JP2020006332A - 水処理装置および水処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】水質が時間変動する被処理水を用いた場合に、不可逆的なろ過膜の閉塞を起こさずにフラックスを高くするように制御できる水処理装置の提供。【解決手段】水質が時間変動する被処理水2のCODを測定する水質測定手段11と、水質測定手段11の下流で被処理水2に凝集剤を添加して凝集処理水3を得る凝集処理手段13と、凝集処理水3を膜ろ過して処理水4を得るろ過膜22と、水質測定手段11で測定したCODの値に基づいてろ過膜22のフラックスを制御するフラックス制御手段14を備え、ろ過膜22が精密ろ過膜または限外ろ過膜である、水処理装置41;水処理方法。【選択図】図1
Description
本発明は、水処理装置および水処理方法に関する。
逆浸透膜(Reverse Osmosis Membrane:RO膜)を用いて水の精製をする水処理は一般的に増加している。具体的には、海水の脱塩、飲料水の製造、冷却塔の補給水、プロセス水の製造、ボイラー給水の前処理等のために使用されている。ここで、有機物含有排水を用いる場合、逆浸透膜を用いる水処理の前処理として、生物処理や限外ろ過膜(UF膜)での膜処理を行うことが知られている(特許文献1および2参照)。
特許文献1には、有機物を含む原水に凝集剤を添加して凝集分離を行って凝集分離処理水を得る凝集分離工程と、凝集分離処理水をろ過してろ過処理水を得るろ過処理工程と、ろ過処理水を逆浸透膜により逆浸透膜透過水と逆浸透膜濃縮水に分離する逆浸透膜分離工程を含む逆浸透膜透過水の製造方法において、凝集分離工程をpHが3〜6の酸性領域で行う逆浸透膜透過水の製造方法が記載されている。
特許文献2には、有機排水を生物処理する生物処理手段と、生物処理手段からの生物処理水の少なくとも一部が導入される濾過装置及び濾過装置の濾過水が導入される逆浸透膜分離装置とを含む回収処理手段と、濾過装置の逆洗排水、濾過装置の薬品洗浄排水及び逆浸透膜分離装置の濃縮水のうちの少なくとも1種を生物処理手段の原水導入側へ返送する返送手段とを有する有機排水の回収処理装置において、返送手段で生物処理手段の原水導入側へ返送される水の少なくとも一部を凝集処理した後固液分離する凝集処理手段と固液分離手段とを有し、固液分離手段の処理水が生物処理手段に送給される有機排水の回収処理装置が記載されている。
ここで、紙パルプ工場の総合排水などは水質が時間変動するため、一般的に想定される前処理においてろ過膜の閉塞等が生じ、前処理が不安定となることが知られている(特許文献1参照)。
水質が時間変動する被処理水を用いた場合、フラックス(流束)またはろ過水量を一定制御としたときは、COD(化学的酸素要求量)が低い被処理水に対しては安定運転(ろ過膜が不可逆的に閉塞しにくい安全運転)となるが、回収水の量が少なくなる問題がある。このとき、CODが高い排水に対してはろ過膜が不可逆的に閉塞してしまう問題がある。
しかし、特許文献1および2には、これらの問題について解決する方法は記載されていなかった。特に、特許文献2の[0013]には、凝集処理による前処理では膜フラックスの問題を解決できないことが記載されている。
しかし、特許文献1および2には、これらの問題について解決する方法は記載されていなかった。特に、特許文献2の[0013]には、凝集処理による前処理では膜フラックスの問題を解決できないことが記載されている。
本発明が解決しようとする課題は、水質が時間変動する被処理水を用いた場合に、不可逆的なろ過膜の閉塞を起こさずにフラックスを高くするように制御できる水処理装置を提供することである。
本発明では、水質が時間変動する被処理水のCODを測定して、測定したCODの値に基づいてろ過膜のフラックスを制御することによって、水質が時間変動する被処理水を用いた場合に、不可逆的なろ過膜の閉塞を起こさずにフラックスを高くするように制御できることを見出し、上記課題を解決した。
上記課題を解決するための具体的な手段である本発明の構成と、本発明の好ましい構成を以下に記載する。
[1] 水質が時間変動する被処理水のCODを測定する水質測定手段と、
水質測定手段の下流で被処理水に凝集剤を添加して凝集処理水を得る凝集処理手段と、
凝集処理水を膜ろ過して処理水を得るろ過膜と、
水質測定手段で測定したCODの値に基づいてろ過膜のフラックスを制御するフラックス制御手段を備え、
ろ過膜が精密ろ過膜または限外ろ過膜である、水処理装置。
[2] 水質測定手段と凝集処理手段の間に、被処理水のpHを5〜7に調整するpH調整手段を備える[1]に記載の水処理装置。
[3] 凝集剤が無機凝集剤である[1]または[2]に記載の水処理装置。
[4] ろ過膜を逆洗浄する逆洗浄手段を備える[1]〜[3]のいずれか一つに記載の水処理装置。
[5] 水質測定手段で測定したCODの値が200mg/L以下である場合はフラックスが下記式1を満たし、
水質測定手段で測定したCODの値が200mg/Lを超える場合はフラックスが0.28±0.05m/dayとなるようにフラックス制御手段を制御する[1]〜[4]のいずれか一つに記載の水処理装置。
式1
−0.0045×COD+1.08≦フラックス≦−0.0039×COD+1.08
(式1中、CODの単位はmg/Lであり、フラックスの単位はm/dayである。)
[6] フラックス制御手段が、凝集処理水をろ過膜の一次側から供給する送水ポンプである[1]〜[5]のいずれか一つに記載の水処理装置。
[7] 水質測定手段で測定したCODの値に基づいて凝集剤の添加量を制御する凝集剤の添加量制御手段を備え、
水質測定手段で測定したCODの値が200mg/L以下である場合は凝集剤の添加量が下記式2を満たし、
水質測定手段で測定したCODの値が200mg/Lを超える場合は凝集剤の添加量が100±10mg/Lとなるように、凝集剤の添加量制御手段を制御する[1]〜[6]のいずれか一つに記載の水処理装置。
式2
0.4×COD≦凝集剤の添加量≦0.6×COD
(式2中、CODの単位はmg/Lであり、凝集剤の添加量の単位はmg/Lである。)
[8] 水質測定手段で測定したCODの値に基づいて殺菌剤の添加量を制御する殺菌剤の添加量制御手段を備え、
水質測定手段で測定したCODの値が200mg/L以下である場合は殺菌剤の添加量が下記式3を満たし、
水質測定手段で測定したCODの値が200mg/Lを超える場合は殺菌剤の添加量が200±10mg/Lとなるように、殺菌剤の添加量制御手段を制御する[1]〜[7]のいずれか一つに記載の水処理装置。
式3
0.9×COD≦殺菌剤の添加量≦1.1×COD
(式3中、CODの単位はmg/Lであり、殺菌剤の添加量の単位はmg/Lである。)
[9] 水質測定手段で測定したCODの値に基づいて殺菌剤の添加量を制御する殺菌剤の添加量制御手段を備え、
凝集剤の添加量制御手段が凝集剤ポンプであり、
殺菌剤の添加量制御手段が殺菌剤ポンプである[7]または[8]に記載の水処理装置。
[10] 水質測定手段の上流に生物処理槽を備え、かつ、
被処理水が紙パルプ工場の排水および段ボール工場の排水のうち少なくとも一方を生物処理して得られる[1]〜[9]のいずれか一つに記載の水処理装置。
[11] 凝集処理手段からろ過膜までの間に、固液分離手段を備える[1]〜[10]のいずれか一つに記載の水処理装置。
[12] 被処理水のCODが少なくとも200mg/L以下の範囲を含んで時間変動する[1]〜[11]のいずれか一つに記載の水処理装置。
[13] 水質が時間変動する被処理水のCODを測定する水質測定工程と、
水質測定工程の下流で被処理水に凝集剤を添加して凝集処理水を得る凝集処理工程と、
凝集処理水をろ過膜で膜ろ過して処理水を得る膜ろ過工程と、
水質測定工程で測定したCODの値に基づいてろ過膜のフラックスを制御するフラックス制御工程を備え、
ろ過膜が精密ろ過膜または限外ろ過膜である、水処理方法。
[1] 水質が時間変動する被処理水のCODを測定する水質測定手段と、
水質測定手段の下流で被処理水に凝集剤を添加して凝集処理水を得る凝集処理手段と、
凝集処理水を膜ろ過して処理水を得るろ過膜と、
水質測定手段で測定したCODの値に基づいてろ過膜のフラックスを制御するフラックス制御手段を備え、
ろ過膜が精密ろ過膜または限外ろ過膜である、水処理装置。
[2] 水質測定手段と凝集処理手段の間に、被処理水のpHを5〜7に調整するpH調整手段を備える[1]に記載の水処理装置。
[3] 凝集剤が無機凝集剤である[1]または[2]に記載の水処理装置。
[4] ろ過膜を逆洗浄する逆洗浄手段を備える[1]〜[3]のいずれか一つに記載の水処理装置。
[5] 水質測定手段で測定したCODの値が200mg/L以下である場合はフラックスが下記式1を満たし、
