JP2020093376A - アームユニット及びロボット - Google Patents

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昌志 高橋
Masashi Takahashi
昌志 高橋
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Abstract

【課題】設計上、アームユニットの本体部の外径を大きく設けることができるアームユニットを提供する。【解決手段】ロボット1の2つの関節ユニット2を連結するアームユニット3は、筒状の本体部30と、本体部30と関節ユニット2とを固定するための筒状の連結部31と、を備える。連結部31は、本体部30の内周面に支持された支持部33と、本体部30の内周部の外側に位置する支持部33よりも外径の大きな鍔部38と、を有する。【選択図】図5

Description

本発明は、ロボットの2つの関節ユニットを連結するアームユニットとこれを備えるロボットに関する。
従来の産業用ロボットとして、支持部材としてのベースと、関節ユニットを介してベースに連結される第1アームユニットと、関節ユニットを介して第1アームユニットの先端側に連結される第2アームユニットと、関節ユニットを介して第2アームユニットの先端側に連結される手首部と、を備えるものがある。なお、この種の産業用ロボットでは、関節ユニットは、ロータ及びステータを有するモータと、モータに連結される減速機と、ロータの停止状態を維持するための安全ブレーキと、を備えて関節ユニット自体が回転アクチュエータとして構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017−177276号公報
一般的な産業用ロボットのアームユニットは、細長い円筒状に形成される本体部と、本体部と関節ユニットとを固定するための短い円筒状の連結部と、を備えている。連結部は、本体部の端部で内嵌された状態で接着固定される。また、連結部には、軸方向に貫通するボルトの貫通孔が周方向に複数形成されている。
ここで、本体部は、連結部の貫通孔との干渉を回避するため、その外径が比較的小さく設計されることがある。しかしながら、本体部の外径が小さく設計された場合、アームユニットの剛性が不足して、ロボット動作時にアームユニットが振動する可能性がある。また、アームユニットの振動を抑制する必要がある場合、本体部の外径を逆に大きく設計することが検討される。すなわち、従来の一般的な産業用ロボットでは、アームユニットの本体部の外径の寸法に関し、アームユニットの連結部の貫通孔との干渉回避と、アームユニットの振動抑制と、の間で設計上のトレードオフがあった。
なお、アームユニットの本体部の肉厚を厚くして剛性を高めることも検討されるが、この場合、アームユニット自体が重くなって関節ユニットの負荷が増加してしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、設計上、アームユニットの本体部の外径を大きく設けることができるアームユニットとこれを備えるロボットを提供することを目的としている。
(1)
ロボットの2つの関節ユニットを連結するアームユニットであって、
筒状の本体部と、
前記本体部と前記関節ユニットとを固定するための筒状の連結部と、を備え、
前記連結部は、前記本体部の内周面に支持された支持部と、前記本体部の内周部の外側に位置する前記支持部よりも外径の大きな鍔部と、を有するアームユニット。
(1)のアームユニットでは、連結部は、本体部の内周面に支持された支持部と、本体部の内周部の外側に位置する支持部よりも外径の大きな鍔部と、を有する。そのため、筒状の本体部の内周面に、関節ユニットに固定するための鍔部を含む連結部を内嵌した状態で、連結部を関節ユニットにボルトなどで固定することができる。これにより、連結部の鍔部の径方向の幅分はアームユニットの本体部の外径を大きく設けることができる。結果的に、連結部のボルトの貫通孔との干渉回避と、アームユニットの振動抑制と、を可能な限り両立してアームユニットの本体部を設計することができる。
なお、連結部を関節ユニットにボルトで固定する際、アームユニットの本体部の軸方向に沿って、アームユニットの本体部側から連結部に向けてボルトを挿通してボルト締め可能に設けてもよい。あるいは、連結部に対し本体部側とは反対側からボルトを挿通してボルト締め可能に設けてもよい。
(2)
(1)記載のアームユニットであって、
