JP2020104885A - 真空二重殻タンク及びそのパーライト補充方法 - Google Patents

真空二重殻タンク及びそのパーライト補充方法 Download PDF

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Abstract

【課題】真空二重殻タンクにおいて、内槽と外槽との槽間空間の真空度の低下を抑えつつ、槽間空間の空隙部分にパーライトを補充する技術を提供する。【解決手段】液体を密閉した状態で貯蔵する内槽と、内槽を所定間隔を隔てて覆う外槽と、内槽と外槽との槽間空間に充填された粒状のパーライトとを有し、槽間空間が真空である真空二重殻タンクにおいて、槽間空間を強制排気しながら、槽間空間においてパーライトの沈降により生じた空隙部分と、補充用パーライトが封入され且つ槽間空間よりも高圧のパーライト補充容器内とを連通させることにより、槽間空間へ補充用パーライトを供給する。【選択図】図1

Description

本発明は、外槽と内槽とを備える真空二重殻タンク及びそのパーライト補充方法に関する。
従来から、低温液体を貯蔵するタンクとして、二重殻タンクが知られている。二重殻タンクは、一般的に、低温液体を実質的に収容する内槽と、この内槽を所定の間隔を隔てて外側から覆う外槽と、内槽と外槽との槽間空間に形成された断熱層とを備える。断熱層は、例えば、槽間空間に圧密状態で充填された粒状のパーライトで形成される。
二重殻タンクの建造時に、内槽と外槽とが完成してから、内槽が空の状態で内槽と外槽との槽間空間を埋めるように粒状のパーライトが充填される。そのため、内槽に低温液体が供給されて内槽が収縮変形すると、内槽と外槽との間隔が広がって、槽間空間に充填されているパーライトが沈降する。パーライトが沈降すると、タンク頂部の槽間空間にパーライトの存在しない空隙が生じ、タンク頂部の断熱層の厚みが低減し、タンク頂部の断熱性が低下する。断熱性の低下により、内槽の冷熱が外槽に伝わって外槽に霜が付き、外槽の腐食を招くおそれがある。また、断熱性の低下により内槽への入熱量が増加すると、低温液体のボイルオフガス量が増加し、内槽の圧力が過剰となるおそれがある。そこで、パーライトが沈降してタンク頂部の槽間空間にパーライトの存在しない空隙が生じると、そこにパーライトが補充される。特許文献1〜3では、二重殻タンクにおいてパーライトを補充する技術が提案されている。
特許文献1の低温タンクは、外槽を貫通して設けられたパーライト粒充填用ノズルと、このノズルに取り付けられた環状パイプと、タンクの外部からパーライト粒をパーライト粒充填用ノズルへ圧送するパーライト輸送装置とを備える。環状パイプには、内槽と外槽との間にパーライト粒を噴出させる下向きのスリットが設けられている。
特許文献2の低温タンクは、タンク頂部に設けられた屋根ノズルの近傍において、内槽と外槽との間にパーライトを圧縮窒素と共に吹き込むパーライト粒吹込管と、内槽と外槽との間から強制排気する排気管とを備える。パーライト粒吹込管にはパーライト圧送用エジェクタが設けられている。排気管には排気用エジェクタが設けられている。
特許文献3の低温タンクでは、内槽の側壁部と外槽の側壁部との間に通じるパーライト供給管に、ボール弁を介して、パーライト充填装置が取り付けられる。パーライト供給管の開口部にボール弁及びパーライト供給管を接続する作業は、不活性ガスが供給されたシールボックス内で行われる。
実開平6−16295号公報 特開平8−121697号公報 特開2011−106501号公報
二重殻タンクの中には、内槽と外槽との槽間空間に真空層を設けることで、外部からの入熱を抑制したものがある。このような二重殻タンクを、以下、「真空二重殻タンク」と称する。真空二重殻タンクは、例えば、液化水素等の極低温液体の貯蔵に用いられる。
