領域E9が撮像された画像を第3近傍画像とする。
また、この例では、第2処理部105により第1参照画像における任意の画素の奥行値に対応する三次元点P(Xp、Yp、Zp#)を示している。また、第3処理部108により第2参照画像における任意の画素の奥行値に対応する三次元点P2(Xp2、Yp2、Zp2)を示している。
図8に示すように、出力部106は、第2処理部105により算出された画素ごとの奥行値に対応する三次元点Pと、第3処理部108により算出された画素ごとの奥行値に対応する三次元点P2とを合成して一つの三次元点の位置座標とする。
出力部106は、例えば、三次元点Pと三次元点P2とにおけるXY平面上の距離が、所定の距離未満にある場合に、三次元点Pと三次元点P2とを合成する。
出力部106は、三次元点の各座標値について単純加算平均することにより合成して一つの三次元点を生成する。この場合、三次元点P(Xp、Yp、Zp#)と三次元点P2(Xp2、Yp2、Zp2)とを合成した三次元点の位置座標は((Xp+Xp2)/2、(Yp+Yp2)/2、(Zp#+Zp2)/2)となる。或いは、出力部106は、三次元点の各座標値について重みづけを行った上で加算平均することにより合成して一つの三次元点の位置座標を生成するようにしてもよい。
図9は、第2の実施形態に係るステレオマッチング処理装置1Aが行う動作例を示すフローチャートである。本フローチャートにおけるステップS101〜S107、及びステップS112に示す処理は、図6のフローチャートにおけるステップS1〜S7及びステップS9に示す処理と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS108:
第3処理部108は、第1処理部103により算出された奥行値(第1奥行値)に基づいて、第2参照画像を選択する。
ステップS109:
第3処理部108は、多視点画像から第2参照画像とは異なる第3近傍画像を選択する。第3処理部108は、例えば、第2参照画像の視点と近い位置に視点を有する画像を第3近傍画像として選択する。
ステップS110:
第3処理部108は、第2参照画像及び第3近傍画像を用いてステレオマッチングを行うことにより、第2参照画像における画素ごとの奥行値(第3奥行値)を算出する。
ステップS111:
出力部106は、複数の三次元点を合成する。出力部106は、第2処理部105により奥行値が算出された画素を、対応する三次元点の位置座標に変換する。出力部106は、第3処理部108により奥行値が算出された画素を、対応する三次元点の位置座標に変換する。そして、第3処理部108は、これらの三次元点を合成して一つの三次元点を生成する。
以上説明したように、第2の実施形態に係るステレオマッチング処理装置1Aは、第1参照画像における画素ごとの三次元点と、第2参照画像における画素ごとの三次元点とを合成して一つの三次元点を生成する。このため、一般にカメラパラメータに推定誤差がある場合には三次元点の精度が劣化するが、第2の実施形態に係るステレオマッチング処理装置1Aでは、複数の画像から算出した三次元点を合成することで、カメラパラメータの誤差を低減することが可能である。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。以下の説明においては、上述した実施形態と異なる部分についてのみ説明し、同じ部分については同等の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、奥行値を算出することによる処理負荷を軽減させるために、第1処理部103が探索する奥行値の範囲(以下、探索範囲という)を限定する。図10は、第3の実施形態に係るステレオマッチング処理装置1Bの構成例を示すブロック図である。ステレオマッチング処理装置1Bは、例えば、探索範囲決定部109を備える。
探索範囲決定部109は、ステレオマッチングを行う画像のカメラパラメータに基づいて、探索範囲を決定する。探索範囲決定部109は、決定した探索範囲を、第1処理部103に出力する。
探索範囲決定部109は、第1処理部103により選択された第1参照画像及び第1近傍画像のカメラパラメータに基づいて、奥行値の範囲(探索範囲)を決定する。探索範囲を限定することにより、奥行値の算出に伴う処理負荷を軽減させることが可能となる。
第1処理部103は、探索範囲決定部109により決定された探索範囲において奥行値を探索する。具体的には、第1処理部103は、第1参照画像における画素pの奥行値を、探索範囲の所定の候補値と仮定し、その仮定した全て候補値におけるマッチングスコアを算出し、算出した仮定した全ての候補値の中で最も高いスコアを示すものを奥行値とする。
