JP2019509082A - すり磨きパッド及びすり磨き方法 - Google Patents

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Abstract

すり磨きパッドは、互いに反対側を向いた第1及び第2の主表面を有する不織布基材を含み、すり磨きパッドの平面視形状は多角形であって、各内角が少なくとも約80度であり、少なくとも1つの内角が、約110度以上かつ約130度以下である。このようなすり磨きパッドを用いてすり磨く方法もまた、開示される。

Description

本発明は概して、汚れた表面を洗浄、スクラビング、及び磨くために使用されるすり磨き物品に関する。すり磨きパッドは、例えば、調理面、調理台、調理器具、鍋、平鍋、グリル、シンク、浴槽、シャワー等を含む様々な表面を洗浄するために、商業、企業、及び消費者用途において多く使用されている。
すり磨きパッドは、先行技術において既知である。米国特許第5,955,417号(Taylor)は、例えば、デリケートな表面を洗浄し、艶出しするためのすり磨きパッドを開示する。パッドは、複数のポリエステル繊維から作られた三次元の嵩高の不織布ウェブと、乾燥形態でウェブ内の空隙に存在する洗浄組成物と、を含む。
米国特許第5,025,596(Heyerら)は、特にすり磨き物品として使用するのに適した、複数の連続した捲縮熱可塑性有機フィラメントであって、実質的にすべてのフィラメントの一端がパッドの一端に結合し、実質的にすべてのフィラメントの反対側の端がパッドの反対側の端で結合されている、低密度の不織布研磨パッドを開示する。
米国特許第4,674,237号(Sullivan)は、それぞれが、外側研磨面と、外側研磨面の反対側を向いた内面と、を有する多孔質で繊維状かつ熱溶接可能であるポリマー材料から作製される第1及び第2のバットを備える、すり磨きパッド装置を開示する。
米国特許第3,451,758号(McClain)は、平面視形状が台形の三次元的な開放配列の不織布かつ非吸収性繊維を含むすり磨きパッドを開示する。
すり磨きパッドを使用するとき、使用者は、すり磨きパッドのある領域に集中的な圧力を加えることが多い。すり磨きパッドの角部は、きつい又は狭い空間を磨くために使用されることが多いため、角領域が、集中的な圧力がかかる領域であることが多い。集中された圧力の結果、その角領域は他の領域が摩耗する前に摩耗し、すり磨きパッドは不均一に摩耗することが多い。
汎用性があり、使いやすく、製造が容易なすり磨きパッドが必要である。より具体的には、きつい空間を洗浄するための力を与えられるように設計され、有効な使用寿命を延ばし、すり磨きパッドの全体的な洗浄効率及び有効性を最大化するハンドすり磨きパッドが必要とされている。
指の先端を使用して、使用者がパッドの選択された端領域に沿って集中した力を加えることができる形状を有する、ハンドすり磨きパッドを提供することが望ましい。また、集中圧力を加えることができる点又は頂点の数を最大化するハンドすり磨きパッドを設けることが望ましく、これにより、すり磨きパッドの耐用寿命を延ばすことができる。
一実施形態では、互いに反対側を向いた第1及び第2の主表面を有する不織布基材を有するすり磨きパッドを提供し、すり磨きパッドの平面視形状は多角形であり、各内角が少なくとも約80度であり、少なくとも1つの内角が約110度以上かつ約130度以下である。
別の実施形態では、本発明は、互いに反対側を向いた第1及び第2の主表面と、少なくとも4つの辺縁部と、を有する不織布基材を備える、すり磨きパッドを提供し、更に少なくとも4つの辺縁部は少なくとも約80度の内角をなし、内角の少なくとも1つは約110度以上かつ約130度以下である。
より具体的な実施形態では、互いに反対側を向いた第1及び第2の主表面は略平面及び共平面であってもよく、すり磨きパッドは、少なくとも約3、少なくとも約4、又は少なくとも約5インチの最小平面視寸法を有してもよく、各内角は鈍角であってもよく、すり磨きパッドは少なくとも5つの頂点を有する平面視形状を有してもよい。
