JP2020032073A - マットレス - Google Patents

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Abstract

【課題】マットレスの耐久性及び寝心地を効果的に高める。【解決手段】第1コイルスプリングが列ごとに一定距離ずれる交互配列形態で配列された第1コイルスプリング層と、第1コイルスプリング層よりも上側に、第2コイルスプリングが列ごとに一定距離ずれる交互配列形態で配列された第2コイルスプリング層と、第2コイルスプリング層よりも上側に、第3コイルスプリングが列ごとに一定距離ずれる交互配列形態で配列された第3コイルスプリング層とを備え、第1コイルスプリングは、第2コイルスプリングよりも線径が大きく、第2コイルスプリングは、第3コイルスプリングよりも線径が大きい、マットレスが開示される。【選択図】図2

Description

本開示は、マットレスに関する。
複数の第1のコイルスプリングからなる第1のコイルスプリング層と、第1のコイルスプリングとはコイル径・個数・配列・形態が異なる複数の第2のコイルスプリングからなる第2のコイルスプリング層とを、中間緩衝層を介して備えるマットレスが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−131594号公報
しかしながら、上記のような従来技術では、マットレスの耐久性及び寝心地を効果的に高めることが難しい。2つのコイルスプリング層を設けると、単一のコイルスプリング層を設ける場合に比べてマットレスの寝心地及び耐久性を高めることができるが、使用者によっては寝心地が悪かったり、使用環境等によっては、マットレスの消耗(へたり等)が想定よりも早く生じてしまうことがあった。
そこで、1つの側面では、本発明は、マットレスの耐久性及び寝心地を効果的に高めることを目的とする。
1つの側面では、第1コイルスプリングが列ごとに一定距離ずれる交互配列形態で配列された第1コイルスプリング層と、
前記第1コイルスプリング層よりも上側に、第2コイルスプリングが列ごとに一定距離ずれる交互配列形態で配列された第2コイルスプリング層と、
前記第2コイルスプリング層よりも上側に、第3コイルスプリングが列ごとに一定距離ずれる交互配列形態で配列された第3コイルスプリング層とを備え、
前記第1コイルスプリングは、前記第2コイルスプリングよりも線径が大きく、前記第2コイルスプリングは、前記第3コイルスプリングよりも線径が大きい、マットレスが提供される。
1つの側面では、本発明によれば、マットレスの耐久性及び寝心地を効果的に高めることが可能となる。
マットレスの使用状態を示す斜視図である。 第1マットレス部の断面構造の説明図である。 第2マットレス部の断面構造の説明図である。 第1マットレス部のサイズ別の各コイルスプリングの個数を示す表図である。 第2マットレス部のサイズ別の各コイルスプリングの個数を示す表図である。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。
図1は、マットレス1の使用状態を示す斜視図である。以下の説明において、使用状態とは、通常の使用の仕方(推奨される使用方法)に基づくマットレス1の状態を指す。マットレス1は、寝具であり、ベッドフレーム7上に載置されて使用される。また、以下の説明において、上下方向は、使用状態を基準とする。また、第2マットレス部20は、後述のように上下を変更可能となりうるが、第2マットレス部20の上側及び下側については、特に言及しない限り、図1(及び図3)に示す状態を基準とする。
マットレス1は、第1マットレス部10と、第2マットレス部20とからなる。使用状態では、マットレス1は、第1マットレス部10が第2マットレス部20の下側に配置される。従って、使用状態では、第1マットレス部10の上側表面が第2マットレス部20の下側表面と上下方向で面接触する。
第1マットレス部10及び第2マットレス部20は、外形(外寸)は略同じであり、第1マットレス部10が第2マットレス部20の下側になる態様で、重ね合わせて使用される。
図2は、第1マットレス部10の断面構造の説明図であり、第1マットレス部10の断面構造の概略図である。なお、図2は、側面視の断面構造の説明図であるが、後述の各種スプリングコイル層122、124については、上面視で模式的に示されている。
