JP2020108977A - 車軸ケースの固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業車両のフレームに車軸ケースを容易に組み付けることができる、車軸ケースの固定構造を提供する。【解決手段】メインフレーム2に設けられる受け部11は、左右方向に延びる第1凹部18に対して後上側および後下側に第1締結部13,14を有している。また、車軸ケース6にメインフレーム2と反対側から被されるホルダ21は、左右方向に延びる第2凹部28に対して後上側および後下側に第2締結部23,24を有している。第1締結部13に形成された第1平面16と第2締結部23に形成された第2平面26とは、それらの間に隙間Gを空けて対向している。一方、第1締結部14に形成された第1平面17と第2締結部24に形成された第2平面27とは、当接しており、それらの間に隙間が生じない。【選択図】図3

Description

本発明は、作業車両の車軸が挿通される車軸ケースを固定する構造に関する。
たとえば、コンバインでは、不整地走破能力が必要とされるため、左右一対の走行装置にクローラが採用されている。クローラの駆動輪となる駆動スプロケットには、車軸が接続されている。そして、駆動源からの動力は、動力伝達機構を介して、左右の車軸に伝達され、左右のクローラの駆動スプロケットがそれぞれ車軸と一体に回転する。
左右の車軸は、それぞれ筒状の車軸ケースに挿通されている。左右の車軸ケースの軸線方向内側の端部は、たとえば、動力伝達機構を収容する本体ケースに接続されている。車軸の軸線方向内側の端部は、本体ケース内において、車軸ケースから突出し、動力伝達機構に含まれるギヤに相対回転不能に接続されている。車軸の軸線方向外側の端部は、車軸ケースから突出して、駆動スプロケットに相対回転不能に接続されている。本体ケースは、コンバインの骨格であるメインフレームに固定されている。また、車軸ケースの軸線方向外側の端部は、メインフレームに固定されている。これにより、本体ケースに左右の車軸ケースを接続して構成される構造物は、3箇所でメインフレームに固定される。
図5は、従来の車軸ケース51の固定構造を示す左側面図である。図5には、左側の車軸ケース51をメインフレーム52に固定する構造が示されているが、右側の車軸ケース51についても、左側の車軸ケース51と同様の構造によりメインフレーム52に固定される。
メインフレーム52には、車軸ケース51を受ける受け部53が設けられている。受け部53は、板金からなり、車軸ケース51の外径に対応した曲率で後下側に膨出するように略半円弧状に湾曲した半円弧部54と、半円弧部54の上端および下端からそれぞれ後上側および前下側に延出した平板状の第1締結部55,56とを一体に備えている。第1締結部55,56の前上側を向いた表面は、同一平面上に位置している。
受け部53に対する車軸ケース51の固定に、ホルダ61が用いられる。ホルダ61は、第1締結部55,56の表面に対して受け部53を反転させたような構成を有している。すなわち、ホルダ57は、車軸ケース51の外径に対応した曲率で前上側に膨出するように略半円弧状に湾曲した半円弧部62と、半円弧部62から後上側および前下側にそれぞれ延出した第2締結部63,64とを一体に備えている。第2締結部63,64の後下側を向いた面は、同一平面上に位置している。
車軸ケース51が受け部53の半円弧部54に嵌められた後、ホルダ61の半円弧部62が車軸ケース51に受け部53と反対側から被される。この状態で、ホルダ61の第2締結部63,64にそれぞれ2本のボルト65が挿通され、各ボルト65の先端部が受け部53の第1締結部55,56にねじ込まれることにより、車軸ケース51が受け部53とホルダ61との間で挟持される。各ボルトの頭部とホルダ61の第2締結部63,64との間には、圧縮コイルばね66が配置されており、ホルダ61は、各圧縮コイルばね66の弾性力により受け部53に向けて付勢される。受け部53の第1締結部55,56とホルダ61の第2締結部63,64との隙間が均一になるように、各ボルト65の締め具合を調節することにより、ホルダ61から車軸ケース51に第1締結部55,56の表面と直交する方向の力を付与することができ、受け部53とホルダ61との間で車軸ケース51を安定して保持することができる。
特開2009−78699号公報
