JP2020073408A - エレベータ、その懸架体、及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、この発明に係るエレベータの懸架体は、含浸樹脂と複数の高強度繊維とを含む荷重支持層を有しているベルト状のコア、及びコアの外周の少なくとも一部を覆っている被覆層を備え、コアの厚さ方向の両端における荷重支持層の弾性率と幅との積が、コアの中立面における荷重支持層の弾性率と幅との積よりも小さい。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータを示す構成図である。図において、昇降路1の上部には、機械室2が設けられている。機械室2には、巻上機3、そらせ車4、及びエレベータ制御装置5が設置されている。巻上機3は、駆動シーブ6と、駆動シーブ6を回転させる巻上機モータ(図示せず)と、駆動シーブ6の回転を制動する巻上機ブレーキ(図示せず)とを有している。
さらに、被覆層22、荷重支持層23、及び中間層24のそれぞれについて、長さ方向の位置により前記潤滑材が含まれている部分と含まれていない部分とがあってもよい。
次に、図6はこの発明の実施の形態2によるエレベータの懸架体7の断面図である。実施の形態2のコア21は、懸架体7の幅方向に互いに間隔をおいて配置されている複数のコア分割体26に分割されている。この例では、コア21が3つのコア分割体26に分割されている。懸架体7の幅方向に隣り合うコア分割体26の間には、被覆層22が入り込んでいる。他の構成は、実施の形態1と同様である。
また、コア21を分割する構成においても、分割層25の層数及び中間層24の構成について実施の形態1と同様の変更が可能である。
次に、図7はこの発明の実施の形態3によるエレベータの懸架体7の断面図である。実施の形態3では、懸架体7の厚さ方向に互いに間隔をおいて配置された2つのコア21が、被覆層22内に設けられている。懸架体7の厚さ方向に隣り合うコア21の間には、被覆層22が入り込んでいる。各コア21は、3層の分割層25と2層の中間層24とを有している。他の構成は、実施の形態1と同様である。
また、被覆層22内に2つ以上のコア21を配置する構成においても、分割層25の層数及び中間層24の構成について実施の形態1と同様の変更が可能である。
さらに、被覆層22内に2つ以上のコア21を配置する構成において、少なくとも一部のコア21を実施の形態2のように複数のコア分割体26に分割してもよい。即ち、実施の形態2、3を組み合わせて実施してもよい。
次に、図8はこの発明の実施の形態4によるエレベータの懸架体7の断面図である。実施の形態4では、各中間層24に複数の変形抑制部材27が設けられている。各変形抑制部材27は、コア21の厚さ方向、即ち圧縮方向への中間層24の変形を抑制する。このため、変形抑制部材27は、中間層24よりも圧縮剛性の高い材料により構成されている。
さらにまた、実施の形態2、3の中間層に変形抑制部材を設けてもよい。
次に、図11はこの発明の実施の形態5によるエレベータの懸架体7の断面図である。実施の形態5のコア21は、中間層24を有しておらず、荷重支持層23のみにより構成されている。荷重支持層23は、一対の外側支持層である最外層31及び最内層32と、中間支持層33とを有している。
次に、図12はこの発明の実施の形態6によるエレベータの懸架体7の断面図である。実施の形態6では、最外層31と中間支持層33との間、及び最内層32と中間支持層33との間に、実施の形態1と同様の中間層24が介在している。即ち、最外層31、最内層32及び中間支持層33は、それぞれ実施の形態1の分割層25として見ることもできる。
次に、図13はこの発明の実施の形態7によるエレベータの懸架体7の断面図である。実施の形態7では、最外層31及び最内層32のそれぞれの厚さ寸法が、中間支持層33の厚さ寸法よりも小さくなっている。これにより、最外層31及び最内層32の曲げ剛性が、中間支持層33の曲げ剛性よりも低くなっている。他の構成は、実施の形態6と同様である。
次に、図14はこの発明の実施の形態8によるエレベータの懸架体7の断面図である。実施の形態8では、最外層31及び最内層32のそれぞれの幅寸法が、中間支持層33の幅寸法よりも小さくなっている。これにより、最外層31及び最内層32の曲げ剛性が、中間支持層33の曲げ剛性よりも低くなっている。他の構成は、実施の形態6と同様である。
