JP2020092016A - 蓄電装置の製造装置 - Google Patents

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和雄 片山
利雄 吉成
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Abstract

【課題】パレットのメンテナンス性を向上できる蓄電装置の製造装置を提供する。【解決手段】二次電池の製造装置30は、電極組立体12が載置された状態で搬送されるパレット40を備える。パレット40は、板状の台座部41と、台座部41に重ねて配置されるとともに上面42aに電極組立体12が載置されるステンレス製の上板部42と、台座部41に設けられ、上板部42とともに電極組立体12を積層方向に挟持するクランプ43とを有する。二次電池の製造装置30は、パレット40及び電極組立体12を加圧する第1及び第2加圧部61,62と、電極組立体12の積層方向への寸法を測定する測定装置50とを備える。測定装置50は、第1センサ51が検出した第1加圧部61の上面63aの位置と、第2センサ52が検出した上板部42の上面42aの位置とに基づいて電極組立体12の寸法を算出する。上板部42は、台座部41に対し着脱可能である。【選択図】図6

Description

本発明は、電極組立体が載置され、電極組立体とともに搬送されるパレットと、電極組立体及びパレットを加圧する一対の加圧部と、電極組立体の積層方向への寸法を測定する測定装置とを備える蓄電装置の製造装置に関する。
従来から、EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、電動機などへの供給電力を蓄える蓄電装置としてリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池などが搭載されている。二次電池には、複数枚のシート状の正極電極及び負極電極がセパレータを介して積層された電極組立体と、電極組立体を収容するケースと、正極電極及び負極電極の積層方向における電極組立体の端面とケースの内面との間に介在する充填部材とを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。充填部材は、電極組立体の積層方向の端面とケース本体の内面との間に隙間が生じることを抑制するための部材である。充填部材は、例えば、複数枚の充填シートが電極組立体の積層方向の端面に積層されることによって形成される。
このような二次電池の製造方法は、複数枚の正極電極及び負極電極をセパレータを介して積層して電極組立体を形成する第1積層工程を備える。第1積層工程にて製造された電極組立体は、パレットに載置される。電極組立体の搬送は、電極組立体が載置されたパレットを搬送することによって行われる。
例えば、特許文献2に開示のシート積層装置に用いられるパレットは、積層体(電極組立体)が載置される台座部と、台座部に設けられ、台座部とともに積層体を挟持するクランプとを備える。クランプによって積層体を積層方向に挟持することにより、積層体の搬送中にシート(電極)が積層ずれすることを抑制できる。
ところで、電極組立体の積層方向の寸法は、電極が有する活物質層の厚みのばらつきによって電極組立体毎に異なることが知られている。このため、電極組立体の積層方向への寸法に応じて、電極組立体に積層する充填シートの枚数を変更し、積層方向における充填部材の厚みを調整する必要がある。
よって、二次電池の製造方法は、第1積層工程後に電極組立体の積層方向への寸法を測定する測定工程と、測定工程にて測定した電極組立体の寸法に応じて充填シートの枚数を決定し、電極組立体の積層方向の端面に充填シートを積層する第2積層工程とを備える。測定工程において、電極の湾曲等によって、正極電極とセパレータが密接していない場合や、負極電極とセパレータとが密接していない場合、電極組立体の積層方向への寸法を正確に測定できない。このため、測定工程では、電極組立体の積層方向の両側に配置された一対の加圧部によって、パレットとパレットに載置された電極組立体を積層方向に加圧することで、正極電極とセパレータ、及び負極電極とセパレータとを密接させた状態で測定を行う。
電極組立体の積層方向への寸法を測定するための具体的な測定方法としては、例えば、一対の加圧部のうち、電極組立体側に位置する一方の加圧部の上面の位置と、パレットの台座部の上面の位置とを検出し、各位置の差分から一方の加圧部の厚みを減算する方法がある。
特開2015−191725号公報 特開2009−206046号公報
上述の測定方法では、パレットの台座部の上面の位置を用いて電極組立体の積層方向への寸法を算出するため、台座部の上面には高い平面度が要求される。台座部の上面が破損すると台座部の上面の位置を正確に検出できなくなるため、電極組立体の寸法の測定が困難になる。よって、パレットの交換が必要になる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、パレットのメンテナンス性を向上できる蓄電装置の製造装置を提供することにある。
上記問題点を解決するための蓄電装置の製造装置は、複数枚の正極電極及び負極電極がセパレータを介して積層された電極組立体が載置され、前記電極組立体とともに搬送されるパレットと、前記パレット、及び前記パレットに載置された前記電極組立体を、前記正極電極及び前記負極電極の積層方向の両側から加圧する一対の加圧部と、前記一対の加圧部によって加圧された状態の前記電極組立体の積層方向への寸法を測定する測定装置と、を備え、前記パレットは、板状の台座部と、前記台座部に重ねて配置されるとともに上面に前記電極組立体が載置されるステンレス製又はセラミック製の上板部と、前記台座部に設けられ、前記上板部とともに前記電極組立体を前記積層方向に挟持するクランプとを有し、前記測定装置は、前記一対の加圧部のうち、前記電極組立体側に位置する一方の加圧部の検出面の位置を検出する第1センサと、前記パレットの上板部の上面の位置を検出する第2センサとを備え、前記第1センサ及び前記第2センサの検出結果に基づいて前記電極組立体の積層方向への寸法を算出し、前記上板部は、前記台座部に対し着脱可能であることを要旨とする。
