JP2020002475A - 布帛および繊維製品 - Google Patents

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博樹 島田
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Abstract

【課題】難燃性だけでなく、伸縮性、表面品位および抗ピリング性に優れた布帛および繊維製品を提供する。【解決手段】JIS K7201により測定される限界酸素指数が25以上の難燃性繊維を含む紡績糸と、伸縮性繊維とを含む布帛であり、JIS L1076−1992 A法ICI型10時間で測定されるピリングが3級以上である。【選択図】なし

Description

本発明は、難燃性だけでなく、伸縮性、表面品位および抗ピリング性に優れた布帛および繊維製品に関するものである。
従来、消防、電力、化学会社など火炎に晒される可能性のある作業に従事する人々が着用する作業服として難燃布帛が用いられている。この難燃布帛は、メタ型全芳香族ポリアミド繊維やパラ型全芳香族ポリアミド繊維をはじめとする難燃繊維を主体として使用しており、一般的には伸縮性の付与は難しいとされている。
難燃繊維を使った布帛に伸縮性を付与するため、弾性糸を用いる方法(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)や難燃繊維に撚りをかけた後に熱セットし解撚する方法(例えば、特許文献4、特許文献5、特許文献6参照)などが提案されている。
しかしながら、弾性糸を用いた布帛では、耐熱性、難燃性、耐薬品性とくに耐塩素性が低いことによる通常の使用および洗濯時の伸縮性の急激な低下などの問題があった。また、撚りをかけた後に熱セットし解撚した難燃繊維を用いた布帛では、製織、後加工工程および着用中に伸縮性が低下し布帛として十分な性能と品質が得られないという問題やコストが高くなるという問題点があった。
一方、これらの伸縮性を有する難燃布帛では、糸足差の影響で表面品位不良やピリングの問題があった。
特開2003−193314号公報 特開2006−124865号公報 特開2007−9378号公報 特開2001−248027号公報 特開2005−307429号公報 特開2008−190103号公報
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、難燃性だけでなく、伸縮性、表面品位および抗ピリング性に優れた布帛および繊維製品を提供することにある。
本発明者らは上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、布帛を構成する糸などを巧みに工夫することにより、難燃性だけでなく、伸縮性、表面品位および抗ピリング性に優れた布帛および繊維製品が得られることを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。
かくして、本発明によれば「JIS K7201により測定される限界酸素指数が25以上の難燃性繊維を含む紡績糸と、伸縮性繊維とを含み、JIS L1076−1992 A法ICI型10時間で測定されるピリングが3級以上であることを特徴とする布帛。」が提供される。
その際、前記難燃性繊維が、残存溶媒量が0.1重量%以下のメタ型全芳香族ポリアミド繊維であることが好ましい。また、前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維が染色されていることが好ましい。その際、前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維が膨潤剤を用いて染色されていることが好ましい。また、前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維の結晶化度が15〜25%の範囲内であることが好ましい。また、前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維を形成するメタ型全芳香族ポリアミドが、下記の式(1)で示される反復構造単位を含む芳香族ポリアミド骨格中に、反復構造の主たる構成単位とは異なる芳香族ジアミン成分、または芳香族ジカルボン酸ハライド成分を、第3成分として芳香族ポリアミドの反復構造単位の全量に対し1〜10mol%となるように共重合させた芳香族ポリアミドであることが好ましい。
−(NH−Ar1−NH−CO−Ar1−CO)− ・・・式(1)
ここで、Ar1はメタ配位又は平行軸方向以外に結合基を有する2価の芳香族基である。
その際、第3成分となる芳香族ジアミンが式(2)、(3)、または芳香族ジカルボン酸ハライドが、式(4)、(5)であることが好ましい。
N−Ar2−NH ・・・式(2)
N−Ar2−Y−Ar2−NH ・・・式(3)
XOC−Ar3−COX ・・・式(4)
XOC−Ar3−Y−Ar3−COX ・・・式(5)
ここで、Ar2はAr1とは異なる2価の芳香族基、Ar3はAr1とは異なる2価の芳香族基、Yは酸素原子、硫黄原子、アルキレン基からなる群から選ばれる少なくとも1種の原子又は官能基であり、Xはハロゲン原子を表す。
