JP2019221127A - 磁石埋込型モータおよびその製造方法 - Google Patents

磁石埋込型モータおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019221127A
JP2019221127A JP2019040557A JP2019040557A JP2019221127A JP 2019221127 A JP2019221127 A JP 2019221127A JP 2019040557 A JP2019040557 A JP 2019040557A JP 2019040557 A JP2019040557 A JP 2019040557A JP 2019221127 A JP2019221127 A JP 2019221127A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soft magnetic
magnetic material
bridge portion
outer peripheral
rotor core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019040557A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7156097B2 (ja
Inventor
文隆 吉永
Fumitaka Yoshinaga
文隆 吉永
彬 山下
Akira Yamashita
彬 山下
愛理 上村
Airi Uemura
愛理 上村
一昭 芳賀
Kazuaki Haga
一昭 芳賀
健祐 小森
Kensuke Komori
健祐 小森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to US16/431,982 priority Critical patent/US11177725B2/en
Priority to CN201910486228.9A priority patent/CN110620482B/zh
Publication of JP2019221127A publication Critical patent/JP2019221127A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7156097B2 publication Critical patent/JP7156097B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

【課題】モータの強度を高めつつ、モータの出力を向上することができる磁石埋込型モータを提供する。【解決手段】磁石埋込型のモータ1のロータ3は、軟磁性材料からなる複数の金属箔30aを、ロータ3の回転軸方向に沿って積層したロータコア30を備えている。ロータコア30には、回転軸方向に沿って貫通した複数の貫通孔32A,32Bが形成され、複数の貫通孔32A,32Bは、磁石5が埋設された貫通孔32Aを有している。ロータコア30には、内部ブリッジ部36と、外周ブリッジ部38と、が形成され、ロータコア30のうち、内部ブリッジ部36または外周ブリッジ部38の少なくとも一方のブリッジ部は、アモルファス系軟磁性材料からなり、それ以外の部分は、ナノ結晶系軟磁性材料からなる。【選択図】図2