他の実施形態では、すり磨きパッドは、第1及び第2の主表面のうちの少なくとも一方に研磨粒子を含んでもよく、不織布基材は弾性的に圧縮可能な材料を含んでもよく、不織布基材は発泡体材料(例えば、セルロース系及び/又はポリマースポンジ材料)を含んでもよく、不織布基材は繊維質材料を含んでもよく、不織布基材は積層体を含んでもよく、繊維質不織布材料は目の粗い嵩高材料を含んでもよく、不織布基材は多孔質材料を含んでもよく、研磨粒子は不織布基材の全体にわたって設けられてもよく、不織布基材は連続してもよく、不織布基材は約3ミリメートル以上かつ約30ミリメートル以下の厚さを有してもよく、不織布基材は少なくとも5つの頂点を有してもよく、不織布基材の形状は対称的、非対称的、規則的若しくは不規則的であってもよく、不織布基材は入子式に構成してもよく、互いに反対側を向いた第1及び第2の主表面は正六角形の形状であってもよく、第1及び第2の主表面のうちの少なくとも一方は8平方インチ(in)以上かつ約25平方インチ(in)以下の表面積を有してもよく、すり磨きパッドの厚さに対するすり磨きパッドの最長寸法の比が約7以上かつ約50以下であってもよく、不織布基材はモノリシック不織布パッドを含んでもよく、モノリシック不織布パッドは、モノリシック不織布パッドの第1の主表面を提供する外側主表面を含む、モノリシック不織布パッドと一体的な準高密度化繊維層を含んでもよく、及び/又はモノリシック不織布パッドの第1の主表面は離間されたすり磨き体の第1のアレイを含んでもよい。
別の態様では、本発明は、本明細書に記載のすり磨きパッドの様々な実施形態のいずれかを用いて、汚れた表面をすり磨く方法を提供する。一実施形態では、方法は、すり磨きパッドの第1の主表面を汚れた表面に接触させ、すり磨きパッドの第1の主表面を汚れた表面に接触させた状態に維持しながら、すり磨きパッドを汚れた表面に対して手動で動かすことを含む。より具体的な実施形態では、使用者の指先は、頂点に隣接するすり磨きパッドの角領域内に配置される。
本発明の特定の実施形態の利点は、全体的な性能が向上し、使いやすく、有効寿命が長く、効率的かつ費用効果的に製造できることを含む。
本発明の一実施形態によるすり磨きパッドの斜視図である。 図1のすり磨きパッドの上面図である。 図2の線3−3に沿った断面図である。 本発明の別の実施形態によるすり磨きパッドの斜視図である。 図4のすり磨きパッドの研磨面の上面図である。 手の中三指で形成される代表的な角度αを示す概略図である。 本発明の選択された例示的な実施形態による、例示的なすり磨きパッドの概略平面図である。 本発明の選択された例示的な実施形態による、例示的なすり磨きパッドの概略平面図である。 本発明の選択された例示的な実施形態による、例示的なすり磨きパッドの概略平面図である。 使用中での図1のすり磨きパッドの手動係合を示す概略図である。
図面を参照すると、同様の参照番号はいくつかの図面全体を通して同様の又は対応する部分を指すが、図1〜図3は、本発明の実施形態によるすり磨きパッド2を示している。本明細書で使用される「すり磨きパッド」は、一般的に磨き面を含む物品を指し、物品の磨き面が汚れた面に接触して汚れた面に対して動かされたとき、汚れた表面に存在する(例えば、付着している)汚染物質を除去することができる。
すり磨きパッド2は、第1の主表面6と、互いに反対側を向いた第2の主表面8と、を有する不織布基材4を含む。例示的な実施形態では、研磨粒子10が第1の主表面6上に設けられ、これにより磨き面が画定される。すり磨きパッド2は、頂点14で合流して内角αを画定する、複数の辺縁部12を含む。例示的な実施形態では、各内角は鈍角である。具体的には、図に示す実施形態では、すり磨きパッド2は、第1の主表面6及び第2の主表面8が正六角形の形状であるように示されている。言い換えるならば、すり磨きパッド2の平面視形状は正六角形である。このようにして、すり磨きパッド2の隣接する辺縁部12は120度の内角αで合流して角度を形成している。より詳細に説明される理由によって、他の実施形態では、内角αは、約110度以上から約130度以下の範囲内にあってもよい。
図に示す実施形態では、互いに反対側を向いた第1の主表面6及び第2の主表面8は略平面であり、かつ共平面である。すなわち、辺縁部12は、第1の主表面6及び第2の主表面8の両方に対して略垂直である。また、図に示す実施形態では、すり磨きパッド2は、6つの頂点を含む平面視形状を有する。他の実施形態では、すり磨きパッド2は、少なくとも5つの頂点を有する多角形の平面視形状を有する。