これによれば、パレットの上板部の上面は、測定装置の第2センサによって位置が検出され、電極組立体の積層方向への寸法の測定に用いられる。上板部は、台座部に対して着脱可能である。また、上板部とともに電極組立体を挟持するクランプは、台座部に設けられている。このため、上板部の上面が損傷して電極組立体の寸法の測定が困難になり、上板部の交換が必要になった場合であっても、上板部のみを交換すればよく、台座部及びクランプの交換は不要である。つまり、パレット全体の交換が不要である。よって、パレットのメンテナンス性が向上する。
また、上記蓄電装置の製造装置について、前記上板部は、ボルトによって前記台座部に取り付けられているのが好ましい。
これによれば、ボルトを螺脱するだけで台座部から上板部を取り外すことができるため、上板部の交換作業が容易になる。
本発明によれば、パレットのメンテナンス性を向上できる。
二次電池の分解斜視図。 二次電池の断面図。 パレットの分解斜視図。 パレットの斜視図。 加圧装置及びパレットの斜視図。 測定工程の断面図。 測定工程の平面図。
以下、蓄電装置の製造装置を二次電池の製造装置に具体化した一実施形態を図1〜図7にしたがって説明する。
まず、本実施形態の二次電池の製造装置によって製造される二次電池10について説明する。
図1及び図2に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、直方体状のケース11と、ケース11に収容された電極組立体12とを備える。ケース11は、有底四角筒状のケース本体13と、ケース本体13の開口部13aを閉塞する長方形の蓋14とを有する。ケース本体13は、長方形状の底壁13bと、底壁13bの一対の長側縁部から立設された一対の長側壁13cと、底壁13bの一対の短側縁部から立設された一対の短側壁13dとを有する。よって、二次電池10は、その外観が角型をなす角型電池である。また、本実施形態の二次電池10は、リチウムイオン二次電池である。
図2に示すように、電極組立体12は、複数枚の電極収納セパレータ21と、複数枚の負極電極22とを備える。電極組立体12は、電極収納セパレータ21と負極電極22とを交互に積層した層状構造を有する。電極収納セパレータ21は、正極電極23と、正極電極23を収容するセパレータとしての袋状セパレータ24とを備える。正極電極23及び負極電極22は、袋状セパレータ24を構成するセパレータ部材24a,24bを介して積層されている。
負極電極22及び正極電極23はそれぞれ、矩形シート状の集電体25aと、集電体25aの両面に存在する活物質層25bと、集電体25aの一対の長縁部のうちの一方の長縁部の一部から突出したタブ26とを有する。タブ26は、活物質層25bが存在せず、集電体25aそのもので構成されている。負極電極22の長手方向の寸法は、正極電極23の長手方向の寸法よりも大きく、負極電極22の短手方向の寸法は、正極電極23の短手方向の寸法よりも大きい。つまり、負極電極22の外形は、正極電極23の外形よりも一回り大きい。
袋状セパレータ24は、互いに対峙する2枚の矩形シート状のセパレータ部材24a,24bによって構成されている。各セパレータ部材24a,24bは、絶縁性を有する樹脂製(例えばポリエチレン製)である。2枚のセパレータ部材24a,24bの外形は、同形状かつ同サイズである。各セパレータ部材24a,24bの長手方向の寸法は、正極電極23の長手方向の寸法よりも大きく、各セパレータ部材24a,24bの短手方向の寸法は、正極電極23の短手方向の寸法よりも大きい。つまり、各セパレータ部材24a,24bの外形は、正極電極23の外形よりも一回り大きい。
各セパレータ部材24a,24bは、正極電極23を挟んだ状態で正極電極23の各縁部よりも外側にはみ出したはみ出し部241を各縁部に有する。袋状セパレータ24は、2枚のセパレータ部材24a,24bのはみ出し部241同士を溶着して形成される。正極のタブ26の先端部は、袋状セパレータ24の外部に突出する。袋状セパレータ24の長手方向の寸法は、負極電極22の長手方向の寸法と等しく、袋状セパレータ24の短手方向の寸法は、負極電極22の短手方向の寸法と等しい。袋状セパレータ24は、各縁部が負極電極22の各縁部に沿うように負極電極22に積層される。
電極組立体12は、正極のタブ26が積層方向の一端側に寄せ集められて積層された正極のタブ群15と、負極のタブ26が積層方向の一端側に寄せ集められて積層された負極のタブ群15とを有する。電極組立体12において、正極及び負極のタブ群15が存在する端面をタブ側端面12aとし、タブ側端面12aとは反対側の端面を底側端面12bとする。タブ側端面12aは、電極収納セパレータ21における正極電極23のタブ26が突出する一方の長縁部と、負極電極22におけるタブ26が突出する一方の長縁部とが積層されて構成されている。タブ側端面12aは、蓋14の内面と向かい合う面である。底側端面12bは、電極収納セパレータ21の他方の長縁部と、負極電極22の他方の長縁部とが積層されて構成されている。底側端面12bは、ケース本体13の底壁13bの内面と向かい合う面である。
また、電極組立体12において、積層方向の一端に位置する端面を第1端面12cとし、積層方向の他端に位置する端面を第2端面12dとする。第1端面12cは、積層方向の一端に位置する負極電極22によって構成され、第2端面12dは、積層方向の他端に位置する負極電極22によって構成されている。第1端面12cは、ケース本体13の一方の長側壁13cの内面と向かい合う面であり、第2端面12dは、ケース本体13の他方の長側壁13cの内面と向かい合う面である。また、電極組立体12において、タブ側端面12a及び底側端面12bと直交するとともに、積層方向に沿う一方の端面を第3端面12eとし、タブ側端面12a及び底側端面12bと直交するとともに積層方向に沿う他方の端面を第4端面12fとする。第3端面12eは、電極収納セパレータ21の一方の短縁部と、負極電極22の一方の短縁部とが積層されて構成されている。第3端面12eは、ケース本体13の一方の短側壁13dの内面と向かい合う面である。第4端面12fは、電極収納セパレータ21の他方の短縁部と、負極電極22の他方の短縁部とが積層されて構成されている。第4端面12fは、ケース本体13の他方の短側壁13dの内面と向かい合う面である。