しかしながら、受け部53の第1締結部55,56とホルダ61の第2締結部63,64との隙間が均一になるように、各ボルト65の締め具合を調節するには、作業者がその隙間を目視で確認しながら各ボルト65を締めたり緩めたりしなければならず、それらを組み付ける作業に手間がかかる。
本発明の目的は、作業車両のフレームに車軸ケースを組み付ける作業を容易化できる、車軸ケースの固定構造を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る車軸ケースの固定構造は、作業車両の車軸が挿通される車軸ケースを作業車両のフレームに固定する構造であって、フレームには、車軸ケースを受け入れる第1凹部が車軸の軸線方向に延び、第1凹部に対して車軸の軸径方向の両側に第1締結部を有する受け部が設けられ、車軸ケースには、車軸ケースを受け入れる第2凹部が車軸の軸線方向に延び、第2凹部に対して軸径方向の両側に第2締結部を有するホルダが受け部と反対側から被され、第1締結部と第2締結部とが締結具で締結され、軸径方向の一方側の第1締結部および第2締結部には、それぞれ第1平面および第2平面が形成され、第1平面と第2平面とは、軸線方向および軸径方向に延び、それらの間に隙間を空けて互いに対向し、軸径方向の他方側の第1締結部と第2締結部との間には、当該間に隙間が生じないように隙間埋め部が設けられている。
この構成によれば、フレームに設けられる受け部は、車軸の軸線方向に延びる第1凹部に対して車軸の軸径方向の両側に第1締結部を有している。また、車軸ケースにフレームと反対側から被されるホルダは、軸線方向に延びる第2凹部に対して軸径方向の両側に第2締結部を有している。軸径方向の一方側の第1締結部および第2締結部にそれぞれ形成された第1平面および第2平面は、どちらも軸線方向および軸径方向に延び、それらの間に隙間を空けて対向している。一方、軸径方向の他方側の第1締結部と第2締結部との間には、隙間埋め部が設けられて、それらの間に隙間が生じない。
これにより、受け部に対してホルダが位置決めされるので、軸径方向の両側で第1締結部と第2締結部との隙間が均一になるように調節する必要がない。そのため、車軸ケースを受け部とホルダとで挟んでフレームに組み付ける作業を容易化することができる。
隙間埋め部は、ホルダと一体に形成されていてもよいし、受け部と一体に形成されていてもよい。
締結具は、ボルトであり、第2締結部を貫通して、第1締結部にねじ込まれ、ボルトの頭部と第2締結部との間に、圧縮コイルばねが介装されてもよい。圧縮コイルばねの弾性力によりホルダが受け部に向けて付勢されるので、車軸ケースを受け部とホルダとの間で適切な荷重で挟持することができる。
本発明によれば、作業車両のフレームに車軸ケースを組み付ける作業を容易化でき、その組付け作業に要する手間を軽減することができる。
本発明の一実施形態に係るコンバインのメインフレームを示す斜視図である。 ホルダの斜視図である。 受け部およびホルダの左側面図である。 本発明の他の実施形態に係る受け部およびホルダの左側面図である。 従来の車軸ケースの固定構造を示す左側面図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<フレーム>
図1は、本発明の一実施形態に係るコンバイン1のメインフレーム2を示す斜視図である。
コンバイン1は、圃場を走行しながら穀稈の刈り取りおよび穀稈からの脱穀を行う作業車両である。コンバイン1は、鋼材を組み合わせた構造物であるメインフレーム2を備えており、このメインフレーム2に、運転台や穀粒タンクなどが支持される。
また、コンバイン1は、圃場などの不整地を走破する能力を有する走行装置として、左右一対のクローラを採用している。左側および右側のクローラには、それぞれ駆動スプロケットが駆動輪として備えられており、各駆動スプロケットには、それぞれ車軸5(図3参照)が相対回転不能に接続されている。各車軸5には、エンジンの動力が動力伝達機構3を介して伝達される。動力伝達機構3は、たとえば、HST(Hydro Static Transmission:静油圧式無段変速機)やギヤ機構を含む構成であり、本体ケース4に収容されている。本体ケース4から左右両側に略円筒状の車軸ケース6(図3参照)が延び、左側および右側の車軸5は、それぞれ車軸ケース6に挿通されて回転可能に保持されている。
<受け部>
