JP2020121815A - メディア搬送機構、および印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メディアを挟持して搬送する駆動ローラーと従動ローラーの挟持力を調整する調整作業が行い易い印刷装置を提供する。【解決手段】搬送部20は、ロール紙1を搬送する駆動ローラー21と、ロール紙1を駆動ローラー21に押圧する従動ローラー22と、従動ローラー22を支持する従動ローラー支持部材26に連結され、従動ローラー22に押圧力を付与するコイルばね27と、コイルばね27の複数の長さの中から1つの長さの状態を選択することにより、選択された1つの長さの状態に対応する押圧力を設定する押圧力設定部25と、コイルばね27の選択された1つの長さを調整することにより、設定された押圧力を調整する押圧力調整部28とを備え、従動ローラー22と、押圧力設定部25における設定操作位置と、押圧力調整部28における調整操作位置とが、所定の方向において、従動ローラー22、設定操作位置、調整操作位置の順に配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、メディア搬送機構、および該メディア搬送機構を備える印刷装置に関する。
従来、例えば、特許文献1に記載されているように、対を成すローラーで媒体(メディア)を挟持して搬送する搬送装置を備えた印刷装置が知られている。
特許文献1に記載されている搬送装置は、媒体を搬送方向に搬送可能な駆動ローラーと、駆動ローラーに媒体を押し付ける従動ローラーと、従動ローラーの押付力を変更する変更部とを備えている。また、変更部は、従動ローラーの押付力を調整できように構成されている。これにより、媒体を押圧する従動ローラーの押付力が媒体の幅方向にばらついても、調整によって所定の範囲内にばらつきを抑えることができる。
特開2016−175763号公報
しかしながら、特許文献1に記載の搬送装置は、従動ローラーの押付力を調整する調整箇所が、印刷装置の内部に奥まったアクセスし難い位置に配置されているため、調整作業を行い難いという課題があった。
本願のメディア搬送機構は、メディアを搬送する駆動ローラーと、前記メディアを前記駆動ローラーに押圧する従動ローラーと、前記従動ローラーを支持する支持部に連結され、前記従動ローラーに押圧力を付与する弾性部材と、前記弾性部材の複数の状態の中から1つの状態を選択することにより、選択された前記1つの状態に対応する押圧力を設定する押圧力設定部と、前記弾性部材の選択された前記1つの状態を調整することにより、設定された前記押圧力を調整する押圧力調整部と、を備え、前記従動ローラーと、前記押圧力設定部において前記1つの状態を選択する設定操作を行う設定操作位置と、前記押圧力調整部において前記1つの状態を調整する調整操作を行う調整操作位置とが、所定の方向において、前記従動ローラー、前記設定操作位置、前記調整操作位置の順に配置されていることを特徴とする。
本願のメディア搬送機構は、メディアを搬送する駆動ローラーと、前記メディアを前記駆動ローラーに押圧する従動ローラーと、前記従動ローラーを支持する支持部に連結され、前記従動ローラーに押圧力を付与するコイルばねと、前記コイルばねの複数の長さの状態の中から1つの長さの状態を選択することにより、選択された前記1つの長さの状態に対応する押圧力を設定するカムを有する押圧力設定部と、前記コイルばねの前記1つの長さを調整することにより、設定された前記押圧力を調整する押圧力調整部と、を備え、前記従動ローラーと、前記カムと、前記押圧力調整部において前記1つの長さを調整する調整操作を行う調整操作位置とが、所定の方向において、前記従動ローラー、前記カム、前記調整操作位置の順に配置されていることを特徴とする。
上記のメディア搬送機構は、前記カムの回動により、前記コイルばねの一方の端部の位置が選択的に設定され、前記押圧力調整部の調整により、前記コイルばねの他方の端部が前記支持部に連結される連結位置が調整されることが好ましい。
上記のメディア搬送機構において、前記支持部は、当該支持部を支持する第1の軸を回動軸として回動可能であり、前記押圧力調整部は、前記支持部に支持される第2の軸と、前記第2の軸を回動軸として回動可能な回動部材と、を有し、前記回動部材の端部に前記コイルばねの他方の端部が連結され、前記回動部材は、前記支持部に対して複数の回動位置で嵌合し固定される嵌合部を有することが好ましい。
上記のメディア搬送機構において、前記支持部は、当該支持部を支持する第1の軸を回動軸として回動可能であり、前記押圧力調整部は、前記支持部が回動する平面と平行な面内に、前記コイルばねの他方の端部を係止する複数の係止箇所を有することが好ましい。
本願の印刷装置は、上記に記載のメディア搬送機構と、メディアに印刷する印刷部と、を備えることを特徴とする。
実施形態1に係る印刷装置としてのプリンターの概略側面図である。 実施形態1に係る印刷装置としてのプリンターのブロック図である。 メディア搬送機構としての搬送部の構成を示す側面図である。 メディア搬送機構としての搬送部およびその周辺部の平面図である。 実施形態2に係る印刷装置としてのプリンターが備えるメディア搬送機構としての搬送部の構成を示す側面図である。 変形例1に係るメディア搬送機構としての搬送部の構成を示す側面図である。 変形例2に係るメディア搬送機構としての搬送部の構成を示す側面図である。
以下に本願の発明を具体化した実施形態について、図面を参照して説明する。以下は、本願の発明の一実施形態であって、本願の発明を限定するものではない。なお、以下の各図においては、説明を分かりやすくするため、実際とは異なる尺度で記載している場合がある。また、図面に付記する座標においては、Z軸方向が上下方向、+Z方向が上方向、Y軸方向が前後方向または正面背面方向、+Y方向が前方向または正面方向、X軸方向が左右方向または側面方向、+X方向が左方向、X−Y平面が水平面としている。
