JP2020005566A - 植物育成体及び植物育成容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】多肉植物の種葉を育成する際に雑菌を入りにくくできる植物育成体及び植物育成容器を提供する。【解決手段】植物育成体16は、巻き重なるように渦巻き状に巻回され、前記巻回の隙間18に多肉植物の種葉Sが栽植される、乾燥状態にある可撓性の多孔質マット17を備えて構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、植物育成体及び植物育成容器に関するものである。
従来、植物を育成するためのマットとしては、例えば特許文献1に記載された植生マットが知られている。このマットは、植物の種子、茎、葉あるいは根のうちの少なくとも1種を散在させて植付させるというものである。なお、対象の植物として、セダム類やハーブ類、蘚苔類が列挙されている。
特開2003−199427号公報
ところで、特許文献1に記載のマットは、水分を含むことを前提に、雑菌の繁殖を抑制するための無機系抗菌剤が含有されている。このため、マットの製造工数の増大を余儀なくされている。一方、セダム類のような多肉植物の種葉を育成する場合には、マットが水分を含む必要性はないことから、雑菌が入りにくくなれば十分である。
本発明の目的は、多肉植物の種葉を育成する際に雑菌を入りにくくできる植物育成体及び植物育成容器を提供することにある。
上記課題を解決する植物育成体は、多肉植物の種葉が埋設状態で栽植される、乾燥状態にある可撓性の多孔質体を備えて構成される。
この構成によれば、前記多孔質体に前記多肉植物の種葉を埋設状態で栽植すれば、該多肉植物の種葉を育成できる。この場合、前記多孔質体が乾燥状態にあることで、前記多肉植物の種葉を育成する際に雑菌を入りにくくできる。
上記植物育成体について、巻き重なるように渦巻き状に巻回又は折り重なるように屏風状に屈曲され、前記巻回又は前記屈曲の隙間に多肉植物の種葉が栽植される、前記多孔質体としての多孔質マットを備えて構成されることが好ましい。
この構成によれば、前記多孔質マットの前記巻回又は前記屈曲の隙間に前記多肉植物の種葉を栽植すれば、該多肉植物の種葉を育成できる。この場合、前記多孔質マットが乾燥状態にあることで、前記多肉植物の種葉を育成する際に雑菌を入りにくくできる。
上記植物育成体について、ブロック状に成形加工され、その上面の穴又は切り込みに多肉植物の種葉が栽植される、前記多孔質体としての多孔質ブロックを備えて構成されることが好ましい。
この構成によれば、前記多孔質ブロックの前記穴又は前記切り込みに前記多肉植物の種葉を栽植すれば、該多肉植物の種葉を育成できる。この場合、前記多孔質ブロックが乾燥状態にあることで、前記多肉植物の種葉を育成する際に雑菌を入りにくくできる。
上記課題を解決する植物育成容器は、上記植物育成体と、前記植物育成体を収容する容器本体とを備える。
この構成によれば、前記植物育成体を前記多肉植物の種葉と共に前記容器本体に収容・固定することで、より円滑に流通させることができる。
本発明は、多肉植物の種葉を育成する際に雑菌を入りにくくできる効果がある。
植物育成体及び植物育成容器の一実施形態についてその構造を示す平面図。 同実施形態の植物育成体及び植物育成容器についてその構造を示す正面図。 植物育成体及び植物育成容器の変形形態についてその構造を示す平面図。 植物育成体の変形形態についてその構造を示す斜視図。
以下、植物育成体及び植物育成容器の一実施形態について説明する。
図1及び図2に示すように、植物育成容器10は、容器本体11と、植物育成体16とを備える。
容器本体11は、例えばシート成型で形成された合成樹脂(例えばPET)にて有底略円錐台の筒状に成形されている。
植物育成体16は、乾燥状態にある可撓性の多孔質マット17を備える。多孔質マット17は、例えばウレタン樹脂材(商品名:ECZ、株式会社イノアックコーポレーション製)からなる。植物育成体16は、多孔質マット17が巻き重なるように渦巻き状に巻回されることで構成されている。従って、多孔質マット17は、密着する状態で渦巻き状に巻回されている。そして、この巻回の隙間18には、多肉植物の種葉Sが栽植される。
種葉Sを栽植した植物育成体16は、その外周面が容器本体11に圧接するように該容器本体11内に収容されることで、その周囲が保持されて巻回の姿勢を維持する。
