JP2020096570A - エアロゾル吸引器、これ用の制御装置、これの制御方法並びにこれ用の制御装置の動作方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
本開示が解決しようとする第1の課題は、吸引によるヒータ温度の変化を相殺可能なエアロゾル吸引器、これ用の制御装置、これの制御方法並びにこれ用の制御装置の動作方法及びプログラムを提供することである。
かかる実施形態によれば、センサ誤差が出力値に乗ったり、不連続な値を取ったりしやすいヒータ温度に関連する値に比べて、固定値である閾値を修正するために、吸引に伴う修正を実行しても、エアロゾル源の枯渇又は不足判定の精度を担保できる。
上述した第1の課題を解決するため、本開示の実施形態によれば、プロセッサにより実行されると、前記プロセッサに、上記方法を実行させるプログラムが提供される。
上述した第2の課題を解決するため、本開示の実施形態によれば、プロセッサにより実行されると、前記プロセッサに、上記方法を実行させるプログラムが提供される。
図1Aは、本開示の一実施形態に係るエアロゾル吸引器100Aの構成の概略的なブロック図である。図1Aは、エアロゾル吸引器100Aが備える各コンポーネントを概略的且つ概念的に示すものであり、各コンポーネント及びエアロゾル吸引器100Aの厳密な配置、形状、寸法、位置関係等を示すものではないことに留意されたい。
図示されるように、エアロゾル吸引器100Bは、図1Aのエアロゾル吸引器100Aと類似した構成を有する。但し、第2の部材104B(以下、「エアロゾル発生物品104B」又は「スティック104B」という)の構成は第2の部材104Aの構成とは異なっている。一例として、エアロゾル発生物品104Bは、エアロゾル基材116B、霧化部118B、空気取込流路120、エアロゾル流路121、吸口部122を含んでもよい。本体102内に含まれるコンポーネントの一部がエアロゾル発生物品104B内に含まれてもよい。エアロゾル発生物品104B内に含まれるコンポーネントの一部が本体102内に含まれてもよい。エアロゾル発生物品104Bは、本体102に対して挿抜可能に構成されてもよい。あるいは、本体102及びエアロゾル発生物品104B内に含まれるすべてのコンポーネントが、本体102及びエアロゾル発生物品104Bに代えて、同一の筐体内に含まれてもよい。
図2に示す回路200は、電源110、制御部106、センサ112A乃至D(以下、まとめて「センサ112」ともいう)、負荷132(以下、「ヒータ抵抗」ともいう)、第1回路202、第2回路204、第1電界効果トランジスタ(FET)206を含むスイッチQ1、変換部208、第2FET210を含むスイッチQ2、抵抗212(以下、「シャント抵抗」ともいう)を備える。負荷132の電気抵抗値は温度に応じて変化する。換言すれば、負荷132はPTCヒータを含んでいてよい。シャント抵抗212は、負荷132と直列に接続され、既知の電気抵抗値を有する。シャント抵抗212の電気抵抗値は温度に対して殆ど又は完全に不変であってもよい。シャント抵抗212は負荷132より大きな電気抵抗値を有する。実施形態に応じて、センサ112C、112Dは省略されてもよい。FETだけでなく、IGBT、コンタクタなどの様々な素子をスイッチQ1及びQ2として用いることができることは当業者にとって明らかであろう。また、スイッチQ1及びQ2は、同一の特性を有していることが好ましいが、そうでなくてもよい。従って、スイッチQ1及びQ2として用いるFET、IGBT、コンタクタ等は、同一の特性を有していることが好ましいが、そうでなくてもよい。
本開示の一実施形態によるエアロゾル吸引器100は、エアロゾル源の枯渇又は不足の発生を判断する。以下、本開示の一実施形態による、エアロゾル源の枯渇又は不足の発生を判断する原理について説明する。
また、本開示において、エアロゾル源の残量が「不足」しているとは、エアロゾル源の残量が十分ではないが枯渇はしていない状態を意味していてもよい。あるいは、エアロゾル源の残量が瞬時的なエアロゾル生成には十分ではあるが、継続的なエアロゾル生成には不十分な状態を意味していてもよい。あるいは、エアロゾル源の残量が十分な香喫味を有するエアロゾルを生成できない不十分な状態を意味していてもよい。
2−1 基本的原理
図3は、負荷132に給電を開始してからの負荷132の温度(以下、「ヒータ温度」ともいう。)の時系列的な変化(以下、「温度プロファイル」ともいう。)を概略的に表すグラフ300と、所定時間あたり又は供給される所定電力あたりの負荷132の温度変化350を図解している。