ステレオマッチングにおいては、原理的に、奥行の探索の刻み幅(間隔)を細かく(小さく)する程、奥行値の精度を高めることが可能である。しかしながら、探索の刻み幅を無限に細かくして、尚且つ、広い探索範囲で探索を行おうとすると計算量が膨大となってしまうため現実的ではない。このため、例えば、探索範囲と探索の刻み幅とをトレードオフの関係として、計算量の上限を超えないようにすることが考えられる。この場合、探索範囲が狭い程、刻み幅を細かく計算することができることから、奥行値の精度を高めることが可能となる。本実施形態では、探索範囲決定部109により探索範囲を限定し、探索の刻み幅が粗くなりすぎないようにすることにより、奥行値を精度よく算出できるようにする。
ここで、探索範囲決定部109が行う処理について、図11を用いて説明する。図11は、第3の実施形態に係る探索範囲決定部109が行う処理を説明する図である。図11では、視点C1から撮像領域E1が撮像され、視点C2から撮像領域E2が撮像される様子を俯瞰した模式図を示している。この例では、視点C1から撮像領域E1が撮像された画像を第1参照画像とし、視点C2から撮像領域E2が撮像された画像を第1近傍画像とする。
図11に示すように、探索範囲決定部109は、例えば、撮像領域E1とE2とが共通する領域である撮像領域E12に基づいて、探索範囲を決定する。具体的に、探索範囲決定部109は、撮像領域E12におけるz軸方向(奥行方向)の最大値Dmax(*、*、zmax)、及び最小値Dmin(*、*、zmin)を算出する。ここで、「*」は任意の座標値を示す。探索範囲決定部109は、算出した「zmin」から「zmax」までの範囲を探索範囲として決定する。つまり、探索範囲決定部109は、第1参照画像と第1近傍画像との両方に撮像されている物体が取り得る奥行値の範囲に探索範囲を決定する。
以上説明したように、第3の実施形態に係るステレオマッチング処理装置1Bは、第1処理部103が探索する探索範囲を限定する探索範囲決定部109を備えるため、奥行値となり得る全ての候補に対して相関値を算出する必要がなくなり、奥行値の算出に伴う処理を軽減させることが可能である。
(第3の実施形態の変形例1)
次に、第3の実施形態の変形例1について説明する。本変形例では、探索範囲決定部109が第1参照画像の画素の探索範囲に基づいて、第1参照画像の探索範囲を限定する。
本変形例の探索範囲決定部109が行う処理について、図12及び図13を用いて説明する。図12は、第3の実施形態の変形例1に係る探索範囲決定部109が行う処理を説明する図である。図12では、視点C1から撮像領域E1が撮像され、視点C2から撮像領域E2が撮像される様子を俯瞰した模式図を示している。
この例では、視点C1から撮像領域E1が撮像された画像を第1参照画像とし、視点C2から撮像領域E2が撮像された画像を第1近傍画像とする。
図12に示すように、探索範囲決定部109は、視線ベクトルV1が、撮像領域E2と交差する範囲(以下、交差範囲という)を探索範囲とする。ここで、視線ベクトルV1は、視点C1と、第1参照画像における任意の画素とを通るベクトルである。具体的に、探索範囲決定部109は、交差範囲におけるz軸方向(奥行方向)の最小値Dmin(*、*、zmin)、及び最大値Dmax(*、*、zmax)を算出する。探索範囲決定部109は、算出した最小値Dminから最大値Dmaxまでの間、つまり、「zmin」から「zmax」までの範囲を探索範囲として決定する。
或いは、探索範囲決定部109は、最大値Dmaxから最小値Dminまでの間が広すぎて探索範囲の全てについて詳細に相関値を算出することが困難である場合には、最大値Dmaxから最小値Dminまでの間の一部の範囲を探索範囲として決定してもよい。例えば、探索範囲決定部109は、D1(*、*、zave−α)からD2(*、*、zave+β)の間、つまり「zave−α」から「zave+β」までの範囲を探索範囲として決定する。ここで、zaveは探索範囲の平均値、α及びβは正の実数値である。探索範囲決定部109は、ステレオマッチング処理装置1(1A、1B)の計算処理の処理能力や、最大値Dmaxから最小値Dminまでの範囲の大きさ等に応じて、α及びβを任意に決定してよい。
探索範囲決定部109は、第1参照画像における全ての画素について、上述した方法により最大値Dmax及び最小値Dminを算出し、探索範囲を決定する。これにより、第1参照画像における画素それぞれに適する探索範囲を決定することができるため、全ての画素について精度よく奥行値を計算することが可能である。
