JP2020004206A - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】状態認識の処理負担を軽減可能な情報処理装置を提供する。【解決手段】カードリーダ1は、マスタデバイス10とスレーブデバイス20との間で通信可能な情報処理装置である。マスタデバイスとスレーブデバイスとの間には、スレーブデバイスの状態通知のための状態通知ラインBと、指示及びデータの送受信を行うための通信ラインCとが接続される。状態通知部200は、状態の変化に対応して、状態通知ラインBを介してマスタデバイスに状態通知を行う。状態通知検出部100は、この状態通知を検出する。状態要求部110は、状態通知が検出された場合、状態要求コマンドを、通信ラインCを介して送信する。状態返信部210は、このコマンドに対して、状態を示すデータを返信する。状態処理実行部120は、このデータを取得した場合に、状態に対応した処理を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、情報処理装置及び情報処理方法に係り、特にマスタデバイスとスレーブデバイスとの間で通信可能な情報処理装置及び情報処理方法に関する。
従来から、マスタデバイスとスレーブデバイスとの間で通信可能なカードリーダ等の情報処理装置が存在する。
たとえば、特許文献1には、クロック信号線及びデータ信号線の2種類の信号線によって接続されたマスタデバイスとスレーブデバイスとを有し、所定の通信方式でデータを伝送する情報処理装置が記載されている。
このような情報処理装置において、スレーブデバイスの状態認識を行う場合、マスタデバイスは、通信ラインを介して状態通知要求コマンドを送信する。この状態通知要求コマンドを受信すると、スレーブデバイスは、現在の状態をレスポンスとしてマスタデバイスに返信する。
特開2014−67230号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたような従来の情報処理装置では、マスタデバイスが定期的にスレーブデバイスと通信を行う必要があり、処理負担が大きかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、状態認識の処理負担の少ない情報処理装置を提供することを目的とする。
本発明の情報処理装置は、マスタデバイスとスレーブデバイスとの間で通信可能な情報処理装置であって、前記マスタデバイスと前記スレーブデバイスとの間には、前記スレーブデバイスの状態通知のための状態通知ラインと、指示及びデータの送受信を行うための通信ラインとが接続され、前記マスタデバイスは、前記スレーブデバイスからの前記状態通知ラインを介した前記状態通知を検出する状態通知検出部と、前記状態通知検出部により前記状態通知が検出された場合、状態を示すデータを送信させる前記指示である状態要求コマンドを、前記通信ラインを介して送信する状態要求部と、前記状態要求部による前記状態を示すデータを取得した場合に、前記状態に対応した処理を行う状態処理実行部とを備え、前記スレーブデバイスは、前記状態の変化に対応して、前記状態通知ラインを介して前記マスタデバイスに前記状態通知を行う状態通知部と、前記状態通知部による前記状態通知に対応して、前記通信ラインを介して前記マスタデバイスから前記状態要求コマンドを受信した場合、前記状態を示すデータを返信する状態返信部とを備えることを特徴とする。
このように構成することで、状態認識の処理負担を軽減できる。
本発明の情報処理装置は、前記状態通知は、不正操作によるセキュリティの警告に対応した前記状態の通知であり、前記状態処理実行部は、前記不正操作があった場合、セキュリティエラーに関する前記処理を実行することを特徴とする。
このように構成することで、セキュリティの警告について、確実に状態変化を認識してセキュリティエラーに関する処理を実行することができる。
本発明の情報処理装置は、前記マスタデバイスは、カード媒体検知用センサの状態監視や、各種駆動機構を制御するメイン処理装置であり、前記スレーブデバイスは、前記情報の暗号化を実行し、暗号化された前記情報を処理し、カード媒体に対する情報の書き込みと読み出しとを制御するサブ処理装置であることを特徴とする。
このように構成することで、暗号化処理に係る状態認識の処理負担を軽減することができる。
本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置は、カードリーダであることを特徴とする。
