JP2020111909A - トンネル用先受け鋼管及び先受け工法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】先受け鋼管10は、一列に連結された2本又は3本の管体11からなる。各管体11の長さは、2本の場合5m以上、3本の場合3.5m以上である。各管体11は、引張強度650N/mm2〜1500N/mm2、耐力600N/mm2〜1150N/mm2の鋼材によって構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、かかる事情に鑑み、トンネルの掘進方向前方の地山を先受けする先受け鋼管の打ち込み作業における作業者の負担を軽減して、作業効率を改善することを目的とする。
一列に連結された2本又は3本の管体からなり、
各管体の長さが2本の場合5m以上、3本の場合3.5m以上であり、
かつ各管体が、引張強度650N/mm2〜1500N/mm2、耐力600N/mm2〜1150N/mm2の鋼材によって構成されていることを特徴とする。
前記各管体の外直径が、60mm〜150mmであることが好ましい。
前記先受け鋼管における先頭の管体内に削孔ロッドを挿通するとともに前記先頭管体の先端のトップビットに前記削孔ロッドの先端を係止し、かつ前記先頭管体の先端側の部分が先受け鋼管打設装置のガイドセルから延び出るようにして前記先頭管体の後端側の部分を前記ガイドセルに設置し、かつ前記削孔ロッドの後端部を前記先受け鋼管打設装置の回転打撃手段に連結し、更に前記切羽の近くに建て込まれたアーチ支保工のウエブを貫通するガイド筒に前記先頭管体の先端部を差し入れた状態で、前記回転打撃手段の駆動を開始することを特徴とする。
これに対し、本発明方法においては、先頭管体の先端部をアーチ支保工のガイド筒に差し入れ、その状態で回転打撃を開始することによって、先頭管体の先端部が振り回されるのを回避できる。
前記先頭管体を前記ガイドセルから1m以上延び出させた状態で、前記回転打撃手段の駆動を開始することが好ましい。
図1は、NATM工法によって施工中のトンネル1を示したものである。地山2が掘削されてトンネル1が構築されている。トンネル1には一定間隔(例えば1m)置きにアーチ支保工3が建て込まれている。図1及び図2に示すように、アーチ支保工3は、H型断面の鋼材からなり、トンネル1の上半部の周方向に沿う半環状(アーチ状)に形成されている。所定間隔(例えば9m)置きのアーチ支保工3には、ガイド部材4が設けられている。図においては、切羽1eの直近のガイド部材4付きアーチ支保工3だけを図示する。
なお、管体11どうしの連結態様は、ネジ結合に限らず、ワンタッチ式の凹凸嵌合などであってもよい。
以下、2本の管体11を互いに区別する際は、先端側の管体11を「先頭管体11A」と称し、後続の管体11を「末端管体11B」と称す。
管体11の外直径は、60mm〜150mm程度である。
管体11の厚さは、好ましくは2.5mm〜4mm程度である。
図示は省略するが、先受け鋼管10のまわりの地山2には、シリカレジンやモルタルなどの注入材が注入されている。
図示しない掘削機によって地山2を掘削することでトンネル1を掘進し、切羽1eの直近にアーチ支保工3を建て込んだ後、図6(a)に示すように、ドリルジャンボ20(先受け鋼管打設装置)を切羽1eの近くに設置する。
ドリルジャンボ20のブーム21の先端には、ガイドセル22が設けられ、ガイドセル22に油圧ドリフトなどの回転打撃手段24が進退可能に設けられている。ガイドセル22の長さは、2.5m〜3m程度であり、この種の先受け鋼管打設用として一般的な長さである。特殊仕様のガイドセルないしはドリルジャンボを用意する必要はない。
更に、先頭管体11Aの中間より後端側の部分をガイドセル22に設置し、削孔ロッド23の後端部を回転打撃手段24に連結する。
先頭管体11の中間より先端側の部分11eは、ガイドセル22から前方へ延び出る。長さ6mの先頭管体11の場合、回転打撃手段24を進退ストロークの後端に位置させた状態で、先頭管体11の中間より先端側の前記延出部分11eの長さは3m〜3.5mとなる。