また、前記紡績糸において、前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維の混紡率が2〜100重量%の範囲内であることが好ましい。また、前記紡績糸において、撚係数が2.5〜4.5の範囲内であることが好ましい。また、前記伸縮性繊維が、2成分がサイドバイサイド型または偏心芯鞘型に貼り合わされた複合繊維であることが好ましい。その際、前記複合繊維を構成する2成分が、ポリトリメチレンテレフタレート/ポリトリメチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート/ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレンテレフタレートの群から選ばれたいずれかの組合せであることが好ましい。また、前記紡績糸と前記伸縮性繊維とが合撚またはカバリングされていることが好ましい。
本発明の布帛において、前記難燃繊維の重量比率が布帛重量に対して40重量%以上であり、かつ前記伸縮性繊維の重量比率が布帛重量に対して1〜25重量%の範囲内であることが好ましい。また、布帛が織物または編物であることが好ましい。また、布帛において、経方向および/または緯方向の伸長率が3〜50%の範囲内であることが好ましい。また、布帛において、経方向および/または緯方向の伸長回復率が70%以上であることが好ましい。また、布帛において、下記式に示す糸足差の値が3〜20%の範囲内であることが好ましい。
糸足差=((紡績糸長<cm>−10<cm>)/10<cm>)×100
ただし、紡績糸が配された方向に布帛を10cmカットし、紡績糸長を測定する際の初荷重は紡績糸の繊度/36<gr>とする。
また、本発明の布帛において、JIS L10217−1998 103法により10回の洗濯を行った後において、ウィッキング試験ISO17617の測定で10秒以下であることが好ましい。
また、本発明によれば、前記の布帛を用いてなり、防護服、消防防火服、消防活動服、救助服、ワークウェア、警察制服、自衛隊衣服、および軍服からなる群より選択されるいずれかの繊維製品が提供される。
本発明によれば、難燃性だけでなく、伸縮性、表面品位および抗ピリング性に優れた布帛および繊維製品が得られる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。本発明の布帛は、JIS K7201により測定される限界酸素指数が25以上の難燃性繊維(以下、単に「難燃性繊維」ということもある。)を含む紡績糸と、伸縮性繊維とを含む。
ここで、前記難燃性繊維としては、メタ型全芳香族ポリアミド繊維、パラ型全芳香族ポリアミド繊維、ポリパラフェニレンベンズオキサゾール繊維、ポリベンゾイミダゾール繊維、ポリイミド繊維、ポリエーテルイミド繊維、ポリアミドイミド繊維、炭素繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、ポリ塩化ビニル繊維、難燃レーヨン、モダアクリル繊維、難燃アクリル繊維、難燃ポリエステル繊維、難燃ビニロン繊維、メラミン繊維、フッ素繊維、難燃ウール、難燃コットンなどが例示される。これらの難燃性繊維を1種または2種以上用いることができる。
なかでも、優れた限界酸素指数を示しかつ優れた機械的物性の点から、以下のようなメタ型全芳香族ポリアミド繊維すなわちメタフェニレンイソフタルアミド繊維は有用である。市販品では、帝人株式会社製「コーネックスネオ」(商標名)、デュポン社製「ノーメックス」(商標名)などが知られている。また、パラ型全芳香族ポリアミド繊維すなわちパラフェニレンテレフタルアミド繊維(市販品では、帝人株式会社製「トワロン」(商標名)、東レ・デュポン株式会社製「ケブラー」(商標名)など)や、コパラフェニレン・3、4’オキシジフェニレンテレフタルアミド繊維(市販品では、帝人株式会社製「テクノーラ」(商標名))などを混合させることも好ましい。
これらの難燃性繊維は、本発明の目的を損なわない範囲で、酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、難燃剤、酸化チタン、着色剤、不活性微粒子などの添加剤を含有してもよい。
前記難燃性繊維において、繊維は、長繊維(マルチフィラメント)でもよいし短繊維でもよい。特に、他の繊維と混紡する上で繊維長25〜200mm(より好ましくは30〜150mm)の短繊維が好ましい。また、単繊維繊度としては1〜5dtexの範囲が好ましい。
前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維を形成するメタ型全芳香族ポリアミドは、その繰返し単位の85モル%以上がm−フェニレンイソフタルアミドであるポリマーからなる繊維である。かかるメタ型全芳香族ポリアミドは、15モル%未満の範囲内で第3成分を含んだ共重合体であっても差しつかえない。
このようなメタ型全芳香族ポリアミドは、従来から公知の界面重合法により製造することができ、そのポリマーの重合度としては、0.5g/100mlの濃度のN−メチル−2−ピロリドン溶液で測定した固有粘度(I.V.)が1.3〜1.9dl/gの範囲のものが好ましく用いられる。