上記では、探索範囲決定部109は、第1参照画像における全ての画素について最大値Dmax及び最小値Dminを算出する場合を例示して説明したが、これに限定されない。例えば、探索範囲決定部109は、第1参照画像において選択した特定の画素について最大値Dmax及び最小値Dminを算出するようにしてもよい。
図13は、第3の実施形態の変形例1に係る奥行値を算出する画素の例を示す図である。図13では、第1参照画像を模式的に示している。また、この例では、画像の位置を示す座標系として、uv座標系を示している。このuv座標系においては、第1参照画像における左上の点を原点とし、画像の横方向をu軸、画像の縦方向をv軸として示している。
この場合、図13に示すように、例えば、探索範囲決定部109は、第1参照画像を縦及び横に四分割する直線の交点に対応する画素p10〜p18の各々について、奥行値の最大値Dmaxや最小値Dminをそれぞれ抽出する。例えば、探索範囲決定部109は、抽出した複数の奥行値の平均値、最大値及び最小値に基づいて、画素ごとの探索範囲を決定する。例えば、探索範囲決定部109は、探索範囲の上限を((平均値)+(最大値−最小値)×変数)とし、探索範囲の下限を((平均値)−(最大値−最小値)×変数)とする。ここでの変数は0.5以下の任意の正の実数である。これにより、最小値から最大値までの範囲が広すぎて、全ての範囲で奥行値を算出しようとした場合に、奥行値が精度よく算出できないことがあり得る場合であっても、範囲を狭めることにより奥行値を精度よく算出することが可能となる。
そして、探索範囲決定部109は、画素p10〜p18の各々について算出した画素ごとの探索範囲の上限及び探索範囲の下限値のうち、最大の値を第1参照画像における探索範囲の上限、最小の値を探索範囲の下限とする。或いは、算出した値のうち最大の値及び最小の値の各々に所定のマージンを付加した値を、探索範囲の上限及び下限としてもよい。これにより、探索範囲決定部109は、第1参照画像における全ての画素について探索範囲を決定する場合よりも、探索範囲を算出する処理負荷を軽減させることが可能である。
なお、上記では、第1参照画像において9個の点の画素を選択する場合を例示して説明したが、これに限定されることはなく、探索範囲決定部109は、この例示よりも多くの画素を選択してもよいし、この例示よりも少ない個数の画素を選択してもよい。また、探索範囲決定部109は、第1参照画像における任意の位置にある画素を選択してよい。
以上説明したように、第3の実施形態の変形例1に係るステレオマッチング処理装置1Bは、第1参照画像における画素の方向を示す視線ベクトルV1と、第1近傍画像の撮像領域E2とに基づいて、探索範囲を決定する。これにより、第1参照画像における画素ごとに、探索範囲を決定することができ、精度よく奥行値を算出することが可能となる。また、第1参照画像において選択された画素の探索範囲に基づいて、第1参照画像の全体の探索範囲を決定することができ、処理負荷を増加させることなく、精度よく奥行値を算出することが可能となる。
(第3の実施形態の変形例2)
次に、第3の実施形態の変形例2について説明する。本変形例では、探索範囲決定部109が予め定められた探索範囲の上限に基づいて、探索範囲を限定する。
本変形例の探索範囲決定部109が行う処理について、図14を用いて説明する。図14は、第3の実施形態の変形例2に係る探索範囲決定部109が行う処理を説明する図である。図14では、図12同様に、視点C1から撮像領域E1が撮像され、視点C2から撮像領域E2が撮像される様子を俯瞰した模式図を示している。また、視点C1から撮像領域E1が撮像された画像を第1参照画像とし、視点C2から撮像領域E2が撮像された画像を第1近傍画像とする。
図14に示すように、探索範囲決定部109は、予め定められた探索範囲の上限である上限値Dmaxth(*、*、zmaxth)を上限として、探索範囲を決定する。
これにより、第3の実施形態の変形例2に係るステレオマッチング処理装置1Bでは、第1参照画像における光学中心に対応する視線ベクトルV1と、第1近傍画像における光学中心に対応する視線ベクトルV2とがほぼ平行となる位置関係である場合、撮像領域E1とE2の共通領域における奥行方向の最大値が無限大となる場合であっても、上限値Dmaxthを上限とすることができる。なお、ここでの上限値Dmaxthは、ステレオマッチング処理装置1(1A、1B)の計算処理の処理能力等に応じて、任意に決定されてよい。
(第3の実施形態の変形例3)