本明細書に記載の任意の実施形態では、基材は、例えば、編織物材料又は布、繊維質不織布ウェブ、発泡材、及びそれらの組み合せを含む、種々の一般に利用可能な材料から形成することができる。いくつかの実施形態では、基材は、弾性的に圧縮可能な材料又は多孔質材料で形成することができる。基材は、均質な材料、2種類以上の材料の均質な混合物、又は同じ若しくは異なる材料の複数の層から形成することができる。特定の基材材料は、加工中の取り扱いに十分な強度を有し、意図した最終用途に使用するのに十分な強度を有している限り、重要ではない。
好適な発泡体基材材料としては、例えば、連続気泡発泡体、独立気泡発泡体、及び網目状発泡体が挙げられる。このような発泡材は、ポリウレタン、発泡ゴム、シリコーン等の合成高分子材料、及び天然スポンジ材から形成することができる。
いくつかの実施形態では、基材材料は、例えば、連続、低密度、三次元、繊維の不織布ウェブであってもよく、繊維は相互接触点で互いに結合されている。このような不織布繊維ウェブ材料は、連続、嵩高、又は低密度の繊維不織布ウェブと呼ばれることが多い。このような繊維不織布ウェブ材料は、典型的には、少なくとも75%、又は少なくとも80%、又は少なくとも85%、又は85%〜95%の範囲内のボイド体積(すなわち、不織布ウェブ構造が占める全体積に対するボイドの総体積の割合)を示す。このような繊維不織布ウェブは、当業者に知られているように、繊維の敷設、編成、ステッチ結合、熱接着及び/又は樹脂結合された構造からなることができる。不織布基材材料に使用するのに適した繊維には、天然及び合成繊維、並びにそれらの混合物が含まれる。
好適な基材が、その全体の内容が参照によって組み込まれる国際公開第2015/123635号(Endleら)に記載されている。国際公開第2015/123635号は、繊維間溶融結合によって互いに結合される少なくともいくつかの不織布繊維を含む、モノリシック不織布パッドを記載している。モノリシックとは、パッドの主表面を含む、パッドの厚さ全体にわたって少なくとも実質的に同一(すなわち、存在する様々な組成の繊維の割合の観点で)であるパッドを意味する。このような繊維が、パッドの厚さ全体にわたって異なることによる集合性密度を排除しない。モノリシックは、かかるパッドが同様又は同一の組成からなり得る場合であった場合でも、1つの不織布パッドを別の不織布パッドに積層又は他の方法で結合することによって形成されるパッドを包含しない。
いくつかの実施形態では、基材は、モノリシック不織布パッドと一体であり、かつモノリシック不織布パッドの第1の主表面を提供する外側主表面を含む、第1の準高密度化繊維層を含む、モノリシック不織布パッドである。
いくつかの実施形態では、モノリシック不織布パッドの第1の主表面は、離間配置されたすり磨き体の第1のアレイを含み、第1のアレイの少なくとも選択されたすり磨き体はそれぞれ、モノリシック不織布パッドの第1の準高密度化繊維層内に少なくとも部分的に侵入する内側部分、及びモノリシック不織布パッドの第1の主表面を超えて外側に突出する外側部分を含む。
市販の不織布基材またはウェブ材料は、商標名「Scotch−Brite(商標) General Purpose Scour Pad No.96」、「Scotch−Brite(商標) Heavy Duty Griddle Cleaner No.82(不織布ガラス用布)」、「Scotch−Brite(商標) All Purpose Scour Pad No.9488R」、「Scotch−Brite(商標)Heavy Duty Scour Pad No.86」(全て3M Company(St.Paul、MN)より入手可能)にて入手可能である。
例示的な実施形態では、基材4は連続している、つまり、基材4は、基材4が製造されたときに材料自体の内部にランダムに形成された空間より大きい、Z方向(すなわち、基材4の厚さ又は高さ寸法)に延伸する開口部、穴、空隙、又はチャネルを含まないことを意味する。
あるいは、基材4は実質的に連続していてもよい、つまり、基板4は、基材4が製造されたときに材料自体の内部にランダムに形成された空間より大きい、Z方向に延伸する開口部をわずかの数又はわずかの大きさのいずれかで含むことができ、その開口部は基材4の耐久性に著しく影響しない。