Description

本発明は、コイルが巻回されたステータと、ステータに対して回転軸周りに回転自在に設けられたロータと、を備えた磁石埋込型モータおよびその製造方法に関する。
従来から、コイルが巻回されたステータと、ステータに対して回転軸周りに回転自在に設けられたロータと、を備えたモータが利用されている。これらのモータのうち、磁石埋込型モータ(IPM)は、回転シャフトが挿通されたロータコアを備えており、ロータコアには軸方向に沿って貫通した貫通孔が設けられている。これらの貫通孔には、磁石が配置され、エポキシ系樹脂等からなる封止材によりスロット内に埋設されている(例えば特許文献1参照)。
上述したロータコアに、貫通孔を設けた場合、ロータコアには、隣接する貫通孔同士の間に延在する内部ブリッジ部と、ロータの外周面側に位置する貫通孔とロータの外周面との間に位置する外周ブリッジ部とが、形成されている。このような内部ブリッジ部と外周ブリッジ部は、他の部分に比べて機械的強度が低い。そこで、これらのブリッジ部(内部ブリッジ部および外周ブリッジ部)を塑性変形するように押圧加工することにより、これらのブリッジ部を加工硬化させている(例えば特許文献2参照)。
特開2017−147810号公報 特開2015−27150号公報
ところで、上述したロータコアの貫通孔は、埋設された磁石からの磁束が、ブリッジ部に過度に流れることが低減され、主にブリッジ部を除く部分で、磁石からの磁束がステータに向かって流れるように形成されている。これにより、モータの出力特性を高めることができる。
しかしながら、特許文献2のように、ブリッジ部を加工硬化させた場合、確かに、ブリッジ部の機械的強度は増加するが、ブリッジ部を流れる磁気特性は、その他の部分と変わらないため、モータの出力特性をさらに高めることが難しい。これに加え、ブリッジ部を塑性変形させるため、製造段階で、ブリッジ部が損傷するおそれがある。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、モータの強度を高めつつ、モータの出力を向上することができる磁石埋込型モータと、これを安定して製造することができる製造方法を提供することにある。
前記課題を鑑みて、本発明に係る磁石埋込型モータ(以下、「モータ」という)は、コイルが巻回されたステータと、前記ステータの内側に回転自在に配置されたロータと、を備えた磁石埋込型モータであって、前記ロータは、軟磁性材料からなる複数の金属箔を、前記ロータの回転軸方向に沿って積層したロータコアを備えており、前記ロータコアには、前記回転軸方向に沿って貫通した複数の貫通孔が形成され、前記複数の貫通孔は、磁石が埋設された貫通孔を有しており、前記ロータコアには、隣接する前記貫通孔同士の間に延在する内部ブリッジ部と、前記ロータコアの外周面側に位置する前記貫通孔と前記ロータコアの外周面との間に位置する外周ブリッジ部と、が形成されており、前記ロータコアのうち、前記内部ブリッジ部または前記外周ブリッジ部の少なくとも一方のブリッジ部は、アモルファス系軟磁性材料からなり、それ以外の部分は、ナノ結晶系軟磁性材料からなることを特徴とする。
本発明によれば、ロータコアのブリッジ部は、他の部分に比べて構造的な強度が低いところ、ナノ結晶系軟磁性材料よりも材料の強度が高いアモルファス系軟磁性材料からなるので、ブリッジ部の強度を高めることができる。これにより、ロータを高速回転させた際に、ブリッジ部の損傷が抑制され、ロータの耐久性が向上する。さらに、ナノ結晶系軟磁性材料に比べて、アモルファス系軟磁性材料の方が、飽和磁化が低いので、ブリッジ部を除く部分で、磁石からの磁束がステータに向かって流れ易いため、モータの出力特性を高めることができる。
ここで、内部ブリッジ部または外周ブリッジ部の少なくとも一方のブリッジ部が、アモルファス系軟磁性材料であればよいが、より好ましい態様としては、前記外周ブリッジ部が、アモルファス系軟磁性材料からなる。すなわち、この態様では、外周ブリッジ部が、アモルファス系軟磁性材料であれば、内部ブリッジ部は、アモルファス系軟磁性材料またはナノ結晶系軟磁性材料のいずれであってもよい。
モータを駆動した際には、コイルが巻回されたステータが発熱し、この発熱した熱により、ロータ(具体的にはロータコア)の外周面も加熱される。この態様によれば、外周ブリッジ部は、アモルファス系軟磁性材料であり、アモルファス系軟磁性材料は、ナノ結晶系軟磁性材料に比べて温度上昇に伴い飽和磁束密度が大きく低下する材料である。したがって、モータを駆動することにより、ロータコアの外周面が高温域まで昇温されたとしても、外周ブリッジ部を介して磁束が流れることが制限され、外周ブリッジ部を除く部分で、磁束がステータに向かって流れ易い。このような結果、モータのロータコアが高温域に到達しても、モータの出力が低下することを抑えることができる。
本発明に係るモータの製造方法は、コイルが巻回されたステータと、前記ステータの内側に回転自在に配置されたロータと、を備えた磁石埋込型モータの製造方法であって、アモルファス系軟磁性材料からなり、前記ロータのロータコアの形状に応じた金属箔であって、磁石を埋設するための貫通孔を含む複数の貫通孔が形成された金属箔を準備する工程と、準備した前記金属箔に対して、隣接する前記貫通孔同士の間に延在する内部ブリッジ部と、金属箔の外周側に位置する前記貫通孔と金属箔の外周との間に位置する外周ブリッジ部と、の少なくとも一方のブリッジ部を選択し、選択した前記ブリッジ部を除く部分を加熱して、前記選択したブリッジ部を前記アモルファス系軟磁性材料に維持しつつ、前記加熱した部分を前記アモルファス系軟磁性材料からナノ結晶系軟磁性材料に変質させる工程と、変質させた金属箔を、前記ロータの回転軸方向に沿って積層し、前記貫通孔に磁石を埋設し、前記ロータコアを製造する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、得られたロータコアのブリッジ部は、構造的に脆弱であるところ、ブリッジ部を、ナノ結晶系軟磁性材料よりも材料の強度が高いアモルファス系軟磁性材料に維持するので、ブリッジ部の強度を高めることができる。また、局所的な加熱により、ブリッジ部以外の部分をナノ結晶系軟磁性材料に変質させるため、ブリッジ部を塑性変形させることなく、簡単にその強度を高めることができる。このようにブリッジ部の強度を高めることができるため、その後、金属箔を積層する際、磁石を埋設する際に、磁石の接触によるブリッジ部の変形等を回避することができる。
また、ブリッジ部の強度が向上することにより、得られたロータを高速回転させたとしても、ブリッジ部の損傷が抑制され、ロータの耐久性が向上する。さらに、ナノ結晶系軟磁性材料に比べて、アモルファス系軟磁性材料の方が、飽和磁化が低いので、ブリッジ部を除く部分で、磁石からの磁束がステータに向かって流れ易いため、モータの出力特性を高めることができる。