次に、第3の実施形態の変形例3について説明する。本変形例では、探索範囲決定部109が視差角に基づいて探索範囲を限定する。
本変形例の探索範囲決定部109が行う処理について、図15を用いて説明する。図15は、第3の実施形態の変形例3に係る探索範囲決定部109が行う処理を説明する図である。図15では、図14同様に、視点C1から撮像領域E1が撮像され、視点C2から撮像領域E2が撮像される様子を俯瞰した模式図を示している。また、この例では、視点C1から撮像領域E1が撮像された画像を第1参照画像とし、視点C2から撮像領域E2が撮像された画像を第1近傍画像とする。
図15に示すように、探索範囲決定部109は、予め定められた視差角の閾値である視差角閾値θthに基づいて、探索範囲を決定する。具体的には、探索範囲決定部109は、第1参照画像の光学中心に対応する視線ベクトルV1(光軸)と、上限値Dmaxthとが交差する点qについて、視線ベクトルV1と、視点C2及び点qを通るベクトルMとの間のなす角度(視差角)が視差角閾値θth未満である場合、探索範囲を「範囲なし」、つまり0(ゼロ)とする。ここで、点qは、「奥行上限点」の一例である。
探索範囲が0(ゼロ)である場合、第1処理部103は奥行値を算出しない。つまり、第1処理部103は奥行値を探索する処理を行わない。なお、ここでの視差角閾値θthは、ステレオマッチング処理装置1(1A、1B)の計算処理の処理能力等に応じて、任意に決定されてよい。
これにより、第3の実施形態の変形例3に係るステレオマッチング処理装置1Bでは、奥行値を精度よく算出することが困難となる所定の条件を充足する場合に、奥行値を探索しないようにすることができ、奥行値を探索する処理負荷を軽減させることが可能である。ここで所定の条件とは、予め定めた上限値Dmaxthを定めた場合において、画素の奥行値が上限値Dmaxthの位置にあると仮定した場合、視点C1及びC2に対するその画素の視差角が所定の視差角閾値θth未満である場合である。この場合、視差角が小さすぎるため、奥行値を精度よく算出することが困難である。
(第3の実施形態の変形例4)
次に、第3の実施形態の変形例4について説明する。本変形例では、探索範囲決定部109がSfMの結果に基づいて探索範囲を限定する。
本変形例の探索範囲決定部109が行う処理について、図16を用いて説明する。図16は、第3の実施形態の変形例4に係る探索範囲決定部109が行う処理を説明する図である。図16では、視点C1から撮像領域E1が撮像された画像を第1参照画像とし、第1参照画像についてSfMから出力された三次元点の点群を俯瞰した模式図を示している。
図16に示すように、探索範囲決定部109は、SfMから出力された三次元点の点群のうち、奥行方向(Z軸方向)において最小となる最小値Dmin(*、*、Zmin)、及びZ軸方向において最大となる最大値Dmax(*、*、Zmax)を算出する。探索範囲決定部109は、算出した最小値Dminから最大値Dmaxまでの間、つまり、「zmin」から「zmax」までの範囲、或いは「zmin」から「zmax」までの範囲に所定のマージンを付与した範囲を探索範囲として決定する。ここでのマージンは、ステレオマッチング処理装置1(1A、1B)の計算処理の処理能力や、最大値Dmaxから最小値Dminまでの範囲の大きさ等に応じて決定してよい。例えば、探索範囲決定部109は、「zmax」のs倍から「zmin」の1/s倍を探索範囲とする。ここで、sは、1以上の任意の実数である。
以上説明したように、第3の実施形態の変形例4に係るステレオマッチング処理装置1Bでは、SfMの結果を用いる。これにより、第3の実施形態の変形例4に係るステレオマッチング処理装置1Bでは、容易に探索範囲を決定することが可能となる。
(第3の実施形態の変形例5)
次に、第3の実施形態の変形例5について説明する。本変形例では、探索範囲決定部109が探索範囲を更新させる。
本変形例の探索範囲決定部109が行う処理について、図17を用いて説明する。図17は、第3の実施形態の変形例5に係る探索範囲決定部109が行う処理を説明する図である。図17では、視点C1から撮像された第1参照画像について、ステレオマッチングの結果出力された三次元点の点群を俯瞰した模式図を複数示している。図17の左側には、最初の探索範囲F1でステレオマッチングが行われた結果、出力された三次元点の点群を示している。図17の中央には、更新された探索範囲F2を示している。図17の右側には、最初の探索範囲F1でステレオマッチングが行われた結果、及び更新された探索範囲F2でステレオマッチングが行われた結果、出力された三次元点の点群を示している。