真空二重殻タンクの内槽と外槽との槽間空間は、タンク建造時に長い時間をかけて真空になるまで強制排気される。槽間空間が一旦真空破壊されると、槽間空間を再び真空に戻すには長い時間を要する。そのため、パーライトを補充する間も、真空二重殻タンクの槽間空間の真空度の低下を抑えることが望ましい。なお、特許文献1〜3の低温タンクでは、内槽と外槽との槽間空間は真空ではなく、このような課題については検討されていない。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、真空二重殻タンクにおいて、内槽と外槽との槽間空間の真空度の低下を抑えつつ、槽間空間の空隙部分にパーライトを補充する技術を提供することにある。
本発明の一態様に係る真空二重殻タンクのパーライト補充方法は、液体を密閉した状態で貯蔵する内槽と、前記内槽を所定間隔を隔てて覆う外槽と、前記内槽と前記外槽との槽間空間に充填された粒状のパーライトとを有し、前記槽間空間が真空である真空二重殻タンクのパーライト補充方法であって、
前記槽間空間を強制排気しながら、前記槽間空間において前記パーライトの沈降により生じた空隙部分と、補充用パーライトが封入され且つ前記槽間空間よりも高圧のパーライト補充容器内とを連通させることにより、前記槽間空間へ前記補充用パーライトを供給するものである。
また、本発明の一態様に係る真空二重殻タンクは、
液体を密閉した状態で貯蔵する貯蔵部が内部に形成された内槽と、
前記内槽を所定間隔を隔てて覆う外槽と、
前記内槽と前記外槽との間に形成された真空の槽間空間に充填された粒状のパーライトと、
前記槽間空間と接続されて当該槽間空間を強制排気する真空ポンプと、
補充用パーライトが封入され且つ内部圧力が前記槽間空間よりも高いパーライト補充容器と、
前記外槽の頂部を貫いて前記槽間空間と前記パーライト補充容器内とを接続するパーライト供給管と、
前記パーライト供給管に設けられて前記槽間空間と前記パーライト補充容器内との遮断と接続とを切り替える補充弁とを備え、
前記真空ポンプで前記槽間空間を強制排気しながら、前記槽間空間と前記パーライト補充容器内とが接続されるように前記補充弁を切り替えることにより、前記槽間空間へ前記補充用パーライトを供給するものである。
上記真空二重殻タンク及びそのパーライト補充方法では、内槽と外槽の槽間空間の空隙部分とパーライト補充容器内とが連通すると、槽間空間とパーライト補充容器内との差圧によってパーライト補充容器内の補充用パーライトが槽間空間へ流れ込む。この間、内槽と外槽との槽間空間は強制排気されており、且つ、パーライト補充容器は容積が限られているので、槽間空間の真空度の低下を抑えることができる。よって、上記真空二重殻タンク及びそのパーライト補充方法によれば、内槽と外槽との槽間空間の真空度の低下を抑制しつつ、槽間空間の空隙部分にパーライトを補充することができる。
上記真空二重殻タンク及びそのパーライト補充方法において、前記パーライト補充容器に前記補充用パーライトがヘリウムガスと共に封入されていてよい。
真空二重殻タンクは主に液化水素等の極低温液体の貯蔵に利用されるが、ヘリウムガスは、内槽に極低温液体が貯蔵されている状態においても液化しないので好適である。
また、上記真空二重殻タンクにおいて、前記パーライト補充容器が、前記外槽の赤道よりも上方に設けられていてよい。
これにより、パーライト補充容器を外槽の側方へ配置する場合と比較して、パーライト供給管を短くすることができ、パーライト補充容器からの補充用パーライトの速やかな排出を促進できる。
また、上記真空二重殻タンクにおいて、前記パーライト補充容器が、前記パーライト供給管と継手によって脱着可能に接続されていてよい。
これにより、パーライト補充容器を交換可能なカセット式とすることができる。
また、上記真空二重殻タンクのパーライト補充方法において、前記パーライト補充容器内が前記槽間空間に比べて低圧であってよい。
同様に、上記真空二重殻タンクにおいて、前記真空ポンプが前記パーライト補充容器と接続されており、当該真空ポンプによって前記パーライト補充容器内が前記槽間空間よりも高圧且つ大気圧より低圧となるように強制排気されていてよい。
