JP2020132110A - スタッドボルト孔構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ネジ部にシール剤が適用されたスタッドボルトによってナックルとナックルアームとを締結する場合に、シール剤カスによる悪影響を抑制することができるスタッドボルト孔構造を提供する。【解決手段】ナックル1においてナックルアーム2が重ね合わされる締結面14におけるスタッドボルト孔15の開口の周縁部に、該スタッドボルト孔15にスタッドボルト3の第1ネジ部31がねじ込まれた際に発生するシール剤カスを収容するように締結面14から後退する面で構成された収容部17を設ける。これにより、ナックル1の締結面14にナックルアーム2を重ね合わせた際に、この両者間におけるシール剤カスの挟み込み量(噛み込み量)を無くしたり減少させたりすることができ、シール剤カスにヘタリが生じて軸力の低下してしまうといった状況を回避することができる。【選択図】図3
Description
本発明は、ナックルアームが重ね合わされて締結されるナックル(ステアリングナックル)に形成されたスタッドボルト孔の構造に係る。特に、本発明は、スタッドボルトのネジ部にシール剤が適用されたものに対する改良に関する。
従来、車両の車輪を回転自在に支持する部材としてナックルが知られている。また、このナックルには車輪に舵角を与えるための操舵力を伝達するナックルアームが締結されている(特許文献1を参照)。
また、ナックルにナックルアームを締結する手段の一つとして、スタッドボルトを使用することも知られている。図9は、このスタッドボルトaを使用してナックルbにナックルアームcを締結した状態を示す断面図である。
この締結構造としては、図9に示すように、ナックルbおよびナックルアームcそれぞれにスタッドボルト孔d,eが形成されている。ナックルbに形成されているスタッドボルト孔dの内面には雌ネジが形成されている。そして、スタッドボルトaのネジ部fをナックルbのスタッドボルト孔dにねじ込んでおき、ナックルアームcのスタッドボルト孔eにスタッドボルトaを挿通することでナックルbの締結面(ナックルアームcに対向する面)b1とナックルアームcの締結面(ナックルbに対向する面)c1とを重ね合わせる。そして、ナックルアームcにおける締結面c1とは反対側の面c2から突出したスタッドボルトaのネジ部gにナットhをねじ込むことによってナックルbとナックルアームcとを一体的に締結する。この場合、ナットhをねじ込むことで発生する軸力(締め付け力)によってナックルbとナックルアームcとが強固に締結されることになる。
ところで、2つの部材をスタッドボルトを利用して一体的に締結する場合に、スタッドボルトのネジ部にシール剤を適用(塗布)しておくことが知られている(特許文献2を参照)。このようにシール剤を適用することにより、スタッドボルト孔とスタッドボルトのネジ部との間にシール剤を介在させ、これら両者間を液密状態とすることができ、オイルやグリスの漏れを防止することができる。
しかしながら、このようなシール剤を適用したスタッドボルトaを、前述したナックルbとナックルアームcとの締結のための手段として適用した場合、以下に述べる不具合を招く可能性がある。
つまり、スタッドボルトaのネジ部(シール剤が適用されたネジ部)fをナックルbのスタッドボルト孔dにねじ込む際、シール剤の一部がネジ部fから脱落し(スタッドボルト孔dにねじ込まれる際に一部が剥離し)、ナックルbの締結面b1上にシール剤カスが付着する可能性がある。具体的には、前述したシール剤の効果を十分に得るためには、スタッドボルトaのネジ部fに適用されるシール剤の量としてはある程度の量が必要である。そして、スタッドボルトaのネジ部fをナックルbのスタッドボルト孔dにねじ込む際には上下反転(図9に示す状態に対して上下反転)されてねじ込み作業が行われるため、ナックルbの締結面b1上にシール剤カスが載ってしまう可能性がある。この状態でナックルbの締結面b1にナックルアームcの締結面c1を重ね合わせた場合、この両者間にシール剤カスが挟み込まれた(噛み込んだ)状態のままナットhのねじ込みによる締結が行われることになる。図10は、このような状況が生じた場合における図9のA部分を拡大して示す断面図である。