一般に、多種多様な研磨粒子10を、本明細書に記載の実施形態で使用することができる。好適な研磨粒子としては、溶融酸化アルミニウム、熱処理酸化アルミニウム、アルミナ系セラミックス、炭化ケイ素、ジルコニア、アルミナジルコニア、ザクロ石、ダイヤモンド、セリア、立方晶窒化ホウ素、すりガラス、石英、二ホウ化チタン、ゾルゲル研磨材、プラスチック、タルク、シリカ、炭酸カルシウム、石灰岩、白亜、軽石、軽石、かすみ石せん長岩、及びそれらの組み合わせが挙げられる。研磨粒子は成形(例えば、棹状、三角、又はピラミッド型)されていてもよいし成形されていなくて(即ち、不規則であって)もよい。「研磨粒子」という用語は、研磨グレイン、粒塊、又はマルチグレインの研磨粒剤を包含する。
一実施形態では、すり磨きパッド2の第1の主表面6及び第2の主表面8のうちの一方又は両方に任意選択的なメークコート(図示せず)を設けてもよい。研磨粒子10を、乾燥噴霧又は液滴コーティングなどの任意の従来の方法を用いて、メークコートに堆積させてもよい。あるいは、ウェブまたは基材4を形成するプロセス中に、バインダー前駆体を研磨粒子10と混合して、ロールコーティング、ナイフコーティング、スプレーコーティング、印刷などの様々な既知の方法のいずれかによって基材4の繊維に塗布することができる接着剤/研磨スラリーを形成することができる。
図1〜図3に示す実施形態では、研磨粒子10は基材4に略均一に塗布される。他の実施形態では、研磨粒子は、不均一に、又は規則的若しくは不規則なパターンで設けることができる。図4〜図5を参照すると(図1〜図3にある特徴と機能的に同様に機能するものは100で増大された参照番号で示す)、研磨粒子は離間されたすり磨き体120のアレイに設けられている。すり磨き体120は、不織布パッド102の第1の主表面106(及び所望であれば第2の主表面108)に、任意の好適な方法で配置することができる。図4〜図5に示す実施形態では、すり磨き体120は、交差しない筋として存在している。他の実施形態では、すり磨き体120は、交差する筋の格子として互いに接触しない個別の島として、又は、ランダム若しくは規則的、繰り返し若しくは繰り返していない、任意の他の好適なパターンとして存在してもよい。また、すり磨き体120は、円形又は略円形のドット、正方形、直線、円弧状、不規則形状、及びそれらの組み合わせを含む任意の所望の形状で設けてもよい。このようにすり磨きパッド102の第1の主表面106及び/又は第2の主表面108上に堆積された前駆体樹脂を設けることによって、研磨粒子を設けることが便利であり得る。任意の好適な前駆体樹脂を(例えば溶剤系溶液、溶剤系エマルジョン、水性エマルジョン、ホットメルトコーティングなどの形態で)用いてもよく、また離間配置されたアレイにすり磨き体を提供し得る任意の方法で堆積させてよい。例えば、スクリーン印刷法などのコーティング方法を用いてもよい。続いて、堆積された前駆体樹脂を、前駆体樹脂の具体的な機能性に応じて、例えば加熱によって、光硬化によって、及び他の方法によって、すり磨き体に変換されてよい。
一般に、研磨粒子10を基材4に接着するために、任意のメークコート樹脂を用いてもよい。好ましいメークコートはフェノール樹脂である。メークコートは、ナイフコーティング、スプレーコーティング、ロールコーティング、輪転グラビアコーティング、カーテンコーティングなど、任意の従来技術を用いて基材4にコーティングしてもよい。すり磨きパッド2はまた、研磨粒子10上に任意の大きさのコーティングを含むこともできる。
好適なバインダー前駆体の非限定的な一覧としては、例えばアクリル樹脂、フェノール樹脂、ニトリル樹脂、エチレンビニルアセテート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリウレア又はウレア−ホルムアルデヒド樹脂、イソシアネート樹脂、スチレンブタジエン樹脂、スチレンアクリル樹脂、ビニルアクリル樹脂、アミノプラスト樹脂、メラミン樹脂、ポリイソプレン樹脂、エポキシ樹脂、エチレン系不飽和樹脂、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