ところで、電極組立体12の積層方向への寸法は、ケース本体13の長側壁13cの内面同士の距離よりも僅かに小さいのが好ましい。電極組立体12の積層方向への寸法がケース本体13の長側壁13cの内面同士の距離よりも大きい場合、電極組立体12をケース本体13に収容できない。一方、電極組立体12の積層方向への寸法がケース本体13の長側壁13cの内面同士の距離よりも小さい場合、電極組立体12がケース本体13に収容された状態において、電極組立体12の第1端面12cとケース本体13の一方の長側壁13cの内面との間や、電極組立体12の第2端面12dとケース本体13の他方の長側壁13cの内面との間に隙間が生じる。このような隙間があると、ケース本体13内で電極組立体12が積層方向に移動してしまうため好ましくない。このため、製造される全ての電極組立体12について、積層方向への寸法がケース本体13の長側壁13cの内面同士の距離よりも僅かに小さくなるように形成されるのが好ましい。しかしながら、例えば、負極電極22及び正極電極23の活物質層25bの厚みのばらつきにより、電極組立体12の積層方向への寸法は電極組立体12毎に異なる。
図1及び図2に示すように、二次電池10は、複数枚の充填シート17が積層された充填シート束Wを備える。充填シート束Wは、電極組立体12の積層方向への寸法がケース本体13の長側壁13cの内面同士の距離よりも小さい場合に生じる電極組立体12とケース本体13の内面との隙間を充填するために用いられる。充填シート束Wの厚みは、電極組立体12の積層方向への寸法に基づいて設定され、充填シート束Wを構成する充填シート17の枚数は、設定された充填シート束Wの厚みを充填シート17の1枚当たりの厚みによって除算することにより設定される。本実施形態の充填シート束Wは、4枚の充填シート17によって構成されている。
充填シート束Wは、電極組立体12の第2端面12dと、ケース本体13の他方の長側壁13cの内面との間に位置する。充填シート17の積層方向は、電極収納セパレータ21及び負極電極22の積層方向と一致する。各充填シート17は、長方形である。各充填シート17の長手方向の寸法は、負極電極22及び袋状セパレータ24それぞれの長手方向の寸法と同じである。よって、各充填シート17の長手方向の寸法は、正極電極23の長手方向の寸法よりも大きい。また、各充填シート17の短手方向は、負極電極22及び袋状セパレータ24それぞれの短手方向の寸法と同じである。よって、充填シート17の短手方向の寸法は、正極電極23の短手方向の寸法よりも大きい。また、充填シート17は、各縁部が負極電極22及び袋状セパレータ24の各縁部に沿うように配置される。よって、充填シート17の各縁部は、正極電極23の各縁部よりも外側に位置する。充填シート17は、袋状セパレータ24と同様、樹脂製である。充填シート束W及び電極組立体12は、図示しないテープによって一体化される。
二次電池10は、電極組立体12を覆う絶縁シート27(図1では図示せず)を備える。絶縁シート27は、電極組立体12の底側端面12bとケース本体13の底壁13bの内面との間、及び電極組立体12の第1端面12cとケース本体13の一方の長側壁13cの内面との間に位置する。また、絶縁シート27は、電極組立体12の第3端面12e及び第4端面12fと、ケース本体13の各短側壁13dの内面との間に位置する。絶縁シート27は、電極組立体12とケース本体13とを絶縁する。絶縁シート27は、充填シート束Wと、ケース本体13の他方の長側壁13cの内面との間に位置する。ケース本体13の底壁13bと蓋14とが向かい合う方向において、絶縁シート27の先端は、電極組立体12のタブ側端面12aと蓋14の内面との間に位置する。
二次電池10は、電極組立体12から電気を取り出すための正極及び負極の端子構造18を備える。各端子構造18は、タブ群15と接合された板状の導電部材18aと、導電部材18aから突出する棒状の電極端子18bとを有する。各電極端子18bは、蓋14を貫通してケース11の外部に突出し、ケース11の内外を繋ぐ。各電極端子18bには、二次電池10同士を電気的に接続する図示しない外部装置としてのバスバーが固定可能である。各端子構造18は、電極組立体12とバスバーとを電気的に接続している。二次電池10は、蓋14と各端子構造18の電極端子18bとを絶縁するための絶縁リング19を備える。
次に、二次電池10の製造方法について説明する。
二次電池10の製造方法は、複数枚の電極収納セパレータ21と複数枚の負極電極22とを交互に積層し、電極組立体12を製造する第1積層工程を備える。第1積層工程において製造された電極組立体12は、パレット40に載置される。二次電池10の製造工程において、電極組立体12の搬送は、電極組立体12が載置されたパレット40を図示しない搬送装置によって搬送することで行われる。パレット40は、二次電池の製造装置30の一部である。
二次電池10の製造方法は、測定装置50によって、電極組立体12の積層方向への寸法を測定する測定工程を備える。測定工程において、電極収納セパレータ21及び負極電極22の湾曲等により、電極収納セパレータ21と負極電極22とが密接していない場合や、電極収納セパレータ21において正極電極23とセパレータ部材24a,24bとが密接していない場合、電極組立体12の積層方向への寸法を正確に測定することができない。このため、測定工程では、加圧装置60によって、パレット40及びパレット40に載置された電極組立体12を積層方向の両側から加圧した状態で測定を行う。この場合、電極収納セパレータ21と負極電極22とを密接させるとともに、電極収納セパレータ21において正極電極23とセパレータ部材24a,24bとを密接させた状態で、電極組立体12の積層方向への寸法を測定できる。測定装置50及び加圧装置60は、二次電池の製造装置30の一部である。