第1マットレス部10は、上側から、キルティング部11(以下、区別のため、「上側キルティング部11」とも称する)と、詰め物部12と、キルティング部13(以下、区別のため、「下側キルティング部13」とも称する)とからなる。
上側キルティング部11は、上側から、表面生地111と、人工綿112と、ウレタン113と、不織布114とからなる。なお、上側キルティング部11の構成は、これに限られず、他の材料が追加されてもよいし、一部の材料が省略されてもよい。
表面生地111は、好ましくは、密度が200g/m以上であり、より好ましくは、密度が250g/m以上であり、更に好ましくは、密度が300g/m以上である。このような密度の範囲の表面生地111を用いることで、第1マットレス部10と第2マットレス部20との間のズレ(水平面内でのズレ)が生じ難くなる。なお、第1マットレス部10と第2マットレス部20との間のズレを防止する観点からは、基本的には、表面生地111の密度は高いほどよいが、密度が250g/m以上であれば、ズレがある程度防止でき、密度が300g/m以上であれば、ズレが効果的に防止できる。他方、コストや重量の観点からは、必要以上に密度を高くすることは望ましくない。このような観点からは、密度が約300g/mであることが最も好ましい。なお、第1マットレス部10と第2マットレス部20との間のズレは、第2マットレス部20に対して横方向の力がかかるときに生じやすくなる。
表面生地111は、例えば厚みが1mmであってよい。表面生地111は、例えば抗菌・防臭・防ダニ機能を有するニット生地であってよい。
人工綿112は、例えば密度が約70g/mであってよい。また、人工綿112は、例えば厚みが5mmであってよい。
ウレタン113は、例えば密度がD21であってよい。また、ウレタン113は、例えば厚みが5mmであってよい。
不織布114は、例えば密度が約40g/mであってよい。また、不織布114は、例えば厚みが0.25mmであってよい。
このような上側キルティング部11は、厚さが例えば約11.25mmである。
詰め物部12は、上側から、ソフトウレタン121と、スプリングコイル層122(第2コイルスプリング層の一例)と、ニードルパンチ123と、スプリングコイル層124(第1コイルスプリング層の一例)と、ニードルパンチ125とからなる。以下、区別のため、スプリングコイル層122を、「中段スプリングコイル層122」と称し、スプリングコイル層124を、「下段スプリングコイル層124」と称する。なお、詰め物部12の構成は、これに限られず、中段スプリングコイル層122及び下段スプリングコイル層124を備える限り、多様な変更が可能である。
ソフトウレタン121は、例えば密度がD21であってよい。また、ソフトウレタン121は、例えば厚みが10mmであってよい。これにより、寝心地を効果的に高めることができる。
中段スプリングコイル層122は、複数のコイルスプリング122a(第2コイルスプリングの一例)が交互配列形態で配列される。交互配列形態とは、図2に模式的に示すように、コイルスプリング122aが列ごとに一定距離(例えばコイルスプリング122aの半径に相当する距離)だけずれる配列態様である。すなわち、マットレス1の短手方向(幅方向)でのピッチとマットレス1の長手方向(長さ方向)でのピッチとが同じである。更に換言すると、交互配列形態は、千鳥配置の形態である。なお、コイルスプリング122aの各列は、マットレス1の長手方向に延在し、マットレス1の短手方向で互いに接する。各列におけるコイルスプリング122aの数は、同じであってよい。
中段スプリングコイル層122を形成するコイルスプリング122aは、線径(鋼線径)が1.4mmであり、コイル径が54mmである。また、中段スプリングコイル層122を形成するコイルスプリング122aは、巻き数が6巻であり、コイル高さが自由長で120mmであり、ポケット時は80mmである。ポケット時とは、コイルスプリング122aがポケット(円筒形の袋)に収容された状態を指す。各コイルスプリング122aの形状は、例えば提灯型が代表的な例として挙げられるが、鼓型ばね形状、円錐コイルばね、つづみ形コイルばね、たる形コイルばね、方絞りコイルばね等の形状であってもよい。中段スプリングコイル層122を形成するコイルスプリング122aは、上面視で、枠状の形態のウレタン部122bに四方が囲繞される。これにより、各コイルスプリング122aが正規の位置で安定的に維持されやすくなる。