上記メタ型全芳香族ポリアミドにはアルキルベンゼンスルホン酸オニウム塩が含有されていてもよい。アルキルベンゼンスルホン酸オニウム塩としては、ヘキシルベンゼンスルホン酸テトラブチルフォスフォニウム塩、ヘキシルベンゼンスルホン酸トリブチルベンジルフォスフォニウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸テトラフェニルフォスフォニウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸トリブチルテトラデシルフォスフォニウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチルフォスフォニウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸トリブチルベンジルアンモニウム塩等の化合物が好ましく例示される。なかでもドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチルフォスフォニウム塩、又はドデシルベンゼンスルホン酸トリブチルベンジルアンモニウム塩は、入手しやすく、熱的安定性も良好なうえ、N−メチル−2−ピロリドンに対する溶解度も高いため特に好ましく例示される。
上記アルキルベンゼンスルホン酸オニウム塩の含有割合は、十分な染色性の改良効果を得るために、ポリ−m−フェニレンイソフタルアミドに対して2.5モル%以上、好ましくは3.0〜7.0モル%の範囲にあるものが好ましい。
また、ポリ−m−フェニレンイソフタルアミドとアルキルベンゼンスルホン酸オニウム塩を混合する方法としては、溶媒中にポリ−m−フェニレンイソフタルアミドを混合、溶解し、それにアルキルベンゼンスルホン酸オニウム塩を溶媒に溶解する方法などが用いられそのいずれを用いてもよい。このようにして得られたドープは、従来から公知の方法により繊維に形成される。
メタ型全芳香族ポリアミド繊維に用いるポリマーは、染着性や耐変褪色性を向上させる等目的で、下記の式(1)で示される反復構造単位を含む芳香族ポリアミド骨格中に、反復構造の主たる構成単位とは異なる芳香族ジアミン成分、または芳香族ジカルボン酸ハライド成分を、第3成分として芳香族ポリアミドの反復構造単位の全量に対し1〜10mol%となるように共重合させることも可能である。
−(NH−Ar1−NH−CO−Ar1−CO)− ・・・式(1)
ここで、Ar1はメタ配位又は平行軸方向以外に結合基を有する2価の芳香族基である。
また、第3成分として共重合させることも可能であり、式(2)、(3)に示した芳香族ジアミンの具体例としては、例えば、p−フェニレンジアミン、クロロフェニレンジアミン、メチルフェニレンジアミン、アセチルフェニレンジアミン、アミノアニシジン、ベンジジン、ビス(アミノフェニル)エーテル、ビス(アミノフェニル)スルホン、ジアミノベンズアニリド、ジアミノアゾベンゼン等が挙げられる。式(4)、(5)に示すような芳香族ジカルボン酸ジクロライドの具体例としては、例えば、テレフタル酸クロライド、1,4−ナフタレンジカルボン酸クロライド、2,6−ナフタレンジカルボン酸クロライド、4,4’−ビフェニルジカルボン酸クロライド、5−クロルイソフタル酸クロライド、5−メトキシイソフタル酸クロライド、ビス(クロロカルボニルフェニル)エーテルなどが挙げられる。
N−Ar2−NH ・・・式(2)
N−Ar2−Y−Ar2−NH ・・・式(3)
XOC−Ar3−COX ・・・式(4)
XOC−Ar3−Y−Ar3−COX ・・・式(5)
ここで、Ar2はAr1とは異なる2価の芳香族基、Ar3はAr1とは異なる2価の芳香族基、Yは酸素原子、硫黄原子、アルキレン基からなる群から選ばれる少なくとも1種の原子又は官能基であり、Xはハロゲン原子を表す。
また、メタ型全芳香族ポリアミド繊維の結晶化度は、染料の吸尽性がよく、より少ない染料でまたは染色条件が弱くても狙いの色に調整し易いという点で、5〜35%であることが好ましい。さらには、染料の表面偏在が起こり難く耐変褪色性も高い点および実用上必要な寸法安定性も確保できる点で15〜25%であることがより好ましい。
また、メタ型全芳香族ポリアミド繊維の残存溶媒量は、0.1重量%以下(好ましくは0.001〜0.1重量%)であると、染色により繊維が収縮し、密度がアップし、かつ太番手化により隙間がなくなることにより、抗ピリング性が向上し好ましい。
前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維は以下の方法により製造することができ、特に後述する方法により、結晶化度や残存溶媒量を上記範囲とすることができる。
メタ型全芳香族ポリアミドポリマーの重合方法としては、特に限定する必要はなく、例えば特公昭35−14399号公報、米国特許第3360595号公報、特公昭47−10863号公報などに記載された溶液重合法、界面重合法を用いてもよい。