このような状況では、ナックルbの締結面b1とナックルアームcの締結面c1との間に挟み込まれたシール剤カスiにヘタリが生じた場合(シール剤カスiの厚さ寸法が小さくなった場合)、前記軸力が低下することになり、ナックルbとナックルアームcとの良好な締結状態が得られなくなってしまう虞がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ネジ部にシール剤が適用されたスタッドボルトによってナックルとナックルアームとを締結する場合に、シール剤カスによる悪影響を抑制することができるスタッドボルト孔構造を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、ナックルアームが重ね合わされて締結されるナックルに形成され、シール剤が予め適用されたスタッドボルトのネジ部がねじ込まれるスタッドボルト孔の構造を前提とする。そして、このスタッドボルト孔の構造としては、前記ナックルにおいて前記ナックルアームが重ね合わされる締結面における前記スタッドボルト孔の開口の周縁部に、該スタッドボルト孔に前記スタッドボルトのネジ部がねじ込まれた際に発生するシール剤カスを収容するように前記締結面から後退する面で構成された環状の収容部が設けられていることを特徴とする。
この特定事項により、スタッドボルトを利用してナックルにナックルアームを締結する場合、先ず、ナックルに形成されているスタッドボルト孔にスタッドボルトのネジ部をねじ込む。このスタッドボルトのネジ部には予めシール剤が適用されているため、スタッドボルト孔にスタッドボルトのネジ部をねじ込んだ状態では、スタッドボルト孔とスタッドボルトのネジ部との間にシール剤が介在し、これら両者間を液密状態とすることができて、オイルやグリスの漏れを防止することができる。
そして、スタッドボルト孔にスタッドボルトのネジ部をねじ込む際、シール剤の一部がスタッドボルトのネジ部から脱落することがある。本解決手段では、ナックルの締結面(ナックルアームが重ね合わされる締結面)におけるスタッドボルト孔の開口の周縁部に環状の収容部(締結面から後退する面で構成された環状の収容部)が設けられているため、脱落したシール剤(シール剤カス)は、この収容部に収容され、ナックルの締結面に対するシール剤カスの付着量を無くしたり減少させたりすることができる。つまり、ナックルの締結面にナックルアームを重ね合わせた際に、この両者間におけるシール剤カスの挟み込み量(噛み込み量)を無くしたり減少させたりすることができる。このため、ナックルとナックルアームとの間に挟み込まれたシール剤カスにヘタリが生じて軸力(ナックルとナックルアームとを締結している締め付け力)が低下してしまうといった状況を回避することができ、前記軸力を継続的に維持することができて、ナックルとナックルアームとの良好な締結状態を維持することができる。
本発明では、ナックルにおいてナックルアームが重ね合わされる締結面におけるスタッドボルト孔の開口の周縁部に、該スタッドボルト孔にスタッドボルトのネジ部がねじ込まれた際に発生するシール剤カスを収容するように前記締結面から後退する面で構成された環状の収容部を設けている。これにより、ナックルの締結面にナックルアームを重ね合わせた際に、この両者間におけるシール剤カスの挟み込み量(噛み込み量)を無くしたり減少させたりすることができる。その結果、ナックルとナックルアームとの間に挟み込まれたシール剤カスにヘタリが生じて軸力が低下してしまうといった状況を回避することができ、前記軸力を継続的に維持することができて、ナックルとナックルアームとの良好な締結状態を維持することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、ナックルとナックルアームとが4本のスタッドボルトによって締結される場合を例に挙げて説明する。つまり、ナックルに形成されている4個のスタッドボルト孔それぞれにスタッドボルトをねじ込んでおき、ナックルアームのスタッドボルト孔にスタッドボルトを挿通することでナックルとナックルアームとを重ね合わせ、ナックルアームから突出した(ナックルとは反対側に突出した)スタッドボルトのネジ部にナットをねじ込むことによってナックルとナックルアームとを一体的に締結する場合を例に挙げて説明する。
−ナックルおよびナックルアームの構成−
図1は、ナックル1にナックルアーム2が締結された状態を示す図である。また、図2は、図1におけるII−II線に沿った断面図である。また、図3は、図2に示す断面における各部材の分解図である。
図1は、ナックル1にナックルアーム2が締結された状態を示す図である。また、図2は、図1におけるII−II線に沿った断面図である。また、図3は、図2に示す断面における各部材の分解図である。