このように構成することで、状態認識の処理負担を軽減したカードリーダを提供することができる。
本発明の情報処理方法は、マスタデバイスとスレーブデバイスとの間で通信可能な情報処理装置により実行される情報処理方法であって、前記マスタデバイスと前記スレーブデバイスとの間には、前記スレーブデバイスの状態通知のための状態通知ラインと、指示及びデータの送受信を行うための通信ラインとが接続され、前記スレーブデバイスにより、状態の変化に対応して、前記状態通知ラインを介して前記マスタデバイスに前記状態通知を行い、前記マスタデバイスにより、前記スレーブデバイスからの前記状態通知ラインを介した前記状態通知を検出し、前記マスタデバイスにより、前記状態通知が検出された場合、状態を示すデータを送信させる前記指示である状態要求コマンドを、前記通信ラインを介して送信し、前記スレーブデバイスにより、前記状態通知に対応して前記通信ラインを介して前記マスタデバイスから前記状態要求コマンドを受信した場合、前記状態を示すデータを返信し、前記マスタデバイスにより、前記状態を示すデータを取得した場合に、前記状態に対応した処理を行うことを特徴とする。
このように構成することで、状態認識の処理負担を軽減することができる。
本発明によれば、マスタデバイスとスレーブデバイスとの間に、スレーブデバイスの状態通知のための状態通知ラインと、指示及びデータの送受信を行うための通信ラインとが接続され、状態の変化に対応して状態通知ラインを介してスレーブデバイスからマスタデバイスに状態通知を行い、これをマスタデバイスで検出すると通信ラインにて状態要求コマンドを送信し、スレーブデバイスにて状態を示すデータを返信し、これをマスタデバイスにて取得した場合に状態に対応した処理を行うように構成することで、他処理への影響が少ない状態通知ラインの常時監視を行うことができ、スレーブデバイスの状態認識の処理負担を軽減可能な情報処理装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る情報処理システムXのシステム構成図である。 本発明の実施の形態に係る状態認識対応処理のフローチャートである。 図2に示す状態認識対応処理の概念図である。 図2に示す状態認識対応処理の概念図である。
<実施の形態>
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る情報処理システムXの構成について説明する。
情報処理システムXは、本実施形態においては、カード発行機能を備えたATM(Automated Teller Machine)、キオスク(Kiosk)の端末、交通機関のチケット発行システム、コンビニエンスストア等のポイントカード発行システム、小売店のメンバーカード発行システム、遊技機のカード発行/支払システム、入退場管理システム等(以下、単に「ATM等」と省略して記載する。)である。
情報処理システムXは、カードリーダ1及び上位装置2を含んでいる。
カードリーダ1は、接触型又は非接触型のICカード及び/又は磁気ストライプを備えた磁気カードであるカード媒体3を読み込み(リード)又は書き込み(ライト)可能な装置である。カードリーダ1は、本実施形態の情報処理装置の一例である。
カードリーダ1の詳細な構成については後述する。
上位装置2は、ATM等の各機能を実現するための本体装置である。具体的には、上位装置2は、例えば、各部の制御用のPC(Personal Computer)、タブレット端末、携帯電話等の制御演算装置を含み、情報処理システムXの機能を実現するためのアプリケーション(Application Program、図示せず)を実行する。加えて、上位装置2には、カード媒体3の表面に印刷や刻印を行うプリンタ、LCDパネルや有機ELパネル等のディスプレイ、タッチパネル、及びボタン等の周辺装置が接続されている。
カードリーダ1と上位装置2との間は、通信ラインDで接続されている。通信ラインDは、例えば、汎用のバス、シリアル、パラレル、IPネットワーク等である。通信ラインDにより、各種指示(コマンド)やデータを含む情報を送受信可能である。
より具体的に説明すると、カードリーダ1は、マスタデバイス10、スレーブデバイス20、リードライト部30、及び分解検知スイッチ40を含む情報処理装置である。
マスタデバイス10とスレーブデバイス20との間には、状態通知ラインBと、通信ラインCが接続されている。
