JP2020122020A - 噴霧塗布による乳頭治療用の水性抗菌膜形成性組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、水性基剤中に(a)膜形成性ポリマーと、(b)抗菌剤と、(c)レオロジー改質剤として疎水性改質エトキシル化ウレタンと、(d)任意に、消泡剤と、を含む噴霧可能な水性抗菌膜形成性組成物に関する。さらに、本発明は、泌乳動物の乳腺炎を抑制するための該組成物の使用、及び該組成物を乳頭に噴霧塗布することを含む、泌乳動物の乳腺炎を抑制するための方法について言及する。
【選択図】なし
Description
利用可能な乳頭浸漬剤のいくつかは重大な欠点を抱えている。先行技術の膜形成乳頭浸漬液は、皮膚に噴霧するのに適していない。さらに、噴霧塗布のために既存の膜形成性組成物を使用するとノズルの故障が生じ、このためこのような噴霧塗布のための最新の組成物が無益になる。微生物学的効果を有する既存のスプレー製品は、治療後に保護バリアを生成しない。本発明者らは、噴霧塗布のための抗菌膜形成性組成物を提供するための研究を実施する際に、噴霧するための現在利用可能なバリア製品を使用するとき過度の泡形成がバリア特性に悪影響を及ぼし、したがって乳頭及び乳腺管の保護が不十分であることを見出した。乳頭上の泡の形成を防止するために消泡剤を使用すると、噴霧特性は著しく改善されたが、肌への濡れ性及び付着性は悪影響を受けた。増大する群れサイズ及び搾乳プロセスの連続的な自動化のため、噴霧塗布のためのバリア製品の需要が高まっている。したがって、本発明の目的は、優れた噴霧特性を有し、ノズルの破損を引き起こさない、抗菌膜形成性組成物であって、この組成物は皮膚への良好な濡れ及び付着特性を有し、その消毒及び抗菌特性が既存の製品に匹敵し、すなわち、その組成物が乳房炎の発生を防止するかまたは乳房炎の発生率を低下させるための噴霧可能な組成物としての使用に適している、抗菌膜形成性組成物を提供することにあった。
(a)膜形成性ポリマーと、
(b)抗菌剤と、
(c)レオロジー改質剤として疎水性改質エトキシル化ウレタンと
(d)任意に、消泡剤と、を含む、噴霧可能な水性抗菌膜形成性組成物
によって解決される。
(a)0.1〜10.0重量%の膜形成性ポリマーと、
(b)0.1〜10.0重量%の抗菌剤と、
(c)レオロジー改質剤として0.001〜3.0重量%の疎水性改質エトキシル化ウレタンと、
(d)任意に、0.001〜3.0重量%の消泡剤と、を含む。
(a)1.0〜5.0重量%の膜形成性ポリマーと、
(b)0.5〜7.0重量%の抗菌剤と、
(c)0.01〜1.0重量%の疎水性改質エトキシル化ウレタンと、
(d)任意に、0.005〜1.0重量%の消泡剤と、を含み、
さらに好ましくは、
(a)2.0〜4.5重量%の膜形成性ポリマーと、
(b)0.5〜5.0重量%の抗菌剤と、
(c)0.05〜0.5重量%の疎水性改質エトキシル化ウレタンと、
(d)任意に、0.02〜0.2重量%の消泡剤と、を含む。
(a)膜形成性ポリマーとして0.1〜10.0重量%のポリビニルアルコールと、
(b)0.1〜10.0重量%の抗菌剤と、
(c)レオロジー改質剤として0.001〜3.0重量%の疎水性改質エトキシル化ウレタンと
(d)任意に、0.001〜3.0重量%の消泡剤と、を含み、
さらに好ましくは、
(a)膜形成性ポリマーとして1.0〜5.0重量%のポリビニルアルコールと、
(b)0.5〜7.0重量%の抗菌剤と、
(c)0.01〜1.0重量%の疎水性改質エトキシル化ウレタンと
(d)任意に、0.005〜1.0重量%の消泡剤と、を含み、
よりさらに好ましくは、
(a)膜形成性ポリマーとして2.0〜4.5重量%のポリビニルアルコールと、
(b)0.5〜5.0重量%の抗菌剤と、
(c)0.05〜0.5重量%の疎水性改質エトキシル化ウレタンと、
(d)任意に、0.02〜0.2重量%の消泡剤と、を含む。
(a)膜形成性ポリマーとして0.1〜10.0重量%のポリビニルアルコールと、
(b)抗菌剤として0.5〜10.0重量%のポリビニルピロリドンヨードと、