水質測定手段で測定したCODの値が200mg/Lを超える場合はフラックスが0.28±0.05m/dayとなるようにフラックス制御手段を制御する[1]〜[4]のいずれか一つに記載の水処理装置。
式1
−0.0045×COD+1.08≦フラックス≦−0.0039×COD+1.08
(式1中、CODの単位はmg/Lであり、フラックスの単位はm/dayである。)
[6] フラックス制御手段が、凝集処理水をろ過膜の一次側から供給する送水ポンプである[1]〜[5]のいずれか一つに記載の水処理装置。
[7] 水質測定手段で測定したCODの値に基づいて凝集剤の添加量を制御する凝集剤の添加量制御手段を備え、
水質測定手段で測定したCODの値が200mg/L以下である場合は凝集剤の添加量が下記式2を満たし、
水質測定手段で測定したCODの値が200mg/Lを超える場合は凝集剤の添加量が100±10mg/Lとなるように、凝集剤の添加量制御手段を制御する[1]〜[6]のいずれか一つに記載の水処理装置。
式2
0.4×COD≦凝集剤の添加量≦0.6×COD
(式2中、CODの単位はmg/Lであり、凝集剤の添加量の単位はmg/Lである。)
[8] 水質測定手段で測定したCODの値に基づいて殺菌剤の添加量を制御する殺菌剤の添加量制御手段を備え、
水質測定手段で測定したCODの値が200mg/L以下である場合は殺菌剤の添加量が下記式3を満たし、
水質測定手段で測定したCODの値が200mg/Lを超える場合は殺菌剤の添加量が200±10mg/Lとなるように、殺菌剤の添加量制御手段を制御する[1]〜[7]のいずれか一つに記載の水処理装置。
式3
0.9×COD≦殺菌剤の添加量≦1.1×COD
(式3中、CODの単位はmg/Lであり、殺菌剤の添加量の単位はmg/Lである。)
[9] 水質測定手段で測定したCODの値に基づいて殺菌剤の添加量を制御する殺菌剤の添加量制御手段を備え、
凝集剤の添加量制御手段が凝集剤ポンプであり、
殺菌剤の添加量制御手段が殺菌剤ポンプである[7]または[8]に記載の水処理装置。
[10] 水質測定手段の上流に生物処理槽を備え、かつ、
被処理水が紙パルプ工場の排水および段ボール工場の排水のうち少なくとも一方を生物処理して得られる[1]〜[9]のいずれか一つに記載の水処理装置。
[11] 凝集処理手段からろ過膜までの間に、固液分離手段を備える[1]〜[10]のいずれか一つに記載の水処理装置。
[12] 被処理水のCODが少なくとも200mg/L以下の範囲を含んで時間変動する[1]〜[11]のいずれか一つに記載の水処理装置。
[13] 水質が時間変動する被処理水のCODを測定する水質測定工程と、
水質測定工程の下流で被処理水に凝集剤を添加して凝集処理水を得る凝集処理工程と、
凝集処理水をろ過膜で膜ろ過して処理水を得る膜ろ過工程と、
水質測定工程で測定したCODの値に基づいてろ過膜のフラックスを制御するフラックス制御工程を備え、
ろ過膜が精密ろ過膜または限外ろ過膜である、水処理方法。
本発明によれば、水質が時間変動する被処理水を用いた場合に、不可逆的なろ過膜の閉塞を起こさずにフラックスを高くするように制御できる水処理装置を提供できる。
以下において、本発明について詳細に説明する。以下に記載する構成要件の説明は、代表的な実施形態や具体例に基づいてなされることがあるが、本発明はそのような実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は「〜」前後に記載される数値を下限値および上限値として含む範囲を意味する。
[水処理装置]
本発明の水処理装置は、水質が時間変動する被処理水のCODを測定する水質測定手段と、水質測定手段の下流で被処理水に凝集剤を添加して凝集処理水を得る凝集処理手段と、凝集処理水を膜ろ過して処理水を得るろ過膜と、水質測定手段で測定したCODの値に基づいてろ過膜のフラックスを制御するフラックス制御手段を備え、ろ過膜が精密ろ過膜または限外ろ過膜である。
本発明によれば、水質が時間変動する被処理水を用いた場合に、不可逆的なろ過膜の閉塞を起こさずにフラックスを高くすることを制御(好ましくは自動制御)できる。その結果、本発明の水処理装置は、長期にわたり安定運転を継続することができる。また、本発明によれば、排水を工場用の工業用水に利用でき、工場での工業用水の購入費用も削減できる。
以下、本発明の水処理装置の好ましい態様について説明する。
本発明の水処理装置は、水質が時間変動する被処理水のCODを測定する水質測定手段と、水質測定手段の下流で被処理水に凝集剤を添加して凝集処理水を得る凝集処理手段と、凝集処理水を膜ろ過して処理水を得るろ過膜と、水質測定手段で測定したCODの値に基づいてろ過膜のフラックスを制御するフラックス制御手段を備え、ろ過膜が精密ろ過膜または限外ろ過膜である。
本発明によれば、水質が時間変動する被処理水を用いた場合に、不可逆的なろ過膜の閉塞を起こさずにフラックスを高くすることを制御(好ましくは自動制御)できる。その結果、本発明の水処理装置は、長期にわたり安定運転を継続することができる。また、本発明によれば、排水を工場用の工業用水に利用でき、工場での工業用水の購入費用も削減できる。
以下、本発明の水処理装置の好ましい態様について説明する。
<水処理装置の全体的な構成>
本発明の水処理装置の全体的な構成の好ましい態様を、図面を用いて説明する。図1は、本発明の水処理装置を用いた水処理方法の一例のフローチャートである。
図1に示した水処理装置41は、被処理水2のCODを測定する水質測定手段11と、水質測定手段11の下流で被処理水2に凝集剤を添加して凝集処理水3を得る凝集処理手段13と、凝集処理水3を膜ろ過して処理水4を得るろ過膜22と、水質測定手段11で測定したCODの値に基づいてろ過膜22のフラックスを制御するフラックス制御手段14を備える。図1に示した水処理装置41では、凝集処理手段13は凝集攪拌槽21内の被処理水2に凝集剤を添加できるように配置される。
本発明の水処理装置の全体的な構成の好ましい態様を、図面を用いて説明する。図1は、本発明の水処理装置を用いた水処理方法の一例のフローチャートである。
図1に示した水処理装置41は、被処理水2のCODを測定する水質測定手段11と、水質測定手段11の下流で被処理水2に凝集剤を添加して凝集処理水3を得る凝集処理手段13と、凝集処理水3を膜ろ過して処理水4を得るろ過膜22と、水質測定手段11で測定したCODの値に基づいてろ過膜22のフラックスを制御するフラックス制御手段14を備える。図1に示した水処理装置41では、凝集処理手段13は凝集攪拌槽21内の被処理水2に凝集剤を添加できるように配置される。
図2は、本発明の水処理装置を用いた水処理方法の他の一例のフローチャートである。図2に示した水処理装置41は、図1に示した水処理装置のより好ましい態様である。図1に示した水処理装置に加えて、図2に示した水処理装置41では、凝集処理手段として凝集剤の添加量制御手段13aおよび殺菌剤の添加量制御手段13bを備える。
図2に示した水処理装置41では、水質測定手段11と凝集処理手段13の間に、pH調整手段12を備える。pH調整手段12は凝集攪拌槽21内の被処理水2に酸またはアルカリを添加できるように配置される。
図2に示した水処理装置41では、ろ過膜22を逆洗浄する逆洗浄手段15を備える。逆洗浄手段15は、ろ過膜22の2次側から1次側に向けて洗浄流体6または気体(不図示)を通過させられるように配置される。
図2に示した水処理装置41では、水質測定手段11と凝集処理手段13の間に、pH調整手段12を備える。pH調整手段12は凝集攪拌槽21内の被処理水2に酸またはアルカリを添加できるように配置される。
図2に示した水処理装置41では、ろ過膜22を逆洗浄する逆洗浄手段15を備える。逆洗浄手段15は、ろ過膜22の2次側から1次側に向けて洗浄流体6または気体(不図示)を通過させられるように配置される。
図3は、本発明の水処理装置を用いた水処理方法の他の一例のフローチャートである。図3に示した水処理装置41は、図2に示した水処理装置のより好ましい態様である。
図3に示した水処理装置41は、水質測定手段11の上流に生物処理槽24を備える。生物処理槽24は、工場51からの排水である原水1を生物処理して被処理水2を得られることが好ましい。なお、生物処理槽24からの生物処理水のうち一部のみを被処理水2として用い、残りの生物処理水は下水などに放流してもよい(不図示)。
図3に示した水処理装置41は、処理水4を逆浸透膜処理して透過水5を得る逆浸透膜23を備える。透過水5は、例えば工場51に用水として供給されることが好ましい。
以下、本発明の水処理装置を構成する各部分の好ましい態様を説明する。
図3に示した水処理装置41は、水質測定手段11の上流に生物処理槽24を備える。生物処理槽24は、工場51からの排水である原水1を生物処理して被処理水2を得られることが好ましい。なお、生物処理槽24からの生物処理水のうち一部のみを被処理水2として用い、残りの生物処理水は下水などに放流してもよい(不図示)。