この場合、上記真空二重殻タンクが、前記槽間空間と前記真空ポンプとを接続する第1排気路と、前記第1排気路に設けられた第1排気弁と、前記パーライト補充容器と前記真空ポンプとを接続する第2排気路と、前記第2排気路に設けられた第2排気弁と、前記補充弁及び前記第1排気弁を閉止し、前記第2排気弁を開放して、前記真空ポンプを稼働することにより前記パーライト補充容器を強制排気したのち、前記第2排気弁を閉止し、前記補充弁及び前記第1排気弁を開放して前記槽間空間へ前記補充用パーライトを供給するように、前記補充弁、前記第1排気弁、前記第2排気弁、及び前記真空ポンプの動作を制御する制御装置とを、更に備えていてよい。
本発明によれば、真空二重殻タンクにおいて、内槽と外槽との槽間空間の真空度の低下を抑えつつ、槽間空間の空隙部分にパーライトを補充する技術を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る真空二重殻タンクの全体的な構成を示す断面図である。 図2は、第1実施形態の変形例1に係る真空二重殻タンクの全体的な構成を示す断面図である。 図3は、本発明の第2実施形態に係る真空二重殻タンクの全体的な構成を示す断面図である。 図4は、パーライト自動補充処理の流れを示すフローチャートである。
〔第1実施形態〕
次に、図面を参照して本発明の第1実施形態を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る真空二重殻タンク1Aの全体的な構成を示す断面図である。
図1に示す真空二重殻タンク1Aは、液体水素、液体窒素、液化天然ガス等の低温液体7を貯蔵するタンクである。真空二重殻タンク1Aは、図示されない支柱によって支持された状態で船体、車両、又は地上等に設置される。
真空二重殻タンク1Aは、内槽2と、内槽2を覆う外槽3と、内槽2と外槽3との槽間空間40に充填された粒状のパーライト4と、槽間空間40と接続された真空ポンプ6とを備える。
内槽2は、中空球殻形状を呈し、例えば、多数のSUS製パネルが溶接されて成る。内槽2の内部には、低温液体7を密閉した状態で貯蔵する貯蔵部21が形成されている。内槽2は、タンク建造時の常温と低温液体7収容時の低温との温度差による収縮変形及び変形回復を許容し得る。
外槽3は、内槽2よりも一回り大きい中空球殻形状を呈し、例えば、多数の鋼板が溶接されて成る。外槽3の直径は、内槽2の直径よりも大きい。空の内槽2と外槽3とが同心状に配置され、外槽3は内槽2を所定間隔(例えば、1〜2m程度)を隔てて覆っている。内槽2は、内槽2の外壁と外槽3の内壁との間を接続する図示されないロッド等によって、外槽3に支持されている。
パーライト4は、内槽2の外壁及び外槽3の内壁によって囲まれた槽間空間40に圧密状態で充填されている。このパーライト4によって、内槽2と外槽3との間に断熱層が形成されている。なお、パーライト4に代えて、公知の粒状断熱材が採用されてもよい。
上記構成の真空二重殻タンク1Aでは、建造時に、内槽2及び外槽3が完成した後、内槽2が空の状態で槽間空間40にパーライト4を充填し、更に、槽間空間40が所定の真空度となるまで真空ポンプ6を稼働する。槽間空間40の真空度は、一例として、0.1〜1Paである。内槽2に低温液体7が供給される際には、真空ポンプ6は停止している。内槽2に低温液体7が供給されると、この低温液体7の冷熱によって内槽2が収縮変形し、内槽2と外槽3との間隙が広がってパーライト4が沈降する。その結果、真空二重殻タンク1Aの頂部の槽間空間40にパーライト4が存在しない空隙が生じる。このような空隙は、経年変化によりパーライト4の圧密度が高まることによっても生じる。このように、槽間空間40にパーライト4が存在しない空隙が生じると、その空隙部分にパーライト4が補充される。
槽間空間40に補充されるパーライト4(補充用パーライト)は、パーライト補充容器81に封入されている。パーライト補充容器81には、補充用パーライトがヘリウムガス(又はその他の不活性ガス)と共に封入されている。更に、パーライト補充容器81の内部圧力は、槽間空間40の圧力よりも高い圧力となっている。
外槽3の頂部には、パーライト供給管82が設けられている。パーライト供給管82は、外槽3を貫いており、パーライト供給管82の一方の端部は槽間空間40内に開口している。また、パーライト供給管82の他方の端部は、真空配管継手83を介してパーライト補充容器81と接続される。