前記鍔部は、前記関節ユニットに対して前記本体部側からボルト締めを行うための貫通孔を有し、
前記本体部の前記鍔部側の端部は、前記貫通孔にボルトが最大限挿入された状態における前記ボルトの頂部よりも、前記ボルトによって前記連結部と固定される前記関節ユニット側と反対側に位置するアームユニット。
(2)のように構成すると、連結部が関節ユニットにボルト固定される際、本体部の鍔部側の端部は連結部の貫通孔に対し軸方向で離間して配置されることになる。そのため、本体部の鍔部側の端部と、連結部の鍔部の貫通孔と、の間に所定のクリアランス(余裕距離)が設けられるので、このクリアランスを用いてボルトを軸方向に対する斜め方向などからも挿入でき、そのボルトの挿入方向の自由度を高めることができる。これにより、組立時にボルトを貫通孔に容易に案内することができる。すなわち、ボルト締めの容易性を確保して、アームユニットの組立性を高めることができる。
(3)
(2)記載のアームユニットであって、
前記本体部の軸方向に見た状態において、前記本体部と前記ボルトの前記頂部とが重なるアームユニット。
(3)のように構成すると、本体部は軸方向でボルトの頂部と重畳するので、アームユニットの本体部の外径をより大きくすることができる。また、この構成であっても、本体部の鍔部側の端部と、連結部の鍔部の貫通孔との間のクリアランスを用いて、ボルトを貫通孔に容易に案内することができる。
(4)
(2)又は(3)記載のアームユニットであって、
前記連結部における前記支持部と前記鍔部との間の部分は、前記支持部側から前記鍔部側に向かって外径が大きくなっており、
前記部分には、前記貫通孔につながる切欠き部が形成されているアームユニット。
(4)のように構成すると、支持部と鍔部との連結部分に応力が集中するのを防いで、連結部の強度を高めることができる。また、外径が大きくなる領域が補強部として機能して連結部の強度を高めることができる。また、貫通孔につながる切欠き部が形成されるので、外径が大きくなる領域が設けられても、ボルトを貫通孔に容易に案内して、ボルト締めの容易性を確保することができる。
(5)
(2)から(4)のいずれか1つに記載のアームユニットであって、
前記連結部における前記支持部と前記鍔部との間の部分のうちの前記本体部側の端部の外周面(例えば後述する実施形態の傾斜面36a)は、前記本体部の軸方向から見た状態において前記本体部と重なりを有するアームユニット。
(5)のように構成すると、連結部における支持部、及び支持部と鍔部との間の部分、において、外径が互いに異なる複数の外周面が形成される。そのため、連結部の外周面を切削加工する場合、アームユニットの本体部を固定するに必要な最低限度の外周面のみを形成すればよい。これにより、材料費の削減及び軽量化を図ることができる。また、支持部と上記部分との間の外周面に段差が形成されることで、その段差でアームユニットの本体部の軸方向の位置を規制できるので、アームユニットの組立性を高めることができる。また、本体部と連結部の支持部とを接着剤を用いて固着させる場合、その段差が堰となってその接着剤が軸方向に向かって関節ユニット側に垂れるのを防止することができる。
(6)
(5)記載のアームユニットであって、
前記連結部の前記端部の前記外周面(例えば後述する実施形態の傾斜面36a)は、前記軸方向に対して傾斜しているアームユニット。
(6)のように構成すると、連結部の支持部から鍔部までの幅を緩やかに変化させることができるので、応力集中を回避することができる。
(7)
(2)又は(3)に記載のアームユニットであって、
前記連結部における前記支持部と前記鍔部との間の部分は、前記支持部と前記鍔部よりも外径の小さい部分を含むアームユニット。
(7)のように構成すると、連結部における支持部と鍔部との間の部分において、外径が互いに異なる複数の外周面が形成される。そのため、連結部の外周面を切削加工する場合、アームユニットの本体部を固定するに必要な最低限度の外周面のみを形成すればよい。これにより、材料費の削減及び軽量化を図ることができる。また、軸方向で見て、連結部の軸方向端面の多くの部分を本体部の外径に対し径方向内側に配置することができるので、本体部の外径をさらに大きく設けることができる。
(8)
(7)記載のアームユニットであって、
前記連結部における前記外径の小さい前記部分と前記支持部との間の外周面(例えば後述する実施形態の第1テーパ面55)は、軸方向に対して傾斜しているアームユニット。