図3に示した水処理装置41は、処理水4を逆浸透膜処理して透過水5を得る逆浸透膜23を備える。透過水5は、例えば工場51に用水として供給されることが好ましい。
以下、本発明の水処理装置を構成する各部分の好ましい態様を説明する。
<原水>
水処理装置に用いられる原水は、特に制限はなく、例えば下水や工場の排水等の様々な種類の排水を、原水として用いることができる。CODが時間変動する原水を用いることが好ましい。CODが時間変動し、かつ、生物処理が困難な難分解性有機物を含む原水を用いることがより好ましい。難分解性有機物としては、リン酸を含む有機物を挙げることができる。このような排水としては、製紙工場の排水を挙げられる。製紙工場の排水は、難分解性有機物を含み、抄造工程で銘柄が変化することで薬剤の使用量が増減し、かつ排水を再利用して系内で循環させているために排水中の有機物が濃縮される結果、水質が時間変動する。製紙工場の排水の中でも、紙パルプ工場の排水および段ボール工場の排水などを原水として用いられる。紙パルプ工場の排水としては、紙パルプ総合排水や白水(パルプ製造工程の脱水工程により発生するろ液)を挙げることができ、特に白水を用いることが好ましい。白水としては、CODが200mg/L以上の水を好ましく用いることができる。
原水のpHは5.0〜7.0であることが好ましく、5.0〜6.0であることがより好ましい。
原水に対して、必要に応じて適当な前処理をした水を被処理水として用いることが好ましい。前処理としては、生物処理を挙げることができる。
水処理装置に用いられる原水は、特に制限はなく、例えば下水や工場の排水等の様々な種類の排水を、原水として用いることができる。CODが時間変動する原水を用いることが好ましい。CODが時間変動し、かつ、生物処理が困難な難分解性有機物を含む原水を用いることがより好ましい。難分解性有機物としては、リン酸を含む有機物を挙げることができる。このような排水としては、製紙工場の排水を挙げられる。製紙工場の排水は、難分解性有機物を含み、抄造工程で銘柄が変化することで薬剤の使用量が増減し、かつ排水を再利用して系内で循環させているために排水中の有機物が濃縮される結果、水質が時間変動する。製紙工場の排水の中でも、紙パルプ工場の排水および段ボール工場の排水などを原水として用いられる。紙パルプ工場の排水としては、紙パルプ総合排水や白水(パルプ製造工程の脱水工程により発生するろ液)を挙げることができ、特に白水を用いることが好ましい。白水としては、CODが200mg/L以上の水を好ましく用いることができる。
原水のpHは5.0〜7.0であることが好ましく、5.0〜6.0であることがより好ましい。
原水に対して、必要に応じて適当な前処理をした水を被処理水として用いることが好ましい。前処理としては、生物処理を挙げることができる。
<生物処理槽>
本発明の水処理装置は、原水のCODを低減させた被処理水を得る観点から、生物処理槽を備えることが好ましい。生物処理槽の位置は特に制限はないが、凝集処理手段の上流に生物処理槽を備えることが好ましく、水質測定手段の上流に生物処理槽を備えることがより好ましい。生物処理槽は特に制限はないが、曝気槽を少なくとも備え、活性汚泥処理を行えることが好ましい。なお、CODが時間変動する原水を生物処理した場合、当然にCODが時間変動する生物処理水を得られる。
本発明の水処理装置は、原水のCODを低減させた被処理水を得る観点から、生物処理槽を備えることが好ましい。生物処理槽の位置は特に制限はないが、凝集処理手段の上流に生物処理槽を備えることが好ましく、水質測定手段の上流に生物処理槽を備えることがより好ましい。生物処理槽は特に制限はないが、曝気槽を少なくとも備え、活性汚泥処理を行えることが好ましい。なお、CODが時間変動する原水を生物処理した場合、当然にCODが時間変動する生物処理水を得られる。
<被処理水>
本発明の水処理装置では、水質が時間変動する被処理水を用いる。本発明では、被処理水が紙パルプ工場の排水および段ボール工場の排水のうち少なくとも一方を生物処理して得られることが好ましい。
本明細書中のCODは、CODMn(過マンガン酸カリウムによる化学的酸素要求量)であることが好ましい。本明細書中におけるCODMnの値は、JIS K 0102:2013「100℃における過マンガン酸カリウムによる酸素消費量(CODMn)」に準拠して求められる値である。ただし、CODCr(二クロム酸カリウムによる化学的酸素要求量)などその他の酸化剤の種類によるCODを用いてもよい。
被処理水はCODMn(過マンガン酸カリウムによる化学的酸素要求量)が10〜300mg/Lであることが好ましく、30〜200mg/Lであることがより好ましく、50〜200mg/Lであることが特に好ましい。本発明では、被処理水のCODMnが少なくとも200mg/L以下の範囲を含んで時間変動することが好ましく、少なくとも50〜200mg/Lの範囲を含んで時間変動することがより好ましい。
本発明では、被処理水が難分解性有機物を含んでいてもよい。被処理水は、リン酸濃度が0.1〜100mg/Lであることが好ましく、0.1〜50mg/Lであることがより好ましく、0.1〜10mg/Lであることが特に好ましい。
また、本発明では、被処理水がカルシウムを高濃度で含んでいてもよい。被処理水は、カルシウム濃度が0.1〜1000mg/Lであることが好ましく、0.1〜500mg/Lであることがより好ましく、0.1〜100mg/Lであることが特に好ましい。
本発明の水処理装置では、水質が時間変動する被処理水を用いる。本発明では、被処理水が紙パルプ工場の排水および段ボール工場の排水のうち少なくとも一方を生物処理して得られることが好ましい。
本明細書中のCODは、CODMn(過マンガン酸カリウムによる化学的酸素要求量)であることが好ましい。本明細書中におけるCODMnの値は、JIS K 0102:2013「100℃における過マンガン酸カリウムによる酸素消費量(CODMn)」に準拠して求められる値である。ただし、CODCr(二クロム酸カリウムによる化学的酸素要求量)などその他の酸化剤の種類によるCODを用いてもよい。
被処理水はCODMn(過マンガン酸カリウムによる化学的酸素要求量)が10〜300mg/Lであることが好ましく、30〜200mg/Lであることがより好ましく、50〜200mg/Lであることが特に好ましい。本発明では、被処理水のCODMnが少なくとも200mg/L以下の範囲を含んで時間変動することが好ましく、少なくとも50〜200mg/Lの範囲を含んで時間変動することがより好ましい。
本発明では、被処理水が難分解性有機物を含んでいてもよい。被処理水は、リン酸濃度が0.1〜100mg/Lであることが好ましく、0.1〜50mg/Lであることがより好ましく、0.1〜10mg/Lであることが特に好ましい。
また、本発明では、被処理水がカルシウムを高濃度で含んでいてもよい。被処理水は、カルシウム濃度が0.1〜1000mg/Lであることが好ましく、0.1〜500mg/Lであることがより好ましく、0.1〜100mg/Lであることが特に好ましい。
<水質測定手段>
本発明の水処理装置は、被処理水のCODを測定する水質測定手段を備える。水質測定手段としては特に制限はなく、公知のCOD計またはUV計(紫外線吸光度計)を用いることができる。UV計で計測される被処理水の吸光度と被処理水中のCODは相関性が高いことが知られているため、両者の相関データを予め取得しておき、両者の相関データに基づいて被処理水の吸光度から被処理水中のCODを求められる。任意の制御部に吸光度とCODとの相関データを格納しておき、その制御部が取得した吸光度を両者の相関データに照合して被処理水中のCODを求めてもよい。
水質測定手段は、測定したCODの値を、フラックス制御手段に伝える手段を備えていてもよい。水質測定手段は、測定したCODの値を、さらに凝集剤の添加量制御手段および殺菌剤の添加量制御手段に伝える手段を備えていてもよい。これらの伝える手段としては電磁波の送信手段を挙げることができ、有線または無線を介して各部分の電磁波の受信手段に測定したCODの値を伝えることができる。これらにより、不可逆的なろ過膜の閉塞を起こさずにフラックスを高くすることなどを自動制御できる。
一方、水質測定手段は、測定したCODの値を制御部に伝える手段を有していてもよい。制御部は、記憶部、演算部等により構成され、記憶部に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、所定の機能を発揮することができる。制御部は、フラックス制御手段、凝集剤の添加量制御手段および殺菌剤の添加量制御手段を適切な状態となるように制御を行うことが好ましい。