(c)レオロジー改質剤として0.001〜3.0重量%の疎水性改質エトキシル化ウレタンと
(d)0.001〜3.0重量%の消泡剤と、を含む。
(a)膜形成性ポリマーとして0.1〜10.0重量%のポリビニルアルコールと、
(b)抗菌剤として0.5〜10.0重量%のポリビニルピロリドンヨードと、
(c)レオロジー改質剤として0.001〜3.0重量%の疎水性改質エトキシル化ウレタンと、
(d)0.001〜3.0重量%の消泡剤と、
(e)0.05〜5.0重量%のポリスルホン酸と、
f)次式RO−(C2H4−O)n−CH2−COOHを有し、式中、Rは4〜10個の炭素原子を有するアルキル基であり、nは2〜8の整数である、0.05〜5.0重量%のポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸と、
g)任意に、(b)は5.0重量%以下である条件で、0.01〜5.0重量%の、アルキルベンゼンスルホン酸、クロルヘキシジン、オルトフェニルフェノール、乳酸、カルボン酸、特にデカン酸及びそれらの混合物からなる群から選択される、さらなる抗菌剤と、を含む。
(a)膜形成性ポリマー、好ましくはポリビニルアルコールと、
(b)抗菌剤と、
(c)レオロジー改質剤として疎水性改質エトキシル化ウレタンと
(d)任意に、消泡剤と、を含み、特に、酪農家畜群内の伝染性乳腺炎及び環境性乳腺炎の両方の発生率を低下させるために調合され、適切である。
そのような抗菌作用は重要であり、なぜならば、搾乳作業は、搾乳作業中に搾乳機と接触することによって生じる擦過したまたは罹患した皮膚において、ある状況下で炎症及び感染を引き起こすことがある、乳腺炎を引き起こす微生物をしばしば拡散しうるからである。
バリア及び膜形成剤は、搾乳サイクル間に乳頭との接触を保つ乳頭浸漬組成物の成分である。バリア及び膜形成剤は、乳頭皮膚及び場合によっては乳房を被覆する。バリア剤は、開いた乳頭管の端部にプラグを形成することができる。本発明に従って使用される代表的なバリア及び膜形成剤には、粘稠なクリームまたは皮膚軟化剤(粘度調節剤で作られた)、膜、ポリマー、ラテックスなどが含まれる。いくつかの非イオン性界面活性剤は、表面濡れに寄与することに加えて、組成物のバリア特性をさらに高めるのを助けることができる。このような界面活性剤の例としては、ポリオキシエチレ−ポリオキシプロピレングリコール(Pluronic(登録商標)F108として市販されている)が挙げられるが、これらに限定されない。好ましいバリア形成剤は例えば、ラテックス、アラビノキシラン、グルコマンナン、グアーガム、ヨハニスツリーガム(johannistree gum)、セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、デンプン、ヒドロキシエチルデンプン、アラビアゴム、カードラン、プルラン、デキストラン、ポリスルホン酸、ポリアクリルアミド、高分子量ポリアクリレート、高分子量架橋ポリアクリレート、ポリアクリル酸(カルボマー)、アルギン酸ナトリウム、カルシウム塩で架橋されたアルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、ポリ(ビニルアルコール)(PVA)、及びポリ(N−ビニルピロリドン)(PVP)を含んでいてよい。ポリスルホン酸の好適な例は、Rheocare(商標)HSP−1180として市販されているポリアクリルアミドメチルプロパンスルホン酸である。
本発明によれば、噴霧可能な抗菌膜形成性組成物において、疎水性に改質されたエトキシル化ウレタンはレオロジー改質剤及び粘着付与剤として含まれる。疎水改質されたエトキシル化ウレタンは、非イオン性会合性増粘剤であり、ジイソシアネートと、ジオール及び疎水性ブロック成分とを反応させることによって得られる。ポリマー分子においては、以下の3つの部分の間で区別することができる:i)疎水性末端部分、ii)いくつかの親水性部分、及びiii)ウレタン基。ポリマーは、疎水性部分、好ましくはC2〜C40炭化水素、さらに好ましくは直鎖または分枝鎖C2〜C40アルキル基、より好ましくは直鎖または分枝鎖C8〜C24アルキル基で、エンドキャップされる。