紡糸溶液としては、とくに限定する必要はないが、上記溶液重合や界面重合などで得られた、芳香族コポリアミドポリマーを含むアミド系溶媒溶液を用いても良いし、上記重合溶液から該ポリマーを単離し、これをアミド系溶媒に溶解したものを用いてもよい。
ここで用いられるアミド系溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシドなどを例示することができるが、とくにN,N−ジメチルアセトアミドが好ましい。
上記の通り得られた共重合芳香族ポリアミドポリマー溶液は、さらにアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩を含むことにより安定化され、より高濃度、低温での使用が可能となり好ましい。好ましくはアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩がポリマー溶液の全重量に対して1重量%以下、より好ましくは0.1重量%以下である。
紡糸・凝固工程においては、上記で得られた紡糸液(メタ型全芳香族ポリアミド重合体溶液)を凝固液中に紡出して凝固させる。
紡糸装置としては特に限定されるものではなく、従来公知の湿式紡糸装置を使用することができる。また、安定して湿式紡糸できるものであれば、紡糸口金の紡糸孔数、配列状態、孔形状等は特に制限する必要はなく、例えば、孔数が1000〜30000個、紡糸孔径が0.05〜0.2mmのスフ用の多ホール紡糸口金等を用いてもよい。
また、紡糸口金から紡出する際の紡糸液(メタ型全芳香族ポリアミド重合体溶液)の温度は、20〜90℃の範囲が適当である。
繊維を得るために用いる凝固浴としては、実質的に無機塩を含まない、アミド系溶媒、好ましくはNMPの濃度が45〜60質量%の水溶液を、浴液の温度10〜50℃の範囲で用いる。アミド系溶媒(好ましくはNMP)の濃度が45質量%未満ではスキンが厚い構造となってしまい、洗浄工程における洗浄効率が低下し、繊維の残存溶媒量を低減させることが困難となる。一方、アミド系溶媒(好ましくはNMP)の濃度が60質量%を超える場合には、繊維内部に至るまで均一な凝固を行うことができず、このためやはり、繊維の残存溶媒量を低減させることが困難となる。なお、凝固浴中への繊維の浸漬時間は、0.1〜30秒の範囲が適当である。
引続き、アミド系溶媒、好ましくはNMPの濃度が45〜60質量%の水溶液であり、浴液の温度を10〜50℃の範囲とした可塑延伸浴中にて、3〜4倍の延伸倍率で延伸を行う。延伸後、10〜30℃のNMPの濃度が20〜40質量%の水溶液、続いて50〜70℃の温水浴を通して十分に洗浄を行う。
洗浄後の繊維は、温度270〜290℃にて乾熱処理を施し、上記の結晶化度および残存溶媒量の範囲を満たすメタ型全芳香族ポリアミド繊維を得ることができる。
前記紡績糸は前記の難燃性繊維のみからなることが最も好ましいが、非難燃性繊維(JIS K7201により測定される限界酸素指数が25未満の繊維)を含ませてもよい。その際、非難燃性繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリノジック繊維、リヨセル繊維、アクリル系繊維、ビニロン繊維、コットン、麻、ウールなどが例示される。これらの非難燃性繊維を1種または2種以上用いることができる。
これらの非難燃性繊維は、本発明の目的を損なわない範囲で、酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、難燃剤、酸化チタン、着色剤、不活性微粒子などの添加剤を含有してもよい。
前記非難燃性繊維において、繊維は、長繊維(マルチフィラメント)でもよいし短繊維でもよい。特に、他の繊維と混紡する上で繊維長25〜200mm(より好ましくは30〜150mm)の短繊維が好ましい。また、単繊維繊度としては1〜5dtexの範囲が好ましい。
前記紡績糸において、総繊度は、用途に応じて、表面外観、耐熱性、熱防護性、伸縮性、風合いなどを考慮して適宜選択すればよく、特に紡績糸の繊度は58dtex(英式綿番手100番単糸相当)〜580dtex(英式綿番手10番手相当)の範囲が好ましい。
前記紡績糸において、撚係数Kは布帛の物性および柔軟性の点から2.5〜4.5の範囲内であることが好ましい。ただし、T=K√nであり、Tは1インチ(2.54cm)あたりの撚数、nは英式綿番手、Kは撚係数である。また、前記紡績糸は単糸であってもよいし双糸であってもよい。
本発明において、伸縮性繊維としては、複合繊維(コンジュゲート繊維)、仮撚捲縮加工糸、弾性糸(ウレタン繊維)やポリエステル系エラストマー繊維)などが例示される。なかでも複合繊維(コンジュゲート繊維)が好ましい。
前記複合繊維は2成分がサイドバイサイド型または偏心芯鞘型に貼り合わされた複合繊維である。本願発明の布帛に含まれる複合糸が、前記の紡績糸だけなくかかる複合繊維をも含むことにより、布帛の熱処理工程で複合繊維が3次元コイル捲縮の形態をとり、複合糸に伸縮性が付与され、その結果、布帛にも伸縮性が付与される。
