JP2020063584A - 車両のスライドドア装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スライドドア装置は、スライドドアと、開閉用アクチュエータと、ドアロック機構と、ロック解除用アクチュエータと、非常用ロック解除操作部と、を備える。ドアロック機構は、スライドドアを閉状態でロックする。ロック解除用アクチュエータは、スライドドアのドア開時に、ドアロック機構のロックを解除する。非常用ロック解除操作部は、スライドドアの車室側に設けられ、非常時にドアロック機構のロックを手動解除する。非常用ロック解除操作部は、ロック解除操作を許容しない前段の第1操作とロック解除操作を許容する後段の第2操作の多段操作機構100を有する。
【選択図】図13
Description
即ち、本発明に係る車両のスライドドア装置は、車体のドア開口(例えば、実施形態のドア開口12)をスライド開閉するスライドドア(例えば、実施形態のスライドドア18)と、前記スライドドアを開閉する開閉用アクチュエータ(例えば、実施形態のドア駆動モータ21)と、前記スライドドアを閉状態でロックするドアロック機構(例えば、実施形態の全閉ラッチ機構35)と、前記スライドドアのドア開時に、前記ドアロック機構のロックを解除するロック解除用アクチュエータ(例えば、実施形態のリリーサモータ37)と、前記スライドドアの車室側に設けられ、非常時に前記ドアロック機構のロックを手動解除する非常用ロック解除操作部(例えば、実施形態の非常用インナ解除操作部24)と、を備えた車両のスライドドア装置であって、前記非常用ロック解除操作部は、ロック解除操作を許容しない前段の第1操作とロック解除操作を許容する後段の第2操作の多段操作機構(例えば、実施形態の多段操作機構100)を有することを特徴とする。
一方、電気系統の故障等により、ロック解除用アクチュエータによってドアロック機構のロック解除ができない場合には、乗員が非常用ロック解除操作部を手動によって操作することができる。このとき、非常用ロック解除操作部に操作力が加えられ、多段操作機構によって前段の第1操作が行われると、その後に多段操作機構による後段の第2操作(ロック解除操作)の実行が可能になる。このため、誤って非常用ロック解除操作部が第1操作されることがあっても、多段操作機構の機能により、いきなりドアロック機構が解除されるのを防止できる。
この場合、乗員が誤って非常用ロック解除操作部に対して第1操作を行ったときに、万が一開閉用アクチュエータが作動状態となっていることがあっても、スライドドアが開閉用アクチュエータによって開かれるのを確実に防止することができる。したがって、この構成の場合、乗員の安全性をより高めることができる。
この場合、非常用ロック解除操作部が乗員によって誤って第1操作されたときには、警報装置が作動することにより、そのことを乗員に知らせることができる。したがって、乗員によって誤ってドアロック機構が解除操作されるの未然に防止することができる。
この場合、乗員によって第1操作が行われたことを検知スイッチによって瞬時に検知できるため、開閉用アクチュエータの作動停止や警告装置の作動等の対策を迅速に行うことができる。
この場合、規制部がドアトリムの裏面に当接することにより、操作レバーの意匠面とドアトリムの車室側面とが整列するため、車室側からの見栄えが良好になる。また、ドアトリムの開口部内の意匠面に手を触れて操作レバーを操作することができるため、車室内からの操作レバーへのアクセスが良好になる。
この場合、非常用ロック解除操作部の操作レバーによってドアロック機構のロックを解除する場合には、前進位置にある規制レバーがホルダーのストッパ部に当接するまで操作レバー本体部を回動させる。この後、規制レバーを後退させることにより、規制レバーでのストッパ部との当接を解除する。この状態で操作レバー本体部をさらに回動させると、ドアロック機構のロックが解除操作される。したがって、上記の構成により、非常用ロック解除操作部での確実な多段操作を得ることができる。
この場合、リリーサケーブルが遊びを有するため、レバー本体部の回動がストッパ部によって規制されるまでの間は、ドアロック機構のロック解除部が解除操作されなくなる。したがって、レバー本体部の回動がストッパ部によって規制されるまでの第1操作の状況では、ドアロック機構のロックが解除されることがない。
この場合、乗員が車室側からレバー本体部の長手方向の一端部を開口部内に押し込みむことによってレバー本体部を容易に回動させることができる。また、このとき、必要に応じてレバー本体部の長手方向の他端側を車室側に引き操作することができる。本構成を採用した場合には、レバー本体部に車室側に突出する把持部を設ける必要がないため、レバー本体部の車室側からの見栄えを高めることができる。