可能な好ましい疎水性部分は、例えば、オクチル基、ドデシル基、ミリスチル基、セチル基、オレイル基、ステアリル基、ドデシルフェニル基、オクチルフェニル基及びノニルフェニル基である。粘度上昇効果の決定的要因は、各分子が少なくとも2つの末端疎水性部分を含むことである。使用される親水性部分は、ポリエーテルまたはポリエステルである。例としては、マレイン酸とエチレングリコールとのポリエステル、ポリエチレングリコールまたはポリエチレングリコール誘導体のようなポリエーテルである。ポリエーテルは好ましい親水性部分であり、これらのポリマーはそれぞれの組成物の貯蔵中に最良の耐化学薬品性をもたらし、したがって最良の粘度安定性を提供するからである。ポリマー鎖は、ポリイソシアネートによって伸長される。
抗菌剤は、微生物を破壊するか、またはその複製を防止または阻害する組成物の成分である。一態様では、本発明の組成物には1種類の抗菌剤のみ使用できる。別の好ましい態様では、例えば、従来の抗菌剤のより低い濃度で効果的な殺菌を達成するために、異なる化学薬品クラスまたは構造の抗菌剤の組み合わせが使用され得る。
本発明のヨウ素化合物は、本発明の組成物の抗菌活性の一部を提供し、消毒または衛生化する抗菌効力を提供するように選択される。本発明の組成物に適したヨウ素化合物は公知であり、例えば、米国特許第4,271,149号、第5,310,549号、第5,368,868号及び第5,503,838号に記載されており、その全体の開示は参照により本明細書に組み込まれる。
本発明に有用なアニオン性界面活性剤は、2.0〜5.0の範囲のpHで乳房炎を引き起こす生物に対して最大殺菌活性及び/または生体安定性を有する。したがって、これらの界面活性剤は、一般に、0.05重量%〜5.0重量%、好ましくは0.1重量%〜2.0重量%の範囲で本組成物中に存在する。
本発明による噴霧可能な水性抗菌膜形成性組成物はまた、過酸、対応するカルボン酸、過酸化水素及び水からなる化学平衡として存在するペルオキシカルボン酸とも呼ばれる過酸を抗菌剤として含むことができる。
H2O2+RCOOH=======RCOOOH+H2O
式中、Keqは2.0である。
a)一般式(I)R1−O2C−(CH2)p−CO3Hに対応し、式中、R1は水素原子または1〜4個の炭素原子を含むアルキル基であり、pは1〜4の整数である、過酸またはその塩、
b)過カルボン酸が1〜18個の炭素原子を含むフタルイミド過カルボン酸(II)またはその塩、
c)式(III)R2−CO3Hに対応し、R2が1〜22個、好ましくは1〜18個の炭素原子を含むアルキル基またはアルケニル基である、化合物、から選択される過酸を含む。
a)一般式(I)R1−O2C−(CH2)p−CO3Hに対応し、式中、R1は水素原子またはメチル基であり、pは1〜4の整数である、過酸またはその塩、
b)過カルボン酸が1〜8個の炭素原子を含むフタルイミド過カルボン酸(II)またはその塩、
c)式(III)R2−CO3Hに対応し、式中、R2は1〜12個の炭素原子を含むアルキル基またはアルケニル基である、化合物、から選択される過酸が含まれる。
ペルオキシカルボン酸を製造するための例示的な方法及び装置は、米国特許第7,547,421号及び米国特許第8,017,082号(発明の名称「Apparatus and Method for Making a Peroxycarboxylic Acid」)に開示されており、参照によりその全体が本明細書に明示的に組み込まれる。本発明に従って使用される特定のペルオキシカルボン酸を製造するためのこれら及び他の既知の方法及び装置は、本発明の範囲内に含まれる。
本明細書で使用される「スルホペルオキシカルボン酸」または「スルホン化ペルオキシカルボン酸」という用語は、スルホン化カルボン酸のペルオキシカルボン酸形態を指す。スルホペルオキシカルボン酸は、抗菌剤として単独で使用することができ、または他の抗菌剤と組み合わせることができる。
10−ヒドロキシ−9−スルホオクタデカンペルオキソ酸、