ニードルパンチ123は、例えば密度が約230g/mであってよい。また、ニードルパンチ123は、例えば厚みが2.5mmであってよい。
下段スプリングコイル層124は、複数のコイルスプリング124a(第1コイルスプリングの一例)が交互配列形態で配列される。コイルスプリング124aの各列は、マットレス1の長手方向に延在し、マットレス1の短手方向で互いに接する。各列におけるコイルスプリング124aの数は、同じであってよい。
下段スプリングコイル層124を形成するコイルスプリング124aは、線径(鋼線径)が1.8mmであり、コイル径が62mmである。また、下段スプリングコイル層124を形成するコイルスプリング124aは、巻き数が5.5巻であり、コイル高さが自由長で170mmであり、ポケット時は100mmである。各コイルスプリング124aは、例えば提灯型である。下段スプリングコイル層124を形成するコイルスプリング124aは、上面視で、枠状の形態のウレタン部124bに四方が囲繞される。これにより、各コイルスプリング124aが正規の位置で安定的に維持されやすくなる。
ニードルパンチ125は、例えば密度が約230g/mであってよい。また、ニードルパンチ125は、例えば厚みが2.5mmであってよい。
下側キルティング部13は、上側から、不織布131と、ウレタン132と、人工綿133と、表面生地134とからなる。なお、下側キルティング部13の構成は、これに限られず、他の材料が追加されてもよいし、一部の材料が省略されてもよい。
不織布131は、例えば密度が約40g/mであってよい。また、不織布131は、例えば厚みが0.25mmであってよい。
ウレタン132は、例えば密度がD21であってよい。また、ウレタン132は、例えば厚みが5mmであってよい。
人工綿133は、例えば密度が約70g/mであってよい。また、人工綿133は、例えば厚みが5mmであってよい。
表面生地134は、例えば密度が約180g/mであってよい。また、表面生地134は、例えば厚みが1mmであってよい。表面生地134は、例えば抗菌・防臭・防ダニ機能を有するニット生地であってよい。表面生地134は、このように、上側の表面生地111よりも有意に密度が低い。
このような下側キルティング部13は、厚さが例えば約11.25mmであり、上側キルティング部11と同じである。
そして、このような第1マットレス部10は、厚さが例えば約217.5mmである。第1マットレス部10は、2つのスプリングコイル層、すなわち下段スプリングコイル層124及び中段スプリングコイル層122を備えるので、後述の第2マットレス部20に比べて比較的重量が大きい構成となる。
図3は、第2マットレス部20の断面構造の説明図であり、第2マットレス部20の断面構造の概略図である。なお、図3は、側面視の断面構造の説明図であるが、後述のスプリングコイル層223については、上面視で模式的に示されている。
第2マットレス部20は、キルティング部21(以下、区別のため、「上側キルティング部21」とも称する)と、詰め物部22と、キルティング部23(以下、区別のため、「下側キルティング部23」とも称する)とからなる。
上側キルティング部21は、上側から、表面生地211と、人工綿212と、第1ソフトウレタン213−1と、第2ソフトウレタン213−2と、不織布214とからなる。なお、上側キルティング部21の構成は、これに限られず、他の材料が追加されてもよいし、一部の材料が省略されてもよい。
表面生地211は、例えば抗菌・防臭・防ダニ機能を有するニット生地であってよい。表面生地211は、好ましくは、密度が200g/m以上であり、より好ましくは、密度が250g/m以上であり、更に好ましくは、密度が300g/m以上である。このような密度の範囲の表面生地211を用いることで、耐久性が高くなるとともに、柔らかい寝心地を実現できるという効果が得られる。また、後述のように、第2マットレス部20は、上下を変更して使用可能である。従って、表面生地211が下側になったときでも、このような密度の範囲の表面生地211であれば、第1マットレス部10と第2マットレス部20との間のズレが生じ難くなる。表面生地211は、例えば厚みが1mmであってよい。
人工綿212は、例えば密度が約230g/mであってよい。また、人工綿112は、例えば厚みが15mmであってよい。従って、第2マットレス部20の上側キルティング部21の人工綿212は、第1マットレス部10の上側キルティング部11の人工綿112に比べて密度及び厚みともに大きい。