パーライト供給管82には、補充弁84が設けられている。補充弁84は、真空弁であって、槽間空間40とパーライト補充容器81内との異なる圧力空間の遮断と接続とを切り替えるものである。
以上に説明した通り、本実施形態に係る真空二重殻タンク1Aは、低温液体7を密閉した状態で貯蔵する貯蔵部21が内部に形成された内槽2と、内槽2を所定間隔を隔てて覆う外槽3と、内槽2と外槽3との間に形成された真空の槽間空間40に充填された粒状のパーライト4と、槽間空間40と接続されて当該槽間空間40を強制排気する真空ポンプ6とを備える。更に、真空二重殻タンク1Aは、補充用パーライトが封入され且つ内部圧力が槽間空間40よりも高いパーライト補充容器81と、外槽3の頂部を貫いて槽間空間40とパーライト補充容器81内とを接続するパーライト供給管82と、パーライト供給管82に設けられて槽間空間40とパーライト補充容器81内との遮断と接続とを切り替える補充弁84とを備える。
上記構成の真空二重殻タンク1Aにおいて、槽間空間40においてパーライト4の沈降により空隙が生じた際には、その空隙部分にパーライト4が補充される。その際のパーライト補充方法は、槽間空間40を強制排気しながら、槽間空間40においてパーライト4の沈降により生じた空隙部分と、補充用パーライトが封入され且つ槽間空間40よりも高圧のパーライト補充容器81内とを連通させることにより、槽間空間40へ補充用パーライトを供給するものである。
より詳細には、真空ポンプ6で槽間空間40を強制排気しながら、槽間空間40とパーライト補充容器81内とが接続されるように補充弁84を切り替えることにより、槽間空間40へ補充用パーライトを供給する。このような真空ポンプ6及び補充弁84の動作は、作業者の手動により操作されてよい。或いは、真空二重殻タンク1Aが真空ポンプ6及び補充弁84の動作を制御する制御装置80を備え、制御装置80が真空ポンプ6及び補充弁84が上記動作を行うようにそれらを制御してもよい。
上記真空二重殻タンク1Aでは、内槽2と外槽3の槽間空間40の空隙部分とパーライト補充容器81内とが連通すると、槽間空間40とパーライト補充容器81内との差圧によってパーライト補充容器81内の補充用パーライトが槽間空間40へ流れ込む。この間、内槽2と外槽3との槽間空間40は強制排気されており、且つ、パーライト補充容器81は容積が限られているので、槽間空間40の真空度の低下を抑えることができる。よって、上記真空二重殻タンク1A及びそのパーライト補充方法によれば、内槽2と外槽3との槽間空間40の真空度の低下を抑制しつつ、槽間空間40にパーライト4を補充することができる。
また、本実施形態に係る真空二重殻タンク1A及びそのパーライト補充方法では、パーライト補充容器81に補充用パーライトがヘリウムガスと共に封入されている。
真空二重殻タンク1Aは主に液化水素等の極低温液体の貯蔵に利用されるが、ヘリウムガスは、内槽2に極低温液体が貯蔵されている状態においても液化しないので好適である。
また、本実施形態に係る真空二重殻タンク1Aでは、パーライト補充容器81が、外槽3の赤道よりも上方に設けられている。
これにより、パーライト補充容器81を外槽3の側方へ配置する場合と比較して、パーライト供給管82を短くすることができ、パーライト補充容器81からの補充用パーライトの速やかな排出を促進できる。但し、パーライト補充容器81の位置は、外槽3の赤道よりも上方に限定されず、外槽3の側方に設けられていてもよい。
また、上本実施形態に係る真空二重殻タンク1Aでは、パーライト補充容器81が、パーライト供給管82と真空配管継手83によって脱着可能に接続されている。