二次電池10の製造方法は、測定工程で測定された電極組立体12の積層方向への寸法に応じて充填シート17の枚数を決定し、決定した枚数の充填シート17を電極組立体12の積層方向の端面に積層することで、電極組立体12に充填シート束Wを配置する第2積層工程を備える。また、二次電池10の製造方法は、電極組立体12及び充填シート束Wをテープによって一体化する一体化工程を備える。
次に、パレット40について図3及び図4を参照して説明する。
図3及び図4に示すように、パレット40は、矩形板状の台座部41と、台座部41の上面41aに重ねて配置された矩形板状の上板部42とを備える。
台座部41の材質及び厚みは、図5に示す加圧装置60からの加圧力に耐えられる材質及び厚みに設定される。本実施形態の台座部41は、鋼板である。台座部41の長手方向及び短手方向の寸法は、積層方向から見た電極組立体12の長手方向及び短手方向の寸法よりも大きい。
台座部41は、一対の短縁部のうちの一方の短縁部に、他方の短縁部に向けて凹む第1凹部41bを有するとともに、他方の短縁部に、一方の短縁部に向けて凹む第1凹部41bを有する。各第1凹部41bは、短手方向に沿う底部411と、底部411と台座部の短縁部とを繋ぐ一対の接続部412とを有する。台座部41の長手方向における2つの第1凹部41bの底部411の距離は、積層方向から見た電極組立体12の長手方向の寸法よりも短い。また、各第1凹部41bにおける一方の接続部412と他方の接続部412との距離は、積層方向から見た電極組立体12の短手方向の寸法よりも短い。
台座部41は、板厚方向に貫通する4つの第1取付孔41cを備える。4つの第1取付孔41cのうち、2つの第1取付孔41cは、台座部41の短手方向において一方の第1凹部41bを挟む位置に配置され、他の2つの第1取付孔41cは、台座部41の短手方向において他方の第1凹部41bを挟む位置に配置される。各第1取付孔41cは、台座部41の下面側が拡径した形状である。
上板部42の材質及び厚みは、加圧装置60からの加圧力に耐えられる材質及び厚みに設定される。本実施形態の上板部42は、ステンレス(SUS303)板である。上板部42の長手方向の寸法は、積層方向から見た電極組立体12の長手方向の寸法よりも長く、上板部42の短手方向の寸法は、積層方向から見た電極組立体12の短手方向の寸法とほぼ同じである。上板部42の上面42aは、電極組立体12が載置される面である。上板部42は、上面42aの凹凸が電極組立体12の積層方向への寸法の測定に求められる精度よりも十分小さくなるように加工される。
上板部42は、一対の短縁部のうちの一方の短縁部に、他方の短縁部に向けて凹む第2凹部42bを有するとともに、他方の短縁部に、一方の短縁部に向けて凹む第2凹部42bを有する。各第2凹部42bは、短手方向に沿う底部421と、底部421と台座部の短縁部とを繋ぐ一対の接続部422とを有する。上板部42の長手方向における2つの第2凹部42bの底部411の距離は、台座部41の長手方向における2つの第1凹部41bの底部411の距離と等しい。また、各第2凹部42bにおける一方の接続部422と他方の接続部422との距離は、各第1凹部41bにおける一方の接続部412と他方の接続部412との距離と等しい。
上板部42は、下面に形成された4つの第2取付孔42cを備える。4つの第2取付孔42cのうち、2つの第2取付孔42cは、上板部42の短手方向において一方の第2凹部42bを挟む位置に配置され、他の2つの第2取付孔42cは、上板部42の短手方向において他方の第2凹部42bを挟む位置に配置される。各第2取付孔42cは、内周面に雌ねじを有する。
上板部42は、台座部41の上面41aと上板部42の下面とが対向するように重ねられた状態で、台座部41に対し着脱可能に取り付けられている。本実施形態では、台座部41の第1取付孔41cに挿通されたボルトBが上板部42の第2取付孔42cに螺合されることで、上板部42は台座部41に取り付けられている。なお、ボルトBは、軸部が第1取付孔41cに挿通されるだけでなく頭部も第1取付孔41cに収容され、台座部41の下面から突出しないようになっている。
図4に示すように、上板部42が台座部41の上側に重ねられた状態において、上板部42の第2凹部42bの底部421及び接続部422は、台座部41の第1凹部41bの底部411及び接続部412と面一である。
パレット40は、台座部41の上面41aに設けられ、上板部42の上面42aとともに電極組立体12を積層方向に挟持する4つのクランプ43を備える。4つのクランプ43のうち、2つのクランプ43は、台座部41の長手方向の一端側に配置されるとともに、第1凹部41bを台座部41の短手方向に挟むように位置する。他の2つのクランプ43は、台座部41の長手方向の他端側に配置されるとともに、第1凹部41bを台座部41の短手方向に挟むように位置している。上板部42は、台座部41の短手方向に並ぶクランプ43の間に配置される。
各クランプ43は、台座部41の上面41aから突出する突出部44と、各突出部44の先端に取り付けられた爪部45とを備える。各突出部44は、回転軸44aと、回転軸44aを中心に爪部45を回動させる図示しない駆動部とを有する。各爪部45は、駆動部により、パレット40の平面視において、上板部42と重なる挟持位置(図4参照)と、上板部42と重ならない非挟持位置(図3参照)とで移動可能である。
