JP2019221127A - 磁石埋込型モータおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、実施形態に係る埋込磁石型モータ(IPM:Interior Permanent Magnet)1を示す平面図であり、図2は、図1に示す埋込磁石型モータ1の1/8モデルを示す拡大平面図である。図3は、図1に示すロータ3の模式的斜視図である。
2−1.金属箔を準備する工程について
まず、ロータ3のロータコア30を構成する金属箔30aを準備する。金属箔30aは、アモルファス系軟磁性材料からなる。金属箔30aは、ロータ3の回転軸と直交する断面において、ロータコア30の形状に応じた形状を有している。具体的には、金属箔30aは、円形状であり、磁石5を埋設するための貫通孔32aを含む複数の貫通孔32a,32bが形成されている。
次に、熱処理工程を行う。この工程では、金属箔30aに対して、内部ブリッジ部36aと、外周ブリッジ部38aの両方のブリッジ部を選択し、選択した両方のブリッジ部を除く部分を加熱する。この際、選択したブリッジ部をアモルファス系軟磁性材料に維持しつつ、加熱した部分(ブリッジ部を除く部分)をアモルファス系軟磁性材料からナノ結晶系軟磁性材料に変質させる。具体的には、加熱した部分の軟磁性材料のアモルファス構造を、ナノ結晶構造にする。
次に、ロータコア製造工程を行う。この工程では、図5に示すように、熱処理工程において、変質させた金属箔30aを、ロータ3の回転軸方向に沿って積層し、貫通孔32Aに磁石5を埋設する。具体的には、貫通孔32A,32Bが回転軸方向に沿って形成されるように、金属箔30aをロータコア30の大きさに応じて積層する。金属箔30aを積層する際には、上述した接着剤を介して金属箔30a同士を接合してもよい。次に、金属箔30aが積層された積層体3Aに対して、貫通孔32Aに磁石5を挿入し、貫通孔32Aを樹脂で封止する。
磁性金属として、FeおよびNi、非磁性金属としてBを含む溶融を準備し、これを急冷することにより組成がFe84B13Ni3となるアモルファス系軟磁性材料の素材を作製した。
参考例1の素材を、503℃に加熱して、アモルファス系軟磁性材料をナノ結晶系軟磁性材料に変質させた素材を作製した。
Fe−3mass%Siの電磁鋼板を準備した。
参考例1〜3の材料を所定の形状に切り出した試験体を作製し、この試験体に対して引張試験を行った。この結果を表1に示す。さらに、参考例1〜3の材料を所定の形状に切り出して試験体を作製し、この試験体の飽和磁化を測定した。この結果を表1に示す。
表1に示すように、参考例1のアモルファス系軟磁性材料の引張強さは、参考例2のナノ結晶系軟磁性材料および参考例3の電磁鋼板よりも大きかった。さらに、参考例1のアモルファス系軟磁性材料の飽和磁化は、参考例2のナノ結晶系軟磁性材料および参考例3の電磁鋼板よりも小さかった。この結果から、上述したナノ結晶系軟磁性材料で構成されるロータコアに対して、ロータコアのブリッジ部を、部分的にアモルファス系軟磁性材料にすれば、ロータコアの強度を高めることができると考えられる。さらに、磁石埋込型のロータコアでは、ブリッジ部が、磁石の磁束が流れ難く設計されているところ、このブリッジ部をアモルファス系軟磁性材料とすることにより、その他の部分から効率的に、磁石の磁束がステータに流れるため、モータの出力特性を向上させることができると考えられる。
図1に示す形状のモータのモデルを作製した。なお、ロータコアの直径は97.5mm、その厚さは59.5mmとした。図2に示す、内部ブリッジ部36のうち、中心側の内部ブリッジ部の幅を1.50mmとし、外周面39側の内部ブリッジ部36の幅を0.75mmとした。さらに、外周ブリッジ部38のうち、貫通孔32Bとロータコア30の外周面39との間の外周ブリッジ部38の幅を、0.60mmとし、貫通孔32Aとロータコア30の外周面39との間の外周ブリッジ部38の幅を、1.00mmとした。このモデルに対して、すべてのブリッジ部に、表1に示すアモルファス系軟磁性材料の材料特性を付与し、その他の部分に、表1に示すナノ結晶系軟磁性材料の材料特性を付与した。このモデルを用いて、モータのトルク(最大トルク)を解析した。この結果を図6および表2に示す。
実施例1と同じように、図1に示す形状のモータのモデルを作製し、モータのトルクを解析した。実施例1と相違する点は、外周ブリッジ部38のみに、アモルファス系軟磁性材料の材料特性を付与した点である。この結果を、図6および表2に示す。
実施例1と同じように、図1に示す形状のモータのモデルを作製し、モータのトルクを解析した。実施例1と相違する点は、図2に示す、内部ブリッジ部36および外周ブリッジ部38の幅を、1/3程度に狭くした点である。具体的には、内部ブリッジ部36のうち、中心側の内部ブリッジ部36の幅を0.50mmとし、ロータコア30の外周面39側の内部ブリッジ部36の幅を0.25mmとした。さらに、外周ブリッジ部38のうち、貫通孔32Bとロータコア30の外周面39との間の外周ブリッジ部38の幅を、0.20mmとし、貫通孔32Aとロータコア30の外周面39との間の外周ブリッジ部38の幅を、0.33mmとした。この結果を、表2に示す。
実施例1と同じように、図1に示す形状のモータのモデルを作製し、モータのトルクを解析した。実施例1と相違する点は、内部ブリッジ部および外周ブリッジ部を含む、すべての部分に、表1に示す電磁鋼板の材料特性を付与した点である。この結果を、図6および表2に示す。
