JP2020008659A - 光学素子および光学系装置 - Google Patents

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晃史 縄田
Akishi Nawata
晃史 縄田
田中 覚
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Abstract

【課題】照度の制御も可能な光学素子およびそれを用いた光学系装置を提供する。【解決手段】所定位置Oから入射した光を所定のターゲット面5に照射する光学素子1であって、所定位置Oからの光を受ける入射面11と、入射面11を通過した光を出射する出射面12とを有し、入射面11と出射面12は、ターゲット面5内における照度が均一となるように光を屈折させる形状とする。また、当該光学素子1と、その所定位置Oに配置される光源9とで光学系装置を構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、光学素子およびそれを用いた光学系装置に関するものである。
近年、ディスプレイ用の光源としてLEDが用いられている。それに応じて、光を無駄なく前方へ均一に導く光学系装置の開発も進んでいる。例えば、屈折レンズ部と複数の反射体部とを有する光学系装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平5−281402
しかしながら、従来の光学系装置では、照射する光の照度を均一にすることについては考慮されていない。
そこで本発明は、照度の制御も可能な光学素子およびそれを用いた光学系装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の光学素子は、所定位置から入射した光を所定のターゲット面に照射する光学素子であって、前記所定位置からの光を受ける入射面と、前記入射面を通過した光を出射する出射面とを有し、前記入射面と前記出射面は、前記ターゲット面内における照度が均一となるように前記光を屈折させる形状であることを特徴とする。
ここで、前記入射面と出射面は、前記所定位置からランバーシアン配光で入射した光の方向を変換するものとすることができる。
また、本発明の光学系装置は、上述した本発明の光学素子と、前記所定位置に配置される光源と、を具備することを特徴とする。
また、本発明の別の光学素子は、所定位置から入射した光を平行光に変換するレンズに照射する光学素子であって、前記所定位置からの光を受ける入射面と、前記入射面を通過した光を出射する出射面とを有し、当該入射面と出射面は、前記レンズを通過した前記平行光の照度が均一となるように前記光を屈折させる形状であることを特徴とする。
ここで、前記入射面と出射面は、前記所定位置からランバーシアン配光で入射した光の方向を変換するものとすることができる。
また、本発明の別の光学系装置は、上述した光学素子と、前記所定位置に配置される光源と、前記光学素子を通過した光を平行光に変換する前記レンズと、を具備することを特徴とする。この場合、前記レンズはフレネルレンズであっても良い。
また、本発明の光学系装置は、前記光源が前記光学素子に埋設されていても良い。
本発明の光学素子およびそれを用いた光学系装置は、光の照度を均一に制御することができる。
本発明の光学素子の光路を説明するための断面図である。 本発明の光学系装置を説明するための断面図である。 本発明の光学素子を示す側面図である。 本発明の別の光学素子の光路を説明するための断面図である。 本発明の別の光学系装置を説明するための断面図である。 本発明に係るレンズを説明するための一部概略拡大図である。 本発明の別の光学素子を示す側面図である。 照度むらIaを説明するための図である。 照度むらIzを説明するための図である。 本発明の光学系装置の照度分布を示す図である。 本発明の別の光学系装置の照度分布を示す図である。 本発明の別の光学系装置の配置を示す平面図である。 本発明の別の光学系装置を示す側面図である。 本発明の光学素子をハニカム状に配置した時の照度分布を示す図である。 本発明の光学素子をハニカム状に配置した時の輝度分布を示す図である。
以下に、本発明の光学素子について説明する。なお、光学素子の材質は、制御したい光に対し透明であればどのようなものでも良く、例えば、透明な誘電体を用いることができる。具体的には、ガラス等の無機物やシクロオレフィンポリマー(COP)等の樹脂等が該当する。
本発明の光学素子1は、図1〜図3に示すように、所定位置から入射した光を所定のターゲット面5に照射する光学素子であって、入射面11と出射面12とで構成される。
入射面11は所定位置からの光を受け、出射面12に光を屈折させるためのものであり、また、出射面12は入射面11からの光をターゲット面5へと光を屈折させるためのものである。