なお、水質測定手段が、測定したCODの値を、フラックス制御手段、凝集剤の添加量制御手段および殺菌剤の添加量制御手段、あるいは、制御部に伝える手段を備えていなくてもよい。その場合、水質測定手段が測定したCODの値を表示する手段を備え、測定したCODの値の表示をもとに、フラックス制御手段、凝集剤の添加量制御手段および殺菌剤の添加量制御手段などを管理者が制御してもよい。
本発明の水処理装置は、被処理水のCODを測定する水質測定手段を備える。水質測定手段としては特に制限はなく、公知のCOD計またはUV計(紫外線吸光度計)を用いることができる。UV計で計測される被処理水の吸光度と被処理水中のCODは相関性が高いことが知られているため、両者の相関データを予め取得しておき、両者の相関データに基づいて被処理水の吸光度から被処理水中のCODを求められる。任意の制御部に吸光度とCODとの相関データを格納しておき、その制御部が取得した吸光度を両者の相関データに照合して被処理水中のCODを求めてもよい。
水質測定手段は、測定したCODの値を、フラックス制御手段に伝える手段を備えていてもよい。水質測定手段は、測定したCODの値を、さらに凝集剤の添加量制御手段および殺菌剤の添加量制御手段に伝える手段を備えていてもよい。これらの伝える手段としては電磁波の送信手段を挙げることができ、有線または無線を介して各部分の電磁波の受信手段に測定したCODの値を伝えることができる。これらにより、不可逆的なろ過膜の閉塞を起こさずにフラックスを高くすることなどを自動制御できる。
一方、水質測定手段は、測定したCODの値を制御部に伝える手段を有していてもよい。制御部は、記憶部、演算部等により構成され、記憶部に記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、所定の機能を発揮することができる。制御部は、フラックス制御手段、凝集剤の添加量制御手段および殺菌剤の添加量制御手段を適切な状態となるように制御を行うことが好ましい。
なお、水質測定手段が、測定したCODの値を、フラックス制御手段、凝集剤の添加量制御手段および殺菌剤の添加量制御手段、あるいは、制御部に伝える手段を備えていなくてもよい。その場合、水質測定手段が測定したCODの値を表示する手段を備え、測定したCODの値の表示をもとに、フラックス制御手段、凝集剤の添加量制御手段および殺菌剤の添加量制御手段などを管理者が制御してもよい。
<pH調整手段>
水処理装置は、pH調整手段を備えることが好ましい。pH調整手段の位置は特に制限はないが、水質測定手段と凝集処理手段の間にpH調整手段を備えることが好ましい。凝集処理手段の下流にpH調整手段を有してもよいが、凝集処理手段の下流にpH調整手段を有さないことが好ましい。特に、凝集処理手段の下流でアルカリを添加しないことが、アルカリ添加によりスケールが生じないようにする観点から好ましい。特に原水が硬度(カルシウム)を多く含む場合、アルカリ添加によりカルシウムスケールが生じないようにすることが好ましい。
pH調整手段では、被処理水のpHを5.0〜7.0に調整することが好ましく、5.0〜6.0に調整することがより好ましい。
なお、原水のpHが5.0〜6.0で無機凝集剤の凝集域である場合、pH調整手段を設けなくてもよい。
水処理装置は、pH調整手段を備えることが好ましい。pH調整手段の位置は特に制限はないが、水質測定手段と凝集処理手段の間にpH調整手段を備えることが好ましい。凝集処理手段の下流にpH調整手段を有してもよいが、凝集処理手段の下流にpH調整手段を有さないことが好ましい。特に、凝集処理手段の下流でアルカリを添加しないことが、アルカリ添加によりスケールが生じないようにする観点から好ましい。特に原水が硬度(カルシウム)を多く含む場合、アルカリ添加によりカルシウムスケールが生じないようにすることが好ましい。
pH調整手段では、被処理水のpHを5.0〜7.0に調整することが好ましく、5.0〜6.0に調整することがより好ましい。
なお、原水のpHが5.0〜6.0で無機凝集剤の凝集域である場合、pH調整手段を設けなくてもよい。
<凝集処理手段>
本発明の水処理装置は、水質測定手段の下流で被処理水に凝集剤を添加して凝集処理水を得る凝集処理手段を備える。凝集処理手段により、得られた凝集処理水にフロックを形成することが好ましい。
凝集剤としては、無機凝集剤および高分子凝集剤を挙げることができる。無機凝集剤としては、硫酸アルミニウム(硫酸バンド)、ポリ塩化アルミニウム(PAC)、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、ポリ硫酸鉄、ポリシリカ鉄が例示される。これらの中でも、硫酸バンドおよびPACが好ましく、PACがより好ましい。高分子凝集剤としては、両性高分子凝集剤、ノニオン性高分子凝集剤、アニオン性高分子凝集剤、カチオン性高分子凝集剤などを挙げることができる。本発明では、凝集剤が無機凝集剤であることが好ましい。
本発明の水処理装置は、水質測定手段の下流で被処理水に凝集剤を添加して凝集処理水を得る凝集処理手段を備える。凝集処理手段により、得られた凝集処理水にフロックを形成することが好ましい。
凝集剤としては、無機凝集剤および高分子凝集剤を挙げることができる。無機凝集剤としては、硫酸アルミニウム(硫酸バンド)、ポリ塩化アルミニウム(PAC)、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、ポリ硫酸鉄、ポリシリカ鉄が例示される。これらの中でも、硫酸バンドおよびPACが好ましく、PACがより好ましい。高分子凝集剤としては、両性高分子凝集剤、ノニオン性高分子凝集剤、アニオン性高分子凝集剤、カチオン性高分子凝集剤などを挙げることができる。本発明では、凝集剤が無機凝集剤であることが好ましい。
本発明では、凝集処理手段が、水質測定手段の下流で被処理水に殺菌剤を添加する殺菌剤添加手段を備えていてもよい。殺菌剤添加手段と凝集剤添加手段の設置順序は特に限定されず、いずれが先であってもよく、実質的に同時に殺菌剤と凝集剤を添加してもよい。
殺菌剤としては特に制限はなく、酸化剤、スライムコントロール剤、アルカリ剤を挙げることができる。
酸化剤としては、塩素系酸化剤、臭素系酸化剤、オゾンを挙げることができる。特に、被処理水を塩素系酸化剤で殺菌することにより、ろ過膜(および/または逆浸透膜)の膜面のバイオファウリングを抑制することが、よりろ過膜(および/または逆浸透膜)の薬品洗浄の頻度を抑制する観点から好ましい。ただし、水処理の条件にあわせて最適な殺菌剤を選択できる。
塩素系酸化剤としては、二酸化塩素、次亜塩素酸、次亜塩素酸ナトリウムなどを挙げることができ、次亜塩素酸ナトリウムがより好ましい。
殺菌剤としては特に制限はなく、酸化剤、スライムコントロール剤、アルカリ剤を挙げることができる。
酸化剤としては、塩素系酸化剤、臭素系酸化剤、オゾンを挙げることができる。特に、被処理水を塩素系酸化剤で殺菌することにより、ろ過膜(および/または逆浸透膜)の膜面のバイオファウリングを抑制することが、よりろ過膜(および/または逆浸透膜)の薬品洗浄の頻度を抑制する観点から好ましい。ただし、水処理の条件にあわせて最適な殺菌剤を選択できる。
塩素系酸化剤としては、二酸化塩素、次亜塩素酸、次亜塩素酸ナトリウムなどを挙げることができ、次亜塩素酸ナトリウムがより好ましい。
(凝集剤の添加量制御手段)
本発明の水処理装置は、水質測定手段で測定したCODの値に基づいて凝集剤の添加量を制御する凝集剤の添加量制御手段を備えることが好ましい。特に、ろ過膜以外の固液分離手段を用いずに、ろ過膜でフロックを除去できるような粒径のフロックが形成できるように凝集剤の添加量を制御することが好ましい。
本発明では、水質測定手段で測定したCODの値が200mg/L以下である場合は凝集剤の添加量が下記式2を満たし、水質測定手段で測定したCODの値が200mg/Lを超える場合は凝集剤の添加量が100±10mg/Lとなるように、凝集剤の添加量制御手段を制御することが好ましい。
式2
0.4×COD≦凝集剤の添加量≦0.6×COD
(式2中、CODの単位はmg/Lであり、凝集剤の添加量の単位はmg/Lである。)
特に、水質測定手段で測定したCODの値が200mg/L以下である場合は凝集剤の添加量が下記式2Aを満たし、水質測定手段で測定したCODの値が200mg/Lを超える場合は凝集剤の添加量が100±5mg/Lとなるように、凝集剤の添加量制御手段を制御することがより好ましい。
式2A
0.45×COD≦凝集剤の添加量≦0.55×COD
(式2A中、CODの単位はmg/Lであり、凝集剤の添加量の単位はmg/Lである。)
その他の制御方法として、例えばCODが120mg/L未満の場合、120〜150mg/Lの場合、150〜180mg/Lの場合、180mg/L以上の場合など数通りに場合分けして各場合についてあらかじめ凝集剤の添加量の値を決めておき、水質測定手段で測定したCODの値に基づいて凝集剤の添加量を自動または手動で制御してもよい。
