JP2020117902A - 支柱用組立て基礎およびその構築方法 - Google Patents
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Abstract
Description
かかる基礎の構築は、基礎を設ける前に地面に穴を掘ったのち生コンクリートを流し込んで固化させるという方法であるため、コンクリートの養生、固化に一定の期間が必要であるので、工事日数が長くなる。また、鉄道線路沿線は狭隘箇所のためタンクローリーやミキサー車の搬入が困難であるとともに、基礎1箇所当たりに使用する生コンクリートの量が少ないためタンクローリーやミキサー車を使用した供給は非効率であり、設置現場にて砂とセメントに水を加えた材料を練って生コンクリートを造る作業を行うのが一般的で、作業員の負担が大きいという問題点があった。さらに、夜間作業で行い、かつ1度に使用するコンクリート量が少量であるため、生コンクリートの供給先が少なくコストアップを招くという問題点があった。
一方、予め工場にて製造した複数のコンクリート製ブロックを組み合わせることで基礎を構築する発明として、特許文献2に記載されているものもある。この発明は、同一形状のブロックを横方向と縦方向へ積み重ねることで基礎を構築するというもので、1種類のブロックのみ使用するため低コスト化が可能であるという利点がある。
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、広い設置面積を必要としないとともに、ボルト締めのような面倒な作業やコンクリートの養生、固化といった工程が不要であり、短時間に構築することが可能な支柱の組立て式基礎およびその構築方法を提供することにある。
同一形状の複数のブロックが地中内に鉛直方向に積み重ねられた状態で埋設されてなる支柱用組立て基礎において、
前記ブロックは、設置対象の支柱の外径よりも大きな円形もしくは長円形の開口を中心部に有する円環状に形成され、
前記複数のブロックは、前記開口が連続するようにして積み重ねられ、前記複数のブロックの前記開口が連なった貫通孔に支柱の下部が挿入され、前記複数のブロックの内周と前記支柱の下部の外周との間には常温硬化性材料が充填されているように構成したものである。
これにより、積み重ねられた複数のブロックが互いにずれにくくなるとともに、井筒または鋼管によってブロックを外側から抑える力が作用するため、基礎の安定性や強度を高めることができる。
これにより、埋込みナットにアイボルトを螺合することができ、吊り上げ用ワイヤの端部のフックをアイボルトに係合させることでブロックを軌陸車のクレーン等で持ち上げて容易に移動させて所定位置に設置することができ、作業性が向上する。
これにより、埋め込みナットに螺合したアイボルトを外さずに付けたままでブロックを積み重ねることができ、作業時間を短縮することができる。
これにより、底板で支柱の下面を支えることができるため、設置した支柱の安定性を高めることができる。
支柱の設置位置に所定の深さの埋設用の穴を掘削する工程と、
前記埋設用の穴内に、井筒または鋼管を挿入する工程と、
前記井筒または鋼管の内側に、設置対象の支柱の外径よりも大きな円形もしくは長円形の開口を中心部に有する円環状に形成された複数のブロックを、前記開口が連続するようにして積み重ねる工程と、
積み重ねられた前記複数のブロックの連続した貫通孔に支柱の下部を挿入する工程と、
積み重ねられた前記複数のブロックの内周と前記支柱の下部の外周との間および前記井筒または鋼管の内周と前記複数のブロックの外周との間に常温硬化性材料を充填する工程と、を含むようにしたものである。
(第1実施形態)
図1〜図4は本発明に係る支柱用組立て基礎の第1実施形態を示すもので、このうち、図1は組立て基礎の斜視図、図2は組立て基礎の一部断面平面図、図3は組立て基礎を地中に埋設した状態を示す断面正面図、図4(A)、(B)は基礎を構成するコンクリート製ブロックの具体例を示す平面図および正面図である。
なお、図示しないが、ブロック11は、内部に格子状に鉄筋が配されている。
その結果、アイボルト17A,17Bを取り外すことなく作業を進めることができ、作業時間を短縮することができる。ただし、化粧材16を配設するような場合には最上段のブロック11の上面のアイボルト17A,17Bは取り外すのが良い。図1〜図3は、最上段のブロック11の上面のアイボルト17A,17Bを取り外した状態を示している。
図1に示す支柱用組立て基礎10の構築を開始するに当たっては、対象となる電化柱の高さ等に応じて積み重ねるコンクリート製ブロック11の径および数が決定され、それに応じて使用する井筒14が選択され、電化柱20と共に作業現場に運搬されているものとする。
続いて、コンクリート製ブロック11の上面のYインサート18A,18Bにアイボルト17A,17Bを螺合させて取り付け、該アイボルト17A,17Bに吊り上げ用ワイヤの端部のフックを通す(ステップS3)。
次に、図6〜図9を用いて本発明に係る支柱用組立て基礎の第2の実施形態について説明する。図6〜図9のうち、図6は組立て基礎の斜視図、図7は組立て基礎の一部断面平面図、図8(A)、(B)は基礎を構成するコンクリート製ブロックの具体例を示す平面図および正面図、図9(A)はコンクリート製ブロックの側面図、図9(B)はコンクリート製ブロックの上面に自在形アイボルトを付けた状態を示す正面図である。