ここで、前記加熱した部分をアモルファス系軟磁性材料からナノ結晶系軟磁性材料に変質させる工程において、選択したブリッジ部をアモルファス系軟磁性材料に維持することができるのであれば、内部ブリッジ部または外周ブリッジ部のいずれのブリッジ部を選択してもよい。しかしながら、より好ましい態様としては、前記変質させる工程において、前記選択したブリッジ部が、前記外周ブリッジ部である。すなわち、この態様では、変質工程において、外周ブリッジ部をアモルファス系軟磁性材料のままとし、ナノ結晶系軟磁性材料に変質させない。
モータを駆動した際には、コイルが巻回されたステータが発熱し、この発熱した熱により、ロータ(具体的にはロータコア)の外周面も加熱される。この態様によれば、製造されたモータのロータコアの外周ブリッジ部は、アモルファス系軟磁性材料であり、アモルファス系軟磁性材料は、ナノ結晶系軟磁性材料に比べて温度上昇に伴い飽和磁束密度が大きく低下する材料である。したがって、モータを駆動することにより、ロータコアの外周面が高温域まで昇温されたとしても、外周ブリッジ部を介して磁束が流れることを制限し、外周ブリッジ部を除く部分で、磁束がステータに向かって流れ易い。このような結果、モータのロータコアが高温域に到達しても、モータの出力が低下することを抑えることができる。
本発明に係るにモータによれば、モータの強度を高めつつ、モータの出力を向上することができる。また、本発明に係るにモータの製造方法によれば、このような特性を有したモータを簡単に製造することができる。
実施形態に係る埋込磁石型モータを示す平面図である。 図1に示す埋込磁石型モータの1/8モデルを示す拡大平面図である。 図1に示すロータの模式的斜視図である。 図1に示す埋込磁石型モータの製造方法を説明するための模式的斜視図である。 図1に示す埋込磁石型モータの製造方法を説明するための模式的斜視図である。 実施例1,2および比較例1,2のモデルに係る埋込磁石型モータの最大トルクの結果を示したグラフである。 実施例4および比較例3,4のモデルに係る埋込磁石型モータにおいて、23℃、160℃のときのモータの最大トルクの結果を示したグラフである。 23℃、160℃におけるナノ結晶系軟磁性材料およびアモルファス系軟磁性材料の飽和磁束密度を示したグラフである。 23℃、160℃における磁石の残留磁束密度を示したグラフである。
以下、図面を参照して本発明に係る埋込磁石型モータおよびその製造方法を説明する。
1.埋込磁石型モータ1について
図1は、実施形態に係る埋込磁石型モータ(IPM:Interior Permanent Magnet)1を示す平面図であり、図2は、図1に示す埋込磁石型モータ1の1/8モデルを示す拡大平面図である。図3は、図1に示すロータ3の模式的斜視図である。
埋込磁石型モータ(以下、モータという)1は、例えばハイブリッド自動車や電気自動車の駆動源として用いられものでありコイル7が巻回されたステータ2と、ステータ2の内側に回転自在に配置されたロータ3と、を備えている。
ステータ2は、電磁鋼板または後述するナノ結晶系軟磁性材料からなる円環状に形成されたステータ鉄心6と、ステータ鉄心6に巻回された複数のコイル7とから構成されている。コイル7は、集中巻または分布巻などによりステータ2の内周側で等間隔に配置され、コイル7が通電されるとロータ3を回転させるための回転磁界が生じる。
ロータ3は、ロータコア30と、ロータコア30の中央に形成された軸孔31に挿通される回転シャフト4と、ロータコア30に形成された複数の貫通孔32Aに埋設された複数の磁石5(5L,5M,5R)と、を備えている。回転シャフト4は、金属製であり、ロータコア30の軸孔31に挿通された状態で、かしめ等によりロータコア30に固定されている。
各磁石5は、永久磁石であり、直方体状を呈している。磁石5の側面は、長辺と短辺とを有する矩形状である。図1に示すように、磁石5は、ロータ3の回転方向(図1に示す矢印方向)に沿って所定の規則で配置されている。具体的には、図2に示すように、ロータ3の回転方向に沿って45°毎に、左磁石5L、中磁石5M、及び右磁石5Rとからなる磁石組10が配置されている。各磁石5は、左磁石5L、中磁石5M及び右磁石5Rのいずれかに該当する。また、中磁石5Mの両側に配置された左磁石5Lと右磁石5Rとは、磁石5に対して、説明の便宜上、図示した位置を示すものであり、中磁石5Mに対して、一方側および他方側に、磁石5が配置されていればよい。
また、磁石組10のうち、中磁石5Mのステータ2に隣接する側がN極、その反対側がS極である。そして、左磁石5L及び右磁石5Rは、中磁石5Mと隣接する磁極との間で極性が互いに逆になるようにそれぞれ配置されている。すなわち、左磁石5Lは、中磁石5MのN極よりもS極に近いため、その中磁石5Mに隣接する側がN極になっている。同様に、右磁石5Rは、中磁石5MのN極よりもS極に近いため、その中磁石5Mに隣接する側もN極になっている。
磁石5は、ロータコア30に設けられた貫通孔(磁石スロット)32Aの内部に嵌め込まれ、その左右両端に樹脂11が充填されている。樹脂11としては、成形性と耐熱性に優れた熱硬化性樹脂が用いられる。熱硬化性樹脂としては、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂等を用いることができる。なお、磁石5には、ネオジムと鉄とホウ素を主成分とするネオジム磁石、サマリウムとコバルトを主成分とするサマリウムコバルト磁石等の希土類磁石が用いられる。これ以外にフェライト磁石、アルニコ磁石等を用いてもよい。
ロータコア30は、軟磁性材料からなる複数の金属箔30aが、ロータ3の回転軸方向に沿って積層されたものである。金属箔30aの間には、耐熱性樹脂などの接着層を配置してもよく、積層状態を維持することができるのであれば、接着層を配置しなくてもよい。耐熱性樹脂としては、例えば、熱硬化性樹脂を用いることができ、熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂又はアクリル系樹脂などが挙げられる。
ロータコア30には、ロータ3の回転軸方向に沿って貫通した複数の貫通孔32A,32Bが形成されている。貫通孔32Aは、上述した磁石5が埋設される孔であり、貫通孔32Bは、磁束経路遮断用または磁束経路の調整用の孔である。
本実施形態では、ロータコア30には、隣接する貫通孔32A,32B同士の間に延在する内部ブリッジ部36と、ロータコア30の外周面39側に位置する貫通孔32A(32B)とロータコア30の外周面39との間に位置する外周ブリッジ部38と、が形成されている。
ロータコア30のうち、内部ブリッジ部36および外周ブリッジ部38の双方のブリッジ部は、アモルファス系軟磁性材料からなり、ブリッジ部以外の部分は、ナノ結晶系軟磁性材料からなる。
アモルファス系軟磁性材料又はナノ結晶系軟磁性材料としては、例えば、Fe、Co及びNiからなる群から選択される少なくとも1種の磁性金属と、B、C、P、Al、Si、Ti、V、Cr、Mn、Cu、Y、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta及びWからなる群から選択される少なくとも1種の非磁性金属とから構成されるものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