図4Aは、エアロゾル吸引器100の負荷132付近の例示的且つ概略的構造を表している。400A〜400Cはそれぞれ異なる例示的構造を示している。410は保持部等に相当するものを示し、420は少なくともその一部が負荷132に相当するものを示している。430は、エアロゾル吸引器100を吸引することにより生ずる気流の流れる方向を示している。なお、構造400Aにおいて、負荷132は、上記気流が当たらない箇所に配置されている。具体的には、保持部410の一部窪んだ箇所に負荷132が配置されることで、構造400Aにおいては負荷132に上記気流が当たらない。なお、上記気流の流路から離間して負荷132を配置することで、負荷132に上記気流が当たらないようにしてもよい。
以下、上述したような系が存在することの1つの可能性ある原因について説明する。
時点tから所定時間Δt経過後の負荷132の温度THTR(t+Δt)は、基本的には以下のように表せる。
以上に鑑みて、熱容量CHTR及び冷却速度vairを流速vの関数CHTR(v)及びvair(v)として表すと、式(9)は以下のように書き直せる。
図4Aに示した負荷132付近の構造とヒータ温度の挙動の関係を、式(10)でモデル化した負荷132の温度を用いて、さらに考察する。
上述したように、負荷132の温度は、負荷132の抵抗値や負荷132等に印加される電圧の値、負荷132等に流れる電流の値等から取得することが可能である。そのため、負荷132の抵抗値、負荷132等に印加される電圧の値又は負荷132等に流れる電流の値を、上記所定の温度閾値T’thre(v)又はT’threに相当する抵抗閾値、電圧閾値又は電流閾値と比較することによっても、保持部等におけるエアロゾル源の残量についての判断は可能である。
以下、本開示の一実施形態による、上述した原理に基づくエアロゾル源の枯渇又は不足の発生を判断するための処理について説明する。以下に説明する処理については、制御部106がすべてのステップを実行するもの仮定している。しかしながら、一部のステップがエアロゾル吸引器100の別のコンポーネントによって実行されてもよいことに留意されたい。
図8Aは、本開示の一実施形態による、エアロゾル源の枯渇又は不足の発生を判断するための例示処理800Aのフローチャートである。例示処理800Aは、吸引によって負荷132の温度が変化するエアロゾル吸引器100に対して好適なものである。
860は、エアロゾル生成が要求されていないかを判定するステップを示している。例えば、圧力センサや流速センサ、流量センサ等から得られた情報に基づき、制御部106がユーザによる吸引終了を検知した場合に、エアロゾルの生成が要求されていないと判定してよい。ここで、例えば、制御部106は、圧力センサの出力値即ち圧力が所定の閾値を越えた場合に、ユーザによる吸引終了が検知されたと、換言すればエアロゾルの生成が要求されていないと判定することができる。また、例えば、制御部106は、流速センサ又は流量センサの出力値即ち流速又は流量が所定の閾値を下回った場合に、ユーザによる吸引終了が検知されたと、換言すればエアロゾルの生成が要求されていないと判定することができる。なお、この閾値は、ステップ810における閾値より大きくても、当該閾値と等しくても、当該閾値より小さくてもよい。あるいは、制御部106は、エアロゾルの生成を開始するためのボタンが離されたことなどに基づいて、ユーザによる吸引終了が検知された、換言すれば、エアロゾルの生成が要求されていないと判定してもよい。あるいは、制御部106は、エアロゾルの生成を開始するためのボタンが押下されてから、所定時間が経過するなどの所定の条件が満たされたら、ユーザによる吸引終了が検知されたと、換言すればエアロゾルの生成が要求されていないと判定してもよい。エアロゾル生成が要求されていないと判定された場合、処理はステップ870に進み、そうでない場合、処理はステップ830Aに戻り、処理はループする。
図8Bは、本開示の一実施形態による、エアロゾル源の枯渇又は不足の発生を判断するための別の例示処理800Bのフローチャートである。例示処理800Bは、吸引によって所定時間あたりの負荷132の温度変化が変化するエアロゾル吸引器100に対して好適なものである。例示処理800Bが含むステップの一部は、既に上述したものと同一である。以下、例示処理800Bに含まれるステップのうち、上述していないステップについて説明する。
図8Fは、本開示の一実施形態による、エアロゾル源の枯渇又は不足の発生を判断するための例示処理800Fのフローチャートである。例示処理800Fは、特に、吸引によって所定時間あたりの負荷132の温度変化が変化するものの、その変化の大きさが吸引の強さに依存しないエアロゾル吸引器100等に対して好適なものである。例示処理800Fが含むステップの一部は、既に上述したものと同一である。以下、例示処理800Fに含まれるステップのうち、上述していないステップについて説明する。