次に、図17はこの発明の実施の形態9によるエレベータの懸架体7の断面図である。実施の形態9では、最外層31及び最内層32のそれぞれの厚さ寸法が、中間支持層33の厚さ寸法よりも小さくなっている。また、最外層31及び最内層32のそれぞれの幅寸法が、中間支持層33の幅寸法よりも小さくなっている。これにより、最外層31及び最内層32の曲げ剛性が、中間支持層33の曲げ剛性よりも低くなっている。
次に、図19はこの発明の実施の形態10によるエレベータの懸架体7の断面図であり、懸架体7の長さ方向に沿う断面(YZ断面)を示している。実施の形態10では、最外層31及び最内層32に含まれる高強度繊維34が、コア21の長さ方向に沿って波状に配置されている。
また、高強度繊維34を波状に配置することができれば、ガイド部材35は省略してもよい。例えば、予め波状に織られた高強度繊維34の織物を用いてもよい。
さらに、実施の形態5〜9の最外層31及び最内層32に、実施の形態10の波状の高強度繊維34を適用してもよい。
また、実施の形態5〜10を実施の形態2、3、4と適宜組み合わせて実施してもよく、それぞれの実施の形態の効果を得ることができる。
さらに、実施の形態5〜10では、荷重支持層23を3層構造としたが、中間支持層33をさらに複数層に分割して4層以上で荷重支持層23を構成してもよい。
次に、図20はこの発明の実施の形態11によるエレベータの懸架体7の断面図である。実施の形態11では、実施の形態6と同様に、荷重支持層23がコアの厚さ方向に分割された複数の層、即ち最外層31、最内層32及び中間支持層33により構成されている。但し、最外層31の曲げ剛性と最内層32の曲げ剛性とは異なっている。
次に、図21はこの発明の実施の形態12によるエレベータの懸架体7の断面図である。実施の形態12では、最外層31の厚さ寸法が、最内層32の厚さ寸法と異なっており、最外層31の厚さ寸法が最内層32の厚さ寸法よりも小さくなっている。また、最外層31及び最内層32の厚さ寸法が中間支持層33の厚さ寸法よりも小さい。これにより、最外層31の曲げ剛性が、最内層32及び中間支持層33の曲げ剛性よりも低くなっている。他の構成は、実施の形態11と同様である。
次に、図22はこの発明の実施の形態13によるエレベータの懸架体7の断面図である。実施の形態13では、最外層31の幅寸法が、最内層32の幅寸法よりも小さくなっている。これにより、最外層31の曲げ剛性が、最内層32の曲げ剛性よりも低くなっている。
次に、図23はこの発明の実施の形態14によるエレベータの懸架体7の断面図である。実施の形態14では、コア21の幅方向両端が、厚さ方向の両端から、最内層32とそれに隣接する中間層24との境界へ向けて連続して徐々に幅方向外側へ突出している。
また、図21〜23では中間層24が用いられているが、中間層24は省略してもよい。
さらに、実施の形態11〜14を実施の形態11よりも前に記載した実施の形態と適宜組み合わせて実施してもよく、それぞれの実施の形態の効果を得ることができる。
さらに、実施の形態11〜14では、荷重支持層23を3層構造としたが、中間支持層33をさらに複数層に分割して4層以上で荷重支持層23を構成してもよい。
次に、図24はこの発明の実施の形態15によるエレベータの懸架体7の断面図である。実施の形態15では、中間支持層33の幅寸法が、最内層32の幅寸法よりも小さくなっている。また、最外層31の幅寸法が、中間支持層33の幅寸法よりも小さくなっている。
また、実施の形態15を実施の形態2、3、4、10等と適宜組み合わせて実施してもよく、それぞれの実施の形態の効果を得ることができる。
さらに、実施の形態15では、荷重支持層23を3層構造としたが、中間支持層33をさらに複数層に分割して4層以上で荷重支持層23を構成してもよい。
さらにまた、実施の形態11〜14では、最外層31の曲げ剛性を最内層32よりも小さくしたが、最内層32の曲げ剛性を最外層31の曲げ剛性より小さくしてもよい。即ち、図20〜23の上下を逆にした構成としてもよい。
また、実施の形態15では、荷重支持層23の曲げ剛性を内径側から外径側へ向けて徐々に小さくしたが、外径側から内径側へ向けて徐々に小さくしてもよい。即ち、図24〜図26の上下を逆にした構成としてもよい。