これにより、空となったパーライト補充容器81をパーライト供給管82から取り外して、補充用パーライトが封入された別のパーライト補充容器81をパーライト供給管82と接続することができる。つまり、パーライト補充容器81を交換可能なカセット式とすることができる。但し、図2に示すように、パーライト補充容器81が外槽3の上部に固定される場合には、真空配管継手83が省略されてもよい。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態を説明する。図3は、本発明の第2実施形態に係る真空二重殻タンク1Bの全体的な構成を示す断面図である。図3に示す真空二重殻タンク1Bは、内槽2と外槽3との槽間空間40の空隙部分に補充用パーライトを供給するための構成のみが第1実施形態に係る真空二重殻タンク1Aと相違する。そこで、以下では、槽間空間40の空隙部分に補充用パーライトを供給するための構成について詳細に説明し、前述の第1実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
パーライト補充容器81の上方にはパーライトホッパ91が設けられている。パーライトホッパ91に収容された補充用パーライトが、投入管92を通じてパーライト補充容器81へ投入される。投入管92には投入弁93が設けられている。この投入弁93により、パーライトホッパ91とパーライト補充容器81との遮断と接続とを切り換えることができる。
真空ポンプ6は、外槽3の頂部と主排気管98を介して接続されている。主排気管98によって、槽間空間40と真空ポンプ6とを接続する第1排気路98aが形成される。真空ポンプ6は、槽間空間40の頂部から槽間空間40内を強制排気することができる。主排気管98には、第1排気弁97及びパーライト捕集器90が設けられている。第1排気弁97は、真空弁であって、槽間空間40と真空ポンプ6との遮断と接続とを切り替えることができる。パーライト捕集器90は、槽間空間40からの排気に同伴して主排気管98へ流入したパーライトを捕集する。
真空ポンプ6は、また、主排気管98及び排気支管88を介してパーライト補充容器81と接続されている。より詳細には、パーライト補充容器81と、主排気管98の第1排気弁97の下流側且つパーライト捕集器90の上流側とが、排気支管88によって接続されている。この排気支管88及び主排気管98の一部分によって、パーライト補充容器81と真空ポンプ6とを接続する第2排気路88aが形成される。排気支管88には、第2排気弁89が設けられている。この第2排気弁89は、真空弁であって、パーライト補充容器81内と真空ポンプ6との遮断と接続とを切り替えることができる。なお、真空ポンプ6は、パーライト補充容器81と同様に、主排気管98と接続された図示されない排気支管を介してパーライトホッパ91と接続されていてもよい。
外槽3には、槽間空間40に充填されたパーライト4の堆積レベルを測定するレベル計94が設けられている。また、パーライト補充容器81には、パーライト補充容器81内の圧力を検出する圧力計95が設けられている。また、外槽3には、槽間空間40の圧力を検出する圧力計96が設けられている。レベル計94、圧力計95、及び圧力計96は、制御装置80と通信可能に接続されている。制御装置80は、レベル計94、圧力計95、及び圧力計96の検出値に基づいて、補充弁84、投入弁93、第1排気弁97、第2排気弁89、及び真空ポンプ6の動作を制御する。
制御装置80は、いわゆるコンピュータであって、CPU等の演算処理部、ROM、RAM等の記憶部を有している(いずれも図示せず)。記憶部には、演算処理部が実行するプログラム、各種固定データ等が記憶されている。演算処理部は、外部装置とのデータ送受信を行う。制御装置80では、記憶部に記憶されたプログラム等のソフトウェアを演算処理部が読み出して実行することにより、槽間空間40の空隙部分にパーライト4を補充するためのパーライト自動補充処理が行われる。
ここで、図4を用いて、制御装置80によるパーライト自動補充処理の流れを説明する。制御装置80は、レベル計94の測定値を監視しており、レベル計94の測定値(即ち、槽間空間40のパーライト4のレベル)が所定の下閾値を下回ると(ステップS1でYES)、槽間空間40の空隙部分にパーライト4を補充するための処理を開始する。