(8)のように構成すると、連結部における支持部と鍔部の間の幅を緩やかに変化させることができるので、応力集中を回避することができる。
(9)
(1)から(8)のいずれか1つ記載のアームユニットであって、
前記連結部の前記支持部の径方向の厚みは、前記鍔部から遠ざかるほど薄くなっているアームユニット。
(9)のように構成すると、支持部の強度を保ちながら、連結部の支持部の厚みを緩やかに変化させることができるので、応力集中を回避することができる。
(10)
(1)から(9)のいずれか1つに記載のアームユニットと、前記2つの関節ユニットと、を備えるロボット。
本発明によれば、筒状の本体部の内周面に、関節ユニットに固定するための鍔部を含む連結部を例えば内嵌した状態で、連結部を関節ユニットにボルトなどで固定することができる。これにより、連結部の鍔部の幅分はアームユニットの本体部の外径を大きく設けることができる。結果的に、ボルトの貫通孔との干渉回避と、アームユニットの振動抑制と、を可能な限り両立してアームユニットの本体部を設計することができる。
本発明の実施の形態に係る産業用ロボットの正面図である。 (A)は図1に示す産業用ロボットの斜視図であり、(B)は(A)に示す産業用ロボットが動作している様子を示す斜視図である。 図1に示すアームユニットの斜視図である。 図3に示すアームユニットの連結部の斜視図である。 図3に示すアームユニットの要部断面図である。 図3に示すアームユニットの、連結部の貫通孔を含んだ方向での要部断面図である。 本発明の実施の形態に係るアームユニットの変形例を説明するための要部断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る実施の形態を説明する。
(産業用ロボットの概略構成)
まず図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態に係る産業用ロボット1の構成についてその概略を説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る産業用ロボット1の正面図である。図2の(A)は図1に示す産業用ロボット1の斜視図であり、図2(B)は図2(A)に示す産業用ロボット1が動作している様子を示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、本形態の産業用ロボット(以下「ロボット」ともいう)1は、所定の製品の組立や製造などに用いられる多関節ロボットであり、組立ラインや製造ラインに設置されて使用される。ロボット1は、複数の関節ユニット2と、複数のアームユニット3と、を備えている。本形態では、ロボット1は、6個の関節ユニット2と、2本のアームユニット3と、を備えている。ロボット1の関節ユニット2には、回転アクチュエータとして動作可能なように、電動モータ(図示省略)、減速機(ギヤ、図示省略)及びセンサ類(図示省略)などの電気装置が搭載される。
なお、以下の説明では、6個の関節ユニット2のそれぞれを区別して表す場合、6個の関節ユニット2のそれぞれを「第1関節ユニット2A」、「第2関節ユニット2B」、「第3関節ユニット2C」、「第4関節ユニット2D」、「第5関節ユニット2E」及び「第6関節ユニット2F」とする。また、以下の説明では、2本のアームユニット3のそれぞれを区別して表す場合、2本のアームユニット3のそれぞれを「第1アームユニット3A」及び「第2アームユニット3B」とする。
ロボット1は、第1関節ユニット2Aに相対回動可能に連結される支持部材4を更に備えている。支持部材4は、フランジ部4aを有して鍔付きの円筒状に形成されている。支持部材4の内周側には、支持部材4の軸方向に貫通する貫通孔(図示省略)が形成されている。フランジ部4aは、円環状に形成されており、ロボット1のベースとして底面部分を構成している。また、アームユニット3は、細長い円筒状に形成されている。
ロボット1では、第1関節ユニット2Aと第2関節ユニット2Bとが相対回動可能に連結され、第2関節ユニット2Bと第1アームユニット3Aの基端とが固定されている。また、第1アームユニット3Aの先端と第3関節ユニット2Cとが固定され、第3関節ユニット2Cと第4関節ユニット2Dとが相対回動可能に連結される。すなわち、第1アームユニット3Aは、第2関節ユニット2Bと第3関節ユニット2Cとの隣接する2つの関節ユニット2を連結する。