図8Gは、本開示の一実施形態による、エアロゾル源の枯渇又は不足の発生を判断するためのまた別の例示処理800Gのフローチャートである。例示処理800Gは、例示処理800Eのうちの一部を、並列に実行される別の処理又は割り込み処理(図8Iに関して後述する)として実現したものである。従って、例示処理800Gは、特に、吸引によって負荷132の温度が変化するものの、その変化の大きさが吸引の強さに依存しないエアロゾル吸引器100等に対して好適なものである。例示処理800Gが含むステップの一部は、既に上述したものと同一である。以下、例示処理800Gに含まれるステップのうち、上述していないステップについて説明する。
図8Hは、本開示の一実施形態による、エアロゾル源の枯渇又は不足の発生を判断するための更に別の例示処理800Hのフローチャートである。例示処理800Hは、例示処理800Fのうちの一部を、並列に実行される別の処理又は割り込み処理(図8Iに関して後述する)として実現したものである。従って、例示処理800Hは、特に、吸引によって所定時間あたりの負荷132の温度変化が変化するものの、その変化の大きさが吸引の強さに依存しないエアロゾル吸引器100等に対して好適なものである。例示処理800Hが含むステップの一部については既に上述しているため、以下、例示処理800Hに含まれるステップのうち、上述していないステップについて説明する。
図8Iは、本開示の一実施形態による、例示処理800C、800D、800G及び800Hを終了させる(強制終了する)ための例示処理800Iのフローチャートである。例示処理800Iは、例示処理800C、800D、800G又は800Hと同時に即ち並列に実行される。
なお、例示処理800C、800D、800G及び800Hの終了は、例示処理800Iを並列に実行することではなく、エアロゾル生成が要求されていないときに生ずる何らかの割り込みによって実現してもよい。この場合には、例示処理800C、800D、800G又は800Hを実行する前に又はステップ820において当該割り込みを有効にし、当該割り込みをトリガとして、例示処理800C、800D、800G又は800Hの実行を強制終了し、後述するようにスイッチQ1及びQ2(又はQ1のみ)がオフ状態となるように制御部106を構成してよい。なお、この割り込みは例示処理800C、800D、800G及び800Hの終了を目的とするものであるから、当該割り込みの後に、実行されていた例示処理800C、800D、800G又は800Hに処理が戻ることはない(新たに例示処理800C、800D、800G又は800Hの実行が開始することはありうる)ことに留意されたい。
以下、例示処理800A〜800Iにおける一部のステップにおいて実行されるより詳細な例示処理について説明する。
図9Aは、例示処理800A、800C、800E又は800G(以下、「例示処理800A等」という。)におけるステップ830Aにおいて実行されるより具体的な例示処理900Aのフローチャートである。
912は、ヒータ温度に関連する値xとして、負荷132の温度係数特性と取得した負荷132の抵抗値RHTRから、負荷132の温度THTRを取得するステップを示している。
図9Bは、例示処理800B、800D、800F又は800H(以下、「例示処理800B等」という。)におけるステップ830Bにおいて実行されるより詳細な例示処理900Bのフローチャートである。
932は、時点t1におけるヒータ温度に関連する値x(t1)として、負荷132の温度係数特性と取得した負荷132の抵抗値RHTR(t1)から、時点t1における負荷132の温度THTR(t1)を取得するステップを示している。なお、ステップ932は、ステップ930と同時に実行されてもよく、ステップ928の後〜ステップ952の前の任意のタイミングで実行されてよい点に留意されたい。
なお、例示処理900Bを実行する場合には、例示処理800B等におけるステップ820(事前処理)は、時点t1及びt2を決定するためのタイマを起動するステップを含むことができる一方で、ステップ870(事後処理)は不要である。また、例示処理900Bを実行する場合には、例示処理900Iにおけるステップ875(強制終了処理)は、スイッチQ1及びQ2の状態にかかわらず、当該スイッチをオフ状態にするステップを更に含むことができる。
なお、例示処理900Dを実行する場合には、例示処理800B等におけるステップ820(事前処理)は、時点t1及びt2を決定するためのタイマを起動するステップと、スイッチQ1をオン状態にするステップとを含むことができ、ステップ370(事後処理)は、スイッチQ1をオフ状態にするステップを含むことができる。また、例示処理900Dを実行する場合には、例示処理800Iにおけるステップ875(強制終了処理)は、スイッチQ1の状態にかかわらず、当該スイッチをオフ状態にするステップを含むことができる。
3−2−3−1 判定の概要について