本実施形態の支柱用組立て基礎10においては、第1実施形態と同様、上記コンクリート製ブロック11の積層体12の中央に形成された貫通孔12Aに電化柱20の下部が挿入され、コンクリート製ブロック11の積層体12の内周面と電化柱20の外周面との間の隙間に生コンクリートやセメントミルク等の常温で硬化する硬化材が充填されて固化(硬化)した間隙材13Aが設けられている。貫通孔12Aの大きさ(直径)は、挿入される電化柱20の径よりも数センチ(例えば5cm)程度大きな値に設定されている。
鋼管杭19は、上端にフランジ部19aが形成されており、杭打機と呼ばれる重機もしくは軌陸車のアームによってフランジ部19aを把持して、スクリューで穴を掘りつつ押し下げることで地中に埋設される。フランジ部19aは、平面視で矩形状をなしており、コンクリート製ブロック11の積層体12の長さよりも長い鋼管杭19が使用される。
さらに、コンクリート製ブロック11の下端には、図9に示すように、上記一対のアイボルト17A,17Bに対応する位置に、アイボルト17A,17Bを収容可能な大きさを有する切欠き部11c,11dが設けられている。
また、コンクリート製ブロック11の上面の対称的な位置に一対の自在形アイボルト27A,27Bが設けられているため、運搬直後に横たわるように載置されているコンクリート製ブロック11の自在形アイボルト27A,27Bに、吊り上げ用ワイヤの端部のフックを引っ掛けて軌陸車のクレーン等により持ち上げることができる。そして、その際に、自在形アイボルトのリング部が回転することでYインサート18C,18Dに大きなねじれ応力が作用して破損されるのを回避しつつ、コンクリート製ブロック11を垂直に起こしてから吊り上げて移動させることができる。
また、前記実施形態においては、常温硬化性材料としてセメントミルクを使用しているが、合成樹脂や接着剤などを充填するようにしても良い。
また、前記第1実施形態においては、コンクリート製ブロック11の上面にアイボルト17A,17Bが螺合可能な一対のYインサート18A,18Bを埋設しているが、Yインサートの数は、2個に限定されず、対称的な配置であれば3個以上設けても良い。また、ブロック11は、コンクリート製に限定されず、合成樹脂等の剛性材料で形成されたものであっても良い。
また、前記実施形態においては、電化柱の基礎の構築に適用したものを説明したが、本発明は電化柱に限定されず、信号機や器具箱等を支承する支柱の基礎の構築にも利用することができる。
11 コンクリート製ブロック
11A 開口
12 積層体
12A 貫通孔
13A,13B 間隙材
14 井筒
17A,17B アイボルト
18A〜18D Yインサート(埋込みナット)
27A,27B 自在形アイボルト
19 鋼管杭
20 電化柱
Claims (6)
- 同一形状の複数のブロックが地中内に鉛直方向に積み重ねられた状態で埋設されてなる支柱用組立て基礎であって、
前記ブロックは、設置対象の支柱の外径よりも大きな円形もしくは長円形の開口を中心部に有する円環状または円筒状に形成され、
前記複数のブロックは、前記開口が連続するようにして積み重ねられ、前記複数のブロックの前記開口が連なった貫通孔に支柱の下部が挿入され、前記複数のブロックの内周と前記支柱の下部の外周との間には常温硬化性材料が充填されていることを特徴とする支柱用組立て基礎。 - 積み重ねられた前記複数のブロックの周囲には井筒または鋼管が配設され、前記井筒または鋼管の内周と前記複数のブロックの外周との間には常温硬化性材料が充填されていることを特徴とする請求項1に記載の支柱用組立て基礎。
- 前記ブロックの上面には、2以上の埋込みナットが対称的に位置するように設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の支柱用組立て基礎。
- 前記ブロックの下面の前記埋込みナットに対応する部位には、前記埋込みナットに螺合されるアイボルトを収容可能な凹部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の支柱用組立て基礎。
- 前記ブロックおよび前記支柱の下方には、前記ブロックおよび前記支柱の下面に接するように底板が設置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の支柱用組立て基礎。
- 支柱の設置位置に所定の深さの埋設用の穴を掘削する工程と、
前記埋設用の穴内に、井筒または鋼管を挿入する工程と、
前記井筒または鋼管の内側に、設置対象の支柱の外径よりも大きな円形もしくは長円形の開口を中心部に有する円環状に形成された複数のブロックを、前記開口が連続するようにして積み重ねる工程と、
積み重ねられた前記複数のブロックの連続した貫通孔に支柱の下部を挿入する工程と、
積み重ねられた前記複数のブロックの内周と前記支柱の下部の外周との間および前記井筒または鋼管の内周と前記複数のブロックの外周との間に常温硬化性材料を充填する工程と、
を含むことを特徴とする支柱用組立て基礎の構築方法。
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