電極組立体12は、積層方向の一端面が上板部42の上面42aと対向するようにパレット40上に配置される。また、電極組立体12は、積層方向から見た電極組立体12の長手方向及び短手方向が台座部41及び上板部42の長手方向及び短手方向と一致するようにパレット40上に配置される。各爪部45が挟持位置にあるとき、電極組立体12の四隅の部分は、爪部45と上板部42の上面42aとによって積層方向に挟持される。一方、各爪部45が非挟持位置にあるとき、電極組立体12は、爪部45と上板部42の上面42aとによって挟持されない。各爪部45は、電極組立体12がパレット40に載置される前は非挟持位置にあり、電極組立体12がパレット40に載置された後、挟持位置に移動する。
図4に示すように、電極組立体12がパレット40に載置された状態において、上板部42の長手方向の両端部は、電極組立体12よりも外側まではみ出している。上板部42の上面42aにおける電極組立体12からはみ出した部分は、測定工程において電極組立体12の積層方向への寸法を測定する際に用いられる部分である。
次に、加圧装置60について図5〜図7を参照して説明する。
図5及び図6に示すように、加圧装置60は、上下方向に対をなす加圧部としての第1加圧部61と第2加圧部62とを備える。
第1加圧部61は、第2加圧部62よりも上側に配置される。第1加圧部61は、矩形板状の第1加圧プレート63と、第1加圧プレート63の検出面としての上面63aに固定された矩形板状のカバー64とを備える。本実施形態の第1加圧プレート63はアルミナ製であり、カバー64はステンレス製である。図7に示すように、第1加圧プレート63及びカバー64の長手方向の寸法は、積層方向から見た電極組立体12の長手方向の寸法よりも僅かに大きく、上板部42の長手方向の寸法よりも小さい。第1加圧プレート63及びカバー64の短手方向の寸法は、積層方向から見た電極組立体12の短手方向の寸法よりも僅かに大きい。第1加圧プレート63の下面63bは、電極組立体12と対向する面であり、第1加圧プレート63の上面63aは、測定工程において電極組立体12の積層方向への寸法を測定する際に用いられる面である。
第1加圧プレート63は、一対の長縁部のうちの一方の長縁部に、他方の長縁部に向けて凹む2つの溝63cを有する。また、第1加圧プレート63は、一対の長縁部のうちの他方の長縁部に、一方の長縁部に向けて凹む2つの溝63cを有する。第1加圧プレート63の同じ長縁部に存在する2つの溝63cはそれぞれ、第1加圧プレート63の長手方向に並び、2つの溝63cの間隔は、挟持位置に位置する2つの爪部45の台座部41の長手方向への間隔と等しい。
カバー64は、板状の第1カバー部641と板状の第2カバー部642とが上下方向に重ねられて構成された2層構造である。上下方向において、第1カバー部641は、第1加圧プレート63と第2カバー部642との間に配置されるとともに、第1カバー部641の下面は第1加圧プレート63の上面63aに固定されている。カバー64は、第1カバー部641及び第2カバー部642を上下方向に貫通する4つの貫通孔64aを有する。4つの貫通孔64aは、カバー64の四隅の各部分に位置する。
第2カバー部642は、下面から上面に向けて凹む収容部64bと、収容部64bの底面と第2カバー部642の上面とを連通させる連通孔64cとを有する。カバー64の平面視において、収容部64b及び連通孔64cは円形状であり、収容部64bの径は、連通孔64cの径よりも大きい。
第1加圧部61は、円柱状の軸部66と、軸部66の先端に接続された円柱状の頭部67とを有する揺動部65を備える。頭部67の径は、軸部66の径よりも大きい。頭部67の上端部67aは平面状であり、頭部67の下端部67bは湾曲した形状である。頭部67は、カバー64の収容部64bに収容され、軸部66は、カバー64の連通孔64cに挿通されている。上下方向における頭部67の寸法は、上下方向における収容部64bの寸法よりも小さい。また、軸部66の径は、連通孔64cの径よりも小さい。
第1加圧部61に対し上向きの力が作用していない状態では、収容部64bの底面64sと頭部67の上端部67aとが接触し、頭部67の下端部67bと第1カバー部641の上面との間に隙間が形成される。第1加圧部61に対し上向きの力が作用した状態では、収容部64bの底面64sと頭部67の上端部67aとの間に隙間が形成され、頭部67の下端部67bと第1カバー部641の上面とは接触する。このとき、第1加圧プレート63及びカバー64は揺動可能である。
第2加圧部62は、支持板68と、支持板68の上面に固定された第2加圧プレート69と、支持板68に接続され、支持板68及び第2加圧プレート69を上下方向に移動させるモータ70とを備える。第2加圧プレート69は、アルミナ製である。第2加圧プレート69の上面69aは、パレット40が載置される面であり、パレット40の台座部41の下面と対向する。
次に、測定装置50について図5〜図7を参照して説明する。
図5及び図7に示すように、測定装置50は、第1加圧プレート63の上面63aの位置を検出するための4つの第1センサ51と、パレット40の上板部42の上面42aの位置を検出するための3つの第2センサ52とを備える。図6に示すように、各第1センサ51は、カバー64の各貫通孔64aに挿通されることによって、第1加圧プレート63の上面63aの四隅に接触可能である。各第2センサ52は、パレット40の上板部42の上面42aの四隅のうちの3つに接触可能である。
測定装置50は、各第1センサ51及び各第2センサ52に接続された算出部53を備える。算出部53は、各第1センサ51が検出した第1加圧プレート63の上面63aの位置と、各第2センサ52が検出したパレット40の上板部42の上面42aの位置とに基づいて、電極組立体12の積層方向への寸法を算出する。
次に、測定工程について詳述する。
まず、測定の準備段階として、厚みが既知(例えば、厚みX)である金属製のダミーワークを用意し、パレット40及びパレット40に載置されたダミーワークを第1加圧プレート63と第2加圧プレート69とによって挟持する。このとき、ダミーワークの厚み方向と第1加圧プレート63及び第2加圧プレート69による挟持の方向とを一致させる。次に、第1センサ51を第1加圧プレート63の上面63aに接触させて、第1加圧プレート63の上面63aの位置を検出するとともに、第2センサ52をパレット40の上板部42の上面42aに接触させて、上板部42の上面42aの位置を検出する。そして、第1加圧プレート63と第2加圧プレート69とによって厚みXのダミーワークを挟持したときのパレット40の上板部42の上面42aから第1加圧プレート63の上面63aまでの距離を算出部53に記憶させる。