マスタデバイス10は、カードリーダ1としての一般的な処理を行い、カード媒体3の検知用センサの状態監視や、各種駆動機構を制御するメイン処理装置である。マスタデバイス10は、例えば、カードリーダ1全体を制御するメイン(主)基板上の各種回路として構成される。本実施形態において、マスタデバイス10は、接続されたスレーブデバイス20を通信により制御し、状態の変化を認識する。
スレーブデバイス20は、情報の暗号化を実行し又は暗号化された情報を処理するセキュリティ機能を実現したり、カード媒体3に対する情報の書き込みと読み出しとを制御するためのサブ処理装置である。スレーブデバイス20は、例えば、マスタデバイス10に接続されるセキュリティ基板上の各種回路として構成される。本実施形態においては、スレーブデバイス20は、PCI(Payment Card Industry)規格に準拠して構成され、カードリーダ1におけるセキュリティ機能を実現させる。このため、スレーブデバイス20は、例えば、カード媒体3に記憶されたID、暗証番号、パスワード等のデータの詐取を防御するためのデータ暗号化機能、復号化機能、カードリーダ1の不正改造検知機能等を備えている。
リードライト部30は、カード媒体3へのリード(読み出し)、ライト(書き込み)を行う磁気ヘッドや電磁誘導コイルや端子等と、このための回路等を含む構成部である。
分解検知スイッチ40は、カードリーダ1の取り外しや改造、情報処理システムXの筐体開閉等、カードリーダ1や情報処理システムXへの不正操作を検知するセンサやスイッチ等である。
状態通知ラインBは、状態監視を行うための論理出力を行う信号線である。状態通知ラインBは、例えば、GPIO(General-purpose input/output)のピンの一つとして提供される。この場合、状態通知ラインBは、論理の反転により、スレーブデバイス20からマスタデバイス10へ状態を通知する。この状態通知ラインBの論理変化の監視は、制御レジスタの読み書きで処理できるため、他処理への影響が少ない。また、この論理変化の監視について、スレーブデバイス20の制御部21への割り込みを設定することも可能である。
通信ラインCは、例えば、汎用のバス、シリアル、パラレル等の信号線である。通信ラインCは、各種指示(コマンド)やデータを含む情報を、マスタデバイス10及びスレーブデバイス20間で送受信可能である。
さらに詳細に説明すると、マスタデバイス10は、制御部11を備えている。スレーブデバイス20は、制御部21を備えている。
制御部11は、マスタデバイス10の状態監視及び制御を行う、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の制御演算手段である。
加えて、制御部11は、RAM(Random Access Memory )、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の一時的でない記憶媒体を含んでいる。制御部11の記憶媒体には、マスタデバイス10に実装されている制御部11の制御プログラム(組み込みソフトウェア)を格納している。この制御用プログラムは、カード媒体3の検知用のセンサの監視、カードリーダ1の駆動機構の制御、スレーブデバイス20の制御等の処理が組み込まれている。
制御部21は、スレーブデバイス20の状態監視及び制御を行うCPU、MPU、GPU、DSP、ASIC等の制御演算手段である。制御部21は、例えば、AES(Advanced Encryption Standard)等の方式で、各種暗号化や復号化のためのハッシュ演算を専用に実行するアクセレレータ(Accelerator)を含んでいる。
また、制御部21は、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の一時的でない記憶媒体を含んでいる。この制御部21の記憶媒体は、制御部21の制御プログラム(組み込みソフトウェア)を記憶している。加えて、制御部21は、マスタデバイス10や他の構成部や装置が備えるセンサの情報を取得することも可能である。また、この制御用プログラムには、カード媒体3のリード、ライト等の処理も組み込まれている。
より詳細に説明すると、マスタデバイス10の制御部11は、機能構成部として、状態通知検出部100、状態要求部110、及び状態処理実行部120を備えている。
スレーブデバイス20の制御部21は、機能構成部として、状態通知部200、及び状態返信部210を備えている。