次に、図27はこの発明の実施の形態16によるエレベータの懸架体7の断面図である。実施の形態16では、コア21が荷重支持層23のみにより構成されている。荷重支持層23のコア21の長さ方向に直角な断面は、第1の領域23aと複数の第2の領域23bとを組み合わせて構成されている。
次に、図31はこの発明の実施の形態17によるエレベータの懸架体7の断面図である。実施の形態17では、コア21が荷重支持層23のみにより構成されている。また、コア21の長さ方向に直角な断面において、荷重支持層23の材料及び繊維密度は全体で同じである。但し、荷重支持層23の幅寸法は、中立面Cからコア21の厚さ方向の両端へ向けて連続して徐々に小さくなっている。
また、図27〜31は、コア21の長さ方向に直角な断面において、コア21の厚さ方向の両端における荷重支持層23のE×Wを、コア21の中立面Cにおける荷重支持層23のE×Wよりも小さくする方法の一例であり、断面構成はこれらに限定されるものではない。
さらに、実施の形態16、17では、コア21の厚さ方向の両端における荷重支持層23のE×Wが、コア21の中立面Cにおける荷重支持層23のE×Wよりも小さくなっているが、コア21の厚さ方向の両端のいずれか一方における荷重支持層23のE×Wのみを、コア21の中立面Cにおける荷重支持層23のE×Wよりも小さくしてもよい。
次に、図32はこの発明の実施の形態18によるエレベータの懸架体7の断面図である。実施の形態18では、コア21が荷重支持層23のみにより構成されている。荷重支持層23は、最外層31、最内層32及び中間支持層33を有している。
次に、図33はこの発明の実施の形態19によるエレベータの懸架体7の断面図である。実施の形態19では、コア21の長さ方向に直角な断面において、荷重支持層23の材料及び繊維密度は全体で同じである。
次に、図35はこの発明の実施の形態20によるエレベータの懸架体7の断面図である。実施の形態20は、実施の形態18、19を組み合わせたものである。即ち、実施の形態20の荷重支持層23は、最外層31、最内層32及び中間支持層33を有している。また、荷重支持層23の幅寸法は、図33と同様に変化している。他の構成は、実施の形態18と同様である。
また、実施の形態18〜20において、荷重支持層23を2層又は4層以上で構成してもよい。
さらに、荷重支持層23を複数層で構成する場合、実施の形態1〜4で示したような中間層24を介在させてもよい。
次に、図36はこの発明の実施の形態21によるエレベータの懸架体7の断面図である。実施の形態21では、コア21が荷重支持層23のみにより構成されている。但し、コア21は、実施の形態8の第2の変形例と同様に、3つのコア分割体26に分割されている。また、懸架体7の幅方向に隣り合うコア分割体26の間には、被覆層22が入り込んでいる。各コア分割体26の形状及び他の構成は、実施の形態8の第2の変形例と同様である。
また、実施の形態2、8以外の実施の形態についても、コア21を複数のコア分割体26に分割することが可能である。
次に、図37はこの発明の実施の形態22によるエレベータの懸架体7の断面図である。実施の形態22では、コア21が荷重支持層23のみにより構成されている。荷重支持層23のコア21の長さ方向に直角な断面は、複数の第1の領域23aと第2の領域23bとを組み合わせて構成されている。第2の領域23bにおける長さ方向の弾性率は、第1の領域23aにおける長さ方向の弾性率よりも低い。
また、図38及び図39では、第1の領域23aの最外層側の曲げ剛性を最内層側よりも小さくしたが、最内層側の曲げ剛性を最外層側の曲げ剛性より小さくしてもよい。即ち、図38及び図39の上下を逆にした構成としてもよい。
次に、図40はこの発明の実施の形態23によるエレベータの懸架体7の断面図である。実施の形態23では、コア21の内部に荷重を支持する第1の領域23aが点在しており、第1の領域23aを覆うように第2の領域23bが構成されている。
また、第1の領域23aの形状は、円形以外にも矩形や楕円形状でもよい。また、第1の領域23aを構成する高強度繊維は、長さ方向に沿って配置されていてもよいし、撚り線のように編んであってもよい。
さらに、第1の領域23aの本数は、懸架体7の仕様に応じて、任意に設定できる。