ここで、前記複合繊維を形成する2成分としては、ポリエステル/ポリエステル、ポリエステル/ナイロンなどの組合せが例示される。より具体的には、ポリトリメチレンテレフタレート/ポリトリメチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート/ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレンテレフタレートなどの組合せが好ましい。その際、固有粘度を互いに異ならせることが好ましい。また、酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、難燃剤、酸化チタン、着色剤、不活性微粒子などの添加剤を含有してもよい。
前記複合繊維において、繊維の形状は特に限定されず、長繊維(マルチフィラメント)でもよいし短繊維でもよいが、優れた伸縮性を得る上で長繊維(マルチフィラメント)が好ましい。
前記複合繊維の総繊度、単繊維繊度は用途に応じて適宜選定され、総繊度20〜200dtex、単繊維繊度0.5〜10.0dtexの範囲が好ましい。
本発明において、前記の紡績糸と前記の伸縮性繊維とは、両者の複合糸として布帛に含まれることが好ましい。その際、複合糸に含まれる伸縮性繊維の重量比率としては、難燃性と伸縮性とを両立させる上で、伸縮性繊維の重量比率は複合糸重量対比2〜40重量%(より好ましくは4〜30重量%、特に好ましくは4〜20重量%)の範囲内であることが好ましい。
前記複合糸において、複合方法は特に限定されないが、合撚糸条またはカバリング糸であることが好ましい。より具体的には、前記の紡績糸と、複合繊維などの伸縮性繊維とを用いて、市販のアップツイスタ、カバリング機、イタリ式撚糸機、ダブルツイスタなどを使用して、合撚またはカバリングすることが好ましい。その際、撚り止めセットは要求される品質により実施しても良い。複合合撚糸の撚り止めセットは、通常の紡績糸のセットに用いられる真空スチームセットを用いる事ができる。複合合撚糸のセット時の温度は、50〜95℃(より好ましくは50〜85℃)の範囲が好ましい。複合合撚糸の撚り止めセット温度が高過ぎると、最終的に得られる布帛の伸縮性が損なわれるおそれがある。
本発明の布帛において、優れた難燃性を得る上で、前記難燃性繊維の重量比率が布帛重量に対して40重量%以上(好ましくは60〜〜95重量%、特に好ましくは75〜95重量%)の範囲内であることが肝要である。前記難燃性繊維の重量比率が小さいと、難燃性が低下するおそれがあり好ましくない。
また、前記伸縮性繊維の重量比率が布帛重量に対して1〜25重量%重量%の範囲内であることが好ましい。前記伸縮性繊維の重量比率が布帛重量に対して25重量%を越える場合、炎が伸縮性繊維に沿って伝わりやすく燃焼しやすくなるため好ましくない。また、逆に、前記伸縮性繊維の重量比率が1重量%未満の場合、布帛の伸縮性が低下するおそれがあり好ましくない。
布帛の布帛組織としては特に限定されないが、織物または編物であることが好ましい。織物であれば、平組織、綾組織、朱子組織および各組織のリップストップ化などが例示される。また、編物であれば、機械編、かぎ針編、棒針編、アフガン編、レース編などが例示される。例えば、織物であれば、経方向および/または緯方向に、前記の複合糸を全量配してもよいし、前記の紡績と前記複合糸とを、例えば1:1、2:1、3:1、1:2、1:3の配列比で配列させてもよい。なお、製編織の方法は特に限定されず、通常の編機や織機を用いた方法でよい。
次いで、かかる布帛に、精錬、リラックス、染色処理、セットなどの熱処理を施すことにより、布帛に含まれる、2成分がサイドバイサイド型または偏心芯鞘型に貼り合わされた複合繊維が3次元コイル捲縮の形態をとり、布帛に伸縮性が付与される。
また、前記染色処理は膨潤剤を用いて染色処理することが好ましく、膨潤剤としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール、アセトン、アセトフェノン、NMP、DMSO、DMF、エチレングリコール、アセトニトリル、プロピレンあるいはエチレングリコールフェニルエーテル、或いは市販膨潤剤から選択された少なくとも1種以上用いて処理することを特徴とするが、染色環境に見合った(処理能力、作業環境など)環境負荷低減を考慮した膨潤剤を用いることが好ましい。
かかる布帛には、吸水加工、撥水加工、起毛加工、難燃加工、紫外線遮蔽あるいは抗菌剤、消臭剤、防虫剤、蓄光剤、再帰反射剤、マイナスイオン発生剤等の機能を付与する各種加工を付加適用してもよい。
かくして得られた布帛は前記の構成を有するので、難燃性だけでなく、伸縮性、表面品位および抗ピリング性に優れる。
ここで、布帛の伸縮性としては、経方向および/または緯方向の伸長率が3〜50%の範囲内であることが好ましい。また、布帛の伸長回復率としては、経方向および/または緯方向の伸長回復率が70%以上(より好ましくは73〜99%)であることが好ましい。また、難燃性としては、布帛において、JIS K7201により測定される限界酸素指数が25以上(より好ましくは25〜40)であることが好ましい。
また、布帛において、下記式に示す糸足差の値が3〜20%の範囲内であることが好ましい。
糸足差=((紡績糸長<cm>−10<cm>)/10<cm>)×100