メークコート又はサイズコーティング、又はその両方は、例えば充填剤、繊維、潤滑剤、研削補助剤、湿潤剤、増粘剤、耐荷重剤、界面活性剤、顔料、染料、カップリング剤、光反応開始剤、可塑剤、懸濁化剤、静電防止剤などの任意選択的な添加剤を含むことができる。充填剤として可能なものには、酸化カルシウム、メタケイ酸カルシウム、アルミナ三水和物、氷晶石、マグネシア、カオリン、石英、及びガラスが挙げられる。研削補助剤として機能し得る充填剤には、氷晶石、ホウフッ化カリウム、長石、及びイオウが挙げられる。いくつかの充填材料はまた、研磨性を与え得るように認識されたい。これら材料の量は、当業者には既知であるように、所望の性質を付与するように選択される。
いくつかのすり磨き用途については、基材材料自体が必要なすり磨き機能を提供し得ることを認識されたい。しかし、より強いすり磨き用途については、基材4は、図1〜図3に示してそれらを参照して説明するように、基材4全体にわたってほぼ均一に分散され得る、研磨粒子10が設けられ、又は図4〜図5に示してそれらを参照して説明するように、すり磨き体120にて研磨粒子が設けられていてもよい。
いくつかの実施形態では、すり磨きパッド2第1及び第2の主表面6、8は同様の機能特性を有してもよいし、異なる機能特性を備えていてもよい。他の実施形態では、1つ以上の層(例えば、スポンジ層、バフ研摩若しくは研磨層など)を、すり磨きパッド2の第1の主表面6及び第2の主表面8の一方又は両方に結合(例えば積層)して、多層積層体を有するすり磨きパッドを形成することができる。
また、すり磨きパッド2が完成した状態にあるときに、パッドの繊維は単に繊維間の溶融結合のみならず、バインダー材によっても一緒に保持されることと認識されたい。これは、バインダー材が基材4の表面にコーティングされて、その内部にはほとんど又は全く侵入しない配置とは対照的に、バインダー材が基材4全体(その内部全体を含む)に分配されるという事実からもたらされる。
図6を参照すると、平均的な成人の手16が描かれている。手16は、中三本の指18i、18m、18rが少し離れた状態で図示されている。このように、中三本の指18i、18m、18rの先端によって画定される3点がなす角度αは、90度以上かつ180度未満である。具体的には、平均的な成人の手の中三本の指の先端がなす角度αは、約100度〜約140度の範囲内であることが見出されている。実際の角度は、もちろん、特定の個人の解剖学、指が互いに近接しているか離れているか(すなわち離間しているか)、及び指が真っ直ぐであるか曲がっているか(すなわち湾曲またはカールしているか)によって変化する。
すり磨きすることでひどい汚れを除去する場合には、中三本の指先の下に圧力を集中させて力を最大化することが多いことが見出されている。また、角等のきつい又は狭い空間に入るために、使用者は、角領域及びすり磨きパッドの縁部に沿って圧力を加えることが多い。本発明は、中三本指の指先の下に圧力を集中させることにより力を最大化し、かつ角領域及びすり磨きパッドの縁に沿って圧力を加えてきついコーナーに入ることの両方を可能にする、好ましい属性の独特のバランスを達成する。
使用者に、手指の圧力を最大化して角などのきつい空間ですり磨きすることを可能にすることで、使用者経験を向上させてハンドパッドの有効作業寿命を延長させるだけではなく、製造するのに経済的でもある、所望の大きさ及び形状があることが見出されている。このような特徴の組み合わせを達成するために、すり磨きパッド4の頂点14で形成される角度αは、一般に、平均的な成人の手の中三本指のなす角度に相当することが見出されている。好適な角度αは、少なくとも約100度、少なくとも約105度、少なくとも約110度、及び約115度以上から、約140度以下、約135度以下、約130度以下、及び約125度以下の範囲内にある。
所望の角度を達成しながら使用者の指先に利用可能な頂点の数を最大化するために、いくつかの実施形態では、すり磨きパッド4は、少なくとも5つの頂点又は少なくとも6つの頂点を有し、8つ又は7つ以下の頂点を有するように構成されている。
また、すり磨きパッド4の大きさが、一般に、平均的な成人の手の大きさに対応していることが好ましいことが見出されている。したがって、いくつかの実施形態では、第1の主表面6及び第2の主表面8の表面積は少なくとも約7平方インチ(in)少なくとも約8in、又は少なくとも10in以上かつ30in以下、約28in以下、又は約26in以下である。