ここで入射面11と出射面12は、ターゲット面5における照度が均一になるように所定位置からの光を屈折させる形状になっている。当該形状は、例えば、下記のように決定することができる。
まず、図1に示すように、ターゲット面5に対し光源9の光軸が垂直となるようにして、広がり角がθの光を照射する場合を考える。この場合、光源9を配置する所定位置を原点O、光源9の光軸方向をy軸、y軸と垂直方向をx軸とする。また、ターゲット面5と光源9の間に配置される光学素子1の入射面11とy軸の交点をA、出射面12とy軸の交点をB、屈折率をnとする。また、ターゲット面5とy軸の交点をT、ターゲット面5に対する光の照射半径をR、半径RのN等分をδr、当該N等分して生成される幅δrの線分をy軸を中心に回転させてできる輪帯の面積をδSとする。
また、入射面11と出射面12によってターゲット面5における照度が均一になるように制御するためには、所定位置に配置される光源9の配光も考慮する必要がある。そこで、光源9の広がり角0〜θの全光量Pを求め、全光量Pと光源9の広がり角0〜θまでの各光量の比が、ターゲット面5の照射面積と各輪帯の面積δSの比(光量比)となるような分割角δθを求める。具体的には、例えば、LEDは、その配光がランバーシアン配光となることが知られている。ランバーシアン配光とは、角度θ方向の光度が光軸上(θ=0)の光度Ivのcosθ倍で表すことができる配光パターンである。このようなランバーシアン配光の場合、分割角δθは、次のように計算することができる。
まず、光源9の全光量Pが1の時、広がり角0〜θの範囲の光量P(θ)は、
Figure 2020008659
と表される。したがって、θ〜θ+δθの範囲の光量は、

Figure 2020008659
また、光源9からの全光量が半径Rのターゲット面5に均一に当たる場合、半径rの領域内の光量は面積に比例するので、
Figure 2020008659
したがって、r〜r+δrの範囲の光量は、
Figure 2020008659
式(2)と式(4)は等しいので、r、θ、微少量δrの値が与えられると、δθを求めることができる。
δθを決定後、空気中の光線OAが屈折して屈折率nの媒質内の光線Aに進むような傾きベクトル[Va]を求める。すると、[OAi+1]=[OA]+[Va]であるから位置ベクトル[OAi+1]を求めることができる。
次に、屈折率nの媒質内の光線Aが屈折して空気中の光線Bに進むような傾きベクトル[Vb]を求める。すると、[OBi+1]=[OB]+[Vb]であるから位置ベクトル[OBi+1]を求めることができる。
これをiが0〜N−1まで繰り返せば曲面Aと、曲面Bを決定することができる。すなわち、図1の平面図をy軸を中心に回転すると本発明の光学素子の形状となる。
なお、点Aと点Bは、曲面Aと、曲面Bを形成できれば任意に決定することができる。
また、曲面Aを球面状とするかあるいは、光源を埋設できる形状とすることもできる。この場合には、光源からの光線は曲面Bまで直進するため、曲面Bの形状のみ決定すれば良い。すなわち、光線OBが屈折率nの媒質内から屈折して空気中の光線Bに進むような傾きベクトル[Vb]を求める。すると、[OBi+1]=[OB]+[Vb]であるから位置ベクトル[OBi+1]を求めることができ、これをiが0〜N−1まで繰り返せば曲面Bを決定することができる。
光学素子1をこのように形成することにより、所定位置Oからの光は照度が均一となるようにターゲット面5に照射される。
また、図2に示すように、上述した本発明の光学素子1と、当該光学素子の所定位置Oに配置される光源9とで、本発明の光学系装置を構成することができる。光学系装置をこのように構成することにより、光源9からの光を、照度が均一となるようにターゲット面に照射することができる。
また、本発明の別の形態の光学素子2は、図4〜図6に示すように、所定位置から入射した光を平行光に変換するレンズ3に照射する光学素子であって、入射面21と出射面22とで構成される。
入射面21は所定位置からの光を受け、出射面22に光を屈折させるためのものであり、また、出射面22は入射面21からの光を平行光に変換するレンズ3へと光を屈折させるためのものである。
ここで、入射面21と出射面22はレンズ3を通過した平行光の照度が均一になるように所定位置からの光を屈折させる形状になっている。当該形状は、例えば、下記のように決定することができる。
まず、図4に示すように、レンズ3のターゲット面6に対し光源9の光軸が垂直となるようにして、広がり角がθの光を照射する場合を考える。この場合、光源9を配置する所定位置を原点O、光源9の光軸方向をy軸、y軸と垂直方向をx軸とする。また、ターゲット面6と光源9の間に配置される光学素子2の入射面21とy軸の交点をA、出射面22とy軸の交点をB、屈折率をnとする。また、レンズ3の入射面31とy軸の交点をC、ターゲット面6とy軸の交点をT、レンズ3からの光の出射半径をR、半径RのN等分をδr、当該N等分して生成される幅δrの輪帯の面積δS、レンズの屈折率をnとする。