さらに、スレーブデバイス20の制御部21は、記録媒体にセキュリティデータ220を格納している。
状態通知検出部100は、スレーブデバイス20からの状態通知ラインBを介した状態通知を検出する。本実施形態において、この状態通知は、例えば、不正操作によるセキュリティの警告に対応した状態の通知である。具体的には、状態通知検出部100は、状態通知ラインBの論理が反転した場合に、状態通知があったと検出する。
状態要求部110は、状態通知検出部100により状態通知が検出された場合、通信ラインCにて、状態要求コマンドを、通信ラインCを介して送信する。本実施形態の状態要求コマンドは、状態を示すデータを送信させる指示である。この状態を示すデータは、例えば、カードリーダ1のセキュリティ状態を示すようなデータである。
状態処理実行部120は、状態要求部110による状態を示すデータを取得した場合に、状態に対応した処理を行う。本実施形態においては、状態処理実行部120は、不正操作があった場合、セキュリティエラーに関する処理を実行する。
状態通知部200は、状態の変化に対応して、通知ラインを介してマスタデバイス10に状態通知を行う。本実施形態では、状態通知部200は、この状態の通知として、不正操作を検知したら、セキュリティの警告として、上述の状態通知ラインBの論理を反転させる。
状態返信部210は、状態通知部200による状態通知に対応して、通信ラインCを介してマスタデバイス10から状態要求コマンドを受信した場合、状態を示すデータを返信する。
セキュリティデータ220は、暗号化のための鍵データや、セキュリティ検査のためのハッシュ値、CRC値(Cyclic Redundancy Code)である。
ここで、制御部11は、内蔵する記録媒体に格納された制御プログラムを実行することで、機能構成部として、状態通知検出部100、状態要求部110、及び状態処理実行部120として機能させられる。制御部21は、内蔵する記録媒体に格納された制御プログラムを実行することで、状態通知部200、及び状態返信部210として機能させられる。
また、上述のカードリーダ1の各部は、本発明の情報処理方法を実行するハードウェア資源となる。
なお、上述の機能構成部の一部又は任意の組み合わせをICやプログラマブルロジックやFPGA(Field-Programmable Gate Array)等でハードウェア的に構成してもよい。
〔情報処理システムXによる状態認識対応処理〕
次に、図2により、本発明の実施の形態に係る情報処理システムXのカードリーダ1により実行される状態認識対応処理の説明を行う。
本実施形態の状態認識対応処理において、スレーブデバイス20は、状態の変化に対応して、状態通知ラインBを介してマスタデバイス10に状態通知を行う。マスタデバイス10は、これを検出した場合、通信ラインCにて状態要求コマンドを送信する。これを受信した場合、スレーブデバイス20は、状態を示すデータを返信する。これに対して、マスタデバイス10は、状態を示すデータを取得した場合には、状態に対応した処理を行う。
本実施形態の状態認識対応処理は、主にマスタデバイス10の制御部11及びスレーブデバイス20の制御部21が、内蔵の記憶媒体に記憶された制御プログラムを実行することで、各部と協同し、ハードウェア資源を用いて実行する。
以下で、図2のフローチャートにより、動作履歴保存処理の詳細をステップ毎に説明する。
(ステップS200)
まず、スレーブデバイス20の状態通知部200が、不正操作を検知したか否かを判断する。
状態通知部200は、分解検知スイッチ40等により、カードリーダ1や情報処理システムXへの不正操作を検知した場合に、Yesと判定する。状態通知部200は、それ以外の場合には、Noと判定する。
Yesの場合、状態通知部200は、処理をステップS201に進める。
Noの場合、状態通知部200は、処理をステップS202に進める。
(ステップS201)
不正操作を検知した場合、状態通知部200が、状態通知処理を行う。
まず、状態通知部200は、即座にセキュリティデータ220を消去してセキュリティ機能が利用できなくなるようにする。
この上で、状態通知部200は、状態通知ラインBの論理を反転させることで、状態通知ラインBを介してマスタデバイス10に状態通知を行う。本実施形態では、不正操作が検知されたことが、状態通知ラインBで状態通知される。
(ステップS101)