本発明では、凝集剤の添加量制御手段が凝集剤ポンプであることが好ましく、水質測定手段で測定したCODの値に基づいて凝集剤の添加量を自動で制御できる凝集剤ポンプであることがより好ましい。
本発明の水処理装置は、水質測定手段で測定したCODの値に基づいて凝集剤の添加量を制御する凝集剤の添加量制御手段を備えることが好ましい。特に、ろ過膜以外の固液分離手段を用いずに、ろ過膜でフロックを除去できるような粒径のフロックが形成できるように凝集剤の添加量を制御することが好ましい。
本発明では、水質測定手段で測定したCODの値が200mg/L以下である場合は凝集剤の添加量が下記式2を満たし、水質測定手段で測定したCODの値が200mg/Lを超える場合は凝集剤の添加量が100±10mg/Lとなるように、凝集剤の添加量制御手段を制御することが好ましい。
式2
0.4×COD≦凝集剤の添加量≦0.6×COD
(式2中、CODの単位はmg/Lであり、凝集剤の添加量の単位はmg/Lである。)
特に、水質測定手段で測定したCODの値が200mg/L以下である場合は凝集剤の添加量が下記式2Aを満たし、水質測定手段で測定したCODの値が200mg/Lを超える場合は凝集剤の添加量が100±5mg/Lとなるように、凝集剤の添加量制御手段を制御することがより好ましい。
式2A
0.45×COD≦凝集剤の添加量≦0.55×COD
(式2A中、CODの単位はmg/Lであり、凝集剤の添加量の単位はmg/Lである。)
その他の制御方法として、例えばCODが120mg/L未満の場合、120〜150mg/Lの場合、150〜180mg/Lの場合、180mg/L以上の場合など数通りに場合分けして各場合についてあらかじめ凝集剤の添加量の値を決めておき、水質測定手段で測定したCODの値に基づいて凝集剤の添加量を自動または手動で制御してもよい。
本発明では、凝集剤の添加量制御手段が凝集剤ポンプであることが好ましく、水質測定手段で測定したCODの値に基づいて凝集剤の添加量を自動で制御できる凝集剤ポンプであることがより好ましい。
(殺菌剤の添加量制御手段)
本発明の水処理装置は、水質測定手段で測定したCODの値に基づいて殺菌剤の添加量を制御する殺菌剤の添加量制御手段を備えることが好ましい。特に、ろ過膜以外の固液分離手段を用いずに、ろ過膜のバイオファウリングを抑制できるように殺菌剤の添加量を制御することが好ましい。
本発明では、水質測定手段で測定したCODの値が200mg/L以下である場合は殺菌剤の添加量が下記式3を満たし、水質測定手段で測定したCODの値が200mg/Lを超える場合は殺菌剤の添加量が200±10mg/Lとなるように、殺菌剤の添加量制御手段を制御することが好ましい。
式3
0.9×COD≦殺菌剤の添加量≦1.1×COD
(式3中、CODの単位はmg/Lであり、殺菌剤の添加量の単位はmg/Lである。)
特に、水質測定手段で測定したCODの値が200mg/L以下である場合は殺菌剤の添加量が下記式3Aを満たし、水質測定手段で測定したCODの値が200mg/Lを超える場合は殺菌剤の添加量が200±5mg/Lとなるように、殺菌剤の添加量制御手段を制御することがより好ましい。
式3A
0.95×COD≦殺菌剤の添加量≦1.05×COD
(式3A中、CODの単位はmg/Lであり、殺菌剤の添加量の単位はmg/Lである。)
その他の制御方法として、例えばCODが120mg/L未満の場合、120〜150mg/Lの場合、150〜180mg/Lの場合、180mg/L以上の場合など数通りに場合分けして各場合についてあらかじめ殺菌剤の添加量の値を決めておき、水質測定手段で測定したCODの値に基づいて殺菌剤の添加量を自動または手動で制御してもよい。
本発明では、殺菌剤の添加量制御手段が殺菌剤ポンプであることが好ましく、水質測定手段で測定したCODの値に基づいて殺菌剤の添加量を自動で制御できる殺菌剤ポンプであることがより好ましい。
本発明の水処理装置は、水質測定手段で測定したCODの値に基づいて殺菌剤の添加量を制御する殺菌剤の添加量制御手段を備えることが好ましい。特に、ろ過膜以外の固液分離手段を用いずに、ろ過膜のバイオファウリングを抑制できるように殺菌剤の添加量を制御することが好ましい。
本発明では、水質測定手段で測定したCODの値が200mg/L以下である場合は殺菌剤の添加量が下記式3を満たし、水質測定手段で測定したCODの値が200mg/Lを超える場合は殺菌剤の添加量が200±10mg/Lとなるように、殺菌剤の添加量制御手段を制御することが好ましい。
式3
0.9×COD≦殺菌剤の添加量≦1.1×COD
(式3中、CODの単位はmg/Lであり、殺菌剤の添加量の単位はmg/Lである。)
特に、水質測定手段で測定したCODの値が200mg/L以下である場合は殺菌剤の添加量が下記式3Aを満たし、水質測定手段で測定したCODの値が200mg/Lを超える場合は殺菌剤の添加量が200±5mg/Lとなるように、殺菌剤の添加量制御手段を制御することがより好ましい。
式3A
0.95×COD≦殺菌剤の添加量≦1.05×COD
(式3A中、CODの単位はmg/Lであり、殺菌剤の添加量の単位はmg/Lである。)
その他の制御方法として、例えばCODが120mg/L未満の場合、120〜150mg/Lの場合、150〜180mg/Lの場合、180mg/L以上の場合など数通りに場合分けして各場合についてあらかじめ殺菌剤の添加量の値を決めておき、水質測定手段で測定したCODの値に基づいて殺菌剤の添加量を自動または手動で制御してもよい。
本発明では、殺菌剤の添加量制御手段が殺菌剤ポンプであることが好ましく、水質測定手段で測定したCODの値に基づいて殺菌剤の添加量を自動で制御できる殺菌剤ポンプであることがより好ましい。
<ろ過膜>
本発明の水処理装置は、凝集処理水を膜ろ過して処理水を得るろ過膜を備える。本発明では、ろ過膜が精密ろ過膜または限外ろ過膜である。
精密ろ過膜の開口径は特に制限はなく、0.1〜0.5μmであることが好ましく、0.1〜0.2μmであることがより好ましい。限外ろ過膜の開口径は特に制限はなく、0.01〜0.05μmであることが好ましく、0.01〜0.02μmであることがより好ましい。
ろ過膜の形状は特に制限はなく、例えば中空糸膜、スパイラル膜、プリーツ膜、平膜などを挙げることができる。ろ過膜が、中空糸膜であることが好ましい。
本発明の水処理装置は、凝集処理水を膜ろ過して処理水を得るろ過膜を備える。本発明では、ろ過膜が精密ろ過膜または限外ろ過膜である。
精密ろ過膜の開口径は特に制限はなく、0.1〜0.5μmであることが好ましく、0.1〜0.2μmであることがより好ましい。限外ろ過膜の開口径は特に制限はなく、0.01〜0.05μmであることが好ましく、0.01〜0.02μmであることがより好ましい。
ろ過膜の形状は特に制限はなく、例えば中空糸膜、スパイラル膜、プリーツ膜、平膜などを挙げることができる。ろ過膜が、中空糸膜であることが好ましい。
<フラックス制御手段>
本発明の水処理装置は、水質測定手段で測定したCODの値に基づいてろ過膜のフラックスを制御するフラックス制御手段を備える。
本発明では、水質測定手段で測定したCODの値が200mg/L以下である場合はフラックスが下記式1を満たし、水質測定手段で測定したCODの値が200mg/Lを超える場合はフラックスが0.28±0.05m/dayとなるようにフラックス制御手段を制御することが好ましい。
式1
−0.0045×COD+1.08≦フラックス≦−0.0039×COD+1.08
(式1中、CODの単位はmg/Lであり、フラックスの単位はm/dayである。)
特に、水質測定手段で測定したCODの値が200mg/L以下である場合はフラックスが下記式1Aを満たし、水質測定手段で測定したCODの値が200mg/Lを超える場合はフラックスが0.28±0.02m/dayとなるようにフラックス制御手段を制御することがより好ましい。
式1A
−0.0041×COD+1.08≦フラックス≦−0.0039×COD+1.08
(式1A中、CODの単位はmg/Lであり、フラックスの単位はm/dayである。)
その他の制御方法として、例えばCODが120mg/L未満の場合、120〜150mg/Lの場合、150〜180mg/Lの場合、180mg/L以上の場合など数通りに場合分けして各場合についてあらかじめフラックスの値を決めておき、水質測定手段で測定したCODの値に基づいてろ過膜のフラックスを自動または手動で制御してもよい。
本発明では、フラックス制御手段が、凝集処理水をろ過膜の一次側から供給する送水ポンプであることが好ましく、水質測定手段で測定したCODの値に基づいてフラックスを自動で制御できる送水ポンプであることがより好ましい。