第1ソフトウレタン213−1は、例えば密度がD28であってよい。また、第1ソフトウレタン213−1は、例えば厚みが10mmであってよい。
第2ソフトウレタン213−2は、例えば密度がD28であってよい。また、第2ソフトウレタン213−2は、例えば厚みが20mmであってよい。なお、第1ソフトウレタン213−1及び第2ソフトウレタン213−2は、1つのソフトウレタンにより実現されてもよい。ただし、2つに分けることで、製造性が向上する。すなわち、30mm×50mのウレタンロールではウレタンロールの直径が大きくなり、重量が重く、機械へのセットが難しくなる。10mmの第1ソフトウレタン213−1と20mmの第2ソフトウレタン213−2に分けることで、従業員が材料をセットする際に、ロールのセットが容易となる。
不織布214は、例えば密度が約40g/mであってよい。また、不織布214は、例えば厚みが0.25mmであってよい。
このような上側キルティング部21は、厚さが例えば約36.25mmである。
詰め物部22は、上側から、ソフトウレタン221と、不織布222と、スプリングコイル層223(第3コイルスプリング層の一例)と、不織布224と、ニードルパンチ225とからなる。以下、区別のため、スプリングコイル層223を、「上段スプリングコイル層223」と称する。
ソフトウレタン221は、例えば密度がD21であってよい。また、ソフトウレタン221は、例えば厚みが35mmであってよい。ソフトウレタン221は、好ましくは、図3に模式的に示すように、上側が凹凸状に形成される。これにより、体圧分散値が向上する。
不織布222は、例えば密度が約80g/mであってよい。また、不織布222は、例えば厚みが0.25mmであってよい。
上段スプリングコイル層223は、複数のコイルスプリング223a(第3コイルスプリングの一例)が交互配列形態で配列される。コイルスプリング223aの各列は、マットレス1の長手方向に延在し、マットレス1の短手方向で互いに接する。各列におけるコイルスプリング223aの数は、同じであってよい。
上段スプリングコイル層223を形成するコイルスプリング223aは、線径(鋼線径)が1.0mmであり、コイル径が38mmである。また、上段スプリングコイル層223を形成するコイルスプリング223aは、巻き数が8巻であり、コイル高さが自由長で110mmであり、ポケット時は65mmである。各コイルスプリング223aは、例えば提灯型である。
不織布224は、例えば密度が約80g/mであってよい。また、不織布224は、例えば厚みが0.25mmであってよい。
ニードルパンチ225は、例えば密度が約230g/mであってよい。また、ニードルパンチ225は、例えば厚みが2.5mmであってよい。
下側キルティング部23は、上側から、不織布231と、ソフトウレタン232と、人工綿233と、表面生地234とからなる。なお、下側キルティング部23の構成は、これに限られず、他の材料が追加されてもよいし、一部の材料が省略されてもよい。
不織布231は、例えば密度が約40g/mであってよい。また、不織布231は、例えば厚みが0.25mmであってよい。
ソフトウレタン232は、例えば密度がD21であってよい。また、ソフトウレタン232は、例えば厚みが5mmであってよい。なお、後述するように第2マットレス部20は、上下を変更して使用可能である。従って、表面生地234側が上側となるときを考慮して、ソフトウレタン232の厚みは更に大きくてもよい。
人工綿233は、例えば密度が約70g/mであってよい。また、人工綿233は、例えば厚みが5mmであってよい。
表面生地234は、例えば抗菌・防臭・防ダニ機能を有するニット生地であってよい。表面生地234は、好ましくは、密度が200g/m以上であり、より好ましくは、密度が250g/m以上であり、更に好ましくは、密度が300g/m以上である。このような密度の範囲の表面生地234を用いることで、第1マットレス部10と第2マットレス部20との間のズレが生じ難くなる。なお、第1マットレス部10と第2マットレス部20との間のズレを防止する観点からは、基本的には、表面生地234の密度は高いほどよいが、密度が250g/m以上であれば、ズレがある程度防止でき、密度が300g/m以上であれば、ズレが効果的に防止できる。他方、コストや重量の観点からは、必要以上に密度を高くすることは望ましくない。このような観点からは、密度が約300g/mであることが最も好ましい。表面生地234は、例えば厚みが1mmであってよい。