ここで、マスタデバイス10の状態通知検出部100が、状態通知を検出したか否かを判断する。具体的には、状態通知検出部100は、スレーブデバイス20から接続されている状態通知ラインBを定期的に監視している。このため、状態通知検出部100は、状態通知ラインBが反転を検知したところで、「不正操作された可能性あり」と認識する。状態通知検出部100は、状態通知ラインBの反転を検知した場合に、Yesと判定する。状態通知検出部100は、それ以外の場合には、Noと判定する。
Yesの場合、状態通知検出部100は、処理をステップS102に進める。
Noの場合、状態通知検出部100は、スレーブデバイス20からの状態通知があるまで待機する。この際、制御部11は、他の処理等を行うことも可能である。
(ステップS102)
状態通知を検出した場合、状態要求部110が、状態要求コマンド送信処理を行う。
状態要求部110は、通信ラインCを介して、状態要求コマンドを送信する。
(ステップS202)
ここで、状態返信部210が、状態データ返信処理を行う。
状態返信部210は、通信ラインCを介してマスタデバイス10から送信されてきた状態要求コマンドを受信した場合、レスポンスデータを返信する。本実施形態においては、このレスポンスデータは、カードリーダ1のセキュリティの状態を示すデータである。このセキュリティの状態は、例えば、上述のステップS201で不正操作を検知した「不正操作あり」の状態、又は、不正操作を検知していない「不正操作なし」の状態である。
その後、状態返信部210は、状態認識対応処理を終了して、分解検知スイッチ40による不正操作の検知を続ける。
(ステップS103)
ここで、マスタデバイス10の状態処理実行部120が、不正操作ありか否かを判断する。ここで、状態処理実行部120は、通信ラインCを介してスレーブデバイス20からレスポンスデータを受信する。この上で、状態処理実行部120は、レスポンスデータを基に、カードリーダ1や情報処理システムXへの不正操作の有無を判断する。具体的には、状態処理実行部120は、レスポンスデータが「不正操作あり」、すなわち不正操作があった場合に、Yesと判定する。状態処理実行部120は、「不正操作なし」、すなわち不正操作を検知していない場合には、Noと判定する。
Yesの場合、状態処理実行部120は、処理をステップS104に進める。
Noの場合、状態処理実行部120は、処理をステップS105に進める。
(ステップS104)
「不正操作あり」のレスポンスデータだった場合、状態処理実行部120は、機能限定処理を行う。
状態処理実行部120は、実際に不正操作があったと認識し、以後、セキュリティエラー状態として、カードリーダ1で実行できる機能を限定する。この機能限定としては、例えば、状態処理実行部120は、上位装置2に、通信ラインDを介して、セキュリティエラーを通知し、再起動やリセットのみを受け付けるように待機することが可能である。また、駆動機構を駆動させ、カード媒体3をリードライト部30から排出せずに筐体内に留め置くようにしてもよい。
(ステップS105)
「不正操作なし」のレスポンスデータだった場合、状態処理実行部120は、状態解除処理を行う。状態処理実行部120は、先の状態通知ラインBの論理反転がノイズ等による誤動作と判断して、不正操作検知でないと認識し、上述の機能限定処理を実行せず、通常動作を継続する。
以上により、本発明の実施の形態に係る状態認識対応処理を終了する。
〔状態認識対応処理の具体例〕
ここで、図3及び図4により、上述の状態認識対応処理の具体例について説明する。
図3は、実際に不正操作があった場合、図4はなかった場合を示す。
図3(a)では、スレーブデバイス20は、カードリーダ1や情報処理システムXへの不正操作があった場合、セキュリティデータ220を消去し、状態通知ラインBを介して、警告を行う。
図3(b)では、マスタデバイス10は、状態通知ラインBの反転を検知すると、通信ラインCを介して、状態通知要求コマンドを送信する。
図3(c)では、スレーブデバイス20は、通信ラインCを介して送信されてきた状態通信要求コマンドを受信したら、「不正操作あり」のレスポンスデータを返信する。
マスタデバイス10は、「不正操作あり」のレスポンスデータだった場合は、セキュリティエラー状態として、実行できる機能を限定する。
一方、図4(a)では、ノイズ等により、状態通知ラインBの論理が反転した場合を示す。この場合、当然、セキュリティデータ220は、制御部21の記録媒体に格納されたままとなる。
図4(b)では、この場合でも、マスタデバイス10は、状態通知ラインBの反転を検知したため、通信ラインCを介して、状態通知要求コマンドを送信する。