更に、第4関節ユニット2Dと第2アームユニット3Bの基端とが相対回動可能に連結され、第2アームユニット3Bの先端と第5関節ユニット2Eとが固定される。すなわち、第2アームユニット3Bは、第4関節ユニット2Dと第5関節ユニット2Eとの隣接する2つの関節ユニット2を連結する。そして、第5関節ユニット2Eと第6関節ユニット2Fとが相対回動可能に連結されている。また、第6関節ユニット2Fのフランジ部2aには、ハンドや工具などが相対回動可能に取付可能となっている。
より具体的には、図2(B)に示す動作をロボット1が行うことが可能となるように、以下のように、各関節ユニット2及びアームユニット3が連結されている。
なお、以下の説明では、第1関節ユニット2Aのギヤ(図示省略)の軸方向を「第1関節ユニット2Aの軸方向」とし、第2関節ユニット2Bのギヤの軸方向を「第2関節ユニット2Bの軸方向」とする。また、第3関節ユニット2Cのギヤの軸方向を「第3関節ユニット2Cの軸方向」とし、第4関節ユニット2Dのギヤの軸方向を「第4関節ユニット2Dの軸方向」とする。また、第5関節ユニット2Eのギヤの軸方向を「第5関節ユニット2Eの軸方向」とし、第6関節ユニット2Fのギヤの軸方向を「第6関節ユニット2Fの軸方向」とする。
まず、支持部材4と第1関節ユニット2Aとは、第1関節ユニット2Aのフランジ部2aに、支持部材4の、フランジ部4aが形成されていない側の端面が固定されることで連結されている。すなわち、第1関節ユニット2Aの軸方向と支持部材4の軸方向とが一致するように支持部材4と第1関節ユニット2Aとが連結されている。第1関節ユニット2Aと第2関節ユニット2Bとは、第1関節ユニット2Aの軸方向と第2関節ユニット2Bの軸方向とが直交するように連結されている。
第2関節ユニット2Bと第1アームユニット3Aとは、第2関節ユニット2Bの軸方向と第1アームユニット3Aの長手方向(軸方向)とが直交するように連結されている。また、第2関節ユニット2Bのケース本体21の一側面に第1アームユニット3Aの基端が固定されている。第1アームユニット3Aと第3関節ユニット2Cとは、第1アームユニット3Aの長手方向と第3関節ユニット2Cの軸方向とが直交するように連結されている。また、第3関節ユニット2Cのケース本体21の一側面に第1アームユニット3Aの先端が固定されている。
第3関節ユニット2Cと第4関節ユニット2Dとは、第3関節ユニット2Cの軸方向と第4関節ユニット2Dの軸方向とが直交するように連結されている。また、第3関節ユニット2Cのフランジ部2aに、第4関節ユニット2Dのケース本体21の一側面が固定されている。より具体的には、第4関節ユニット2Dのケース本体21の一側面に固定される連結部材5を介して、第3関節ユニット2Cのフランジ部2aに、第4関節ユニット2Dのケース本体21の一側面が固定されている。連結部材5は、第3関節ユニット2Cのフランジ部2aに固定されるフランジ部5aを備えて鍔付きの円筒状に形成されている。
第4関節ユニット2Dと第2アームユニット3Bとは、第4関節ユニット2Dの軸方向と第2アームユニット3Bの長手方向とが一致するように連結されている。また、第4関節ユニット2Dのフランジ部2aに第2アームユニット3Bの基端が固定されている。なお、第2アームユニット3Bの基端には、第4関節ユニット2Dのフランジ部2aに第2アームユニット3Bの基端を固定するためのフランジ部3aが形成されており、第4関節ユニット2Dのフランジ部2aとフランジ部3aとが互いに固定されている。
第2アームユニット3Bと第5関節ユニット2Eとは、第2アームユニット3Bの長手方向と第5関節ユニット2Eの軸方向とが直交するように連結されている。また、第5関節ユニット2Eのケース本体21の一側面に第2アームユニット3Bの先端が固定されている。第5関節ユニット2Eと第6関節ユニット2Fとは、第5関節ユニット2Eの軸方向と第6関節ユニット2Fの軸方向とが直交するように連結されている。また、第5関節ユニット2Eのフランジ部2aに、第6関節ユニット2Fのケース本体21の一側面が固定されている。
以下、アームユニット3の具体的な構成を説明する。
なお、図1に示すように、本形態では、第1アームユニット3Aは、第2アームユニット3Bよりも大きく設けられる。ただし、第1アームユニット3A及び第2アームユニット3Bは、大きさが相違する点を除けば同様に構成されている。
(アームユニットの構成)
図3〜図6を参照して、アームユニット3の構成について具体的に説明する。図3は、図1に示すアームユニット3の斜視図である。図4は、図3に示すアームユニット3の連結部31の斜視図である。図5は、図3に示すアームユニット3の要部断面図である。図6は、図3に示すアームユニット3の、連結部31の貫通孔39を含んだ方向での要部断面図である。