本発明の水処理装置は、水質測定手段で測定したCODの値に基づいてろ過膜のフラックスを制御するフラックス制御手段を備える。
本発明では、水質測定手段で測定したCODの値が200mg/L以下である場合はフラックスが下記式1を満たし、水質測定手段で測定したCODの値が200mg/Lを超える場合はフラックスが0.28±0.05m/dayとなるようにフラックス制御手段を制御することが好ましい。
式1
−0.0045×COD+1.08≦フラックス≦−0.0039×COD+1.08
(式1中、CODの単位はmg/Lであり、フラックスの単位はm/dayである。)
特に、水質測定手段で測定したCODの値が200mg/L以下である場合はフラックスが下記式1Aを満たし、水質測定手段で測定したCODの値が200mg/Lを超える場合はフラックスが0.28±0.02m/dayとなるようにフラックス制御手段を制御することがより好ましい。
式1A
−0.0041×COD+1.08≦フラックス≦−0.0039×COD+1.08
(式1A中、CODの単位はmg/Lであり、フラックスの単位はm/dayである。)
その他の制御方法として、例えばCODが120mg/L未満の場合、120〜150mg/Lの場合、150〜180mg/Lの場合、180mg/L以上の場合など数通りに場合分けして各場合についてあらかじめフラックスの値を決めておき、水質測定手段で測定したCODの値に基づいてろ過膜のフラックスを自動または手動で制御してもよい。
本発明では、フラックス制御手段が、凝集処理水をろ過膜の一次側から供給する送水ポンプであることが好ましく、水質測定手段で測定したCODの値に基づいてフラックスを自動で制御できる送水ポンプであることがより好ましい。
<逆洗浄手段>
本発明の水処理装置は、ろ過膜を逆洗浄する逆洗浄手段を備えることが好ましい。逆洗浄は、空気や洗浄流体などを用いることができ、洗浄流体を用いることが好ましい。
本発明の水処理装置は、ろ過膜を逆洗浄する逆洗浄手段を備えることが好ましい。逆洗浄は、空気や洗浄流体などを用いることができ、洗浄流体を用いることが好ましい。
<薬品洗浄>
本発明の水処理装置は、薬品を用いたCIP(クリーニングインプレイス洗浄)洗浄を行う手段を有することが好ましい。薬品を用いたCIP洗浄は水処理を止めて水処理装置の系内に薬品を循環させることが好ましい。
薬品を用いたCIP洗浄に用いられる薬品は酸、アルカリまたは洗浄剤であることが好ましい。被処理水が鉱物を多く含む場合は、酸が好ましい。酸としては、塩酸や硫酸、硝酸、クエン酸、シュウ酸、EDTAなどを挙げることができる。被処理水が有機物を多く含む場合はアルカリであることが好ましい。また、薬品は、限外ろ過膜への耐性を有する洗浄剤であることが好ましい。アルカリや限外ろ過膜への耐性を有する洗浄剤としては、次亜塩素酸またはその塩、水酸化ナトリウム、過酸化水素水などを挙げることができ、次亜塩素酸ナトリウムであることが好ましい。
本発明の水処理装置は、薬品を用いたCIP(クリーニングインプレイス洗浄)洗浄を行う手段を有することが好ましい。薬品を用いたCIP洗浄は水処理を止めて水処理装置の系内に薬品を循環させることが好ましい。
薬品を用いたCIP洗浄に用いられる薬品は酸、アルカリまたは洗浄剤であることが好ましい。被処理水が鉱物を多く含む場合は、酸が好ましい。酸としては、塩酸や硫酸、硝酸、クエン酸、シュウ酸、EDTAなどを挙げることができる。被処理水が有機物を多く含む場合はアルカリであることが好ましい。また、薬品は、限外ろ過膜への耐性を有する洗浄剤であることが好ましい。アルカリや限外ろ過膜への耐性を有する洗浄剤としては、次亜塩素酸またはその塩、水酸化ナトリウム、過酸化水素水などを挙げることができ、次亜塩素酸ナトリウムであることが好ましい。
<処理水>
ろ過膜を通過した処理水は、浮遊物質(suspended solids;SS)が十分に除去されるため、そのまま逆浸透膜に供給することができる。
ろ過膜を通過した処理水は、浮遊物質(suspended solids;SS)が十分に除去されるため、そのまま逆浸透膜に供給することができる。
<逆浸透膜>
水処理装置は、処理水を透過して透過水を得られる逆浸透膜を備えることが好ましい。
逆浸透膜の開口径は特に制限はなく、0.001〜0.005μmであることが好ましく、0.001〜0.002μmであることがより好ましい。
逆浸透膜の材料としては特に制限はなく、例えばポリアミド膜などを用いることができる。
水処理装置は、処理水を透過して透過水を得られる逆浸透膜を備えることが好ましい。
逆浸透膜の開口径は特に制限はなく、0.001〜0.005μmであることが好ましく、0.001〜0.002μmであることがより好ましい。
逆浸透膜の材料としては特に制限はなく、例えばポリアミド膜などを用いることができる。
<透過水>
水処理装置によって、処理水を逆浸透膜処理し、透過水(回収水とも言われる)として回収して、再利用することができる。例えば、工場からの排水を工業用水並みの水質の透過水として回収し、用水(工業用水)として再利用することができる。また、透過水は、無菌水として再利用することができる。
水処理装置によって、処理水を逆浸透膜処理し、透過水(回収水とも言われる)として回収して、再利用することができる。例えば、工場からの排水を工業用水並みの水質の透過水として回収し、用水(工業用水)として再利用することができる。また、透過水は、無菌水として再利用することができる。
<その他の装置>
水処理装置は、その他の機能を有する部分を備えていてもよい。
また、水処理装置には、生物処理槽からろ過膜までの間に沈殿槽、浮上槽、遠心分離機などの固液分離手段を設けてもよい。特に凝集処理手段からろ過膜までの間に固液分離手段を備える態様を挙げることができる。ただし、本発明の水処理装置はろ過膜の上流に固液分離手段がなくても連続稼働できるため、生物処理槽からろ過膜までの間に、固液分離手段を備えないことがコストを低減する観点から好ましい。特に凝集処理手段からろ過膜までの間に固液分離手段を備えないことがより好ましい。膜ろ過工程で固液分離することにより、設備規模を小さくすることができる。また、凝集処理手段の後段としての固液分離手段でも凝集剤を使用できることから、過剰な使用によるリークの可能性を減らすため、または、凝集剤の種類によっては凝集フロックの分離膜への吸着を促進することに起因する分離膜汚染やろ過性能低下につながる可能性を減らすため、固液分離手段を備えないことが好ましい。
さらに固液分離手段で高分子凝集剤を使わない場合、高分子凝集剤の過剰添加によるリークが起こらず、高分子凝集剤がろ過膜に付着して不可逆的な閉塞が起きることもない。
水処理装置は、その他の機能を有する部分を備えていてもよい。
また、水処理装置には、生物処理槽からろ過膜までの間に沈殿槽、浮上槽、遠心分離機などの固液分離手段を設けてもよい。特に凝集処理手段からろ過膜までの間に固液分離手段を備える態様を挙げることができる。ただし、本発明の水処理装置はろ過膜の上流に固液分離手段がなくても連続稼働できるため、生物処理槽からろ過膜までの間に、固液分離手段を備えないことがコストを低減する観点から好ましい。特に凝集処理手段からろ過膜までの間に固液分離手段を備えないことがより好ましい。膜ろ過工程で固液分離することにより、設備規模を小さくすることができる。また、凝集処理手段の後段としての固液分離手段でも凝集剤を使用できることから、過剰な使用によるリークの可能性を減らすため、または、凝集剤の種類によっては凝集フロックの分離膜への吸着を促進することに起因する分離膜汚染やろ過性能低下につながる可能性を減らすため、固液分離手段を備えないことが好ましい。
さらに固液分離手段で高分子凝集剤を使わない場合、高分子凝集剤の過剰添加によるリークが起こらず、高分子凝集剤がろ過膜に付着して不可逆的な閉塞が起きることもない。
[水処理方法]
本発明の水処理方法は、水質が時間変動する被処理水のCODを測定する水質測定工程と、水質測定工程の下流で被処理水に凝集剤を添加して凝集処理水を得る凝集処理工程と、凝集処理水をろ過膜で膜ろ過して処理水を得る膜ろ過工程と、水質測定工程で測定したCODの値に基づいてろ過膜のフラックスを制御するフラックス制御工程を備え、ろ過膜が精密ろ過膜または限外ろ過膜である。
本発明の水処理方法の好ましい態様は、本発明の水処理装置の好ましい態様と同様である。
本発明の水処理方法は、水質が時間変動する被処理水のCODを測定する水質測定工程と、水質測定工程の下流で被処理水に凝集剤を添加して凝集処理水を得る凝集処理工程と、凝集処理水をろ過膜で膜ろ過して処理水を得る膜ろ過工程と、水質測定工程で測定したCODの値に基づいてろ過膜のフラックスを制御するフラックス制御工程を備え、ろ過膜が精密ろ過膜または限外ろ過膜である。
本発明の水処理方法の好ましい態様は、本発明の水処理装置の好ましい態様と同様である。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