9,10−ジヒドロキシ−8−スルホオクタデカンペルオキソ酸、
9−スルホオクタデカンペルオキソ酸、
11−スルホウンデカンペルオキソ酸、
10,11−ジスルホウンデカンペルオキソ酸、
8−(3−オクチルオキシラン−2−イル)−8−スルホオクタンベルオキソ酸、
9,10−ジヒドロキシ−11−スルホオクタデカンペルオキソ酸、
9−(1−スルホヘプチルオキシラン−2−イル)−9−ノナンペルオキソ酸、
9−ヒドロキシ−10−スルホオクタデカンペルオキソ酸、
10−スルホオクタデカンペルオキソ酸、
9,10−ジスルホオクタデカンペルオキソ酸、
10−スルホンウンデカンペルオキソ酸、
9−(3−オクチルオキシラン−2−イル)−9−スルホノナンペルオキソ酸、
10,11−ジヒドロキシ−9−スルホオクタデカンペルオキソ酸、
8,9−ジヒドロキシ−10−スルホオクタデカンペルオキソ酸、よりなる群から選択される。
本発明の組成物において界面活性剤として使用することができるさらなる化合物は、ポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸である。したがって、本発明による組成物の好ましい実施形態では、ポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸は、アルキルエーテルカルボン酸とも呼ばれ、特にポリオキシプロピレンまたはポリオキシエチレンエーテルカルボン酸が含まれる。ポリオキシプロピレンまたはポリオキシエチレンエーテルカルボン酸、特にポリオキシエチレンエーテルカルボン酸は、対応するアルカノールを置換基Rで最初にそれぞれプロポキシル化またはエトキシル化し、プロポキシレート及びエトキシレートをそれぞれクロロ酢酸で反応させることによって調製することができる。プロポキシル化/エトキシル化工程では、規定された数のプロポキシ/エトキシ基を有する純粋な物質ではなく、プロポキシル化/エトキシル化の程度が異なるプロポキシル化/エトキシル化生成物の混合物が得られるので、エーテルカルボン酸は一般に対応する混合生成物である。さらに、プロポキシ基及びエトキシ基を有する生成物を調製することができる。アルキル基Rが炭素数4〜8個の炭素原子を有するアルキルエーテルカルボン酸が好ましく用いられる。本発明の膜形成性組成物は、好ましくは0.5〜2.0重量%のポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸を含む。好ましくは、ポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸の混合物は、本発明の組成物に含まれ、特にカプリルエト−9カルボン酸(RO−(C2H4−O)n−CH2−COOH、式中R=C8アルキル基、nは約5であり、CAS番号53563−70−5)及びブテト−2カルボン酸(RO−(C2H4−O)n−CH2−COOH、R=C4アルキル基、nは約2であり、CAS番号75427−76−8)はKAO ChemicalsからAkypto(登録商標)LF6として市販されている。
一般に、本発明に従って使用することができる泡止め剤または消泡剤には、シリカ及びシリコーンが含まれ、脂肪酸またはエステル、アルコール、硫酸塩またはスルホン酸塩、アミンまたはアミド、フルオロクロロ炭化水素のようなハロゲン化化合物、植物油、ワックス、鉱油ならびにそれらのスルホン化または硫酸化誘導体、脂肪酸及び/またはそれらの石鹸、例えばアルカリ、アルカリ土類金属石鹸、及びリン酸塩及びリン酸エステル、例えばアルキル及びアルカリ二リン酸、及びリン酸トリブチル、及びそれらの混合物が含まれる。
この目的のために、より効果的な消泡剤の1つは、アルコール鎖長が約C8〜C12、より具体的にはC9〜C11であり、アルキレンオキシド部分の全部または一部にポリプロピレンオキシドアルコキシレートを有するアルコールアルコキシレートである。このタイプの一般的に利用可能な市販の消泡剤としては、BASF Degressalのような、特にDegressal SD20アルコキシレートが挙げられる。