また、本願で言う平行とは、厳密な意味での平行に限定するものではなく、平行になるように配置された状態、つまり製造精度ばらつきによる誤差を含んだ状態を含んでいる。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る印刷装置としてのプリンター100の概略側面図である。また、図2は、プリンター100のブロック図である。
プリンター100は、長尺状のメディアとしてのロール状に巻かれた状態で供給されるロール紙1に画像を印刷するインクジェット式プリンターである。
プリンター100は、印刷部10、メディア搬送機構としての搬送部20、巻出部30、巻取部40、搬送支持部60、制御部70などを備えている。
ロール紙1としては、例えば、上質紙、キャスト紙、アート紙、コート紙、合成紙、また、PET(Polyethylene terephthalate)、PP(polypropylene)などから成るフィルムなどを使用することができる。
印刷部10は、印刷ヘッド11、キャリッジ12、ガイド軸13などから構成されている。印刷ヘッド11は、インクを吐出する複数のノズルを備えたインクジェットヘッドである。ガイド軸13は、ロール紙1が搬送される搬送方向Aに対して交差するロール紙1の幅方向に延在している。搬送方向Aは、ロール紙1が巻出部30から印刷部10が印刷を行う印刷領域を経て巻取部40まで搬送される搬送経路を移動する方向である。以降の説明では、ロール紙1の幅方向がX軸方向であり、印刷部10が印刷を行う印刷領域においてロール紙1が搬送される方向がY軸方向である。
キャリッジ12は印刷ヘッド11を搭載し、制御部70によって駆動制御されるキャリッジモーター14(図2参照)によりガイド軸13に沿って往復移動する。
制御部70は、キャリッジ12をX軸方向に移動させながら印刷ヘッド11からインク滴を吐出する吐出動作と、搬送部20によりロール紙1を搬送方向Aに移動させる搬送動作とを交互に繰り返すことにより、ロール紙1に所望の画像を印刷する。
なお、印刷部10は、上記のようにX軸方向に往復移動するシリアルヘッドによる構成となっているが、インクを吐出するノズルを搬送方向Aと交差する方向に、ロール紙1の幅に亘って並べたラインヘッドによる構成であってもよい。更に、上記のような所謂インクジェット式の印刷ヘッド以外の印刷部を有する印刷装置であってもよい。
搬送部20は、ロール紙1に搬送力を付与し、ロール紙1を搬送する搬送機構であり、搬送方向Aにおいて印刷部10が印刷を行う印刷領域の上流側に設けられている。搬送部20は、駆動ローラー21、従動ローラー22、搬送モーター23、支持台24、押圧力設定部25、ロータリーエンコーダー(図示省略)などを備えている。
駆動ローラー21は、従動ローラー22との間にロール紙1を挟んだ状態で駆動することにより、ロール紙1に搬送力を付与し、ロール紙1を搬送する。また、搬送部20は、ロール紙1をバックフィードするために、搬送モーター23、つまりは、駆動ローラー21を逆に駆動することによって、ロール紙1を搬送方向Aとは逆の方向に移動させることができる。
押圧力設定部25は、従動ローラー22と駆動ローラー21とがロール紙1を挟持する際に必要な従動ローラー22の押付力を設定する。
なお、本願における搬送部20の特徴については後述する。
巻出部30は、印刷が行われる前のロール紙1を収容する収容部であり、搬送方向Aにおいて、印刷部10、搬送部20の上流側に位置し、巻出リール31などを備えている。
巻出リール31は、制御部70によって駆動制御される巻出モーター32(図2参照)により回転して、ロール紙1を巻出部30の下流側に配置される搬送部20、印刷部10に向けて巻き出す。
また、巻出部30は、巻出リール31を逆に駆動することによって、バックフィードされたロール紙1を巻き取ることができる。
巻取部40は、印刷部10から搬送されたロール紙1を巻き取り、ロール状に巻かれた状態で収納する収納部であり、ロール紙1の搬送方向Aにおいて印刷部10の下流側に位置し、巻取リール41などを備えている。
巻取リール41は、制御部70によって駆動制御される巻取モーター42(図2参照)により回転する回転軸を有し、回転軸を軸心として印刷部10の印刷領域を経て送られてきたロール紙1を巻き取る。回転軸には、ロータリーエンコーダー(図示省略)が設けられている。
また、巻取部40は、巻取リール41を逆に駆動することによって、バックフィードされるロール紙1を巻き出すことができる。
搬送支持部60は、印刷部10の印刷領域においてロール紙1を吸着支持するプラテン61や、ロール紙1を、巻出部30から、印刷部10を経由して巻取部40まで搬送する、あるいは、逆の経路でバックフィードする搬送経路を構成する媒体支持部62などから構成されている。
ロール紙1は、巻出部30から供給され、印刷動作に伴い搬送支持部60によって印刷部10を経由し、巻取部40に収納される。
制御部70は、図2に示すように、入出力部71、CPU72、メモリー73、ヘッド駆動部75、モーター駆動部76、システムバス77などを備え、プリンター100全体の集中制御を行う。
入出力部71は、例えば、パーソナルコンピューターなどの外部機器PCとプリンター100との間でデータの送受信を行う。
CPU72は、プリンター100全体の制御を行うための演算処理装置であり、システムバス77を介して、入出力部71、メモリー73、ヘッド駆動部75、モーター駆動部76と接続されている。
メモリー73は、CPU72が動作するプログラムを格納したり、必要な情報を記憶したりする領域であり、RAM、ROM、フラッシュメモリーなどの記憶素子で構成される。
CPU72は、メモリー73に格納されているプログラムや外部機器から受信する印刷指示に従って、ヘッド駆動部75、モーター駆動部76を制御する。
制御部70は、搬送部20に設けられたロータリーエンコーダーの読み取り値から、駆動ローラー21の回転速度、搬送部20におけるロール紙1の移動量、搬送速度などを認識することができる。
また、制御部70は、巻取リール41に設けられたロータリーエンコーダーの読み取り値から、巻取部40におけるロール紙1の移動量、巻き取り速度などを認識することができる。