この場合、操作レバーが組付けられたホルダーをドアトリムの裏面のボス部にねじ固定することにより、操作レバーをドアトリムに容易に設置することができる。
この場合、ホルダーに回動可能に保持されてリリーサケーブルを操作するケーブル連結ブロックが、操作ブロックの一対の側壁部に一体に組み付けられている。このため、レバー本体部全体の剛性が高まる。したがって、レバー本体部の回動操作により、リリーサケーブルをスムーズに引き込むことが可能になる。
この場合、リリーサケーブルのアウタチューブをホルダーの凹溝状のチューブ固定部に固定し、その状態でホルダーをドアトリムに固定することにより、チューブ固定部からのアウタチューブの抜けを規制することができる。したがって、本構成を採用した場合には、ホルダーに対するアウタチューブの安定した固定と組み付けの容易化を図ることができる。
この場合、チャイルドロック装置がオフ状態(スライドドアの操作を禁止しない状態)のときには、非常用ロック解除操作部が多段操作されると、その操作力がドアロック機構のロック解除部に伝達される。この結果、ドアロック機構のロックは解除される。一方、チャイルドロック装置がオン状態(スライドドアの操作を禁止した状態)のときには、非常用ロック解除操作部が多段操作されても、操作力のロック解除部への動作伝達は遮断機構によって遮断される。この結果、ドアロック機構のロックは解除されない。したがって、チャイルドロック装置がオン状態のときには、例えば、車室内の子供が意図せず非常用ロック解除操作部を操作しても、ドアロック機構は解除されない。
図1に示すように、車両10は、車体11の側部11aのドア開口12を開閉するスライドドア18と、スライドドア18の車体前後方向の移動と全開・全閉位置でのスライドドア18のロックやロック解除を実行するドア作動システム20と、を備えている。スライドドア18とドア作動システム20は、本実施形態のスライドドア装置を構成している。
ここで、スライドドア18を閉じる閉動作の際には、閉動作の初期から中期において、センタレール34の一般部(車体前後方向へ延びる部分)34aをスライダが移動する。また、閉動作の後期において、センタレール34の引込部(車幅方向内側に傾斜状に延びる部分)34bをスライダが移動する。
図2に示すように、全閉ラッチユニット22は、スライドドア18の後部18aに配置されている。全閉ラッチユニット22は、全閉ラッチ機構35(ドアロック機構)と、リリーサ装置36とを備えている。
本実施形態においては、リリーサモータ37がロック解除用アクチュエータを構成している。
本実施形態では、操作リンク38がドアロック機構のロック解除部を構成している。
したがって、本実施形態では、リリーサモータ37は、スライドドア18が全閉状態でロックされているときにおけるロック解除と、スライドドア18が全開状態でロックされているときにおけるロック解除を実行することができる。
非常用インナ解除操作部24は、電源系統の故障等によってリリーサモータ37によってスライドドア18のロックを解除できないときに、車室側からの手動操作によってロックを解除するための操作部である。
非常用インナ解除操作部24は、スライドドア18の窓枠48のうちの、後部側の縦壁部48aに設置されている。より具体的には、非常用インナ解除操作部24は、窓枠48の後部側の縦壁部48aの車室47側に組み付けられた前後幅の狭いドアトリム49(内装材)に組み付けられている。非常用インナ解除操作部24は、車室47内のシートに着座した乗員が容易に視認し得る高さ位置に配置されている。
縦壁部48aのドアトリム49には、上下方向に長い略長方形状の開口部50が形成されている。非常用インナ解除操作部24は、後に詳述する操作レバー70を有し、その操作レバー70の一部が開口部50内に配置されている。
非常用アウタ解除操作部25は、電源系統の故障等によってリリーサモータ37によってスライドドア18のロックを解除できないときに、車室外側からの手動操作によってロックを解除するための操作部である。
非常時に、非常用アウタ解除操作部25を操作するときには、まず、図5(a)に示すように、フロントドア19を開き、それによってスライドドア18の前端部に対するアクセスを可能にする。すなわち、フロントドア19が開かれると、センターピラー63の車外側面の外側の空間65(図4参照)を通して、スライドドア18の前端部が車両前方側に露出する(図5(b)参照)。このとき、センターピラー63の前方側からは空間65を通してキャップ61を視認することができる。