また、入射面21と出射面22によってレンズ3から出射される光における照度が均一になるように制御するためには、所定位置に配置される光源9の配光も考慮する必要がある。そこで、光源9の広がり角0〜θの全光量Pを求め、全光量Pと光源9の広がり角0〜θまでの各光量の比が、ターゲット面6の照射面積と各輪帯の面積δSの比(光量比)となるような分割角δθを求める。具体的には、例えば、ランバーシアン配光の場合、分割角δθは、次のように計算することができる。
まず、光源9の全光量Pが1の時、広がり角0〜θの範囲の光量P(θ)は、
Figure 2020008659
と表される。したがって、θ〜θ+δθの範囲の光量は、
Figure 2020008659
また、光源9からの全光量が半径Rのターゲット面6に均一に当たる場合、半径rの領域内の光量は面積に比例するので、
Figure 2020008659
したがって、r〜r+δrの範囲の光量は、
Figure 2020008659
式(6)と式(8)は等しいので、r、θ、微少量δrの値が与えられると、δθを求めることができる。
δθを決定後、空気中の光線OAが屈折して屈折率nの媒質内の光線Aに進むような傾きベクトル[Va]を求める。すると、[OAi+1]=[OA]+[Va]であるから位置ベクトル[OAi+1]を求めることができる。
次に、屈折率nの媒質内の光線Aが屈折して空気中の光線Bに進むような傾きベクトル[Vb]を求める。ここで、Cは空気中の光線Bが平面Cで屈折率nの媒質内を屈折して光線Cに進むように決めれば良い。これにより、[OBi+1]=[OB]+[Vb]であるから位置ベクトル[OBi+1]を求めることができる。
これをiが0〜N−1まで繰り返せば曲面A、曲面B、曲面C、曲面T決定することができる。すなわち、図4の平面図をy軸を中心に回転すると本発明の光学素子の形状となる。
なお、点A、点B、点C、点Tは、曲面A、曲面Bを形成できれば任意に決定することができる。
また、曲面Aを球面状とするかあるいは、光源を埋設できる形状とすることもできる。この場合には、光源からの光線は曲面Bまで直進するため、曲面Bの形状のみ決定すれば良い。すなわち、光線OBが屈折率nの媒質内から屈折して空気中の光線Bに進むような傾きベクトル[Vb]を求める。すると、[OBi+1]=[OB]+[Vb]であるから位置ベクトル[OBi+1]を求めることができ、これをiが0〜N−1まで繰り返せば曲面Bを決定することができる。
光学素子2をこのように形成することにより、所定位置Oからの光はレンズ3から出射される光における照度が均一となるように当該レンズ3に照射される。
なお、レンズ3をフレネルレンズとする場合、ターゲット面6上に配置される凹凸部は次のように決定される。まず、図7に示すように、ターゲット面6に対する光線Cの傾きから角度αを求める。また、光線Cが屈折してy軸方向に進むような出射面32とターゲット面との角度βを求める。最後に、点T、点Ti+1、角度α、角度βを用いて三角形の頂点Qの座標を決めれば良い。
また、図5に示すように、上述した本発明の光学素子2と、当該光学素子の所定位置Oに配置される光源9とで、光学素子を通過した光を平行光に変換するレンズとで、本発明の光学系装置を構成することができる。光学系装置をこのように構成することにより、光源9からの光を、照度が均一な平行光とすることができる。
なお、本発明において、照度が均一であるか否かは、次のようにして求める。まず、光学素子の照度分布のグラフから計算した平均照度IAVと照度むらIaを計算する。Iaは次のように計算する。まず、図8に示すように、照度分布のグラフから平均照度IAVを表す照度平均線の方向に基準長さL1だけを抜き取り、この抜き取り部分の照度平均線をx軸とし、縦倍率の方向にy軸を取る。そして、照度分布の曲線をy=f(x)で表したときに、次の式によって求められる値をワット毎平方ミリメートル(W/mm)で表したものをIaとする。なお、基準長さL1は、少なくとも照度平均線の長さの50%以上の長さとする。
Figure 2020008659
ただし、簡易的には、図9に示すように、Iaの代わりに照度分布の照度平均線の方向に基準長さL1だけを抜き取り、この抜き取り部分の照度平均線から縦倍率の方向に測定した、最も高い山頂から5番目までの山頂の標高(Zp)の絶対値の平均値と、最も低い谷底から5番目までの谷底の標高(Zv)の絶対値の平均値との和を求め、この値をワット毎平方ミリメートル(W/mm)で表した下記十点平均照度むらIzの式を用いても良い。
Figure 2020008659
このように計算した照度むらIa又は十点平均照度むらIzが、平均照度IAVに対して10%以下、好ましくは5%以下、更に好ましくは3%以下であれば、照度が均一であるとみなせる。