図4は、マットレス1の第1マットレス部10のサイズ別の各コイルスプリング122a、124aの個数を示し、図5は、マットレス1の第2マットレス部20のサイズ別のコイルスプリング223aの個数を示す。
図4において、スモールとは、コイルスプリング122aを指し、ラージとは、コイルスプリング124aを指す。例えば、図4に示すように、高さ210mm、幅970mm、及び長さ1970mmのSサイズのマットレス1では、コイルスプリング122aが558個配列され、コイルスプリング124aが416個配列され、合計974個配列されている。図5の見方も同様である。なお、図5は、コイルスプリング223aに関する。
本実施例によれば、上述のように、上段スプリングコイル層223を形成するコイルスプリング223a(以下、区別のため、「上段コイルスプリング223a」と称する)は、線径が最も小さく、下段スプリングコイル層124を形成するコイルスプリング124a(以下、区別のため、「下段コイルスプリング124a」と称する)は、線径が最も大きく、中段スプリングコイル層122を形成するコイルスプリング122a(以下、区別のため、「中段コイルスプリング122a」と称する)は、線径がこれらの間である。すなわち、下段コイルスプリング124aは、中段コイルスプリング122aよりも線径が大きく、中段コイルスプリング122aは、上段コイルスプリング223aよりも線径が大きい。
ここで、一般的に、コイルスプリングは、コイル径が同じであれば、線径が大きいほど、バネ定数が高くなる。
従って、本実施例では、下段スプリングコイル層124は、最も固い設定となる。これにより、下段スプリングコイル層124は、中段スプリングコイル層122や第2マットレス部20の土台として効果的に機能できる。すなわち、下段スプリングコイル層124は、通常の使用状態で発生する程度の荷重では大きく弾性変形することなく、中段スプリングコイル層122や第2マットレス部20を安定的に支持できる。以下、このような下段スプリングコイル層124の機能を、「安定支持機能」と称する。なお、安定支持機能は、ベッドで寝るユーザの寝姿勢の安定性を高めることにも寄与する。
他方、第2マットレス部20に上から非常に大きな荷重(例えば衝撃荷重)が付与されると、下段スプリングコイル層124が弾性変形できるので、上段スプリングコイル層223及び中段スプリングコイル層122によって吸収しきれない荷重を効果的に吸収できる。これにより、上段スプリングコイル層223及び中段スプリングコイル層122の耐久性を高めることができる。
また、本実施例では、上段スプリングコイル層223は、最も軟らかい設定となる。従って、上段スプリングコイル層223は、ベッドで寝るユーザの体型や寝姿勢に応じて柔軟に変形できる。以下、このような上段スプリングコイル層223の機能を、「体型追従機能」と称する。
また、本実施例では、中段スプリングコイル層122は、上段スプリングコイル層223よりも固く下段スプリングコイル層124よりも軟らかい設定となる。従って、中段スプリングコイル層122は、上段スプリングコイル層223によって吸収しきれない荷重を効果的に吸収できる。これにより、上段スプリングコイル層223(及びそれを含む第2マットレス部20)の耐久性を高めることができる。換言すると、上記の体型追従機能を高めるために、比較的小さい荷重でも比較的大きく弾性変形するほど上段スプリングコイル層223を軟らかい設定にしても、上段スプリングコイル層223によって吸収しきれない荷重を中段スプリングコイル層122により吸収できる(この結果、上段スプリングコイル層223の耐久性を高めることができる)。以下、このような中段スプリングコイル層122の機能を、「荷重吸収機能」と称する。
また、本実施例によれば、上述のように、下段コイルスプリング124aは、中段コイルスプリング122aよりもコイル径が大きく、中段コイルスプリング122aは、上段コイルスプリング223aよりもコイル径が大きい。
なお、一般的に、コイルスプリングは、線径が同じであれば、コイル径が小さいほど、バネ定数が高くなる。