ただし、紡績糸が配された方向に布帛を10cmカットし、紡績糸長を測定する際の初荷重は紡績糸の繊度/36<gr>とする。
また、布帛において、JIS L10217−1998 103法により10回の洗濯を行った後において、ウィッキング試験ISO17617の測定で10秒以下であることが好ましい。
次に、本発明の繊維製品は前記の布帛を用いてなるものである。かかる繊維製品は前記の布帛を用いているので、難燃性だけでなく、伸縮性、表面品位および抗ピリング性に優れる。かかる繊維製品には、消防服、防火服、執務服、モータースポーツ用レーシングスーツ、作業服、手袋、帽子、ベスト、各種産業資材(シート、テント、膜材、幌、建築資材、住宅材、車両内装材など)などが含まれる。また、前記作業服には、製鉄所や鉄鋼工場の作業用作業服、溶接作業用作業服、防爆エリアにおける作業服などが含まれる。また、前記手袋には、精密部品を取り扱う航空機産業、情報機器産業、精密機器産業などで使用される作業手袋などが含まれる。
次に本発明の実施例及び比較例を詳述するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、実施例中の各測定項目は下記の方法で測定した。
(1)難燃性
JIS K7201:1999(酸素指数法による高分子材料の燃焼試験法)により限界酸素指数(LOI)を測定し、難燃性の指標とした。
(2)伸縮性
JIS L1096:2011(B法、定荷重法)にしたがって、伸長率及び伸長回復率を測定した。
(3)燃焼性
JIS L1091 A−4法付属書8にしたがって、残炎時間、残じん時間、炭化長を測定し、燃焼性の指標とした。
(4)糸足差測定
紡績糸が配された方向に布帛を10cmカットし下記式により算出した。ただし、紡績糸長を測定する際の初荷重は紡績糸の繊度/36<gr>とした。
糸足差=((紡績糸長<cm>−10<cm>)/10<cm>)×100
(5)ピリング測定
JIS L1076 A法(ICI 10hr)にしたがって、ピリング測定を行った。
(6)ウィッキング測定
ISO17617にしたがってウィッキング測定を行った。
(7)残存溶媒量
原繊維を約8.0g採取し、105℃で120分間乾燥させた後にデシケーター内で放冷し、繊維重量(M1)を秤量した。続いて、この繊維について、メタノール中で1.5時間、ソックスレー抽出器を用いて還流抽出を行い、繊維中に含まれるアミド系溶媒の抽出を行った。抽出を終えた繊維を取り出して、150℃で60分間真空乾燥させた後にデシケーター内で放冷し、繊維重量(M2)を秤量した。繊維中に残存する溶媒量(アミド系溶媒重量)は、得られるM1およびM2を用いて、下記式により算出した。
残存溶媒量(%)=[(M1−M2)/M1]×100
(8)結晶化度
X線回折測定装置(リガク社製 RINT TTRIII)を用い、原繊維を約1mm径の繊維束に引きそろえて繊維試料台に装着して回折プロファイルを測定した。測定条件は、Cu−Kα線源(50kV、300mA)、走査角度範囲10〜35°、連続測定0.1°幅計測、1°/分走査でおこなった。実測した回折プロファイルから空気散乱、非干渉性散乱を直線近似で補正して全散乱プロファイルを得た。次に、全散乱プロファイルから非晶質散乱プロファイルを差し引いて結晶散乱プロファイルを得た。結晶化度は、結晶散乱プロファイルの面積強度(結晶散乱強度)と全散乱プロファイルの面積強度(全散乱強度)から、次式により求めた。
結晶化度(%)=[結晶散乱強度/全散乱強度]×100
[メタ型全芳香族アラミド繊維の製造]
メタ型全芳香族アラミド繊維は、次の方法で作製した。
特公昭47−10863号公報記載の方法に準じた界面重合法により製造した、固有粘度(I.V.)が1.9のポリメタフェニレンイソフタルアミド粉末20.0質量部を、−10℃に冷却したN−メチル−2−ピロリドン(NMP)80.0質量部中に懸濁させ、スラリー状にした。引き続き、懸濁液を60℃まで昇温して溶解させ、透明なポリマー溶液を得た。該ポリマー溶液に、ポリマー対比3.0質量%の2−[2H−ベンゾトリアゾール−2−イル]−4−6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノール粉末(水への溶解度:0.01mg/L)を混合溶解させ、減圧脱法して紡糸液(紡糸ドープ)とした。
[紡糸・凝固工程]
上記紡糸ドープを、孔径0.07mm、孔数500の紡糸口金から、浴温度30℃の凝固浴中に吐出して紡糸した。凝固液の組成は、水/NMP=45/55(質量部)であり、凝固浴中に糸速7m/分で吐出して紡糸した。
[可塑延伸浴延伸工程]
引き続き、温度40℃の水/NMP=45/55の組成の可塑延伸浴中にて、3.7倍の延伸倍率で延伸を行った。
[洗浄工程]
延伸後、20℃の水/NMP=70/30の浴(浸漬長1.8m)、続いて20℃の水浴(浸漬長3.6m)で洗浄し、さらに60℃の温水浴(浸漬長5.4m)に通して十分に洗浄を行った。
[乾熱処理工程]
洗浄後の繊維について、表面温度280℃の熱ローラーにて乾熱処理を施し、メタ型全芳香族アラミド繊維を得た。
[原繊維の物性]
