JP2020006882A - 乗物用シート - Google Patents

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Atsushi Shibata
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Abstract

【課題】乗物用シートのベルトガイドに対するシートカバーの位置固定をより適切に行えるようにすること。【解決手段】シートバック2の肩口部に設けられたベルトガイド10と、シートバック2を表皮材で覆うバックカバー2C(シートカバー)と、を有するシート1である。ベルトガイド10が、シートバック2の骨格を成すバックフレーム2Fに固定されてベルトウェビングBWをガイドするガイド本体11と、ガイド本体11に被せ付けられるケース12と、を有する。ガイド本体11が、ガイド本体11とケース12との間を通って引き込まれるバックカバー2Cの端末を止着させる止着部11Fを有する。【選択図】図2

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートバックの肩口部に設けられたベルトガイドと、シートバックを表皮材で覆うシートカバーと、を有する乗物用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートバックの肩口部にベルトウェビングの引出口となるベルトガイドが設定された構成が知られている(特許文献1)。上述したベルトガイドは、シートバックのフレームに固定されており、同ベルトガイドの設置領域では、シートフレームを覆うシートパッドやシートカバーの端末がベルトガイドの下に引き込まれる形に処理されている。具体的には、上記ベルトガイドの設置領域に臨むカバーの端末は、ベルトガイドを構成するガイド本体と同ガイド本体に被せ付けられるケースとの間に挟持されて位置保持された状態に組み付けられている。
特許第5187889号公報
上記従来技術では、ベルトガイドに対するカバーの位置固定が、ベルトガイドの組み付け部品間の挟持力でのみしか担保されないため、不安定である。本発明は、上述した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、乗物用シートのベルトガイドに対するシートカバーの位置固定をより適切に行えるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シートバックの肩口部に設けられたベルトガイドと、シートバックを表皮材で覆うシートカバーと、を有する乗物用シートである。ベルトガイドが、シートバックの骨格を成すシートフレームに固定されてベルトウェビングをガイドするガイド本体と、ガイド本体に被せ付けられるケースと、を有する。ガイド本体が、ガイド本体とケースとの間を通って引き込まれるシートカバーの端末を止着させる止着部を有する。止着部が、シートカバーにより被覆されるシートパッドのベルトガイドに臨む端部よりも高い位置に設けられる。ガイド本体が、止着部とシートパッドの端部との間の隔たり領域に延出して同隔たり領域に覆われるシートカバーを裏支えする形状出し部を有する。
この第1の発明によれば、ガイド本体にシートカバーの端末を止着させる止着部が形成されていることで、ベルトガイドのガイド本体とケースとの間を通って引き込まれるシートカバーの端末をベルトガイドに適切に位置固定することができる。また、シートパッドの端部がガイド本体の止着部より低い位置までしか設けられない構成であっても、ガイド本体から延びる形状出し部によりシートカバーを裏支えして、シートカバーを狙いとする外形形状に仕上げることができる。また、シートカバーがガイド本体の止着部に高さ方向に引き込まれて止着される構成となることから、シートカバーが外力により押し撓まされても、シートカバーとベルトガイドとの間に形成される隙間を外部に対して見せにくくすることができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。止着部が、シートカバーの端末に沿って取り付けられた引掛プレートをシートカバーの端末の引き込み方向とは反対方向に差し込んで止着させる上向き開口形状の引掛部とされる。
この第2の発明によれば、ビス等の別部材を用いることなく、シートカバーの端末を止着部に簡便に止着させることができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