次に、図43はこの発明の実施の形態24によるエレベータの懸架体7の断面図である。実施の形態24では、懸架体7の駆動シーブ6に接する側の面には、懸架体7の幅方向に並んだ複数の表面突起7dが設けられている。表面突起7dの断面形状は、V字型、詳細には駆動シーブ6に接する下底が上底よりも短い台形形である。駆動シーブ6には、表面突起7dと噛み合う溝6aが設けられている。
また、表面突起7dの数は3つに限定されない。
さらに、表面突起7dの断面形状もV字型に限定されない。
さらにまた、荷重支持層23は、2層に限定されない。
また、図43のコア21は荷重支持層23のみから構成されているが、上記の実施の形態のいずれかと適宜組み合わせて実施してもよく、それぞれの実施の形態の効果を得ることができる。
次に、図44はこの発明の実施の形態25によるエレベータの懸架体7の断面図である。実施の形態25では、懸架体7は、内部に荷重を支持するコア21と、被覆層22とから構成されている。被覆層22の駆動シーブ6に接触する内周側表面には、深さの異なる複数の溝22aが設けられている。溝22aは、懸架体7の長さ方向に沿って設けられている。
また、溝22aの方向は、懸架体7の長さ方向に平行な方向に限らず、例えば、長さ方向に対して45°の方向又は90°の方向であってもよい。
さらに、溝22aの断面形状は矩形に限定されず、例えばV字形又は半円形状であってもよい。但し、図44に示すように溝22aの断面形状を矩形とすれば、摩耗が進行しても駆動シーブ6と接触する面積が同じであるため、一定の速度で摩耗が進行する。そのため、摩耗の進行の予測が容易となる。
次に、図45はこの発明の実施の形態26による懸架体7が駆動シーブ6に掛けられた状態を示す側面図である。実施の形態26の懸架体7は、懸架体7の長さ方向の位置により内部の接着状態が異なることが特徴である。即ち、懸架体7は、複数の接着部7eと、複数の非接着部7fとを有している。
次に、この発明の実施の形態27について説明する。実施の形態27のエレベータの全体構成は、図1と同様である。実施の形態27では、図1の懸架体7として、ベルト状のコアと、コアを覆っている樹脂製の被覆層とを有しているベルト状の懸架体が用いられる。コアは、含浸樹脂と複数の高強度繊維とを含む荷重支持層を有している。このような懸架体7の断面構造は、実施の形態1〜26のいずれかの構造であっても、他の構造であってもよい。
条件1:懸架体7にかご8及び釣合おもり9の荷重がかかり、懸架体7が駆動シーブ6に沿って曲げられた状態で、荷重支持層に発生する懸架体7の長さ方向の引張最大応力が、懸架体7の長さ方向の引張強度よりも小さい。
条件2:懸架体7にかご8及び釣合おもり9の荷重がかかり、懸架体7が駆動シーブ6に沿って曲げられた状態で、荷重支持層に発生する懸架体7の長さ方向の圧縮最大応力が懸架体7の長さ方向の圧縮強度よりも小さい。
次に、図54はこの発明の実施の形態28によるエレベータの要部を示す構成図、図55は図54の端末保持装置41の断面図である。実施の形態28の端末保持装置41は、懸架体7の厚さ方向の一端と他端とが懸架体7の長さ方向にずれた状態で懸架体7の両端部を拘束し保持している。
次に、この発明の実施の形態29について説明する。実施の形態29のエレベータの全体構成は、図1と同様である。図57は実施の形態29の端末保持装置41の断面図である。実施の形態29の端末保持装置41は、図53と同様の構成であるが、懸架体7の幅方向に平行な軸44を中心として回転可能にかご8及び釣合おもり9に連結されている。即ち、端末保持装置41は、懸架体7の厚さ方向へ傾斜可能になっている。
次に、図59はこの発明の実施の形態30によるエレベータの要部を示す構成図である。かご8及び釣合おもり9には、円筒状のガイド体46がそれぞれ固定されている。懸架体7の第1の端部7a及び第2の端部7bは、ガイド体46の外周面の円弧46aに沿って曲げられている。また、第1の端部7aの先端及び第2の端部7bの先端は、把持具(図示せず)等によりガイド体46に止められている。
次に、図60はこの発明の実施の形態31によるエレベータの要部を示す構成図である。実施の形態31では、かご8のみにガイド体46が設けられている。ガイド体46に対する第1の端部7aの巻き付け角度範囲は、駆動シーブ6に対する懸架体7の巻き付け角度範囲と同じである。
次に、図61はこの発明の実施の形態32によるエレベータの要部を示す構成図である。実施の形態32では、2:1ローピング方式のエレベータの場合を示す。かご8には、かご吊り車47が設けられている。釣合おもり9には、釣合おもり吊り車48が設けられている。