同様に、平均的な成人の手の大きさによって、すり磨きパッド2の他の寸法はユーザの手の大きさに適合するように選択され得て、使用者の経験を向上させ、すり磨きパッド2のすり磨き性能を最大化する。例えば、いくつかの実施形態では、すり磨きパッド2はある程度の柔軟性を有し、かつ、容易かつ快適に把持できるだけの十分な厚さを有することが望ましい。したがって、いくつかの実施形態では、基材4は少なくとも約2mm、少なくとも約3mm、又は少なくとも約4mmの最小厚さを有し、かつ約30mm以下、約20mm以下、約15mm以下、又は約10mm以下の最大厚さを有する。基材4の厚さは、第1の主表面6の高いい箇所を接続する仮想面と第2の主表面8の高い箇所を接続する仮想面との間の距離として画定される。
また、いくつかの実施形態では、すり磨きパッド2の最長寸法は、少なくとも約2インチ、少なくとも約3インチ、又は約4インチ以上であり、かつ約8インチ以下、約7インチ以下、又は約6インチ以下であってもよい。また、いくつかの実施形態では、すり磨きパッド2は、少なくとも約3インチ、少なくとも約4インチ、又は少なくとも約5インチの最小平面視寸法を有する。
すり磨きパッドの厚さ(図3におけるt)に対するすり磨きパッド2の最長寸法(図3におけるl)の比がすり磨きパッド2の全体的な使用者経験及び性能に影響を与えることもまた、見出されている。したがって、いくつかの実施形態では、すり磨きパッド2の厚さtに対するすり磨きパッド2の最長寸法lの比は約7以上であり、かつ約50以下である。
いくつかの実施形態では、すり磨きパッドの外周は正多角形(すなわち、多角形の全ての内角が等しく、全ての辺が同じ長さ)を形成する。例えば、図1〜図3及び図4〜図5にそれぞれ示すすり磨きパッド2及び102はそれぞれ正六角形の形態であり、六角形は、等しい長さの6辺、6つの頂点、及び全て120度に等しい6個の内角を有している。他の好適な正多角形の形状には、五角形、七角形、及び八角形が挙げられる。
図7a〜図7cは、他の好適な形状を有するすり磨きパッド222、224、226を示している。図7aは、例えば、対称的で不規則な五角形の形状のすり磨きパッド222を示している。形状は90度の内角を2つ及び120度の内角を3つ含む。五角形の頂点を形成する2つの辺222aは合同であり、2つの辺222bは平行であり、底面222cは辺222bに対して垂直である。図7bは、対称的で不規則な四辺形のすり磨きパッド224を示している。形状は、80度の内角を3つ及び120度の角度を含む。図示される平行四辺形は、合同である第1の対をなす隣接する辺224aと、合同である第2の対の隣接する辺224bとを含む。図7cは、対称的で不規則な六角形の形状のすり磨きパッドを示している。形状は130度の内角を2つ及び115度の内角を4つ含む。図示される六角形は、合同であり隣接する第1の対の辺226aと、合同であり隣接する第2の対の辺226bと、互いに平行な互いに反対側を向いた一対の辺226cとを含む。多種多様な形状が可能である。すり磨きパッドの特定の形状は、少なくとも約80度の内角をなす少なくとも4つの辺縁部を含み、内角のうちの1つが約110度以上約130度以下の範囲内にあれば、本発明で重要でない。
いくつかの実施形態では、すり磨きパッドは、他のすり磨きパッドと入子式とすることができるように設計されている。すなわち、すり磨きパッドの大きさ及び形状は、他のすり磨きパッドと、パッド間に著しい空隙又は開口部を残すことなく密接して嵌まり合うように構成されている。好適な入子式形状は対称的であっても非対称的であっても、連動的でも非連動的でもよい。入子式の様態で構成されているので、すり磨きパッドは連続的なウェブから効率的に、最小限の廃棄物で製造することができる。また、同じ大きさ及び形状を有するすり磨きパッドを、包装、出荷、保管のためにきれいに積み重ねることができる。
図8は、表面30をすり磨きするために、図1〜図3のすり磨きパッド2の手動で使用することを示している。図に示すように、すり磨きパッド2は、すり磨き面を含む第1の主表面6が表面30に接触して表面30に沿って動かされたときに、すり磨き面は、表面30に存在(例えば付着)している汚れや食品残渣等の汚染物質を除去するように構成されている。図示の実施形態では、すり磨きパッド2は手で操作される物品であり、つまり、利用者の手に把持され、手によって表面30に沿って動かされることを意味する。他の実施形態では、すり磨きパッド2は、再利用可能なツール又は付属品に装着される使い捨て/交換式物品として提供され得る。