なお、種葉Sは、その親株から切り取った切り口を上にして該切り口が上方に露出する状態で植物育成体16に栽植される。これは、多肉植物の芽が出始める様子を視認できるようにするためである。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)本実施形態では、多孔質マット17の巻回の隙間18に多肉植物の種葉Sを栽植すれば、該多肉植物の種葉Sを育成できる。この場合、多孔質マット17が乾燥状態にあることで、多肉植物の種葉Sを育成する際に雑菌を入りにくくできる。つまり、乾燥状態にある多孔質マット17の巻回の隙間18に多肉植物の種葉Sを埋設状態で栽植するという極めて簡易な方法で抗菌性を付与できる。特に、ウレタン樹脂として抗菌剤を含有させたECZを採用したことで、多孔質マット17自体に抗菌性を付与でき、更に菌を付きづらくできる。
(2)本実施形態では、植物育成体16を多肉植物の種葉Sと共に容器本体11に収容・固定することで、すぐに流通可能な状態になるなど、より円滑に流通させることができる。
特に、多肉植物は根の張りが弱く、流通途中で倒れたり、飛び出したりして不良品になる率が高かったが、植物育成体16を多肉植物の種葉Sと共に容器本体11に固定したことで、流通上で不良品になる率をより低減できる。
(3)本実施形態では、親株から切り取った種葉Sを植物育成体16に栽植することで、種葉Sの切り口をそのまま乾燥させることができる。また、種葉Sの切り口の乾燥によって菌が付きづらくなることで、そのまま芽が出るのを待つことができる。つまり、親株から切り取った種葉Sをすぐに植物育成体16に栽植しても、菌を付きづらくできる。例えば、親株から切り取った種葉Sを土の上に置いて芽が出るのを待つ場合のように、予め種葉Sの切り口を乾燥させて菌が付きづらくしておくといった手間を解消できる。
(4)本実施形態では、植物育成体16に栽植した種葉Sをそのまま育成できるため、例えば土の上に置いた種葉Sのように、芽が出て根が張ったとしても、土が入った苗ポットまたは鉢に植え替える必要性を解消できる。
(5)本実施形態では、多肉植物の種葉Sの栽植に土を使用しないため、植物育成容器10をより軽量、且つ、衛生的にできる。また、仮に植物育成容器10をさかさまにしたり、横にしたりしても、土がこぼれて周りを汚すといったこともない。
(6)本実施形態では、種葉Sは、その親株から切り取った切り口を上にして植物育成体16に栽植される。従って、切り口から新しく小さな芽が出る様子を生産者に限らず購入者でも鑑賞でき、また、その鑑賞期間もより長くできる。
(7)本実施形態では、多肉植物の親株から切り取った茎であってもその切り口を下にすれば植物育成体16に栽植できる。このため、種葉Sと合わせたいろいろな寄せ植えが可能となる。つまり、多肉植物の親株から切り取った茎を切り口を下にして植物育成体16に栽植することですぐに鑑賞できるとともに、多肉植物の親株から切り取った種葉Sを切り口を上にして植物育成体16に栽植することで芽の出るときから鑑賞できる。
(8)本実施形態では、容器本体11は上方に拡開していることで、該容器本体11内に植物育成体16を円滑に収容できる。
(9)本実施形態では、多孔質マット17は、巻き重なるように渦巻き状に巻回されており、容器本体11は、有底略円錐台の筒状に成形されている。単純に多孔質マット17を渦巻き状に巻回すると、植物育成体16は通常は略円柱形状を呈することで、有底略円錐台の筒状の容器本体11内での植物育成体16の収まりを簡易によくできる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・図3に示すように、多孔質マット17が折り重なるように屏風状に屈曲されることで構成された植物育成体16であってもよい。この場合、多肉植物の種葉Sは、この屈曲の隙間18に栽植される。そして、植物育成体16を収容等する容器本体11は、植物育成体16の外周面に合わせて有底略四角錐台の筒状や四角筒状であってもよい。このように変更をしても前記実施形態(1)〜(8)と同様の効果が得られる。特に、単純に多孔質マット17を屏風状に屈曲すると、植物育成体16は通常は略四角柱形状を呈することで、有底略四角錐台の筒状又は有底略四角筒状の容器本体11内での植物育成体16の収まりを簡易によくできる。
・図4に示すように、ブロック状に成形加工され、その上面の十字状の切り込み28に多肉植物の種葉Sが栽植される、乾燥状態にある可撓性の多孔質ブロック27で構成された植物育成体26であってもよい。この構成によれば、多孔質ブロック27の切り込み28に多肉植物の種葉Sを栽植すれば、該多肉植物の種葉Sを育成できる。この場合、多孔質ブロック27が乾燥状態にあることで、多肉植物の種葉Sを育成する際に雑菌を入りにくくできる。つまり、乾燥状態にある多孔質ブロック27の切り込み28に多肉植物の種葉Sを埋設状態で栽植するという極めて簡易な方法で抗菌性を付与できる。