次に、第1加圧部61の第1加圧プレート63の下面63bと、第2加圧部62の第2加圧プレート69の上面69aとの間隔を広げ、パレット40及びダミーワークを除去する。また、図5に示すように、測定装置50の各第1センサ51を第1加圧プレート63の上面63aに接触しない位置に移動させるとともに、各第2センサ52を上下方向において第1センサ51と同じ高さまで移動させる。
次に、第1積層工程にて製造された電極組立体12が載置されたパレット40が、図示しない搬送装置によって、測定工程が行われる位置まで搬送される。つまり、パレット40、及びパレット40に載置された電極組立体12が、第1加圧部61と第2加圧部62との間に配置される。パレット40は、第2加圧プレート69の上面69aに載置され、電極組立体12におけるパレット40とは反対側の端面は、第1加圧部61の第1加圧プレート63の下面63bと対向する。
次に、第2加圧部62が備えるモータ70によって、支持板68及び第2加圧プレート69を上昇させる。これにより、電極組立体12及びパレット40は、第1加圧部61の第1加圧プレート63と第2加圧部62の第2加圧プレート69とによって、積層方向の両側から挟まれて加圧される。このとき、パレット40の各爪部45は、第1加圧プレート63の各溝63cに入り込むため、パレット40と第1加圧プレート63とは干渉しない。電極組立体12が積層方向に加圧されることにより、電極収納セパレータ21と負極電極22とは密接し、電極収納セパレータ21において正極電極23とセパレータ部材24a,24bとは密接する。
本実施形態では、第1加圧部61及び第2加圧部62によって電極組立体12及びパレット40を加圧した状態において、第1加圧部61の第1加圧プレート63には、電極組立体12及びパレット40を介して上向きの力が作用する。このため、揺動部65の頭部67の下端部67bと第1カバー部641の上面とが接触する一方で、収容部64bの底面64sと頭部67の上端部67aとの間に隙間が形成される。
ここで、電極組立体12を構成する負極電極22及び正極電極23において、活物質層25bの厚みが負極電極22及び正極電極23の面方向でばらついていると、電極組立体12の積層方向の端面は、積層方向と直交する面に対して傾くことがある。この場合、揺動部65の頭部67は、電極組立体12の積層方向の端面の傾きに応じて揺動する。すると、第1加圧プレート63及びカバー64も一体に揺動し、第1加圧プレート63の下面63bは、電極組立体12の積層方向の端面の傾きに倣う。これにより、電極組立体12に作用する面圧のばらつきが小さい状態で、電極組立体12を加圧できる。
そして、第1加圧部61及び第2加圧部62による電極組立体12及びパレット40への加圧を続けた状態で、測定装置50によって電極組立体12の積層方向への寸法を測定する。具体的には、各第1センサ51をカバー64の各貫通孔64aに挿通し、第1加圧プレート63の上面63aに接触させ、第1加圧プレート63の上面63aの位置を検出する。また、各第2センサ52をパレット40の上板部42の上面42aに接触させ、上板部42の上面42aの位置を検出する。そして、算出部53は、検出された第1加圧プレート63の上面63aの位置と、上板部42の上面42aの位置とに基づいて、電極組立体12の積層方向への寸法を算出する。
具体的には、測定対象の電極組立体12の積層方向への寸法が、ダミーワークの厚みXと同じ場合、パレット40の上板部42の上面42aから第1加圧プレート63の上面63aまでの距離は、算出部53が記憶した距離と同じ距離になる。このとき、算出部53は、測定対象の電極組立体12の積層方向の寸法としてXを出力する。
測定対象の電極組立体12の積層方向への寸法が、ダミーワークの厚みXよりも大きい場合、パレット40の上板部42の上面42aから第1加圧プレート63の上面63aまでの距離は、算出部53が記憶した距離よりも長くなる。このとき、算出部53は、厚みXのダミーワークを挟持したときのパレット40の上板部42の上面42aから第1加圧プレート63の上面63aまでの距離と、測定時のパレット40の上板部42の上面42aから第1加圧プレート63の上面63aまでの距離との差分αを算出する。そして、算出部53は、ダミーワークの厚みXに対し、算出した差分αを加算することにより、測定対象の電極組立体12の積層方向への寸法としてX+αを出力する。
測定対象の電極組立体12の積層方向への寸法が、ダミーワークの厚みXよりも小さい場合、パレット40の上板部42の上面42aから第1加圧プレート63の上面63aまでの距離は、算出部53が記憶した距離よりも短くなる。このとき、算出部53は、厚みXのダミーワークを挟持したときのパレット40の上板部42の上面42aから第1加圧プレート63の上面63aまでの距離と、測定時のパレット40の上板部42の上面42aから第1加圧プレート63の上面63aまでの距離との差分αを算出する。そして、算出部53は、ダミーワークの厚みXから、算出した差分αを減算することにより、測定対象の電極組立体12の積層方向への寸法としてX−αを出力する。
本実施形態の算出部53は、3つの第2センサ52が接触した上板部42の上面42aの3点の座標から、上板部42の上面42aの傾きを算出する。そして、算出部53は、傾きが算出された上面42aを用いて、上面42aから各第1センサ51が接触した第1加圧プレート63の上面63aの各座標までの距離を算出する。つまり、算出部53は、上面42aの傾きを考慮して、パレット40の上板部42の上面42aから第1加圧プレート63の上面63aまでの距離を算出する。よって、上板部42の上面42aが高い平面度であれば、上板部42は台座部41の上面41aに対して多少傾いて取り付けられていても測定結果には影響しない。