図示する実施形態では、使用者の手16は、ユーザの複数の指先が頂点14aに隣接するすり磨きパッド2の角領域内に位置するように、すり磨きパッド2の第2の主表面8上に置かれている。次に、使用者は、すり磨きパッド2をx方向及び/又はy方向に動かすことによって、表面30をすり磨くことができる。また、すり磨きパッド2を、すり磨きパッド2の辺縁面12のうちの1つが、洗浄される表面30の端と平行になるように、例えば角度βだけ回転してもよく、又はすり磨きパッド2を、頂点14aが洗浄される表面の角の中に操作され得るように、回転させてもよい。特にきつい角にアクセスするために、すり磨きパッド2を、表面30から離れるように上方向に屈曲させるか丸めて、頂点14aに隣接するすり磨きパッド2の領域は洗浄される表面30と接触し続けるものの、すり磨きパッド2の残りの部分は表面30から離されるようにしてもよい。このようにすり磨きパッド2を屈曲させることにより、すり磨きパッド2の幅を効果的に狭めることができ、角等の狭い空間に位置させることができる。
すり磨きパッド2は、食品と接触する表面を洗浄するために使用することができる。本文脈において、「食品と接触する」とは、意図された食品の接触のために特に設計された表面(例えば食器、台所用具、鍋、平鍋など)に限定されないことに留意されたい。むしろ、すり磨きパッド2は、レンジ台上面、調理台、オーブン表面、及び一般に不要な食品残留物が存在する可能性のある任意の表面をすり磨きするのに用いられ得る。更に、用語「食品」とは食品調製プロセスの食用最終製品に限定されず、食料の調製に用いられる任意の材料(例えば原材料、料理油など)、及び食料の調製で残された任意の材料(例えば調理面上の焦げ付きなど)を包含する。すり磨きパッド2が洗浄時に比較的高温であると予測される表面上で用いられる場合(例えばグリル面、グリドル、揚げ物鍋など)、すり磨きパッド2を構成するのに用いられる材料は、このような温度に耐性のあるように選択されてもよい。
すり磨きパッド2は、任意の適切なウェブ形成プロセスによって形成することができる。場合により好適なウェブ成形プロセスとしては、例えばエアレイド法、湿式載置法、カーディング法、溶融紡糸法、メルトブロー法、ステッチボンド法などが挙げられる。いくつかの実施形態では、不織布ウェブは短繊維をエアレイドすることによって作成され得る(例えばRando Machine Corporation(Macedon,NY)から市販されるいわゆるRando Webber装置を使用することで実施されるとおり)。
ウェブ成形プロセスで収集される繊維の塊は、ウェブのうちの少なくともいくつかの繊維をウェブの他の繊維に結合するための任意の好適な方法で加工してもよい。特定の実施形態では、かかる繊維は少なくともいくつかの結合繊維(複合成分又は単一成分に関わらず)を含むことができ、この場合、繊維の束は熱に晒されて(繊維の束を炉の中若しくはホットロール上を通過させること、又は繊維の束にいわゆる空気通過結合法を施すことのいずれによるかに関わらず)、続いて冷却されて、少なくともいくつかの繊維を一体に結合することができる。こうした場合、繊維を、前述の結合繊維の第2の融点に近い、又はそれを超えているが前述の第1の短繊維の第1の融点未満の温度まで繊維を加熱することが、こうした結合操作を実施するのに便利であり得る。その他の場合(例えば繊維の大部分又は全部が同様の融点を示す)では、例えば繊維の大規模な溶融及び/又は繊維構造の崩壊が起こることなく十分な溶融結合が得られるように、加熱/冷却プロセスの十分な制御が適用される限り、繊維間溶融結合を実施することがなお可能である。結合操作の後、繊維(その収集された状態で一体性をほとんど又は全く示さない場合がある)は、ここで、十分な繊維間結合を示して、自己支持型の繊維ウェブ又はパッドとして取り扱われるのに十分な機械的強度及び一体性を有し得る。