図4(c)では、スレーブデバイス20は、通信ラインCを介して送信されてきた状態通信要求コマンドを受信し、「不正操作なし」の状態通知をレスポンスデータとして返信する。
マスタデバイス10は、「不正操作なし」を表すレスポンスデータだった場合は、状態通知ラインBの論理反転がノイズによる誤動作と判断し、機能の限定等は行わず、その後の処理を可能とする。
〔本実施形態の主な効果〕
以上のように構成することで、以下のような効果を得ることができる。
従来、特許文献1に記載されているように、マスタデバイスとスレーブデバイス間で、スレーブデバイスの状態を通知する方式が存在する。たとえば、マスタデバイスとスレーブデバイス間を接続する通信ラインを介して、マスタデバイスから状態通知要求コマンドを送信、スレーブデバイスはそれを受信して現在の状態をレスポンスとしてマスタデバイスに返信するようなものが存在する。しかしながら、このような方式では、マスタデバイスは、スレーブデバイスとの通信を定期的に実行する必要があった。すなわち、マスタデバイスの通常運用の処理の中で、常にこの監視用通信の処理を行うことが必要となるため処理負担が大きかった。このため、マスタデバイスのその他の処理との競合が生じ、その他の処理の処理時間の遅延が生じる懸念があった。
これに対して、本発明の実施の形態に係るカードリーダ1は、マスタデバイス10とスレーブデバイス20との間で通信可能な情報処理装置であって、マスタデバイス10とスレーブデバイス20との間には、スレーブデバイス20の状態通知のための状態通知ラインBと、指示及びデータの送受信を行うための通信ラインCとが接続され、マスタデバイス10は、スレーブデバイス20からの状態通知ラインBを介した状態通知を検出する状態通知検出部100と、状態通知検出部100により状態通知が検出された場合、通信ラインCにて、状態を示すデータを送信させる指示である状態要求コマンドを、通信ラインCを介して送信する状態要求部110と、状態要求部110による状態を示すデータを取得した場合に、状態に対応した処理を行う状態処理実行部120とを備え、スレーブデバイス20は、状態の変化に対応して、状態通知ラインBを介してマスタデバイス10に状態通知を行う状態通知部200と、状態通知部200による状態通知に対応して、通信ラインCを介してマスタデバイス10から状態要求コマンドを受信した場合、状態を示すデータを返信する状態返信部210とを備える情報処理装置であることを特徴とする。
このように構成することで、他処理への影響が少ない状態通知ラインBにより常時監視を行いつつ、コマンドでスレーブデバイス20の状態を知ることが可能となる。よって、スレーブデバイス20の状態認識の処理負担を軽減可能となる。
一方、マスタデバイス10とスレーブデバイス20間で、信号線である状態通知ラインを接続し、スレーブデバイス20が対象となる状態が変化した際、その状態通知ラインの論理を反転させることで、マスタデバイス10に状態変化を通知することが可能な構成も考えられる。この場合、マスタデバイス10はその状態通知ラインを定期的に監視して、状態通知ラインの変化を受けて、状態変化を把握する。
しかしながら、信号線を監視するだけだと、処理負担への影響は少なくなるものの、状態通知ラインにノイズが入った等の原因で状態通知ラインの論理が反転してしまった場合、マスタデバイス10が誤った状態変化を認識してしまう可能性があった。この場合、信号線の論理が反転しても、即状態変化ありと確定させず、その後の信号線監視において一定期間、変化が継続した場合のみ変化確定とする方法も考えられるものの、設定した一定期間を超えるような連続ノイズに対しては対応が難しかった。
これに対して、本実施形態のカードリーダ1は、ノイズによる状態通知ラインBの反転に起因する状態誤認識を、通信による確認で補うことが可能である。このため、ノイズ等があっても、確実に状態変化を認識することができる。
本発明の実施の形態に係るカードリーダ1は、状態通知は、セキュリティの警告に対応した状態の通知であり、状態処理実行部120は、セキュリティエラーに関する処理を実行することを特徴とする。
このように構成することで、セキュリティの警告があった場合と、ノイズ等による誤動作とを区別して、確実に状態変化を認識することができる。