制御装置80は、先ず、補充弁84、第1排気弁97を閉止し、第2排気弁89を開放した状態で、真空ポンプ6を稼働させる(ステップS2)。これにより、パーライト補充容器81内が強制排気される。制御装置80は、圧力計95で検出された圧力(即ち、パーライト補充容器81の内部圧力)が大気圧よりも低い所定圧力以下となると(ステップS3でYES)、投入弁93を所定時間開放させる(ステップS4)。これにより、パーライトホッパ91からパーライト補充容器81へ所定量の補充用パーライトが投入される。
次に、制御装置80は、投入弁93を閉止する(ステップS5)。制御装置80は、圧力計95で検出された圧力(即ち、パーライト補充容器81の内部圧力)が槽間空間40の圧力よりも高く且つ大気圧よりも低い所定圧力となると(ステップS6でYES)、第2排気弁89を閉止して第1排気弁97を開放する(ステップS7)。
続いて、制御装置80は、補充弁84を開放する(ステップS8)。これにより、パーライト補充容器81の補充用パーライトが槽間空間40の空隙部分に供給される。制御装置80は、パーライト補充容器81の補充用パーライトが全て槽間空間40へ供給された後、即ち、パーライト補充容器81が空となった後で、レベル計94の測定値が所定の上閾値に至らない場合(ステップS9でNO)は、ステップS4に戻って処理を繰り返す。一方、制御装置80は、レベル計94の測定値が所定の上閾値にとなると(ステップS9でYES)、補充弁84を閉止する(ステップS10)。
最後に、制御装置80は、圧力計96で検出された槽間空間40の圧力が所定の設定圧力となると(ステップS11でYES)、真空ポンプ6を停止し、第1排気弁97を閉止する(ステップS12)。以上のパーライト自動補充処理により、自動的に槽間空間40へパーライト4が補充される。
以上に説明した通り、本実施形態に係る真空二重殻タンク1Bは、低温液体7を密閉した状態で貯蔵する貯蔵部21が内部に形成された内槽2と、内槽2を所定間隔を隔てて覆う外槽3と、内槽2と外槽3との間に形成された真空の槽間空間40に充填された粒状のパーライト4と、槽間空間40と接続されて当該槽間空間40を強制排気する真空ポンプ6と、補充用パーライトが封入され且つ内部圧力が槽間空間40よりも高いパーライト補充容器81と、外槽3の頂部を貫いて槽間空間40とパーライト補充容器81内とを接続するパーライト供給管82と、パーライト供給管82に設けられて槽間空間40とパーライト補充容器81内との遮断と接続とを切り替える補充弁84とを備える。
上記真空二重殻タンク1Bにおいて、真空ポンプ6がパーライト補充容器81と接続されており、当該真空ポンプ6によってパーライト補充容器81内が槽間空間40よりも高圧且つ大気圧より低圧となるように強制排気される。これにより、パーライト補充容器81内は、槽間空間40に比べて低圧となる。
そして、真空ポンプ6で槽間空間40を強制排気しながら、槽間空間40とパーライト補充容器81とが接続されるように補充弁84を切り替えることにより、槽間空間40に補充用パーライトが供給される。
更に、パーライト補充容器81を排気するためのポンプと槽間空間40を排気するための真空ポンプ6とを共用しているので、真空二重殻タンク1Bの構成要素数を削減することができる。
また、本実施形態に係る真空二重殻タンク1Bは、槽間空間40と真空ポンプ6とを接続する第1排気路98aと、第1排気路98aに設けられた第1排気弁97と、パーライト補充容器81と真空ポンプ6とを接続する第2排気路88aと、第2排気路88aに設けられた第2排気弁89と、制御装置80とを更に備える。そして、制御装置80は、補充弁84及び第1排気弁97を閉止し、第2排気弁89を開放して、真空ポンプ6を稼働することによりパーライト補充容器81を強制排気したのち、第2排気弁89を閉止し、補充弁84及び第1排気弁97を開放して槽間空間40へ補充用パーライトを供給するように、補充弁84、第1排気弁97、第2排気弁89、及び真空ポンプ6の動作を制御する。
これにより、真空二重殻タンク1Bの槽間空間40へ、補充用パーライトを自動的に供給することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明の思想を逸脱しない範囲で、上記実施形態の具体的な構造及び/又は機能の詳細を変更したものも本発明に含まれ得る。