[実施例1]
図3に記載の水処理装置を用いて、製紙工場の排水(紙パルプ工場からの白水)を原水として、以下の水処理を行った。原水のpHは5.0〜6.0であった。
まず、工場51からの原水1に対して、生物処理槽24で活性汚泥処理を行い、得られた生物処理水を被処理水2とした。被処理水2のCODMnを、COD計を含む水質測定手段11で測定したところ、CODMn濃度は78〜200mg/Lであった。また、被処理水2は、リン酸濃度が5〜20mg/Lであったことから、原水および被処理水は生物処理が困難な難分解性有機物を含むと考えられた。被処理水2は、カルシウム濃度が100〜500mg/Lであった。
図3に記載の水処理装置を用いて、製紙工場の排水(紙パルプ工場からの白水)を原水として、以下の水処理を行った。原水のpHは5.0〜6.0であった。
まず、工場51からの原水1に対して、生物処理槽24で活性汚泥処理を行い、得られた生物処理水を被処理水2とした。被処理水2のCODMnを、COD計を含む水質測定手段11で測定したところ、CODMn濃度は78〜200mg/Lであった。また、被処理水2は、リン酸濃度が5〜20mg/Lであったことから、原水および被処理水は生物処理が困難な難分解性有機物を含むと考えられた。被処理水2は、カルシウム濃度が100〜500mg/Lであった。
被処理水2を凝集攪拌槽21に導入し、pH調整手段12からpH調整剤として水酸化ナトリウムを添加し、凝集攪拌槽21内のpHが6.0〜6.5になるように自動調整した。さらに、凝集攪拌槽21に対し、凝集剤の添加量制御手段13aを備える凝集剤ポンプと、殺菌剤の添加量制御手段13bを備える殺菌剤ポンプからなる凝集処理手段13から、無機凝集剤および殺菌剤を添加した。
無機凝集剤としてPACを使用した。凝集剤の添加量の制御はCOD計で測定されたCODMn(mg/L)の値に応じて行い、以下の換算式で凝集剤の添加量(mg/L)を決定した。PACは原液濃度10質量%品を使用した。
式2B
凝集剤の添加量=0.5×CODMn
殺菌剤として次亜塩素酸ナトリウムを使用した。殺菌剤の添加量の制御はCOD計で測定されたCODMn(mg/L)の値に応じて行い、以下の換算式で殺菌剤の添加量(mg/L)を決定した。次亜塩素酸ナトリウムは原液濃度12質量%品を使用した。
式3B
殺菌剤の添加量=1.0×CODMn
無機凝集剤としてPACを使用した。凝集剤の添加量の制御はCOD計で測定されたCODMn(mg/L)の値に応じて行い、以下の換算式で凝集剤の添加量(mg/L)を決定した。PACは原液濃度10質量%品を使用した。
式2B
凝集剤の添加量=0.5×CODMn
殺菌剤として次亜塩素酸ナトリウムを使用した。殺菌剤の添加量の制御はCOD計で測定されたCODMn(mg/L)の値に応じて行い、以下の換算式で殺菌剤の添加量(mg/L)を決定した。次亜塩素酸ナトリウムは原液濃度12質量%品を使用した。
式3B
殺菌剤の添加量=1.0×CODMn
凝集攪拌槽21から凝集処理水3を、送水ポンプからなるフラックス制御手段14によりろ過膜22の一次側に供給し、膜ろ過して処理水4を得た。
膜ろ過では、ろ過膜22として限外ろ過膜であるOJI−MENBRANE(登録商標)を用い、予め設定したフラックスで処理した。ろ過膜22のフラックスの制御はCOD計で測定されたCODMn(mg/L)の値に応じて行い、以下の換算式でフラックス(単位は、膜面積1m2当たりの1日のろ過水量(m3/day)であるm3/(m2・day)、すなわちm/day)を決定した。
式1B
フラックス=−0.004×CODMn+1.08
膜ろ過では、ろ過膜22として限外ろ過膜であるOJI−MENBRANE(登録商標)を用い、予め設定したフラックスで処理した。ろ過膜22のフラックスの制御はCOD計で測定されたCODMn(mg/L)の値に応じて行い、以下の換算式でフラックス(単位は、膜面積1m2当たりの1日のろ過水量(m3/day)であるm3/(m2・day)、すなわちm/day)を決定した。
式1B
フラックス=−0.004×CODMn+1.08
以上の条件で膜ろ過工程までを行い、10分間当たり1回の洗浄流体(不図示の処理水槽に貯留された、処理水4)を用いた逆洗浄および1日間当たり2回の次亜塩素酸ナトリウム溶液を用いた薬品洗浄を行った。その結果、限外ろ過膜は約半年間にわたって逆洗浄の直後にろ過膜の差圧が40〜60kPaを維持できた。
[実施例2]
実施例1とは別の紙パルプ工場からの白水(別の銘柄の紙を製造するため、抄造工程の薬剤が異なる)を原水として用いた。原水のpHは5.0〜6.0であった。
工場51からの原水1に対して、生物処理槽24で活性汚泥処理を行い、得られた生物処理水を被処理水2とした。被処理水2のCODMnを、COD計を含む水質測定手段11で測定したところ、CODMn濃度は常に200mg/Lを超過した範囲内で時間変動していた。また、被処理水2は、リン酸濃度が5〜20mg/Lであったことから、原水および被処理水は生物処理が困難な難分解性有機物を含むと考えられた。被処理水2は、カルシウム濃度が100〜500mg/Lであった。
この被処理水を用い、フラックス、凝集剤の添加量、および殺菌剤の添加量をそれぞれ以下のとおりに変更した以外は実施例1と同様にして、水処理を行った。
フラックス=0.28m/day
凝集剤の添加量=100mg/L
殺菌剤の添加量=200mg/L
以上の条件で膜ろ過工程までを行い、10分間当たり1回の逆洗浄および1日間当たり2回の次亜塩素酸ナトリウム溶液を用いた薬品洗浄を行った。その結果、限外ろ過膜は約半年間にわたって逆洗浄の直後にろ過膜の差圧が40〜60kPaを維持できた。
実施例1とは別の紙パルプ工場からの白水(別の銘柄の紙を製造するため、抄造工程の薬剤が異なる)を原水として用いた。原水のpHは5.0〜6.0であった。
工場51からの原水1に対して、生物処理槽24で活性汚泥処理を行い、得られた生物処理水を被処理水2とした。被処理水2のCODMnを、COD計を含む水質測定手段11で測定したところ、CODMn濃度は常に200mg/Lを超過した範囲内で時間変動していた。また、被処理水2は、リン酸濃度が5〜20mg/Lであったことから、原水および被処理水は生物処理が困難な難分解性有機物を含むと考えられた。被処理水2は、カルシウム濃度が100〜500mg/Lであった。
この被処理水を用い、フラックス、凝集剤の添加量、および殺菌剤の添加量をそれぞれ以下のとおりに変更した以外は実施例1と同様にして、水処理を行った。
フラックス=0.28m/day
凝集剤の添加量=100mg/L
殺菌剤の添加量=200mg/L
以上の条件で膜ろ過工程までを行い、10分間当たり1回の逆洗浄および1日間当たり2回の次亜塩素酸ナトリウム溶液を用いた薬品洗浄を行った。その結果、限外ろ過膜は約半年間にわたって逆洗浄の直後にろ過膜の差圧が40〜60kPaを維持できた。
[比較例1]
実施例1および2とは別の紙パルプ工場からの白水(別の銘柄の紙を製造するため、抄造工程の薬剤が異なる)を原水として用いた。原水のpHは5.0〜6.0であった。
工場51からの原水1に対して、生物処理槽24で活性汚泥処理を行い、得られた被処理水を被処理水2とした。被処理水2のCODMnを、COD計を含む水質測定手段11で測定したところ、CODMn濃度は常に150〜200mg/Lの範囲および200mg/Lを超過した範囲の両方を含む範囲で時間変動していた。また、被処理水2は、リン酸濃度が5〜20mg/Lであったことから、原水および被処理水は生物処理が困難な難分解性有機物を含むと考えられた。被処理水2は、カルシウム濃度が100〜500mg/Lであった。
この被処理水を用い、被処理水のCODMnの値に応じて制御することなくフラックス、凝集剤の添加量および殺菌剤の添加量をそれぞれ以下のとおりに決定した以外は実施例1と同様にして、水処理を行った。
フラックス=0.5m/day
凝集剤の添加量=100mg/L
殺菌剤の添加量=200mg/L
以上の条件で膜ろ過工程までを行い、10分間当たり1回の逆洗浄および1日間当たり2回の次亜塩素酸ナトリウム溶液を用いた薬品洗浄を行ったが安定運転することができず、逆洗浄の直後にろ過膜の差圧が40〜60kPaを維持できなくなった。その後、逆洗浄および薬品洗浄の頻度をさらに高くしても差圧が回復しなくなり、約1ヶ月経過後に通水不能となった。
実施例1および2とは別の紙パルプ工場からの白水(別の銘柄の紙を製造するため、抄造工程の薬剤が異なる)を原水として用いた。原水のpHは5.0〜6.0であった。