図3は、搬送部20の構成を示す側面図、図4は、搬送部20およびその周辺部の平面図である。なお、図3および図4では、搬送部20の構成の一部の図示を省略している。
搬送部20は、駆動ローラー21、従動ローラー22、支持部としての従動ローラー支持部材26、コイルばね27、押圧力設定部25、押圧力調整部28を備えている。
駆動ローラー21は、図4に示すように、プリンター100が対象とする最大幅のロール紙1の幅と略同じ長さを有する1本のローラーである。駆動ローラー21は、支持台24(図1参照)に支持されたX軸方向に延在する回転軸211を有し、制御部70(図1参照)によって駆動制御される搬送モーター23(図1参照)により駆動する。
複数の従動ローラー22は、駆動ローラー21との間にロール紙1を挟持するように、X軸方向に並んで設けられている。従動ローラー22は、従動ローラー支持部材26に支持されたX軸方向に延在する回転軸221を有し、ロール紙1を駆動ローラー21に押圧し、ロール紙1の移動に伴って回転する。なお、ロール紙1を搬送できるのであれば、従動ローラー22は1つだけでも良い。
図4に示すように、複数の従動ローラー支持部材26は、ロール紙1の搬送経路の外側に設けられた支持フレーム50に架設された第1の軸としての支持部材回転軸261に支持される態様で、X軸方向に並んで設けられ、1つの従動ローラー支持部材26が2つの従動ローラー22を回転自在に支持する。従動ローラー支持部材26は、X軸方向に延在する支持部材回転軸261を軸としてY−Z面で回動可能である。
なお、搬送支持部60、支持台24、支持フレーム50は、装置として固定支持されている。なお、従動ローラー22を支持できるのであれば、従動ローラー支持部材26は1つだけでも良い。
従動ローラー支持部材26は、+Y方向の端部において、従動ローラー22の回転軸221を支持している。また、回転軸221との間に支持部材回転軸261を挟んだ個々の従動ローラー支持部材26の−Y方向の端部には、押圧力調整部28が設けられている。
従動ローラー支持部材26が支持する従動ローラー22の回転軸221は、それぞれの従動ローラー支持部材26に独立して設けられている。図4に示す例では、2つの従動ローラー22が、1つの従動ローラー支持部材26に支持される構成としているが、1つの従動ローラー22が1つの従動ローラー支持部材26に支持される構成であっても良い。
コイルばね27は、従動ローラー22がロール紙1を介して駆動ローラー21を押圧する際、従動ローラー22に付与する押圧力を発生させる弾性部材であり、個々の従動ローラー支持部材26毎に設けられている。コイルばね27は、一方の端部27aが押圧力設定部25に連結され、他方の端部27bが、押圧力調整部28を介して従動ローラー支持部材26に連結されている。
コイルばね27は、引張りばねを用いることが好ましく、さらに、無荷重の状態でもコイルの巻線同士が密着する方向の力を持つようにした引張りコイルばねを用いることが好ましい。
押圧力設定部25は、従動ローラー22と駆動ローラー21とがロール紙1を挟持する際の従動ローラー22の押圧力を選択的に設定する機構であり、個々の従動ローラー支持部材26毎に設けられている。押圧力設定部25は、コイルばね27の複数の状態の中から1つの状態を選択することにより、押圧力を設定する。具体的には、押圧力設定部25は、コイルばね27の複数の長さの状態の中から1つの長さの状態を選択的に設定することにより、押圧力を設定するためのカム構造である。カム構造は、カム251、カムバー252などを有している。
カム251は、駆動ローラー21と平行してロール紙1の幅方向に亘って設けられたカム回転軸253によりY−Z面で回動し、カム回転軸253からの距離が連続的に変化するカム外周面251aがカムバー252の下面に当接するように構成されている。カム回転軸253は、支持部材回転軸261より+Z方向且つ−Y方向に位置し、支持フレーム50によって回転可能に支持されている。個々の押圧力設定部25に設けられたそれぞれカム251は、カム回転軸253の回転に合わせて同相で回転するようにカム回転軸253に取り付けられている。カム回転軸253は、制御部70が制御するカムモーター(図示省略)によってその回転角度が制御される。
カムバー252は、カムバー252の+Y方向の端部に設けられたカムバー回転軸254を軸としてY−Z面で回動する構材であり、カム251の上方においてカム外周面251aに当接する当接面252aを有する。当接面252aは、カムバー252の下面と同義である。カムバー回転軸254は、支持部材回転軸261より+Z方向の位置において、支持フレーム50によって回動可能に支持されている。カムバー252の−Y方向の端部には、コイルばね27の一方の端部27aが連結されている。カムバー252は、カムバー回転軸254とコイルばね27の連結部との間にカム251からの押圧力を受け、カムバー回転軸254を軸として回動することにより、カムバー252の−Y方向の端部に連結されたコイルばね27を伸縮させる。
例えば、従動ローラー22と駆動ローラー21とがロール紙1を挟持するとき、カムバー252がカム251の押圧力を受けてコイルばね27を伸長させることにより、従動ローラー支持部材26の先端部分に支持された従動ローラー22がその下方にある駆動ローラー21にロール紙1を押し付ける押付力が発生する。このように、コイルばね27が伸長したときの付勢力が従動ローラー22の押付力となるので、コイルばね27の伸長長さが長くなるにつれて、従動ローラー22の押付力が強くなる。つまり、カム251の回動により、コイルばね27の一方の端部27aの位置が選択的に設定され、カム251の回動位置に対応した押圧力が設定される。