《シート1の概略構成について》
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図3を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。
図1に示すように、本実施例のシート1は、3列シートを備えた自動車の2列目の右側座席として構成されている。上述したシート1は、着座乗員の背凭れ部となるシートバック2と、着座部となる不図示のシートクッションと、頭凭れ部となるヘッドレスト3と、を備えた構成とされている。上述したシート1は、シートバック2の内部にシートベルト装置10の巻取り機となる不図示のシートベルトリトラクタを内蔵して、同シートベルトリトラクタから繰り出されたベルトウェビングBWを、シートバック2の右側の肩口部に設けられたベルトガイド10の引出口12Aから前側に引き出させた状態として備える構成とされている。
上述したベルトウェビングBWの引出口12Aから前側に引き出された先の部分は、シートバック2の天板面上を垂れ下がり状に延びて、その先の端部が、不図示のアンカレッジによりシートクッションの右後ろ側の足元部分に固定されている。なお、上述したアンカレッジは、シートクッションの他、車体に固定される構成であってもよい。上述したベルトガイド10は、詳しくは、上述したシートバック2の右側の肩口部の上面から突出した形となって設けられている。そして、上述したベルトガイド10は、その前面部分に、上述したベルトウェビングBWの引出口12Aが横長状に開口した形となって形成されている。
上述したベルトガイド10は、図2〜図3に示すように、シートバック2の骨格を成すバックフレーム2F(図2参照)の肩口部分に固定されてベルトウェビングBWをガイドする樹脂製のガイド本体11と、同ガイド本体11に上側から被せ付けられる樹脂製のケース12と、から成る内外2重のガイド構造により構成されている。詳しくは、図2に示すように、上述したガイド本体11は、逆さ向きの略容器形状に形成されており、その天板部11Aと後壁部11Bとの間にベルトウェビングBWを下側から前上側へと斜めに通す通し部11Eが形成された構成とされている。ここで、上述したバックフレーム2Fが本発明の「シートフレーム」に相当する。
上述した通し部11Eは、ガイド本体11の天板部11Aの後縁部分に形成された後下向きに湾曲する形となって延びる内曲げ部位11A1と、ガイド本体11の後壁部11Bの上縁部分に形成された上記内曲げ部位11A1に沿って上前向きに湾曲する形となって延びる外曲げ部位11B1と、によって、ベルトウェビングBWをこれらの間に沿って下側から前上側へと斜めに通すことができる形となって形成されている。
また、上述したガイド本体11の後壁部11Bの下縁部分には、シートバック2の背面に被覆されるバックカバー2Cのベルトガイド10に臨む端部を引掛けて止着させる止着部11Fが形成されている。また、図3に示すように、上述したガイド本体11の天板部11Aの左縁部分から垂れ下がり状に延びる内側壁部11Cの下縁部分にも、上記と同様にシートバック2の上面に被覆されるバックカバー2Cのベルトガイド10に臨む端部を引掛けて止着させる止着部11Fが形成されている。
更に、上述したガイド本体11の天板部11Aの右縁部分から垂れ下がり状に延びる外側壁部11Dの下縁部分にも、上記と同様にシートバック2の右側面に被覆されるバックカバー2Cのベルトガイド10に臨む端部を引掛けて止着させる止着部11Fが形成されている。ここで、バックカバー2Cが本発明の「シートカバー」に相当する。
上述したバックカバー2Cは、ファブリック製の表皮材により構成されており、シートバック2内に設けられたクッション材となる発泡ウレタン製のバックパッド2Pを外部に対して被覆する形に張設されている。上述したバックカバー2Cは、そのベルトガイド10に臨む各端部が上記のようにガイド本体11の対応する各止着部11Fに止着されることにより、各端末がベルトガイド10内に適切に位置固定された状態とされている。
そして、上記の位置固定により、バックカバー2Cによって被覆されたバックパッド2Pのベルトガイド10に臨む各端部2Paも、バックカバー2Cを介して適切に位置固定された状態として保持されるようになっている。ここで、バックパッド2Pが本発明の「シートパッド」に相当する。