ステップ850A等においては、ヒータ温度に関連する値x並びに修正値α及びβの関数である所定の不等式が満たされた場合にエアロゾル源が十分と判定し、満たされなかった場合にそうでないと判定することができる。そのような不等式は、負荷132の温度が上昇した場合にヒータ温度に関連する値xが増加するのか低下するのか、及び、吸引によって、グラフ500、600及び700に関して上述したように負荷132の達する温度が上昇するのか低下するのかに依存する。以下の説明では、ヒータ温度に関連する値xは、負荷132の温度の値であり、負荷132の温度が上昇した場合に増加するものであると仮定している。
エアロゾル吸引器100に対する吸引の強さが大きくなるにつれ、負荷132の達する温度が上昇する場合には、上述したように、温度閾値T’thre(v)は、T’satmax(v)以上Tequi.以下であるか、又は、T’satmax(v)以上T’depmax(v)以下であることができる。この条件は、以下の不等式(13)又は(14)で表すことができる。
上の説明では、ヒータ温度に関連する値xは負荷の温度の値である仮定したが、そうでないヒータ温度に関連する値xを用いる場合には、Δ(v)、Δ’(v)及びΔ’’(v)をそのようなヒータ温度に関連する値xに基づいて求められた関数とすればよいことに留意されたい。特に、ヒータ温度に関連する値xが負荷132の温度が上昇した場合に減少するものである場合には、不等式(11)及び(12)における不等号を逆にする等すればよいことに留意されたい。また、関数Δ(v)、Δ’(v)及びΔ’’(v)は、流速v等の吸引の強さを表すパラメータをキーとしたテーブルによって実現してもよい。
3−2−4−1 判定の概要について
ステップ850B等においては、時点t1及びt2、ヒータ温度に関連する値x(t1)及びx(t2)並びに修正値α及びβの関数である所定の不等式が満たされた場合にエアロゾル源が十分と判定し、満たされなかった場合にそうでないと判定することができる。そのような不等式は、負荷132の温度が上昇した場合にヒータ温度に関連する値xが増加するのか低下するのか、及び、吸引によって、温度変化550、650及び750に関して上述したように所定時間あたりの負荷132の温度上昇が大きくなるのか小さくなるのかに依存する。以下の説明では、ヒータ温度に関連する値xは、負荷132の温度の値であり、負荷132の温度が上昇した場合に増加するものであると仮定している。
以下、ステップ850B等において不等式(26)を用いると仮定する。
エアロゾル吸引器100に対する吸引の強さが大きくなるにつれ、所定時間Δtあたりの負荷132の温度変化が大きくなる場合には、上述したように、温度変化閾値ΔT’thre(v)は、ΔT’sat(v)以上ΔTdep以下であるか、又は、ΔT’sat(v)以上ΔT’dep(v)以下であることができる。この条件は、以下の不等式(29)又は(30)で表すことができる。
上の説明では、ステップ850B等において不等式(26)を用いると仮定したが、ステップ850B等において不等式(27)又は(28)を用いる場合には、上記不等式における分母のΔtをΔWとすればよい。また、上の説明では、ヒータ温度に関連する値xは負荷の温度の値である仮定したが、そうでないヒータ温度に関連する値xを用いる場合には、Δ(v)、Δ’(v)及びΔ’’(v)をそのようなヒータ温度に関連する値xに基づいて求められた関数とすればよいことに留意されたい。特に、ヒータ温度に関連する値xが負荷132の温度が上昇した場合に減少するものである場合には、不等式(25)〜(28)における不等号を逆にする等すればよいことに留意されたい。
3−2−5−1 吸引の強さを考慮する場合
ステップ842においては、図10Aにそのフローチャートが表されるような処理1000Aを行うことができる。1010は、吸引の強さを表すパラメータとして、流速vを取得するステップを示している。取得されるパラメータは、流量又は圧力であってもよい。1020は、取得したパラメータに基づいて、α=0、β=Δ(v)に設定するか、α=Δ(v)、β=0に設定するか、又は、α=Δ’(v)、β=Δ’’(v)に設定するステップを示している。
吸引によって負荷132の達する温度が上昇するか若しくは低下するものの、その上昇又は低下の大きさが吸引の強さによって変化しない場合、又は、吸引によって所定時間Δt若しくは所定電力量ΔWあたりの負荷132の温度変化が大きくなるか若しくは小さくなるものの、その程度が吸引の強さによって変化しない場合には、上記T’satmax(v)及びT’depmax(v)、又は、ΔT’sat(v)及びΔT’dep(v)は定数であるとみなせる。
図10Cは、ステップ844において実行される例示処理1000Cのフローチャートである。1040は、α=0、β=0に設定するステップを示している。ここで、0はデフォルト値の一例である。このステップにより、ステップ850A〜850Dにおいて、エアロゾル吸引器100に対するユーザによる吸引を考慮せずに設定された即ち当該吸引のないときの閾値を用いた比較を行うことができる。