組成物のpH値は、酸性または塩基性成分の添加によって選択的に調整することができる。一般に、酸性pHが好ましい。pH調整剤として使用するのに適した酸としては、例えば、クエン酸、酢酸、乳酸、リン酸、亜リン酸、スルファミン酸、硝酸、亜硝酸及び塩酸が含まれる。抗菌性有機酸として選択される有機酸、例えば乳酸もまたpHに影響を及ぼし、したがってこの段落で論じたような調整効果を有することは、当業者に認識されるであろう。鉱酸を用いてpHを大幅に下げることができる。水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、ジホスホネート酸一ナトリウム(monosodium acid diphosphonate)、トリエタノールアミンまたはそれらの組み合わせなどのアルカリ剤を添加することによって、pHを上昇またはアルカリ性にすることができる。クエン酸、乳酸、リン酸などの伝統的な酸緩衝剤もまた、所望のpHを維持するために使用され得る。組成物のpH値は、酸性または塩基性または緩衝性物質の添加によって調整することができる。
本発明の乳頭浸漬組成物はまた、潤滑し、状態を整え、及び一般的に刺激を軽減し、ならびに抗菌成分に、搾乳機の機械的作用に、または極寒風速冷却(frigid temperatures wind chill)、脱水、擦過傷、風焼け及び日焼けのような環境条件に、由来する乳頭表面の治癒を促進するため、皮膚軟化剤、保湿剤、湿潤剤または再脂剤(re−fatting agent)を含むことができる。任意の水混和性、可溶性または分散性スキンコンディショニング剤を本発明で使用することができる。多価アルコールなどの組成物は、グリセリン、ソルビトール、マンニトール、及びプロピレングリコール及びそのホモポリマー、ポリエチレングリコール(PEG)200〜10,000、ポリエチレングリコールエステル、アシルラクチレート、ポリクオタニウム−7、グリセロールココエート/ラウレート、PEG−7グリセロールココエート、ステアリン酸、加水分解シルクペプチド、シルクタンパク質、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロライド、アルキルポリグルコシド/グリセリルラウリン酸塩、シアバター及びココバター、イソプロピルパルミテートまたはイソプロピルミリステート及び類似のエステルを含む単純なモノハイドリルアルコールの脂肪酸エステル、D−パンテノール、脂肪酸のポリオールエステル;エトキシル化ラノリン、植物油、及び類似の天然由来の誘導体例えばアロエ、二酸化チタン、酸化亜鉛、オクチルメトキシシンナメート(OMC)、4−メチルベンジリデンカンファー(4−MBC)、オキシベンゾン及びホモサレートのような日焼け止め剤;アロエベラ、カラミン、ミント、メントール、カンフル、抗ヒスタミン剤、コルチコステロイド、ベンゾカイン及びパロキサミンHClのようなかゆみ止め剤または麻痺剤が挙げられる。本発明で使用される好ましい皮膚軟化剤には、グリセリン、及びプロピレングリコール及びラノリンが含まれる。好ましくは、担体媒体中の凝固点降下剤成分は、皮膚軟化剤/保湿剤/湿潤剤としても作用する。例えば、いくつかの好ましい実施形態では、プロピレングリコール及びグリセリンは、組成物中に高濃度で存在し、凝固点降下剤及び皮膚軟化剤の両方として作用する。
組成物はまた、一般的に知られているように、染料、顔料、マーキング剤、または他のそのような成分を含むことができる。不透明化剤または染料は、本発明の組成物に任意に含まれる。例えば、乳頭の色は、特定の牛が治療されたことを酪農家に伝える。牛乳の汚染の可能性のある問題を排除するために、例えばタルトラジンE102などのFD&C認定(食品グレード)染料のみを使用することが好ましい。二酸化チタン(TiO2)は不透明化剤として広く使用されており、様々な着色料と組み合わせて使用することもできる。
1.1 調合物
一連の抗菌乳頭浸漬調合物を調製した。添加する各成分の量は、表1〜4の調合物F1〜F9、A1〜A7及びF10〜F22として示される例に記載されている。