次に、図62はこの発明の実施の形態33によるエレベータの要部を示す構成図である。実施の形態33では、実施の形態32のガイド体46の代わりに、実施の形態28のような端末保持装置41が第2の端部7bに設けられている。他の構成は、実施の形態32と同様である。
また、実施の形態28〜33において、懸架体7の断面構造は、実施の形態1〜26のいずれかの構造であっても、他の構造であってもよい。
図63はこの発明の実施の形態34によるエレベータの要部を示す構成図である。実施の形態34では、懸架体7が端部のない輪状、即ちループ状となっている。また、2つの駆動シーブ6A,6Bが用いられている。かご8には、かご吊り車47が設けられている。釣合おもり9には、釣合おもり吊り車48が設けられている。
図64はこの発明の実施の形態35によるエレベータの懸架体7の製造途中の状態を示す断面図であり、懸架体7の長さ方向に直角な断面に相当する断面を示している。実施の形態35の製造方法では、複数の高強度繊維層51と、少なくとも1層の低弾性繊維層52とを、懸架体の厚さ方向に交互に積層して積層体53を形成する。
次に、図71はこの発明の実施の形態36によるエレベータの懸架体7の製造途中の状態を示す断面図であり、懸架体7の長さ方向に直角な断面に相当する断面を示している。実施の形態36の懸架体7の製造方法では、懸架体の厚さ方向の一方に複数の高強度繊維層51を、他方に少なくとも1層の低弾性繊維層52を積層して積層体53を形成する。他の製造方法は、実施の形態35と同様である。
次に、図73はこの発明の実施の形態37による製造方法により製造された懸架体7の断面図、図74は図73の懸架体7の製造途中の状態を示す断面図であり、それぞれコア21の長さ方向に直角な断面を示している。
次に、図75はこの発明の実施の形態38の懸架体7の製造装置の一部を示す概略の構成図である。図75の製造装置は、実施の形態35の第2の製造装置に対応しているが、シート配置部62と加圧成形装置63との間に加熱装置66が配置されている点が実施の形態35と異なっている。
次に、図76はこの発明の実施の形態39の製造方法による懸架体7の製造途中の状態を示す断面図であり、実施の形態35の図69に相当する断面を示している。実施の形態39の製造方法では、分割層25の材料として、一方向FRP板71が用いられている。一方向FRP板71の材料としては、実施の形態1で示した熱硬化性樹脂と複数の高強度繊維が用いられている。
次に、図77はこの発明の実施の形態40の製造方法による懸架体7の製造途中の状態を示す断面図であり、実施の形態35の図69に相当する断面を示している。実施の形態40の実施の形態39との相違点は、一方向FRP板71が幅方向に凹凸を有している点である。
次に、図81はこの発明の実施の形態41の製造方法による懸架体7の製造途中の状態を示す断面図であり、実施の形態35の図69に相当する断面を示している。実施の形態39の一方向FRP板71では、高強度繊維は全て長さ方向に沿っており、樹脂は熱硬化性樹脂が用いられていたが、実施の形態41のFRP板74では、一部の高強度繊維が長さ方向に対して斜め方向に配向していてもよく、樹脂は熱可塑性樹脂が用いられている。他の製造方法は、実施の形態39と同様である。
また、予備加熱を行う場合、積層体70も含めて予備加熱してもよい。
また、実施の形態35〜41の製造方法は、実施の形態2〜4、6〜15に示したような懸架体7にも適用できる。
次に、実施の形態34に示したような中間層24を有する懸架体7の製造方法について説明する。図89はこの発明の実施の形態42によるエレベータの懸架体7の第1の製造装置を示す概略の構成図であり、実施の形態34のコア21を製造する装置である。図89の製造装置は、実施の形態35の第1の製造装置に対応しているが、巻取装置61がない点が実施の形態35と異なっている。
次に、図90はこの発明の実施の形態43によるエレベータの懸架体の断面図、図91は図90の101a部を拡大して示す断面図、図92は図90の101b部を拡大して示す断面図である。図90の101a部は、荷重支持層23の厚さ方向の中央部に位置している。また、図90の101b部は、荷重支持層23の厚さ方向の端部に位置している。