押圧力は、ロール紙1の厚みや材質に応じて、また、ロール紙1の搬送やレリースなど、プリンター100の動作モードに応じて、予め設定された値となるように、制御部70の制御によって、カム回転軸253の回動角が制御されることにより選択される。つまり、本実施形態において、カム251の位置、より具体的には、カム回転軸253の位置は、押圧力設定部25において、コイルばね27の1つの状態を選択し、押圧力を設定する操作を行う設定操作位置に該当する。
押圧力調整部28は、コイルばね27の選択された1つの長さを調整することにより、設定された押圧力を調整する機構であり、個々の従動ローラー支持部材26毎に設けられている。押圧力の調整は、個々の従動ローラー22同士の押圧力のばらつきを所定の許容範囲内に調整したり、1つの従動ローラー22が作用する押圧力が所定の押圧力となるように調整したりする場合に行われる。
押圧力調整部28は、回動部材としての押圧力調整板281と、第2の軸としての調整板回転軸282とを有している。
調整板回転軸282は、従動ローラー支持部材26の−Y方向の端部の領域において、X軸方向に延在するように設けられ、従動ローラー支持部材26に支持されている。
押圧力調整板281は、調整板回転軸282を回転軸として、従動ローラー支持部材26の−Y方向の端部の領域の−X方向に重なる位置において、Y−Z面で回動可能に設けられた構材であり、押圧力調整板281の−Y方向の端部には、コイルばね27の他方の端部27bが連結されている。
押圧力調整板281は、従動ローラー支持部材26に対して複数の回転位置で嵌合し固定される嵌合部283を有している。嵌合部283は、押圧力調整板281の+Y側の周辺部に設けられた複数の嵌合孔283aから構成されている。複数の嵌合孔283aは、調整板回転軸282から略等しい距離の位置において互いに一定のピッチで設けられている。従動ローラー支持部材26の嵌合部283に対向する領域には、嵌合孔283aに嵌合する1つ、または、複数の突起(図示省略)が設けられている。複数の突起が設けられている場合は、複数の突起の互いの間隔が嵌合孔283aのピッチに対応するように構成する。嵌合孔283aに嵌合する突起は、弾性変形する樹脂で構成されている。従動ローラー支持部材26に対して押圧力調整板281を回動させた場合、押圧力調整板281は、従動ローラー支持部材26に設けられた突起が、嵌合孔283aに嵌合する複数の回動位置で嵌合し固定される。従動ローラー支持部材26に設けられた突起が弾性変形するので、特定の嵌合位置から他の嵌合位置へと、複数の嵌合孔283aのピッチで嵌合位置を変更することができる。複数の嵌合孔283aのピッチによって決まる押圧力調整板281の回動の最低角度が押圧力調整部28における押圧力の調整分解能となる。
なお、嵌合部283の構成は、上述した孔と突起による嵌合に限定するものではない。例えば、対向するように設けられた、従動ローラー支持部材26から突出する突起と、押圧力調整板281から突出する突起とが、嵌合する構成であっても良い。
このような押圧力調整部28の構成において、例えば、図3に実線で示す押圧力調整板281の回動位置から、破線で示す押圧力調整板281の回動位置に押圧力調整板281を回動させた場合には、押圧力調整板281の−Y方向の端部に連結されたコイルばね27の他方の端部27bが略下方向に引かれ、カムバー252の−Y方向の端部に連結されたコイルばね27の一方の端部27aに対してコイルばね27が伸長する。その結果、従動ローラー22が駆動ローラー21にロール紙1を押し付ける押付力が増す。つまり。押圧力調整部28の調整により、コイルばね27の他方の端部27bが従動ローラー支持部材26に連結される連結位置が調整され、従動ローラー22が駆動ローラー21にロール紙1を押し付ける押圧力が所定の押付力Fとなるように調整される。
図3では、分かり易くするために、複数の回動位置で嵌合する複数の嵌合孔283aのピッチ、つまりは調整分解能を荒く描いており、実線から破線への回動角を大きく示しているが、押圧力設定部25が設定する押圧力に対して、微調整できるように、嵌合部283の調整分解能をより細かく構成することが好ましい。例えば、嵌合部283を調整板回転軸282から+Y方向により離れた位置に設けるように押圧力調整板281をより長く構成することによって、複数の嵌合孔283aのピッチに対応する回動角度によって決定される嵌合部283の調整分解能をより細かくすることができる。
押圧力調整部28において、コイルばね27の選択された1つの長さを調整し、押圧力を調整する調整操作位置は、押圧力調整板281の回動角度を調整する位置である。図4に示すように、複数の従動ローラー支持部材26は、X軸方向に並べられているため、押圧力調整板281には、よりアクセスのし易い−Y方向からアクセスして調整操作を行う。つまり、本実施形態において、調整操作位置は、押圧力調整板281の−Y方向の端部である。
すなわち、従動ローラー22と、押圧力設定部25において前記1つの状態を選択する設定操作を行う設定操作位置と、押圧力調整部28において前記1つの状態を調整する調整操作を行う調整操作位置とが、所定の方向としての−Y方向において、従動ローラー22、設定操作位置、調整操作位置の順に配置されている。
以上述べたように、本実施形態に係るメディア搬送機構によれば、以下の効果を得ることができる。
従動ローラー22と、押圧力設定部25において前記1つの状態を選択する設定操作を行う設定操作位置と、押圧力調整部28において前記1つの状態を調整する調整操作を行う調整操作位置とが、所定の方向において、従動ローラー22、設定操作位置、調整操作位置の順に配置されている。調整操作位置が、従動ローラー22と設定操作位置との間に配置されていないため、プリンター100は、調整操作位置にアクセスし易く構成される。その結果、従動ローラー22の押付力を調整する調整作業を行い易くすることができる。
より具体的には、従動ローラー22と、押圧力設定部25が有するカム251と、押圧力調整部28において前記1つの状態を調整する調整操作を行う調整操作位置とが、所定の方向において、従動ローラー22、カム251、調整操作位置の順に配置されている。調整操作位置が、従動ローラー22とカム251との間に配置されていないため、プリンター100は、調整操作位置にアクセスし易く構成される。また、従動ローラー支持部材26は、X軸方向に複数並べられているため、押圧力調整板281には、よりアクセスのし易い−Y方向からアクセスして調整操作を行うことができる。