本発明の実施の形態に係るカードリーダ1は、マスタデバイス10は、カード媒体3の検知用センサの状態監視や、各種駆動機構を制御するメイン処理装置であり、スレーブデバイス20は、情報の暗号化を実行し、暗号化された情報を処理し、カード媒体3に対する情報の書き込みと読み出しとを制御するサブ処理装置であることを特徴とする。
このように構成することで、暗号化に関する処理を行うスレーブデバイス20の状態を、マスタデバイス10にて少ない処理負担で監視しつつ、ノイズ等による誤動作を防ぐことが可能になる。これにより、結果として、セキュリティを向上させられる。
本発明の実施の形態に係るカードリーダ1は、情報処理装置は、カードリーダであることを特徴とする。
このように構成することで、マスタデバイス10とスレーブデバイス20を備えるカードリーダにおいて、マスタデバイス10にて、処理負担を軽減して確実に状態変化を認識するカードリーダ1を提供することが可能となる。
〔他の実施の形態〕
なお、上述の実施の形態においては、状態通知ラインBの出力は、制御部21からの出力であるように記載した。しかしながら、スレーブデバイス20の基板からの直接(ダイレクト)出力でもよい。加えて、分解検知スイッチ40や、分解検知スイッチ、筐体のケースイントルージョンスイッチ等からの出力を、状態通知ラインBの出力とすることも可能である。
このように構成することで、制御部21で不正操作等を一旦検知しなくても、マスタデバイス10に状態を通知することが可能となる。なお、この場合でも、スレーブデバイス20においても、状態通知ラインBの出力を取得して、不正操作を検出してもよい。
さらに、状態通知ラインB自体について、物理的な導線を使用せず、光センサの発光部及び受光部の対や静電容量センサ等により、状態を通知するように構成してもよい。
また、通信ラインCの通信方式は、任意のものを用いることが可能である。たとえば、UARTでもよいし、I2Cでも、USBでもよい。
このように構成することで、柔軟な構成に対応可能となる。
上述の実施の形態では、不正操作を制御部21で検知した直後に、セキュリティデータ220を消去するように記載した。これについて、状態通知ラインBとスレーブデバイス20の電源を連動させて、状態通知ラインBの変化により、制御部21の揮発性の記録媒体に格納されたセキュリティデータ220を消去してもよい。さらに、制御部21は、マスタデバイス10からのコマンドを受信してから、セキュリティデータ220を消去してもよい。このコマンドは、状態要求コマンドとは異なるコマンドであってもよい。
このように構成することで、ノイズ等の誤検出によりセキュリティデータ220が消去される可能性を低減することができる。加えて、セキュリティレベルを、柔軟に設定することが可能となる。
上述の実施の形態では、何らかの原因で、状態が変化していないにもかかわらず、状態通知ラインBが反転したまま元に戻らなかった場合、マスタデバイス10は、状態通知要求コマンドを繰り返し送り続けることになる。このため、マスタデバイス10からの状態通知要求コマンドの送信について、特定期間内での連続送信回数の上限値を設定し、送信回数がこの上限値に達したら、状態通知ラインBのハードウェア異常と判断してもよい。この場合、ハードウェア異常を、上位装置2に通知することも可能である。
加えて、上述の実施の形態では、「不正操作あり」「不正操作なし」等の状態の認識を、状態通知要求コマンドのレスポンスデータの内容で判断するように記載した。これに対して、レスポンスの有無で判断してもよい。すなわち、レスポンスがない場合には、不正操作検知を意味するようにしてもよい。加えて、状態通知コマンドのレスポンスデータを暗号化するような構成も可能である。
このように構成することで、制御部21が動作していない状態でも、マスタデバイス10で不正操作ありと認識することが可能となる。さらに、ハッキング等された場合にも対応可能となる。このため、セキュリティを向上させられる。
上述の実施の形態では、状態の変化として不正操作の検知を行い、状態通知を行う例について説明したものの、これに限られない。たとえば、磁気リード完了、暗号処理完了等の各種状態通知に適用することも可能である。
このように構成することで、マスタデバイス10の処理負担を軽減し、ノイズ等による誤動作を防ぎつつ、各種状態通知を行うことが可能になる。
上述の実施の形態では、マスタデバイス10とスレーブデバイス20とがカードリーダ1として構成される例について説明した。しかしながら、上位装置2をマスタデバイス10として、カードリーダ1をスレーブデバイス20とした情報処理システムX(情報処理装置)により、上述の実施の形態の各処理を実行するような構成であってもよい。この場合、状態通知ラインがカードリーダ1及び上位装置2に接続され、通信ラインDを用いてコマンドを送受信してもよい。