3−2−7−1 判定の概要について
ステップ850E等においては、ヒータ温度に関連する値xの関数である所定の不等式が満たされた場合にエアロゾル源が十分と判定し、満たされなかった場合にそうでないと判定することができる。そのような不等式は、負荷132の温度が上昇した場合にヒータ温度に関連する値xが増加するのか低下するのか、及び、吸引によって、グラフ700に関して上述したように負荷132の達する温度が上昇するのか低下するのかに依存する。以下の説明では、ヒータ温度に関連する値xは、負荷132の温度の値であり、負荷132の温度が上昇した場合に増加するものであると仮定している。
吸引によって負荷132の達する温度が上昇する場合には、上述したように、温度閾値T’threは、定数T’satmax以上Tequi.以下であるか、又は、定数T’satmax以上定数T’depmax以下であることができる。この条件は、以下の不等式(43)又は(44)で表すことができる。
上の説明では、ヒータ温度に関連する値xは負荷の温度の値である仮定したが、そうでないヒータ温度に関連する値xを用いる場合には、γをそのようなヒータ温度に関連する値xに基づいて求められた値とすればよいことに留意されたい。特に、ヒータ温度に関連する値xが負荷132の温度が上昇した場合に減少するものである場合には、不等式(41)及び(42)における不等号を逆にする等すればよいことに留意されたい。
3−2−8−1 判定の概要について
ステップ850F等においては、時点t1及びt2並びにヒータ温度に関連する値x(t1)及びx(t2)の関数である所定の不等式が満たされた場合にエアロゾル源が十分と判定し、満たされなかった場合にそうでないと判定することができる。そのような不等式は、負荷132の温度が上昇した場合にヒータ温度に関連する値xが増加するのか低下するのか、及び、吸引によって、温度変化750に関して上述したように所定時間あたりの負荷132の温度上昇が大きくなるのか小さくなるのかに依存する。以下の説明では、ヒータ温度に関連する値xは、負荷132の温度の値であり、負荷132の温度が上昇した場合に増加するものであると仮定している。
以下、ステップ850F等において不等式(48)を用いると仮定する。
吸引によって所定時間Δtあたりの負荷132の温度変化が大きくなる場合には、上述したように、温度変化閾値ΔT’threは、定数ΔT’sat以上ΔTdep以下であるか、又は、定数ΔT’sat以上定数ΔT’dep以下であることができる。この条件は、以下の不等式(51)又は(52)で表すことができる。
別の観点から述べると、吸引によって所定時間Δtあたりの負荷132の温度変化が大きくなる場合には、上述したように、温度変化閾値ΔT’threは、ΔTthre+Δε1であってもよい。ここで、Δε1は吸引の強さに依存しないから、修正値γとして、Δε1/Δtを用いてもよい。
別の観点から述べると、吸引によって所定時間Δtあたりの負荷132の温度変化が小さくなる場合には、上述したように、温度変化閾値ΔT’threは、ΔTthre−Δε2であってもよい。ここで、Δε2は吸引の強さに依存しないから、修正値γとして、−Δε2/Δtを用いてもよい。
上の説明では、ステップ850F等において不等式(48)を用いると仮定したが、ステップ850F等において不等式(49)又は(50)を用いる場合には、上記不等式における分母のΔtをΔWとすればよい。また、上の説明では、ヒータ温度に関連する値xは負荷の温度の値である仮定したが、そうでないヒータ温度に関連する値xを用いる場合には、修正値γをそのようなヒータ温度に関連する値xに基づいて求められた値とすればよいことに留意されたい。特に、ヒータ温度に関連する値xが負荷132の温度が上昇した場合に減少するものである場合には、不等式(47)〜(50)における不等号を逆にすればよいことに留意されたい。
図11は、例示処理800A〜800Dにおけるステップ852において実行されるより詳細な例示処理1100のフローチャートである。
1120は、エラー信号を生成するステップを示している。
なお、例示処理800E〜800Hにおけるステップ858においては、例示処理1100が含むステップに加えて、上述したカウンタNを初期化するステップを実行することができる。
上述の説明において、本開示の実施形態は、エアロゾル吸引器及びエアロゾル吸引器を動作させる方法として説明された。しかし、本開示が、プロセッサにより実行されると当該プロセッサに当該方法を実行させるプログラム、又は当該プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体として実施されうることが理解されよう。