次に本発明の光学系装置を用いて光を制御した場合の照度分布等をシミュレーションした。当該シミュレーションには、光学シミュレーションソフトLightTools(Synopsys社製)を用いた。
◎シミュレーション1
まず、図2に示す光学系装置を用いて光を制御した場合の照度分布をシミュレーションした。ここで、光学素子としては、図3に示すように、図1に示す形状をy軸を中心に回転して得られた回転体であって、直径が22.6mm、最大厚みが7.5mmのものを用いた。また、光源9は、ランバーシアン配光で波長が550nmである光を照射する直径1μmのものを用い、光学素子の所定位置に配置した。また、ターゲット面5は、y軸と垂直な平面であって、光源との距離が20mmとなるように配置した。
ターゲット面5の位置(レシーバ7の位置)における照度分布のシミュレーション結果を図10に示す。平均照度に対する照度むらは、3%以下であった。したがって、光源9の光がターゲット面において均一になっていることがわかる。
◎シミュレーション2
次に、図5示す光学系装置を用いて光を制御した場合の照度分布をシミュレーションした。ここで、光学素子としては、図6に示すように、図4に示す形状をy軸を中心に回転して得られた回転体であって、直径が22.6mm、最大厚みが8.2mmのものを用いた。また、光源9は、ランバーシアン配光で波長が550nmである光を照射する直径1μmのものを用い、光学素子2の所定位置に配置した。また、レンズ3の光源側は、y軸と垂直な平面であって、光源9との距離が19mmとなるように配置した。また、レンズ3の厚みは1mmとした。
光源9から距離が50mmとなる位置(レシーバ7の位置)における照度分布のシミュレーション結果を図11に示す。平均照度に対する照度むらは、5%以下であった。したがって、光源9の光がターゲット面6において均一になっていることがわかる。
◎シミュレーション3
次に、図12に示すように、シミュレーション2で用いた光学系装置の光学素子2と平面視でy軸を中心に正六角形にカットしたレンズ3をハニカム状に複数配置した。これを図13に示すように光源9から距離が50mmとなる位置(レシーバ7の位置)において測定した照度分布のシミュレーション結果を図14に示す。当該照度分布では、照度にややばらつきがあるが、これは、レンズ3を正六角形にカットしたことにより漏れ出た平行光ではない斜め方向の光の影響である。しかし、光源とレシーバを配置する照射面が十分に離れていれば、レシーバには平行光のみが照射され、当該斜め方向の光の影響は小さい。そこで、放射角が±2度以内の光線のみを計算した輝度分布を図15に示す。図15に示すように、輝度分布では輝度が均一になっていることがわかる。
1 光学素子
2 光学素子
3 レンズ
5 ターゲット面
6 ターゲット面
9 光源
11 入射面
12 出射面
21 入射面
22 出射面
31 入射面
32 出射面

Claims (8)

  1. 所定位置から入射した光を所定のターゲット面に照射する光学素子であって、
    前記所定位置からの光を受ける入射面と、前記入射面を通過した光を出射する出射面とを有し、前記入射面と前記出射面は、前記ターゲット面内における照度が均一となるように前記光を屈折させる形状であることを特徴とする光学素子。
  2. 前記入射面と出射面は、前記所定位置からランバーシアン配光で入射した光の方向を変換するものであることを特徴とする請求項1記載の光学素子。
  3. 所定位置から入射した光を平行光に変換するレンズに照射する光学素子であって、
    前記所定位置からの光を受ける入射面と、前記入射面を通過した光を出射する出射面とを有し、当該入射面と出射面は、前記レンズを通過した前記平行光の照度が均一となるように前記光を屈折させる形状であることを特徴とする光学素子。
  4. 前記入射面と出射面は、前記所定位置からランバーシアン配光で入射した光の方向を変換するものであることを特徴とする請求項3記載の光学素子。
  5. 請求項1又は2記載の光学素子と、
    前記所定位置に配置される光源と、
    を具備することを特徴とする光学系装置。
  6. 請求項3又は4記載の光学素子と、
    前記所定位置に配置される光源と、
    前記光学素子を通過した光を平行光に変換する前記レンズと、
    を具備することを特徴とする光学系装置。
  7. 前記レンズがフレネルレンズであることを特徴とする請求項6記載の光学系装置。
  8. 前記光源は前記光学素子に埋設されていることを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の光学系装置。
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