図3〜図6に示すように、アームユニット3は、本体部30と、本体部30と関節ユニット2とを固定するための連結部31と、を備える。本体部30は、例えば金属製の中空の筒状部材からなり、その両端部に連結部31が固着される。
連結部31は、同じく例えば金属製の中空の筒状部材からなり、筒部32と、筒部32の基端に連結され、径方向外側に向かって延設される略円環状の鍔部38と、を有する。本形態では、本体部30と連結部31とは別部材として設けられ、接着剤などを用いて互いに一体に連結される。
本形態では、本体部30と連結部31は同軸となっている。このため、以下では、本体部30の軸方向と連結部31の軸方向をそれぞれ総称して軸方向といい、本体部30の周方向と連結部31の周方向をそれぞれ総称して周方向といい、本体部30の径方向と連結部31の径方向をそれぞれ総称して径方向という。
図4〜図6に示すように、筒部32は、本体部30の端部30aの内周面に支持される支持部33と、支持部33と鍔部38とを連結する中間部35と、を有する。すなわち、筒部32は、支持部33及び中間部35を含んで構成されており、支持部33はアームユニット3の本体部30に内嵌される部分である。中間部35は、連結部31における支持部33と鍔部38との間の部分である。
支持部33の内周面は、鍔部38側と反対側の先端から中間部35側に向かって径が小さくなるテーパ面に形成されている。また、支持部33の外径は、軸方向において略一定となっている。すなわち、支持部33における径方向(図5の左右方向)の厚みは、鍔部38から遠ざかるほど薄くなっている。
支持部33の外周面には、複数の周溝34が周方向に亘って形成される。この複数の周溝34それぞれに接着剤が塗布される。この塗布の状態で、支持部33が本体部30の端部30aの内周面に内嵌されることで、連結部31は本体部30の端部30aの内周面で本体部30に強固に固着(支持)される。
中間部35の外周面は、連結部31が本体部30に固着された状態で本体部30の端面と当接し且つ本体部30側から鍔部38側に向かって径が大きくなる傾斜面36aと、傾斜面36aから鍔部38側に向かって径が大きくなるテーパ面36bと、を含む。すなわち、中間部35における本体部30側の端部の外周面である傾斜面36aは、軸方向から見た状態において本体部30と重なりを有する構成となっている。このように、中間部35は、支持部33側から鍔部38側に向かって外径が大きくなる構成となっている。中間部35の外周面には、後述する鍔部38の貫通孔39につながる切欠き部37が周方向に沿って複数形成される。なお、鍔部38の貫通孔39は、切欠き部37と中心を合わせて開けられているのが望ましい。
鍔部38は、本体部30の内周部に位置する支持部33よりも外径が大きくなっている。また、鍔部38は、その関節ユニット2側の端面において周方向略等間隔に配置された、軸方向に貫通する貫通孔39を複数有する。貫通孔39は、関節ユニット2に対して本体部30側からボルト40締めを行う際に使用される(図6参照)。
また、上述したように、連結部31には中間部35が設けられる。そのため、図6に示すように、本体部30の端部30aは、貫通孔39にボルト40が最大限挿入された状態におけるボルト40の頂部41よりも上側、すなわち、ボルト40によって連結部31と固定される関節ユニット2側と反対側に、軸方向で離間して配置されることになる。
このように、本体部30の端部30aと、鍔部38の貫通孔39との間に所定のクリアランス(余裕距離)が設けられるので、このクリアランスを用いて、ボルト40を軸方向に対する斜め方向などからも挿入でき、そのボルト40の挿入方向の自由度を高めることが可能となる。また、本形態では、軸方向に見た状態において、本体部30とボルト40の頂部41とが重なるように構成されている。