また、押圧力設定部25が有するカム251の回動により、コイルばね27の一方の端部27aの位置が選択的に設定され、押圧力調整部28の調整により、コイルばね27の他方の端部27bが連結される連結位置が調整される。つまり、従動ローラー22に付与する押圧力を設定する押圧力設定部25が作用する位置と、押圧力を調整する押圧力調整部28が作用する位置とを、コイルばね27の両端部に分けて構成することができるため、搬送部20を、より簡単な構造で構成することができる。
また、従動ローラー22を支持する従動ローラー支持部材26に支持される調整板回転軸282を回動軸として回動可能な押圧力調整板281の端部にコイルばね27の他方の端部27bが連結され、押圧力調整板281は、従動ローラー支持部材26に対して複数の回動位置で嵌合し固定される嵌合部283を有している。そのため、押圧力調整板281を回動させることで、コイルばね27の他方の端部27bを押圧力調整板281の端部に連結したまま、従動ローラー支持部材26に連結される連結位置を調整することができる。また、この連結位置の調整は、押圧力調整板281が従動ローラー支持部材26に対して嵌合し固定される複数の回動位置から選択することで行うことができる。
(実施形態2)
図5は、実施形態2に係る印刷装置としてのプリンター100Aが備えるメディア搬送機構としての搬送部320の構成を示す側面図である。
プリンター100Aは、搬送部20に代わり搬送部320を備える点以外は、プリンター100と同じであるため図示を省略する。また、以下の説明において、実施形態1と同一の構成部位については、同一の番号を使用し、重複する説明は省略する。
搬送部320は、駆動ローラー21、従動ローラー22、従動ローラー支持部材326、コイルばね27、押圧力設定部325、押圧力調整部328を備えている。
従動ローラー支持部材326は、ロール紙1の搬送経路の外側に設けられた支持フレーム50に架設された支持部材回転軸261に支持される態様で、X軸方向に複数設けられ、1つの従動ローラー支持部材326が2つ従動ローラー22を回動自在に支持する。従動ローラー支持部材326は、X軸方向に延在する支持部材回転軸261を軸としてY−Z面で回動可能である。
従動ローラー支持部材326は、+Y方向の端部において、従動ローラー22の回転軸221を支持している。また、回転軸221との間に支持部材回転軸261を挟んだ個々の従動ローラー支持部材326の−Y方向の端部には、コイルばね27の一方の端部27cが連結されている。
コイルばね27は、個々の従動ローラー支持部材326毎に設けられている。コイルばね27は、一方の端部27cが従動ローラー支持部材326に連結され、他方の端部27dが、押圧力設定部325に連結されている。
押圧力設定部325は、従動ローラー22が駆動ローラー21との間にロール紙1を挟持する際の従動ローラー22の押圧力を選択的に設定する機構であり、個々の従動ローラー支持部材326毎に設けられている。押圧力設定部325は、コイルばね27の複数の状態の中から1つの状態を選択することにより、押圧力を設定する。具体的には、押圧力設定部325は、コイルばね27の複数の長さの状態の中から1つの長さの状態を選択的に設定することにより、押圧力を設定するためのカム構造である。カム構造は、カム251、カムバー3252などを有している。
カム251は、駆動ローラー21と平行してロール紙1の幅方向に亘って設けられたカム回転軸253によりY−Z面で回動し、カム回転軸253からの距離が連続的に変化するカム外周面251aがカムバー3252の下面に当接するように構成されている。個々の押圧力設定部325に設けられたそれぞれカム251は、カム回転軸253の回動に合わせて同相で回動するようにカム回転軸253に取り付けられている。
カムバー3252は、カムバー3252の−Y方向の端部に設けられ、押圧力調整部328に支持されたカムバー回転軸3281を軸としてY−Z面で回動する構材であり、カム251の上方においてカム外周面251aに当接する当接面3252aを有する。当接面3252aは、カムバー3252の下面と同義である。カムバー3252の+Y方向の端部には、コイルばね27の他方の端部27dが連結されており、カムバー3252は、カムバー回転軸3281とコイルばね27の連結部との間にカム251からの押圧力を受け、カムバー回転軸3281を軸として回動することにより、カムバー3252の+Y方向の端部に連結されたコイルばね27を伸縮させる。
例えば、従動ローラー22と駆動ローラー21とがロール紙1を挟持するとき、カムバー3252がカム251の押圧力を受けてコイルばね27を伸長させることにより、従動ローラー支持部材326の先端部分に支持された従動ローラー22がその下方にある駆動ローラー21にロール紙1を押し付ける押付力が発生する。
本実施形態においても、カム251の位置、より具体的には、カム回転軸253の位置は、押圧力設定部325において、コイルばね27の1つの状態を選択し、押圧力を設定する操作を行う設定操作位置に該当する。
押圧力調整部328は、コイルばね27の1つの状態、つまり、選択された1つの長さを調整することにより、設定された押圧力を調整する機構であり、個々の従動ローラー支持部材326毎に設けられている。
押圧力調整部328は、カムバー回転軸3281を支持する軸支持部3282と、軸支持部3282をZ軸方向に上下させるねじ機構3283とを有している。
ねじ機構3283は、軸支持部3282の上部に突出するように形成された雄ねじと、この雄ねじを嵌合させて回転可能な雌ねじを有している。ねじ機構3283が有する雌ねじは、搬送支持部60、支持台24、支持フレーム50と共に、その位置が回転可能な状態で固定支持されており、押圧力調整部328は、この雌ねじが回転することにより、この雌ねじに嵌合する軸支持部3282がZ軸方向に移動するように構成されている。