102…本体、
104A…カートリッジ、
104B…エアロゾル発生物品、
106…制御部、
108…通知部、
110…電源、
112A〜112D…センサ、
114…メモリ、
116A…貯留部、
116B…エアロゾル基材、
118A、118B…霧化部、
120…空気取込流路、
121…エアロゾル流路、
122…吸口部、
124…エアロゾルと空気の混合流体の流れる方向
130…保持部、
132…負荷、
134、200…回路、
202…第1回路、
204…第2回路、
206、210、214…FET、
208…変換部、
212…抵抗、
216…ダイオード、
218…インダクタ、
220…キャパシタ、
300、500、600、700…負荷の温度プロファイルを表すグラフ、
310、460、470、480、510A、510B、510C、610A、610B、610C、710A、710B、710C…エアロゾル源が十分であるときの温度プロファイル、
320、520A、520B、620A、620B、720A、720B…エアロゾル源が十分でないときの温度プロファイル、
350、550、650、750…所定時間あたりの負荷の温度変化、
360、560A、560B、560C、660A、660B、660C、760A、760B、760C…エアロゾル源が十分であるときの温度変化、
370、570A、570B、670A、670B、770A、770B…エアロゾル源が十分でないときの温度変化、
400A、400B、400C…負荷付近の例示的構造、
410…保持部等に相当するもの、
420…少なくとも一部が負荷に相当するもの、
430…吸引により生ずる気流の方向
Claims (26)
- エアロゾル吸引器用の制御装置であって、前記エアロゾル吸引器は、給電による発熱で、貯留部に貯留される又はエアロゾル基材に保持されるエアロゾル源を霧化する負荷の、給電中又はエアロゾル生成中の温度が、吸引があるときにより高くなるように構成され、前記制御装置は、
前記負荷の温度に関連する第1値を取得するためのセンサと、
制御部と
を含み、
前記制御部は、
前記第1値に基づく第2値と、閾値との比較に基づき、前記貯留部又は前記エアロゾル基材における前記エアロゾル源の枯渇又は不足を判断する
ように構成され、
前記第1値が前記負荷の温度が上昇したときに上昇するものである場合には、前記閾値は、前記貯留部又は前記エアロゾル基材における前記エアロゾル源の残量が十分及び前記負荷においてエアロゾル生成中であるという第1条件が満たされ、且つ、前記吸引がないときの前記第2値に正の第1既定値を加えた値であり、
前記第1値が前記負荷の温度が上昇したときに低下するものである場合には、前記閾値は、前記第1条件が満たされ且つ前記吸引がないときの前記第2値から正の第1既定値を引いた値である、
エアロゾル吸引器用の制御装置。 - 前記第1既定値は、前記第1条件が満たされ且つ前記吸引がないときの前記第2値と、前記第1条件が満たされ且つ前記吸引があるときの前記第2値の差の絶対値である、
請求項1に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。 - 前記第1既定値は、前記第1条件が満たされ且つ前記吸引がないときの前記第2値と、前記第1条件が満たされ且つ3秒間で55ccの前記吸引があるときの前記第2値の差の絶対値である、
請求項1に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。 - 前記第1値は、前記負荷の温度が上昇したときに上昇するものであり、
前記制御部は、前記第2値が前記閾値より大きいと複数回検知される場合のみ、前記枯渇又は前記不足の発生を判断するよう構成される、
請求項1に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。 - 前記第1値は、前記負荷の温度が上昇したときに低下するものであり、
前記制御部は、前記第2値が前記閾値より小さいと複数回検知される場合のみ、前記枯渇又は前記不足の発生を判断するよう構成される、
請求項1に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。 - 前記第1既定値は、前記枯渇又は前記不足が発生し、前記負荷へ給電中であり、且つ、前記吸引がない場合に定常状態となった前記第2値と、前記第1条件が満たされ且つ前記吸引がない場合の前記第2値の差の絶対値である、
請求項1に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。 - 前記第1既定値は、前記枯渇又は前記不足が発生し、前記負荷へ給電中であるという第2条件が満たされ、且つ、前記吸引がない場合に定常状態となった前記第2値と、前記第1条件が満たされ且つ前記吸引がない場合の前記第2値の差の絶対値に、正の第2既定値を加えた値である、