さらに、上述の実施の形態では、カードリーダ1について、上述の各種処理を実行するように記載した。これについて、カードリーダ以外の、マスタデバイス10とスレーブデバイス20との間で通信可能な情報処理装置について適用可能である。
なお、上記実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実行することができることは言うまでもない。
1 カードリーダ
2 上位装置
3 カード媒体
10 マスタデバイス
11、21 制御部
20 スレーブデバイス
30 リードライト部
40 分解検知スイッチ
100 状態通知検出部
110 状態要求部
120 状態処理実行部
200 状態通知部
210 状態返信部
220 セキュリティデータ
B 状態通知ライン
C、D 通信ライン
X 情報処理システム

Claims (5)

  1. マスタデバイスとスレーブデバイスとの間で通信可能な情報処理装置であって、
    前記マスタデバイスと前記スレーブデバイスとの間には、前記スレーブデバイスの状態通知のための状態通知ラインと、指示及びデータの送受信を行うための通信ラインとが接続され、
    前記マスタデバイスは、
    前記スレーブデバイスからの前記状態通知ラインを介した前記状態通知を検出する状態通知検出部と、
    前記状態通知検出部により前記状態通知が検出された場合、状態を示すデータを送信させる前記指示である状態要求コマンドを、前記通信ラインを介して送信する状態要求部と、
    前記状態要求部による前記状態を示すデータを取得した場合に、前記状態に対応した処理を行う状態処理実行部とを備え、
    前記スレーブデバイスは、
    前記状態の変化に対応して、前記状態通知ラインを介して前記マスタデバイスに前記状態通知を行う状態通知部と、
    前記状態通知部による前記状態通知に対応して、前記通信ラインを介して前記マスタデバイスから前記状態要求コマンドを受信した場合、前記状態を示すデータを返信する状態返信部とを備える
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記状態通知は、不正操作によるセキュリティの警告に対応した前記状態の通知であり、
    前記状態処理実行部は、前記不正操作があった場合、セキュリティエラーに関する前記処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記マスタデバイスは、カード媒体検知用センサの状態監視や、各種駆動機構を制御するメイン処理装置であり、
    前記スレーブデバイスは、前記情報の暗号化を実行し、暗号化された前記情報を処理し、カード媒体に対する情報の書き込みと読み出しとを制御するサブ処理装置である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記情報処理装置は、カードリーダである
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. マスタデバイスとスレーブデバイスとの間で通信可能な情報処理装置により実行される情報処理方法であって、
    前記マスタデバイスと前記スレーブデバイスとの間には、前記スレーブデバイスの状態通知のための状態通知ラインと、指示及びデータの送受信を行うための通信ラインとが接続され、
    前記スレーブデバイスにより、状態の変化に対応して、前記状態通知ラインを介して前記マスタデバイスに前記状態通知を行い、
    前記マスタデバイスにより、前記スレーブデバイスからの前記状態通知ラインを介した前記状態通知を検出し、
    前記マスタデバイスにより、前記状態通知が検出された場合、状態を示すデータを送信させる前記指示である状態要求コマンドを、前記通信ラインを介して送信し、
    前記スレーブデバイスにより、前記状態通知に対応して前記通信ラインを介して前記マスタデバイスから前記状態要求コマンドを受信した場合、前記状態を示すデータを返信し、
    前記マスタデバイスにより、前記状態を示すデータを取得した場合に、前記状態に対応した処理を行う
    ことを特徴とする情報処理方法。
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