次に、図95はこの発明の実施の形態44による荷重支持層23の厚さ方向の中央部を拡大して示す断面図、図96は実施の形態44による荷重支持層23の厚さ方向の端部を拡大して示す断面図である。なお、図95は、図90の101a部に相当する部分を示している。図96は、図90の101b部に相当する部分を示している。
次に、図97はこの発明の実施の形態45によるエレベータの懸架体の断面図、図98は図97の101c部を拡大して示す断面図、図99は図97の101d部を拡大して示す断面図である。図97の101c部は、荷重支持層23の厚さ方向の第1の端部に位置している。図97の101d部は、荷重支持層23の厚さ方向の第2の端部に位置している。
次に、図100はこの発明の実施の形態46によるエレベータの懸架体の断面図、図101は図100の101e部を拡大して示す断面図である。図100の101e部は、荷重支持層23の厚さ方向の端部に位置している。
次に、図102はこの発明の実施の形態47によるエレベータの懸架体の断面図である。実施の形態47では、被覆層22の幅寸法が、荷重支持層23の幅寸法よりも小さくなっている。即ち、被覆層22は、荷重支持層23の厚さ方向の両面のみを覆っており、荷重支持層23の幅方向の両端面を覆っていない。
次に、図103はこの発明の実施の形態48によるエレベータの懸架体の断面図である。実施の形態48では、コア21が荷重支持層23のみにより構成されている。また、コア21は、複数のコア分割体26に分割されている。コア分割体26は、コア21の幅方向に互いに間隔をおいて配置されている。隣り合うコア分割体26の間には、被覆層22が入り込んでいる。
次に、図104はこの発明の実施の形態49によるエレベータの懸架体の断面図である。実施の形態49では、各コア分割体26の断面形状が円形となっている。他の構成及び製造方法は、実施の形態48と同様である。図104の101a部の断面は、図91又は図95と同様である。図104の101b部の断面は、図92、図96又は図101と同様である。
次に、図105はこの発明の実施の形態50によるエレベータの懸架体の断面図である。実施の形態50では、コア21が、幅方向だけではなく、厚さ方向にも分割されている。これにより、コア分割体26は、コア21の幅方向及び厚さ方向に互いに間隔をおいて配置されている。他の構成及び製造方法は、実施の形態48と同様である。図105の101a部の断面は、図91又は図95と同様である。図105の101b部の断面は、図92、図96又は図101と同様である。
次に、図106はこの発明の実施の形態51によるエレベータの懸架体の断面図である。実施の形態51のコア21は、6つの第1のコア分割体列と、5つの第2のコア分割体列とを有している。各第1のコア分割体列は、コア21の厚さ方向(Y軸方向)に並んだ3つのコア分割体26からなっている。また、第1のコア分割体列は、コア21の幅方向(X軸方向)に互いに間隔をおいて配置されている。
次に、図107はこの発明の実施の形態52によるエレベータの懸架体の断面図、図108は図107の101f部を拡大して示す断面図、図109は図107の101g部を拡大して示す断面図である。図107の101f部は、荷重支持層23の幅方向の中央部に位置している。また、図108の101g部は、荷重支持層23の幅方向の端部に位置している。
次に、図110はこの発明の実施の形態53による荷重支持層23の幅方向の中央部を拡大して示す断面図、図111は実施の形態53による荷重支持層23の幅方向の端部を拡大して示す断面図である。懸架体全体の断面は、図107と同様である。
次に、図112はこの発明の実施の形態12によるエレベータの懸架体の断面図である。実施の形態54のコア21は、複数の第1のコア分割体26aと、複数の第2のコア分割体26bとに分割されている。各コア分割体26a,26bの断面形状は、円形である。各コア分割体26a,26bの断面積は、同じである。
次に、図115はこの発明の実施の形態55によるエレベータの懸架体の断面図、図116は図115のコア分割体26を示す平面図である。
次に、図117はこの発明の実施の形態56によるエレベータの懸架体の断面図である。実施の形態56は、実施の形態55のコア分割体26の断面形状を円形にしたものである。他の構成及び製造方法は、実施の形態55と同様である。