上述したバックパッド2Pのベルトガイド10に臨む各端部2Paは、図2〜図3に示すように、上述したガイド本体11の周囲部に形成された各止着部11Fよりも低い位置までしか上側に延出しない形状に形成されている。その理由は、上述したバックパッド2Pのベルトガイド10に臨む各端部2Paは、シートバック2の肩口部に向かって漸次、肉厚が先細り状に薄くなっていく形状領域を通る部位となっているからである。
すなわち、上述したバックパッド2Pのベルトガイド10に臨む各端部2Paを、上述したベルトガイド10の各止着部11Fに届く領域まで先細り状に延ばしていくと、バックパッド2Pの肉厚が薄くなり過ぎて成形不具合を招く恐れがある。そのために、バックパッド2Pのベルトガイド10に臨む各端部2Paは、上述した各止着部11Fよりも低い位置までしか上側に延出しない形状、すなわち、肉厚が薄くなり過ぎない位置までしか延びない形状に留められている。
そこで、上述したガイド本体11には、各止着部11Fの下端から、各止着部11Fの下端と上述したバックパッド2Pの各端部2Paとの間の隔たり領域Tへと延出して、同隔たり領域Tに覆われる上述したバックカバー2Cを裏支えするように機能する形状出し部11Gが形成されている。上記各形状出し部11Gにより、上述したバックパッド2Pを被覆するバックカバー2Cが、上記各隔たり領域Tにおいても、バックパッド2Pの外周面と面一状に連なる形となるように裏側から形状出しされて、見栄えの良い意匠を形成することができるようになっている。
上述したガイド本体11の各止着部11Fは、上向き開口する断面略J字状の引掛形状に形成されており、上述したバックカバー2Cのベルトガイド10に臨む各端部に沿って取り付けられた樹脂製長尺状の各引掛プレート2Caを上側から引掛けることで、上述したバックカバー2Cの各端部をバックカバー2Cの上側への引き込み力(テンション)に抗して止着させた状態に保持することができるようになっている。
ケース12は、図2に示すように、逆さ向きの略容器形状に形成されており、その前壁部分に、上述したガイド本体11の通し部11Eから繰り出されたベルトウェビングBWを後側から前側へと通す引出口12Aが形成された構成とされている。上述したケース12は、上述したガイド本体11に上側から覆い被せる形にセットされて、不図示のビスの締結具によりその所々の箇所が上述したバックフレーム2Fの肩口部分に固定されている。
上記組み付けにより、ケース12は、その前後左右の各壁部の下縁部分に形成された各押さえ部12Bが、上述した各形状出し部11Gにより裏支えされたバックカバー2Cの各面部上に押さえ付けられて、これら形状出し部11Gとの間でバックカバー2Cの各面部を押し挟んだ状態としてセットされるようになっている。それにより、ケース12は、上述したガイド本体11の各形状出し部11Gとの間でバックカバー2Cの各面部を押し挟んだ状態に保持して、バックカバー2Cが外力により押し撓まされても、バックカバー2Cとの間に隙間をしにくくすることができるようになっている。
《まとめ》
以上をまとめると、本実施例のシート1は、次のような構成とされている。すなわち、シートバック(2)の肩口部に設けられたベルトガイド(10)と、シートバック(2)を表皮材で覆うシートカバー(2C)と、を有する乗物用シート(1)である。
ベルトガイド(10)が、シートバック(2)の骨格を成すシートフレーム(2F)に固定されてベルトウェビング(BW)をガイドするガイド本体(11)と、ガイド本体(11)に被せ付けられるケース(12)と、を有する。ガイド本体(11)が、ガイド本体(11)とケース(12)との間を通って引き込まれるシートカバー(2C)の端末を止着させる止着部(11F)を有する。
また、止着部(11F)が、シートカバー(2C)により被覆されるシートパッド(2P)のベルトガイド(10)に臨む端部(2Pa)よりも高い位置に設けられる。ガイド本体(11)が、止着部(11F)とシートパッド(2P)の端部(2Pa)との間の隔たり領域(T)に延出して同隔たり領域(T)に覆われるシートカバー(2C)を裏支えする形状出し部(11G)を有する。
このように、ガイド本体(11)にシートカバー(2C)の端末を止着させる止着部(11F)が形成されていることで、ベルトガイド(10)のガイド本体(11)とケース(12)との間を通って引き込まれるシートカバー(2C)の端末をベルトガイド(10)に適切に位置固定することができる。