アモルファス系軟磁性材料又はナノ結晶系軟磁性材料の代表的な材料として、例えば、FeCo系合金(例えばFeCo、FeCoVなど)、FeNi系合金(例えばFeNi、FeNiMo、FeNiCr、FeNiSiなど)、FeAl系合金又はFeSi系合金(例えばFeAl、FeAlSi、FeAlSiCr、FeAlSiTiRu、FeAlOなど)、FeTa系合金(例えばFeTa、FeTaC、FeTaNなど)及びFeZr系合金(例えばFeZrNなど)を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。Fe系合金の場合にはFeは80at%以上含まれることが好ましい。
また、アモルファス系軟磁性材料又はナノ結晶系軟磁性材料の他の材料として、例えば、Coと、Zr、Hf、Nb、Ta、Ti及びYのうち少なくとも1種とを含有するCo合金を用いることができる。Co合金中Coは80at%以上含まれることが好ましい。このようなCo合金は、製膜した場合にアモルファスとなり易く、結晶磁気異方性、結晶欠陥及び粒界が少ないため、非常に優れた軟磁性を示す。好適なアモルファス系軟磁性材料としては、例えばCoZr、CoZrNb、及びCoZrTa系合金などを挙げることができる。
本明細書でいうアモルファス系軟磁性材料は、主構造としてアモルファス構造を有する軟磁性材料である。アモルファス構造の場合には、X線回折パターンには明瞭なピークは見られず、ブロードなハローパターンのみが観測される。一方、アモルファス構造に熱処理を加えることでナノ結晶構造を形成することができるが、ナノ結晶構造を有するナノ結晶系軟磁性材料では、結晶面の格子間隔に対応する位置に回折ピークが観測される。その回折ピークの幅からScherrerの式を用いて結晶子径を算出することができる。
本明細書でいうナノ結晶系軟磁性材料では、ナノ結晶とは、X線回折の回折ピークの半値幅からScherrerの式で算出される結晶子径が1μm未満のものをいう。本実施形態において、ナノ結晶の結晶子径(X線回折の回折ピークの半値幅からScherrerの式で算出される結晶子径)は、好ましくは100nm以下であり、より好ましくは50nm以下である。また、ナノ結晶の結晶子径は、好ましくは5nm以上である。ナノ結晶の結晶子径がこのような大きさであることで、軟磁気特性の向上が見られる。なお、従来の電磁鋼板の結晶子径は、μmオーダーであり、一般的には、50μm以上である。
ここで、後述する参考例からも明らかなように、アモルファス系軟磁性材料の引張強度は、ナノ結晶系軟磁性材料のものよりも高い。さらに、アモルファス系軟磁性材料の飽和磁化は、ナノ結晶系軟磁性材料のものよりも低い。
このように、ロータコア30のブリッジ部である内部ブリッジ部36と外周ブリッジ部38は、構造的に強度が低い。しかしながら、本実施形態では、このブリッジ部が、ナノ結晶系軟磁性材料よりも材料の強度が高いアモルファス系軟磁性材料からなるので、ブリッジ部の強度を高めることができる。これにより、ロータを高速回転させた際に、ブリッジ部の損傷が抑制され、ロータの耐久性が向上する。
さらに、ナノ結晶系軟磁性材料に比べて、アモルファス系軟磁性材料の方が、飽和磁化が低いので、ブリッジ部を除く部分で、磁石からの磁束がステータに向かって流れ易いため、モータ1の出力特性を高めることができる。
ここで、後述する発明者の実施例からも明らかなように、モータ1を駆動した際には、コイル7が巻回されたステータ2が発熱し、この発熱した熱により、ロータ3(具体的にはロータコア30)の外周面も加熱される。このような場合、通常のモータでは、出力が大幅に低下することがある。
このような点を鑑みると、外周ブリッジ部38が、アモルファス系軟磁性材料からなることが好ましい。すなわち、外周ブリッジ部38が、アモルファス系軟磁性材料であれば、内部ブリッジ部36は、アモルファス系軟磁性材料またはナノ結晶系軟磁性材料のいずれであってよい。
アモルファス系軟磁性材料は、ナノ結晶系軟磁性材料に比べて温度上昇に伴い飽和磁束密度が大きく低下する材料である。したがって、モータ1を駆動することにより、ロータコア30の外周面が高温域まで昇温されたとしても、アモルファス系軟磁性材料の外周ブリッジ部38を介して磁束が流れることが制限される。一方、外周ブリッジ部38を除く部分で、磁束がステータ2に向かって流れ易い。このような結果、モータ1のロータコア30が高温域に到達しても、モータ1の出力が低下することを抑えることができる。
2.モータ1の製造方法について
2−1.金属箔を準備する工程について
まず、ロータ3のロータコア30を構成する金属箔30aを準備する。金属箔30aは、アモルファス系軟磁性材料からなる。金属箔30aは、ロータ3の回転軸と直交する断面において、ロータコア30の形状に応じた形状を有している。具体的には、金属箔30aは、円形状であり、磁石5を埋設するための貫通孔32aを含む複数の貫通孔32a,32bが形成されている。
アモルファス系軟磁性材料は、例えば、上に示した組成となるように配合された金属原料を高周波溶解炉などにより高温で溶融して均一な溶湯とし、これを急冷して得ることができる。急冷速度は、材料にもよるが、例えば約10℃/secであり、結晶化する前に、アモルファス構造を得ることができれば、その急冷速度は特に限定されない。本実施形態では、金属箔30aは、回転する冷却ロールに金属原料の溶湯を吹きつけることでアモルファス系軟磁性材料からなる帯状の金属箔を製造し、これを、ロータコア30の形状に応じた形状にプレス成形することにより得ることができる。このように、溶湯を急冷することにより、結晶化する前に、アモルファス構造の軟磁性材料を得ることができる。金属箔30aの厚みは、例えば5〜50μmであることが好ましく、より好ましくは15〜35μmである。
このようして、図4に示すように、円形状の金属箔30aに、複数の貫通孔32a,32bが形成される。貫通孔32aは、金属箔30aの積層後、貫通孔32Aに形成され、磁石5を埋設するための孔となり、貫通孔32bは、金属箔30aの積層後、貫通孔32Bに形成され、磁束経路遮断用または磁束経路の調整用の孔として機能する。これにより、金属箔30aには、隣接する貫通孔32a,32b同士の間に延在する内部ブリッジ部36aが形成される。さらに、金属箔30aには、金属箔30aの外周39a側に位置する貫通孔32a(32b)と、金属箔30aの外周39aとの間に位置する外周ブリッジ部38aが形成される。
2−2.熱処理工程(変質工程)について
次に、熱処理工程を行う。この工程では、金属箔30aに対して、内部ブリッジ部36aと、外周ブリッジ部38aの両方のブリッジ部を選択し、選択した両方のブリッジ部を除く部分を加熱する。この際、選択したブリッジ部をアモルファス系軟磁性材料に維持しつつ、加熱した部分(ブリッジ部を除く部分)をアモルファス系軟磁性材料からナノ結晶系軟磁性材料に変質させる。具体的には、加熱した部分の軟磁性材料のアモルファス構造を、ナノ結晶構造にする。