次に、図118はこの発明の実施の形態57によるエレベータの懸架体の断面図である。実施の形態57では、隣り合うコア分割体26間に、第1の樹脂層107と第2の樹脂層108とが介在している。第1の樹脂層107は、荷重支持層23の含浸樹脂と同材料からなっている。第2の樹脂層107は、被覆層22と同材料からなっている。
次に、図119はこの発明の実施の形態58によるエレベータの懸架体の断面図、図120は図119の113部を拡大して示す断面図である。実施の形態58のコア21は、荷重支持層23のみにより構成されている。荷重支持層23は、含浸樹脂103と、複数の第1の高強度繊維束114aと、複数の第2の高強度繊維束114bとを有している。第1及び第2の高強度繊維束114a,114bは、コア21の長さ方向に沿って配置されている。
Claims (14)
- 含浸樹脂と複数の高強度繊維とを含む荷重支持層を有しているベルト状のコア、及び
前記コアの外周の少なくとも一部を覆っている被覆層
を備え、
前記荷重支持層は、前記コアの厚さ方向に互いに間隔をおいて配置されている一対の外側支持層と、前記一対の外側支持層の間に介在している中間支持層とを有しており、
前記一対の外側支持層の曲げ剛性が前記中間支持層の曲げ剛性よりも低いエレベータの懸架体。 - 前記一対の外側支持層における前記高強度繊維の密度が、前記中間支持層における前記高強度繊維の密度よりも低い請求項1に記載のエレベータの懸架体。
- 前記一対の外側支持層の弾性率が、前記中間支持層の弾性率よりも低い請求項1または請求項2に記載のエレベータの懸架体。
- 前記一対の外側支持層のそれぞれの厚さ寸法が、前記中間支持層の厚さ寸法よりも小さい請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のエレベータの懸架体。
- 前記一対の外側支持層のそれぞれの幅寸法が、前記中間支持層の幅寸法よりも小さい請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のエレベータの懸架体。
- 前記荷重支持層の曲げ剛性が、中立面から前記コアの厚さ方向の両端へ向けて連続的に徐々に低くなっている請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のエレベータの懸架体。
- 前記一対の外側支持層に含まれている前記高強度繊維は、前記コアの長さ方向に沿って波状に配置されている請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のエレベータの懸架体。
- 前記荷重支持層を構成する層のうち、前記懸架体が駆動シーブの外周に沿って曲げられたときに前記駆動シーブの径方向の最も外側に位置する層である最外層の曲げ剛性が、前記荷重支持層を構成する他の層よりも低い請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のエレベータの懸架体。
- 含浸樹脂と複数の高強度繊維とを含む荷重支持層を有しているベルト状のコア、及び
前記コアの外周の少なくとも一部を覆っている被覆層
を備え、
前記コアの厚さ方向の両端における前記荷重支持層の弾性率と幅との積が、前記コアの中立面における前記荷重支持層の弾性率と幅との積よりも小さいエレベータの懸架体。 - 前記コアの前記中立面は、前記コアの厚さ方向の中央にある請求項9に記載のエレベータの懸架体。
- 前記コアの前記中立面は、前記コアの厚さ方向の中央から厚さ方向のいずれか一方にずれている請求項9に記載のエレベータの懸架体。
- 前記荷重支持層の弾性率と幅との積は、前記中立面からコアの厚さ方向の両端へ向けて連続して徐々に小さい請求項9から請求項11までのいずれか1項に記載のエレベータの懸架体。
- 前記荷重支持層の前記コアの長さ方向に直角な断面は、第1の領域と、前記第1の領域の高強度繊維密度より高強度繊維密度が低い第2の領域とを含み、
前記荷重支持層は、幅寸法が一定の矩形断面を有する請求項9から請求項12までのいずれか1項に記載のエレベータの懸架体。 - 前記荷重支持層の幅寸法は、前記中立面からコアの厚さ方向の両端へ向けて連続して徐々に小さくなる請求項9から請求項12までのいずれか1項に記載のエレベータの懸架体。
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