1A,1B :真空二重殻タンク
2 :内槽
3 :外槽
4 :パーライト
6 :真空ポンプ
7 :低温液体
21 :貯蔵部
40 :槽間空間
80 :制御装置
81 :パーライト補充容器
82 :パーライト供給管
83 :真空配管継手
84 :補充弁
88 :排気支管
88a :第2排気路
89 :排気弁
90 :パーライト捕集器
91 :パーライトホッパ
92 :投入管
93 :投入弁
94 :レベル計
95,96 :圧力計
97 :排気弁
98 :主排気管
98a :第1排気路

Claims (9)

  1. 液体を密閉した状態で貯蔵する内槽と、前記内槽を所定間隔を隔てて覆う外槽と、前記内槽と前記外槽との槽間空間に充填された粒状のパーライトとを有し、前記槽間空間が真空である真空二重殻タンクのパーライト補充方法であって、
    前記槽間空間を強制排気しながら、前記槽間空間と、補充用パーライトが封入され且つ前記槽間空間よりも高圧のパーライト補充容器内とを連通させることにより、前記槽間空間へ前記補充用パーライトを供給する、
    真空二重殻タンクのパーライト補充方法。
  2. 前記パーライト補充容器に、前記補充用パーライトがヘリウムガスと共に封入されている、
    請求項1に記載の真空二重殻タンクのパーライト補充方法。
  3. 前記パーライト補充容器内が前記槽間空間に比べて低圧である、
    請求項1に記載の真空二重殻タンクのパーライト補充方法。
  4. 液体を密閉した状態で貯蔵する貯蔵部が内部に形成された内槽と、
    前記内槽を所定間隔を隔てて覆う外槽と、
    前記内槽と前記外槽との間に形成された真空の槽間空間に充填された粒状のパーライトと、
    前記槽間空間と接続されて当該槽間空間を強制排気する真空ポンプと、
    補充用パーライトが封入され且つ内部圧力が前記槽間空間よりも高いパーライト補充容器と、
    前記外槽の頂部を貫いて前記槽間空間と前記パーライト補充容器内とを接続するパーライト供給管と、
    前記パーライト供給管に設けられて前記槽間空間と前記パーライト補充容器内との遮断と接続とを切り替える補充弁とを備え、
    前記真空ポンプで前記槽間空間を強制排気しながら、前記槽間空間と前記パーライト補充容器内とが接続されるように前記補充弁を切り替えることにより、前記槽間空間へ前記補充用パーライトを供給する、
    真空二重殻タンク。
  5. 前記パーライト補充容器に、前記補充用パーライトがヘリウムガスと共に封入されている、
    請求項4に記載の真空二重殻タンク。
  6. 前記パーライト補充容器が、前記外槽の赤道よりも上方に設けられている、
    請求項4又は5に記載の真空二重殻タンク。
  7. 前記パーライト補充容器が、前記パーライト供給管と継手によって脱着可能に接続されている、
    請求項4〜6のいずれか一項に記載の真空二重殻タンク。
  8. 前記真空ポンプが前記パーライト補充容器と接続されており、当該真空ポンプによって前記パーライト補充容器内が前記槽間空間よりも高圧且つ大気圧より低圧となるように強制排気される、
    請求項4に記載の真空二重殻タンク。
  9. 前記槽間空間と前記真空ポンプとを接続する第1排気路と、
    前記第1排気路に設けられた第1排気弁と、
    前記パーライト補充容器と前記真空ポンプとを接続する第2排気路と、
    前記第2排気路に設けられた第2排気弁と、
    前記補充弁及び前記第1排気弁を閉止し、前記第2排気弁を開放して、前記真空ポンプを稼働することにより前記パーライト補充容器を強制排気したのち、前記第2排気弁を閉止し、前記補充弁及び前記第1排気弁を開放して前記槽間空間へ前記補充用パーライトを供給するように、前記補充弁、前記第1排気弁、前記第2排気弁、及び前記真空ポンプの動作を制御する制御装置とを、更に備える、
    請求項8に記載の真空二重殻タンク。
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