乳頭浸漬の連続的で均一な膜の品質は、下記の方法で評価した。組成物の調製後、乳牛の乳頭に噴霧した。膜のバリア性及び皮膚上の濡れ性を、それぞれ3及び2の尺度に基づいて評価した。
数値評価は以下の通りである:
膜形成
−1 不十分な膜形成
0 中程度の膜形成
1 良好な膜形成
皮膚上の濡れ
−1 皮膚上の濡れが不十分
1 皮膚上の十分な濡れ
スプレーシャドウ
−1 不十分なスプレーシャドウ
0 減衰した円錐形スプレーシャドウ
1 良好な円錐形スプレーシャドウ
いくつかの試料の粘度をフォードカップによる測定法に従って測定した。この粘度測定法の原理は、カップが、その底部オリフィスを通って排出する液体によって空になるのに必要な時間として、試料の粘度が測定されることである。粘度は流動抵抗であるため、粘度の高い物質はカップの穴を通って排出するのに時間がかかる。測定された時間は表に示されており、各カップのサイズに与えられた換算係数で排出時間を掛けることによってセンチストークスに変換することができる。試料の粘度は、フォードカップ3を用いて25℃の温度で測定した。
様々な乳頭浸漬調合物を調製し、試験した。最初に、組成物は、膜形成要素としてのポリビニルアルコール、活性殺菌物質としてのポリビニルピロリドンヨード(PVP−ヨード)及びアルキルベンゼンスルホン酸、界面活性剤としてのアルキルエーテルカルボン酸を含む文献WO98/04136に記載された技術水準に従って本質的に調合された。真空作動式噴霧器であるAmbic(登録商標)(Ambic Equipment Limited、英国)製のO−リング(AJS2415)を備えた固定ノズルチップを有するJetstream Gun(AJS/2402)を用いて乳牛の乳頭に調合物を噴霧した後。噴霧した後、膜形成の品質、スプレーシャドウ及び皮膚上の濡れを評価した。表1に示すように、先行技術による調合物のスプレーシャドウ、膜形成及び/または皮膚上の濡れは、意図された使用には十分ではなかった。したがって、調合物F1〜F9は参考例(「参考例」)である。
さらに、本発明の調合物を、長期間にわたってスプレーガン及びスプレーノズル中のそれらの特性に関して試験した。したがって、周囲温度(20℃)における真空作動式噴霧器であるAmbic(登録商標)(Ambic Equipment Limited、UK)製のO−リング(AJS2415)を備えた固定ノズルチップを有するJetstream Gun(AJS/2402)を1週間保存した後、スプレーシャドウの品質に関して調合物を試験した。膜形成の品質、スプレーシャドウ及び皮膚上の濡れに関する基準を評価した。観察された結果は、本発明による調合物(F10〜F16、F18〜F22)は、新鮮に調製されたときだけでなくJetstream Gunでの一週間の貯蔵後の噴霧するときに、良好な膜構築特性、良好な円錐形スプレーシャドウ及び皮膚上の十分な濡れを示した。さらに、本発明の調合物(調合物F13、F19、F22)を使用した場合、Jetstream Gunでの1週間の貯蔵後にノズル破損は観察されなかった。
Claims (19)
- 水性基剤中に、
(a)ラテックス、アラビノキシラン、グルコマンナン、グアーガム、ヨハニスツリーガム、セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、デンプン、ヒドロキシエチルデンプン、アラビアゴム、カードラン、プルラン、デキストラン、ポリスルホン酸、ポリアクリルアミド、高分子量ポリアクリレート、高分子量架橋ポリアクリレート、ポリアクリル酸、カルボマー、アルギン酸ナトリウム、カルシウム塩で架橋されたアルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、ポリビニルアルコール、及びポリ(N−ビニルピロリドン)の一つ又は複数を含む、膜形成性ポリマーと、
(b)抗菌剤と、さらに
(c)レオロジー改質剤として疎水性改質エトキシル化ウレタンと
(d)任意に、消泡剤と、を含む、噴霧可能な水性抗菌膜形成性組成物。 - (a)0.1〜10.0重量%の前記膜形成性ポリマーと、
(b)0.1〜10.0重量%の抗菌剤と、