下段コイルスプリング124aは、コイル径が最も大きいが、バネ定数自体は、中段コイルスプリング122a及び上段コイルスプリング223aよりも大きい。同様に、上段コイルスプリング223aは、コイル径が最も小さいが、バネ定数自体は、中段コイルスプリング122a及び下段コイルスプリング124aよりも小さい。これにより、上記の安定支持機能、体型追従機能、及び荷重吸収機能を確保できる。
また、上段コイルスプリング223aは、コイル径が最も小さいので、上記の体型追従機能が、より有効に機能する。すなわち、上段コイルスプリング223aのコイル径が小さくなるほど、より細かい領域ごとに独立して弾性変形できるので、上記の体型追従機能が向上する。すなわち、上段コイルスプリング223aのコイル径が38mmのような小さい値であることで、体型の相違や寝姿勢の変化に対して、よりきめ細やかな追従が可能となる。
また、本実施例では、上段スプリングコイル層223は、上段コイルスプリング223aが交互配列形態で配列されるので、平行配列(列ごとにズレのない配列)に比べて、単位面積当りのコイルスプリング数を増加できる。これにより、コイルスプリング当りの受け持つ荷重が低減されるので、上段コイルスプリング223aの耐久性が向上する。また、単位面積当りのコイルスプリング数が増加することで、上記の体型追従機能が向上する。
他方、中段スプリングコイル層122及び下段スプリングコイル層124は、上記の体型追従機能に実質的に寄与しないので、コイル径を比較的大きくできる余地がある。そして、コイル径が大きいほど、一定面積に搭載できるコイルスプリングの個数が少なくなるので、中段スプリングコイル層122及び下段スプリングコイル層124については、上記の荷重吸収機能及び安定支持機能が損なわれない範囲でコイル径を大きくすることは、コスト低減の観点からも有利となる。
本実施例では、中段スプリングコイル層122は、中段コイルスプリング122aが交互配列形態で配列されるので、平行配列(列ごとにズレのない配列)とは異なり、コイル径を比較的大きくしても、単位面積当りの必要なコイルスプリング数(上述の荷重吸収機能を実現するために必要なコイルスプリング数)が確保しやすくなる。また、コイル径が同じであれば、平行配列に比べて、コイルスプリング当りの受け持つ荷重が低減されるので、中段コイルスプリング122aの耐久性が向上する。また、コイル径が同じであれば、平行配列に比べて、単位面積当りのコイルスプリング数が増加するので、上記の荷重吸収機能を第1マットレス部10の全体にわたって均一に実現しやすくなる。
また、本実施例では、下段スプリングコイル層124は、下段コイルスプリング124aが交互配列形態で配列されるので、平行配列(列ごとにズレのない配列)とは異なり、コイル径を比較的大きくしても、単位面積当りの必要なコイルスプリング数(上述の安定支持機能を実現するために必要なコイルスプリング数)が確保しやすくなる。また、コイル径が同じであれば、平行配列に比べて、コイルスプリング当りの受け持つ荷重が低減されるので、下段コイルスプリング124aの耐久性が向上する。
このようにして、本実施例によれば、上述のような優れた、安定支持機能、荷重吸収機能、及び体型追従機能を備えることで、マットレス1の耐久性及び寝心地を効果的に高めることができ、あらゆる寝姿勢/体型に対しても寝姿勢の安定性を高めることができる。
また、本実施例によれば、第1マットレス部10と第2マットレス部20とは、上述のように、互いに分離可能である。従って、第2マットレス部20の上下を変更して使用することも可能であり、このような使用態様によれば、第2マットレス部20の耐久性(例えば表面生地211の摩耗等に係る耐久性)が向上する。特に、本実施例では、上側の第2マットレス部20は、1つの上段スプリングコイル層223のみを含むので、2つのスプリングコイル層、すなわち中段スプリングコイル層122及び下段スプリングコイル層124を含む下側の第1マットレス部10よりも、有意に軽量である。従って、ユーザは、第2マットレス部20の上下を変更する作業を比較的容易に行うことができる。
また、本実施例によれば、第2マットレス部20の上段スプリングコイル層223の上下両側には、人工綿(人工綿212、233)及びウレタン(第1ソフトウレタン213−1、第2ソフトウレタン213−2、及びソフトウレタン232)が設けられる。これにより、上述のように、第2マットレス部20の上下を変更して使用しても、上段スプリングコイル層223の上側には、人工綿及びウレタンが存在するので、快適な寝心地を維持できる。