得られたメタ型全芳香族アラミド繊維の物性は、繊度1.7dtex、残存溶媒量0.08重量%、結晶化度は19%、LOIは26であった。得られた原繊維を用いて、捲縮加工、カットを行い、長さ51mmのステープルファイバー(原綿)を得た。
[実施例1]
紡績糸として、紡績工程において、単繊維繊度1.7dtex、カット長(繊維長)51mm、LOIが26である、前記メタ型全芳香族アラミド繊維からなる短繊維と、単繊維繊度1.7dtex、カット長(繊維長)51mm、LOIが25であるポリパラフェニレンテレフタラミド(PPTA)繊維(帝人株式会社製「トワロン」(商標名))と、単繊維繊度3.3dtex、カット長(繊維長)38mmである導電繊維(三菱ケミカル製「コアブリットET10」(商標名)からなる短繊維をこの順の重量割合93:5:2で混紡し、撚数24T/2.54cm(撚係数=3.4)、英式綿番手で40番単糸を得た。
一方、複合繊維(伸縮性繊維)として、固有粘度が互いに異なる2種類のポリトリメチレンテレフタレートを偏心芯鞘型に貼り合せた総繊度40dtex/24フィラメント、伸度26%、沸水収縮率55.0%のマルチフィラメント(長繊維)を用意した。
次いで、前記紡績糸2本を合糸し、ダブルツイスタ―にて上撚数20.9T/2.54cmにて撚糸した後、真空スチームセット機にてセット温度120℃、セット時間20分の条件で撚り止めセットし、難燃合撚糸Aを得た。
また、前記紡績糸2本と前記複合繊維(マルチフィラメント)1本とを合糸し、ダブルツイスタ―にて上撚数19.8T/2.54cmにて撚糸した後、真空スチームセット機にてセット温度70℃、セット時間20分の条件で撚り止めセットし、複合糸Bを得た。
次いで、経糸に前記難燃合撚糸Aを100%(全量)配し、緯糸に前記複合糸Bを100%(全量)配して、織物密度が経54本/2.54cm、緯63本/2.54cmで織物組織が2/1綾織にて織り成した。
織り成した織物を毛焼−精練‐セット(温度180℃×時間30秒)し、下記染色加工を行った。
[布帛の染色加工方法]
(染色条件)
下記染浴で常温から2℃/分の速度で昇温し、130℃で60分間染色処理した。
・カチオン染料(Kayacryl Blue GSL−ED)3 %owf
・硝酸ナトリウム 25 g/l
・酢酸 1 g/l
・膨潤剤 40 g/l
・浴比1:20
(還元洗浄条件)
得られた染色物を下記の還元浴中で洗浄した。
・還元浴;ハイドロサルファイト 1g/l、炭酸ナトリウム1g/l
・浴比;1:20
・温度×時間;90℃×20分間
次いで、乾燥機にて120℃で乾燥した後、160℃で30秒間の熱処理を行って、染色布を得た。
得られた織物において、織物密度が経68本/2.4cm、緯64本/2.54cm、非難燃繊維の重量割合は11.0重量%、限界酸素指数は29.0、緯伸長率は10.0%と良好な伸縮性が得られ、伸長回復率は85%であった。評価結果を表1に示す。
次いで、該織物を用いて作業服を得たところ、難燃性だけでなく、伸縮性、表面品位および抗ピリング性に優れるものであった。
[実施例2]
紡績糸として、実施例1と同じメタ型全芳香族アラミド繊維からなる短繊維と、単繊維繊度1.7dtex、カット長(繊維長)51mm、LOIが25であるポリパラフェニレンテレフタラミド(PPTA)繊維(帝人株式会社製「トワロン」(商標名))からなる短繊維と、短繊維繊度3.3dtex、カット長(繊維長)38mmである導電繊維(三菱ケミカル製「コアブリットE10」(商標名)と、単繊維繊度1.7dtex、カット長(繊維長)51mm、LOIが21であるポリエチレンテレフタレート繊維 (帝人株式会社製)からなる短繊維とを、この順の重量割合84:5:2:9の割合で混紡し、撚数20.87T/2.54cm(撚係数=3.3)、英式綿番手で40番単糸を得た。これ以外は実施例1と同様にした。評価結果を表1に示す。
[実施例3]
実施例1において、複合繊維として、固有粘度が互いに異なる2種類のポリトリメチレンテレフタレートを偏心芯鞘型に貼り合せた総繊度84dtex/24フィラメント、伸度41%、沸水収縮率42.0%のマルチフィラメント(長繊維)を用いること以外は実施例1と同様にした。評価結果を表1に示す。
[実施例4]
実施例1と同じ複合糸Bだけを用いて、20ゲージの1口編機を用いて編成し、実施例1と同様にした。評価結果を表1に示す。
Figure 2020002475
[比較例1]
実施例1において、複合糸Bは使用せず、経糸および緯糸に難燃合撚糸Aを100%配して織り成したこと以外は、実施例1と同様にした。評価結果を表2に示す。
[実施例5]
実施例1において、複合繊維として、固有粘度が互いに異なる2種類のポリトリメチレンテレフタレートを偏心芯鞘型に貼り合せた総繊度165dtex/24フィラメント、伸度41%、沸水収縮率42.0%のマルチフィラメント(長繊維)を用いること以外は実施例1と同様にした。評価結果を表2に示す。
[実施例6]
実施例5で得られた複合糸を100%用いて、20ゲージの1口編機を用いて編成し、実施例と同様にした。評価結果を表2に示す。
[比較例2]
実施例1において、メタ型全芳香族アラミド繊維の残存溶媒量を2〜3重量%に変更すること以外は実施例1と同様にした。評価結果を表2に示す。