なお、多肉植物の種葉は、十字状の切り込み28に代えて、多孔質ブロック27の上面の筋状の切込みや穴に栽植されてもよい。また、多孔質ブロック27は、抗菌剤を含有させたウレタン樹脂製(例えばECZ)であってもよいし、抗菌剤を含有させていないウレタン樹脂製であってもよい。あるいは、多孔質ブロック27は、ウレタン以外の合成樹脂製や天然スポンジ製などであってもよい。さらに、植物育成体26は、容器本体11に収容されていてもよい。
・前記実施形態において、多肉植物の種葉Sは、多孔質マット17を巻回又は屈曲しながら栽植してもよいし、巻回又は屈曲後に栽植してもよい。
・前記実施形態において、植物育成体16は、容器本体11の底面に到達する高さ寸法であってもよいし、非到達の高さ寸法であってもよい。また、植物育成体16が容器本体11の底面に到達していない場合、その下方に適宜の台座を配置してもよい。
・前記実施形態において、容器本体11は、有底略円筒状であってもよい。
・前記実施形態において、容器本体11は、有底略多角錐台の筒状や多角筒状であってもよい。この場合、植物育成体16は、容器本体11の内壁面に合わせて多角形の渦巻き状に多孔質マット17を巻回したものであってもよい。
・前記実施形態において、容器本体11は、ABS、AES、PMMA、PC、PP、PE、PS、PVCなどの合成樹脂製であってもよい。
・前記実施形態において、容器本体11を省略して多肉植物の種葉Sと共に植物育成体16を、例えば環状のホルダに嵌着するなど適宜の固定部材に固定してもよい。
・前記実施形態において、多孔質マット17は、ECZ以外のウレタン樹脂製であってもよい。この場合、多孔質マット17は、抗菌剤を含有させたウレタン樹脂製であってもよいし、抗菌剤を含有させていないウレタン樹脂製であってもよい。
・前記実施形態において、多孔質マット17は、ウレタン以外の合成樹脂製や天然スポンジ製などであってもよい。
上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)上記植物育成容器において、
前記多孔質マットは、巻き重なるように渦巻き状に巻回されており、
前記容器本体は、有底略円錐台の筒状又は有底略円筒状に成形された、植物育成容器。
この構成によれば、単純に前記多孔質マットを渦巻き状に巻回すると、前記植物育成体は通常は略円柱形状を呈することで、有底略円錐台の筒状又は有底略円筒状の前記容器本体内での前記植物育成体の収まりを簡易によくできる。
(ロ)上記植物育成容器において、
前記多孔質マットは、折り重なるように屏風状に屈曲されており、
前記容器本体は、有底略四角錐台の筒状又は有底略四角筒状に成形された、植物育成容器。
この構成によれば、単純に前記多孔質マットを屏風状に屈曲回すると、前記植物育成体は通常は略四角柱形状を呈することで、有底略四角錐台の筒状又は有底略四角筒状の前記容器本体内での前記植物育成体の収まりを簡易によくできる。
(ハ)上記植物育成容器において、
前記容器本体は上方に拡開している、植物育成容器。
この構成によれば、前記容器本体は上方に拡開していることで、該容器本体内に前記植物育成体を円滑に収容できる。
S…種葉、10…植物育成容器、11…容器本体、16,26…植物育成体、17…多孔質マット(多孔質体)、18…隙間、27…多孔質ブロック(多孔質体)、28…切り込み。

Claims (4)

  1. 多肉植物の種葉が埋設状態で栽植される、乾燥状態にある可撓性の多孔質体を備えて構成された、植物育成体。
  2. 巻き重なるように渦巻き状に巻回又は折り重なるように屏風状に屈曲され、前記巻回又は前記屈曲の隙間に多肉植物の種葉が栽植される、前記多孔質体としての多孔質マットを備えて構成された、請求項1に記載の植物育成体。
  3. ブロック状に成形加工され、その上面の穴又は切り込みに多肉植物の種葉が栽植される、前記多孔質体としての多孔質ブロックを備えて構成された、請求項1に記載の植物育成体。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の植物育成体と、
    前記植物育成体を収容する容器本体とを備えた、植物育成容器。
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