なお、本形態では、連結部31を関節ユニット2にボルト40で固定する際、軸方向に沿って、アームユニット3の本体部30側から連結部31に向けてボルト40を挿通してボルト40締め可能になっているが、これに限定されない。例えば、連結部31に対し本体部30側とは反対側からボルト40を挿通してボルト40締め可能に設けてもよい。ボルト40の挿入方向は任意に設定可能である。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、連結部31は、本体部30の内周面に支持された支持部33と、本体部30の内周部の外側に位置する支持部33よりも外径の大きな鍔部38と、を有する。そのため、筒状の本体部30の内周面に、関節ユニット2に固定するための鍔部38を含む連結部31を内嵌した状態で、連結部31を関節ユニット2にボルト40などで固定することができる。これにより、連結部31の鍔部38の径方向の幅(肉厚)分はアームユニット3の本体部30の外径を大きく設けることができる。結果的に、貫通孔39との干渉回避と、アームユニット3の振動抑制と、を可能な限り両立してアームユニット3の本体部30を設計することができる。
また、本形態では、本体部30の端部30aは、貫通孔39にボルト40が最大限挿入された状態におけるボルト40の頂部41よりも上側に位置する。すなわち、連結部31が関節ユニット2にボルト40固定される際、本体部30の端部30aは連結部31の貫通孔39に対し軸方向で離間して配置されることになる。このように、本体部30の端部30aと、連結部31の鍔部38の貫通孔39と、の間に所定のクリアランス(余裕距離)が設けられるので、このクリアランスを用いてボルト40を軸方向に対する斜め方向などからも挿入でき、そのボルト40の挿入方向の自由度を高めることができる。これにより、組立時にボルト40を貫通孔39に容易に案内することができる。すなわち、ボルト40締めの容易性を確保して、アームユニット3の組立性を高めることができる。
また、本形態では、軸方向に見た状態において、本体部30とボルト40の頂部41とが重なる。このように、本体部30は軸方向でボルト40の頂部41と重畳するので、アームユニット3の本体部30の外径をより大きく設けることができる。
また、本形態では、連結部31における支持部33と鍔部38との間の部分である中間部35は、支持部33側から鍔部38側に向かって外径が大きくなっており、この中間部35には、貫通孔39につながる切欠き部37が形成されている。このように、中間部35の外径が緩やかに大きくなることで、応力の集中を防ぎながら連結部31の強度を高めることができる。また、貫通孔39につながる切欠き部37が形成されるので、外径が大きくなる領域が設けられても、ボルト40を貫通孔39に容易に案内して、ボルト40締めの容易性を確保することができる。
また、本形態では、中間部35のうちの本体部30側の端部の傾斜面36aは、軸方向から見た状態において本体部30と重なりを有し、本体部30の端部30aの端面と当接する。このため、傾斜面36aでアームユニット3の軸方向の位置を規制することができ、アームユニット3の組立性を高めることができる。また、本体部30と支持部33とを接着剤を用いて固着させる場合に、傾斜面36aが堰となってその接着剤が軸方向外側に向かって垂れるのを防止することができる。
また、本形態では、支持部33の径方向の厚みが中間部35側から先端に向かって薄くなっている。このように、支持部33の厚みを緩やかに変化させることができるので、応力集中を回避することができる。
(本形態の変形例)
次に、図7を参照して、本形態の変形例について説明する。図7は、本発明の実施の形態に係るアームユニット3の変形例を説明するための要部断面図である。なお、上記形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略あるいは簡略化する。本変形例は、筒部32の中間部35が中間部35Aに変更された点を除いては、図5の形態と同じである。
本形態の変形例として、図7に示すように、筒部32の中間部35Aの外周面は、本体部30側に配置され鍔部38側から本体部30側に向かって径が大きくなる第1テーパ面55と、第1テーパ面55に対し軸方向で隣接して鍔部38側に配置され、本体部30側から鍔部38側に向かって径が大きくなる第2テーパ面56と、を有する。
中間部35Aにおける第1テーパ面55及び第2テーパ面56の境界周辺は、支持部33と鍔部38よりも外径が小さく設けられており、周方向に亘って配置される。換言すれば、本変形例では、中間部35Aは、第1テーパ面55及び第2テーパ面56の境界周辺で支持部33と鍔部38よりも外径の小さい部分を含んで構成されることになる。これにより、軸方向で見て、連結部31の軸方向端面の多くの部分を本体部30の外径に対し径方向内側に配置することができるので、本体部30の外径をさらに大きく設けることができる。