具体的には、図4に示すように、金属箔30aを、上型51および下型52からなる一対の金型50により熱圧する。上型51および下型52には、加熱装置(図示せず)が内蔵されている。上型51および下型52の金属箔30aと接触する表面には、熱圧した際に、内部ブリッジ部36aと、外周ブリッジ部38aとが、接触しないように、凹部51a,52aが設けられている。凹部51a,52aは、内部ブリッジ部36a、外周ブリッジ部38aよりもやや大きく、これにより、内部ブリッジ部36aと、外周ブリッジ部38aとに、金型50からの熱が伝わることを低減することができる。
金属箔30aの熱処理の条件は、特に制限されるものではなく、金属原料の組成や発現させたい磁気特性などを考慮して適宜選択される。したがって、特に限定するものではないが、熱処理の温度は、例えば、用いる軟磁性材料の結晶化温度よりも高い温度である。これにより、アモルファス系軟磁性材料の熱処理により、アモルファス系軟磁性材料をナノ結晶系軟磁性材料とすることができる。熱処理は不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。
結晶化温度は、結晶化が生じる温度である。結晶化の際には発熱反応が起きるため、結晶化温度は、結晶化に伴って発熱する温度を測定することで決定することができる。例えば、示差走査熱量測定(DSC)を用い、所定の加熱速度(例えば0.67Ks−1)の条件下で結晶化温度を測定することができる。アモルファス系軟磁性材料の結晶化温度は、材質によって異なるが、例えば、300〜500℃である。また、同様に、ナノ結晶系軟磁性材料の結晶化温度も、示差走査熱量測定(DSC)により測定することができる。ナノ結晶系軟磁性材料では、既に結晶が生じているが、結晶化温度以上に加熱することによりさらなる結晶化が生じる。ナノ結晶系軟磁性材料の結晶化温度は、材質によって異なるが、例えば、300〜500℃である。
この工程における、加熱温度は、アモルファス系軟磁性材料からナノ結晶系軟磁性材料への結晶化温度以上であれば特に制限されるものではないが、例えば、350℃以上であり、好ましくは400℃以上である。加熱温度を400℃以上とすることにより、効率的に結晶化を進めることができる。また、加熱温度は、例えば、600℃以下であり、好ましくは520℃以下である。加熱温度を520℃以下とすることにより、過度の結晶化を防ぎ易くなり、副生成物(例えば、FeBなど)の発生を抑制することができる。
熱処理工程における加熱時間は、特に制限されるものではないが、好ましくは1秒以上10分以下であり、より好ましくは1秒以上5分以下である。
ここで、上述した如く、モータのロータコアの昇温によりモータの出力が大幅に低下することを鑑みると、外周ブリッジ部38が、アモルファス系軟磁性材料からなる金属箔30aを作製することが好ましい。すなわち、外周ブリッジ部38が、アモルファス系軟磁性材料であれば、内部ブリッジ部36は、アモルファス系軟磁性材料またはナノ結晶系軟磁性材料のいずれであってもよい。好ましくは、複数の内部ブリッジ部36のうち、外周側内部ブリッジ部36がアモルファス系軟磁性材料である。
たとえば、外周ブリッジ部38が、アモルファス系軟磁性材料からなり、内部ブリッジ部36が、ナノ結晶系軟磁性材料からなる金属箔30aを作製する際には、外周ブリッジ部38のみを選択し、その他の部分をナノ結晶系軟磁性材料に変質させる。具体的には、熱処理工程において、外周ブリッジ部38のみを選択し、それ以外の部分を上型51および下型52に接触させて、アモルファス系軟磁性材料からナノ結晶系軟磁性材料に変質させる。
これにより得られた金属箔30aは、外周ブリッジ部38が、アモルファス系軟磁性材料からなるため、ロータコア30の外周面が高温域まで昇温されたとしても、モータ1の出力が低下することを抑えることができる。
2−3.ロータコア製造工程について
次に、ロータコア製造工程を行う。この工程では、図5に示すように、熱処理工程において、変質させた金属箔30aを、ロータ3の回転軸方向に沿って積層し、貫通孔32Aに磁石5を埋設する。具体的には、貫通孔32A,32Bが回転軸方向に沿って形成されるように、金属箔30aをロータコア30の大きさに応じて積層する。金属箔30aを積層する際には、上述した接着剤を介して金属箔30a同士を接合してもよい。次に、金属箔30aが積層された積層体3Aに対して、貫通孔32Aに磁石5を挿入し、貫通孔32Aを樹脂で封止する。
このような製造方法によれば、熱処理工程において、内部ブリッジ部36と外周ブリッジ部38とで構成されるブリッジ部を、ナノ結晶系軟磁性材料よりも材料の強度が高いアモルファス系軟磁性材料に維持するので、ブリッジ部の強度を高めることができる。
また、局所的な加熱により、ブリッジ部以外の部分をナノ結晶系軟磁性材料に変質させるため、ブリッジ部を塑性変形させることなく、簡単にその強度を高めることができる。したがって、その後、ロータコア製造工程において、金属箔30aを積層する際、磁石5を埋設する際に、ブリッジ部の変形等を回避することができる。
本実施形態の製造方法により得られたロータ3は高速回転させたとしても、ブリッジ部の損傷が抑制され、ロータ3の耐久性が向上する。さらに、ナノ結晶系軟磁性材料に比べて、アモルファス系軟磁性材料の方が、飽和磁化が低いので、ブリッジ部を除く部分で、磁束がステータ2に向かって流れ易いため、モータ1の出力特性を高めることができる。
〔参考例1〕
磁性金属として、FeおよびNi、非磁性金属としてBを含む溶融を準備し、これを急冷することにより組成がFe8413Niとなるアモルファス系軟磁性材料の素材を作製した。
〔参考例2〕
参考例1の素材を、503℃に加熱して、アモルファス系軟磁性材料をナノ結晶系軟磁性材料に変質させた素材を作製した。
〔参考例3〕
Fe−3mass%Siの電磁鋼板を準備した。
<評価試験>
参考例1〜3の材料を所定の形状に切り出した試験体を作製し、この試験体に対して引張試験を行った。この結果を表1に示す。さらに、参考例1〜3の材料を所定の形状に切り出して試験体を作製し、この試験体の飽和磁化を測定した。この結果を表1に示す。
〔結果〕
表1に示すように、参考例1のアモルファス系軟磁性材料の引張強さは、参考例2のナノ結晶系軟磁性材料および参考例3の電磁鋼板よりも大きかった。さらに、参考例1のアモルファス系軟磁性材料の飽和磁化は、参考例2のナノ結晶系軟磁性材料および参考例3の電磁鋼板よりも小さかった。この結果から、上述したナノ結晶系軟磁性材料で構成されるロータコアに対して、ロータコアのブリッジ部を、部分的にアモルファス系軟磁性材料にすれば、ロータコアの強度を高めることができると考えられる。さらに、磁石埋込型のロータコアでは、ブリッジ部が、磁石の磁束が流れ難く設計されているところ、このブリッジ部をアモルファス系軟磁性材料とすることにより、その他の部分から効率的に、磁石の磁束がステータに流れるため、モータの出力特性を向上させることができると考えられる。