また、本実施例によれば、第2マットレス部20の下側は表面生地234に覆われるので、表面生地234で覆われない場合(例えば不織布が表面となる場合)に比べて、第1マットレス部10と第2マットレス部20との間のズレの可能性を低減できる。すなわち、第1マットレス部10の上側の表面生地111と第2マットレス部20の下側の表面生地234との間で発生可能な比較的大きい摩擦力に起因して、第1マットレス部10と第2マットレス部20との間のズレの可能性を低減できる。また、第2マットレス部20の下側が表面生地234で覆われるので、第2マットレス部20の上下を変更して使用しても、表面生地234が上側となって快適な寝心地を維持できる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
1 マットレス
7 ベッドフレーム
10 第1マットレス部
11 上側キルティング部
12 詰め物部
13 下側キルティング部
20 第2マットレス部
21 上側キルティング部
22 詰め物部
23 下側キルティング部
111 表面生地
112 人工綿
113 ウレタン
114 不織布
121 ソフトウレタン
122 中段スプリングコイル層
122a 中段コイルスプリング
122b ウレタン部
123 ニードルパンチ
124 下段スプリングコイル層
124a 下段コイルスプリング
124b ウレタン部
125 ニードルパンチ
131 不織布
132 ウレタン
133 人工綿
134 表面生地
211 表面生地
212 人工綿
213−1 第1ソフトウレタン
213−2 第2ソフトウレタン
214 不織布
221 ソフトウレタン
222 不織布
223 上段スプリングコイル層
223a 上段コイルスプリング
224 不織布
225 ニードルパンチ
231 不織布
232 ソフトウレタン
233 人工綿
234 表面生地

Claims (6)

  1. 第1コイルスプリングが列ごとに一定距離ずれる交互配列形態で配列された第1コイルスプリング層と、
    前記第1コイルスプリング層よりも上側に、第2コイルスプリングが列ごとに一定距離ずれる交互配列形態で配列された第2コイルスプリング層と、
    前記第2コイルスプリング層よりも上側に、第3コイルスプリングが列ごとに一定距離ずれる交互配列形態で配列された第3コイルスプリング層とを備え、
    前記第1コイルスプリングは、前記第2コイルスプリングよりも線径が大きく、前記第2コイルスプリングは、前記第3コイルスプリングよりも線径が大きい、マットレス。
  2. 前記第1コイルスプリングは、前記第2コイルスプリングよりもコイル径が大きく、前記第2コイルスプリングは、前記第3コイルスプリングよりもコイル径が大きい、請求項1に記載のマットレス。
  3. 前記第1コイルスプリングは、前記第2コイルスプリングよりもバネ定数が高く、前記第2コイルスプリングは、前記第3コイルスプリングよりもバネ定数が高い、請求項1又は2に記載のマットレス。
  4. 前記第1コイルスプリング層及び前記第2コイルスプリング層を含む第1マットレス部と、前記第3コイルスプリング層を含む第2マットレス部とは、互いに分離可能である、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載のマットレス。
  5. 前記第1マットレス部は、不織布とは異なる第1生地であって密度が250g/m以上である第1生地により上側の表面が形成され、
    前記第2マットレス部は、不織布とは異なる第2生地であって密度が250g/m以上である第2生地により上側及び下側の表面が形成される、請求項4に記載のマットレス。
  6. 前記第1コイルスプリングは、線径が1.8mm、コイル径が62mm、及び巻き数が5.5巻であり、
    前記第2コイルスプリングは、線径が1.4mm、コイル径が54mm、及び巻き数が6巻であり、
    前記第3コイルスプリングは、線径が1.0mm、コイル径が38mm、及び巻き数が8巻であり、
    前記第1生地と前記第2生地は、同じであり、密度が約300g/mであり、
    前記第2マットレス部は、上下方向で前記第3コイルスプリング層の両側にウレタンを含む、請求項4に記載のマットレス。
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