図17に示すように、探索範囲決定部109は、最初に探索範囲F1を決定する。探索範囲決定部109は、上述した第3の実施形態及びその変形例で説明した何れの方法を用いて最初の探索範囲F1を決定してもよい。この場合、第1処理部103は、探索範囲決定部109により決定された探索範囲F1の範囲で奥行値を算出する。
すでに述べたように、ステレオマッチング処理装置1(1A、1B)は、ステレオマッチングを終了させる所定の終了条件を充足するまで、第1処理部103による奥行値の算出を繰り返し行う(図6のステップS9、及び図9のステップS112)。
2回目以降に第1処理部103による奥行値の算出が行われる場合、探索範囲決定部109は、前回以前に第1処理部103により算出された奥行値に対応する三次元点の点群の位置座標に基づいて、探索範囲を更新する。探索範囲決定部109は、例えば、三次元点の点群の位置座標の最小値から最大値までの範囲に、所定のマージンを付加させた範囲を、更新した探索範囲とする。この場合、探索範囲決定部109は、最初の探索範囲F1よりも、更新した探索範囲F2の方が小さい場合に、探索範囲を更新するようにしてもよい。この場合、探索範囲F2は、「他の探索範囲」の一例である。
以上説明したように、第3の実施形態の変形例5に係るステレオマッチング処理装置1Bでは、探索範囲を更新させる。これにより、第3の実施形態の変形例5に係るステレオマッチング処理装置1Bでは、探索範囲を狭めることにより、奥行値の算出に伴う処理負荷を軽減させたり、算出する奥行値の精度を高めたりすることが可能となる。
上述した実施形態におけるステレオマッチング処理装置1(1A、1B)の全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1、1A、1B…ステレオマッチング処理装置
101…画像情報取得部
102…カメラパラメータ推定部
103…第1処理部
104…選択部
105…第2処理部
106…出力部
107…画像情報記憶部
108…第3処理部
109…探索範囲決定部

Claims (16)

  1. 対象物体が互いに異なる撮像位置から撮像された複数の画像を用いて前記対象物体の奥行値を算出するステレオマッチング処理装置であって、
    前記複数の画像における第1参照画像と前記第1参照画像とは異なる第1近傍画像とのステレオマッチングを行うことにより、前記第1参照画像における画素ごとの奥行値である第1奥行値を算出する第1処理部と、
    前記第1奥行値に基づいて、前記複数の画像における前記第1参照画像とは異なる第2近傍画像を選択する選択部と、
    前記第1参照画像と前記第2近傍画像とのステレオマッチングを行うことにより前記第1参照画像における画素ごとの奥行値である第2奥行値を算出する第2処理部
    を備えることを特徴とするステレオマッチング処理装置。
  2. 前記第1参照画像及び前記第1近傍画像の各々のカメラパラメータにおける撮像位置及び撮像方向に基づいて、前記第1奥行値の探索を行う探索範囲を決定する探索範囲決定部
    を更に備え、
    前記第1処理部は、前記探索範囲決定部により決定された前記探索範囲の範囲で第1奥行値を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のステレオマッチング処理装置。
  3. 前記探索範囲決定部は、前記第1参照画像の撮像領域と前記第1近傍画像の撮像領域とが共通する範囲に基づいて、前記探索範囲を決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載のステレオマッチング処理装置。
  4. 前記探索範囲決定部は、前記第1参照画像の撮像位置及び前記第1参照画像における任意の画素を通る視線ベクトルが、前記第1近傍画像の撮像領域と交差する領域に基づいて、前記探索範囲を決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載のステレオマッチング処理装置。
  5. 前記探索範囲決定部は、SfM(Structure from Motion)に、前記複数の画像を入力することにより得られる三次元点群に対応する前記第1参照画像の画素の奥行値に基づいて、前記探索範囲を決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載のステレオマッチング処理装置。
  6. 前記探索範囲決定部は、前記第1参照画像の撮像領域の一部を前記探索範囲とした場合において、前記第1処理部により算出された前記第1奥行値に基づいて決定される他の探索範囲が、前記探索範囲よりも狭い範囲である場合、前記他の探索範囲を前記探索範囲として更新する