〔実施例1〕
図1に示す形状のモータのモデルを作製した。なお、ロータコアの直径は97.5mm、その厚さは59.5mmとした。図2に示す、内部ブリッジ部36のうち、中心側の内部ブリッジ部の幅を1.50mmとし、外周面39側の内部ブリッジ部36の幅を0.75mmとした。さらに、外周ブリッジ部38のうち、貫通孔32Bとロータコア30の外周面39との間の外周ブリッジ部38の幅を、0.60mmとし、貫通孔32Aとロータコア30の外周面39との間の外周ブリッジ部38の幅を、1.00mmとした。このモデルに対して、すべてのブリッジ部に、表1に示すアモルファス系軟磁性材料の材料特性を付与し、その他の部分に、表1に示すナノ結晶系軟磁性材料の材料特性を付与した。このモデルを用いて、モータのトルク(最大トルク)を解析した。この結果を図6および表2に示す。
〔実施例2〕
実施例1と同じように、図1に示す形状のモータのモデルを作製し、モータのトルクを解析した。実施例1と相違する点は、外周ブリッジ部38のみに、アモルファス系軟磁性材料の材料特性を付与した点である。この結果を、図6および表2に示す。
〔実施例3〕
実施例1と同じように、図1に示す形状のモータのモデルを作製し、モータのトルクを解析した。実施例1と相違する点は、図2に示す、内部ブリッジ部36および外周ブリッジ部38の幅を、1/3程度に狭くした点である。具体的には、内部ブリッジ部36のうち、中心側の内部ブリッジ部36の幅を0.50mmとし、ロータコア30の外周面39側の内部ブリッジ部36の幅を0.25mmとした。さらに、外周ブリッジ部38のうち、貫通孔32Bとロータコア30の外周面39との間の外周ブリッジ部38の幅を、0.20mmとし、貫通孔32Aとロータコア30の外周面39との間の外周ブリッジ部38の幅を、0.33mmとした。この結果を、表2に示す。
〔比較例1〕
実施例1と同じように、図1に示す形状のモータのモデルを作製し、モータのトルクを解析した。実施例1と相違する点は、内部ブリッジ部および外周ブリッジ部を含む、すべての部分に、表1に示す電磁鋼板の材料特性を付与した点である。この結果を、図6および表2に示す。
〔比較例2〕
実施例1と同じように、図1に示す形状のモータのモデルを作製し、モータのトルクを解析した。実施例1と相違する点は、内部ブリッジ部および外周ブリッジ部を含むすべてに、表1に示すナノ結晶系軟磁性材料の材料特性を付与した点である。この結果を、図6および表2に示す。
表2および図6に示すように、実施例1〜3のモータのトルクは、比較例1,2のものよりも、大きかった。これは、実施例1〜3では、ブリッジ部をアモルファス系軟磁性材料にすることにより、その他の部分から、磁石の磁束がステータに効率的に流れるため、モータの出力特性を向上させることができたからであると考えられる。特に、実施例3の如く、ブリッジ部の幅を狭くすることにより、モータ駆動時に、ブリッジ部の磁束が飽和し、その他の部分から、磁石の磁束がステータに効率的に流れたと考えられる。
〔実施例4〕
実施例1と同じように、図1に示す形状のモータのモデルを作製し、モータのトルクを解析した。実施例1と相違する点は、体格(サイズ)の大きいモータを想定したモデルであり、実施例1のモータよりも出力の大きいモータである点である。この実施例4も、実施例1と同様に、内部ブリッジ部および外周ブリッジ部をアモルファス系軟磁性材料とし、その他の部分を、ナノ結晶系軟磁性材料として、ロータコアが23℃、160℃の場合のモータの最大トルクを解析した。この結果を、図7に示す。なお、この解析では、図8Aおよび図8Bに示すように、23℃、160℃におけるナノ結晶系軟磁性材料、アモルファス系軟磁性材料の飽和磁束密度、および磁石残留磁束密度を物性値として用いた。
〔比較例3〕
実施例4と同じように、図1に示す形状のモータのモデルを作製し、モータのトルクを解析した。実施例4と相違する点は、内部ブリッジ部および外周ブリッジ部をナノ結晶系軟磁性材料とし、その他の部分も、ナノ結晶系軟磁性材料とした点である。したがって、比較例3では、ナノ結晶系軟磁性材料からなるロータコアが23℃、160℃の場合のモータの最大トルクを解析した。この結果を、図7に示す。
〔比較例4〕
実施例4と同じように、図1に示す形状のモータのモデルを作製し、モータのトルクを解析した。実施例4と相違する点は、内部ブリッジ部および外周ブリッジ部をアモルファス系軟磁性材料とし、その他の部分も、アモルファス系軟磁性材料とした点である。したがって、比較例3では、アモルファス系軟磁性材料からなるロータコアが23℃、160℃の場合のモータの最大トルクを解析した。この結果を、図7に示す。
図7に示すように、実施例4のモータは、比較例3および比較例4のものに比べて、温度上昇による最大トルクの低下が少なかった。これは、以下の理由による。図8Aに示すように、アモルファス系軟磁性材料は、ナノ結晶系軟磁性材料に比べて温度上昇に伴い飽和磁束密度が大きく低下する材料である。実施例3では、モータを駆動することにより、ロータコアの外周面が高温域まで昇温されたとしても、アモルファス系軟磁性材料の外周ブリッジ部を介して磁束が流れることが制限される。一方、外周ブリッジ部を除く部分で、磁束がステータに向かって流れ易い。このような結果、モータのロータコアが高温域に到達しても、モータの最大トルクが低下することを抑えることができたと考えられる。
しかしながら、比較例4では、ロータコアがアモルファス系軟磁性材料からなるため、高温域では磁石からの磁束がステータに流れることをロータコア自体が制限する。この結果、高温域において、大幅に、モータ1の最大トルクが低下したと考えられる。一方、比較例3では、ロータコアがナノ結晶系軟磁性材料からなるため、比較例4に比べて、高温域では、磁束がステータに流れることをロータコア自体が制限し難い。しかしながら、外周ブリッジ部の飽和磁束密度の低下が小さいため、この部分にも磁束が流れ易くなり、実施例3よりも、温度上昇に伴い最大トルクが低下したと考えられる。
さらに、発明者らによれば、実施例4のモデルにおいて、外周ブリッジ部をアモルファス系軟磁性材料とし、内部ブリッジ部をナノ結晶系軟磁性材料としても、実施例4に示すように、他の比較例3、4に比べて、モータの最大トルクが低下することを抑えることができることが確認できた。
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
本実施形態および実施例では、少なくとも外周ブリッジ部をアモルファス系軟磁性材料としたが、たとえば、内部ブリッジ部のみがアモルファス系軟磁性材料であってもよい。
1:モータ(磁石埋込型モータ)、2:ステータ、3:ロータ、5:磁石、6:ステータ鉄心、7:コイル、30:ロータコア、30a:金属箔、32A,32B,32a,32b:貫通孔、36,36a:内部ブリッジ部、38,38a:外周ブリッジ部、39:外周面