図1に示すように、ナックル1は、図示しない車輪(前輪)を車体に対して回転可能に支持する部材であって、例えば、アルミニウムの鍛造によって構成されている。また、このナックル1は、円環状の本体部11と、該本体部11の下部に一体形成されたナックルアーム締結部12とを備えている。
本体部11は、前輪を回転可能に支持する部分であって、中央に大径の開口13が貫通して形成されている。この開口13に、ボールベアリング(図示省略)が取り付けられ、このボールベアリングによってアクスルハブ(図示省略)がナックル1に対して回転可能に装着される。
ナックルアーム2は、ナックル1とサスペンションロアアーム(図示省略)とを連結する部材である。このナックルアーム2は、棒状の部材であって、車両前後方向に沿って延在されて、その前端部分の上面21がナックル1におけるナックルアーム締結部12の下面14に重ね合わされて締結される。このため、このナックルアーム締結部12の下面14が、ナックル1における締結面(ナックルアーム2が重ね合わされて締結される面)14であり、ナックルアーム2の上面21が、該ナックルアーム2における締結面(ナックル1が重ね合わされて締結される面)21である。
ナックル1のナックルアーム締結部12の4箇所には、その板厚方向(図2および図3における上下方向)に貫通するスタッドボルト孔15,15が形成されている。同様に、ナックルアーム2の4箇所であって、前記ナックルアーム締結部12に形成されているスタッドボルト孔15,15に対応する位置には、その板厚方向(図2および図3における上下方向)に貫通するスタッドボルト孔22,22が形成されている。
ナックル1のナックルアーム締結部12に形成されているスタッドボルト孔15,15の内面には雌ネジが形成されている。
ナックルアーム2に形成されているスタッドボルト孔22,22は、スタッドボルト3の外径寸法に略一致する内径寸法を有する第1孔部22aと、該第1孔部22aの下側に連続し、下側に向かうに従って内径寸法が次第に大きくなる擂り鉢形状の第2孔部22bとを有している。
ナックル1とナックルアーム2とを締結するスタッドボルト3には、その軸心方向(長手方向)の両側にネジ部31,32が設けられている。一方のネジ部31は、ナックル1のスタッドボルト孔15にねじ込まれる部分である。他方のネジ部32は、後述するナット(ナックル1とナックルアーム2とを締結するためのナット)4がねじ込まれる部分である。以下では、前者のネジ部31を第1ネジ部31と呼び、後者のネジ部32を第2ネジ部32と呼ぶこととする。スタッドボルト3において第1ネジ部31と第2ネジ部32との間には、雄ネジが形成されていないシャフト部33が設けられている。
また、このスタッドボルト3における第2ネジ部32側の端面には、該スタッドボルト3の第1ネジ部31をナックル1のスタッドボルト孔15にねじ込む際にレンチやスパナ等の工具が嵌め合わされるボルト頭部34が一体形成されている。
−締結作業−
前記スタッドボルト3を利用してナックル1とナックルアーム2とを締結する作業としては、先ず、スタッドボルト3の第1ネジ部31をナックル1のスタッドボルト孔15にねじ込む。このねじ込み作業にあっては、スタッドボルト3のボルト頭部34にレンチやスパナ等の工具を嵌め合わせることによって行う。また、このねじ込み作業は、一般には、その作業性を考慮し、上下反転(図3に示す状態に対して上下反転)されて、ナックル1のスタッドボルト孔15に対して上側からスタッドボルト3の第1ネジ部31がねじ込まれることになる。
前記スタッドボルト3を利用してナックル1とナックルアーム2とを締結する作業としては、先ず、スタッドボルト3の第1ネジ部31をナックル1のスタッドボルト孔15にねじ込む。このねじ込み作業にあっては、スタッドボルト3のボルト頭部34にレンチやスパナ等の工具を嵌め合わせることによって行う。また、このねじ込み作業は、一般には、その作業性を考慮し、上下反転(図3に示す状態に対して上下反転)されて、ナックル1のスタッドボルト孔15に対して上側からスタッドボルト3の第1ネジ部31がねじ込まれることになる。
その後、ナックルアーム2のスタッドボルト孔22にスタッドボルト3を挿通する(スタッドボルト3の第2ネジ部32およびシャフト部33を挿通する)ことでナックル1の締結面14とナックルアーム2の締結面21とを重ね合わせる。
そして、ナックルアーム2における締結面21とは反対側の面23から突出したスタッドボルト3の第2ネジ部32にナット4をねじ込むことによって、ナックル1とナックルアーム2とを一体的に締結する。本実施形態におけるナット4は、ナックルアーム2のスタッドボルト孔22に設けられている第2孔部22bの形状(下側に向かうに従って内径寸法が次第に大きくなる擂り鉢形状)に略合致するソケット部分41を有している。