また、本変形例では、連結部31における外径の小さい部分(上記の境界周辺)と支持部33との間の外周面(第1テーパ面55)は、軸方向に対して傾斜して設けられることになる。これにより、中間部35Aに応力が収集するのを回避して連結部31の強度を高めることができる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、ロボット1は、6個の関節ユニット2を備えているが、これに限定されない。例えば、ロボット1が備える関節ユニット2の数は5個以下であってもよいし、7個以上であってもよい。また、上述した形態では、ロボット1は2本のアームユニット3を備えているが、これに限定されない。例えば、ロボット1が備えるアームユニット3の数は、1本であってもよいし、3本以上であってもよい。また、上述した形態では、ロボット1の関節ユニット2がモータ及びギヤなどを有する回転アクチュエータによって構成されているが、これに限定されない。例えば、回転アクチュエータはロボット1の関節ユニット2以外に使用されてもよい。またその他、回転アクチュエータはθステージ(回転ステージ)の駆動部などに使用されてもよい。また、上述した形態では、ロボット1は、産業用ロボット1であるが、ロボット1は、様々な用途に適用可能である。例えば、ロボット1は、サービス用ロボットであってもよい。
1 産業用ロボット
2 関節ユニット
2A 第1関節ユニット
2B 第2関節ユニット
2C 第3関節ユニット
2D 第4関節ユニット
2E 第5関節ユニット
2F 第6関節ユニット
2a フランジ部
3 アームユニット
3A 第1アームユニット
3B 第2アームユニット
3a フランジ部
4 支持部材
4a フランジ部
5 連結部材
5a フランジ部
21 ケース本体
30 本体部
30a 端部
31 連結部
32 筒部
33 支持部
34 周溝
35、35A 中間部
36a 傾斜面
36b テーパ面
37 切欠き部
38 鍔部
39 貫通孔
40 ボルト
41 頂部
55 第1テーパ面
56 第2テーパ面

Claims (10)

  1. ロボットの2つの関節ユニットを連結するアームユニットであって、
    筒状の本体部と、
    前記本体部と前記関節ユニットとを固定するための筒状の連結部と、を備え、
    前記連結部は、前記本体部の内周面に支持された支持部と、前記本体部の内周部の外側に位置する前記支持部よりも外径の大きな鍔部と、を有するアームユニット。
  2. 請求項1記載のアームユニットであって、
    前記鍔部は、前記関節ユニットに対して前記本体部側からボルト締めを行うための貫通孔を有し、
    前記本体部の前記鍔部側の端部は、前記貫通孔にボルトが最大限挿入された状態における前記ボルトの頂部よりも、前記ボルトによって前記連結部と固定される前記関節ユニット側と反対側に位置するアームユニット。
  3. 請求項2記載のアームユニットであって、
    前記本体部の軸方向に見た状態において、前記本体部と前記ボルトの前記頂部とが重なるアームユニット。
  4. 請求項2又は3記載のアームユニットであって、
    前記連結部における前記支持部と前記鍔部との間の部分は、前記支持部側から前記鍔部側に向かって外径が大きくなっており、
    前記部分には、前記貫通孔につながる切欠き部が形成されているアームユニット。
  5. 請求項2から4のいずれか1項記載のアームユニットであって、
    前記連結部における前記支持部と前記鍔部との間の部分のうちの前記本体部側の端部の外周面は、前記本体部の軸方向から見た状態において前記本体部と重なりを有するアームユニット。
  6. 請求項5記載のアームユニットであって、
    前記連結部の前記端部の前記外周面は、軸方向に対して傾斜しているアームユニット。
  7. 請求項2又は3記載のアームユニットであって、
    前記連結部における前記支持部と前記鍔部との間の部分は、前記支持部と前記鍔部よりも外径の小さい部分を含むアームユニット。
  8. 請求項7記載のアームユニットであって、
    前記連結部における前記外径の小さい前記部分と前記支持部との間の外周面は、軸方向に対して傾斜しているアームユニット。
  9. 請求項1から8のいずれか1項記載のアームユニットであって、
    前記連結部の前記支持部の径方向の厚みは、前記鍔部から遠ざかるほど薄くなっているアームユニット。
  10. 請求項1から9のいずれか1項記載のアームユニットと、前記2つの関節ユニットと、を備えるロボット。
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