請求項1に記載のエアロゾル生成器用の制御装置。 - 前記第2既定値は、前記第2条件が満たされ且つ前記吸引がないときに定常状態となった前記第2値と、前記第2条件が満たされ且つ前記吸引があるときに定常状態となった前記第2値の差の絶対値である、
請求項7に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。 - 前記第2既定値は、前記第2条件が満たされ且つ前記吸引がないときに定常状態となった前記第2値と、前記第2条件が満たされ且つ3秒間で55ccの前記吸引があるときに定常状態となった前記第2値の差の絶対値である、
請求項7に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。 - 前記第1値は、前記負荷の温度が上昇したときに上昇するものであり、
前記制御部は、前記第2値が前記閾値より大きいと1回検知される場合、前記枯渇又は前記不足の発生を判断するように構成される、
請求項7から9のいずれか1項に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。 - 前記第1値は、前記負荷の温度が上昇したときに低下するものであり、
前記制御部は、前記第2値が前記閾値より小さいと1回検知される場合、前記枯渇又は前記不足の発生を判断するように構成される、
請求項7から9のいずれか1項に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。 - 請求項1から11のいずれか1項に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置と、
前記吸引が取り込む空気が流れる流路と、
前記流路外又は前記流路内の前記吸引により取り込まれる空気が当たらない箇所に配置される前記負荷と
を含むエアロゾル吸引器。 - エアロゾル吸引器用の制御装置の動作方法であって、前記エアロゾル吸引器は、
給電による発熱で、貯留部に貯留される又はエアロゾル基材に保持されるエアロゾル源を霧化する負荷の、給電中又はエアロゾル生成中の温度が、吸引があるときにより高くなるように構成され、前記制御装置は、
前記負荷の温度に関連する第1値を取得するためのセンサと、
制御部と
を含み、
前記方法は、前記制御部が、
前記第1値に基づく第2値と、閾値との比較に基づき、前記貯留部又は前記エアロゾル基材における前記エアロゾル源の枯渇又は不足を判断するステップ
を含み、
前記第1値が前記負荷の温度が上昇したときに上昇するものである場合には、前記閾値は、前記貯留部又は前記エアロゾル基材における前記エアロゾル源の残量が十分及び前記負荷においてエアロゾル生成中であるという第1条件が満たされ、且つ、前記吸引がないときの前記第2値に正の第1既定値を加えた値であり、
前記第1値が前記負荷の温度が上昇したときに低下するものである場合には、前記閾値は、前記第1条件が満たされ且つ前吸引がない場合の前記第2値から正の第1既定値を引いた値である、
方法。 - エアロゾル吸引器用の制御装置であって、前記エアロゾル吸引器は、給電による発熱で、貯留部に貯留される又はエアロゾル基材に保持されるエアロゾル源を霧化する負荷の、給電中又はエアロゾル生成中の温度が、吸引があるときにより小さくなるように構成され、前記制御装置は、
前記負荷の温度に関連する第1値を取得するためのセンサと、
制御部と
を含み、
前記制御部は、
前記第1値に基づく第2値と、閾値との比較に基づき、前記貯留部又は前記エアロゾル基材における前記エアロゾル源の枯渇又は不足を判断する
ように構成され、
前記第1値が前記負荷の温度が上昇したときに上昇するものである場合には、前記閾値は、前記貯留部又は前記エアロゾル基材における前記エアロゾル源の残量が十分及び前記負荷においてエアロゾル生成中であるという第1条件が満たされ、且つ、前記吸引がないときの前記第2値以上であり、
前記第1値が前記負荷の温度が上昇したときに低下するものである場合には、前記閾値は、前記第1条件が満たされ且つ前記吸引がない場合の前記第2値以下である、
エアロゾル吸引器用の制御装置。 - 前記第1値は、前記負荷の温度が上昇したときに上昇するものであり、
前記制御部は、前記第2値が前記閾値より大きいと複数回検知される場合のみ、前記枯渇又は前記不足の発生を判断するよう構成される、
請求項14に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。 - 前記第1値は、前記負荷の温度が上昇したときに低下するものであり、
前記制御部は、前記第2値が前記閾値より小さいと複数回検知される場合のみ、前記枯渇又は前記不足の発生を判断するよう構成される、