例えば、図5に示す状態において、押圧力調整部328のねじ機構3283によって軸支持部3282の位置を−Z方向に移動させると、カムバー3252の+Y方向の端部に連結されたコイルばね27が伸長する。その結果、従動ローラー22が駆動ローラー21にロール紙1を押し付ける所定の押付力Fが増す。
押圧力調整部328において、コイルばね27の選択された1つの長さを調整し、押圧力を調整する調整操作位置は、ねじ機構3283が有する雌ねじを回転させる位置である。つまり、本実施形態において、調整操作位置は、搬送部320の−Y方向の端部である。
すなわち、従動ローラー22と、押圧力設定部25において前記1つの状態を選択する設定操作を行う設定操作位置と、押圧力調整部28において前記1つの状態を調整する調整操作を行う調整操作位置とが、所定の方向としての−Y方向において、従動ローラー22、設定操作位置、調整操作位置の順に配置されている。調整操作位置が、従動ローラー22と設定操作位置との間に配置されていないため、搬送部320を備えるプリンター100Aは、調整操作位置にアクセスし易く構成される。その結果、従動ローラー22の押付力を調整する調整作業を行い易くすることができる。また、本実施形態の構成の場合、+Z方向において、従動ローラー22、設定操作位置、調整操作位置の順に配置されているため、+Z方向からも調整操作位置にアクセスし易く構成される。
なお、本願の発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
図6は、変形例1に係るメディア搬送機構としての搬送部420の構成を示す側面図である。
搬送部420について、図6を参照して説明する。なお、実施形態1と同一の構成部位については、同一の番号を使用し、重複する説明は省略する。
搬送部420は、駆動ローラー21、従動ローラー22、従動ローラー支持部材426、コイルばね27、押圧力設定部25、押圧力調整部428を備えている。
搬送部420は、従動ローラー支持部材426の−Y方向の端部に、押圧力調整部28に代わり押圧力調整部428を備えている。この点を除き、搬送部420は、搬送部20と同じである。
押圧力調整部428は、コイルばね27の他方の端部27bを係止する複数の係止箇所としての複数の係止孔4281によって構成されている。複数の係止孔4281は、フック状に構成されたコイルばね27の他方の端部27bを係止するための孔である。また、複数の係止孔4281は、回転軸221との間に支持部材回転軸261を挟んだ従動ローラー支持部材426の−Y方向の端部に、Z軸方向に沿って、所定の間隔で設けられている。
本変形例において、コイルばね27の他方の端部27bを係止する係止位置を変更する操作は、コイルばね27の1つの状態、つまり選択された1つの長さを調整し、押圧力を調整する調整操作に該当する。また、複数の係止孔4281の互いの間隔は、押圧力調整部428における押圧力の調整分解能になる。すなわち、従動ローラー22と、押圧力設定部25において前記1つの状態を選択する設定操作を行う設定操作位置と、押圧力調整部428において前記1つの状態を調整する調整操作を行う調整操作位置とが、所定の方向としての−Y方向において、従動ローラー22、設定操作位置、調整操作位置の順に配置されている。
すなわち、従動ローラー支持部材426は、従動ローラー支持部材426を支持する支持部材回転軸261を回動軸として回動可能であり、押圧力調整部428は、従動ローラー支持部材426が回動するY−Z面と平行な面内に、コイルばね27の他方の端部27bを係止する複数の係止箇所としての係止孔4281を有している。
本変形例に係るメディア搬送機構としての搬送部420によれば、調整操作位置が、従動ローラー22と設定操作位置との間に配置されていないため、従動ローラー22の押付力を調整する調整作業を行い易くすることができる。また、コイルばね27の伸縮方向、および伸縮長の調整方向を、従動ローラー22を支持する従動ローラー支持部材426が回動する平面と平行な面内となるように構成することができる。その結果、コイルばね27によって、従動ローラー22を支持する従動ローラー支持部材426にねじれなどを発生させることがなく、駆動ローラー21に対して、所定の方向から押圧させることができる。
なお、図6に示す例では、複数の係止孔4281は、Z軸方向に沿って1列設けられているが、列毎にZ軸方向の位置が異なる複数の列で構成しても良い。
(変形例2)
上述した実施形態および変形例では、それぞれの従動ローラー支持部材において、作用点としての従動ローラー22の回転軸221と、コイルばね27が発生する弾性力が働く力点との間に、支点としての支持部材回転軸を設ける第1種のてこの構成で説明したが、所定の方向としての−Y方向において、従動ローラー22、設定操作位置、調整操作位置の順に配置される構成であれば、第1種のてこの構成に限定するものではない。従動ローラー支持部材は、第2種のてこの構成や第3種のてこの構成であっても良い。
図7は、変形例2に係るメディア搬送機構としての搬送部520の構成を示す側面図である。
搬送部520は、従動ローラー支持部材526を第3種のてこの構成とした場合のメディア搬送機構の例である。
搬送部520は、駆動ローラー21、従動ローラー22、従動ローラー支持部材526、コイルばね527、押圧力設定部525、押圧力調整部528を備えている。
従動ローラー支持部材526は、X軸方向に延在する支持部材回転軸5261を軸としてY−Z面で回動可能である。
コイルばね527は、支点としての支持部材回転軸5261と、作用点としての従動ローラー22の回転軸221との間に、押圧力が働くように配置されている。なお、コイルばね527は、コイルばね27が引張りばねであったのに対して、押しばねを用いている。
押圧力設定部525は、従動ローラー22の押圧力を選択的に設定する機構であり、カム251の位置、より具体的には、カム回転軸253の位置は、押圧力設定部において押圧力を設定する操作を行う設定操作位置に該当する。