このようにしてナット4をねじ込むことによって発生する軸力(締め付け力)により、ナックル1とナックルアーム2とが強固に締結されることになる(図2を参照)。
本実施形態にあっては、スタッドボルト3の第1ネジ部31にシール剤5が適用(塗布)されている。このシール剤5をスタッドボルト3の第1ネジ部31に適用するための作業としては、シール剤5が貯留されたシール剤槽にスタッドボルト3の第1ネジ部31のみを浸漬させ、該シール剤5を乾燥させることにより行われる。このシール剤5を適用する目的は、スタッドボルト3の第1ネジ部31をナックル1のスタッドボルト孔15にねじ込んだ状態において、スタッドボルト孔15と第1ネジ部31との間にシール剤5を介在させ、これら両者間を液密状態とすることで、オイルやグリスの漏れを防止するためである。このシール剤5としては、周知のものが適用可能である。例えば、ゴム系のシール剤や、フッ素系のシール剤や、シリコン系のシール剤が適用可能である。
−ナックルのスタッドボルト孔構造−
本実施形態の特徴は、ナックル1に形成されているスタッドボルト孔15の構造にある。
本実施形態の特徴は、ナックル1に形成されているスタッドボルト孔15の構造にある。
このスタッドボルト孔15としては、図3および図4(ナックル1のスタッドボルト孔15およびその周辺を示す断面図)に示すように、雌ネジ部16と環状の収容部17とを備えている。
雌ネジ部16は、前述したように、スタッドボルト3の第1ネジ部31がねじ込まれる部分であって、その内径寸法は、スタッドボルト3の第1ネジ部31の外径寸法に略一致し、その全体に亘って該第1ネジ部31に螺合する雌ネジが形成されている。
収容部17は、前記雌ネジ部16の下側(締結面14側)に連続し、ナックル1の締結面14に向かうに従って内径寸法が次第に大きくなる擂り鉢形状の傾斜面部分(例えば図4に示す断面において45°の傾斜面を有する部分)17aと、この傾斜面部分17aの下端縁から締結面14に亘って円筒形状に形成された円筒部分17bとを備えている。また、傾斜面部分17aにおける締結面14に沿う方向の長さ寸法(図4における寸法t1)は2.5mmに設定され、円筒部分17bにおける締結面14に直交する方向の長さ寸法(図4における寸法t2)は1.0mmに設定されている。これらの値はこれに限定されるものではないが、後述するように、ナックル1のスタッドボルト孔15にスタッドボルト3の第1ネジ部31をねじ込む際に発生するシール剤カス51の発生量に応じて適宜設定されることになる。
このようにして、収容部17は、ナックル1の締結面14から後退する面で構成されている。より具体的に、このナックル1の締結面14から後退する面は、前記傾斜面部分17aを成す傾斜面と、前記円筒部分17bを成す円筒形状の内面とによって成っている。
なお、この収容部17は、スタッドボルト孔15の開口部分のドリルによる切削加工および座ぐり加工によって形成される。
そして、この収容部17の機能は、ナックル1のスタッドボルト孔15にスタッドボルト3の第1ネジ部31をねじ込む際、シール剤5の一部がスタッドボルト3の第1ネジ部31から脱落した場合に、この脱落したシール剤(シール剤カス)51を回収して収容することにある。
つまり、このシール剤カス51は、スタッドボルト孔15にスタッドボルト3の第1ネジ部31をねじ込んでいった場合に、このスタッドボルト孔15の内部に入り込めなかったものが、該スタッドボルト孔15の内面とスタッドボルト3の第1ネジ部31との境界部分からナックル1の締結面14に溢れ出たものであり、スタッドボルト孔15の開口周辺に溜まることになる。本実施形態では、ナックル1の締結面14におけるスタッドボルト孔15の開口の周縁部に、該スタッドボルト孔15にスタッドボルト3の第1ネジ部31がねじ込まれた際に発生するシール剤カス51を収容するように締結面14から後退する面で構成された収容部17を設けている。これにより、ナックル1の締結面14にナックルアーム2の締結面21を重ね合わせた際に、この両者間におけるシール剤カス51の挟み込み量(噛み込み量)を無くしたり減少させたりすることができる。その結果、ナックル1とナックルアーム2との間に挟み込まれたシール剤カス51にヘタリが生じて軸力が低下してしまうといった状況を回避することができ、前記軸力を継続的に維持することができて、ナックル1とナックルアーム2との良好な締結状態を維持することができる。
−実験例−