(c)レオロジー改質剤として0.001〜3.0重量%の疎水性改質エトキシル化ウレタンと、
(d)任意に、0.001〜3.0重量%の消泡剤との、請求項1に記載の噴霧可能な水性抗菌膜形成性組成物。 - 水性基剤中に、
(a)1.0〜5.0重量%の前記膜形成性ポリマーと、
(b)0.5〜7.0重量%の抗菌剤と、
(c)0.01〜1.0重量%の疎水性改質エトキシル化ウレタンと、
(d)任意に、0.005〜1.0重量%の消泡剤と、を含む、請求項1に記載の噴霧可能な水性抗菌膜形成性組成物。 - 水系基剤中に、
(a)2.0〜4.5重量%の前記膜形成性ポリマーと、
(b)0.5〜5.0重量%の抗菌剤と、
(c)0.05〜0.5重量%の疎水性改質エトキシル化ウレタンと、
(d)任意に、0.02〜0.2重量%の消泡剤と、を含む、請求項1に記載の噴霧可能な水性抗菌膜形成性組成物。 - 酪農家畜群内の伝染性乳腺炎及び環境性乳腺炎の両方の発生率を低下させるのに調合されかつ適切である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の噴霧可能な水性抗菌膜形成性組成物。
- 前記疎水性改質エトキシル化ウレタンは、ポリエチレングリコール構成単位及びウレタン構成単位を有するポリマーであり、前記ポリマー鎖は疎水性基でエンドキャップされている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の噴霧可能な水性抗菌膜形成性組成物。
- 前記抗菌剤が、I2、ヨードフォア、特にポリビニルピロリドンヨード(PVP−ヨード)の形態、直鎖または分枝鎖脂肪族C4〜C10カルボン酸、特にカプリン酸及びカプリル酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸;乳酸、サリチル酸、ペルオキシカルボン酸、スルホペルオキシカルボン酸、C1〜C4アルカノール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール、ブロノポール(2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール)、ナトリウムピリジナチオン、クロルヘキシジン、クロルヘキシジン二酢酸塩、クロルヘキシジンジグルコン酸塩、第四級アンモニウム化合物、例えばアルキルジメチルベンジルアンモニウムの塩、ジアルキルジメチルアンモニウム化合物及びベンゼトニウム;スルホン酸、次亜ハロゲン酸、アルカリ性ハイポハライト、二酸化塩素前駆体、塩素放出剤(特に次亜塩素酸ナトリウム、さらに最近では塩素化イソシアヌレート)、次亜塩素酸塩、二酸化塩素、塩素化イソシアヌレート(塩素化−S−トリアゼン−トリオン)、臭素、ヒドロキシキノン、塩化アンモニウム、ヘキサクロロフェン、ジアフェン、塩化セチルピリジニウム、酸アニオン系(例えば、アルキルアリールスルホン酸、アリールスルホン酸、アルキルスルホン酸、アルキルアリール硫酸、アリール硫酸、アルキル硫酸、アルキルアリール硫酸)、オルトフェニルフェノール、2,4,4’−トリクロロ−2”−ヒドロキシジフェニルエーテル、4−クロロ−3,5−ジメチルフェノールから選択することができるフェノール系抗菌剤、ポリヘキサメチルビグアニド(CAS32289−58−0)、グアニジン塩、例えばポリヘキサメチレングアニジン塩酸塩(CAS57028−96−3)、ポリヘキサメチレングアニジンヒドロホスフェート(CAS89697−78−9)及びポリ[2−(2−エトキシ)−エトキシエチル]−グアニジニウムクロリド(CAS374572−91−5)、ならびにそれらの混合物からなる群より選択される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の噴霧可能な水性抗菌膜形成性組成物。
- 抗菌剤として、ポリビニルピロリドンヨード(PVP−ヨード)の形態のヨードフォアが含まれる、請求項1〜7のいずれか1項に記載の噴霧可能な水性抗菌膜形成性組成物。