押圧力調整部528は、コイルばね527の1つの状態、つまり選択された1つの長さを調整することにより、設定された押圧力を調整する機構であり、押圧力調整部328と同様の構成である。従って、押圧力調整部528が有する雌ねじを回転させる位置は、調整操作位置である。
図7に示す第3種のてこの構成や、あるいは、これと異なる第2種のてこの構成であっても、所定の方向としての−Y方向において、従動ローラー22、設定操作位置、調整操作位置の順に配置される構成であれば、従動ローラー22の押付力を調整する調整作業を行い易くすることができる。
(その他の変形例)
上述した実施形態や変形例では、弾性部材としてコイルばねを用いているが、駆動ローラー21に対して従動ローラー22に付与する押圧力を発生させる弾性部材であれば、弾性部材は、コイルばねに限定するものではない。例えば、弾性部材は、板ばねやゴムなどであっても良い。
また、上述した実施形態や変形例では、押圧力設定部がカム251を有する構成を例に説明したが、押圧力設定部は、従動ローラー22の押圧力を選択的に設定できる機構であれば、必ずしも、カム251を有する構成である必要はない。例えば、カム251の位置に、高さを選択的に変更できるスペーサーを設ける構成であっても良い。
また、上述した実施形態や変形例は、個々の従動ローラー22同士の押圧力のばらつきを所定の許容範囲内に調整する場合だけでなく、1つの従動ローラー22が作用する押圧力が所定の押圧力となるように調整する場合にも用いることができる。
以下に、実施形態から導き出される内容を記載する。
本願のメディア搬送機構は、メディアを搬送する駆動ローラーと、前記メディアを前記駆動ローラーに押圧する従動ローラーと、前記従動ローラーを支持する支持部に連結され、前記従動ローラーに押圧力を付与する弾性部材と、前記弾性部材の複数の状態の中から1つの状態を選択することにより、選択された前記1つの状態に対応する押圧力を設定する押圧力設定部と、前記弾性部材の選択された前記1つの状態を調整することにより、設定された前記押圧力を調整する押圧力調整部と、を備え、前記従動ローラーと、前記押圧力設定部において前記1つの状態を選択する設定操作を行う設定操作位置と、前記押圧力調整部において前記1つの状態を調整する調整操作を行う調整操作位置とが、所定の方向において、前記従動ローラー、前記設定操作位置、前記調整操作位置の順に配置されていることを特徴とする。
このメディア搬送機構の構成によれば、従動ローラーと、押圧力設定部において前記1つの状態を選択する設定操作を行う設定操作位置と、押圧力調整部において前記1つの状態を調整する調整操作を行う調整操作位置とが、所定の方向において、従動ローラー、設定操作位置、調整操作位置の順に配置されている。調整操作位置が、従動ローラーと押圧力設定部との間に配置されていないため、このメディア搬送機構を、例えば、印刷装置においてメディアを搬送させるための機構として組み込んだ場合に、印刷装置の外側から調整操作位置にアクセスし易く印刷装置を構成することができる。その結果、従動ローラーの押付力を調整する調整作業を行い易くすることができる。
本願のメディア搬送機構は、メディアを搬送する駆動ローラーと、前記メディアを前記駆動ローラーに押圧する従動ローラーと、前記従動ローラーを支持する支持部に連結され、前記従動ローラーに押圧力を付与するコイルばねと、前記コイルばねの複数の長さの状態の中から1つの長さの状態を選択することにより、選択された前記1つの長さの状態に対応する押圧力を設定するカムを有する押圧力設定部と、前記コイルばねの前記1つの長さを調整することにより、設定された前記押圧力を調整する押圧力調整部と、を備え、前記従動ローラーと、前記カムと、前記押圧力調整部において前記1つの長さを調整する調整操作を行う調整操作位置とが、所定の方向において、前記従動ローラー、前記カム、前記調整操作位置の順に配置されていることを特徴とする。
このメディア搬送機構の構成によれば、従動ローラーと、押圧力設定部が有するカムと、押圧力調整部において選択された1つの長さを調整する調整操作を行う調整操作位置とが、所定の方向において、従動ローラー、カム、調整操作位置の順に配置されている。調整操作位置が、従動ローラーとカムとの間に配置されていないため、このメディア搬送機構を、例えば、印刷装置においてメディアを搬送させるための機構として組み込んだ場合に、印刷装置の外側から調整操作位置にアクセスし易く印刷装置を構成することができる。その結果、従動ローラーの押付力を調整する調整作業を行い易くすることができる。
上記のメディア搬送機構は、前記カムの回動により、前記コイルばねの一方の端部の位置が選択的に設定され、前記押圧力調整部の調整により、前記コイルばねの他方の端部が前記支持部に連結される連結位置が調整されることが好ましい。
この構成によれば、押圧力設定部が有するカムの回動により、コイルばねの一方の端部の位置が選択的に設定され、押圧力調整部の調整により、コイルばねの他方の端部が連結される連結位置が調整される。つまり、従動ローラーに付与する押圧力を設定する押圧力設定部が作用する位置と、押圧力を調整する押圧力調整部が作用する位置とを、コイルばねの両端部に分けて構成することができるため、メディア搬送機構を、より簡単な構造で構成することができる。
上記のメディア搬送機構において、前記支持部は、当該支持部を支持する第1の軸を回動軸として回動可能であり、前記押圧力調整部は、前記支持部に支持される第2の軸と、前記第2の軸を回動軸として回動可能な回動部材と、を有し、前記回動部材の端部に前記コイルばねの他方の端部が連結され、前記回動部材は、前記支持部に対して複数の回動位置で嵌合し固定される嵌合部を有することが好ましい。