続いてこのような不織布パッドを加工して、パッドの少なくとも1つの主表面に準高密度化繊維層を形成して、パッドにバインダーを組み込んでもよい。これらのステップは任意の順序で実施することができるが、準高密度化層を形成してから続いてバインダーを提供するのが有利であることが見出されている。準高密度化繊維層は、当業者に公知の従来技術を利用して形成することができる。

Claims (20)

  1. 互に反対側を向いた第1及び第2の主表面を有する不織布基材を備えるすり磨きパッドであって、
    前記すり磨きパッドの平面視形状は多角形であり、各内角が少なくとも約80度であり、少なくとも1つの内角が約110度以上かつ約130度以下である、すり磨きパッド。
  2. 前記互に反対側を向いた第1及び第2の主表面は略平面である、請求項1に記載のすり磨きパッド。
  3. 前記互に反対側を向いた第1及び第2の主表面は共平面である、請求項2に記載のすり磨きパッド。
  4. 前記すり磨きパッドは少なくとも約3インチの最小平面視寸法を有する、請求項3に記載のすり磨きパッド。
  5. 各内角は鈍角である、請求項4に記載のすり磨きパッド。
  6. 前記すり磨きパッドの前記平面視形状は、少なくとも5つの頂点を含む、請求項5に記載のすり磨きパッド。
  7. 前記互に反対側を向いた第1及び第2の主表面は正六角形の形状をとる、請求項6に記載のすり磨きパッド。
  8. 前記第1及び第2の主表面のうちの少なくとも一方に、研磨粒子を更に含む、請求項7に記載のすり磨きパッド。
  9. 前記不織布基材が、弾性的に圧縮可能であり、目の粗い嵩高の繊維質不織材料を含む、請求項8に記載のすり磨きパッド。
  10. 前記第1及び第2の主表面のうちの少なくとも一方は、約8平方インチ(in)以上かつ約25平方インチ(in)以下の表面積を有する、請求項9に記載のすり磨きパッド。
  11. 前記すり磨きパッドの厚さに対する前記すり磨きパッドの最長寸法の比は、約7以上かつ約50以下である、請求項10に記載のすり磨きパッド。
  12. 前記不織布基材は連続的である、請求項11に記載のすり磨きパッド。
  13. 前記不織布基材が約3ミリメートル以上かつ約30ミリメートル以下の厚さを有する、請求項12に記載のすり磨きパッド。
  14. 前記不織布基材の形状は対称である、請求項13に記載のすり磨きパッド。
  15. 前記不織布基材はモノリシック不織布パッドを含む、請求項14に記載のすり磨きパッド。
  16. 前記モノリシック不織布パッドは第1の準高密度化繊維層を含み、当該第1の準高密度化層は前記モノリシック不織布パッドと一体であり、かつ前記モノリシック不織布パッドの前記第1の主表面を提供する外側主表面を含む、請求項15に記載のすり磨きパッド。
  17. 前記モノリシック不織布パッドの前記第1の主表面は、離間配置されたすり磨き体の第1のアレイを含み、更に、前記第1のアレイの少なくとも選択されたすり磨き体がそれぞれ、前記モノリシック不織布パッドの前記第1の準高密度化繊維層内に少なくとも部分的に侵入する内側部分、及び前記モノリシック不織布パッドの前記第1の主表面を超えて外側に突出する外側部分を含む、請求項16に記載のすり磨きパッド。
  18. 汚れた表面をすり磨きする方法であって、請求項17に記載の前記すり磨きパッドの前記第1の主表面を前記汚れた表面に手動で接触させる工程と、前記すり磨きパッドの前記第1の主表面を前記汚れた表面と接触させながら、前記すり磨きパッドを前記汚れた表面に対して手動で動かす工程と、を含む、方法。
  19. 使用者の複数の指先が、前記すり磨きパッドの、頂点に隣接する角領域内に配置される、請求項18に記載の方法。
  20. 第1の平面状主表面及び前記第1の平面状主表面と共平面にある第2の平面状主表面を有する連続モノリシック不織布基材と、
    前記第1及び第2の主表面のうちの少なくとも一方にある研磨粒子と、を備えるすり磨きパッドであって、
    互に反対側を向いた前記第1及び第2の主表面は正六角形の形状をとり、
    前記不織布基材は少なくとも約3ミリメートルの厚さを有し、
    前記不織布基材は少なくとも約3インチの最小平面視寸法を有し、
    前記第1及び第2の主表面のうちの少なくとも一方は少なくとも約8平方インチ(in)の表面積を有する、すり磨きパッド。
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