メインフレーム2の前端部には、左右方向に間隔を空けて、2個の受け部11が設けられている。受け部11は、板金からなり、車軸ケース6の外径に対応した曲率で後下側に膨出するように略半円弧状に湾曲した半円弧部12と、半円弧部12から後上側および後下側にそれぞれ延出した平板状の第1締結部13,14とを一体に備えている。第1締結部13,14には、それぞれ2個のボルト穴15が半円弧部12の中心線方向に間隔を空けて形成されている。また、第1締結部13,14は、それぞれ前上側を向いた第1平面16,17を有している。第1平面16,17は、同一平面上に位置している。
<ホルダ>
図2は、ホルダ21の斜視図である。図3は、受け部11およびホルダ21の左側面図である。
受け部11の半円弧部12は、車軸ケース6を受け入れる第1凹部18を提供する。左側および右側の車軸ケース6は、それぞれ左側および右側の受け部11と受け部11と対をなすホルダ21とに挟持されて、メインフレーム2に対して固定的に組み付けられる。
ホルダ21は、車軸ケース6の外径に対応した曲率で略半円弧状に湾曲してその曲率の中心線方向に延びる半円弧部22と、半円弧部22から半円弧部22の径方向の一方側および他方側にそれぞれ延出した第2締結部23,24とを一体に備えている。第2締結部23,24には、それぞれ2個のボルト挿通孔25が半円弧部22の中心線方向に間隔を空けて形成されている。そのボルト挿通孔25間の中心線方向の間隔は、受け部11における2個のボルト穴15間の中心線方向の間隔に等しい。また、第2締結部23,24は、それぞれ半円弧部22が膨出する側と反対側に向いた第2平面26,27を有している。第2平面26,27は、互いに平行をなし、第2平面27は、第2平面26の位置に対して半円弧部22が膨出する側と反対側に位置している。
<車軸ケースの組付け>
車軸ケース6がメインフレーム2に組み付けられる際には、図3に示されるように、車軸ケース6が受け部11の第1凹部18に嵌められた後、ホルダ21の半円弧部22が車軸ケース6に受け部11と反対側から被されて、半円弧部22が提供する第2凹部28に車軸ケース6が嵌められる。この状態において、受け部11の第1締結部13の第1平面16とホルダ21の第2締結部24の第2平面26とは、それらの間に隙間Gを空けて互いに対向している。一方、受け部11の第1締結部14の第1平面17にホルダ21の第2締結部24の第2平面27が当接し、第1締結部14と第2締結部24との間に隙間が生じていない。すなわち、第2締結部24の第2平面27が第2締結部23の第2平面26に対して半円弧部22が膨出する側と反対側に位置することにより、第2締結部23,24には、それらの厚みに差があり、第2締結部24における第2締結部23,24の厚みの差に相当する部分が第1締結部14と第2締結部24との間の隙間を埋める隙間埋め部29として機能している。
なお、第1締結部13および第2締結部23は、それぞれ第1締結部14および第2締結部24よりも上方に位置する。これにより、組付け作業者は、第1締結部13と第2締結部24との間に生じる隙間Gを上方から目視で確認することができる。
その後、ホルダ21の各ボルト挿通孔25にボルト31が挿通されて、各ボルト31の先端部が受け部11のボルト穴15にねじ込まれる。各ボルト31の頭部と第2締結部23との間には、圧縮コイルばね32が介装される。これにより、ホルダ21は、各圧縮コイルばね32の弾性力により受け部11に向けて付勢される。その結果、圧縮コイルばね32の弾性力により車軸ケース6が受け部11とホルダ21との間で適切な荷重で挟持され、車軸ケース6のメインフレーム2への組付けが完了する。
<作用効果>
以上のように、メインフレーム2に設けられる受け部11は、左右方向に延びる第1凹部18に対して後上側および後下側に第1締結部13,14を有している。また、車軸ケース6にメインフレーム2と反対側から被されるホルダ21は、左右方向に延びる第2凹部28に対して後上側および後下側に第2締結部23,24を有している。第1締結部13に形成された第1平面16と第2締結部23に形成された第2平面26とは、それらの間に隙間Gを空けて対向している。一方、第1締結部14に形成された第1平面17と第2締結部24に形成された第2平面27とは、当接しており、それらの間に隙間が生じない。
第1平面17と第2平面27とが当接することにより、受け部11に対してホルダ21が位置決めされるので、第1締結部13,14と第2締結部23,24との隙間が均一になるようにボルト31の締め具合を調節する必要がない。そのため、車軸ケース6を受け部11とホルダ21とで挟んでメインフレーム2に組み付ける作業を容易化することができる。