さらには、先頭管体11Aの荷重の一部をガイド部材4に担わせることで、先頭管体11Aのガイドセル22への取り付け時における作業者の負担を軽減できる。
末端管体11Bの中間より先端側の部分はガイドセル22より前方へ延び出る。該末端管体11Bの先端部を先頭管体11Aの後端部にねじ込むことによって、先頭管体11Aに末端管体11Bを継ぎ足す。末端管体11Bの継ぎ足し作業の際、末端管体11Bの先端部をガイド筒4bに支持させてもよい。
そして、回転打撃手段24の再駆動によって、2本の管体11A,11Bからなる先受け鋼管10を更に地山に打ち込む。このようにして、図1に示すように、12m程度の長さの先受け鋼管10が切羽1eより掘進前方の地山2に埋設され、該地山2を先受けできる。
管体11の管長を6m程度とすることによって、2本で先受け鋼管としての所要長さ(12m程度)になる。したがって、管体11の継ぎ足し回数を1回に減数でき、継ぎ足し作業の労力を軽減でき、作業効率を改善できる。ひいては、施工期間の短縮を図ることができる。
図8は、本発明の第2実施形態を示したものである。第2実施形態の先受け鋼管10Bは、3本の管体11を含む。これら3本の管体11が一列に連結されている。各管体11の長さは、3.5m以上である。好ましくは4m〜5m程度であり、これによって、先受け鋼管10Bの全長12m〜15m程度となる。管体11をガイドセル22に設置した時における延出部分11eの長さは、ガイドセル22の長さが2.5m〜3mのとき、1m〜2.5m程度となる。
第2実施形態の先受け鋼管10Bにおいては、継ぎ足し作業が2回で済む。また、第1実施形態よりも1本あたりの管体11の長さが短いために、1本の管体11を軽量化でき、持ち運びや継ぎ足し時の労力を一層軽減できる。
例えば、本発明の先受け鋼管は、AGF工法用に限らず、鏡補強工用の鋼管としても適用可能である。
1e 切羽
2 地山
3 アーチ支保工
4 ガイド部材
4b ガイド筒
10,10B 先受け鋼管
11 管体
11A 先頭管体
11e 延出部分
20 ドリルジャンボ(先受け鋼管打設装置)
22 ガイドセル
23 削孔ロッド
24 回転打撃手段
Claims (5)
- トンネルの切羽の掘進方向前方の地山を先受けする先受け鋼管であって、
一列に連結された2本又は3本の管体からなり、
各管体の長さが2本の場合5m以上、3本の場合3.5m以上であり、
かつ各管体が、引張強度650N/mm2〜1500N/mm2、耐力600N/mm2〜1150N/mm2の鋼材によって構成されていることを特徴とする先受け鋼管。 - 前記各管体の厚さが、2.5mm〜4mmであることを特徴とする請求項1に記載の先受け鋼管。
- 前記各管体の外直径が、60mm〜150mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の先受け鋼管。
- 請求項1〜3の何れか1項に記載の先受け鋼管をトンネルの切羽の掘進方向前方の地山に打ち込むことによって前記地山を先受けする先受け工法であって、
前記先受け鋼管における先頭の管体内に削孔ロッドを挿通するとともに前記先頭管体の先端のトップビットに前記削孔ロッドの先端を係止し、かつ前記先頭管体の先端側の部分が先受け鋼管打設装置のガイドセルから延び出るようにして前記先頭管体の後端側の部分を前記ガイドセルに設置し、かつ前記削孔ロッドの後端部を前記先受け鋼管打設装置の回転打撃手段に連結し、更に前記切羽の近くに建て込まれたアーチ支保工のウエブを貫通するガイド筒に前記先頭管体の先端部を差し入れた状態で、前記回転打撃手段の駆動を開始することを特徴とする先受け工法。 - 前記先頭管体を前記ガイドセルから1m以上延び出させた状態で、前記回転打撃手段の駆動を開始することを特徴とする請求項4に記載の先受け工法。
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