図6は、ドアトリム49の非常用インナ解除操作部24の設置部を車室側から見た図であり、図7は、操作状態の非常用インナ解除操作部24の斜視図である。図8は、非常用インナ解除操作部24を分解して示した図である。また、図9は、図6のIX−IX線に沿う断面図であり、図10は、図6のX−X線に沿う断面図、図11は、図6のXI−XI線に沿う断面図である。
非常用インナ解除操作部24は、ドアトリム49の開口部50の周縁に、ドアトリム49の裏面側から固定設置されるホルダー71と、ホルダー71に回動可能に支持される操作レバー70と、を備えている。非常用インナ解除操作部24の全体は、ドアトリム49の開口部50に略沿うように上下方向に長い縦長の形状に形成されている。
ホルダー71は、上下方向に長い矩形板状のベース壁71aの上部にスイッチ支持壁71bが連設され、ベース壁71aの幅方向の両側の端部に側壁71c,71dが連設されている。また、ベース壁71aの下部側には、ケーブル支持壁71eが連設されている。ホルダー71は、ベース壁71aとスイッチ支持壁71b、側壁71c,71d、ケーブル支持壁71eに囲まれて表側に開口する凹部72を備えている。
なお、板状部75aの意匠面75a−1は、操作レバー70が初期位置にあるときに、開口部50の内側において、ドアトリム49の車内側面とほぼ面一になるように設定されている。また、板状部75aは、ドアトリム49と同色で、かつ同材質によって形成されることが望ましい。
第1突起96は、規制レバー77を前進させた状態で(上側にスライドさせた状態で)、レバー本体部66を支持ピン74回りに初期位置から所定角度変位させたときに、図12に示すように、規制レバー77の上縁部(規制部77a)と当接する。これにより、レバー本体部66の第1段の回動操作(第1操作)が規制される。第1突起96は、規制レバー77が前進状態のときにおける規制レバー77の上縁部の回転軌道上に突設されている。本実施形態では、第1突起96が、レバー本体部66の回動を第1操作の終端位置で規制するストッパ部を構成している。
なお、ドアトリム49の壁49aは、車室47内に正対するトリム主壁49b(開口部50が形成される壁)に対して、車外側に屈曲した壁である。
図15は、他の実施形態の全閉ラッチユニット122の模式的な側面図であり、図16は、図15の一部を拡大して示した図である。なお、本実施形態のスライドドア装置は、全閉ラッチユニット122以外の構成は上記の実施形態と同様とされている。
全閉ラッチユニット122は、スライドドアの後部に配置され、全閉ラッチ機構35(ドアロック機構)と、リリーサ装置136と、チャイルドロック装置101のロックレバー102と、を備えている。チャイルドロック装置101は、車両で一般に用いられるものと同様の構成であり、ロックレバー102が初期位置(操作禁止解除位置)からロック位置(操作禁止位置)に回動操作されたときに、スライドドアの車室側からの開操作を禁止する。図15では、ロックレバー102は初期位置となっている。
本実施形態のスライドドア装置は、チャイルドロック装置101が操作禁止状態にされているときに、非常用インナ解除操作部から操作リンク138への動作伝達を遮断する遮断機構108が設けられている。このため、車室内の子供が悪戯で万が一非常用インナ解除操作部(非常用ロック解除操作部)を操作することがあっても、全閉ラッチ機構35が開放される(ロック解除される)のを防止することができる。
18…スライドドア
21…ドア駆動モータ(開閉用アクチュエータ)
24…非常用インナ解除操作部(非常用ロック解除操作部)
35…全閉ラッチ機構(ドアロック機構)
37…リリーサモータ(ロック解除用アクチュエータ)
38,138…操作リンク(ロック解除部)
45…リリーサケーブル
45o…アウタチューブ
49…ドアトリム
49a…壁
50…開口部
55…ボス部
66…レバー本体部
70…操作レバー
71…ホルダー
74…支持ピン(回動軸)
75…操作ブロック
75a…板状部
75a−1…意匠面
75b,c…側壁部
76…ケーブル連結ブロック
77…規制レバー
80,80A…検知スイッチ
98…チューブ固定部
98a…開口
100…多段操作機構
101…チャイルドロック装置
108…遮断機構
Claims (12)
- 車体のドア開口をスライド開閉するスライドドアと、
前記スライドドアを開閉する開閉用アクチュエータと、
前記スライドドアを閉状態でロックするドアロック機構と、
前記スライドドアのドア開時に、前記ドアロック機構のロックを解除するロック解除用アクチュエータと、
前記スライドドアの車室側に設けられ、非常時に前記ドアロック機構のロックを手動解除する非常用ロック解除操作部と、を備えた車両のスライドドア装置であって、
前記非常用ロック解除操作部は、ロック解除操作を許容しない前段の第1操作とロック解除操作を許容する後段の第2操作の多段操作機構を有することを特徴とする車両のスライドドア装置。 - 前記非常用ロック解除操作部は、前記第1操作により、前記開閉用アクチュエータの作動を停止させることを特徴とする請求項1に記載の車両のスライドドア装置。