Figure 2020002475
本発明によれば、難燃性だけでなく、伸縮性、表面品位および抗ピリング性に優れた布帛および繊維製品が提供され、その工業的価値は極めて大である。

Claims (19)

  1. JIS K7201により測定される限界酸素指数が25以上の難燃性繊維を含む紡績糸と、伸縮性繊維とを含み、JIS L1076−1992 A法ICI型10時間で測定されるピリングが3級以上であることを特徴とする布帛。
  2. 前記難燃性繊維が、残存溶媒量が0.1重量%以下のメタ型全芳香族ポリアミド繊維である、請求項1に記載の布帛。
  3. 前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維が染色されている、請求項2に記載の布帛。
  4. 前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維が膨潤剤を用いて染色されている、請求項3に記載の布帛。
  5. 前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維の結晶化度が15〜25%の範囲内である、請求項1〜4のいずれかに記載の布帛。
  6. 前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維を形成するメタ型全芳香族ポリアミドが、下記の式(1)で示される反復構造単位を含む芳香族ポリアミド骨格中に、反復構造の主たる構成単位とは異なる芳香族ジアミン成分、または芳香族ジカルボン酸ハライド成分を、第3成分として芳香族ポリアミドの反復構造単位の全量に対し1〜10mol%となるように共重合させた芳香族ポリアミドである、請求項1〜5のいずれかに記載の難燃性布帛。
    −(NH−Ar1−NH−CO−Ar1−CO)− ・・・式(1)
    ここで、Ar1はメタ配位又は平行軸方向以外に結合基を有する2価の芳香族基である。
  7. 第3成分となる芳香族ジアミンが式(2)、(3)、または芳香族ジカルボン酸ハライドが、式(4)、(5)である、請求項6に記載の布帛。
    N−Ar2−NH ・・・式(2)
    N−Ar2−Y−Ar2−NH ・・・式(3)
    XOC−Ar3−COX ・・・式(4)
    XOC−Ar3−Y−Ar3−COX ・・・式(5)
    ここで、Ar2はAr1とは異なる2価の芳香族基、Ar3はAr1とは異なる2価の芳
    香族基、Yは酸素原子、硫黄原子、アルキレン基からなる群から選ばれる少なくとも1種の原子又は官能基であり、Xはハロゲン原子を表す。
  8. 前記紡績糸において、前記メタ型全芳香族ポリアミド繊維の混紡率が2〜100重量%の範囲内である、請求項1〜7のいずれかに記載の布帛。
  9. 前記紡績糸において、撚係数が2.5〜4.5の範囲内である、請求項1〜8に記載の布帛。
  10. 前記伸縮性繊維が、2成分がサイドバイサイド型または偏心芯鞘型に貼り合わされた複合繊維である、請求項1〜9に記載の布帛。
  11. 前記複合繊維を構成する2成分が、ポリトリメチレンテレフタレート/ポリトリメチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート/ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレンテレフタレートの群から選ばれたいずれかの組合せである、請求項10に記載の布帛。
  12. 前記紡績糸と前記伸縮性繊維とが合撚またはカバリングされている、請求項1〜11に記載の布帛。
  13. 前記難燃繊維の重量比率が布帛重量に対して40重量%以上であり、かつ前記伸縮性繊維の重量比率が布帛重量に対して1〜25重量%の範囲内である、請求項1〜12に記載の布帛。
  14. 布帛が織物または編物である、請求項1〜13のいずれかに記載の布帛。
  15. 布帛において、経方向および/または緯方向の伸長率が3〜50%の範囲内である、請求項1〜14のいずれかに記載の布帛。
  16. 布帛において、経方向および/または緯方向の伸長回復率が70%以上である、請求項1〜15のいずれかに記載の布帛。
  17. 布帛において、下記式に示す糸足差の値が3〜20%の範囲内である、請求項1〜16のいずれかに記載の布帛。
    糸足差=((紡績糸長<cm>−10<cm>)/10<cm>)×100
    ただし、紡績糸が配された方向に布帛を10cmカットし、紡績糸長を測定する際の初荷重は紡績糸の繊度/36<gr>とする。
  18. 布帛において、JIS L10217−1998 103法により10回の洗濯を行った後において、ウィッキング試験ISO17617の測定で10秒以下である、請求項1〜17のいずれかに記載の布帛。
  19. 請求項1〜18のいずれかに記載された布帛を用いてなり、防護服、消防防火服、消防活動服、救助服、ワークウェア、警察制服、自衛隊衣服、および軍服からなる群より選択されるいずれかの繊維製品。
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