なお、本実施形態では、測定工程後に電極組立体12の加圧を続けた状態で、負極電極22及び負極電極23間の短絡の有無を検査する。詳しくは、正極及び負極のタブ群15それぞれに図示しない測定子を当てて高圧を印加し、正極のタブ群15及び負極のタブ群15間の抵抗を測定する。このとき、第1加圧プレート63及び第2加圧プレート69は、アルミナ製であり絶縁性を有するため、正極及び負極のタブ群15への高圧の印加を妨げることがない。そして、測定された抵抗が閾値よりも高い場合、負極電極22と正極電極23とは短絡していないと判定され、測定された抵抗が閾値以下の場合、負極電極22と正極電極23とは短絡していると判定される。なお、負極電極22と正極電極23とが短絡していると判定された電極組立体12については製造ラインから除去される。
その後、電極組立体12は、パレット40に載置された状態で第2積層工程が行われる位置まで搬送され、第2積層工程及び一体化工程が行われる。図示しないが、第2積層工程では、測定工程にて測定された電極組立体12の積層方向への寸法から決定された枚数の充填シート17が、電極組立体12の積層方向の端面に積層される。これにより、電極組立体12の積層方向の端面に充填シート束Wが配置される。一体化工程では、図示しない帯状のテープにより、電極組立体12及び充填シート束Wが一体化される。本実施形態では、テープの中央部は、電極組立体12の第3端面12e及び第4端面12fに貼着される。また、テープの一端部は、電極組立体12の積層方向の両端面のうち、パレット40側の端面に貼着され、テープの他端部は、充填シート束Wにおける電極組立体12とは反対側の面に貼着される。なお、パレット40に第1凹部41b及び第2凹部42bが設けられることにより、電極組立体12の積層方向の両端面のうち、パレット40側の端面にテープを貼着できるようになっている。一体化工程後、パレット40の各爪部45は非挟持位置に移動し、一体化された電極組立体12及び充填シート束Wは、次の工程に搬送される。
本実施形態の作用について説明する。
パレット40の上板部42の上面42aは、測定装置50の第2センサ52によって位置が検出され、電極組立体12の積層方向への寸法の測定に用いられる。上板部42は、パレット40の台座部41に対して着脱可能である。また、上板部42の上面42aとともに電極組立体12を挟持するクランプ43は、台座部41に設けられている。
ところで、上板部42の上面42aが意図せず損傷することがある。そして、第2センサ52が上板部42の上面42aにおける損傷した部分に接触する場合、上板部42の上面42aの位置を正確に検出できず、電極組立体12の積層方向への寸法も正確に測定できなくなる。よって、上板部42の交換が必要となる。具体的には、ボルトBを螺脱して台座部41から損傷した上板部42を取り外し、新しい上板部42を台座部41に取り付けることによって、上板部42の交換が行われる。
このように電極組立体12の積層方向への寸法の測定に用いられる部分である上板部42は、電極組立体12の寸法の測定に用いられない部分である台座部41に対して着脱可能である。よって、上板部42が損傷した際には、上板部42のみを交換すればよく、台座部41及びクランプ43の交換は不要である。つまり、パレット40全体の交換が不要である。その結果、パレット40のメンテナンス性が向上する。
本実施形態の効果について説明する。
(1)パレット40の上板部42の上面42aは、測定装置50の第2センサ52によって位置が検出され、電極組立体12の積層方向への寸法の測定に用いられる。上板部42は、台座部41に対して着脱可能である。また、上板部42の上面42aとともに電極組立体12を挟持するクランプ43は、台座部41に設けられている。このため、上板部42の上面42aが損傷して電極組立体12の寸法の測定が困難になり、上板部42の交換が必要になった場合であっても、上板部42のみを交換すればよく、台座部41及びクランプ43の交換は不要である。つまり、パレット40全体の交換が不要である。よって、パレット40のメンテナンス性が向上する。
また、上板部42は、ステンレス製である。このため、アルミニウムのような柔らかい金属製によって上板部42を形成し、加工する場合と比較して、加工時に発生する金属屑の量を低減できる。よって、金属屑が異物として電極組立体12に付着することを抑制できる。その一方で、ステンレスはアルミニウム等と比較して加工し難い。このため、クランプ43を上板部42に形成すると加工のコストが増大してしまうが、本実施形態では、クランプ43は鋼製の台座部41に形成されるため、加工コストの増大も回避できる。
(2)上板部42は、ボルトBによって台座部41に取り付けられている。このため、ボルトBを螺脱するだけで台座部41から上板部42を取り外すことができるため、上板部42の交換作業が容易になる。
(3)パレット40において、電極組立体12の積層方向への寸法の測定に用いられる上板部42はステンレスによって形成され、電極組立体12の積層方向への寸法の測定に用いられない台座部41は、ステンレスよりも安価な鋼によって形成される。よって、パレット40全体をステンレスによって形成する場合と比較して、パレット40の材料のコストを低減できる。
(4)パレット40において、電極組立体12の積層方向への寸法の測定に用いられない台座部41には、高い平面度が要求されない。よって、パレット40の上面全体が高い平面度となるように加工する場合と比較して、パレット40の加工のコストを低減できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
○ 上板部42は、セラミック製(例えば、アルミナ製)であってもよい。