工場51からの原水1に対して、生物処理槽24で活性汚泥処理を行い、得られた被処理水を被処理水2とした。被処理水2のCODMnを、COD計を含む水質測定手段11で測定したところ、CODMn濃度は常に150〜200mg/Lの範囲および200mg/Lを超過した範囲の両方を含む範囲で時間変動していた。また、被処理水2は、リン酸濃度が5〜20mg/Lであったことから、原水および被処理水は生物処理が困難な難分解性有機物を含むと考えられた。被処理水2は、カルシウム濃度が100〜500mg/Lであった。
この被処理水を用い、被処理水のCODMnの値に応じて制御することなくフラックス、凝集剤の添加量および殺菌剤の添加量をそれぞれ以下のとおりに決定した以外は実施例1と同様にして、水処理を行った。
フラックス=0.5m/day
凝集剤の添加量=100mg/L
殺菌剤の添加量=200mg/L
以上の条件で膜ろ過工程までを行い、10分間当たり1回の逆洗浄および1日間当たり2回の次亜塩素酸ナトリウム溶液を用いた薬品洗浄を行ったが安定運転することができず、逆洗浄の直後にろ過膜の差圧が40〜60kPaを維持できなくなった。その後、逆洗浄および薬品洗浄の頻度をさらに高くしても差圧が回復しなくなり、約1ヶ月経過後に通水不能となった。
以上より、本発明の水処理装置によれば、水質が時間変動する被処理水を用いた場合に、不可逆的なろ過膜の閉塞を起こさずにフラックスを高くするように制御できることがわかった。
比較例1より、水質測定手段で測定したCODの値に基づかずにフラックスを固定値とすると、水質が時間変動する被処理水を用いた場合に、不可逆的なろ過膜の閉塞を起こすことがわかった。
比較例1より、水質測定手段で測定したCODの値に基づかずにフラックスを固定値とすると、水質が時間変動する被処理水を用いた場合に、不可逆的なろ過膜の閉塞を起こすことがわかった。
1 原水
2 被処理水
3 凝集処理水
4 処理水
5 透過水
6 洗浄流体
11 水質測定手段
12 pH調整手段
13 凝集処理手段
13a 凝集剤の添加量制御手段
13b 殺菌剤の添加量制御手段
14 フラックス制御手段
15 逆洗浄手段
21 凝集攪拌槽
22 ろ過膜
23 逆浸透膜
24 生物処理槽
41 水処理装置
51 工場
2 被処理水
3 凝集処理水
4 処理水
5 透過水
6 洗浄流体
11 水質測定手段
12 pH調整手段
13 凝集処理手段
13a 凝集剤の添加量制御手段
13b 殺菌剤の添加量制御手段
14 フラックス制御手段
15 逆洗浄手段
21 凝集攪拌槽
22 ろ過膜
23 逆浸透膜
24 生物処理槽
41 水処理装置
51 工場
Claims (13)
- 水質が時間変動する被処理水のCODを測定する水質測定手段と、
前記水質測定手段の下流で前記被処理水に凝集剤を添加して凝集処理水を得る凝集処理手段と、
前記凝集処理水を膜ろ過して処理水を得るろ過膜と、
前記水質測定手段で測定したCODの値に基づいて前記ろ過膜のフラックスを制御するフラックス制御手段を備え、
前記ろ過膜が精密ろ過膜または限外ろ過膜である、水処理装置。 - 前記水質測定手段と前記凝集処理手段の間に、前記被処理水のpHを5〜7に調整するpH調整手段を備える、請求項1に記載の水処理装置。
- 前記凝集剤が無機凝集剤である、請求項1または2に記載の水処理装置。
- 前記ろ過膜を逆洗浄する逆洗浄手段を備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の水処理装置。
- 前記水質測定手段で測定したCODの値が200mg/L以下である場合は前記フラックスが下記式1を満たし、
前記水質測定手段で測定したCODの値が200mg/Lを超える場合は前記フラックスが0.28±0.05m/dayとなるように前記フラックス制御手段を制御する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の水処理装置。
式1
−0.0045×COD+1.08≦フラックス≦−0.0039×COD+1.08
(式1中、CODの単位はmg/Lであり、フラックスの単位はm/dayである。) - 前記フラックス制御手段が、前記凝集処理水を前記ろ過膜の一次側から供給する送水ポンプである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の水処理装置。
- 前記水質測定手段で測定したCODの値に基づいて前記凝集剤の添加量を制御する凝集剤の添加量制御手段を備え、
前記水質測定手段で測定したCODの値が200mg/L以下である場合は前記凝集剤の添加量が下記式2を満たし、
前記水質測定手段で測定したCODの値が200mg/Lを超える場合は前記凝集剤の添加量が100±10mg/Lとなるように、前記凝集剤の添加量制御手段を制御する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の水処理装置。
式2
0.4×COD≦凝集剤の添加量≦0.6×COD
(式2中、CODの単位はmg/Lであり、凝集剤の添加量の単位はmg/Lである。) - 前記水質測定手段で測定したCODの値に基づいて殺菌剤の添加量を制御する殺菌剤の添加量制御手段を備え、
前記水質測定手段で測定したCODの値が200mg/L以下である場合は前記殺菌剤の添加量が下記式3を満たし、
前記水質測定手段で測定したCODの値が200mg/Lを超える場合は前記殺菌剤の添加量が200±10mg/Lとなるように、前記殺菌剤の添加量制御手段を制御する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の水処理装置。
式3
0.9×COD≦殺菌剤の添加量≦1.1×COD
(式3中、CODの単位はmg/Lであり、殺菌剤の添加量の単位はmg/Lである。) - 前記水質測定手段で測定したCODの値に基づいて殺菌剤の添加量を制御する殺菌剤の添加量制御手段を備え、
前記凝集剤の添加量制御手段が凝集剤ポンプであり、
前記殺菌剤の添加量制御手段が殺菌剤ポンプである、請求項7または8に記載の水処理装置。 - 前記水質測定手段の上流に生物処理槽を備え、かつ、
前記被処理水が紙パルプ工場の排水および段ボール工場の排水のうち少なくとも一方を生物処理して得られる、請求項1〜9のいずれか一項に記載の水処理装置。 - 前記凝集処理手段から前記ろ過膜までの間に、固液分離手段を備える、請求項1〜10のいずれか一項に記載の水処理装置。
- 前記被処理水のCODが少なくとも200mg/L以下の範囲を含んで時間変動する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の水処理装置。
- 水質が時間変動する被処理水のCODを測定する水質測定工程と、
前記水質測定工程の下流で前記被処理水に凝集剤を添加して凝集処理水を得る凝集処理工程と、
前記凝集処理水をろ過膜で膜ろ過して処理水を得る膜ろ過工程と、
前記水質測定工程で測定したCODの値に基づいて前記ろ過膜のフラックスを制御するフラックス制御工程を備え、
前記ろ過膜が精密ろ過膜または限外ろ過膜である、水処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018130551A JP2020006332A (ja) | 2018-07-10 | 2018-07-10 | 水処理装置および水処理方法 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2018130551A JP2020006332A (ja) | 2018-07-10 | 2018-07-10 | 水処理装置および水処理方法 |
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| JP2020006332A true JP2020006332A (ja) | 2020-01-16 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111847614A (zh) * | 2020-08-20 | 2020-10-30 | 中法水务管理(中山)有限公司 | 精准加药方法和系统 |
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| WO2021192583A1 (ja) * | 2020-03-24 | 2021-09-30 | オルガノ株式会社 | 水回収システムおよび水回収方法 |
| JPWO2021192582A1 (ja) * | 2020-03-24 | 2021-09-30 | ||
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-
2018
- 2018-07-10 JP JP2018130551A patent/JP2020006332A/ja active Pending
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