Claims (4)

  1. コイルが巻回されたステータと、前記ステータの内側に回転自在に配置されたロータと、を備えた磁石埋込型モータであって、
    前記ロータは、軟磁性材料からなる複数の金属箔を、前記ロータの回転軸方向に沿って積層したロータコアを備えており、
    前記ロータコアには、前記回転軸方向に沿って貫通した複数の貫通孔が形成され、前記複数の貫通孔は、磁石が埋設された貫通孔を有しており、
    前記ロータコアには、隣接する前記貫通孔同士の間に延在する内部ブリッジ部と、前記ロータコアの外周面側に位置する前記貫通孔と前記ロータコアの外周面との間に位置する外周ブリッジ部と、が形成されており、
    前記ロータコアのうち、前記内部ブリッジ部または前記外周ブリッジ部の少なくとも一方のブリッジ部は、アモルファス系軟磁性材料からなり、それ以外の部分は、ナノ結晶系軟磁性材料からなることを特徴とする磁石埋込型モータ。
  2. 前記外周ブリッジ部が、アモルファス系軟磁性材料からなることを特徴とする請求項1に記載の磁石埋込型モータ。
  3. コイルが巻回されたステータと、前記ステータの内側に回転自在に配置されたロータと、を備えた磁石埋込型モータの製造方法であって、
    アモルファス系軟磁性材料からなり、前記ロータのロータコアの形状に応じた金属箔であって、磁石を埋設するための貫通孔を含む複数の貫通孔が形成された金属箔を準備する工程と、
    準備した前記金属箔に対して、隣接する前記貫通孔同士の間に延在する内部ブリッジ部と、金属箔の外周側に位置する前記貫通孔と金属箔の外周との間に位置する外周ブリッジ部と、の少なくとも一方のブリッジ部を選択し、選択した前記ブリッジ部を除く部分を加熱して、前記選択したブリッジ部を前記アモルファス系軟磁性材料に維持しつつ、前記加熱した部分を前記アモルファス系軟磁性材料からナノ結晶系軟磁性材料に変質させる工程と、
    変質させた金属箔を、前記ロータの回転軸方向に沿って積層し、前記貫通孔に磁石を埋設し、前記ロータコアを製造する工程と、を含むことを特徴とする磁石埋込型モータの製造方法。
  4. 前記変質させる工程において、前記選択したブリッジ部が、前記外周ブリッジ部であることを特徴とする請求項3に磁石埋込型モータの製造方法。
JP2019040557A 2018-06-19 2019-03-06 磁石埋込型モータおよびその製造方法 Active JP7156097B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16/431,982 US11177725B2 (en) 2018-06-19 2019-06-05 Interior permanent-magnet motor and method for manufacturing the same
CN201910486228.9A CN110620482B (zh) 2018-06-19 2019-06-05 磁体埋入型电机及其制造方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018116478 2018-06-19
JP2018116478 2018-06-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019221127A true JP2019221127A (ja) 2019-12-26
JP7156097B2 JP7156097B2 (ja) 2022-10-19