- 前記非常用ロック解除操作部は、前記第1操作により、警報装置を作動させることを特徴とする請求項1または2に記載の車両のスライドドア装置。
- 前記非常用ロック解除操作部は、前記第1操作が行われたことを検知する検知スイッチを有することを特徴とする請求項2または3に記載の車両のスライドドア装置。
- 前記非常用ロック解除操作部は、回動可能な操作レバーを有し、
前記操作レバーは、前記スライドドアの車室側のドアトリムに設けられた開口部に配置され、
さらに、前記操作レバーは、前記開口部を通して車室側に露出する意匠面と、前記操作レバーが初期位置にあるときに前記ドアトリムの裏面に当接して、前記意匠面を前記ドアトリムの車室側面と整列させる規制部と、を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両のスライドドア装置。 - 前記非常用ロック解除操作部は、前記ドアトリムに取り付けられ、前記操作レバーを回動可能に保持するホルダーを有し、
前記操作レバーは、前記ホルダーに回動可能に保持されたレバー本体部と、前記レバー本体部に進退自在に保持された規制レバーと、を備え、
前記ホルダーは、前記レバー本体部の初期位置からの回動操作時に、前進状態の前記規制レバーと当接して、前記レバー本体部の回動を前記第1操作の終端位置で規制するストッパ部を備え、
前記非常用ロック解除操作部は、前記ストッパ部に当接した前記規制レバーを前記ストッパ部から後退させることにより、ロック解除操作のための前記レバー本体部のさらなる回動を許容することを特徴とする請求項5に記載の車両のスライドドア装置。 - 前記ドアロック機構のロック解除部は、リリーサケーブルによって前記レバー本体部に連係され、
前記レバー本体部の前記リリーサケーブルとの連結部は、前記レバー本体部の長手方向において、当該レバー本体部の回動軸から離間した位置に配置され、
前記リリーサケーブルは、前記レバー本体部が前記ストッパ部を超えて回動操作されるまでは、前記ロック解除部に操作力を伝達しない遊びを有することを特徴とする請求項6に記載の車両のスライドドア装置。 - 前記回動軸は、前記レバー本体部のうちの、前記意匠面の長手方向の端部よりも中央寄り領域に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の車両のスライドドア装置。
- 前記非常用ロック解除操作部は、回動可能な操作レバーと、前記操作レバーを回動可能に保持するホルダーと、を有し、
前記操作レバーは、前記スライドドアの車室側のドアトリムに設けられた開口部に配置され、
前記ホルダーは、前記ドアトリムの裏面に突設されたボス部にねじ固定されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の車両のスライドドア装置。 - 前記ドアロック機構のロック解除部は、リリーサケーブルによって前記レバー本体部に連係され、
前記レバー本体部は、前記意匠面を有する操作ブロックと、一端が前記ホルダーに回動可能に保持されるとともに、他端に前記リリーサケーブルが連結されるケーブル連結ブロックと、を備え、
前記操作ブロックは、前記意匠面を有する板状部と、当該板状部の長手方向と交差する幅方向の側端部から裏面方向に突出する一対の側壁部と、を有し、
一対の前記側壁部に前記ケーブル連結ブロックが一体に組み付けられ、
一対の前記側壁部が前記ケーブル連結ブロックの一端とともに前記ホルダーに回動可能に保持されていることを特徴とする請求項6に記載の車両のスライドドア装置。 - 前記ドアロック機構のロック解除部は、リリーサケーブルによって前記レバー本体部に連係され、
前記ホルダーには、前記リリーサケーブルのアウタチューブを固定するための凹溝状のチューブ固定部が設けられ、
前記チューブ固定部の凹溝状の開口が前記ドアトリムの壁によって閉塞されていることを特徴とする請求項6に記載の車両のスライドドア装置。 - 前記スライドドアの車室側からの開操作を禁止するチャイルドロック装置をさらに備え、
前記非常用ロック解除操作部と前記ドアロック機構のロック解除部との間には、前記スライドドアが前記チャイルドロック装置によて操作禁止状態にされているときに、前記非常用ロック解除操作部から前記ロック解除部への動作伝達を遮断する遮断機構が設けられていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の車両のスライドドア装置。
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