請求項14に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。 - 前記第1値が前記負荷の温度が上昇したときに上昇するものである場合には、前記閾値は、前記枯渇又は前記不足が発生し、前記負荷へ給電中であるという第3条件が満たされ、且つ、前記吸引がない場合に定常状態となった前記第2値から、正の既定値を引いた値以上であり、
前記第1値が前記負荷の温度が上昇したときに低下するものである場合には、前記閾値は、前記第3条件が満たされ且つ前記吸引がない場合に定常状態となった前記第2値に、正の既定値を加えた値以下である、
請求項14に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。 - 前記既定値は、前記第3条件が満たされ且つ前記吸引がないときに定常状態となった前記第2値と、前記第3条件が満たされ且つ前記吸引があるときに定常状態となった前記第2値の差の絶対値である、
請求項17に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。 - 前記既定値は、前記第3条件が満たされ且つ前記吸引がないときに定常状態となった前記第2値と、前記第3条件が満たされ且つ3秒間に55ccの前記吸引があるときに定常状態となった前記第2値の差の絶対値である、
請求項18に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。 - 前記第1値は、前記負荷の温度が上昇したときに上昇するものであり、
前記制御部は、前記第2値が前記閾値より大きいと1回検知される場合、前記枯渇又は前記不足の発生を判断するよう構成される、
請求項18に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。 - 前記第1値は、前記負荷の温度が上昇したときに低下するものであり、
前記制御部は、前記第2値が前記閾値より小さいと1回検知される場合、前記枯渇又は前記不足の発生を判断するよう構成される、
請求項18に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置。 - 請求項14から21のいずれか1項に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置と、
外管と、
前記外管内に配置される内管と、
前記外管と前記内管の間に配置又は形成される前記貯留部と、
前記内管内に配置される前記負荷と、
前記貯留部が供給する前記エアロゾル源を前記負荷が加熱可能な位置で保持する保持部と
を含むエアロゾル吸引器。 - エアロゾル吸引器用の制御装置の動作方法であって、前記エアロゾル吸引器は、
給電による発熱で、貯留部に貯留される又はエアロゾル基材に保持されるエアロゾル源を霧化する負荷の、給電中又はエアロゾル生成中の温度が、吸引があるときにより小さくなるように構成され、前記制御装置は、
前記負荷の温度に関連する第1値を取得するためのセンサと、
制御部と
を含み、
前記方法は、前記制御部が、
前記第1値に基づく第2値と、閾値との比較に基づき、前記貯留部又は前記エアロゾル基材における前記エアロゾル源の枯渇又は不足を判断するステップ
を含み、
前記第1値が前記負荷の温度が上昇したときに上昇するものである場合には、前記閾値は、前記貯留部又は前記エアロゾル基材における前記エアロゾル源の残量が十分及び前記負荷においてエアロゾル生成中であるという第1条件が満たされ、且つ、前記吸引がないときの前記第2値以上であり、
前記第1値が前記負荷の温度が上昇したときに低下するものである場合には、前記閾値は、前記第1条件が満たされ且つ前記吸引がないときの前記第2値以下である、
方法。 - 前記第2値は、
前記第1値と、
前記負荷へ給電された電力量により前記第1値が変化した量と、給電された前記電力量との比の値と、
時間の経過により前記第1値が変化した量と、経過した前記時間の長さとの比の値と
のいずれか1つである、
請求項1から11及び14から21のうちの何れか一項に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置、又は、請求項12又は22に記載のエアロゾル吸引器。 - 前記第2値は、
前記第1値と、
前記負荷へ給電された電力量により前記第1値が変化した量と、給電された前記電力量との比の値と、
時間の経過により前記第1値が変化した量と、経過した前記時間の長さとの比の値と
のいずれか1つである、
請求項13又は23に記載のエアロゾル吸引器用の制御装置の動作方法。 - プロセッサにより実行されると、前記プロセッサに、請求項13、23又は25に記載の方法を実行させるプログラム。
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