また、シートパッド(2P)の端部(2Pa)がガイド本体(11)の止着部(11F)より低い位置までしか設けられない構成であっても、ガイド本体(11)から延びる形状出し部(11G)によりシートカバー(2C)を裏支えして、シートカバー(2C)を狙いとする外形形状に仕上げることができる。また、シートカバー(2C)がガイド本体(11)の止着部(11F)に高さ方向に引き込まれて止着される構成となることから、シートカバー(2C)が外力により押し撓まされても、シートカバー(2C)とベルトガイド(10)との間に形成される隙間を外部に対して見せにくくすることができる。
また、止着部(11F)が、シートカバー(2C)の端末に沿って取り付けられた引掛プレート(2Ca)をシートカバー(2C)の端末の引き込み方向とは反対方向に差し込んで止着させる上向き開口形状の引掛部とされる。このような構成とされていることにより、ビス等の別部材を用いることなく、シートカバー(2C)の端末を止着部(11F)に簡便に止着させることができる。
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の乗物用シートの構成は、鉄道等の自動車以外の車両や、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。また、本発明の構成は、一人掛け用のシートの他、ベンチシート等の複数人掛け用のシートにも適用することができるものである。
また、シートカバーは、各種皮革材等のファブリック材以外の表皮材から成るものであってもよい。また、ベルトガイドを構成するガイド本体及びケースは、樹脂材の他、金属材から成るものであってもよい。また、シートカバーの端末に沿って取り付けられる引掛プレートも、樹脂材の他、金属材から成るものであってもよい。
また、ガイド本体に形成される止着部は、シートカバーの端末をフックの引掛けにより止着させる構造の他、ビス等の差込み式の締結具を用いた締結手段や面ファスナ、ホック等の他の結合手段を用いて止着させる構造であってもよい。上記ガイド本体に形成される止着部は、シートカバーの端末に設けられるJフック等の引掛形状を持つ部位を引掛けられる孔や突起から成る構成であってもよい。
また、ベルトガイドは、シートバックの骨格を成すシートフレームに固定されてベルトウェビングをガイドするガイド本体と、ガイド本体に被せ付けられるケースと、を有する内外2重のガイド構造から成るものであれば良く、ベルトウェビングを引き出す引出口が、前側に開口する形状とされるものの他、上側に開口する形状とされたものであってもよい。
また、ベルトガイドは、シートバックにベルトウェビングの巻取り装置であるリトラクタが内蔵される、いわゆるベルトインシートに搭載されるものの他、車両のピラー部から引き出されたベルトウェビングの途中箇所をシートバックの肩口部にてガイドするように設けられる構成であってもよい。
1 シート(乗物用シート)
2 シートバック
2F バックフレーム(シートフレーム)
2P バックパッド(シートパッド)
2Pa 端部
2C バックカバー(シートカバー)
2Ca 引掛プレート
3 ヘッドレスト
10 ベルトガイド
11 ガイド本体
11A 天板部
11A1 内曲げ部位
11B 後壁部
11B1 外曲げ部位
11C 内側壁部
11D 外側壁部
11E 通し部
11F 止着部
11G 形状出し部
12 ケース
12A 引出口
12B 押さえ部
BW ベルトウェビング
T 隔たり領域

Claims (2)

  1. シートバックの肩口部に設けられたベルトガイドと、前記シートバックを表皮材で覆うシートカバーと、を有する乗物用シートであって、
    前記ベルトガイドが、前記シートバックの骨格を成すシートフレームに固定されてベルトウェビングをガイドするガイド本体と、該ガイド本体に被せ付けられるケースと、を有し、
    前記ガイド本体が、該ガイド本体と前記ケースとの間を通って引き込まれる前記シートカバーの端末を止着させる止着部を有し、
    前記止着部が、前記シートカバーにより被覆されるシートパッドの前記ベルトガイドに臨む端部よりも高い位置に設けられ、
    前記ガイド本体が、前記止着部と前記シートパッドの前記端部との間の隔たり領域に延出して同隔たり領域に覆われる前記シートカバーを裏支えする形状出し部を有する乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記止着部が、前記シートカバーの端末に沿って取り付けられた引掛プレートを前記シートカバーの端末の引き込み方向とは反対方向に差し込んで止着させる上向き開口形状の引掛部とされる乗物用シート。
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