前記の効果を確認するために行った実験例について説明する。図5は、本実施形態の構成(ナックル1の締結面14におけるスタッドボルト孔15の開口の周縁部に収容部17を設けた構成)において、ナックル1にスタッドボルト3がねじ込まれた状態を示す斜視図である。また、図6は、従来技術の構成(収容部17を有しない構成)において、ナックルbにスタッドボルトaがねじ込まれた状態を示す斜視図である。
前記の効果を確認するために行った実験例について説明する。図5は、本実施形態の構成(ナックル1の締結面14におけるスタッドボルト孔15の開口の周縁部に収容部17を設けた構成)において、ナックル1にスタッドボルト3がねじ込まれた状態を示す斜視図である。また、図6は、従来技術の構成(収容部17を有しない構成)において、ナックルbにスタッドボルトaがねじ込まれた状態を示す斜視図である。
図6に示すように、従来技術の構成にあっては、ナックルbの締結面b1上にシール剤カスiが付着しており、この場合、ナックルbの締結面b1とナックルアームの締結面との間にシール剤カスiが挟み込まれてしまうことになる。
これに対し、図5に示すように、本実施形態の構成にあっては、シール剤カス51が収容部17に収容され、ナックル1の締結面14上にはシール剤カス51は存在しなかった。つまり、ナックル1の締結面14とナックルアーム2の締結面21との間にシール剤カス51が挟み込まれてしまうことはなかった。
以上のことから、前記の効果を確認することができた。
−変形例1−
次に変形例1について説明する。本変形例は、収容部17の形状が前記実施形態のものと異なっている。その他の構成および締結作業は前記実施形態の場合と同様であるので、ここでは収容部17の形状のみについて説明する。
次に変形例1について説明する。本変形例は、収容部17の形状が前記実施形態のものと異なっている。その他の構成および締結作業は前記実施形態の場合と同様であるので、ここでは収容部17の形状のみについて説明する。
図7は、本変形例における図4相当図である。この図7に示すように、本変形例における収容部17も、前記雌ネジ部16の下側(締結面14側)に連続し、ナックル1の締結面14に向かうに従って内径寸法が次第に大きくなる擂り鉢形状の傾斜面部分17aと、この傾斜面部分17aの下端縁から締結面14に亘って円筒形状に形成された円筒部分17bとを備えている。また、傾斜面部分17aにおける締結面14に沿う方向の長さ寸法(図7における寸法t1)は1.0mmに設定され、円筒部分17bにおける締結面14に直交する方向の長さ寸法(図7における寸法t2)は2.5mmに設定されている。これらの値はこれに限定されるものではないが、前記実施形態の場合と同様に、ナックル1のスタッドボルト孔15にスタッドボルト3の第1ネジ部31をねじ込む際に発生するシール剤カス51の発生量に応じて適宜設定されている。
本変形例にあっても、前記実施形態の場合と同様の作用効果を得ることができ、ナックル1の締結面14にナックルアーム2の締結面21を重ね合わせた際に、この両者間におけるシール剤カス51の挟み込み量(噛み込み量)を無くしたり減少させたりすることができる。その結果、ナックル1とナックルアーム2との間に挟み込まれたシール剤カス51にヘタリが生じて軸力が低下してしまうといった状況を回避することができ、前記軸力を継続的に維持することができて、ナックル1とナックルアーム2との良好な締結状態を維持することができる。
−変形例2−
次に変形例2について説明する。本変形例も、収容部17の形状が前記実施形態のものと異なっている。その他の構成および締結作業は前記実施形態の場合と同様であるので、ここでも収容部17の形状のみについて説明する。
次に変形例2について説明する。本変形例も、収容部17の形状が前記実施形態のものと異なっている。その他の構成および締結作業は前記実施形態の場合と同様であるので、ここでも収容部17の形状のみについて説明する。
図8は、本変形例における図4相当図である。この図8に示すように、本変形例における収容部17は、前記雌ネジ部16の下側(締結面14側)に連続し、ナックル1の締結面14に向かうに従って内径寸法が次第に大きくなる擂り鉢形状の傾斜面部分17aを備えている。つまり、本変形例に係る収容部17は、前記実施形態や前記変形例1に係る収容部17に備えられていた円筒部分17bを有しないものとなっている。そして、本変形例にあっては、傾斜面部分17aにおける締結面14に沿う方向の長さ寸法(図8における寸法t1)は2.5mmに設定されている。この値はこれに限定されるものではないが、前記実施形態や前記変形例1の場合と同様に、ナックル1のスタッドボルト孔15にスタッドボルト3の第1ネジ部31をねじ込む際に発生するシール剤カス51の発生量に応じて適宜設定されている。