- アルキルベンゼンスルホン酸をさらに含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の噴霧可能な水性抗菌膜形成性組成物。
- ポリオキシプロピレンアルキルエーテルカルボン酸、特に次式R−O−(C3H6−O)m−(C2H4−O)n−CH2−COOHを有し、式中、Rは4〜10個の炭素原子を有するアルキル基であり、mは0〜8の整数であり、nは0〜8の整数であり、mまたはnのうちの少なくとも1つが0ではない、ポリオキシプロピレンアルキルエーテルカルボン酸をさらに含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の噴霧可能な水性抗菌膜形成性組成物。
- 次式R−O−(C2H4−O)n−CH2−COOHを有し、式中、Rは4〜10個の炭素原子を有するアルキル基であり、nは2〜8の整数である、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸をさらに含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の噴霧可能な水性抗菌膜形成性組成物。
- ポリビニルアルコール及び/またはポリスルホン酸が前記組成物中に存在する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の噴霧可能な水性抗菌膜形成性組成物。
- ポリビニルアルコール及び/またはポリスルホン酸ならびにポリビニルピロリドンヨードが前記組成物中に存在する、請求項1〜11のいずれか1項に記載の噴霧可能な水性抗菌膜形成性組成物。
- 水系基剤中に、
(a)前記膜形成性ポリマーとして0.1〜10.0重量%のポリビニルアルコールと、
(b)抗菌剤として0.5〜10.0重量%のポリビニルピロリドンヨードと、
(c)レオロジー改質剤として0.001〜3.0重量%の疎水性改質エトキシル化ウレタンと、
(d)0.001〜3.0重量%の消泡剤と、を含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載の噴霧可能な水性抗菌膜形成性組成物。 - 水系基剤中に、
(a)前記膜形成性ポリマーとして0.1〜10.0重量%のポリビニルアルコールと、
(b)抗菌剤として0.5〜10.0重量%のポリビニルピロリドンヨードと、
(c)レオロジー改質剤として0.001〜3.0重量%の疎水性改質エトキシル化ウレタンと、
(d)0.001〜3.0重量%の消泡剤と、
(e)0.05〜5.0重量%のポリスルホン酸と、
(f)次式R−O−(C2H4−O)n−CH2−COOHを有し、式中、Rは4〜10個の炭素原子を有するアルキル基であり、nは2〜8の整数である、0.05〜5.0重量%のポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸と、
(g)任意に、0.01〜5.0重量%のさらなる抗菌剤であって、好ましくは、(b)が5.0重量%以下である条件で、アルキルベンゼンスルホン酸、クロルヘキシジン、オルトフェニルフェノール、乳酸、カルボン酸、特にデカン酸、及びそれらの混合物からなる群から選択される、抗菌剤と、を含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載の噴霧可能な水性抗菌膜形成性組成物。 - 前記消泡剤がシリコーン系消泡剤である、請求項1〜15のいずれか1項に記載の噴霧可能な水性抗菌膜形成性組成物。
- 60rpmでスピンドル#1を使用して、25℃の温度で1〜50cPs、好ましくは1〜20cPs、より好ましくは1〜5cPsのブルックフィールド粘度を有する、請求項1〜16のいずれか1項に記載の噴霧可能な水性抗菌膜形成性組成物。
- 泌乳動物の乳腺炎を抑制するための、請求項1〜17のいずれか1項に記載の組成物の使用。
- 請求項1〜17のいずれか1項に記載の組成物を乳頭に噴霧塗布することを含む、泌乳動物の乳腺炎を抑制する方法。
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