この構成によれば、従動ローラーを支持する支持部に支持される第2の軸を回動軸として回動可能な回動部材の端部にコイルばねの他方の端部が連結され、回動部材は、支持部に対して複数の回動位置で嵌合し固定される嵌合部を有している。そのため、回動部材を回動させることで、コイルばねの他方の端部を回動部材の端部に連結したまま、支持部に連結される連結位置を調整することができる。また、この連結位置の調整は、回動部材が支持部に対して嵌合し固定される複数の回動位置から選択することで行うことができる。
上記のメディア搬送機構において、前記支持部は、当該支持部を支持する第1の軸を回動軸として回動可能であり、前記押圧力調整部は、前記支持部が回動する平面と平行な面内に、前記コイルばねの他方の端部を係止する複数の係止箇所を有することが好ましい。
この構成によれば、従動ローラーを支持する支持部が回動する平面と平行な面内に、コイルばねの他方の端部を係止する複数の係止箇所を有する。そのため、コイルばねの伸縮方向、および伸縮長の調整方向を、従動ローラーを支持する支持部が回動する平面と平行な面内となるように構成することができる。その結果、コイルばねによって、従動ローラーを支持する支持部にねじれなどを発生させることがなく、駆動ローラーに対して、所定の方向から押圧させることができる。
本願の印刷装置は、上記に記載のメディア搬送機構と、メディアに印刷する印刷部と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、メディアを挟持して搬送する駆動ローラーと従動ローラーの挟持力を調整する調整作業が行い易い印刷装置を提供することができる。
1…ロール紙、10…印刷部、11…印刷ヘッド、12…キャリッジ、13…ガイド軸、14…キャリッジモーター、20…搬送部、21…駆動ローラー、22…従動ローラー、23…搬送モーター、24…支持台、25…押圧力設定部、26…従動ローラー支持部材、28…押圧力調整部、30…巻出部、31…巻出リール、32…巻出モーター、40…巻取部、41…巻取リール、42…巻取モーター、50…支持フレーム、60…搬送支持部、61…プラテン、62…媒体支持部、70…制御部、71…入出力部、72…CPU、73…メモリー、75…ヘッド駆動部、76…モーター駆動部、77…システムバス、100…プリンター、211…回転軸、221…回転軸、251…カム、251a…カム外周面、252…カムバー、252a…当接面、253…カム回転軸、254…カムバー回転軸、261…支持部材回転軸、281…押圧力調整板、282…調整板回転軸、283…嵌合部、283a…嵌合孔、320…搬送部、325…押圧力設定部、326…従動ローラー支持部材、328…押圧力調整部、420…搬送部、426…従動ローラー支持部材、428…押圧力調整部、520…搬送部、525…押圧力設定部、526…従動ローラー支持部材、528…押圧力調整部、3252…カムバー、3252a…当接面、3281…カムバー回転軸、3282…軸支持部、3283…ねじ機構、4281…係止孔、5261…支持部材回転軸。

Claims (6)

  1. メディアを搬送する駆動ローラーと、
    前記メディアを前記駆動ローラーに押圧する従動ローラーと、
    前記従動ローラーを支持する支持部に連結され、前記従動ローラーに押圧力を付与する弾性部材と、
    前記弾性部材の複数の状態の中から1つの状態を選択することにより、選択された前記1つの状態に対応する押圧力を設定する押圧力設定部と、
    前記弾性部材の選択された前記1つの状態を調整することにより、設定された前記押圧力を調整する押圧力調整部と、を備え、
    前記従動ローラーと、前記押圧力設定部において前記1つの状態を選択する設定操作を行う設定操作位置と、前記押圧力調整部において前記1つの状態を調整する調整操作を行う調整操作位置とが、所定の方向において、前記従動ローラー、前記設定操作位置、前記調整操作位置の順に配置されていることを特徴とするメディア搬送機構。
  2. メディアを搬送する駆動ローラーと、
    前記メディアを前記駆動ローラーに押圧する従動ローラーと、
    前記従動ローラーを支持する支持部に連結され、前記従動ローラーに押圧力を付与するコイルばねと、
    前記コイルばねの複数の長さの状態の中から1つの長さの状態を選択することにより、選択された前記1つの長さの状態に対応する押圧力を設定するカムを有する押圧力設定部と、
    前記コイルばねの前記1つの長さを調整することにより、設定された前記押圧力を調整する押圧力調整部と、を備え、
    前記従動ローラーと、前記カムと、前記押圧力調整部において前記1つの長さを調整する調整操作を行う調整操作位置とが、所定の方向において、前記従動ローラー、前記カム、前記調整操作位置の順に配置されていることを特徴とするメディア搬送機構。
  3. 前記カムの回動により、前記コイルばねの一方の端部の位置が選択的に設定され、
    前記押圧力調整部の調整により、前記コイルばねの他方の端部が前記支持部に連結される連結位置が調整されることを特徴とする請求項2に記載のメディア搬送機構。
  4. 前記支持部は、当該支持部を支持する第1の軸を回動軸として回動可能であり、
    前記押圧力調整部は、前記支持部に支持される第2の軸と、前記第2の軸を回動軸として回動可能な回動部材と、を有し、
    前記回動部材の端部に前記コイルばねの他方の端部が連結され、
    前記回動部材は、前記支持部に対して複数の回動位置で嵌合し固定される嵌合部を有することを特徴とする請求項3に記載のメディア搬送機構。
  5. 前記支持部は、当該支持部を支持する第1の軸を回動軸として回動可能であり、
    前記押圧力調整部は、前記支持部が回動する平面と平行な面内に、前記コイルばねの他方の端部を係止する複数の係止箇所を有することを特徴とする請求項3に記載のメディア搬送機構。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のメディア搬送機構と、メディアに印刷する印刷部と、を備えることを特徴とする印刷装置。
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