Family

ID=69097271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019040557A Active JP7156097B2 (ja) 2018-06-19 2019-03-06 磁石埋込型モータおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7156097B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021125909A (ja) * 2020-02-03 2021-08-30 株式会社明電舎 ステータ、及び回転電機
US11456635B2 (en) 2019-09-18 2022-09-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Magnet embedded type motor and method for manufacturing the same

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10271723A (ja) * 1997-03-24 1998-10-09 Hitachi Metals Ltd 永久磁石界磁型回転電機およびその製造方法
JP2008092693A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Nissan Motor Co Ltd コア
JP2010226785A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Yaskawa Electric Corp 板状部材の製造方法と、板状部材、および板状部材を用いたロータとこのロータを有する埋込磁石型回転電機
JP2017186590A (ja) * 2016-04-01 2017-10-12 トヨタ自動車株式会社 モータの製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10271723A (ja) * 1997-03-24 1998-10-09 Hitachi Metals Ltd 永久磁石界磁型回転電機およびその製造方法
JP2008092693A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Nissan Motor Co Ltd コア
JP2010226785A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Yaskawa Electric Corp 板状部材の製造方法と、板状部材、および板状部材を用いたロータとこのロータを有する埋込磁石型回転電機
JP2017186590A (ja) * 2016-04-01 2017-10-12 トヨタ自動車株式会社 モータの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11456635B2 (en) 2019-09-18 2022-09-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Magnet embedded type motor and method for manufacturing the same
JP2021125909A (ja) * 2020-02-03 2021-08-30 株式会社明電舎 ステータ、及び回転電機

Also Published As

Publication number Publication date
JP7156097B2 (ja) 2022-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110620482B (zh) 磁体埋入型电机及其制造方法
JP7131516B2 (ja) 磁石埋込型モータおよびその製造方法
JP4415980B2 (ja) 高抵抗磁石およびそれを用いたモータ
CN112531936B (zh) 磁体嵌入式马达及其制造方法
US11557431B2 (en) Motor
JP2009153356A (ja) 自己始動式永久磁石同期電動機
JP2008270699A (ja) 希土類磁石及びその製造方法
JP2009033907A (ja) スピンドルモータ
CN111986909B (zh) 金属箔的制造方法
JP7156097B2 (ja) 磁石埋込型モータおよびその製造方法
CN109980863A (zh) 定子的制造方法
CN109817441B (zh) 使用非晶或纳米晶软磁材料的磁性部件的制造方法
US20140010955A1 (en) Method of producing alpha-fe/r2tm14b-type nanocomposite magnet
CN114530960A (zh) 马达
JP2022108353A (ja) 磁石埋込型モータ
TWI284447B (en) Amorphous metal stator for a radial-flux electric motor
CN113085296B (zh) 金属箔的制造方法及其制造装置
JP6886257B2 (ja) Ipmモータ
JP2020084272A (ja) 磁性部品の製造方法
JP2003309005A (ja) ナノコンポジット磁石およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220412

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220414

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220919

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7156097

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151