○ 台座部41に対する上板部42の取り付け方法は、ボルトBに限定されない。例えば、台座部41の上面41aに、平面視で上板部42に沿う形状の凹部を形成し、凹部の内側に接着剤を塗布した後、凹部に上板部42を収容することによって、台座部41に上板部42を取り付けてもよい。この場合、凹部に塗布される接着剤の量は、凹部の内側で上板部42が移動せず、かつ上板部42を台座部41から取り外し可能な量に設定される。
○ 台座部41において第1凹部41bを省略するとともに、上板部42において第2凹部42bを省略してもよい。
○ 上板部42の形状は適宜変更してもよい。例えば、上板部42は、長手方向の寸法が電極組立体12の長手方向の寸法と等しく、短手方向の寸法が電極組立体12の短手方向の寸法よりも長い矩形板状であってもよい。この場合、電極組立体12がパレット40に載置された状態において、上板部42の短手方向の両端部が電極組立体12よりも外側まではみ出す。第2センサ52は、このはみ出した部分に接触して、上板部42の上面42aの位置を検出する。
○ 第1加圧部61において、カバー64及び揺動部65を省略してもよい。
○ 第1センサ51の数は、第1加圧部61の第1加圧プレート63の上面63aの位置を検出可能であれば変更してもよい。
○ 第2センサ52の数は、パレット40の上板部42の上面42aの位置を検出可能であれば変更してもよい。
○ 電極組立体12の積層方向への寸法を測定する方法は、下記の方法に変更してもよい。
例えば、算出部53が、第1センサ51が検出した第1加圧プレート63の上面63aの位置と、第2センサ52が検出したパレット40の上板部42の上面42aの位置との差分を算出し、算出した差分から第1加圧プレート63の厚みを減算することで、電極組立体12の積層方向への寸法を算出してもよい。なお、第1加圧プレート63の厚みとは、第1加圧プレート63の上面63aと下面63bとの最短距離であり、第1加圧プレート63の厚みは、予め測定され、算出部53に記憶されている。
○ 測定工程後に行われる負極電極22及び正極電極23間の短絡検査を省略してもよい。この場合、第1加圧プレート63及び第2加圧プレート69は、ステンレス製でもよい。
○ 電極組立体12は、電極収納セパレータ21と負極電極22とを積層した構造に限定されない。電極組立体12は、正極電極と負極電極との間にセパレータを介在させた状態で積層した構造であってもよい。この場合、正極電極と負極電極との短絡を回避するため、セパレータの長手方向及び短手方向の寸法を、負極電極の長手方向及び短手方向の寸法と同じ、又は負極電極の長手方向及び短手方向の寸法よりも大きくする。
○ 袋状セパレータ24の長手方向及び短手方向の寸法は、負極電極22の長手方向の寸法及び短手方向の寸法よりも大きくてもよい。
○ 正極電極23において、活物質層25bは集電体25aの片面に存在してもよい。同様に、負極電極22において、活物質層25bは集電体25aの片面に存在してもよい。
○ 充填部材は、複数枚の充填シート17が積層された充填シート束Wに限定されない。充填部材は、例えば、電極組立体12の積層方向への寸法に基づいて設定された厚みを有する1枚の板状部材であってもよい。
○ 充填シート17の長手方向及び短手方向の寸法は、負極電極22の長手方向及び短手方向の寸法より大きくてもよい。また、充填シート17の長手方向及び短手方向の寸法は、正極電極23の長手方向及び短手方向の寸法よりも大きければ、負極電極22の長手方向及び短手方向の寸法より小さくてもよい。ただし、充填シート17が負極電極22よりも大きい場合、充填シート17の各縁部が負極電極22の各縁部よりも外側に位置するため、電極組立体12及び充填シート束Wをケース11に収容し難くなる。このため、充填シート17の長手方向及び短手方向の寸法は、負極電極22の長手方向及び短手方向の寸法と同じ、又は負極電極22の長手方向及び短手方向の寸法よりも小さいのが好ましい。
○ 二次電池10は、リチウムイオン二次電池でもよいし、他の二次電池であってもよい。要は、正極用の活物質と負極用の活物質との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。
○ 蓄電装置は、例えばキャパシタなど、二次電池以外の蓄電装置にも適用可能である。
10…蓄電装置としての二次電池、12…電極組立体、22…負極電極、23…正極電極、24…セパレータとしての袋状セパレータ、30…蓄電装置の製造装置としての二次電池の製造装置、40…パレット、41…台座部、42…上板部、42a…上面、43…クランプ、50…測定装置、51…第1センサ、52…第2センサ、61…加圧部としての第1加圧部、62…加圧部としての第2加圧部、63a…検出面としての上面、B…ボルト。

Claims (2)

  1. 複数枚の正極電極及び負極電極がセパレータを介して積層された電極組立体が載置され、前記電極組立体とともに搬送されるパレットと、
    前記パレット、及び前記パレットに載置された前記電極組立体を、前記正極電極及び前記負極電極の積層方向の両側から加圧する一対の加圧部と、
    前記一対の加圧部によって加圧された状態の前記電極組立体の積層方向への寸法を測定する測定装置と、
    を備え、
    前記パレットは、板状の台座部と、前記台座部に重ねて配置されるとともに上面に前記電極組立体が載置されるステンレス製又はセラミック製の上板部と、前記台座部に設けられ、前記上板部とともに前記電極組立体を前記積層方向に挟持するクランプとを有し、
    前記測定装置は、前記一対の加圧部のうち、前記電極組立体側に位置する一方の加圧部の検出面の位置を検出する第1センサと、前記パレットの上板部の上面の位置を検出する第2センサとを備え、前記第1センサ及び前記第2センサの検出結果に基づいて前記電極組立体の積層方向への寸法を算出し、
    前記上板部は、前記台座部に対し着脱可能であることを特徴とする蓄電装置の製造装置。
  2. 前記上板部は、ボルトによって前記台座部に取り付けられている請求項1に記載の蓄電装置の製造装置。
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