本変形例にあっても、前記実施形態や前記変形例1の場合と同様の作用効果を得ることができ、ナックル1の締結面14にナックルアーム2の締結面21を重ね合わせた際に、この両者間におけるシール剤カス51の挟み込み量(噛み込み量)を無くしたり減少させたりすることができる。その結果、ナックル1とナックルアーム2との間に挟み込まれたシール剤カス51にヘタリが生じて軸力が低下してしまうといった状況を回避することができ、前記軸力を継続的に維持することができて、ナックル1とナックルアーム2との良好な締結状態を維持することができる。
−他の実施形態−
なお、本発明は、前記実施形態および前記各変形例に限定されるものではなく、特許請求の範囲および該範囲と均等の範囲で包含される全ての変形や応用が可能である。
なお、本発明は、前記実施形態および前記各変形例に限定されるものではなく、特許請求の範囲および該範囲と均等の範囲で包含される全ての変形や応用が可能である。
例えば、前記実施形態および前記各変形例では、収容部17に傾斜面部分17aを備えさせるようにしていた。本発明はこれに限らず、収容部17に円筒部分17bのみを備えさせる(傾斜面部分17aを備えさせない)構成としてもよい。この場合、円筒部分17bの外径寸法や深さ寸法は、ナックル1のスタッドボルト孔15にスタッドボルト3の第1ネジ部31をねじ込む際に発生するシール剤カス51の発生量に応じて適宜設定されることになる。
また、前記実施形態および前記各変形例では、ナックル1とナックルアーム2とを4本のスタッドボルト3,3,…によって締結する場合を例に挙げて説明したが、スタッドボルト3,3,…の本数は任意に設定可能である。
また、前記実施形態および前記各変形例では、スタッドボルト3の第1ネジ部31のみにシール剤5を適用した場合について説明したが、スタッドボルト3の第2ネジ部32にもシール剤5を適用するようにしてもよい。
本発明は、ネジ部にシール剤が予め適用されたスタッドボルトを使用してナックルとナックルアームとを締結する場合におけるナックルのスタッドボルト孔構造に適用可能である。
1 ナックル
14 下面、締結面
15 スタッドボルト孔
17 収容部
17a 傾斜面部分
17b 円筒部分
2 ナックルアーム
3 スタッドボルト
31 第1ネジ部(ネジ部)
5 シール剤
51 シール剤カス
14 下面、締結面
15 スタッドボルト孔
17 収容部
17a 傾斜面部分
17b 円筒部分
2 ナックルアーム
3 スタッドボルト
31 第1ネジ部(ネジ部)
5 シール剤
51 シール剤カス
Claims (1)
- ナックルアームが重ね合わされて締結されるナックルに形成され、シール剤が予め適用されたスタッドボルトのネジ部がねじ込まれるスタッドボルト孔の構造であって、
前記ナックルにおいて前記ナックルアームが重ね合わされる締結面における前記スタッドボルト孔の開口の周縁部に、該スタッドボルト孔に前記スタッドボルトのネジ部がねじ込まれた際に発生するシール剤カスを収容するように前記締結面から後退する面で構成された環状の収容部が設けられていることを特徴とするスタッドボルト孔構造。
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Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02146957U (ja) * | 1989-05-11 | 1990-12-13 | ||
| JPH08232939A (ja) * | 1995-02-24 | 1996-09-10 | Artes:Kk | 接着剤を併用したボルト接合装置 |
| JP2008128351A (ja) * | 2006-11-21 | 2008-06-05 | Honda Motor Co Ltd | ボールジョイントの取付構造 |
| JP2014007890A (ja) * | 2012-06-26 | 2014-01-16 | Fanuc Ltd | 接着剤付き雄ねじを使用する締結構造体を備える電動機 |
-
2019
- 2019-02-26 JP JP2019032556A patent/JP2020132110A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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