実施例1と同じように、図1に示す形状のモータのモデルを作製し、モータのトルクを解析した。実施例1と相違する点は、内部ブリッジ部および外周ブリッジ部を含むすべてに、表1に示すナノ結晶系軟磁性材料の材料特性を付与した点である。この結果を、図6および表2に示す。
実施例1と同じように、図1に示す形状のモータのモデルを作製し、モータのトルクを解析した。実施例1と相違する点は、体格(サイズ)の大きいモータを想定したモデルであり、実施例1のモータよりも出力の大きいモータである点である。この実施例4も、実施例1と同様に、内部ブリッジ部および外周ブリッジ部をアモルファス系軟磁性材料とし、その他の部分を、ナノ結晶系軟磁性材料として、ロータコアが23℃、160℃の場合のモータの最大トルクを解析した。この結果を、図7に示す。なお、この解析では、図8Aおよび図8Bに示すように、23℃、160℃におけるナノ結晶系軟磁性材料、アモルファス系軟磁性材料の飽和磁束密度、および磁石残留磁束密度を物性値として用いた。
実施例4と同じように、図1に示す形状のモータのモデルを作製し、モータのトルクを解析した。実施例4と相違する点は、内部ブリッジ部および外周ブリッジ部をナノ結晶系軟磁性材料とし、その他の部分も、ナノ結晶系軟磁性材料とした点である。したがって、比較例3では、ナノ結晶系軟磁性材料からなるロータコアが23℃、160℃の場合のモータの最大トルクを解析した。この結果を、図7に示す。
実施例4と同じように、図1に示す形状のモータのモデルを作製し、モータのトルクを解析した。実施例4と相違する点は、内部ブリッジ部および外周ブリッジ部をアモルファス系軟磁性材料とし、その他の部分も、アモルファス系軟磁性材料とした点である。したがって、比較例3では、アモルファス系軟磁性材料からなるロータコアが23℃、160℃の場合のモータの最大トルクを解析した。この結果を、図7に示す。
Claims (4)
- コイルが巻回されたステータと、前記ステータの内側に回転自在に配置されたロータと、を備えた磁石埋込型モータであって、
前記ロータは、軟磁性材料からなる複数の金属箔を、前記ロータの回転軸方向に沿って積層したロータコアを備えており、
前記ロータコアには、前記回転軸方向に沿って貫通した複数の貫通孔が形成され、前記複数の貫通孔は、磁石が埋設された貫通孔を有しており、
前記ロータコアには、隣接する前記貫通孔同士の間に延在する内部ブリッジ部と、前記ロータコアの外周面側に位置する前記貫通孔と前記ロータコアの外周面との間に位置する外周ブリッジ部と、が形成されており、
前記ロータコアのうち、前記内部ブリッジ部または前記外周ブリッジ部の少なくとも一方のブリッジ部は、アモルファス系軟磁性材料からなり、それ以外の部分は、ナノ結晶系軟磁性材料からなることを特徴とする磁石埋込型モータ。 - 前記外周ブリッジ部が、アモルファス系軟磁性材料からなることを特徴とする請求項1に記載の磁石埋込型モータ。
- コイルが巻回されたステータと、前記ステータの内側に回転自在に配置されたロータと、を備えた磁石埋込型モータの製造方法であって、
アモルファス系軟磁性材料からなり、前記ロータのロータコアの形状に応じた金属箔であって、磁石を埋設するための貫通孔を含む複数の貫通孔が形成された金属箔を準備する工程と、
準備した前記金属箔に対して、隣接する前記貫通孔同士の間に延在する内部ブリッジ部と、金属箔の外周側に位置する前記貫通孔と金属箔の外周との間に位置する外周ブリッジ部と、の少なくとも一方のブリッジ部を選択し、選択した前記ブリッジ部を除く部分を加熱して、前記選択したブリッジ部を前記アモルファス系軟磁性材料に維持しつつ、前記加熱した部分を前記アモルファス系軟磁性材料からナノ結晶系軟磁性材料に変質させる工程と、
変質させた金属箔を、前記ロータの回転軸方向に沿って積層し、前記貫通孔に磁石を埋設し、前記ロータコアを製造する工程と、を含むことを特徴とする磁石埋込型モータの製造方法。 - 前記変質させる工程において、前記選択したブリッジ部が、前記外周ブリッジ部であることを特徴とする請求項3に磁石埋込型モータの製造方法。
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|---|---|---|---|
| US16/431,982 US11177725B2 (en) | 2018-06-19 | 2019-06-05 | Interior permanent-magnet motor and method for manufacturing the same |
| CN201910486228.9A CN110620482B (zh) | 2018-06-19 | 2019-06-05 | 磁体埋入型电机及其制造方法 |
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|---|---|---|---|
| JP2018116478 | 2018-06-19 | ||
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| US11456635B2 (en) | 2019-09-18 | 2022-09-27 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Magnet embedded type motor and method for manufacturing the same |
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