<他の実施形態>
図4は、本発明の他の実施形態に係る受け部11およびホルダ21の左側面図である。図4において、図3に示される各部に相当する部分には、それらの各部と同一の参照符号が付されている。また、以下では、図4に示される受け部11およびホルダ21の構成について、図3に示される構成との相違点のみを説明する。
図4に示されるホルダ21は、第2平面26,27が同一平面上に位置するように形成されている。一方、受け部11は、第1平面16,17が互いに平行をなし、第1平面17が第1平面16の位置に対して半円弧部12が膨出する側と反対側に位置している。
そして、車軸ケース6がメインフレーム2に組み付けられた状態では、受け部11の第1締結部13の第1平面16とホルダ21の第2締結部24の第2平面26とは、それらの間に隙間Gを空けて互いに対向している。一方、受け部11の第1締結部14の第1平面17にホルダ21の第2締結部24の第2平面27が当接し、第1締結部14と第2締結部24との間に隙間が生じていない。すなわち、第1締結部14の第1平面17が第1締結部13の第1平面16に対して半円弧部12が膨出する側と反対側に位置することにより、第1締結部13,14には、それらの厚みに差があり、第1締結部14における第1締結部13,14の厚みの差に相当する部分が第1締結部14と第2締結部24との間の隙間を埋める隙間埋め部41として機能している。
この構成によっても、前述の実施形態に係る構成と同様の作用効果を奏することができる。
<変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することも可能である。
たとえば、隙間埋め部29,41は、平板状の部材として、それぞれ第2締結部24および第1締結部14と別体に形成されて、第1締結部14と第2締結部24との間に介在されてもよい。
また、作業車両の一例として、コンバイン1を取り上げたが、本発明は、コンバイン1に限らず、人参や大根、枝豆、キャベツなどの野菜を収穫する収穫機など、コンバイン1以外の作業車両に適用することができる。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:コンバイン(作業車両)
2:メインフレーム(フレーム)
5:車軸
6:車軸ケース
11:受け部
13,14:第1締結部
16,17:第1平面
18:第1凹部
21:ホルダ
23,24:第2締結部
26,27:第2平面
28:第2凹部
29,41:隙間埋め部
31:ボルト(締結具)
32:圧縮コイルばね
G:隙間

Claims (4)

  1. 作業車両の車軸が挿通される車軸ケースを前記作業車両のフレームに固定する構造であって、
    前記フレームには、前記車軸ケースを受け入れる第1凹部が前記車軸の軸線方向に延び、前記第1凹部に対して前記車軸の軸径方向の両側に第1締結部を有する受け部が設けられ、
    前記車軸ケースには、前記車軸ケースを受け入れる第2凹部が前記車軸の軸線方向に延び、前記第2凹部に対して前記軸径方向の両側に第2締結部を有するホルダが前記受け部と反対側から被され、
    前記第1締結部と前記第2締結部とが締結具で締結され、
    前記軸径方向の一方側の前記第1締結部および前記第2締結部には、それぞれ第1平面および第2平面が形成され、
    前記第1平面と前記第2平面とは、前記軸線方向および前記軸径方向に延び、それらの間に隙間を空けて互いに対向し、
    前記軸径方向の他方側の前記第1締結部と前記第2締結部との間には、当該間に隙間が生じないように隙間埋め部が設けられている、固定構造。
  2. 前記隙間埋め部は、前記ホルダと一体に形成されている、請求項1に記載の固定構造。
  3. 前記隙間埋め部は、前記受け部と一体に形成されている、請求項1に記載の固定構造。
  4. 前記締結具は、ボルトであり、前記第2締結部を貫通して、前記第1締結部にねじ込まれ、
    前記ボルトの頭部と前記第2締結部との間に、圧縮コイルばねが介装される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の固定構造。
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