    ことを特徴とする請求項2に記載のステレオマッチング処理装置。
  7. 前記探索範囲決定部は、前記第1参照画像の撮像位置、及び前記第1参照画像の撮像領域において奥行値が所定の上限値となる奥行上限点を通る視線ベクトルと、前記第1近傍画像の撮像位置及び前記第1近傍画像の撮像領域において前記奥行上限点に対応する位置を通る視線ベクトルとの間の視差角が、所定の視差角閾値未満である場合、前記探索範囲を範囲なしとする
    ことを特徴とする請求項2に記載のステレオマッチング処理装置。
  8. 前記選択部は、前記第1奥行値に対応する三次元点及び前記複数の画像の各々の撮像位置を通るベクトル群のうち、前記第1参照画像の撮像位置を通るベクトルとの間の角度が、所定の範囲内であるベクトルに対応する撮像位置で撮像された画像を、前記第2近傍画像として選択する
    請求項1から請求項7の何れか一項に記載のステレオマッチング処理装置。
  9. 前記選択部は、前記第1奥行値に対応する三次元点から前記第1参照画像の撮像位置までの距離、及び前記三次元点から前記複数の画像の各々の撮像位置までの距離に基づいて、前記第2近傍画像を選択する
    請求項1から請求項8の何れか一項に記載のステレオマッチング処理装置。
  10. 前記選択部は、第1参照画像における画素ごとに、前記第2近傍画像を選択する
    請求項1から請求項9の何れか一項に記載のステレオマッチング処理装置。
  11. 前記選択部は、第1参照画像ごとに、前記第2近傍画像を選択する
    請求項1から請求項9の何れか一項に記載のステレオマッチング処理装置。
  12. 前記選択部は、前記第1参照画像における所定の代表画素、及び所定の代表奥行値に基づいて、前記第2近傍画像を選択する
    請求項11に記載のステレオマッチング処理装置。
  13. 前記選択部は、前記代表画素を前記第1参照画像における光学中心に対応する画素とし、前記代表奥行値を前記第1参照画像において算出された複数の前記第1奥行値の中央値として、前記第2近傍画像を選択する
    請求項12に記載のステレオマッチング処理装置。
  14. 前記複数の画像のうち前記第1参照画像とは異なる第2参照画像、及び前記複数の画像に含まれる前記第2参照画像とは異なる第3近傍画像を用いてステレオマッチングを行うことにより、第2参照画像における画素ごとの奥行値である第3奥行値を算出する第3処理部
    を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項13の何れか一項に記載のステレオマッチング処理装置。
  15. 対象物体が互いに異なる撮像位置から撮像された複数の画像を用いて前記対象物体の奥行値を算出するステレオマッチング処理方法であって、
    第1処理部が、前記複数の画像における第1参照画像と前記第1参照画像とは異なる第1近傍画像とのステレオマッチングを行うことにより、前記第1参照画像における画素ごとの奥行値である第1奥行値を算出する第1処理工程と、
    選択部が、前記第1奥行値に基づいて、前記複数の画像における前記第1参照画像とは異なる第2近傍画像を選択する選択工程と、
    第2処理部が、前記第1参照画像と前記第2近傍画像とのステレオマッチングを行うことにより前記第1参照画像における画素ごとの奥行値である第2奥行値を算出する第2処理工程
    を含むことを特徴とするステレオマッチング処理方法。
  16. 対象物体が互いに異なる撮像位置から撮像された複数の画像を用いて前記対象物体の奥行値を算出するステレオマッチング処理装置としてコンピュータを動作させるプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記複数の画像における第1参照画像と前記第1参照画像とは異なる第1近傍画像とのステレオマッチングを行うことにより、前記第1参照画像における画素ごとの奥行値である第1奥行値を算出する第1処理手段と、
    前記第1奥行値に基づいて、前記複数の画像における前記第1参照画像とは異なる第2近傍画像を選択する選択手段と、
    前記第1参照画像と前記第2近傍画像とのステレオマッチングを行うことにより前記第1参照画像における画素ごとの奥行値である第2奥行値を算出する第2処理手段
    として動作させるためのプログラム。
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